JP2653739C - - Google Patents

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JP2653739C
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JP
Japan
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single crystal
toughness
cbn abrasive
abrasive grains
cbn
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、高靭性単結晶CBN砥粒と中靭性単結晶CBN
砥粒とを混合したビトリファイドCBN砥石に関するものである。 【0002】 【従来の技術】カム研削等の高能率研削においては、従来のビトリファイドCB
N砥石では、研削量が増すにつれて被削物の面粗さが劣化していく。このために
面粗さの上限規格値に近くなるとツルーイングを行い、研削初期の面粗さに復帰
させるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、面粗さの劣化は、主にCBN砥粒の
破砕、脱落により発生すると考えられ、このようなCBN砥粒の破砕、脱落を抑
えるためには、靭性の高いCBN砥粒を用いて砥粒の破砕を抑制したり、あるい
は結合剤の量を増して砥粒の保持力を高める等の必要があるが、結合剤の量の多
いCBN砥石を使用すると、有気孔ビトリファイドCBN砥石の利点である切屑
の排出の点で不利となり、研削時に形状精度が悪化する原因となる。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来の問題点を解消す るためになされたもので、靭性の高い高靭性単結晶CBN砥粒と、靭性の比較的
低い中靭性単結晶CBN砥粒とを、混合してビトリファイドボンドにより結合し
て焼成したことを特徴とするものである。また、前記高靭性単結晶CBN砥粒と
前記中靭性単結晶CBN砥粒の好適な混合割合として、高靭性単結晶CBN砥粒
が砥粒全体の10%〜80%を占めるように混合されていることを特徴とするも
のである。 【0005】 【作用】上記した構成のビトリファイドCBN砥石によると、高靭性単結晶CB
N砥粒によりCBN砥粒の破砕が抑制され、また中靭性単結晶CBN砥粒が研削
に関与することで、高靭性単結晶CBN砥粒にかかる研削負荷が軽減され、結合
剤の量を多くしなくても高靭性単結晶CBN砥粒の脱落を抑制できるようになる
。 【0006】 【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、10
は円板状の台金11の円周上にCBN砥粒層12を形成したビトリファイドCB
N砥石を示す。この砥石10のCBN砥粒層12は、靭性の異なる2種類のCB
N砥粒を混合し、ビトリファイドボンドからなる結合剤で焼成してなる。すなわ
ち、図2に示すように、CBN砥粒層12は、靭性の高い高靭性単結晶CBN砥
粒13と、靭性の比較的低い中靭性単結晶CBN砥粒14とを、高靭性単結晶
BN砥粒13が砥粒全体の10%〜80%を占めるように混合し、これらを適正
量のビトリファイドボンド15にて結合して焼成したものである。ここで高靭性
単結晶CBN砥粒13としては、例えばGE(GENERAL ELECTRI
C)社製の“BORAZON00”あるいは昭和電工社製の“SBN−M”
を使用でき、また中靭性単結晶CBN砥粒14としては、同じくGE社製の“B
ORAZON TYPEI”あるいは昭和電工社製の“SBN−B”等を使用で
きる。なお、図1中16は焼成によるビトリファイドボンド15の収縮にって形
成された気孔を示す。 【0007】図3は前記高靭性単結晶CBN砥粒13と中靭性単結晶C BN砥粒14の混合割合を変えながら、面粗さが上限規格値ULに達するまでの
相対研削数を調べた実験データを示す。なお、この実験に使用したビトリファイ
ドCBN砥石10は、高靭性単結晶CBN砥粒13として粒度♯120/140
を、中靭性単結晶CBN砥粒14として粒度♯80/100を使用した。 【0008】この実験データから明らかなように、高靭性単結晶CBN砥粒13
が0で、中靭性単結晶CBN砥粒14が100%の場合の相対研削数を1とし、
高靭性単結晶CBN砥粒13の割合を増してゆくと、前記相対研削数は急激に増
加し、高靭性単結晶CBN砥粒13が30%、中靭性単結晶CBN砥粒14が7
0%の場合に最大に達し、これより高靭性単結晶CBN砥粒14の割合を増して
いくと逆に相対研削数は漸次減少して高靭性単結晶CBN砥粒13が100%に
なると前記相対研削数が1のレベルまで減少することを分かった。 【0009】この現象は、高靭性単結晶CBN砥粒13が100%の場合には、
破砕は起こりにくい代わりに高靭性単結晶CBN砥粒13の脱落による影響によ
り相対研削数は上がらず、また中靭性単結晶CBN砥粒14が100%の場合に
は、中靭性単結晶CBN砥粒の破砕による影響によって相対研削数が上がらない
と考えられる。しかしながら、高靭性単結晶CBN砥粒13と中靭性単結晶CB
N砥粒14を適度な割合で混合した場合には、高靭性単結晶CBN砥粒13の破
砕が抑制されるとともに、中靭性CBN砥粒14の破砕による鋭利な刃先の生成
により中靭性単結晶CBN砥粒14が研削に関与することで、高靭性単結晶CB
N砥粒13にかかる研削負荷が軽減されて脱落を抑制できると考えられる。 【0010】図4は上記した高靭性単結晶CBN砥粒13を30%、中靭性単結
CBN砥粒14を70%としたビトリファイドCBN砥石10を用いて、研削
本数に対する面粗さの影響を調べた実験データを示す。この実験データから明ら
かなように、高靭性単結晶CBN砥粒13あるいは中靭性単結晶CBN砥粒14
をそれぞれ単独で使用した場合(図中 A、B)に比べ、Cに示すように面粗さの上限規格値ULに達するまでの研削本
数を大幅に増加できるようになる。 【0011】 【発明の効果】以上述べたように本発明は、靭性の高い高靭性単結晶CBN砥粒
と、靭性の比較的低い中靭性単結晶CBN砥粒とを、混合してビトリファイドボ
ンドにより結合して焼成した構成のあるので、結合剤の量を多くすることなく、
靭性の異なる単結晶CBN砥粒をそれぞれ単独で使用した場合に比べて、面粗さ
が上限規格値に達するまでの研削本数を増加することができるようになる。これ
によりツルーイングインターバルが増大し、CBN砥石の寿命を増大することが
できることから、ツールコストの低減が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示すビトリファイドCBN砥石の正面図である。 【図2】図1の要部拡大断面図である。 【図3】高靭性単結晶CBN砥粒と中靭性単結晶CBN砥粒との混合割合に対す
る相対研削数の変化を示す実験データである。 【図4】研削本数に対する面粗さの変化を示す実験データである。 【符号の説明】 10 ビトリファイドCBN砥石 11 台金 12 CBN砥石層 13 高靭性単結晶CBN砥粒 14 中靭性単結晶CBN砥粒 15 ビトリファイドボンド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 靭性の高い高靭性単結晶CBN砥粒と、靭性の比較的低い中靭
    単結晶CBN砥粒とを、混合してビトリファイドボンドにより結合して焼成し
    たことを特徴とするビトリファイドCBN砥石。 【請求項2】 請求項1に記載のビトリファイドCBN砥石において、前記高
    靭性単結晶CBN砥粒が砥粒全体の10%〜80%を占めるように混合されてい
    ることを特徴とするビトリファイドCBN砥石。

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