JP2651423B2 - ロール式製粉装置の運転方法 - Google Patents

ロール式製粉装置の運転方法

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JP2651423B2
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賢二 武冨
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製粉工程において安定した粉体流量制御がで
きるロール式製粉装置の運転方法に関する。
(従来技術) 従来より小麦などの穀類の製粉には2本のロール間に
小麦粒を連続的に供給し両ロールの回転差を利用して皮
はぎから挽砕までを行うロール式製粉機が広く用いられ
ている。
従来のロール製粉工程は多数のロール機を使って次の
ように行われる。第1段目のロール機へ小麦粒を供給し
て粉砕した後(このロールを通常1Bロールという)この
粉体全量を篩へ入れて複数の粒度ごとの成分に分ける。
各粒度成分はそれぞれ粒度に応じて第2段、第3段のロ
ール機により粉砕される。これらのロール機により粉砕
された小麦粒も各ロール機に対応して設けられた篩によ
り複数の粒度成分に分けられる。このように各粒度に応
じたロール機と篩との組合せを数段組合せて最終的に小
麦粉を採取する。したがってこの製粉工程における各成
分の流れは相当複雑となる。
このような複雑な製粉工程を最適に制御することは困
難であるため、現在は制御を行うことなく運転されてい
る。したがって運転状況や小麦粒の性状の違いなどによ
って各成分の流量の変化や質の変化により部分的に処理
量が増大しその部分の粉砕能力や篩分け能力、さらには
輸送能力を越えてしまい運転ができなくなることもあ
る。そこで運転員はこのような状態にならないようにロ
ール機の運転状態や各成分量の監視を行い流量や粉砕の
度合をロール機への粒体または粉体供給量の調節やロー
ル間隙の調節を行って運転をしている。
しかし各工程が合理化された現在では製粉工程も少人
数あるいは無人で運転する必要が出てきており、たとえ
原料の性状が変化(たとえば製造の切換え)しても特別
の操作を行わずに円滑に運転することが必要となってき
た。
このような工程制御には各ロール機の粉砕度を検知す
るセンサと流量を計測する計量機とを各工程に設けて系
全体を制御する大規模な制御装置が必要となるが、その
ようなシステムはスペースおよびコストの面で困難であ
る。
本発明では、製粉された小麦粉の粒度値の代表として
篩の選別区分のうちの1つをとり、その量と第1段目の
ロール機に入る原料の量(すなわち製粉工程への流入
量)とに基づく制御により各製粉工程の変動を充分に少
なく押えることができることに着目した。
(発明の目的および構成) 本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、ロー
ル式製粉工程において簡潔な構成で安定した粉体流量の
制御を行うことを目的とし、この目的を達成するため
に、複数のロール式製粉装置を含む粉砕システムの第1
段目のロール機で粉砕された粒体の全量を篩で粒度ごと
に複数の区分に選別し、その1つの区分を計量し、全粉
砕量との比を設定値と比較し、その比較結果に基づいて
ロール機のロール間隙を調整するように構成したもので
ある。
(実施例) 以下本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は小麦のロール製粉工程の第1段目すなわち1B
ロールに粉体の流量制御を適用した実施例を示してお
り、1は1Bロール機2の上流側に設けられた流量計測用
のスケールであり、外部から供給される小麦粒Kの時間
当りの流量を計測する。1Bロール機2は粉砕用のロール
機2aと、その上方に配置されたフィーダロール2bと、ロ
ール機2aへの小麦粒の供給量を調整するフィーダゲート
2cとから成る。この1Bロール機2は通常2台以上設けら
れることが多いが、説明のために1台だけ図示した。3
は1Bロール機2に対応して設けられた篩で、篩目と材質
の異なる5個の篩3a〜3e(たとえば篩金網、篩紗、篩絹
など)から成り、ロール機2aで粉砕された小麦粒がこれ
らの篩で選別され粒度ごとに区分される。
4は篩3bで選別された粒度の成分を貯留するホッパ
ー、5はこの粒度成分の流量を計量するストック用流量
計であり、たとえばロードセル式流量計でもよいしホッ
パースケールを用いて計量時間から流量を計算する流量
計でもよい。また衝撃式粉体流量計を用いてもよい。6
はストック用流量計5による流量計測結果に基づいてロ
ール機2aのロール間隙を調整するロール間隙調整機構
で、交流サーボモータ6aを用いている。この機構自体は
公知のものでよく、たとえば特開昭61−42344号公報に
開示されているので説明は省略する。
次に流量の安定制御動作について説明する。
まずスケール1により外部から供給される小麦粒Kの
流量を計測する。この計測した流量に対して最良の安定
した運転状態が得られるようにストック用流量計5での
ストック流量を設定し、この設定値となるようにフィー
ダゲート2cの位置およびロール機2aのロール間隙を調節
しておく。このフィーダゲート2cの位置の調整は操作レ
バー2dを外部から手動操作することにより、またロール
機2aのロール間隙の調整はロール間隙調整機構6を介し
て行うことができる。
さて、ストック流量計5で計測した実際のストック流
量はロール間隙調整機構6に送られ、そこですでに設定
したストック流量設定値と比較される。その結果、実際
のストック流量がストック流量設定値より大きいときは
サーボモータ6aを駆動してロール機2aのロール間隙を広
くする。ロール間隙が広くなると小麦粒の粉砕度が下
り、篩3bで選別される区分の量も減少し、その結果2段
目のロール機(図示せず)へ送られるストック流量が変
化する。
こうしてストック流量が次第に減少していきストック
流量計5による実際のストック流量がストック流量設定
値より小さくなると、ロール間隙調整機構6は今度はサ
ーボモータ6aを駆動してロール機2aのロール間隙を狭く
する。ロール間隙が狭くなると、今度は小麦粒の粉砕度
が上り、ストック流量が増していく。
こうして実際のストック流量がストック流量設定値に
なるように流量調整が行われるので、次の2段目のロー
ル機に供給される粒度区分は常にほぼ一定となる。ロー
ル製粉工程では多段のロール機を用い篩と組合せて順次
挽砕が行われるが、特に第1段ロール機(すなわち1Bロ
ール)の粉体流量の変動が系の運転に及ぼす影響は大き
い。このため上述したようにして第1段ロール機の粉体
流量をほぼ一定に制御できれば系全体の安定な運転が可
能となる。
第2図は本発明による流量制御の効果を示すためのも
ので、(イ)は従来の流量制御なしの場合、(ロ)は本
発明による流量制御を行った場合を示す。
第2図(イ)および(ロ)において、偏差Aは1段目
ロール機の出力すなわち第1図の例では篩3bにより選別
され2段目ロール機に供給される粉体の流量の設定流量
との偏差、Bは粉体流量の偏差Aに応じてその流量変動
を補償するように調整する第1段ロール機の間隙調整量
である。両図を比較するとわかるように、(イ)に示す
従来の無制御の場合は1段目ロール機の間隙は一定であ
るので偏差Aは小麦粒Kの性状の変化により大きく変動
しているが、(ロ)に示す本発明による流量制御の場合
は間隙調整量Bは偏差Aに追従させて変えているので小
麦粒Kの性状に変化があっても偏差Aの変動は小さくで
きる。従って系の安定した運転のための流量制御を行う
にしても簡単な制御系で足りることになる。
上記実施例では第1段目のロール機と組合せられた複
数の篩の任意の1つにより選別される粉体についてスト
ック流量を計測したが、他の篩に着目してもよいことは
もちろんである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明においては、第1段目の
ロール機で粉砕された粒体の全量を篩で粒度ごとに複数
の区分に選別し、その1つの区分を計量し、全粉砕量と
の比を設定値と比較し、その比較結果に基づいてロール
機のロール間隙を調整するように構成したので、大がか
りな制御装置を必要とせずに製粉系の安定した運転が得
られ、品質の安定化、故障の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるロール式製粉装置の運転方法を適
用する製粉装置の一実施例の概略線図、第2図は本発明
による流量制御の効果を従来の場合と比較して示す図
で、(イ)は従来の場合、(ロ)は本発明の場合であ
る。 1……スケール、2……1Bロール機、2a……ロール機、
3,3a〜3e……篩、4……ホッパー、5……ストック流量

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール機と篩を含む粉砕システムの複数の
    組合せからなるロール式製粉装置において、第1段目の
    ロール機からの粉砕生成された粉体を篩分けする篩機の
    一区分の流量を測定し、その流量と、第一段目に入る粒
    体の全量から予め定められた設定値とにより第1段目の
    ロール間隙を調整することにより、装置全体の流量を一
    定に保って運転することを特徴とするロール式製粉装置
    の運転方法。
JP62223036A 1987-09-08 1987-09-08 ロール式製粉装置の運転方法 Expired - Lifetime JP2651423B2 (ja)

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