JPH0240301A - 農園芸用顆粒水和剤およびその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、表面が固着剤で粉衣された農園芸用顆粒水
和剤およびその製造法に関するものである。

農園芸の分野では、最近、顆粒水和剤が有利な新剤型で
あるとして注目されている。顆粒水和剤は、従来の微粉
状水和剤と比較して、（１）発塵性がなく、製造現場や
散布液調製時に薬剤の吸入や皮屑接触の危険性が少ない
、（２）薬剤言］量が容易であり、また薬剤が包装容器
に残らない等の利虞を有する。

顆粒水和剤は、農薬有効成分原体、分散剤、結−８斉；
、湿潤剤および担体等からなり、加水、練合、造粒、乾
燥等の工程を経て製造される。

顆粒水和剤を用時水中に投入すると、速やかに崩壊分散
して懸垂性良好な散布液が調製される。

薬液調製時に良好な崩壊分散性を有することは重要な要
素であるが、このことは薬液を槓物体に散布したとき、
−旦乾燥後、降雨により流亡しやすいことをも示し、不
利な点でもある。耐両性を付与するために固着剤を加え
ることが考えられるが、顆粒水和剤の人造上、固着剤を
加えて加水、練合、造粒、乾燥すると、堅牢な粒状物が
得られ、このものを水中に投入しても崩壊分散すること
なく、水底に沈積してしまい、水和剤として機能しえな
い。本発明者等は、良好な崩壊分散性を維持しつつ耐雨
性良好な顆粒水和剤を１°Ｊ造すべく徨々研究を重ねた
結果、常法により製造された顆粒水和剤を、粉末状の固
着剤と混合し粉衣させることにより得られる製剤が、こ
の目的を達成しうろことを見出し、本発明を完成した。

本発明における固着剤は、農園芸分野で通常に使用され
ているものであって、耐雨性を付与し５るものであれば
何ら限定はない。このような固着剤としては、たとえは
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースも
しくはそのナトリウム塩、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシゾロビルメチルセルロース、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、アルギン酸
ナトリウム、カゼインナトリウム、アラビアプム、ゼラ
チン、アルファー化デンプンまたはジアルキルスルホこ
はく酸ナトリウム等があげられる。

顆粒水和剤に粉衣される固着剤の量は、通常、最終製剤
の０．１ないし５重量部程度である。

固着剤は、粉衣後に顆粒水和剤から容易に剥離しないこ
とが望ましく、そのために、固着剤の平均粒径が０．３
　、以下であることが好ましい。

顆粒水和剤への固着剤の粉衣は、常法たより、両者を１
０分〜３０分程度、ナウターミキサ−等の慣用の混合機
中で攪拌混合することにより容易におこなうことができ
る。

このようにして得られる、固着剤が粉衣された顆粒水和
剤を水中に投入すると、顆粒水和剤は容易に崩壊し分散
して、安定な懸濁液を生成する。

このことは意外なことである。何故ならば、顆粒水和剤
を被覆する固着剤は、製剤時の混合撹拌により顆粒と緊
密に接触しており、水中への投入時に顆粒から容易に離
脱することなく、水との接触により水和した皮膜を顆粒
の表面に形成し、その結果顆粒は崩壊分散することなく
水底に沈積することが容易に予想されるからである。

このように、本発明による、固着剤で表面が粉衣された
顆粒水和剤は、薬液の調製時の性状および調製後の懸垂
性が、固着剤が粉衣されていない対賂の顆粒水和剤とほ
ぼ同程度に保たれておシ、しかも薬液を植物体に散布し
たとき、耐両性が格段に改善されている。

次に、本発明を製造例と試験例とでさらに詳しく説明す
る。

製造例　１ ８−オキシキノリン銅６００？、　　リグニンスルホン
酸カルシウム４５り、トリポリリン酸ナトリウム３２ｆ
１ホワイトカーゲン６３Ｆおよびベントナイ）２６０９
をニーグー（佐竹機械化学工業製）に入れ、混合、注水
して練合する。

このものを造粒機（不二パウダル製）により０６闘のス
クリーンを通して造粒し、得られる粒を流動層乾燥機で
７０℃の温風条件下に乾燥して顆粒を得た。この顆粒水
和剤を比較水和剤Ａと称する。

製造例　２ 比較水和剤Ａ９９．！Ｍまたは９９ｒにポリビニルアル
コール０．５ｔまたは１？加えて、それぞれをナウター
ミキサ−（王立工業製）で混合粉衣する。

製造例　３ 比較水和剤Ａ９９．８Ｆとアルギン酸ナトリウム　０．
２９とをナウターミキサ−で混合粉衣する。

製造例　４ 比較水和剤Ａ９９．５？とアルファー化デンプン０．５
２とをナウターミキサ−で混合粉衣する。

製造例　５ 比較水和剤Ａ９９．５りとヒドロキシプロピルセルロー
ス０．５２とをナウターミキサ−で混合粉衣する。

製造例　６ 比較水和剤Ａ９９．５Ｆとカルボキシメチルセルロース
ナトリウム０，５２とをナウターミキサ−で混合粉衣す
る。

製造例　７ 比較水和剤Ａ９９．Ｏｆとジアルキルスルホこはく酸ナ
トリウムの５０係プレミツクス（等重量のホワイトカー
がンで粉末化したもの）１ｔとをナウターミキサ−で混
合粉衣する。

製造例　８ フェニトロチオン　４３０９、インプロビルアシツＰホ
スフェート２０２、ホワイトカービン２４０　？、ソル
ビタントリオレエー）　２０　Ｆ。

オレイン酸７７ツＰスルホン酸塩７０２、トリポリリン
酸ナトリウム２０Ｆおよびベントナイト２００ｔをニー
グー中で混合し、ついで注水、練合する。このものを造
粒機で０．６正のスクリーンを通して造粒し、得られる
粒を流動層乾燥機で７０℃の温風条件下に乾燥して顆粒
を得た。

この顆粒水和剤を比較水和剤Ｂと称する。

製造例　９ 比較水和剤Ｂ９８．Ｏｆとポリビニルアルコール２．Ｏ
ｆとをナウターミキサ−で混合粉衣する。

製造例　１０ メソミル５００　ｆ、　　リグニンスルホン酸カルシウ
ム５０ｆ１タルク２５０？およびベントナイト２００ｆ
をニーグー中で混合し、ついで注水、練合する。

このものを造粒機で０．６　ｍｍのスクリーンを通して
造粒し、得られる粒を流動層乾燥機で７０℃の温風条件
下に乾燥して顆粒を得た。この顆粒水和剤を対照水和剤
Ｃと称する。

製造例　１１ 比較水和剤　９８．Ｏｆとポリビニルアルコール２．０
２とをナウターミキサ−で混合粉衣する。

試験例 製造例１〜１１で製造された顆粒水和剤を氷菓あたり約
１０１散布した。

ポットを温室内に２４時間放置したのち、人工降雨（５
ｃＩｒＬ２あたり１０Ｍ）を施した。風乾後。

ミカン葉に残存している薬剤を０、ＩＮ希塩酸で溶離さ
せ、降雨前後の付着薬量を定量した。なお、８−オキシ
キノリン鋼は比色法により、またフェニトロチオンとメ
ソミルとはＨＰＬＣ法により、それぞれ定量した。また
、顆粒水和剤を水で希釈した時の崩壊分散性を観測し、
水中に投入時、速やかに崩壊分散するものをって、そし
て水中に投入後３分以内に崩壊分散するものを○で表わ
した。

以上の結果から明らかなとおり、本願発明の固着剤で粉
衣された顆粒水和剤は、水中に投入ている。

また、希釈液を植物体く散布すると、本願発明の固着剤
で粉衣された顆粒水和剤は、対照の顆粒水和剤とくらべ
て格段に良好な耐雨性を示す。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）表面が固着剤で粉衣された農園芸用顆粒水和剤。
2. （２）固着剤がポリビニルアルコール、カルボキシメチ
   ルセルロースもしくはそのナトリウム塩、ヒドロキシプ
   ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
   ス、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
   ル、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アラ
   ビアゴム、ゼラチン、アルファー化デンプンまたはジア
   ルキルスルホこはく酸ナトリウムである請求項１に記載
   の農園芸用顆粒水和剤。
3. （３）固着剤の平均粒径が０．３ｍｍ以下である請求項
   １に記載の農園芸用顆粒水和剤。
4. （４）固着剤の含量が最終製剤の０．１〜５重量％であ
   る請求項１に記載の農園芸用顆粒水和剤。
5. （５）表面を固着剤で粉衣することを特徴とする農園芸
   用顆粒水和剤の製造法。