JPH0655703A - スピーカネットの製造方法 - Google Patents

スピーカネットの製造方法

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Publication number
JPH0655703A
JPH0655703A JP20917592A JP20917592A JPH0655703A JP H0655703 A JPH0655703 A JP H0655703A JP 20917592 A JP20917592 A JP 20917592A JP 20917592 A JP20917592 A JP 20917592A JP H0655703 A JPH0655703 A JP H0655703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
laminated sheet
holes
speaker net
molding die
Prior art date
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Pending
Application number
JP20917592A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Hashimoto
忠 橋本
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPH0655703A publication Critical patent/JPH0655703A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の透孔を設けたプラスチックシートと織
物とを接着積層した積層シートを用い3次元曲面状のス
ピーカネットが得られる製造方法を提供する。 【構成】 多数の透孔を設けたプラスチックシートと織
物とを接着積層した積層シート1を用い、該積層シート
の周囲を枠体2、2で挟持し、積層シート1を加熱した
後、成形しようとする成形体形状の高さ以上に積層シー
トを成形型3に押し付け、積層シートを成形型3に沿わ
せて成形する。 【効果】 透孔の大きさや織物の布目の大きさが均一な
3次元曲面状のスピーカネットが容易に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビやステレオ等の
スピーカの前面に使用するスピーカネットの製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、テレビなどのスピーカの
前面に使用するスピーカネットは、パンチングにより多
数の透孔を設けた鉄板により形成されており、外観を良
くするために表面に織物を貼る場合がある。ところが鉄
板では、曲面状のスピーカネットにする場合、鉄板をプ
レスで曲面状に成形した後でその上に織物を手作業で貼
る必要があるため、製造に手間がかかるという問題があ
った。
【0003】これに対し最近、多数の透孔を設けたプラ
スチックシートと織物とからなる積層シートを用い、要
求に応じて3次元曲面状に成形することが検討されてい
る。ここで、織物や孔部を設けたプラスチックシート等
の通気性を有するシートを3次元曲面状に成形する方法
としては、これらのシートを通気性のないシートと重ね
合わせて真空又は圧空成形する方法(特開昭49−31
759号)や、所望の形状を有する雄型と雌型との間に
シートを挾み、加熱下で加圧して成形する方法等が知ら
れている。
【0004】しかしながら、上記の多数の透孔を設けた
プラスチックシートと織物とからなる積層シートを用い
て、3次元曲面状のスピーカネットを成形した場合、い
ずれの方法でも使用する積層シートの伸びる部分と、あ
まり伸びない部分とで差ができて透孔の大きさや織物の
布目の大きさがまちまちとなり外観上問題になったり、
美しい音が出にくい等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消できるスピーカネットの製造方法を見出したものであ
って、その要旨とするところは、多数の透孔を設けたプ
ラスチックシートと織物とを接着積層した積層シート1
を用い、該積層シートの周囲を枠体2、2で挟持し、積
層シート1を加熱した後、成形しようとする成形体形状
の高さ以上に積層シートを成形型3に押し付け、積層シ
ートを成形型3に沿わせて成形することを特徴するスピ
ーカネットの製造方法にある。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
は多数の透孔を設けたプラスチックシートと織物とを接
着積層した積層シートを使用するが、プラスチックシー
トとしては、硬質、又は半硬質のプラスチックシートが
使用できるが、強度、耐熱性、パンチング性などの点か
ら、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂製シートが好適に使用で
きる。塩素化ポリ塩化ビニル樹脂の塩素含有率は60〜
68%程度のものがよい。
【0007】塩素化ポリ塩化ビニル樹脂製シートは、パ
ンチングで細かい透孔を設けても、シートが摩擦熱で溶
融せず、またそれ自体の耐熱性が高く好ましい。そのほ
かに、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂などか
らなるシートも使用できる。シートの厚さは、強度、剛
性の点から、0.2〜1.0mm程度が適当である。シ
ートにパンチングで細かい透孔を多数設けた後、そのシ
ートに接着剤を塗布する。
【0008】ここで、上記の透孔を設けたプラスチック
シートとしては、布目の粗いポリエステル繊維布等に合
成樹脂を含浸させた剛性を有する布材も含んでいる。
【0009】接着剤は、多数の透孔を設けたプラスチッ
クシートに塗布して合成繊維の織物と貼り合わせるもの
であるから、塗布面積が狭いこと、塗布量も透孔を塞が
ない程度の少量であることから、十分な接着力が得られ
るものである必要があり、アクリル系、ウレタン系、ポ
リエステル系などの2液硬化型のものが好適に使用でき
る。シートに貼り合わせる織物としては、ポリエステル
系、ポリアミド系布等が好適に使用できる。
【0010】次に本発明の方法を図面により説明する。
図1は本発明方法の順序の一例を示した成形装置の断面
概略図であり、まず、図1のAに示したように積層シー
ト1の周囲を枠体2、2により押圧挟持し積層シート1
を固定させる。積層シート1の下方には成形型3が設け
てある。成形型3は通常、アルミニウム等の金属材料に
より成形品の形状に応じて作成し、下方から積層シート
へ上昇するようになっている。成形型3の動作としては
上方から積層シートに下降する方法でもよい。積層シー
ト1の上部には加熱ヒータ4が設けてある。加熱ヒータ
4としては赤外線ヒータ等通常の加熱ヒータが使用でき
る。
【0011】この加熱ヒータ4により積層シート1を加
熱し柔らかくする。加熱温度は、プラスチックシートに
使用する樹脂により異なるが、通常、樹脂のガラス転移
点から融点(融点がない樹脂では分解開始温度)の範囲
とすればよい。ついで加熱ヒータ4を退却させた後、図
1のBに示したように成形型3を上昇させて積層シート
1に押圧する。この場合、成形しようとする成形体形状
の高さ以上に積層シート1を成形型3に押し付ける必要
がある。積層シート1を成形体形状の高さ以上に押し付
けない場合は、冷却時に積層シート1が収縮し、最終的
な成形体の形状が得られないという問題がある。
【0012】つぎに、成形型3に押し付けられた積層シ
ート1表面を冷風などの冷却手段により冷却した後、図
1のCに示したように成形型を下げることにより成形さ
れた積層シートが得られる。成形された積層シート外周
の不要部分を切り取ることにより最終的なスピーカネッ
トとされる。
【0013】上述した本発明の方法は、従来の方法と比
較して積層シートが成形型の形状に追随しやすく、孔形
状等が均一な成形品が得られ易いが、さらに複雑な形状
の成形品を得たい場合、枠体2、2で挟持された積層シ
ート1が成形時枠体の内側方向に部分的に移動可能とす
ればよい。
【0014】この目的で使用される枠体の例を図2の正
面図、図3の断面図として示した。図2、3に示した枠
体2、2では、上部と下部の枠体で積層シート1に直接
接触する部分にそれぞれゴム板等の弾性体8を貼着し、
複数の押え調整ボルト9で弾性体8の押圧を場所ごとに
調整することができるようになっている。成形時、変形
の大きい位置にある部分の押え調整ボルト9をゆるめて
積層シート1のその部分が枠体の内側方向に移動し易く
している。このようにすることにより積層シートの透孔
のパターンや織物の布目を変形させずに成形できる。
【0015】また、成形品の一部に上記の方法だけでは
成形が不可能な凹部等がある場合、図4の断面図に示す
ような押し型5を用いて成形型3の反対側より押圧する
ことにより、一部に凹部を有した成形品も成形できる。
【0016】ここで、本発明の方法で成形し得られたス
ピーカネットの一例を図6の斜視図に示したが、このよ
うなスピーカネット7では両端部の形状が湾曲している
ため、枠体2の形状を図5の断面図に示すように、その
押え部21をスピーカネット端部の形状と同一とするこ
とにより固定を確実にできる。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、透孔の
大きさや織物の布目の大きさが均一な3次元曲面状のス
ピーカネットが容易に得られるという利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の順序の一例を示した成形装置の断
面概略図。
【図2】本発明に使用する枠体の正面概略図。
【図3】図2に示した枠体の断面概略図。
【図4】本発明に使用する他の成形装置の断面概略図。
【図5】本発明に使用する他の枠体の断面概略図。
【図6】本発明により得られたスピーカネットの一例を
示した斜視図。
【符号の説明】
1 積層シート 2 枠体 3 成形型 4 加熱ヒータ 5 押し型 21 押え部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の透孔を設けたプラスチックシート
    と織物とを接着積層した積層シート(1)を用い、該積
    層シートの周囲を枠体(2)、(2)で挟持し、積層シ
    ート(1)を加熱した後、成形しようとする成形体形状
    の高さ以上に積層シートを成形型(3)に押し付け、積
    層シートを成形型(3)に沿わせて成形することを特徴
    するスピーカネットの製造方法。
  2. 【請求項2】 枠体(2)、(2)で挟持された積層シ
    ート(1)が成形時枠体の内側方向に部分的に移動可能
    としたことを特徴とする請求項1記載のスピーカネット
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 積層シート(1)を成形型(3)に押し
    付けるとともに成形型(3)の反対側より押し型(5)
    によって積層シートを成形型(3)に押圧することを特
    徴とする請求項1乃至2記載のスピーカネットの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 枠体(2)、(2)の押え部(21)の
    形状を成形体の端部形状に合わせたことを特徴とする請
    求項1乃至3記載のスピーカネットの製造方法。
JP20917592A 1992-08-05 1992-08-05 スピーカネットの製造方法 Pending JPH0655703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262312A3 (en) * 2001-05-31 2003-02-05 Ausimont S.p.A. Multilayers of polyamides and CPVC

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262312A3 (en) * 2001-05-31 2003-02-05 Ausimont S.p.A. Multilayers of polyamides and CPVC

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