JP4666959B2 - 熱電池 - Google Patents

熱電池 Download PDF

Info

Publication number
JP4666959B2
JP4666959B2 JP2004190170A JP2004190170A JP4666959B2 JP 4666959 B2 JP4666959 B2 JP 4666959B2 JP 2004190170 A JP2004190170 A JP 2004190170A JP 2004190170 A JP2004190170 A JP 2004190170A JP 4666959 B2 JP4666959 B2 JP 4666959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
ignition
battery
thermal battery
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004190170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006012686A (ja
Inventor
享行 梅林
和弘 木村
和也 大道
保廣 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004190170A priority Critical patent/JP4666959B2/ja
Publication of JP2006012686A publication Critical patent/JP2006012686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4666959B2 publication Critical patent/JP4666959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Primary Cells (AREA)

Description

本発明は、熱電池、さらに詳しくは着火パッドと電池蓋との間に配される蓋断熱体に関する。
従来の熱電池の構造を図1を参照しながら説明する。図1は、一般的な熱電池の一部を切り欠いた概略斜視図である。
素電池7と、発熱剤5とを交互に積み重ねた発電体が、金属製の外装ケース1に収納されている。素電池7は、正極層、負極層、およびこれらの層間に配される、溶融塩を含む電解質層からなる。発電体の最上部には、着火パッド4が配され、前記着火パッド4の上部に近接して点火栓3が設置されている。発電体の周囲には導火帯6が配されている。
外装ケース1は、一対の点火端子2、ならびに正極端子10aおよび負極端子10bを備えた電池蓋11により封口されている。正極端子10aは、正極リード板を介して発電体最上部の素電池7の正極層に接続されている。一方、負極端子10bは、負極リード板8を介して発電体最下部の素電池7の負極層に接続されている。電池蓋11と着火パッド4との間には、蓋断熱体9aが配され、外装ケース1と発電体との間には、断熱材9bが充填されている。
点火端子2に接続された電源より、点火端子2に電流が印加されると点火栓3が発火する。これにより、着火パッド4や導火帯6へ燃焼が伝播され、発熱剤5が燃焼して素電池7が加熱される。そして、素電池7の電解質層中に含まれる溶融塩が溶融し、イオン伝導体となる。このようにして、電池が活性化し、放電が可能となる。
ところで、上記の熱電池用の蓋断熱体9aには、例えば、衝撃に対する強度を満足する材料としてポリフェニレンサルファイド、メラニン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド、シリコーン樹脂、および不飽和ポリエステル等の樹脂が用いられる(例えば、特許文献1)。
しかし、電池蓋に設けられた正・負端子や点火端子を、所定の外部機器に接続するために半田付けをする際に、蓋断熱体を通して半田ごての熱が着火パッドに伝わることにより着火パッドが着火し、電池が誤作動してしまう場合がある。
特開平7−335229号公報
そこで、上記の問題を解決するために、本発明は、端子の半田付けの際に誤作動を起こさない高信頼性の熱電池を提供することを目的とする。
本発明の熱電池は、素電池および発熱剤を交互に積層した発電体と、前記発電体の上部に配された着火パッドと、前記着火パッドを着火させる点火栓と、前記発電体、着火パッド、および点火栓を収納する外装ケースと、前記外装ケースを封口する、正・負極端子および点火端子を備えた電池蓋と、前記着火パッドと電池蓋との間に配される蓋断熱体とを具備した熱電池であって、前記蓋断熱体の伝熱係数が0.17W/m・℃以上であり、0.7W/m・℃以下であることを特徴とする。
本発明によれば、端子の半田付けの際に誤作動を起こさない高信頼性の熱電池を提供することができる。
本発明者らは、電池蓋に設けられた正・負極端子や点火端子の半田付けの際に生じる熱電池の誤作動を防止する方法を検討する上で、蓋断熱体の伝熱係数に着目した。その結果、蓋断熱体の伝熱係数が0.7W/m・℃以下の場合に、電池が誤作動しないことを見出した。
このとき、これらの端子の半田付けの際に半田ごての熱が蓋断熱体に伝わっても、蓋断熱体が着火パッドを発火させ得るだけの熱を着火パッドに伝えないため、着火パッドは着火せずに電池の誤作動を確実に防止することができる。
上記の蓋断熱体に用いられる材料としては、例えば、ポリフェニレンサルファイドを主成分とするPolyplastics(株)製のフォートロン0220A9やフォートロン6165A62、または住友ベークライト(株)製のMK124が挙げられる。また、これらをガラス繊維と混合したものを用いてもよい。
以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
《実施例1〜3および比較例1》
上記の図1に示す構造と同じ熱電池を作製した。
活物質としてのFe2Sおよび溶融塩電解質としてのLiCl−KClを混合してなる正極層と、Liからなる負極層との間に、LiCl−KCl共融混合塩からなる電解質層を配して素電池7を構成した。
そして、所定の枚数の素電池7と発熱剤5とを交互に積層して発電体を構成し、発電体の上部に着火パッド4を配した。
発熱剤5には、FeとKClO4との混合物を用いた。着火パッド4および導火帯6には、Zr、BaCrO4、およびガラス繊維の混合物を用いた。
点火栓3の点火剤には、硝酸カリウム、硫黄、および炭素を重量比75:10:15の割合で混合したものを用いた。
断熱材9bには、シリカとアルミナを主成分とするセラミック繊維材料を用いた。
そして、蓋断熱体9aには、ポリフェニレンサルファイドを主成分とする伝熱係数の異なる種々の材料を用いて、所定の形状に成形したものを用いた。実施例1ではPolyplastics(株)製のフォートロン0220A9、実施例2ではPolyplastics(株)製のフォートロン6165A62、実施例3では住友ベークライト(株)製のMK124、および比較例1では住友ベークライト(株)製のMK115Sを用いた。
そして、これらの蓋断熱体を用いて、それぞれ熱電池を作製し、各蓋断熱体および熱電池について以下に示す評価を行った。
[評価]
(1)蓋断熱体の伝熱係数の測定
蓋断熱体に用いる各材料について、JIS−A 1412で規定される熱流計法により伝熱係数を求めた。
(2)蓋断熱体の熱伝導性の評価
蓋断熱体の一方の面に熱源としてヒーター付インコネル板を接触させ、熱電対を用いて他方の面の温度の変化を調べた。なお、熱源の温度は、実際に用いる半田ごての設定温度と同様の350℃に設定した。
(3)電池の信頼性の評価
各電池を10個ずつ準備し、正極端子に半田ごてを30秒間あてた。このとき、電池が誤作動を起こし電圧が発生したかどうかを調べた。
これらの評価結果を表1に示す。
Figure 0004666959
実施例1〜3では、蓋断熱体を構成する材料の伝熱係数が0.7W/m・℃以下であった。比較例1では、誤作動を起こした電池がみられたが、実施例1〜3では、いずれの電池も誤作動しなかった。
また、蓋断熱体の熱伝導性を調べた結果を図2に示す。図2中のA〜Dは、それぞれ実施例1〜3および比較例1の蓋断熱体の結果を示す。表1および図2の結果より、実際の作業時間である30秒後の蓋断熱体の表面温度は実施例1〜3のように200℃以下であることが望ましいことがわかった。比較例1のように蓋断熱体の表面温度が200℃を超えると着火パッドが燃焼し得ると考えられる。
以上のように、本発明の熱電池は高信頼性を有するため、誘導機器や各種飛翔体の電源に適用することができる。
一般的な熱電池の一部を切り欠いた概略斜視図である。 各蓋断熱体の温度変化を示す図である。
符号の説明
1 外装ケース
2 点火端子
3 点火栓
4 着火パッド
5 発熱剤
6 導火帯
7 素電池
8 リード板
9a 蓋断熱体
9b 断熱材
10a 正極端子
10b 負極端子
11 電池蓋

Claims (3)

  1. 素電池および発熱剤を交互に積層した発電体と、前記発電体の上部に配された着火パッドと、前記着火パッドを着火させる点火栓と、前記発電体、着火パッド、および点火栓を収納する外装ケースと、前記外装ケースを封口する、正・負極端子および点火端子を備えた電池蓋と、前記着火パッドと電池蓋との間に配される蓋断熱体とを具備した熱電池であって、
    前記蓋断熱体の伝熱係数が0.17W/m・℃以上であり、0.7W/m・℃以下であることを特徴とする熱電池。
  2. 前記蓋断熱体が、ポリフェニレンサルファイドを主成分とする材料で形成されている、請求項1に記載の熱電池。
  3. 前記外装ケースと前記発電体との間に、断熱材が充填されており、前記断熱材が、シリカおよびアルミナを主成分とするセラミック繊維材料である、請求項1または2に記載の熱電池。
JP2004190170A 2004-06-28 2004-06-28 熱電池 Expired - Lifetime JP4666959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190170A JP4666959B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 熱電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190170A JP4666959B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 熱電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006012686A JP2006012686A (ja) 2006-01-12
JP4666959B2 true JP4666959B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=35779672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004190170A Expired - Lifetime JP4666959B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 熱電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4666959B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115065A (ja) * 1987-10-28 1989-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電池
JPH04190563A (ja) * 1990-11-26 1992-07-08 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 高温電池の温度制御方法
JPH04190561A (ja) * 1990-11-22 1992-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 非水系電解液電池
JPH07335229A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電池
JP2000100449A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Japan Storage Battery Co Ltd 熱電池

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2653065B2 (ja) * 1987-09-25 1997-09-10 松下電器産業株式会社 積層形熱電池

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115065A (ja) * 1987-10-28 1989-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電池
JPH04190561A (ja) * 1990-11-22 1992-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 非水系電解液電池
JPH04190563A (ja) * 1990-11-26 1992-07-08 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 高温電池の温度制御方法
JPH07335229A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電池
JP2000100449A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Japan Storage Battery Co Ltd 熱電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006012686A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004311395A (ja) 保護素子及びこれを備えたリチウム二次電池
JP4666959B2 (ja) 熱電池
JP4417703B2 (ja) 熱電池
US4156057A (en) Secondary heat system for thermal batteries
JPS61171065A (ja) 熱電池
JP4563063B2 (ja) 熱電池
JP3253888B2 (ja) ナトリウム−硫黄電池
JP4381092B2 (ja) 熱電池
JP2003051315A (ja) 熱電池
JP4235407B2 (ja) 熱電池
JP2848120B2 (ja) 熱電池
JPH03673Y2 (ja)
JP2600752B2 (ja) 熱電池
JPH10144326A (ja) 熱電池
JP2004055465A (ja) 熱電池
JP4167026B2 (ja) 熱電池用複合蓋の製造方法
JP4380995B2 (ja) 熱電池
JPS6057186B2 (ja) 溶融塩電池
JPS6074267A (ja) 熱電池
JPH097612A (ja) 熱電池
JPH0541502Y2 (ja)
JPS6123625B2 (ja)
JP2964768B2 (ja) 熱電池
JPS6091566A (ja) 熱電池
JPH01260764A (ja) 溶融塩電池

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4666959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term