JP2653425B2 - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
- Publication number
- JP2653425B2 JP2653425B2 JP61063937A JP6393786A JP2653425B2 JP 2653425 B2 JP2653425 B2 JP 2653425B2 JP 61063937 A JP61063937 A JP 61063937A JP 6393786 A JP6393786 A JP 6393786A JP 2653425 B2 JP2653425 B2 JP 2653425B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- light output
- film
- phase
- equilibrium phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はレーザビーム等の照射により記録材料の相変
化を利用して情報を記録・消去する光記録媒体に係わ
り、特に記録状態を安定にした媒体に関するものであ
る。
化を利用して情報を記録・消去する光記録媒体に係わ
り、特に記録状態を安定にした媒体に関するものであ
る。
(従来の技術) 情報の記録・再正のみならず、記録された情報の消去
を可能にした光記録媒体としては光磁気型,相変化性の
媒体が知られている。
を可能にした光記録媒体としては光磁気型,相変化性の
媒体が知られている。
この内、相変化型の光記録媒体は記録膜にレーザビー
ムを照射して加熱し、記録膜が平衡相と非平衡相との間
で可逆的に相転移することを利用して情報の記録・消去
を行っている。すならち、記録膜に光ビームを照射して
急速加速し、これを急速冷却することにより、平衡相か
ら非平衡相へ相転移を行って情報の記録がされる。ま
た、光ビームを照射して加熱したのち、徐冷することに
より、再び平衡相へ戻すことで記録情報の消去がされ
る。情報の再生は光ビームを照射して、情報が記録され
た非平衡相の部分と記録されていない平衡相の部分との
反射率、透過率の変化を読み取ることでなされる。
ムを照射して加熱し、記録膜が平衡相と非平衡相との間
で可逆的に相転移することを利用して情報の記録・消去
を行っている。すならち、記録膜に光ビームを照射して
急速加速し、これを急速冷却することにより、平衡相か
ら非平衡相へ相転移を行って情報の記録がされる。ま
た、光ビームを照射して加熱したのち、徐冷することに
より、再び平衡相へ戻すことで記録情報の消去がされ
る。情報の再生は光ビームを照射して、情報が記録され
た非平衡相の部分と記録されていない平衡相の部分との
反射率、透過率の変化を読み取ることでなされる。
ところで、従来よりこの種の相変化型の光記録媒体と
しては、Te,Ge等のカルゴゲナイド系半導体を記録膜に
使用したものが知られている。
しては、Te,Ge等のカルゴゲナイド系半導体を記録膜に
使用したものが知られている。
例えば、純Teは結晶化温度が室温付近(10℃前後)に
存在するので、記録情報が含まれるレーザビームを照射
し、純Te薄膜を平衡相から非平衡相へ相変化させて記録
を行っても、経時変化により非平衡相部分が平衡相に戻
り、記録が自然消去されるおそれがある。また、Geも薄
膜にすると化学的安定性に乏しく、大気中で次第に腐食
して劣化するので、記録の安定性がない。
存在するので、記録情報が含まれるレーザビームを照射
し、純Te薄膜を平衡相から非平衡相へ相変化させて記録
を行っても、経時変化により非平衡相部分が平衡相に戻
り、記録が自然消去されるおそれがある。また、Geも薄
膜にすると化学的安定性に乏しく、大気中で次第に腐食
して劣化するので、記録の安定性がない。
(発明が解決しようとする問題点) 上述のように、従来の光記録媒体では、記録膜として
カルコゲナイド系半導体を使用していたので、安定した
記録状態を維持できないという問題点があった。
カルコゲナイド系半導体を使用していたので、安定した
記録状態を維持できないという問題点があった。
本発明は上記事情に基づいたものであり、その目的
は、経時変化によって記録した情報消去することがな
く、安定した記録状態を維持することができる光記録媒
体を提供することにある。
は、経時変化によって記録した情報消去することがな
く、安定した記録状態を維持することができる光記録媒
体を提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明の光記録媒体は、記
録膜を融点が300℃乃至800℃の電子化合物で形成したも
のである。
録膜を融点が300℃乃至800℃の電子化合物で形成したも
のである。
(作用) 融点が300℃乃至800℃の範囲にある電子化合物は、光
ビーム照射による溶解急冷によって非平衡相化が可能で
あり、その平衡相化温度は室温以上であるので、非平衡
相化された記録ビットが室温で安定に存在する。
ビーム照射による溶解急冷によって非平衡相化が可能で
あり、その平衡相化温度は室温以上であるので、非平衡
相化された記録ビットが室温で安定に存在する。
(実施例) 先ず、本発明の記録膜に使用される電子化合物につい
て説明する。
て説明する。
合金の組織状態には固溶体をつくる場合、規則合金を
つくる場合、金属間化合物をつくる場合及びこれらの混
合物をなす場合などがある。これらの内、金属間化合物
は、合金の成分元素の原子数が一定の整数比を保ち、そ
れらの各成分原子が単位となって結晶格子中で特定の位
置を占めているような合金をいい、原子価効果化合物、
原子半径効果化合物及び電子化合物等に大別される。
つくる場合、金属間化合物をつくる場合及びこれらの混
合物をなす場合などがある。これらの内、金属間化合物
は、合金の成分元素の原子数が一定の整数比を保ち、そ
れらの各成分原子が単位となって結晶格子中で特定の位
置を占めているような合金をいい、原子価効果化合物、
原子半径効果化合物及び電子化合物等に大別される。
原子価効果化合物は、イオン結合的性格の強い電気化
学的化合物や等極結合的性格の強いものを含んでいる。
学的化合物や等極結合的性格の強いものを含んでいる。
原子半径効果化合物は、成分原子の原子半径の比が重
要な因子となっている金属間化合物であ。
要な因子となっている金属間化合物であ。
本実施例の記録膜に使用される電子化合物は、金属的
性質を示し、かなり広い範囲にわたる固溶領域をもつこ
とが多い金属間化合物であり、後述するような結晶構造
を有している。
性質を示し、かなり広い範囲にわたる固溶領域をもつこ
とが多い金属間化合物であり、後述するような結晶構造
を有している。
これらの金属間化合物は、合金の中でも特に金属間の
結合が強く、その薄膜は光ビームの照射により溶融し急
冷すると容易に非平衡相化するものである。
結合が強く、その薄膜は光ビームの照射により溶融し急
冷すると容易に非平衡相化するものである。
非平衡相は、液体が急冷された組織であり、金属間の
結合が強いものほど急冷で非平衡相化し易い。
結合が強いものほど急冷で非平衡相化し易い。
また、室温で非平衡相が安定に存在するためには平衡
相化温度が室温より高くなければならない。
相化温度が室温より高くなければならない。
一般に非平衡相の平衡相化温度は、絶対温度で表した
その物質の融点または液相温度の1/2〜2/3よりやや高い
温度であることが知られている。[参照、作花著「ガラ
ス非晶質の化学」p51,内田老鶴圃(1983)]。従って、
非平衡相状態の記録ビットが室温で安定に存在するため
には、電子化合物の融点が300℃以上であることが望ま
しい。
その物質の融点または液相温度の1/2〜2/3よりやや高い
温度であることが知られている。[参照、作花著「ガラ
ス非晶質の化学」p51,内田老鶴圃(1983)]。従って、
非平衡相状態の記録ビットが室温で安定に存在するため
には、電子化合物の融点が300℃以上であることが望ま
しい。
また、光記録媒体としての使用を考えると、記録媒体
上で光出力5〜20mW程度の光ビームで記録消去できるこ
とが必要であり、そのためには電子化合物の融点は800
℃以下であることが望ましい。
上で光出力5〜20mW程度の光ビームで記録消去できるこ
とが必要であり、そのためには電子化合物の融点は800
℃以下であることが望ましい。
記録ビットを非平衡相から平衡相化して情報を消去す
る速度は、高速化が望まれており、電子化合物は、非平
衡相から平衡相への相変化が短範囲の原子の移動によっ
て達成されるので、その平衡相化速度が通常の合金組成
よりも極めて早い。
る速度は、高速化が望まれており、電子化合物は、非平
衡相から平衡相への相変化が短範囲の原子の移動によっ
て達成されるので、その平衡相化速度が通常の合金組成
よりも極めて早い。
すなわち、一般に非平衡相形成能があるとして知られ
ている共晶組成の合金は、固溶体と固溶体あるいは固溶
体と金属間化合物などの混合組織であるので、その平衡
相化では、それぞれの相の結晶化が起こり、2相分離を
伴なう。その2相分離のために非平衡相の平衡相化で
は、原子の長範囲の移動が必要となり、しかも2段階の
平衡相化となるため、その平衡相化速度が遅い。一方、
金属間化合物では、相分離を伴なわず、短範囲の原子の
移動で1段階で平衡相化するため、平衡相化速度は極め
て速い。このため記録ビットの光ビームパルスにより高
速消去が可能である。
ている共晶組成の合金は、固溶体と固溶体あるいは固溶
体と金属間化合物などの混合組織であるので、その平衡
相化では、それぞれの相の結晶化が起こり、2相分離を
伴なう。その2相分離のために非平衡相の平衡相化で
は、原子の長範囲の移動が必要となり、しかも2段階の
平衡相化となるため、その平衡相化速度が遅い。一方、
金属間化合物では、相分離を伴なわず、短範囲の原子の
移動で1段階で平衡相化するため、平衡相化速度は極め
て速い。このため記録ビットの光ビームパルスにより高
速消去が可能である。
電子化合物は、一定の価電子濃度のあたりに決まった
結晶構造の中間相として出現するものとして知られ、価
電子濃度が3/2,21/13,7/4あたりに出現する「参照、阿
部著「金属組織学序論」p109,コロナ社]。いずれの結
晶構造のものも、短範囲の原子の移動によって非平衡相
から平衡相への相変化をする。
結晶構造の中間相として出現するものとして知られ、価
電子濃度が3/2,21/13,7/4あたりに出現する「参照、阿
部著「金属組織学序論」p109,コロナ社]。いずれの結
晶構造のものも、短範囲の原子の移動によって非平衡相
から平衡相への相変化をする。
一定の価電子濃度21/13のあたりに決まった結晶構造
として出現するものである融点が300℃乃至800℃の電子
化合物の実例を次表に示す。
として出現するものである融点が300℃乃至800℃の電子
化合物の実例を次表に示す。
(日本金属学会編「金属データブック」丸善より) これらの電子化合物はスパッタ法による成膜で非平衡
相膜が得られ、高温でアニールすることにより平衡相膜
となる。さらに、光ビームによる溶融急冷により非平衡
相化する。この相変化に伴ない膜の表面反射率が変化す
るので、この性質を利用して情報の記録,再正,消去を
行なうことができる。
相膜が得られ、高温でアニールすることにより平衡相膜
となる。さらに、光ビームによる溶融急冷により非平衡
相化する。この相変化に伴ない膜の表面反射率が変化す
るので、この性質を利用して情報の記録,再正,消去を
行なうことができる。
また、これらの電子化合物は、金属間の結合が強く、
安定な化合物であるので、酸化等による膜の劣化がな
い。
安定な化合物であるので、酸化等による膜の劣化がな
い。
第1図は本発明に係る光記録媒体の一実施例の断面を
示しており、図示する光記録媒体1は、基板3,第1の保
護膜5,記録膜7,第2の保護膜9及び紫外線硬化樹脂(U
V)膜11をこの順番で積層して円板状に形成したもので
ある。
示しており、図示する光記録媒体1は、基板3,第1の保
護膜5,記録膜7,第2の保護膜9及び紫外線硬化樹脂(U
V)膜11をこの順番で積層して円板状に形成したもので
ある。
基板3は、アクリルやポリカーボネート等の樹脂また
はガラスにより形成された透明基板である。
はガラスにより形成された透明基板である。
第1,第2の保護膜5,9はSiO2,AlN,SiNの誘導体をスパ
ッタ法又は蒸着法で50〜5000Åの厚さで形成したもので
ある。これら保護膜5,9により、記録膜7の酸化や記録
時における記録膜7の飛散あるいは穴明けが防止され
る。
ッタ法又は蒸着法で50〜5000Åの厚さで形成したもので
ある。これら保護膜5,9により、記録膜7の酸化や記録
時における記録膜7の飛散あるいは穴明けが防止され
る。
また、上記UV膜11は、第2の記憶膜9上にUV樹脂を塗
布して紫外線で硬化したもので、このUV膜11により光記
録媒体1の使用時における傷やひび割れ等の機械的損傷
が防止される。
布して紫外線で硬化したもので、このUV膜11により光記
録媒体1の使用時における傷やひび割れ等の機械的損傷
が防止される。
記録膜7は、前記表中に示した一定の価電子濃度21/1
3のあたりに決まった結晶構造として出現するものであ
る融点が300℃乃至800℃のCu2Ga,Cu5Cd8のいずれかの電
子化合物から選択され、スパッタ法または蒸着法にて第
1の保護膜5上に50〜5000Åの厚さで成膜される。
3のあたりに決まった結晶構造として出現するものであ
る融点が300℃乃至800℃のCu2Ga,Cu5Cd8のいずれかの電
子化合物から選択され、スパッタ法または蒸着法にて第
1の保護膜5上に50〜5000Åの厚さで成膜される。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例−1) SiO2ターゲットを使用してスパッタ法によりガラス基
板上に厚さ1000ÅのSiO2膜を形成し第1の保護膜5とし
た。
板上に厚さ1000ÅのSiO2膜を形成し第1の保護膜5とし
た。
次にCuターゲットとGaターゲットを使用して2元同時
スパッタ法により各ターゲットに投入するパワーを調整
することによって、Cu2Gaから成る記録膜7を厚さ1000
Åで第1の保護膜5上に形成した。
スパッタ法により各ターゲットに投入するパワーを調整
することによって、Cu2Gaから成る記録膜7を厚さ1000
Åで第1の保護膜5上に形成した。
次いで、記録膜7上に第1の保護膜5と同様の方法で
厚さ1000ÅのSiO2膜を形成して第2の保護膜9とした。
さらに、この第2の保護膜9上にUV樹脂を塗布し、紫外
線を照射して硬化させてUV膜11を形成した。
厚さ1000ÅのSiO2膜を形成して第2の保護膜9とした。
さらに、この第2の保護膜9上にUV樹脂を塗布し、紫外
線を照射して硬化させてUV膜11を形成した。
上述のように形成された記録膜7は成膜時には非平衡
相のため、5mWのレーザビームを連続照射し、徐冷して
平衡相化した。次いで、記録情報を含む出力9mW,パルス
幅200nsのレーザビーム15を照射し、急速冷却して記録
膜7を非平衡相化し記録ビット部13を形成して情報の記
録をした。
相のため、5mWのレーザビームを連続照射し、徐冷して
平衡相化した。次いで、記録情報を含む出力9mW,パルス
幅200nsのレーザビーム15を照射し、急速冷却して記録
膜7を非平衡相化し記録ビット部13を形成して情報の記
録をした。
第2図に、ガラス基板の上にCu2Ga電子化合物を膜厚1
000Åでスパッタ法により成膜した後、上述のように情
報の記録(非平衡相化)がされたサンプルの温度60℃,
相対湿度80%RHにおける環境試験の結果を示す。同図
は、初期の表面反射率R0に対する変化率R/R0でプロット
してあるが、記録されてから20日後でもほとんど変化率
R/R0に変化はみられず、記録が安定して維持されている
ことがわかった。また、X線回折の結果では成膜直後の
サンプルは非平衡相であり、20日後のサンプルでも非平
衡相であった。
000Åでスパッタ法により成膜した後、上述のように情
報の記録(非平衡相化)がされたサンプルの温度60℃,
相対湿度80%RHにおける環境試験の結果を示す。同図
は、初期の表面反射率R0に対する変化率R/R0でプロット
してあるが、記録されてから20日後でもほとんど変化率
R/R0に変化はみられず、記録が安定して維持されている
ことがわかった。また、X線回折の結果では成膜直後の
サンプルは非平衡相であり、20日後のサンプルでも非平
衡相であった。
従来のTe膜では、変化率R/R0が初期から大きく低下
し、20日後のサンプルをX線回析したところ、平衡相化
していた。またGe膜では、変化率R/R0が増加し、20日後
のサンプルをX線回析したところ、まだ非平衡相であっ
たが、表面全体に錆が発生していた。
し、20日後のサンプルをX線回析したところ、平衡相化
していた。またGe膜では、変化率R/R0が増加し、20日後
のサンプルをX線回析したところ、まだ非平衡相であっ
たが、表面全体に錆が発生していた。
また、出力約2mW,パルス幅2μsのレーザビームを非
平衡相の記録ビット13に照射し記録膜7の結晶化温度以
上に加熱して徐冷することにより容易かつ高速に情報の
消去をすることができる。
平衡相の記録ビット13に照射し記録膜7の結晶化温度以
上に加熱して徐冷することにより容易かつ高速に情報の
消去をすることができる。
なお、本実施例の光記録媒体1では、単面記録の光記
録媒体1について説明したが、本発明はこれに限られ
ず、本実施例構造を有する2枚の光記録媒体1のUV膜11
同志を接着層を介して貼り合せた両面記録の光記録媒体
にも適用できる。
録媒体1について説明したが、本発明はこれに限られ
ず、本実施例構造を有する2枚の光記録媒体1のUV膜11
同志を接着層を介して貼り合せた両面記録の光記録媒体
にも適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、情報の記録がさ
れる薄膜を融点が300℃乃至800℃の電子化合物で形成し
たので、情報が記録された非平衡相部分が経時変化によ
り平衡相化することがない。このため、記録情報が自然
消去するおそれがなく、長時間にわたって安定した記録
状態が維持される信頼性の高い光記録媒体を提供でき
る。
れる薄膜を融点が300℃乃至800℃の電子化合物で形成し
たので、情報が記録された非平衡相部分が経時変化によ
り平衡相化することがない。このため、記録情報が自然
消去するおそれがなく、長時間にわたって安定した記録
状態が維持される信頼性の高い光記録媒体を提供でき
る。
第1図は本発明に係る光記録媒体の一実施例の構成を示
す断面図、第2図は本発明に係る光記録媒体の一実施例
の表面反射率変化率特性を示す図である。 1……光記録媒体 3……基板(基体) 5……第1の保護膜 7……記録膜(薄膜) 9……第2の保護膜 11……UV膜
す断面図、第2図は本発明に係る光記録媒体の一実施例
の表面反射率変化率特性を示す図である。 1……光記録媒体 3……基板(基体) 5……第1の保護膜 7……記録膜(薄膜) 9……第2の保護膜 11……UV膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−9542(JP,A) 特開 昭60−30415(JP,A) 特開 昭61−41681(JP,A) 特開 昭60−157894(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】光ビームの照射条件に応じ基体に積層され
た薄膜を平衡相と非平衡相との間で可逆的に相転移させ
ることにより情報の記録・消去を行う相変化型の光記録
媒体において、 基板と、 この基板上に、SiO2,AlN,SiNのいずれかより選択された
誘電体をスパッタ法または蒸着法のいずれかの方法で50
〜5000Åの厚さで形成した第1の保護膜と、 この第1の保護膜上に、成分元素の原子数が一定の整数
比を保ち、それらの各成分原子が単位となって結晶格子
中で特定の位置を占めている合金である金属間化合物の
一つであって、かつ金属的性質を示し、かなり広い範囲
にわたる固容領域を持ち、一定の価電子濃度21/13のあ
たりに決まった結晶構造として出現するものである融点
が300℃乃至800℃の電子化合物の一つであるCu2Ga電子
化合物を、スパッタ法または蒸着法のいずれかの方法に
て、50〜5000Åの厚さで成膜してアモルファス状態の薄
膜を形成し、この成膜時のアモルファス状態の薄膜に、
5〜20mWの光出力範囲内の第1の光出力の光ビームを連
続照射し徐冷して結晶化した後、前記光出力範囲内で前
記第1の光出力よりも高い記録情報を含む第2の光出力
の光ビームを照射し急速冷却しアモルファス化すること
により記録ビット部を形成して情報が記録され、前記光
出力範囲内で前記第1の光出力よりも低い第3の光出力
の光ビームを前記アモルファスの記録ビットに照射し、
結晶化温度以上に加熱して徐令することにより前記記録
された情報が消去される記録膜と、 この記録膜上に、SiO2,AlN,SiNのいずれかにより選択さ
れた誘電体をスパッタ法または蒸着法にいずれかの方法
で50〜5000Åの厚さで形成した第2の保護膜と、 この第2の保護膜上に紫外線硬化樹脂を塗布して紫外線
で硬化した紫外線硬化樹脂層と、 から成ることを特徴とする光記録媒体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61063937A JP2653425B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 光記録媒体 |
US07/018,282 US4803660A (en) | 1986-02-28 | 1987-02-24 | Optical recording medium |
KR1019870001725A KR900004622B1 (ko) | 1986-02-28 | 1987-02-27 | 정보기록매체 |
DE3783244T DE3783244T3 (de) | 1986-02-28 | 1987-02-27 | Optischer Aufzeichnungsträger. |
EP87102796A EP0234588B2 (en) | 1986-02-28 | 1987-02-27 | Optical memory |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61063937A JP2653425B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 光記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62241144A JPS62241144A (ja) | 1987-10-21 |
JP2653425B2 true JP2653425B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=13243760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61063937A Expired - Lifetime JP2653425B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-03-24 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653425B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5885945A (ja) * | 1981-11-17 | 1983-05-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 情報記録用部材 |
JPS58224446A (ja) * | 1982-06-23 | 1983-12-26 | Hitachi Ltd | 記録用部材 |
JPS619542A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-17 | Hitachi Ltd | 記録材料及びその製造法 |
JPS60121549A (ja) * | 1983-12-02 | 1985-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 情報記録担体 |
JPS60157894A (ja) * | 1984-01-27 | 1985-08-19 | Nippon Columbia Co Ltd | 光情報記録媒体 |
JPS61190030A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-23 | Hitachi Ltd | 分光反射率可変合金および記録材料 |
JP2588169B2 (ja) * | 1986-02-28 | 1997-03-05 | 株式会社東芝 | 光記録媒体 |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP61063937A patent/JP2653425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62241144A (ja) | 1987-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3011200B2 (ja) | 光記録媒体 | |
US5523140A (en) | Optical recording method and medium | |
JPS63251290A (ja) | 光記録媒体と記録・再生方法及びその応用 | |
JP2002079757A (ja) | 光記録媒体 | |
JPH01277338A (ja) | 光記録媒体 | |
US4803660A (en) | Optical recording medium | |
JP2003291534A (ja) | 光記録媒体 | |
WO1995026549A1 (fr) | Support d'enregistrement optique et son procede de fabrication | |
JP2653425B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2654000B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2588169B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JPH03240590A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2577349B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JPS62226438A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2557347B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP3163943B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP3211537B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP4109011B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2903969B2 (ja) | 光学的記録用媒体およびこれを用いた記録再生方法 | |
JP2903970B2 (ja) | 光学的記録用媒体およびこれを用いた記録再生方法 | |
JP2557407B2 (ja) | 情報記録媒体 | |
JPS6337834A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2538798B2 (ja) | 書換え型光情報記録媒体 | |
JPS6310342A (ja) | 光記録媒体 | |
JPS63244339A (ja) | 光記録媒体 |