JP2651572B2 - 顆粒剤 - Google Patents

顆粒剤

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JP2651572B2 JP7314687A JP7314687A JP2651572B2 JP 2651572 B2 JP2651572 B2 JP 2651572B2 JP 7314687 A JP7314687 A JP 7314687A JP 7314687 A JP7314687 A JP 7314687A JP 2651572 B2 JP2651572 B2 JP 2651572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な顆粒剤、更に詳細には、多水性組成物
中においても形体を安定に保持することのできる顆粒剤
に関する。
〔従来の技術およびその問題点〕
従来、有効成分を安定に配合したり、外観をよくする
目的で、歯磨剤、洗顔用化粧料等の多水性組成物中に顆
粒剤を配合することが行われている。
一方、通常の顆粒剤は、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム等の水溶性高分子を結合
剤として製造されている。しかし、斯かる水溶性高分子
を用いて調製された顆粒剤は、医薬品等の乾燥した状態
で使用する場合には支障はないが、水分が多量に存在す
る上記のような多水性組成物中では強度が著しく低下
し、その形体を保持できなくなるという欠点があつた。
斯かる欠点を改善するために、ワツクスに顔料を配合
して顆粒剤とする方法(特開昭49−132249号、特開昭50
−81594号)、あるいは炭酸カルシウム等の粉末をエチ
ルセルロースのような有機溶媒に溶解する結合剤を用い
て造粒する方法(特開昭58−126806号)が提案されてい
る。
しかしながら、顆粒剤は通常湿式の押し出し造粒法又
は噴霧造粒法で調製されるものであるが、上記のワツク
スを用いる方法はその何れの造粒法にも適さないという
欠点があり、またエチルセルロースを有機溶媒にとかし
て使用する方法は、火災などの危険を伴うため、これを
防止するための設備及び厳格な操作を必要とするという
欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者は鋭意研究を行つた結
果、極めて微細な無水珪酸及びメタケイ酸アルミン酸マ
グネシウムを組合せ、これを結合剤として用いれば優れ
た顆粒剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は水に実質的に不溶の粉体、メタケ
イ酸マグネシウム及び平均粒径1mμ〜100mμの無水珪酸
を含有することを特徴とする顆粒剤を提供するものであ
る。
本発明において、実質的に水に不溶の粉体とは、化粧
品や歯磨剤や医薬品等に使用されるものなら制限はな
く、無水あるいは含水ケイ酸(平均粒径1μ〜30μのも
の)、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、ケイ
酸ジルコニウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、
硫酸カルシウム、タルク、ゼオライト、酸化チタン、ベ
ンガラ、群青、微細なポリエチレンなどのプラスチツク
製ビーズ、などが挙げられる。
また、本発明で用いる平均粒径1mμ〜100mμの無水珪
酸は、前記の実質的に水に不溶の粉体とはその粒径の全
く異なるものであるが、日産化学(株)や触媒化成
(株)から市販されているものであり、容易に入手でき
るものである。この無水珪酸は、顆粒剤中に0.5〜30重
量%(以下単に%で示す)配合することが好ましい。配
合量が0.5%未満の場合は、顆粒剤の強度の面で不十分
となり易く、30%を超えると造粒工程に不都合を生じ易
くなる。
更に、本発明で用いるメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウムは、次の式 Al2O3・MgO・2SiO2・XH2O (式中、Xは整数を示す) で示されるものであり、このものを添加すると顆粒剤の
強度がさらに増強され、かつ、噴霧造粒の場合に、良好
な噴霧状態を得やすくなり、製造上都合がよい。このメ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムの量は、顆粒剤を構成
する粉体の種類や量、あるいは希望とする顆粒剤の強度
により適宜選択すればよいが、一般には水に実質的に不
溶の粉体に対し30%以上とするのがよい。30%い未満の
場合は、噴霧を行つた場合に噴霧状態が悪くなることも
あるからである。このメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムを多く入れるにつれて、噴霧状態が良化する傾向にあ
り、この量をふやしても、無水珪酸を併用しておれば、
製造された顆粒の強度が劣化することもないので、この
量の上限を限定するのは困難である。
本発明の顆粒剤を製造するには、好ましくは実質的に
水に不溶の粉体、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム及
び1mμ〜100mμの無水珪酸を水に加えて水スラリーと
し、これを噴霧、造粒すれば良い。この方法により、ほ
ぼ球状の顆粒剤が容易に製造される。
〔発明の効果〕
本発明の顆粒剤は、水分が多量に存在する多水性組成
中でもその強度及び形状が保持されるものである。ま
た、本発明の顆粒剤は水スラリーからの製造が可能であ
り、有機溶剤を必要としないので、設備の面で有利であ
る。
したがつて、本発明の顆粒剤は、たとえば歯磨剤、ス
クラブ洗顔料、クレンザー等の水が多量に存在する組成
物や、水を多量に使用する環境下で用いられる組成物中
に有効に配合することができる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 固形分としてゼオライト(4A型,平均粒径1.8μ)を6
0重量部、無水珪酸(平均粒径15mμ)を10重量部、及び
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム30重量部を含有する
水スラリー(水の含有量は約60重量%である)から、噴
霧造粒機により、顆粒剤を製造した。製造工程中、噴霧
状態は極めて安定であつた。
得られた顆粒をふるいで分別し、その中の粒径300〜4
25μのものを取り出し、その3.00gを30mlのサンプル瓶
に入れ、蒸留水25mlを加えて栓をして1日放置した。そ
の後、サンプル瓶に鉄球(直径7mmで質量3.6gを1個)
入れ、栓をしたままで振とう機により5分間振とうした
(この操作を「粉化虐待」と称する)。その後、200号
(75μ)のふるいにサンプル瓶の内容物を移し、鉄球を
取り除いてから、流水中にて75μ以下の粒状物を取り除
いた。そして、このふるいの上に残つた粒状物を110℃
で2時間乾燥してから、その重量を測定した。この結果
は表1に示す。次に、50号(300μ)、100号(150μ)
及び200号のふるいを用いて、この乾燥された粒状物
を、ミクロ型電磁振とうふるいM−2型(筒井理化
(株)製)でふるい分けして、各ふるいに残つた粒径物
の重量を測定し、粒度分布を求めた。その結果は表2に
示す。
比較例1 実施例1で用いたゼオライト60重量部と、実施例1で
用いたメタケイ酸アルミン酸マグネシウム40重量部を含
有する水スラリー(水含有量約60wt.%)を用いて、実
施例1に準じて顆粒を製造した。
さらに同じく実施例1の方法に準じて粉化虐待し、20
0号ふるい上の残量と粉度分布を求めた。この結果は表
2に示す。
比較例2 水スラリーを、実施例1で用いたゼオライト60重量
部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム35重量部及びカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩5部(水含量60
重量%)に代える以外は実施例1と同様に処理し、粒状
物を得た。この粒状物は、かなり軟化しており、粒状物
どうしが結着したものがかなり混在していた。そのた
め、見掛け上は、その直径が大きくなり、粒径の大なる
ものの割合が多くなつている。このように本粒状物に軟
化が見られるので、水の多い環境中に配合してもその強
度を保持できる顆粒剤としては不適当である。
比較例3 水スラリーとして、ゼオライト80重量部、珪酸20重量
部(水含量60重量%)を用い、実施例1と同様に顆粒剤
の調製を試みたが、噴霧状態が安定せず、良好な顆粒が
得られないので作業を中止した。
実施例2 無水珪酸の粒径を平均8mμのものに代える以外は実施
例1と同様にして顆粒剤を得た。
実施例3 無水珪酸の粒径を平均26mμのものに代える以外は実
施例1と同様にして顆粒剤を得た。
実施例4 無水珪酸の粒径を平均80mμのものに代える以外は実
施例1と同様にして顆粒剤を得た。
以上の如くして調製した実施例及び比較例の顆粒・粒
状剤の粉化虐待後の75μを超える粒状物の重量及びその
分布は次の表1及び表2の通りである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に水に不溶の粉体、メタケイ酸アル
    ミン酸マグネシウム及び平均粒径1mμ〜100mμの無水珪
    酸を含有することを特徴とする顆粒剤。
  2. 【請求項2】平均粒径1mμ〜100mμの無水珪酸を全体の
    0.5〜30重量%含有する特許請求の範囲第1項記載の顆
    粒剤。
  3. 【請求項3】メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを実質
    的に水に不溶の粉体に対し30重量%以上含有する特許請
    求の範囲第1項記載の顆粒剤。
  4. 【請求項4】実質的に水を不溶の粉体、メタケイ酸アル
    ミン酸マグネシウム及び平均粒径1mμ〜100mμの無水珪
    酸を含有する水スラリーを噴霧乾燥することにより得ら
    れる特許請求の範囲第1項記載の顆粒剤。
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