JP2654401B2 - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2654401B2
JP2654401B2 JP1131599A JP13159989A JP2654401B2 JP 2654401 B2 JP2654401 B2 JP 2654401B2 JP 1131599 A JP1131599 A JP 1131599A JP 13159989 A JP13159989 A JP 13159989A JP 2654401 B2 JP2654401 B2 JP 2654401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
thin
magnetic core
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1131599A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02312006A (ja
Inventor
久 片橋
義從 三浦
結子 松原
正也 安河内
秀夫 座間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1131599A priority Critical patent/JP2654401B2/ja
Publication of JPH02312006A publication Critical patent/JPH02312006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2654401B2 publication Critical patent/JP2654401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ビデオテープレコーダなどに用いて好適な
薄膜磁気ヘツドに関する。
[従来の技術] 従来、薄膜磁気ヘツドとしては、応用磁気研究会資料
(昭和60年3月11日)資料番号:MSJ39−5 pp.41−49
の成重真治等による「ハードデイスク装置用薄膜磁気ヘ
ツド」と題する論文で報告されているものがあるが、こ
れら従来の薄膜磁気ヘツドにおいては、磁気コアに一軸
異方性が付与されており、磁化容易軸は磁気コアの面に
平行であつてかつ媒体摺動面に平行となるように設定さ
れている。かかる薄膜磁気ヘツドを、以下、第6図
(a)により説明する。但し、同図において、1は上部
磁気コア、1′は下部磁気コア、2は磁気ギヤツプ、3
は薄膜コイルである。
図示しない基板に下部磁気コア1′が設けられ、さら
にその上に非磁性絶縁層を介して上記磁気コア1が設け
られている。下部磁気コア1′、上部磁気コア1の図示
する左側の端部では、これら磁気コアが極めて薄い非磁
性絶縁層を介し近接して対向し、磁気ギヤツプ2が形成
されている。この磁気ギヤツプ2が形成される下部磁気
コア1′、上部磁気コア1の端面が媒体摺動面を形成し
ている。
この媒体摺動面とは反対側(図面右側)では、図示し
ないが、上部磁気コア1と下部磁気コア1′とが結合さ
れるバツクコンタクト部が形成されており、これによ
り、上部磁気コア1と下部磁気コア1′とがループ状の
磁路を構成している。薄膜コイル3はこのバツクコンタ
クト部の周りに巻回され、その一部が上部磁気コア1と
下部磁気コア1′との間を通つている。
かかる構成の薄膜磁気ヘツドにおいて、上部磁気コア
1と下部磁気コア1′とは、これら磁気コアの面に平行
でかつ媒体摺動面に平行なで示す方向に磁化容易軸の
方向が設定されており、再生時に媒体(図示せず)から
磁気コアに流入する磁束は破線矢印のように流れる。こ
のため、磁気コアのいずれの個所においても、磁束の伝
播方向と磁化容易軸の方向とが直交する。一般に、一軸
異方性を有する磁性体の透磁率は磁化容易軸に直交する
方向で最大となる。従つて、この薄膜磁気ヘツドでは、
再生時の磁気コアの透磁率が最大となり、このために、
磁気抵抗が充分小さくなつて大きな再生出力が得られる
ことになる。
[発明が解決しようとする課題] 以上のように、磁化容易軸方向に直交して磁束が流れ
るように一軸異方性をもたせた従来の薄膜磁気ヘツドに
おいては、大きな再生出力が得られるのであるが、その
反面、このように一軸異方性をもたせたが故に、ヘツド
のインダクタンスも大きくなり、再生出力をS、ヘツド
のインダクタンスをLとすると、 で表わされるヘツドの性能指数が小さくなるという問題
があつた。このことを、以下、第6図(b)を用いて説
明する。
同図(b)において、インダクタンス測定時の時束の
流れは破線矢印で示す方向となる。このインダクタンス
測定においても、磁束の伝播方向は磁化容易軸方向に直
交し、透磁率が最大となる。そして、ヘツドのインダク
タンスは透磁率に比例するから、この薄膜磁気ヘツドで
は、インダクタンスも大きくなる。
以上のように、従来の薄膜磁気ヘツドでは、再生出力
SとインダクタンスLとが共に大きくなるから、ヘツド
の性能指数である が小さい。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、再生出力が
大きく、かつヘツド性能指数が大きい薄膜磁気ヘツドを
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、上、下磁気コ
アの磁気ギヤツプ形成部の磁化容易軸方向を該磁気ギヤ
ツプの面の法線方向とする一軸異方性を付与し、さら
に、これら第1,第2の磁気コアのギャップ形成部とバッ
クコンタクト部との間の部分が、非磁性の層間絶縁膜を
挟んで磁性層が積層された構造をなすようにする。
[作用] 再生時には、上記のように磁気ギヤツプ形成部での
上、下磁気コアの磁化容易軸の方向を設定しても、媒体
からの磁束の流れ方向はこの磁化容易軸の方向に直交
し、この磁化容易軸によつて再生出力が低下することが
ない。したがつて、大きな再生出力が得られる。
また、インダクタンス測定時には、上記磁気ギヤツプ
形成部での磁束の流れは磁化容易軸方向となり、透磁率
が低下してインダクタンスが小さくなる。
以上により、大きな再生出力が得られて、しかもヘツ
ド性能指数が大きくなる。
さらに、第1,第2の磁気コアのギャップ形成部とバッ
クコンタクト部との間の部分が、非磁性の層間絶縁膜を
挟んで磁性層が積層された構造をなすようにしているの
で、信号周波数が高いときのこれら第1,第2の磁気コア
での渦電流効果などによる透磁率の低下を抑圧して、ヘ
ッド性能がより向上する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明による薄膜磁気ヘツドの一実施例を示
す斜視図であつて、1は上部磁気コア、1′は下部磁気
コア、2は磁気ギヤツプ、3は薄膜コイル、4は非磁性
基板、5は媒体摺動面、6はバツクコンタクト部、7は
非磁性絶縁層である。
同図において、下部磁気コア1′は非磁性基板4に設
けられた溝内に埋め込まれており、磁気ギヤツプ2の形
成部分のみが非磁性基板4の表面から突出している。下
部磁気コア1′上の媒体摺動面5から所定の深さまで、
上部磁気コア1が図示しない非常に薄い膜厚の非磁性材
を介して下部磁気コア1′に対向しており、この部分が
磁気ギヤツプ2をなしている。この磁気ギヤツプ2より
も奥の部分では、上部磁気コア1と下部磁気コア1′と
の間に非磁性絶縁層(図示せず)が設けられ、さらに、
その奥部では、上部磁気コア1と下部磁気コア1′とが
結合されて、バツクコンタクト部6が形成されている。
このバツクコンタクト部6の周りに薄膜コイル3が巻回
され、その一部が非磁性絶縁層で隔離されている上部磁
気コア1、下部磁気コア1′間を通つている。
磁気コア1,1′は、上部磁気コア1の磁気ギヤツプ形
成部分およびバツクコンタクト部6を除いてCoNbZr膜と
非磁性絶縁層7との積層体からなっている。これによ
り、信号周波数が高いときの上部磁気コア1と下部磁気
コア1′とでの渦電流効果などによる透磁率の低下を抑
圧でき、ヘッド性能がより向上する。しかし、上部磁気
コア1の磁気ギヤツプ形成部分とバツクコンタクト部6
とはCoNbZr膜のみで構成されている。これは、磁気ギヤ
ツプ形成部とバツクコンタクト部6とでは磁束が磁気コ
アの膜厚方向に流れるため、これら2つの部分を積層構
造にすると、磁束が非磁性絶縁層を横切つてコアの磁気
抵抗が増大するのを防止するためである。また、下部磁
気コア1′は、非磁性基板4上の側壁が傾斜した溝内に
薄膜作成法を用いて形成される。これにより、下部磁気
コア1′を上記の積層構造としても、その全ての磁性層
が上部磁気コア1との接合面に露出し、磁気ギヤツプ形
成部分とバツクコンタクト部6においても、磁束が非磁
性絶縁層7を横切ることがない。
上部磁気コア1と下部磁気コア1′の磁気ギヤツプ形
成部では、磁化容易軸の方向が磁気ギヤツプ2の面の法
線方向(垂直方向)に一致しており、その他の部分で
は、磁化容易軸の方向がトラツク幅方向に平行となつて
いる。
第2図はこの実施例の磁気ギヤツプ形成部およびその
付近の磁化容易軸方向と磁束の流れを示すものであつ
て、同図(a)は再生時、同図(b)はインダクタンス
測定時を夫々示している。
第2図(a)において、前述のように、磁気ギヤツプ
形成部では、上部磁気コア1、下部磁気コア1′での磁
化容易軸方向は、印で示すように、磁気ギヤツプ2の
面の法線方向であり、他の部分では、印で示すよう
に、トラツク幅方向に平行である。
再生時では、磁束の伝播方向は、破線矢印で示すよう
に、上部磁気コア1、下部磁気コア1′のいずれの個所
においても磁化容易軸の方向と直交する。従つて、再生
時の磁気抵抗は従来の薄膜磁気ヘツドと同程度に小さ
く、大きな再生出力が得られる。インダクタンス測定時
では、第2図(b)に破線矢印で示すように、磁束の伝
播方向は、磁気ギヤツプ形成部でのみ磁化容易軸の方向
と一致し、他の部分では磁化容易方向と直交する。一般
に、磁化容易軸方向の透過率は、磁壁移動に基づくもの
であり、このために、信号周波数が高くなると、磁壁の
移動が磁界の変化に充分追随できなくなり、また、異常
渦電流効果が増大して透磁率が小さくなる。従つて、こ
の実施例では、インダクタンスが従来の薄膜磁気ヘツド
に比べて小さくなる。
以上のように、磁気コアの磁気ギヤツプ形成部での磁
化容易軸方向を磁気ギヤツプ2の面の法線方向に一致さ
せ、且つ他の部分の磁化容易軸方向をトラツク幅方向に
一致させることにより、再生出力を損うことなく、イン
ダクタンスを小さくすることができる。したがつて、 すなわちヘツドの性能指数が大きくなる。
次に、この実施例での上述せる磁気異方性を実現する
ための方法を説明する。
この実施例においては、上部磁気コア1と下部磁気コ
ア1′とに対し、以下に示すように、各々異つた方法を
用いている。
いま、一例として、上部磁気コア1のトラツク幅方向
の幅を磁気ギヤツプ形成部で40μm、バツクコンタクト
部6の周辺で200μmとする。また、その膜厚を磁気ギ
ヤツプ形成部とバツクコンタクト部6とで20μmの単層
とし、他の部分で10μmの2層とする(バツクコンタク
ト部6は下部磁気コア1′を合わせると、40μmの膜厚
となる)。従つて、上部磁気コア1の各部分の膜厚方向
の反磁界係数は、磁気ギヤツプ形成部の反磁界係数<バ
ツクコンタクト部6の反磁界係数くその他の部分の反磁
界係数となる。
このように反磁界係数が異なる磁性体では、同じ条件
で磁場中熱処理を施した場合には、得られる磁気異方性
が異なる。この実施例では、磁性体のこのような性質を
利用して、上記の磁気異方性を上部磁気コア1に付与し
ている。
即ち、予め上部磁気コア1全体にトラツク幅方向を磁
化容易軸方向とする異方性定数の大きい一軸異方性を付
与しておき、その後、磁気ギヤツプ形成部の反磁界より
大きく、かつバツクコンタクト部6の反磁界より小さい
外部磁界を磁気ギヤツプ2の面の法線方向に印加して磁
場中熱処理を行なう。これにより、磁気ギヤツプ形成部
では、磁場中熱処理時の磁場印加方向である磁気ギヤツ
プ2の面の法線方向を磁化容易軸とする一軸異方性が付
与される。他の部分では、初期の磁気異方性であるトラ
ツク幅方向を磁化容易軸とする一軸異方性がそのまま保
持されている。ただし、上記の反磁界は熱処理温度にお
ける反磁界である。このように、上部磁気コア1の一部
を多層化することにより、部分的に異なる磁気異方性を
付与することができるのである。
下部磁気コア1′については、磁気ギヤツプ形成部を
含む全体が多層化されており磁気ギヤツプ2の面の法線
方向の反磁界が大きい。その下部磁気コア1′は非磁性
基板4に設けられた溝内に埋め込まれている。この溝の
磁気ギヤツプ形成部における断面形状は略V字形状であ
り、このV字上溝の斜面が非磁性基板4の表面に対して
なす傾斜角φを30゜以上、好ましくは45゜〜80゜に設定
する。また、磁気ギヤツプ形成部における下部磁気コア
1′の断面積の2/3以上がこの斜面の直上部分の断面積
になるように設定される。CoNbZr膜をこの溝内に形成す
る場合、斜面部分での斜入射角効果により、磁気ギヤツ
プ2の面に略垂直に伸びる柱状構造が生じ、これに熱処
理を加えることで垂直磁気異方性が得られる。
下部磁気コア1′のバツクコンタクト部6の周辺部分
に関しては、コア幅が広く、且つ底面が平坦な溝内に形
成されるため、磁気ギヤツプ形成部のような垂直磁気異
方性は生じない。従つて、上部磁気コア1と同様の方法
でトラツク幅方向に磁化容易軸を与えることができる。
第3図はこの実施例における磁区構造の一例を示す側
面図である。同図に示すように、磁気ギヤツプ形成部で
は膜厚方向の直線的磁壁9が、その他の部分では膜厚方
向のジグザグ磁壁9′が夫々観測された。これらはいず
れも一軸異方性膜の磁区構造であり、夫々膜厚方向、ト
ラツク幅方向の磁化容易軸をもつ場合に観測される磁区
構造である。
次に、第4図により、各部の材料、膜厚などの一例を
具体的に示して第1図に示した薄膜磁気ヘツドの製造方
法について説明する。
まず、非磁性基板4上に、フオトリゾグラフイツク法
およびイオンエツチング法により、磁気ギヤツプ形成部
が第1図に示したようなV字状をなす溝を形成し、この
溝が埋め込まれるように、CoNbZr膜と層間絶縁材である
SiO2膜7とを交互にスパツタ形成し、研摩によつてこの
膜の溝以外に付着した部分を取除く。そして、磁気ギヤ
ツプ形成部及びバツクコンタクト部6に相当する部分に
凸部を形成し、これら凸部間の凹部が埋め込まれるよう
にコイル絶縁層であるSiO2膜8をスパツタ形成し、研磨
によつて表面を平坦化して下部磁気コア1′が形成され
る。この際、下部磁気コア1′のCoNbZr膜の膜厚は、第
1層が10μm、第2層が凸部で20μm、他の部分で10μ
mであり、SiO2膜の膜厚は0.1μmである(第4図
(a))。
次に、コイル絶縁層8の上にマグネトロンスパツタ法
を用いて膜厚3μmのCu膜を形成し、フオトリソゾグラ
フイツク法により薄膜コイル3を形成する。(第4図
(b))。
そして、コイル絶縁層8の上に、この薄膜コイル3が
埋設するように、SiO2膜を形成し、研摩によりその表面
を平坦化した後、磁気ギヤツプ形成部及びバツクコンタ
クト部6の直上のSiO2膜を除去してコイル絶縁部8を形
成し、さらに、磁気ギヤツプ2となる膜厚0.3μmのSiO
2膜2をスパツタで形成する(第4図(c))。
次に、バツクコンタクト部6に相当する位置のSiO2
を除去してスルーホールとした後、上部磁気コア1の第
1層目の磁性膜としての膜厚10μmのCoNbZr膜を形成
し、その上に層間絶縁層7である膜厚0.1μmのSiO2
を順次形成する(第4図(d))。そして、磁気ギヤツ
プ形成部及びバツクコンタクト部6の直上の層間絶縁層
7を除去した後(第4図(e))、上部磁気コア1の第
2層目となる膜厚10μmのCoNbZr膜を形成し、イオンミ
リング法によつてCoNbZr膜を所望の形状に加工して上部
磁気コア1を得る(第4図(f))。
以上の工程でウエハプロセスが完了する。ウエハプロ
セス中の薄膜の加工には、全てフオトリゾグラフイツク
法及びイオンミリング法を用いる。また、CoNbZr膜の作
成にはDC対向スパツタリング法を用い、成膜時のプラズ
マ収束磁界の方向をトラツク幅方向に一致させる。さら
に、SiO2膜の作成にはマグネトロンスパツタ法を用い
る。
ウエハプロセス終了後、温度を460℃とし、磁場印加
方向を磁気ギヤツプ2の面の法線方向とし、磁場強度を
1.8×105A/mとする条件下で30分間磁場中熱処理を施
す。なお、この熱処理温度460℃は、非磁性基板4の溝
内に形成される下部磁気コア1′の媒体摺動面側(フロ
ント部)でのキユリー温度420℃とリア部でのキユリー
温度480℃の間に設定されたものである。
以上の磁場中熱処理がなされた後、チツプ加工及びヘ
ツド組立て工程を経て薄膜磁気ヘツドが完成する。
第5図は上記実施例による薄膜磁気ヘツドと従来の薄
膜磁気ヘツドとのインダクタンスあたりのヘツド再生出
力を示したものである。同図から明らかなように、上記
実施例による薄膜磁気ヘツドは、従来の薄膜磁気ヘツド
に比べ、3〜4dBの改善が認められた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、再生出力を従
来技術と同程度に大きくしつつ、インダクタンスを低減
させることができ、性能指数が大幅に向上する。
さらに、本発明によれば、第1,第2の磁気コアのギャ
ップ形成部とバックコンタクト部との間の部分が、非磁
性の層間絶縁膜を挾んで磁性層が積層された構造をなす
ようにしているので、信号周波数が高いときのこれら第
1,第2の磁気コアでの渦電流効果などによる透磁率の低
下を抑圧して、ヘッド性能がより向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による薄膜磁気ヘツドの一実施例を示す
斜視図、第2図は第1図に示した薄膜磁気ヘツドの磁気
ギヤツプ近傍における磁化容易軸と磁束の流れを示す説
明図、第3図は第1図に示した薄膜磁気ヘツドの磁区構
造の一具体例を示す側断面図、第4図は第1図に示した
薄膜磁気ヘツドの製造プロセスの一具体例を示す工程流
れ図、第5図は第1図に示した薄膜磁気ヘツドと従来の
薄膜磁気ヘツドとの再生出力−周波数特性を示すグラフ
図、第6図は従来の薄膜磁気ヘツドの磁気ギヤツプ近傍
における磁化容易軸と磁束の流れを示す説明図である。 1……上部磁気コア、1′……下部磁気コア、2……磁
気ギヤツプ、3……薄膜コイル、4……非磁性基板、5
……媒体摺動面、6……バツクコンタクト部、7……層
間絶縁層、8……コイル絶縁層、9,9′……磁壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安河内 正也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 座間 秀夫 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭62−129928(JP,A) 特公 平7−77012(JP,B2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1,第2の磁気コアが媒体摺動面近傍で互
    いに近接して磁気ギャップを形成し、該媒体摺動面側に
    対して奥部で互いに結合されてバックコンタクト部を形
    成し、かつ該磁気ギャップを該バックコンタクト部との
    間で該第1,第2の磁気コアが隔離され、一部が該第1,第
    2の磁気コア間を通るようにして該バックコンタクト部
    の周りに薄膜コイルが巻回されてなる薄膜磁気ヘツドに
    おいて、 該第1,第2の磁気コアにおける該磁気ギャップの形成部
    と該バックコンタクト部との間の部分が、非磁性の層間
    絶縁膜を挟んで磁性層が積層された構造をなし、 該第1,第2の磁気コアの磁化容易軸の方向が、少なくと
    も該磁気ギャップが形成される部分では、該磁気ギャッ
    プの面の法線方向に一致し、かつ、該バックコンタクト
    部分では、コンタクト面に略平行である構成を有してい
    ることを特徴とする薄膜磁気ヘツド。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1,第2の磁気コアの前記磁気ギャップが形成され
    る部分を除く部分における磁化容易軸の方向がトラック
    幅方向に平行であることを特徴とする薄膜磁気ヘツド。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記第1,第2の磁気コアの前記磁気ギャップ形成部分が
    Co系合金層からなることを特徴とする薄膜磁気ヘツド。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、 前記磁気ギャップは前記第1,第2の磁気コア間に非磁性
    絶縁膜が設けられてなることを特徴とする薄膜磁気ヘツ
    ド。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、 前記第1,第2の磁気コアの一方が基板に埋設されてなる
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘツド。
JP1131599A 1989-05-26 1989-05-26 薄膜磁気ヘッド Expired - Lifetime JP2654401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1131599A JP2654401B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 薄膜磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1131599A JP2654401B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 薄膜磁気ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02312006A JPH02312006A (ja) 1990-12-27
JP2654401B2 true JP2654401B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=15061831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1131599A Expired - Lifetime JP2654401B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 薄膜磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2654401B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3063479B2 (ja) * 1993-09-10 2000-07-12 三菱自動車工業株式会社 芯出し支持機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02312006A (ja) 1990-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0668422A (ja) 高密度薄膜記録ヘッドの磁極構造
JPH0576682B2 (ja)
JPH0778858B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP3394266B2 (ja) 磁気書込/読取ヘッドの製造方法
JP2654401B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
US5862023A (en) Metal in gap magnetic head having metal magnetic film including precious metal layer
JP3772458B2 (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP3130407B2 (ja) 磁性膜の製法および薄膜磁気ヘッド
JPH0777012B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH10255227A (ja) 薄膜磁気へッドおよびこれを用いた磁気記録再生装置
JPH103611A (ja) 薄膜磁気ヘッド及び磁気記録再生装置
JPH03252906A (ja) 垂直磁気記録再生薄膜ヘッド
JPH08263811A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JPH0524563B2 (ja)
JP3070495B2 (ja) 磁気抵抗効果型薄膜変換素子
JP2761969B2 (ja) 垂直磁気記録再生薄膜ヘッド用積層基板
JPH09293219A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド
JPS61153813A (ja) 薄膜磁気ヘツド用磁極
JPH113506A (ja) 磁気ヘッド
JPH03203008A (ja) 磁気ヘッド用Fe―Si―Al系強磁性合金積層膜の製造方法
JPS62217414A (ja) 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法
JPS61117714A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPS62110612A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH06131627A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製法
JPH06290424A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法