JP2500126B2 - 予粉砕用竪型ロ―ラミルを用いた複数チュ―ブミル対応粉砕装置及びその制御方法 - Google Patents

予粉砕用竪型ロ―ラミルを用いた複数チュ―ブミル対応粉砕装置及びその制御方法

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JP2500126B2
JP2500126B2 JP3187224A JP18722491A JP2500126B2 JP 2500126 B2 JP2500126 B2 JP 2500126B2 JP 3187224 A JP3187224 A JP 3187224A JP 18722491 A JP18722491 A JP 18722491A JP 2500126 B2 JP2500126 B2 JP 2500126B2
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tube mill
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成介 沢村
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C21/00Disintegrating plant with or without drying of the material
    • B02C21/002Disintegrating plant with or without drying of the material using a combination of a roller mill and a drum mill

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントクリンカ等の鉱
石類を予粉砕用竪型ローラミルを用いて予粉砕する粉砕
装置に関し、更に詳しくは、予粉砕品を複数のチューブ
ミルに分配することにより予粉砕用竪型ローラミル1基
で複数チューブミルに対応する粉砕装置とその制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメントクリンカ,セメント
原料,スラグ,及び鉱石類等の被粉砕物を粉砕する設備
ではチューブミルを用いた設備が多く用いられている。
この設備で、例えば、セメントクリンカを粉砕する場
合、50mm以下の粒体であるセメントクリンカをチュ
ーブミル内に設けた約80mm程度のボールの落下等に
より粉砕することになるが、この粉砕がボール間の点粉
砕であるので、粉砕点が被粉砕物からずれると粉砕でき
ないという特性を有しており、大きな被粉砕原料を投入
すると効率が悪い粉砕機である。
【0003】そこで、このチューブミルに投入される前
に予め粗粉砕し、この予め粗粉砕した予粉砕品をチュー
ブミルに投入することによりチューブミルの効率を最大
限上げようとする考えがある。特に近年、粗粉砕効率に
優れた竪型ローラミルを用いた予粉砕システムは、既設
チューブミルの粉砕能力を大幅にアップすることで業界
の脚光をあびている。
【0004】この方法として、竪型ローラミルで予粉砕
した原料をホッパに蓄えて、このホッパから定量供給機
により定量的に引き出して複数のチューブミルに投入す
る方法が考えられる。
【0005】ところで、竪型ローラミルで粉砕した予粉
砕品はその粒度分布が20mm〜0.02mm程度と広く、この予
粉砕品をホッパにストックしホッパ下部より定量排出し
ようとした場合、当初中央部から排出してある程度排出
して中央部が沈み込んでくると、ホッパ内周囲に残った
予粉砕品がある角度(安息角)を境に全体が大きく崩れ
てしまう。また、崩れる時に細粒中には空気を含み、予
粉砕品をホッパから排出する時に、この細粒中に含まれ
た空気と細粒が気体の如く吐出し、いわゆるフラッシン
グを起こしてしまう。このように突如崩れ落ちた粉粒体
は制御ができなくなり定量的に排出することが不可能と
なる。そして、このような粗粒と細粒を含んだ予粉砕品
をホッパにストックして定量排出しようとした場合、こ
の繰り返しとなる。
【0006】このように、竪型ローラミルにより粉砕し
た予粉砕品はフラッシング性が非常に高い独特の粒度構
成となっているため、上述したような予粉砕品をチュー
ブミル前のホッパにいったんストックして、定量供給機
等で定量的に引き出して複数のチューブミルに投入する
方法は困難であった。このため、従来、ローラミルによ
る予粉砕システムではローラミル1基に対してチューブ
ミル1基の組合せで使用され、予粉砕品はチューブミル
前のホッパにストックせず直接チューブミルに供給して
いた。
【0007】この種の従来技術として、特開昭61−2383
49号公報があり、この公報記載の発明は、セメントクリ
ンカ等の粉砕方法として発明されたもので、セメントク
リンカ等を粉砕する場合、粗粉砕機能が優れたローラミ
ルを用いた一次粉砕工程と、微粉砕効率の高いチューブ
ミルを用いた二次粉砕工程を組合せ併用することによ
り、粉砕設備の省エネルギー化とともに粒度調整を容易
に行えるようにしたものであり、本発明の目的とする複
数チューブミルに対応する記載はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、チューブミルは
その処理能力が決まっているので、その性能に見合った
原料を投入しないと多ければ処理不能となり、少なけれ
ば余分な電力を消費することになるので、粉砕装置全体
の効率向上あるいは経費削減上、チューブミルの処理能
力に対する投入量を1/100 程度の精度で制御してチュー
ブミルの能力を最大限引き出そうとしている。しかし、
上述したように予粉砕品はフラッシング性が非常に高い
ため定量供給機で引き出すことができず、チューブミル
の能力を最大限生かすことができなかった。そこで、従
来の予粉砕システムは予粉砕用竪型ローラミル1基に対
してチューブミル1基を用いる、1−1対応とし、予粉
砕品をストックせずに直接チューブミルに投入するシス
テムとせざるを得なかった。
【0009】しかし、既設チューブミルを予粉砕システ
ム化する場合、予粉砕機の設置スペースやチューブミル
のサイズ、あるいは設備投資に対する性能向上の少なさ
等により、複数のチューブミルに対して予粉砕機1基で
対応するニーズが多い。また、セメント業界等では小能
力の既設小型チューブミルがまだ多数稼働しており、1
基の予粉砕機で複数の小型チューブミルに予粉砕品を供
給することにより既設設備の能力アップをはかる要望が
強い。
【0010】本発明は上記課題に鑑みて、予粉砕用竪型
ローラミルに供給する被粉砕原料の量を複数のチューブ
ミルの合計粉砕能力量とし、予粉砕用竪型ローラミルで
粗粉砕した予粉砕品を複数のチューブミルに分配して供
給する粉砕装置及びその制御方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における予粉砕用竪型ローラミルを用いた複
数チューブミル対応粉砕装置は、一次粉砕機として竪型
ローラミルを用い、該竪型ローラミルで粉砕した予粉砕
品を二次粉砕機としての複数チューブミルに供給する粉
砕装置において、上記竪型ローラミルの前段に上記複数
チューブミルの合計粉砕能力に見合った被粉砕原料を該
竪型ローラミルに供給する供給手段を設け、上記複数チ
ューブミルの前段に上記竪型ローラミルから排出された
予粉砕品を各々のチューブミルの粉砕能力に見合って配
分する分配手段を設け、該分配手段により分配した予粉
砕品を各々のチューブミルに直接供給することを特徴と
するものである。
【0012】また、上記予粉砕用竪型ローラミルを用い
た複数チューブミル対応粉砕装置の制御方法は、竪型ロ
ーラミルへの被粉砕原料の供給量を、竪型ローラミルか
らの予粉砕品を分配供給する複数のチューブミル出口の
輸送手段の合計電力量が所定の電力量となるように、原
料輸送用の供給手段の引き出し量で制御し、予粉砕品の
各々のチューブミルへの供給量を、あるチューブミル前
段の制御対象分配手段の分配率を、そのチューブミル出
口輸送手段の電力量と全ての分配対象チューブミル出口
輸送手段の合計電力量との比率で制御するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記構成の予粉砕用竪型ローラミルを用いた複
数チューブミル対応粉砕装置により、竪型ローラミルに
供給する被粉砕原料は、定量供給機から複数チューブミ
ル全体の粉砕能力に見合った量が供給され、竪型ローラ
ミルで粉砕した予粉砕品は各々のチューブミルの粉砕能
力に見合って配分する分配手段により分配されて直接供
給される。
【0014】また、上記構成の予粉砕用竪型ローラミル
を用いた複数チューブミル対応粉砕装置の制御方法によ
り、竪型ローラミルに供給される被粉砕原料は、複数の
チューブミル出口の輸送手段の合計電力量が所定の電力
量となるように原料輸送量が制御され、各々のチューブ
ミルへの供給量があるチューブミルの出口輸送手段の電
力量と全てのチューブミル出口輸送手段の合計電力量の
比率で制御される。
【0015】このことにより、予粉砕用竪型ローラミル
には、複数チューブミルの合計粉砕能力に見合った被粉
砕原料が供給され、その原料を予粉砕した後、各々のチ
ューブミルの粉砕能力に見合った予粉砕品が各チューブ
ミルに供給されるので、1基の竪型ローラミルで複数の
チューブミルに対応可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の基本的な構成を示す図面であっ
て、2基のチューブミルに対応した実施例を示す系統図
である。
【0017】図示するように、予め2基のNo.1チューブ
ミル6とNo.2チューブミル9の合計粉砕能力量の原料を
引き出すように設定した定量供給機2で、原料ホッパ1
から定量的に引き出した被粉砕原料を、一次粉砕工程で
ある予粉砕用竪型ローラミル3に投入して予粉砕した
後、輸送手段としてのバケットエレベータ4で二次粉砕
工程である2基のチューブミル6,9へ輸送する。この
2基のチューブミルの前段には、各々のチューブミル
6,9の粉砕能力に見合って分配する分配手段としての
分配ダンパ5を設けており、この分配ダンパ5により分
配した予粉砕品を、各々のチューブミル6,9に直接供
給する。
【0018】そして、No.1チューブミル6に供給した予
粉砕品は、バケットエレベータ7,セパレータ8の組合
せによる公知の装置により製品となり、No.2チューブミ
ル9に供給した予粉砕品も同様にして、バケットエレベ
ータ10, セパレータ11の組合せによる公知の装置に
より製品まで粉砕する。なお、チューブミルで粉砕した
原料をセパレータにより篩分けて、微粉を製品として取
り出し、粗粉を再びチューブミルに投入して粉砕する構
成は、従来から用いられている設備と同様である。
【0019】このように、No.1チューブミル6及びセパ
レータ8を用いた粉砕設備では、No.1チューブミル6か
ら排出した粉砕品はセパレータ8により分級して、微粉
は製品となり粗粉は再びチューブミル6に投入されるこ
とになる。従って、チューブミル6の処理能力に対して
投入量が多い場合、粉砕品をチューブミル6からセパレ
ータ8に輸送するバケットエレベータ7の処理量が増加
していくことになる。
【0020】また、投入量が少ない場合にはバケットエ
レベータ7の処理量が減少していくことなる。このバケ
ットエレベータ7の処理量の変化をバケットエレベータ
7の電力量の変化から検知し、電力量が一定となった処
理量がNo.1チューブミル6の処理能力と判断することが
できる。このようすれば、製品粒度の変更によるセパレ
ータ8の分級点変更にも容易に対応することができる。
【0021】そこで、上述した粉砕装置では、予粉砕用
竪型ローラミル3への原料供給量や、分配ダンパ5の予
粉砕品分配率等を各チューブミルの粉砕能力にあわせて
それぞれを手動により調整する作業が繁雑な作業となる
ため、上記電力量によりこれを自動的に行わせようとし
たものを図2とともに説明する。
【0022】図2は、上述した図1の2基のチューブミ
ル対応粉砕装置に、自動制御の回路を付設した実施例を
示す系統図であり、No.1チューブミル6の出口バケット
エレベータ7の実際の電力量と設定電力量とを設定電力
比較手段7aにより比較し、設定電力量との過不足量(K
W1) を検出し、No.2チューブミル9の出口バケットエレ
ベータ10の実際の電力量と設定電力量とを設定電力比
較手段10aにより比較し、設定電力量との過不足量(K
W2) を検出し、これらの過不足量(KW1),(KW2)を積算手
段20により合計して、合計過不足量(KW1+KW2)が0と
なるように定量供給機2の原料引き出し量を定量供給機
制御手段21により制御する構成となっている。
【0023】この構成は、No.1チューブミル6の出口バ
ケットエレベータ7の電力量が所定の電力量(バケット
エレベータの定格値)になるように分配ダンパ5の開度
を調整し、所定の電力量となった時をNo.1チューブミル
6の処理能力に見合った予粉砕品が投入されているもの
とする。次に、No.2チューブミル9の出口バケットエレ
ベータ10の電力量が所定の電力量(バケットエレベー
タの定格値)になるように定量供給機2の引き出し量を
調整し、所定の電力量となった時をNo.2チューブミル9
の処理能力に見合った予粉砕品の投入量とする。このよ
うに両出口バケットエレベータ7,10の合計電力量に
過不足が無くなった時の定量供給機2の引き出し量を2
基のチューブミル6,9の合計処理能力として設定す
る。この制御によりNo.1チューブミル6とNo.2チューブ
ミル9の合計処理能力量に見合った量の被粉砕原料が定
量供給機2により引き出され、予粉砕用竪型ローラミル
3に投入される。
【0024】そして、予粉砕用竪型ローラミル3で粉砕
された予粉砕品は全量がバケットエレベータ4により分
配ダンパ5へと輸送される。
【0025】一方、各チューブミルへの供給量を調整す
る分配ダンパ5の自動制御は以下の方法により行ってい
る。
【0026】2基のチューブミル6,9の内一方のチュ
ーブミル(本例示ではNo.1チューブミル6)の出口バケ
ットエレベータ7の上記過不足量(KW1) と上記合計過不
足量(KW1+KW2)の比率を設定電力比率測定手段26によ
り算出し、分配ダンパ制御手段27で分配ダンパ5の予
粉砕品分配率を制御し、No.1チューブミル6の出口バケ
ットエレベータ7の電力過不足量(KW1) が常に0となる
様にコントロールされる。2基のチューブミル6,9の
合計粉砕能力に見合う予粉砕品の量は、前述した方法に
より常にコントロールされているから、No.1チューブミ
ル6への予粉砕品供給量が上記方法によりコントロール
されれば当然No.2チューブミル9への予粉砕品供給量は
自動的にNo.2チューブミル9の粉砕能力に見合った量と
なる。
【0027】なお、それぞれのチューブミル6,9への
実際の予粉砕品供給量は、定量供給機2の実際の輸送量
(W) と分配ダンパ5の分配率(d,1−d)とを検出し、乗算
手段22,24により乗算すれば実際のNo.1チューブミ
ル6への投入量(W1)とNo.2チューブミル9への投入量(W
2)を算出することができ、モニター等の表示手段23,
25に表示させることも容易に可能である。
【0028】ところで、上記装置により2基のチューブ
ミル6,9に最適な予粉砕品が供給されている状態か
ら、例えば、製品の変更によるセパレータ8の分級点の
変更や、No.1チューブミル6が目詰まり等により能力が
変化した場合、No.2チューブミル9は常にバランスして
いたので、No.1チューブミル6,No.2チューブミル9共
に乱れてしまうことなる。そこで、この実施例では、N
o.1チューブミル6の設定電力量との過不足量(KW1) とN
o.1チューブミル6とNo.2チューブミル9の合計過不足
量(KW1+KW2)の比率により設定電力比率測定手段26で
変化量を算出して、その信号により分配ダンパ制御手段
27で分配ダンパ5の開度を変更するように制御してい
る。
【0029】このように、予粉砕品分配率の制御を、上
記合計過不足量(KW1+KW2)を分母にし、バケットエレベ
ータ7の上記過不足量(KW1) を分子にすることにより、
過不足量(KW1) あるいは(KW2) が変動しても、設定電力
比率測定手段26により算出する値を1/2 に圧縮してい
るので、分配ダンパ制御手段27による制御も1/2 とな
り、チューブミル6あるいは9が乱れることによる分配
ダンパ5の分配率変動を小さくして、分配ダンパ5の予
粉砕品分配率が大きく変動しないようにしている。
【0030】上述したように、分配ダンパ5を通って直
接各々のチューブミル6,9に供給される予粉砕品は、
2基のチューブミル6,9の合計処理能力量と等しいの
で、No.1チューブミル6への分配量が決まればNo.2チュ
ーブミル9へ分配される予粉砕品はNo.2チューブミル9
の処理能力と等しくなり、両チューブミル6,9には粉
砕能力に見合った被粉砕物が自動的に供給されることに
なる。
【0031】このようにして、上述した実施例では複数
のチューブミルの合計処理能力と等しい量を予粉砕機に
投入し、予粉砕機から排出される予粉砕品を分配ダンパ
5により上手く分配して、常にチューブミルの能力に合
致した原料をチューブミルに投入している。
【0032】上述した実施例では2基のチューブミル
6,9を用いた例を示したが、本発明を3基のチューブ
ミルに用いて、制御回路も付設した実施例を図3の系統
図とともに説明する。
【0033】この場合、チューブミルの前段に設置され
る分配ダンパは2台必要となるが、各分配ダンパ5,1
2の機能は2基対応の場合と全く同様である(n基のチ
ューブミルの場合に必要な分配ダンパはn−1台とな
る)。
【0034】まずチューブミル3基の合計粉砕量に見合
った被粉砕原料が、原料ホッパ1より定量供給機2で引
き出されて予粉砕用竪型ローラミル3に投入される。竪
型ローラミル3で予粉砕された予粉砕品は、輸送手段と
してのバケットエレベータ4によりチューブミル前段に
設けられたNo.1分配ダンパ5に輸送される。No.1分配ダ
ンパ5では、No.1チューブミル6の粉砕量に見合った量
だけNo.1チューブミル6に供給されるよう、No.1分配ダ
ンパ5の分配率が調整され、残りの予粉砕品はNo.2分配
ダンパ12に輸送される。このNo.2分配ダンパ12で
は、No.2チューブミル9の粉砕量に見合った量だけNo.2
チューブミル9に供給されるよう、No.2分配ダンパ12
の分配率が決定され、残余の予粉砕品はNo.3チューブミ
ル13に供給される。かくして各チューブミルの粉砕能
力に応じて予粉砕用竪型ローラミル3で粉砕された予粉
砕品が各チューブミルに分配供給されることになる。
【0035】以下に、上述したチューブミル2基対応の
場合と同様に本粉砕装置の自動制御方法を詳述する。
【0036】まず定量供給機2の引き出し量、すなわち
予粉砕用竪型ローラミル3の粉砕量は各チューブミル
6,9,13の出口バケットエレベータ7,10,14
の実際の電力量と設定電力量とを設定電力比較手段7
a,10a,14aにより比較し、設定電力量との各過
不足量(KW1),(KW2),(KW3) を検出し、これらの過不足量
(KW1),(KW2),(KW3) を積算手段20により合計して、合
計過不足量(KW1+KW2 +KW3)が0となるように定量供給
機2の原料引き出し量を定量供給機制御手段21により
自動的に制御する。すなわち各チューブミルの合計粉砕
能力に見合った粉砕量が原料ホッパ1から引き出される
ように制御される。
【0037】次に、各チューブミルへの予粉砕品の分配
方法は上述した2基の場合と基本的には同様であり、N
o.1分配ダンパ5でのNo.1チューブミル6に供給する予
粉砕品の分配率は、No.1チューブミル6の出口バケット
エレベータ7の実際の電力量と設定電力量との過不足量
(KW1) と前述した合計過不足量(KW1+KW2 +KW3)の比率
を設定電力比率測定手段26により算出し、分配ダンパ
制御手段27で分配ダンパ5の分配率が制御される。す
なわち、No.1分配ダンパ5で処理される予粉砕品の内N
o.1チューブミル6の粉砕能力に見合った量のみがNo.1
チューブミル6に供給され、残余の部分はそのままNo.2
分配ダンパ12に輸送される。
【0038】No.2分配ダンパ12において、No.2チュー
ブミル9に供給する予粉砕品の分配率は、上記No.1チュ
ーブミル6と同様にNo.2チューブミル9の出口バケット
エレベータ10の実際の電力量と設定電力量の過不足量
(KW2) と前述した合計過不足量(KW2+KW3)の比率を設定
電力比率測定手段29により算出し、分配ダンパ制御手
段28で分配ダンパ12の分配率が制御される。このよ
うにして、No.2チューブミル9の処理能力に見合った量
がNo.2チューブミル9に供給されることになる。
【0039】上述したように、予粉砕品の全量は複数チ
ューブミル全体の粉砕能力に見合ってコントロールされ
ているから、No.1チューブミル6,No.2チューブミル9
の粉砕能力に見合った量がNo.1分配ダンパ5とNo.2分配
ダンパ12でそれぞれ分配供給されるので、残余の予粉
砕品の量は当然No.3チューブミル13の粉砕能力に見合
った量となる。
【0040】また、この実施例でも、予粉砕品分配率の
制御を上記合計過不足量(KW1+KW2+KW3)あるいは(KW2
+KW3)を分母にし、バケットエレベータ7の上記過不足
量(KW1) あるいは(KW2) を分子にすることにより、過不
足量(KW1),(KW2) あるいは(KW3) が変動しても、設定電
力比率測定手段26あるいは31により算出する値を1/
3 あるいは1/2 に圧縮しているので、分配ダンパ制御手
段27あるいは32による制御も1/3 あるいは1/2 とな
り、チューブミル6,9あるいは13が乱れることによ
る分配ダンパ5あるいは12の分配率変動を小さくし
て、分配ダンパ5,12の予粉砕品分配率が大きく変動
しないようにしている。
【0041】なお、上述した2基の実施例と同様に、そ
れぞれのチューブミル6,9,13への実際の予粉砕品
供給量は、定量供給機2の実際の輸送量(W)とNo.1分配
ダンパ5の分配率(d1, 1−d1) とNo.2分配ダンパ12の
分配率(d2, 1−d2)とを乗算手段22,24,28,2
9により乗算すれば各チューブミルへの投入が簡単に算
出でき、モニター等の表示手段23,25,30に表示
させることも容易にできる。
【0042】以上、チューブミル3基の場合の本発明の
粉砕装置及びその制御方法を詳述したが、チューブミル
3基以上の複数基の場合も全く同様にして対応可能であ
ることは自明のことである。
【0043】なお、上述した実施例では、分配手段に分
配ダンパを用い、輸送手段にバケットエレベータを用い
たが、同等の機能と性能を有する構成であればよい。
【0044】また、上述した実施例の制御方法に用いた
各手段は、公知のマイクロコンピュータ等を用いて、各
電気信号をそれぞれの制御信号に変換するようにすれば
容易に可能であり、上述した機能を有すればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来、1基の予粉砕用
竪型ローラミルで粉砕した予粉砕品を複数のチューブミ
ルに供給する場合、粗細粒を含む粉粒体の特性であった
フラッシングの問題により不可能であったが、複数のチ
ューブミル各々の能力に見合って分配する分配手段を用
いることにより、1基の竪型ローラミルで複数のチュー
ブミルに対応可能となる。
【0046】このことにより、複数のチューブミルを有
する粉砕装置であっても1基の予粉砕機を設置すればよ
く、予粉砕機の設置スペースが少なく、且つ粉砕能力の
大幅な向上が可能となり、少ない設備投資に対して大幅
な処理能力の向上が可能となる。
【0047】また、予粉砕品分配率の制御を、あるチュ
ーブミル出口輸送手段の電力量と全ての分配対象チュー
ブミル出口輸送手段の合計電力量との比率で制御してい
るので、あるチューブミルの処理量変化に対して分配手
段の分配率変動が小さく、そのため予粉砕品の分配量が
大きく変動しないので、装置全体の処理系統が大きく変
動しない。
【0048】これらのことにより、予粉砕用竪型ローラ
ミル1基で複数の既設小型チューブミルの各々の能力を
最大限まで引き出して使用することも可能で、且つ自動
制御も容易に可能であり、既設の粉砕設備に用いれば多
大の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を2基のチューブミルに用いた実施例を
示す系統図である。
【図2】図1の実施例に制御回路を付設した実施例を示
す系統図である。
【図3】本発明を3基のチューブミルに用いた実施例に
制御回路を付設した実施例を示す系統図である。
【符号の説明】
1…原料ホッパ 2…定量供給機(供給手段) 3…竪型ローラミル 4…バケットエレベータ 5…分配ダンパ(分配手段) 6…No.1チューブミル 7,10,14…バケットエレベータ(輸送手段) 7a,10a,14a…設定電力比較手段 8,11,15…セパレータ 9…No.2チューブミル 12…No.2分配ダンパ(分配手段) 13…No.3チューブミル 20…積算手段 21…定量供給機制御手段 23,25,30…実投入量表示手段 26,31…設定電力比率測定手段 27,32…分配ダンパ制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次粉砕機として竪型ローラミルを用
    い、該竪型ローラミルで粉砕した予粉砕品を二次粉砕機
    としての複数チューブミルに供給する粉砕装置におい
    て、 上記竪型ローラミルの前段に上記複数チューブミルの合
    計粉砕能力に見合った被粉砕原料を該竪型ローラミルに
    供給する供給手段を設け、上記複数チューブミルの前段
    に上記竪型ローラミルから排出された予粉砕品を各々の
    チューブミルの粉砕能力に見合って配分する分配手段を
    設け、該分配手段により分配した予粉砕品を各々のチュ
    ーブミルに直接供給することを特徴とする予粉砕用竪型
    ローラミルを用いた複数チューブミル対応粉砕装置。
  2. 【請求項2】 竪型ローラミルへの被粉砕原料の供給量
    を、竪型ローラミルからの予粉砕品を分配供給する複数
    のチューブミル出口の輸送手段の合計電力量が所定の電
    力量となるように、原料輸送用の供給手段の引き出し量
    で制御し、予粉砕品の各々のチューブミルへの供給量
    を、あるチューブミル前段の制御対象分配手段の分配率
    を、そのチューブミル出口輸送手段の電力量と全ての分
    配対象チューブミル出口輸送手段の合計電力量との比率
    で制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    予粉砕用竪型ローラミルを用いた複数チューブミル対応
    粉砕装置の制御方法。
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