JP2653065B2 - 積層形熱電池 - Google Patents
積層形熱電池Info
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- JP2653065B2 JP2653065B2 JP24120287A JP24120287A JP2653065B2 JP 2653065 B2 JP2653065 B2 JP 2653065B2 JP 24120287 A JP24120287 A JP 24120287A JP 24120287 A JP24120287 A JP 24120287A JP 2653065 B2 JP2653065 B2 JP 2653065B2
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M6/00—Primary cells; Manufacture thereof
- H01M6/30—Deferred-action cells
- H01M6/36—Deferred-action cells containing electrolyte and made operational by physical means, e.g. thermal cells
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はリチウム/二硫化鉄系の積層形熱電池の長時
間作動技術に関するものである。
間作動技術に関するものである。
従来の技術 熱電池は常温で不活性であるが、高温に加熱すると活
性となり、外部へ電力を供給し得るようになる電池で貯
蔵型電池の一種である。従って極めて良好な貯蔵性を有
し5〜10年間の貯蔵後も製造直後と何ら電池特性上変る
ことなく使用できる。また、高温で作動させるために電
極反応が進み易く分極も少ないので大出力放電に良く耐
えること、使用時には起動信号を入れると瞬時に電圧発
生する等の特長を有するが、一方、数分以内の短時間し
か使用できない短所を有している。
性となり、外部へ電力を供給し得るようになる電池で貯
蔵型電池の一種である。従って極めて良好な貯蔵性を有
し5〜10年間の貯蔵後も製造直後と何ら電池特性上変る
ことなく使用できる。また、高温で作動させるために電
極反応が進み易く分極も少ないので大出力放電に良く耐
えること、使用時には起動信号を入れると瞬時に電圧発
生する等の特長を有するが、一方、数分以内の短時間し
か使用できない短所を有している。
この課題を克服するために、29th Power Sources Sym
posium,(1980)PP34〜39では、負極にリチウムシリコ
ン合金を、電解質に塩化リチウムと塩化カリウムの共融
塩(LiCl−KCl)、正極に二硫化鉄(FeS2)を用いたリ
チウム合金/二硫化鉄系の電池と、鉄と過塩素酸カリウ
ムからなる発熱剤ペレットと、MIN−Kと呼ばれる特殊
断熱材を用いた長時間作動熱電池が研究されている。
posium,(1980)PP34〜39では、負極にリチウムシリコ
ン合金を、電解質に塩化リチウムと塩化カリウムの共融
塩(LiCl−KCl)、正極に二硫化鉄(FeS2)を用いたリ
チウム合金/二硫化鉄系の電池と、鉄と過塩素酸カリウ
ムからなる発熱剤ペレットと、MIN−Kと呼ばれる特殊
断熱材を用いた長時間作動熱電池が研究されている。
また、Power Sources5(1975)PP581〜585では、負極
にカルシウムを、電解質に塩化リチウムと塩化カリウム
の共融塩、正極にクロム酸カルシウムを用いたカルシウ
ム/クロム酸カルシウム系の電池と、鉄と過塩素酸カリ
ウムからなる発熱剤ペレットと、特殊断熱材MIN−K、
さらに、蓄熱ペレットを用いた60分作動熱電池が報告さ
れている。
にカルシウムを、電解質に塩化リチウムと塩化カリウム
の共融塩、正極にクロム酸カルシウムを用いたカルシウ
ム/クロム酸カルシウム系の電池と、鉄と過塩素酸カリ
ウムからなる発熱剤ペレットと、特殊断熱材MIN−K、
さらに、蓄熱ペレットを用いた60分作動熱電池が報告さ
れている。
前記の蓄熱材は硫酸リチウムと塩化ナトリウムの溶融
塩をSiO2バインダーで流動性を抑制したものをペレット
状に加圧成型して素電池と発熱剤ペレットのスタックの
両端部に配設し使用されている。
塩をSiO2バインダーで流動性を抑制したものをペレット
状に加圧成型して素電池と発熱剤ペレットのスタックの
両端部に配設し使用されている。
従来、保温技術には以下のような考え方があった。
(1) スタックの両端に熱容量の大きい層を設ける。
(2) スタックの両端に発熱反応層を設ける。
(3) 断熱層の間に発熱剤を設ける。
(4) 断熱材に熱伝導係数の小さい材料を用いる。
(5) スタックの両端に凝固潜熱発生層を設ける。
発明が解決しようとする問題点 上記(1)の方法は、金属板と発熱剤を数枚組合せ比
熱×質量で表わされる熱容量を大きく設計する手法の応
用であるが、質量を大きくとる必要があるため電池重量
が重くなってしまう欠点がある。(2)の方法は、特公
昭61−55224号公報に述べられた金属粉と酸化性溶融塩
の発熱反応を利用するものであり、(5)の溶融塩が液
体から固体に状態変化する時に生じる凝固潜熱による発
熱反応を利用するものと基本的には同じ考え方であっ
て、いずれもスタックから流れ出す熱量をその最端部で
抑制しようとするものである。(3)の方法は、特公昭
48−33457号公報に明記されている技術でスタック全体
を断熱材の層間に設けた発熱剤で昇温させて、スタック
温度との温度差を小さくすることで熱流出の抑制を行な
う技術、(4)は特公昭56−21225号公報の発泡ガラス
や前述のMIN−K等の使用により熱伝導速度を遅らせ
(3)と同様の効果を狙ったものである。
熱×質量で表わされる熱容量を大きく設計する手法の応
用であるが、質量を大きくとる必要があるため電池重量
が重くなってしまう欠点がある。(2)の方法は、特公
昭61−55224号公報に述べられた金属粉と酸化性溶融塩
の発熱反応を利用するものであり、(5)の溶融塩が液
体から固体に状態変化する時に生じる凝固潜熱による発
熱反応を利用するものと基本的には同じ考え方であっ
て、いずれもスタックから流れ出す熱量をその最端部で
抑制しようとするものである。(3)の方法は、特公昭
48−33457号公報に明記されている技術でスタック全体
を断熱材の層間に設けた発熱剤で昇温させて、スタック
温度との温度差を小さくすることで熱流出の抑制を行な
う技術、(4)は特公昭56−21225号公報の発泡ガラス
や前述のMIN−K等の使用により熱伝導速度を遅らせ
(3)と同様の効果を狙ったものである。
従来は上記(1)〜(5)の技術の組合せによりそれ
ぞれ単独で用いた場合に得られる効果に相乗させ、より
高性能の保温技術を追求してきた。しかし、更に長時間
の保温技術を求め懸命の努力がはらわれている現状であ
る。
ぞれ単独で用いた場合に得られる効果に相乗させ、より
高性能の保温技術を追求してきた。しかし、更に長時間
の保温技術を求め懸命の努力がはらわれている現状であ
る。
本発明は、上記のような従来の問題点を改善し、スタ
ックの冷却速度を遅らせ、かつ製造容易な長時間作動を
可能とした積層形熱電池を提供することを目的とする。
ックの冷却速度を遅らせ、かつ製造容易な長時間作動を
可能とした積層形熱電池を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するため本発明は、Li/LiCl−KCl/F
eS2系電池と発熱剤ペレットからなるスタックの間に硫
酸リチウム−塩化ナトリウムを主成分とする溶融塩蓄熱
層を1層もしくは複数層配設すると共に、スタックの両
最端部にも前記の溶融塩蓄熱層を設けた構成および内部
には溶融塩蓄熱層を有しないスタックとスタック間に溶
融塩蓄熱層を配設し、かつ複数個のスタック積層体の両
端部にも溶融塩蓄熱層を配設した構成としたものであ
る。
eS2系電池と発熱剤ペレットからなるスタックの間に硫
酸リチウム−塩化ナトリウムを主成分とする溶融塩蓄熱
層を1層もしくは複数層配設すると共に、スタックの両
最端部にも前記の溶融塩蓄熱層を設けた構成および内部
には溶融塩蓄熱層を有しないスタックとスタック間に溶
融塩蓄熱層を配設し、かつ複数個のスタック積層体の両
端部にも溶融塩蓄熱層を配設した構成としたものであ
る。
作用 この構成によれば、スタックの積層体内部からも電池
内部温度が約500℃に低下すると発熱がおこる。すなわ
ちLi2SO4−NaCl(59mol%Li2SO4)は融点493℃を有する
溶融塩であるが、単位重量当り94.1cal/gの凝固潜熱を
放出する性質をもっている。従って、発熱剤ペレットで
この溶融塩潜熱層を例えば550℃に初期昇温させその後
徐々に放熱によってスタック温度が493℃まで低下して
くると、液体から固体に状態変化し始め、493℃で一定
の温度を示すと共に、94.1cal/gの熱をスタックに供給
する。完全に固化すると潜熱の発生は停止し、スタック
の冷却速度で蓄熱層も温度低下する。
内部温度が約500℃に低下すると発熱がおこる。すなわ
ちLi2SO4−NaCl(59mol%Li2SO4)は融点493℃を有する
溶融塩であるが、単位重量当り94.1cal/gの凝固潜熱を
放出する性質をもっている。従って、発熱剤ペレットで
この溶融塩潜熱層を例えば550℃に初期昇温させその後
徐々に放熱によってスタック温度が493℃まで低下して
くると、液体から固体に状態変化し始め、493℃で一定
の温度を示すと共に、94.1cal/gの熱をスタックに供給
する。完全に固化すると潜熱の発生は停止し、スタック
の冷却速度で蓄熱層も温度低下する。
この効果により、スタックの冷却速度は抑制され長時
間作動できるようになる。尚、この場合スタックの両最
端部においても蓄熱層は不可欠である。
間作動できるようになる。尚、この場合スタックの両最
端部においても蓄熱層は不可欠である。
溶融塩蓄熱層は必要な作動時間により使用量ならびに
層の数を任意に設計すればよいので、製造容易な長時間
作動性能を向上させる上で役立つこととなる。
層の数を任意に設計すればよいので、製造容易な長時間
作動性能を向上させる上で役立つこととなる。
実 施 例 以下本発明の実施例を第1図から第2図を参照して説
明する。
明する。
第1図は第1の実施例で直列構成の素電池と発熱剤ペ
レットの積層体からなるスタックに本発明を適用した電
池構造図を示し、図において、負極活物質がリチウムま
たはリチウム合金(LiAl,LiSi等)からなる負極層1、L
iCl−KCl(融点352℃)共融塩とMgOを1:1重量比に混合
後熱処理した電解質層2、二硫化鉄と前記共融塩とSiO2
からなる正極層3、この3層を1体とした素電池4であ
る。発熱剤ペレット5は鉄粉と過塩素酸カリウム(88重
量%Fe)の混合物を加圧成型して得たペレットで、上記
素電池と素電池間に交互に積層されて、素電池を加熱発
電させる役目と合せ素電池間を電気的に接続する役目も
有している。
レットの積層体からなるスタックに本発明を適用した電
池構造図を示し、図において、負極活物質がリチウムま
たはリチウム合金(LiAl,LiSi等)からなる負極層1、L
iCl−KCl(融点352℃)共融塩とMgOを1:1重量比に混合
後熱処理した電解質層2、二硫化鉄と前記共融塩とSiO2
からなる正極層3、この3層を1体とした素電池4であ
る。発熱剤ペレット5は鉄粉と過塩素酸カリウム(88重
量%Fe)の混合物を加圧成型して得たペレットで、上記
素電池と素電池間に交互に積層されて、素電池を加熱発
電させる役目と合せ素電池間を電気的に接続する役目も
有している。
6は本発明の構成に用いたスタック用蓄熱層で、Li2S
O4−NaCl85重量部とSiO215重量部をボールミルで均一混
合後600℃で6時間加熱処理後粒状化した溶融塩蓄熱材
で、融点493℃でLi2SO4−NaClが液化してもSiO2に保持
されているので形状がくずれないようにした加圧成型ペ
レットとし、鉄,ステンレス鋼等の金属製容器と蓋で1
体とした層である。7および8はスタック上・下に設け
た両端部用蓄熱層で、スタック用蓄熱層6と同一構成と
した。この6,7,8は素電池と発熱剤ペレットの関係と同
様に、蓄熱層も発熱剤ペレットで両面から挟まれた構成
となっている。
O4−NaCl85重量部とSiO215重量部をボールミルで均一混
合後600℃で6時間加熱処理後粒状化した溶融塩蓄熱材
で、融点493℃でLi2SO4−NaClが液化してもSiO2に保持
されているので形状がくずれないようにした加圧成型ペ
レットとし、鉄,ステンレス鋼等の金属製容器と蓋で1
体とした層である。7および8はスタック上・下に設け
た両端部用蓄熱層で、スタック用蓄熱層6と同一構成と
した。この6,7,8は素電池と発熱剤ペレットの関係と同
様に、蓄熱層も発熱剤ペレットで両面から挟まれた構成
となっている。
9は電気式点火器でそのリード線は一対の起動端子10
に接続され、起動端子10に通電すると火炎を発してヒー
トパッド11を燃焼し、さらに導火帯12に燃焼伝ぱさせ
る。13,14は1対の電力用出力端子でスタックの上部と
下部からリード線を引出して出力端子に接続する。
に接続され、起動端子10に通電すると火炎を発してヒー
トパッド11を燃焼し、さらに導火帯12に燃焼伝ぱさせ
る。13,14は1対の電力用出力端子でスタックの上部と
下部からリード線を引出して出力端子に接続する。
15は断熱材で500℃の熱伝導率が0.03Kcal/m・hr℃を
有する厚さ5mmのMIN−K TE1400を上・下・側部に用
い、16は電池蓋、17は電池ケースでいずれもステンレス
鋼を用いた。
有する厚さ5mmのMIN−K TE1400を上・下・側部に用
い、16は電池蓋、17は電池ケースでいずれもステンレス
鋼を用いた。
第2図は積層電池が複数個のスタックから構成された
場合における本発明の第2の実施例である。図におい
て、スタックAは発熱剤ペレット/素電池/発熱剤ペレ
ット/………/発熱剤ペレットと直列に積層されたスタ
ックで、スタックB,スタックCも同構成となっている
が、このA,B,Cの3つのスタックをさらに並列接続した
場合を示している。本発明例ではスタックAとスタック
Bの間に前述第1図で述べたスタック用蓄熱層6′を挿
填し、同様にスタックBとスタックCの間にもスタック
用蓄熱層6″を設けた。尚、スタックAの外側ならびに
スタックCの外側にも、上・下端部用蓄熱層7′,8′を
設け、他の基本構成および材料は第1図と同様とした。
場合における本発明の第2の実施例である。図におい
て、スタックAは発熱剤ペレット/素電池/発熱剤ペレ
ット/………/発熱剤ペレットと直列に積層されたスタ
ックで、スタックB,スタックCも同構成となっている
が、このA,B,Cの3つのスタックをさらに並列接続した
場合を示している。本発明例ではスタックAとスタック
Bの間に前述第1図で述べたスタック用蓄熱層6′を挿
填し、同様にスタックBとスタックCの間にもスタック
用蓄熱層6″を設けた。尚、スタックAの外側ならびに
スタックCの外側にも、上・下端部用蓄熱層7′,8′を
設け、他の基本構成および材料は第1図と同様とした。
本発明の積層形熱電池の起動順序は、まず起動端子10
より500mA,3mSの電流を通電すると、点火器9が火炎を
発し、ヒートパッド11が燃焼しさらに導火帯12に燃え移
り、導火帯は燃焼伝ぱしていく途中で各層の発熱剤ペレ
ット5を次々と着火せしめ、発熱剤ペレットが一斉に燃
焼反応を呈して素電池4、スタック用蓄熱層6(または
6′,6″)、上・下端部用蓄熱層7,8(または7′,
8′)を加熱して溶融塩を溶融状態とする。この時内部
温度は約550℃になって素電池4は発電開始すると共
に、徐々にスタックの温度が低下してLi2SO4−NaClの融
点に達すると、各層の蓄熱層から凝固潜熱を放出し、ス
タック温度を一定に保持しようとする。従ってスタック
はスタック用蓄熱層6の熱的効果を受け、本電池の最適
作動温度が長時間維持されるので、電力供給能力が向上
する。
より500mA,3mSの電流を通電すると、点火器9が火炎を
発し、ヒートパッド11が燃焼しさらに導火帯12に燃え移
り、導火帯は燃焼伝ぱしていく途中で各層の発熱剤ペレ
ット5を次々と着火せしめ、発熱剤ペレットが一斉に燃
焼反応を呈して素電池4、スタック用蓄熱層6(または
6′,6″)、上・下端部用蓄熱層7,8(または7′,
8′)を加熱して溶融塩を溶融状態とする。この時内部
温度は約550℃になって素電池4は発電開始すると共
に、徐々にスタックの温度が低下してLi2SO4−NaClの融
点に達すると、各層の蓄熱層から凝固潜熱を放出し、ス
タック温度を一定に保持しようとする。従ってスタック
はスタック用蓄熱層6の熱的効果を受け、本電池の最適
作動温度が長時間維持されるので、電力供給能力が向上
する。
次に本実施例の効果を調べるために本実施例および従
来例の積層形電池を製作して、100mA/cm2の放電電流密
度における放電寿命(秒)、エネルギー密度(wh/)
を求めたところ次表のとうりであった。
来例の積層形電池を製作して、100mA/cm2の放電電流密
度における放電寿命(秒)、エネルギー密度(wh/)
を求めたところ次表のとうりであった。
また、これらの電池の中心部温度を測定したところ、
第3図に示すように本実施例の場合スタック用蓄熱層か
ら放出する凝固潜熱により、493℃で約200秒間にわたっ
てA点で一定温度を示し、電池作動下限温度450℃まで1
100秒間かかった。従来例の場合はA点部分がブロード
になりB点の様になって同下限温度まで920秒間であっ
た。
第3図に示すように本実施例の場合スタック用蓄熱層か
ら放出する凝固潜熱により、493℃で約200秒間にわたっ
てA点で一定温度を示し、電池作動下限温度450℃まで1
100秒間かかった。従来例の場合はA点部分がブロード
になりB点の様になって同下限温度まで920秒間であっ
た。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、素電池と発熱剤ペレ
ットのスタックの中間にLi2SO4−NaClのスタック用蓄熱
層を設ける構成および内部には溶融塩蓄熱層を有しない
スタックとスタック間に溶融塩蓄熱層を配設し、かつ複
数個のスタック積層体の両端部にも溶融塩蓄熱層を配設
した構成である本発明の熱電池は、従来例より放電寿命
が延長され、かつエネルギー密度が向上した製造容易な
長時間作動可能な積層形熱電池を提供することが出来る
という効果が得られる。
ットのスタックの中間にLi2SO4−NaClのスタック用蓄熱
層を設ける構成および内部には溶融塩蓄熱層を有しない
スタックとスタック間に溶融塩蓄熱層を配設し、かつ複
数個のスタック積層体の両端部にも溶融塩蓄熱層を配設
した構成である本発明の熱電池は、従来例より放電寿命
が延長され、かつエネルギー密度が向上した製造容易な
長時間作動可能な積層形熱電池を提供することが出来る
という効果が得られる。
第1図は本発明の第1実施例における直列構成に適用し
た積層形熱電池の縦断面図、第2図は本発明の第2実施
例における並列構成に適用した積層形熱電池の盾断面
図、第3図は内部温度の比較図である。 4……素電池、5……発熱剤ペレット、6……スタック
用蓄熱層、7,8……上・下端部蓄熱層、9……点火器、1
1……ヒートパッド、12……導火帯。
た積層形熱電池の縦断面図、第2図は本発明の第2実施
例における並列構成に適用した積層形熱電池の盾断面
図、第3図は内部温度の比較図である。 4……素電池、5……発熱剤ペレット、6……スタック
用蓄熱層、7,8……上・下端部蓄熱層、9……点火器、1
1……ヒートパッド、12……導火帯。
Claims (2)
- 【請求項1】リチウムまたはリチウム合金を活物質とす
る負極層、溶融塩蓄熱層より融点の低い溶融塩電解質
層、二硫化鉄を主成分とする正極層からなる素電池と発
熱剤ペレットが交互に複数枚積層されたスタックの内部
に、硫酸リチウムと塩化ナトリウムを主成分とする前記
溶融塩蓄熱層を1層もしくは複数層配設すると共に、前
記スタックの両端部に前記溶融塩蓄熱層を設けたことを
特徴とする積層形熱電池。 - 【請求項2】リチウムまたはリチウム合金を活物質とす
る負極層、溶融塩蓄熱層より融点の低い溶融塩電解質
層、二硫化鉄を主成分とする正極層からなる素電池と発
熱剤ペレットが交互に複数枚積層されその内部に前記溶
融塩蓄熱層を有しないスタックを2個もしくは複数個重
ねた構成において、スタックとスタック間に硫酸リチウ
ムと塩化ナトリウムを主成分とする前記溶融塩蓄熱層を
配設し、かつ複数個のスタック積層体の両端部にも溶融
塩蓄熱層を配設したことを特徴とする積層形熱電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24120287A JP2653065B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 積層形熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24120287A JP2653065B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 積層形熱電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6482461A JPS6482461A (en) | 1989-03-28 |
JP2653065B2 true JP2653065B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=17070720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24120287A Expired - Lifetime JP2653065B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 積層形熱電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653065B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6475662B1 (en) * | 2000-06-05 | 2002-11-05 | Eagle-Picher Technologies, Llc | Thermal battery |
JP4666959B2 (ja) * | 2004-06-28 | 2011-04-06 | パナソニック株式会社 | 熱電池 |
CN107978767A (zh) * | 2017-12-06 | 2018-05-01 | 贵州梅岭电源有限公司 | 一种热电池用硫基电解质的制备方法 |
-
1987
- 1987-09-25 JP JP24120287A patent/JP2653065B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6482461A (en) | 1989-03-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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