JP2652297B2 - 樹脂組成物、コーティング剤および接着剤 - Google Patents

樹脂組成物、コーティング剤および接着剤

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JP2652297B2 JP4076316A JP7631692A JP2652297B2 JP 2652297 B2 JP2652297 B2 JP 2652297B2 JP 4076316 A JP4076316 A JP 4076316A JP 7631692 A JP7631692 A JP 7631692A JP 2652297 B2 JP2652297 B2 JP 2652297B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸変性塩素化ポリオレフ
ィンを用いた樹脂組成物、この組成物からなるコーティ
ング剤および接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸変性塩素化ポリオレフィンを用
いた樹脂組成物としては、(無水)マレイン酸変性塩素
化ポリプロピレン系樹脂を溶剤に溶解してなり、ポリオ
レフィン系成型品を塗装する際、塗料の付着性を付与す
るため用いる表面処理剤などが知られている(例えば、
特開昭57−36128号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この表面処理剤は、造
膜性およびポリオレフィンに対するプライマーとしての
効果はあるが、しかし乾燥後の物性である耐溶剤性(n
−ヘキサンなど)、耐水性、耐光性などの塗膜特性が未
だ不十分なものである。更には、プライマー以外に塗料
なども加えたコーティング剤、各種接着剤などとして幅
広く用いるにも未だ不十分なものである。従って本発明
は、酸変性塩素化ポリオレフィンを用い、このような物
性上の不十分な点を改良することにより、プライマーと
して用いた場合の性能を向上させること、並びに、この
改良に伴い、上記のような幅広い用途にも用いることが
できる樹脂組成物とすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、酸変性塩素化ポリオレフ
ィンと特定の架橋剤を併用することにより、上記のよう
な物性が改良されるとともに用途も広がることを見いだ
し、本発明に到達した。すなわち本発明は、 α,β−不飽和ポリカルボン酸変性塩素化ポリオレフ
ィン(A)と、該(A)に対して0.5〜15重量%の
有機金属系架橋剤(B)とからなる成分が有機溶剤
(D)に希釈された樹脂組成物; 更に、カルボキシル基及び/またはヒドロキシル基を
有する、ウレタン系および/またはアクリル系樹脂
(C)を、(A)100重量部に対して95重量部を越
えない量該成分中に含有する請求項1記載の組成物; これら何れかの組成物からなるコーティング剤;並び
に これら何れかの組成物からなる接着剤である。
【0005】本発明において、α,β−不飽和ポリカル
ボン酸変性塩素化ポリオレフィン(A)は、下記(A
1)でも(A2)でもよい。 (A1):α,β−不飽和ポリカルボン酸変性ポリオレ
フィンを塩素化したもの。 (A2):塩素化ポリオレフィンをα,β−不飽和ポリ
カルボン酸で変性したもの。(A1)において、α,β
−不飽和ポリカルボン酸変性ポリオレフィンを構成する
ポリオレフィンとしては、例えばエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンなどのオレ
フィンの単独重合体;これらオレフィン2種以上の共重
合体;並びに、これらオレフィンの少なくとも1種と他
のα−オレフィンおよび/またはビニル化合物の少なく
とも1種との共重合体が挙げられる。他のα−オレフィ
ンとしては炭素数5〜18のオレフィン、たとえば1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセンなどが挙げられる。ビニル化合物としては
(無水)不飽和カルボン酸[(メタ)アクリル酸、無水
マレイン酸など]、(メタ)アクリル酸アルキル(アル
キル基の炭素数1〜20)エステル、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシルアルキル(アルキルの炭素数2〜4)エ
ステルなどが挙げられる。このポリオレフィンの平均分
子量は、通常2,000〜30,000、好ましくは
3,500〜25,000である。このポリオレフィン
は同様の構成単位を有する高分子量ポリオレフィンを熱
分解により減成する方法で得られるものでもよく、上記
に例示したプロピレンなどのオレフィンから、通常のテ
ロメリゼーションで得られるものでもよい。
【0006】このポリオレフィンの変性に用いられる
α,β−不飽和ポリカルボン酸としては、マレイン酸、
フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、無水シトラ
コン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などがあげられ
る。また、(メタ)アクリル酸アルキル(アルキル基の
炭素数1〜20)エステル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシルアルキル(アルキルの炭素数2〜4)エステル、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アミド
などのアクリル系モノマーも併用することが出来る。
α,β−不飽和ポリカルボン酸変性ポリオレフィン中の
不飽和カルボン酸単位の重量割合は、通常0.5〜15
%、好ましくは1〜11%である。α,β−不飽和ポリ
カルボン酸変性ポリオレフィンの製法を例示すると、不
活性ガス雰囲気中、ポリオレフィンを芳香族および/ま
たは塩素系などの溶剤の存在下または不存在下、且つラ
ジカル発生触媒(パーオキシド類、アゾニトリル類な
ど)の存在下または不存在下に、通常120℃〜220
℃に加熱溶解し、次いで、α,β−不飽和ポリカルボン
酸を分割または一括に投入して反応(グラフト重合)さ
せることにより酸変性ポリオレフィンを得ることができ
る。
【0007】酸変性ポリオレフィンの塩素化は、公知の
方法で実施できる。たとえばα,β−不飽和ポリカルボ
ン酸変性ポリオレフィンを四塩化炭素などの塩素系溶剤
に加熱溶解し、50〜120℃の温度で塩素ガスを吹き
込み反応させることにより(A1)を得ることができ
る。この塩素化反応を促進させるため紫外線を照射して
も、加圧下で行ってもよい。一方、前記(A2)、即ち
塩素化ポリオレフィンをα,β−不飽和ポリカルボン酸
で変性したものは、ポリオレフィンを塩素化し、α,β
−不飽和ポリカルボン酸で変性することにより得られる
ものであり、用いるポリオレフィンやα,β−不飽和ポ
リカルボン酸は、(A1)の項で例示したものと同様で
ある。本発明において、α,β−飽和ポリカルボン酸で
変性された塩素化ポリオレフィン(A)中の結合塩素量
は重量基準で通常5〜50%、好ましくは10〜35%
である。5%未満であるか50%を超えると本発明の組
成物をオレフィン系基材に塗布する場合、基材に対する
密着性が悪くなる。
【0008】本発明において、有機金属系架橋剤(B)
としては、例えば多価金属(AlTi、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zrなど)のアルコレート、有
機酸(酢酸、プロピオン酸など)とこれら多価金属との
塩、およびこれら多価金属系錯化合物が挙げられる。好
ましい代表例を以下例示する。Al系では、例えばアル
ミニウムエチレート、アルミニウム(−n−、−iso
−)プロピレート、アルミニウム(−n−、−sec
−、−t−、−iso−)ブチレートなどのアルミニウ
ムアルコレート、およびアルミニウムビス(エチルアセ
テート)モノイソプロピレート、アルミニウムトリスエ
チルアセトアセテート、アルミニウムビス(エチルアセ
トアセテート)モノアセチルアセトネート、アルミニウ
ムトリスアセチルアセトネートなどのアルミニウム系錯
化合物が挙げられる。Ti系では、チタンエチレート、
チタン(−n−、−iso−)プロピレート、チタン
(−n−、−sec−、−t−、−iso−)ブチレー
トなどのチタンアルコレート、およびチタントリス(エ
チルアセテート)モノイソプロピレート、チタンテトラ
キスエチルアセトアセテート、チタンビス(エチルアセ
トアセテート)ジアセチルアセトネート、チタンテトラ
キスアセチルアセトネートなどのチタン系錯化合物が挙
げられる。Zr系では、ジルコニウムエチレート、ジル
コニウム(−n−、−iso−)プロピレート、ジルコ
ニウム(−n−、−sec−、−t−、−iso−)ブ
チレートなどのジルコニウムアルコレート、およびジル
コニウムトリス(エチルアセテート)モノイソプロピレ
ート、ジルコニウムテトラキスエチルアセトアセテー
ト、ジルコニウムビス(エチルアセトアセテート)ジア
セチルアセトネート、ジルコニウムテトラキスアセチル
アセトネートなどのジルコニウム系錯化合物が挙げられ
る。これら(B)として例示したもののうち、塗膜変色
の無い点で、アルミニウムアルコレート、アルミニウム
系錯化合物、ジルコニウムアルコレートおよびジルコニ
ウム系錯化合物が特に好ましい。
【0009】本発明の組成物中の(B)の重量は、
(A)に対して通常0.5〜15%、好ましくは1〜1
2%である。0.5%未満では架橋硬化性が乏しく、耐
溶剤性に劣る。15%を越えると未反応物が塗膜表面に
析出して外観が悪くなる。
【0010】本発明の組成物中に、更に、カルボキシル
基及び/またはヒドロキシル基を有する、ウレタン系お
よび/またはアクリル系樹脂(C)を含有させると、密
着性、耐光性、耐寒性、耐溶剤性および塗膜強度の向上
に優れた効果がある。即ち、樹脂(C)はカルボキシル
基および/またはヒドロキシル基を有するものであるた
め、架橋硬化性が増し、さらに塗膜性能が向上するため
好ましい。以下樹脂(C)を、カルボキシル基及び/ま
たはヒドロキシル基を有するウレタン系樹脂(C1)お
よびカルボキシル基及び/またはヒドロキシル基を有す
るアクリル系樹脂(C2)に分けて例示する。
【0011】ウレタン系樹脂(C1)は、活性水素含有
化合物とポリイソシアネートとの反応物で、カルボキシ
ル基および/またはヒドロキシル基を有するものである
が、この活性水素含有化合物としては、例えば、高分子
ポリオール、低分子ポリオールおよびポリアミンが挙げ
られる[たとえば特開平3−9951号公報記載のもの
など]。高分子ポリオールとして好ましいものはポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよび(水
添)ポリブタジエンポリオールである。高分子ポリオー
ルのOH当量は通常200〜3,000好ましくは25
0〜2,000である。低分子ポリオールとして好まし
いものは、1,4−ブタンジオール、ジメチロールプロ
ピオン酸、3−メチルペンタンジオールおよび2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオールである。ポリアミンとし
て好ましいものはヘキサメチレンジアミン、イソホロン
ジアミン、ジエタノールアミン、N−ヒドロキシルエチ
ルエチレンジアミンおよび4,4’−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタンである。
【0012】これら活性水素含有化合物は通常高分子ポ
リオール単独または高分子ポリオールと低分子ポリオー
ルおよび/またはポリアミンと併用して使用される。高
分子ポリオールと低分子ポリオールおよび/またはポリ
アミンとの重量比は通常1:(0〜5)、好ましくは
1:(0〜3)である。活性水素含有化合物(全体)の
平均活性水素(OH、NH、NH)当量は通常70〜
2,000、好ましくは100〜1,300である。活
性水素化合物の平均官能基数は通常2〜3、好ましくは
2〜2.5である。
【0013】ポリイソシアネートとしては、特開平3−
9951号公報記載のものなどが挙げられる。ポリイソ
シアネートとして好ましいものはTDI、MDI、HD
I、IPDI、水添MDIおよびテトラメチルキシリレ
ンジイソシアネートである。
【0014】ウレタン系樹脂(C1)を製造するにあた
り、ポリイソシアネートと活性水素化合物の割合は種々
変えることが出来るが、NCOと活性水素基(OH、N
、NHなど)との当量比は通常1:1〜1:2、好
ましくは1:1〜1:1.5である。ウレタン系樹脂
(C1)の数平均分子量は通常2,000以上、好まし
くは3,000〜200,000である。
【0015】カルボキシル基及び/またはヒドロキシル
基を有するアクリル系樹脂(C2)は、アクリル系モノ
マーを主な構成単位とする重合体で、カルボキシル基及
び/またはヒドロキシル基を有するものであるが、アク
リル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、 (メ
タ)アクリロニトリル、 (メタ)アクリル酸アルキル
(アルキル基の炭素数は通常1〜20、好ましくは1〜
10)エステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキ
ル(アルキル基の炭素数は通常2〜4)エステルおよび
そのラクトン付加物、アミノアルキル(メタ)アクリレ
ート、 (メタ)アクリル酸アミドなどが挙げられる。
(C2)は、これらアクリル系モノマーの単独重合体
で、カルボキシル基及び/またはビドロキシル基を有す
るものでもよいが、必要により、これらアクリル系モノ
マーに他のビニル系モノマー(スチレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ブタジエン、イソブチレン、イソプレ
ン、1,4−ペンタジエン、酢酸ビニル、ビニルメチル
エーテルなど)を共重合させたものでもよい。アクリル
系樹脂(C2)の分子量は通常5,000〜300,0
00、好ましくは10,000〜200,000であ
る。
【0016】本発明の組成物中の(A)と(C)の重量
比は特に制限はないが、通常100:0〜5:95、好
ましくは100:0〜10:90である。(A)と
(C)の合計に対し(C)が95%を越えるとポリオレ
フィン基材に塗布する場合、基材に対する密着性が悪く
なる。
【0017】本発明の組成物中には必要により補助配合
剤を含有させることができる。補助配合剤としては、た
とえば染料、顔料、無機充填剤、有機改質剤、安定剤、
可塑剤、界面活性剤、消泡剤、架橋剤などが挙げられ
る。染料としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反
応性染料、金属錯塩染料などが挙げられる。顔料として
は、カーボンブラック、酸化チタン、酸化クロム、酸化
亜鉛、酸化鉄、マイカ、紺青などの無機顔料およびカッ
プリングアゾ系、縮合アゾ系アンスラキノン系、ペリレ
ン系、キナクリドン系チオインジゴ系、ジオキサジン
系、フタロシアニン系などの有機顔料などがあげられ
る。無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、タ
ルク、ガラス繊維、チタン酸カリウムウイスカーなどが
挙げられる。有機改質剤としてはフッ素樹脂粉末、アク
リル樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ポリアミド樹脂粉
末、ウレタン樹脂粉末などが挙げられる。安定剤として
はヒンダードフェノール系、ヒドラジン系、燐系、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アキザリックア
シッドアニリド系、ヒンダードアミン系などが挙げられ
る。これら安定剤は耐候性の向上や耐熱劣化防止のため
の添加剤である。可塑剤としては、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレートなどが挙げられる。界面活性
剤(整泡剤など)としては、シロキサンオキシアルキレ
ンブロック共重合体などのシリコーン系整泡剤が挙げら
れる。消泡剤としては、ジメチルシロキサン系などのシ
リコーン系のものが挙げられる。架橋剤としては、アミ
ノ樹脂[メチロール化および/またはアルコキシ化(メ
チル〜ブチル)された尿素、メラミンなど]、エポキシ
化合物[ビスフェノールA型グリシジルエーテル、水添
ビスフェノールA型グリシジルエーテル、エチレングリ
コール〜ポリエチレングリコールグリシジルエーテル、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトールな
どのグリシジルエーテルグリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ソルビトールなどにアルキレンオキシド(炭素
数2〜3)を付加させたもののグリシジルエーテルな
ど]、ポリエチレン尿素化合物(ジフェニルメタン−ビ
ス−4,4’−N,N’−エチレン尿素など)、ポリイ
ソシアネート系(たとえばトリメチロールプロパン1モ
ルとHDI、IPDI、またはTDI3モルから合成さ
れるアダクト体;HDIの水変性物、IPDIおよびH
DIの3量化物などをフェノール、メチルエチルケトオ
キシム、ε−カプロラクタムなどでマスキングしたブロ
ックイソシアネートなど)などが挙げられる。
【0018】本発明の樹脂組成物は、保存安定性や流動
性が要求されることが多いため、有機溶剤(D)に希釈
されている。この有機溶剤(D)としては、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、アセチルアセトンなど)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エチルセロソルブアセテート、プロピ
レングリコールメチルエーテルアセテートなど)、エー
テル類(ジオキサン、テトラハイドロフラン、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルなど)、炭化水素類(n−ヘキサン、
n−ヘプタンシクロヘキサン、テトラリン、デカリン、
トルエン、キシレンなど)、アルコール類(メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノ
ール、tert−ブタノールなど)、塩化炭化水素類
(ジクロロエタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、ト
リクロロエチレン、パークロロエチレンなど)などが挙
げられる。本発明の樹脂組成物中の固形分の濃度は重量
基準で通常5%以上、好ましくは10〜60%である。
粘度は通常1cps〜固体状(25℃)、好ましくは5
〜100,000cps(25℃)である。
【0019】本発明の組成物は、組成物を構成する各成
分を、相互に反応しない程度の温度条件下、任意の方法
で混合するのみで容易に製造することができる。この場
合、既に有機溶剤希釈物となっている成分は、そのまま
配合してもいっこうにかまわない。本発明の組成物は各
種基材を対象として、例えばプライマー、塗料などのコ
ーティング剤および接着剤として幅広く用いることがで
きる。適用できる基材としては種々の無機物(鉄、ブリ
キ、トタン、アルミニウム、亜鉛鋼板、ガラス、瓦スレ
ート、セラミックなど)および有機物[木材、紙、布
(天然繊維、化学繊維および合成繊維などの織布および
不織布など)、ゴム(天然ゴム、クロロプレンゴム、イ
ソプレンゴム、ネオプレンゴムなど)、プラスチック
(ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン;ポリスチレン、ABS、塩化ビニル、ポリカーボネ
ート、ポリアセタール、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、変成PPO、ポリメチルメタクリレート、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂など)]
などが挙げられ、特にポリオレフィン系基材用に好適で
ある。
【0020】本発明の組成物をコーティング剤または接
着剤に使用する場合、塗布量は種々変えることが出来る
が、通常1〜200μである。塗布方法はスプレー塗
装、刷毛塗り、コテ塗り、ロール塗り、流し塗りおよび
浸漬法などがある。乾燥は室温ないし加温(たとえば4
0〜270℃で10秒〜60分)で行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例中の部は重量部である。 (酸変性塩素化ポリオレフィン樹脂の製造例) 製造例1 高分子量のポリプロピレン(平均分子量125,000
を熱分解して得られた平均分子量10,000のポリプ
ロピレン300部、および無水マレイン酸30部を還流
管つきの装置に仕込み、キシレン700部を加えた後に
窒素置換した。攪拌下、窒素を少量導入しながら150
℃に昇温し、均一に溶解したあとジクミルパーオキサイ
ド16.5部を3時間で添加し、さらに4時間反応を続
けたあと最初常圧で、次いで180℃、3mmHgの減
圧下2時間かけてキシレンおよび未反応の無水マレイン
酸を留去した。得られた酸変性ポリプロピレンは160
℃での溶融粘度1,600cps、環球式軟化点154
℃の黄色の固体で、無水マレイン酸付加量は3.8重量
%であった。次に上記酸変性ポリプロピレン200部、
および四塩化炭素800部を還流管つきの装置に仕込
み、65〜70℃に加熱して均一に溶解後、1時間あた
り35部の塩素ガスを反応液中に4時間導入した。塩素
化後、反応液中の残存塩素および四塩化炭素を最初常圧
で次いで60℃、3mmHgの減圧下2時間かけて留去
した。得られた酸変性塩素化ポリプロピレンは160℃
での溶融粘度1,120cps環球式軟化点150℃の
黄色の固体で結合塩素量は21.5%であった。
【0022】製造例2 高分子量のポリオレフィン系重合体(平均分子量16
5,000)を熱分解して得られる平均分子量6,50
0、エチレン含有量10モル%のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体を用いる他は製造例1と同様の方法で
無水マレイン酸付加量5.2重量%、結合塩素量24.
8重量%の酸変性塩素化ポリオレフィンを得た。得られ
た酸変性塩素化ポリオレフィンは160℃での溶融粘度
580cps、環球式軟化点146℃であった。
【0023】製造例3 高分子量のポリオレフィン系重合体(平均分子量13
2,000)を熱分解して得られる平均分子量21,0
00、ブテン−1含有量20モル%のプロピレン−ブテ
ン−1ブロック共重合体を用いる他は製造例1と同様の
方法で無水マレイン酸付加量3.5重量%、結合塩素量
27.8重量%の酸変性塩素化ポリオレフィンを得た。
得られた酸変性塩素化ポリオレフィンは160℃での溶
融粘度40,000cps、環球式軟化点155℃であ
った。
【0024】(ウレタン樹脂の製造例) 製造例4 攪拌器、減圧装置付き加圧反応容器にポリブタジエング
リコール(分子量1,400;NISSOPBG−10
00、日本曹達[株]製)1,400部、1,4−ブタ
ンジオール180部、トリメチロールプロパン13.4
部、イソホロンジイソシアネート722部およびトルエ
ン3,473部を仕込み、110℃で4時間反応を行っ
た後、ジブチル錫ジラウレート1部を仕込み、さらに1
10℃で6時間反応を行い固形分40%、粘度(25
℃)25,000cpsのウレタン樹脂を得た。
【0025】製造例5 製造例4と同様にしてポリブタジエングリコール(分子
量1,400;NISSOPBG−1000) 1,4
00部、ポリカプロラクトンジオール(分子量1,00
0)1,000部、ジメチロールプロピオン酸26.8
部、イソホロンジイソシアネート466部、トルエン4
00部およびシクロヘキサノン339部から固形分40
%、粘度(25℃)20,000cpsのウレタン樹脂
を得た。
【0026】(アクリル樹脂の製造例) 製造例6 攪拌機、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロートを有
する四つ口フラスコにトルエン1,000部を仕込み窒
素を10ml/分の量を吹き込みながら90〜100℃
に保ったフラスコ中にメチルメタクリレート382部、
メタクリル酸20部、n−ブチルアクリレート598
部、アゾビスイソブチロニトリル10部およびトルエン
200部の混合液を3時間かけて滴下し、重合反応を行
った滴下終了1時間後に、アゾビスイソブチロニトリル
1部およびトルエン22部の混合液をさらに3時間かけ
て滴下して熟成を行い反応を完了し固形分45%、粘度
(25℃)2,500cpsのアクリル樹脂を得た。
【0027】実施例1 製造例1で得られた酸変性塩素化ポリプロピレン340
部をトルエン660部に溶解した溶液880部にアルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート12部をトルエン1
08部に溶解した溶液を加え、室温で5分間混合して固
形分30%、粘度(25℃)250cpsの本発明の樹
脂組成物を得た。
【0028】実施例2 製造例2で得られた酸変性塩素化ポリオレフィン300
部、とアルミニウムトリスアセチルアセトネート12部
およびトルエン690部から実施例1と同様にして固形
分30%、粘度(25℃)150cpsの本発明の樹脂
組成物を得た。
【0029】実施例3 製造例3で得られた酸変性塩素化ポリオレフィン300
部、アルミニウムトリスアセチルアセトネート12部お
よびトルエン690部から実施例1と同様にして固形分
30%、粘度(25℃)70cpsの本発明の樹脂組成
物を得た。
【0030】実施例4 実施例1で得られた酸変性塩素化ポリプロピレン340
部をトルエン660部に溶解した溶液440部、製造例
4で得られたウレタン樹脂375部およびアルミニウム
トリスアセチルアセトネート6部をトルエン179部に
溶解した溶液185部を室温で15分間混合して固形分
30%、粘度(25℃)1,500cpsの本発明の樹
脂組成物を得た。
【0031】実施例5 実施例2で得られた酸変性塩素化ポリオレフィン150
部、製造例5で得られたウレタン樹脂375部、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート12部およびトルエ
ン463部から実施例4と同様にして固形分30%、粘
度(25℃)1,200cpsの本発明の樹脂組成物を
得た。
【0032】実施例6 製造例3で得られた酸変性塩素化ポリオレフィン150
部、製造例5で得られたウレタン樹脂375部、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート12部およびトルエ
ン463部から実施例4と同様にして固形分30%、粘
度(25℃)100cpsの本発明の樹脂組成物を得
た。
【0033】実施例7 製造例1で得られた酸変性塩素化ポリプロピレン150
部、製造例6で得られたアクリル樹脂333部、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート12部およびトルエ
ン505部から実施例4と同様にして固形分30%、粘
度(25℃)200cpsの本発明の樹脂組成物を得
た。
【0034】比較例1〜3 製造例1〜3で得られた酸変性塩素化ポリオレフィンを
比較例1〜3とした。
【0035】試験例1 イソプロピルアルコールで脱脂されたプロピレン板上に
実施例1〜7および比較例1〜3で得られた組成物を乾
燥後の膜厚が15μとなるようにスプレー塗布を行い8
0℃で30分乾燥した後上塗り塗料としてサンプレンT
CM主剤/硬化剤(ポリエステル型2液ウレタン塗料;
三洋化成工業[株]製)を乾燥後の膜厚が25μとなる
ようにスプレー塗布を行い80℃で60分乾燥して塗装
板を得た。この塗装板を室温で1日静置した後、付着
性、耐水性および耐n−ヘキサン性の試験を行った。そ
の結果を下記表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】試験方法 付着性;塗装板の塗膜面についてJISK5400のゴ
バン目セロハンテープ試験を行った。 耐水性;塗装板を40℃の温水に240時間浸漬後、水
を拭き取り5分後にゴバン目セロハンテープ試験を行っ
た。 耐n−ヘキサン性;塗装板をn−ヘキサンに25℃、3
0分浸漬後、30分室温乾燥してゴバン目セロハンテー
プ試験を行った。 180゜剥離強度;試験片を2cmの幅に切断して引張
試験機で測定した。
【0038】試験例2 実施例4〜7および比較例1〜3で得られた組成物を試
験例1と同様にして得た塗装板の耐光性および耐寒性の
試験を行った。その結果を下記表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】試験方法 耐光性;塗装板をフェードメーター(ブラックパネル温
度63℃)に400時間照射してゴバン目セロハンテー
プ試験を行った。 耐寒性;塗装板を−20℃にて折り曲げ(芯棒直径10
mm)塗面状態を観察した。
【0041】試験例3 実施例1〜7および比較例1〜3の組成物を試験例1と
同様にして得られた塗装板の上に、さらに接着剤として
ポリボンドAY−651A/C(ポリエステル型2液ウ
レタン接着剤;三洋化成工業[株]製)を乾燥後の膜厚
が200μとなるようにアプリケーターで塗布し帆布1
0号を貼り合わせ40℃で30分、さらに80℃で60
分乾燥して剥離強度測定用試験片を得た。この試験片を
40℃で1日静置した後180゜剥離強度を測定した。
その結果を下記表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明の組成物はポリオレフィン系成型
品を塗装する際のプライマーとして用いた場合、従来品
同様のプライマーとしての性能を発揮するだけでなく、
硬化後の物性である耐溶剤性(トルエンなど)、耐水
性、付着性などの塗膜特性がいちじるしく向上する。更
には、プライマー以外に塗料なども加えたコーティング
剤、接着剤などとして幅広く用いることができる。特
に、ウレタン系および/またはアクリル系樹脂を含有し
た本発明の組成物は、耐光性、耐寒性、耐溶剤性が更に
向上し、密着性などの塗膜特性も極めて優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 123/28 PFA C09D 123/28 PFA 151/06 PGX 151/06 PGX 175/04 PHT 175/04 PHT C09J 123/28 JCM C09J 123/28 JCM 151/06 JDH 151/06 JDH 175/04 JFD 175/04 JFD // C08J 7/04 CES C08J 7/04 CES 審査官 佐々木 秀次 (56)参考文献 特開 昭58−194959(JP,A) 特開 昭58−71966(JP,A) 特開 昭54−45340(JP,A) 特開 平3−9951(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α,β−不飽和ポリカルボン酸変性塩素
    化ポリオレフィン(A)と、該(A)に対して0.5〜
    15重量%の有機金属系架橋剤(B)とからなる成分が
    有機溶剤(D)に希釈された樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 更に、カルボキシル基及び/またはヒド
    ロキシル基を有する、ウレタン系および/またはアクリ
    ル系樹脂(C)を、(A)100重量部に対して95重
    量部を越えない量該成分中に含有する請求項1記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 組成物中の固形分の濃度が10〜60重
    量%である請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の組成物か
    らなるコーティング剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか記載の組成物か
    らなる接着剤。
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