JP2544248B2 - 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体 - Google Patents

熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体

Info

Publication number
JP2544248B2
JP2544248B2 JP2411072A JP41107290A JP2544248B2 JP 2544248 B2 JP2544248 B2 JP 2544248B2 JP 2411072 A JP2411072 A JP 2411072A JP 41107290 A JP41107290 A JP 41107290A JP 2544248 B2 JP2544248 B2 JP 2544248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
synthetic resin
intermediate layer
thermoforming
adhered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2411072A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04216928A (ja
Inventor
賢一 伊藤
久人 大槻
春美 牛木
信成 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Corp
Original Assignee
Meiwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Corp filed Critical Meiwa Corp
Priority to JP2411072A priority Critical patent/JP2544248B2/ja
Publication of JPH04216928A publication Critical patent/JPH04216928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544248B2 publication Critical patent/JP2544248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱成形法により展開
率の大な所定形状に成形することが可能な、合成樹脂製
ダンボール板からなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭60−49106号公報には、合
成樹脂製ダンボール板と表装材等からなる車輛等の内装
材を製造する方法が開示されている。その方法はまず多
数の凹部を有する中間層の凹部開口面側に第一ライナー
を貼着し、ついでその中間層の他側に第二ライナーを貼
着して合成樹脂製ダンボール板を製造するに際し、第二
ライナーの表面が未だ溶融状態にある間に該ライナーの
表側面に装飾用の表装材を供給し、合成樹脂製ダンボー
ル板の製造と同時にその第二ライナーに前記表装材を熱
接着させることを特徴とする積層体の製造方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
で得られた積層体は、熱成形により所定形状に成形され
て、車輛等の内装材として用いられるものであるが、装
飾用の表装材は合成樹脂製ダンボール板の片面に、すな
わち内装材として利用される場合の表側にのみ熱接着さ
れている。
【0004】合成樹脂製ダンボール板は薄い合成樹脂シ
ートをエンボス加工して多数の凹部を有する中間層と
し、その両側の面に薄い合成樹脂シートをライナーとし
て熱接着したものであり、プレス成形、真空成形、圧空
成形等の熱成形するときには、ダンボール板の各構成層
が成形可能となる程度に軟化させる必要がある。ダンボ
ール板の加熱は、その一方の側に装飾用の表装材が貼着
されているときは、その表装材が加熱により変質しない
ように、表装材が貼着されていない他方のライナー側か
ら主として加熱し、ダンボール板の各構成層を軟化させ
るのが通例である。
【0005】しかしながら、前記のように合成樹脂製ダ
ンボール板の各構成層は薄い熱可塑性合成樹脂シートか
らなるから、積層体を熱成形して、元の平面状の積層体
の面積から大幅にその表面積が展開された、いわゆる展
開率の大な所定形状の内装材に加工するとき、内装材の
表装材が貼着された表面側が凹状となる部位では、その
裏面側の主として加熱された側のライナーは、特にその
内装材の綾線部分において、ライナーの面方向に展張さ
れてそのライナーの厚さが減少し、表面側が凸状の部位
では圧縮されてしわが発生する。このため成形された内
装材は局所的に座屈しやすくなり、その座屈が部分的で
あったとしても、内装材として要求される剛性が極度に
低下し、機能上の品質が劣化するという問題点があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の熱成形用合成
樹脂製ダンボール板積層体は、多数の凹部を有する中間
層、その中間層の凹部開口側の面に貼着された第一ライ
ナー、および前記中間層の凹部底面側に貼着された第二
ライナーとからなる熱可塑性の合成樹脂製ダンボール板
の一方のライナーの外面に、そのライナーに用いられた
合成樹脂の溶融温度より高い溶融温度を有する合成繊維
から構成された、重量30〜150g/mの不織布が
貼着され、かつ他方のライナーの外面にも表装材が貼着
されていることを特徴とするから、課題を解決すること
ができるのである。
【0007】
【作 用】この発明の熱成形用合成樹脂製ダンボール板
積層体は前記の如く構成され、特に一方のライナーの外
面に、そのライナーに用いられた合成樹脂の溶融温度よ
り高い溶融温度を有する不織布が貼着されているから、
その不織布が貼着された側から加熱され、軟化されたダ
ンボール板が成形加工されるとき、ライナーに貼着され
た不織布により、ライナーが成形時の応力を広い範囲で
うけるので、ライナーがその面方向に局所的に展張され
るか又は圧縮されるのを防ぎ、内装材成形品におけるダ
ンボール板の厚さはほぼ均一化し、剛性の高い展開率の
大な成形品を得ることができる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の実施例を示す熱成形用合
成樹脂製ダンボール板積層体の断面図である。このよう
な積層体は例えば、溶融温度190℃のポリプロピレン
(PP)を押出成形で厚さ0.35mmのシートを押出
し、そのシートを直径7mm深さ4.5mmの多数の凹
所が千鳥模様状に配置されたドラム状の連続回転真空成
形型に供給して、多数の凹部7を有する中間層1を成形
する。その中間層1がドラム状回転成形型周面にあり、
未だ押出成形時の熱を保有している間に、その中間層1
の凹部7の開口側の面に、第一ライナー2となる第二の
押出機から押出された厚さ0.25mmのPPシートを
貼着する。この第一ライナー2の貼着と同時にその第一
ライナー2の外面上に重量80g/m、溶融温度23
5℃のポリエステル繊維からなる不織布5も貼着した。
このとき第一ライナー2も押出成形時の熱を保有してい
るから接着剤は必要としない。つぎに一体化された中間
層1、第一ライナー2および不織布5を回転真空成形型
の周面から離し、中間層1の凹部7の底面9側に、第二
ライナー3となる第三の押出機から押出された厚さ0.
35mmのPPシートを貼着する。さらにその貼着と同
時に第二ライナー3の外面上にも装飾用の表装材6とし
て、重量250g/mのポリエステル繊維とポリプロ
ピレン繊維との混紡(9:1)編布も貼着し、ダンボー
ル板4の両面に不織布5および装飾用の表装材6が貼着
された積層体を得た。
【0009】この積層体は、周囲を枠体で保持しなが
ら、不織布5が貼着された第一ライナー2側から赤外線
ヒータを用いて、その不織布5の溶融温度以下で、ダン
ボール板4の成形に必要な軟化温度以上に加熱する。こ
のとき第一ライナー2に不織布5が貼着されているか
ら、不織布5が貼着されていない場合に比較して、第一
ライナー2が同じ温度になるまで加熱しても、積層体の
垂れ下がりは極めて少なくなる。
【0010】加熱軟化された積層体は、一対の冷成形型
間に搬入され圧縮プレスにより圧縮成形される。この成
形に際し、不織布5は溶融温度以下であり、引張りに対
する強度を有しており、第一ライナー2と強固に貼着さ
れているから、第一ライナー2がその面方向に局所的に
展張されるか又は圧縮されるのを防ぎ、そのライナー2
の厚さの部分的な極度の減少やしわの発生を抑制し、得
られた成形品におけるダンボール板4の厚さはほぼ均一
化され、剛性の高い成形品が得られた。なお成形型が冷
水の循環で冷却されているから、成形品は1分後に取り
出すことができた。
【0011】得られた成形品を車両用内装材として、車
両パネルに取り付け走行試験を行うと、車両パネルに接
する成形品側に不織布5が貼着してあるため、接触面に
おける摩擦音の発生がなかった。また車両パネルに開口
部があり、内装材の裏面が覗かれる部位おいても、不織
布5が貼着されているから、合成樹脂表面が直接現出す
ることなく高級感がかもしだされた。
【0012】この発明のダンボール板4成形用の熱可塑
性合成樹脂としては、上記のPPホモポリマーのほか
に、プロピレン−エチレン共重合体をはじめ各種の熱可
塑性樹脂及びそれらの樹脂に各種充填材を配合した材料
が利用できる。ただ価格、中間層の成形性、耐熱性等か
らポリプロピレン系の材料が最も好ましい。またダンボ
ール板4の構成各層は、必要に応じて異なった材料また
は異なった溶融温度を有する同系材料で構成することも
できる。
【0013】合成樹脂製ダンボール板4の一方のライナ
ー外面に貼着される不織布5は、前記のようにそのダン
ボール板を構成する合成樹脂の溶融温度より高い溶融温
度を有する合成繊維から構成されることを要件とする
が、重量30g/m未満であると不織布自体の抗張力
がなく、第一ライナー2の面方向の局所的な展張や圧縮
を防ぐことができず、重量150g/mを超える場合
は、不織布自体の抗張力が大きすぎてダンボール板4の
成形が困難でとくに中間層1の側壁8部分が壁方向に押
し潰されて崩れる傾向がある。
【0014】上記の実施例では、中間層の凹部開口側の
面に貼着された第一ライナー2の外面に不織布5を貼着
した例を示したが、第二ライナー外面側に前記不織布5
を貼着する場合もある。なおこの発明では、ダンボール
板の一方のライナーに前記不織布5を貼着したうえ、さ
らに他方のライナーにも同じ不織布5を装飾用の表装材
6として貼着する場合もある。その装飾用の表装材6と
して、そのほか軟質塩化ビニル樹脂シートやポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーなどの合成樹脂シートなら
びに織布、編布、不織布などの繊維布などを、その単独
又はそれらの裏面にポリエチレンの高発泡シートなどの
合成樹脂発泡シートやフェルトをクッション層として貼
着したものも利用することができる。
【0015】また積層体の熱成形は、圧縮成形法のほ
か、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法も採用す
ることができる。
【0016】
【発明の効果】この発明では、一方のライナーの外面
に、ライナーに用いられた合成樹脂の溶融温度より高い
溶融温度を有する合成繊維からなる不織布が貼着されて
いるから、その不織布が貼着された側から加熱され、軟
化されたダンボール板が成形加工されるとき、ライナー
に貼着された不織布の抗張力により、ライナーが成形時
の応力を広い範囲でうけるので、ライナーがその面方向
に局所的に展張されるか又は圧縮されるのを防ぎ、成形
品におけるダンボール板の厚さはほぼ均一化し、剛性の
高い展開率の大きな成形品が得られる。
【0017】また成形時に主として加熱される側のライ
ナーに不織布が貼着されているから、ダンボール板構成
各層の材料として、溶融粘度が小さくかつ溶融粘度の温
度による変化の大きいポリプロピレン系の樹脂を使用
し、そのうえ厚さの薄いシートから構成されていても、
積層体の熱成形前の加熱による垂れ下がりは極めて少な
くなり、加熱の温度、時間条件を緩和し、樹脂の選択範
囲を広げることが可能となる。
【0018】さらに成形された積層成形体では、その裏
面側に不織布が貼着されているので、例えば車両用内装
材として、車両パネルに取り付けられると、接触面にお
ける振動等による摩擦音の発生が防げるほか、車両パネ
ルに開口部があり、内装材の裏面が覗かれる部位おいて
も、合成樹脂表面が直接現出しないので高級感がかもし
だされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、熱成形用合成樹脂製ダンボール板
積層体の断面図である。
【符号の説明】
1 中間層 2 第一ライナー 3 第二ライナー 4 ダンボール板 5 不織布 6 表装材 7 凹部 9 中間層の底面
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信成 神奈川県厚木市恩名33番地 盟和産業株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−157624(JP,U) 特公 昭60−49106(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の凹部を有する中間層、その中間層
    の凹部開口側の面に貼着された第一ライナー、および前
    記中間層の凹部底面側に貼着された第二ライナーとから
    なる熱可塑性の合成樹脂製ダンボール板の一方のライナ
    ーの外面に、そのライナーに用いられた合成樹脂の溶融
    温度より高い溶融温度を有する合成繊維から構成され
    た、重量30〜150g/mの不織布が貼着され、か
    つ他方のライナーの外面にも表装材が貼着されているこ
    とを特徴とする熱成形用合成樹脂製ダンボール板積層
    体。
JP2411072A 1990-12-17 1990-12-17 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体 Expired - Fee Related JP2544248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411072A JP2544248B2 (ja) 1990-12-17 1990-12-17 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411072A JP2544248B2 (ja) 1990-12-17 1990-12-17 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04216928A JPH04216928A (ja) 1992-08-07
JP2544248B2 true JP2544248B2 (ja) 1996-10-16

Family

ID=18520131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2411072A Expired - Fee Related JP2544248B2 (ja) 1990-12-17 1990-12-17 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544248B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642734U (ja) * 1992-11-17 1994-06-07 ヤヨイ化学工業株式会社 容 器
JPH0661762U (ja) * 1993-02-09 1994-08-30 ヤヨイ化学工業株式会社 容 器
CN102294850A (zh) * 2010-06-22 2011-12-28 盟和产业株式会社 车辆用内部装饰材料

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58157624U (ja) * 1982-04-15 1983-10-21 寿屋フロンテ株式会社 自動車内装材
JPS6049106A (ja) * 1983-08-26 1985-03-18 Kayaba Ind Co Ltd 電磁比例弁の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04216928A (ja) 1992-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5514458A (en) Large-size panel of thermoplastic synthetic resin for automotive vehicle interior, and process for the production thereof
US5976295A (en) Method of molding a recyclable multi-layer component from plastics material
US4256797A (en) Contoured resilient vehicle trim panel
US5456976A (en) Resiliently padded laminate construction and injection molded thermoplastic articles faced therewith
US4211590A (en) Method of making perforated contoured trim panel
US5846368A (en) Laminate producing process
JP4611968B2 (ja) 発泡物品、特に自動車の内装用トリム要素、及びその製造方法
KR100295573B1 (ko) 흡, 차음용 적층체
EP1055512B1 (en) Molded article and process for preparing same
US20020176980A1 (en) Interior covering element for a vehicle and method for producing the same
JP2544248B2 (ja) 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体
JP4186312B2 (ja) 多層成形品の製造方法
JP2001062876A (ja) 熱可塑性樹脂成形体製造用金型および熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JPH03130134A (ja) 輸送車両の内装向け熱成形可能な硬質化粧ラミナ
US6280836B1 (en) Multilayer molded article
JP2612731B2 (ja) 積層表皮材の製造方法
JPH0796792A (ja) 成形敷設材およびその製造方法
JPH0618722B2 (ja) 積層内装材の製造方法
JPH0939078A (ja) 布張り中空成形品
JP4767378B2 (ja) 車両用内装品の製造方法
JP2960331B2 (ja) 車両用サンバイザの製造方法
JPS63125328A (ja) プラスチツク製両面段ボ−ル板の製造方法
JPS6097826A (ja) フアブリツクの真空成形方法
JP2635455B2 (ja) 多層成形品の製造方法
KR100439767B1 (ko) 자동차용 선세이드 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees