JP2651456B2 - 成形用塩化ビニル樹脂積層シート - Google Patents
成形用塩化ビニル樹脂積層シートInfo
- Publication number
- JP2651456B2 JP2651456B2 JP25233393A JP25233393A JP2651456B2 JP 2651456 B2 JP2651456 B2 JP 2651456B2 JP 25233393 A JP25233393 A JP 25233393A JP 25233393 A JP25233393 A JP 25233393A JP 2651456 B2 JP2651456 B2 JP 2651456B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- molding
- chloride resin
- laminated sheet
- resin laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂のブロー成
形、真空成形、圧空成形等の各種二次成形による地球
儀、天球儀、月球儀等の成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トに関する。
形、真空成形、圧空成形等の各種二次成形による地球
儀、天球儀、月球儀等の成形用塩化ビニル樹脂積層シー
トに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地球儀、天球儀、月球儀は、予め
地図や模様を印刷した熱可塑性樹脂シートを熱成形金型
を用いて、例えば北半球と南半球の二つの半球を別々に
熱成形し、ついで二つの半球を接合又は接着することに
より製造されていた。しかして、これらの熱可塑性合成
樹脂シートは、カレンダー成形、押出成形によって成形
されるが、製造手段上、シート内に歪みを含んでいるこ
とから、予め地図を印刷した熱可塑性シートを半球に熱
成形すると、成形後地図の図柄が歪によってシートの伸
び率に方向性を持っているため変形することが多々あ
り、修正を施しても再現性は低いものであった。そのた
め、特開昭５８−５２６７４、特開昭５８−５２６７５
等、均一にシートを半球に成形する種々の成型方法が考
案されているが、十分でなく、成形用素材の熱的歪が低
いものが望まれていた。
地図や模様を印刷した熱可塑性樹脂シートを熱成形金型
を用いて、例えば北半球と南半球の二つの半球を別々に
熱成形し、ついで二つの半球を接合又は接着することに
より製造されていた。しかして、これらの熱可塑性合成
樹脂シートは、カレンダー成形、押出成形によって成形
されるが、製造手段上、シート内に歪みを含んでいるこ
とから、予め地図を印刷した熱可塑性シートを半球に熱
成形すると、成形後地図の図柄が歪によってシートの伸
び率に方向性を持っているため変形することが多々あ
り、修正を施しても再現性は低いものであった。そのた
め、特開昭５８−５２６７４、特開昭５８−５２６７５
等、均一にシートを半球に成形する種々の成型方法が考
案されているが、十分でなく、成形用素材の熱的歪が低
いものが望まれていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この要望に
応じ、熱可塑性樹脂のブロー成形、真空成形、圧空成形
等の各種二次成型時に歪の起り難い塩化ビニルシートを
提供することを目的とするものである。
応じ、熱可塑性樹脂のブロー成形、真空成形、圧空成形
等の各種二次成型時に歪の起り難い塩化ビニルシートを
提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するもので、少なくとも外層、コア層の二層からなり、
各層はそれぞれドロー比１．１０〜１．３０のカレンダ
ーシートを夫々単体で素材温度１７０℃〜１７５℃、面
圧１０〜３０ｋｇｆ／ｃｍ2 で処理したものである。
するもので、少なくとも外層、コア層の二層からなり、
各層はそれぞれドロー比１．１０〜１．３０のカレンダ
ーシートを夫々単体で素材温度１７０℃〜１７５℃、面
圧１０〜３０ｋｇｆ／ｃｍ2 で処理したものである。
【０００５】
外層 クリア（０．４ｍｍ）片面光沢、片面マット コア層 ホワイト（０．４ｍｍ）両面マット の二つのシートを、カレンダーロールの線速度とテイク
オフロールの線速度の速度比（ドロー比）１．１０〜
１．３０の間に設定しプレス用カレンダーシートを製造
する。また、外層を 最外層 クリア（０．４ｍｍ）片面光沢、片面マットと 中間層 クリア（０．４ｍｍ）両面マットの 二層にし、最外層、中間層、コア層の三つのシートを、
カレンダーロールの線速度とテイクオフロールの線速度
の速度比（ドロー比）１．１０〜１．３０の間に設定し
プレス用カレンダーシートを製造すればシートの厚み調
整ができるので好ましい。
オフロールの線速度の速度比（ドロー比）１．１０〜
１．３０の間に設定しプレス用カレンダーシートを製造
する。また、外層を 最外層 クリア（０．４ｍｍ）片面光沢、片面マットと 中間層 クリア（０．４ｍｍ）両面マットの 二層にし、最外層、中間層、コア層の三つのシートを、
カレンダーロールの線速度とテイクオフロールの線速度
の速度比（ドロー比）１．１０〜１．３０の間に設定し
プレス用カレンダーシートを製造すればシートの厚み調
整ができるので好ましい。
【０００６】次いでこれらの三つのシートを夫々単体で
素材温度１７０〜１７５℃、面圧２０ｋｇｆ／ｃｍ２で
高温低圧プレス後徐冷し、アニールする。カレンダーシ
ートを加熱する時の素材温度が１７５℃を越えると塩化
ビニル樹脂が熱劣化し、１７０℃未満であるとカレンダ
ーシートを積層した後、地球儀の半円球の形状に成形す
る時に加熱によって艶戻りが発生する。面圧が３０ｋｇ
ｆ／ｃｍ２を越えると、カレンダーシートが流れてしま
いシートの内部に歪が発生する。面圧が１０ｋｇｆ／ｃ
ｍ２未満であると痘痕が発生する。次いでコア層の片面
に地球儀半分を印刷する。更に上記三つのシートを図１
の如く０．４ｍｍのシートを５層積層し、各シート間に
透明フィルム状ホットメルト系接着剤（特殊変性ポリオ
レフィン系熱硬化型ホットメルト接着剤）を介在させ、
素材温度１００℃〜１２０℃、面圧２０〜３０ｋｇｆ／
ｃｍ２で低温プレスで厚さ２ｍｍに積層一体化させる。
透明フィルム状ホットメルト接着剤を介して各カレンダ
ーシートを低温で積層すると図柄を変形させることなく
シートを積層することができる。次いで、地球儀の半球
を成形する工程を行う。
素材温度１７０〜１７５℃、面圧２０ｋｇｆ／ｃｍ２で
高温低圧プレス後徐冷し、アニールする。カレンダーシ
ートを加熱する時の素材温度が１７５℃を越えると塩化
ビニル樹脂が熱劣化し、１７０℃未満であるとカレンダ
ーシートを積層した後、地球儀の半円球の形状に成形す
る時に加熱によって艶戻りが発生する。面圧が３０ｋｇ
ｆ／ｃｍ２を越えると、カレンダーシートが流れてしま
いシートの内部に歪が発生する。面圧が１０ｋｇｆ／ｃ
ｍ２未満であると痘痕が発生する。次いでコア層の片面
に地球儀半分を印刷する。更に上記三つのシートを図１
の如く０．４ｍｍのシートを５層積層し、各シート間に
透明フィルム状ホットメルト系接着剤（特殊変性ポリオ
レフィン系熱硬化型ホットメルト接着剤）を介在させ、
素材温度１００℃〜１２０℃、面圧２０〜３０ｋｇｆ／
ｃｍ２で低温プレスで厚さ２ｍｍに積層一体化させる。
透明フィルム状ホットメルト接着剤を介して各カレンダ
ーシートを低温で積層すると図柄を変形させることなく
シートを積層することができる。次いで、地球儀の半球
を成形する工程を行う。
【０００７】＿以下その詳細について説明する。最外
層、中間層、コア層のカレンダー成形時のドロー比を
１．１０〜１．３０の間で設定することでカレンダーシ
ートの内部歪を低く押えることができる。ドロー比が
１．１０未満であるとカレンダーロールからシートを引
取ることができない。又、ドロー比が１．３０を越える
とカレンダーシートの熱時の収縮が高くなる。尚、この
加熱し、その後除冷することによりアニールすると、内
部歪を取除き、かつ半球状に成形するときの艶戻りを起
さないように出来る。
層、中間層、コア層のカレンダー成形時のドロー比を
１．１０〜１．３０の間で設定することでカレンダーシ
ートの内部歪を低く押えることができる。ドロー比が
１．１０未満であるとカレンダーロールからシートを引
取ることができない。又、ドロー比が１．３０を越える
とカレンダーシートの熱時の収縮が高くなる。尚、この
加熱し、その後除冷することによりアニールすると、内
部歪を取除き、かつ半球状に成形するときの艶戻りを起
さないように出来る。
【０００８】
【発明の効果】本発明の積層シートは、内部歪をもたな
いので、予め地図を印刷した熱可塑性シートを半球に成
形しても成形後の図柄が変形することがない。
いので、予め地図を印刷した熱可塑性シートを半球に成
形しても成形後の図柄が変形することがない。
【図１】最外層（Ａ）、中間層（Ｂ）、コア層（Ｃ）を
積層プレスする図を示す。
積層プレスする図を示す。
Ａ 最外層 Ｂ 中間層 Ｃ コア層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｋ 27:06 Ｂ２９Ｌ 9:00 22:00 31:00
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも外層、コア層の二層から成
り、各層はそれぞれドロー比１．１０〜１．３０で作っ
たカレンダーシートをそれぞれ単体で素材温度１７０℃
〜１７５℃、面圧１０〜３０ｋｇｆ／ｃｍ2 で前処理し
たものであることを特徴とする成形用塩化ビニル樹脂積
層シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25233393A JP2651456B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 成形用塩化ビニル樹脂積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25233393A JP2651456B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 成形用塩化ビニル樹脂積層シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0781011A JPH0781011A (ja) | 1995-03-28 |
| JP2651456B2 true JP2651456B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=17235814
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25233393A Expired - Lifetime JP2651456B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 成形用塩化ビニル樹脂積層シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2651456B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20210118331A1 (en) * | 2019-10-17 | 2021-04-22 | Ugo (US) LLC | Topographical Globe and Its Associated Method of Manufacture |
| CN114986859A (zh) * | 2019-10-17 | 2022-09-02 | 苏州创意体育用品有限公司 | 地球仪装置及以及地球仪装置的制造方法 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP25233393A patent/JP2651456B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0781011A (ja) | 1995-03-28 |
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