JPH02277563A - 粉砕装置の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はセメント原料、セメントクリンカ−鉱石、石炭
、石灰、ボーキサイト、ドロマイト等を対向するロール
で圧砕する粉砕装置に適用される粉砕制御方法に関する
ものである。

（従来の技術） 従来から一般的に行われているこの種粉砕方法を第２図
により説明すると、まず第１段階として硬い相対向する
２面を有する粉砕機４をもって粉砕すべき脆い材料の粒
体を層状の形で硬い２面間で加圧して微粉砕するもので
、その粉砕にあたってはこの粉砕すべき粒体の層状体を
圧縮して粉砕させるだけではなく、同時に破片を一部集
塊化或いは団塊化させるのに十分なエネルギーをもって
加圧し、粉砕する。

この粉砕に続いて第２段階として前記粉砕製品を後段の
もう一つの通常のチューブミル等の粉砕機５により最終
細度まで粉砕するようにしている。これらの粉砕機のう
ち通常、前段の粉砕機としてはロールミル又はローラプ
レスと称される粉砕機４が使用され、後段の粉砕機とし
てはチューブミル５が用いられている。このチューブミ
ル５内での微粉砕工程はその処理時間が長い（原料のミ
ル内滞留時間が長い、例えば３０分間）ため、最適条件
を保持するコントロ−ルが複雑であり、そのため処理時
間の短い（例えば１秒以下）前段粉砕機を後段粉砕機の
条件に合わせてコントロールすることが望まれる。

更に加えて後段の粉砕機の負荷の変動、即ち材料の硬さ
の変動による後段の粉砕機の負荷の変動に対し、後段の
粉砕機を適正条件で操業できるように、前段粉砕機出口
の原料における最終製品（微粉）の混入割合、即ち後段
粉砕機入口の原料中における最終製品（微粉）の混入割
合を変更させてこれに対応させる方法も考えられるが、
未だ実現化されていないのが実状である。

（発明が解決しようとする課題） 即ち、前段粉砕機と後段粉砕機を連動させて、それらの
最適運転を行わせる制御方法がないため、従来は前段粉
砕機と後段粉砕機の間に貯鉱槽２０（原料ビン）とその
下部に定量供給機２１を設け、前段粉砕機と後段粉砕機
の制御の関連を一旦断ち切り、各々独立して操業せざる
を得なかった。その結果設備が複雑化し、構成機器も増
えコスト高となっている。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、後段粉砕
機の負荷状態を検知しつつ、その負荷状態に見合った粒
度の原料を後段粉砕機へ供給できるように、前段粉砕機
の油圧シリンダの圧力を変更するようにして前段粉砕機
出口における原料の最終製品混入割合を制御する粉砕装
置の制御方法を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 即ち、本発明は対向したロール間隙間に粒塊状物を噛み
込み、層状の形で連続的に圧砕する前段の粉砕機と、同
粉砕機で粉砕した製品を更に後段の粉砕機で機械的に粉
砕し、最終的な製品とする粉砕装置において、後段粉砕
機のノイズレベル値、又は後段粉砕機からの粉砕物を次
工程へ輸送する輸送機の消費電力値を検出し、その検出
値に基づき前段粉砕機の油圧シリンダの圧力を自動的に
変更させて、後段粉砕機入口の原料の最終製品の混入割
合を変更し、後段粉砕機の負荷の変動に対応させること
を要旨とし、これをもって上記課題の解決手段とするも
のである。

（作用） 例えば、後段粉砕機であるチューブミル入口原料の硬さ
の変動によるチューブミルの負荷変動を、チューブミル
胴体から発するノイズ（ミル内で運動している粉砕媒体
とミルライナーや原料に衝突する音）のレベルにより、
又は／同時にチューブミルで一度粉砕された原料を空気
分級機に輸送するためのバケットエレベータの輸送量（
モータ消費電力により実測）により検知し、チューブミ
ル入口における原料の最終製品の混入割合を適正にコン
トロールするため、その条件を前段粉砕機であるロール
ミルに付属する油圧シリンダの油圧にフィードバックさ
せ、同油圧を変更する。

油圧シリンダの圧力を上昇させると、前段粉砕機の粉砕
の負荷が上昇し、前段粉砕機出口、即ち後段粉砕機入口
における原料の最終製品混入割合が大きくなる。従って
、後段粉砕機の負荷が上がった場合、前段粉砕機の油圧
を上げて後段粉砕機入口における原料の最終製品混入割
合を大きくし、後段粉砕機の負荷を下げるようにして、
後段粉砕機を適正運転させる。

（実施例） 以下、本発明を図示実施例に基づき具体的に説明する。

第１図は本発明の代表的な実施例である粉砕機の流れ線
図であり、粉砕されるべき原料は原料ホッパ１に貯えら
れ、そこから定量供給機２を介して中間ビン３に送られ
る。中間ビン３はロールミル４に対し、その入口で適当
な原料充填層高さを確保するために設けられている。中
間ビン３で貯えられた原料は、入口シュートを介してロ
ールミル４の相対する二個のロールによりロール間に引
き込まれ、圧砕・粉砕されて排出される。ロールミル４
による粉砕製品はそのまま連続的に最終粉砕を行なうチ
ューブミル５に供給される。

チューブミル５により粉砕された原料はバケットエレベ
ータ等の輸送機６により次工程の空気分級機７へ運ばれ
る。空気分級機７では粗粉と細粉に分級され、粗粉は粗
粉シュート８により再度チューブミル５に戻され、再粉
砕され、細粉は製品シュート９を経て系外に排出される
。

以上の粉砕工程において、原料の硬さの変動に追従させ
てチューブミル５へ供給する原料の最終製品の混入割合
を変化させ、常にチューブミルのその時々の条件に対す
る粉砕量が最大で、粉砕エネルギーを最小とし、且つ安
定した運転を確保するように制御するため、チューブミ
ル胴体から発する粉砕媒体とミル胴体裏板や原料との衝
撃音（ノイズ）をチューブミル胴体外部に設置したマイ
クロフォン１０により検知し、その時々のミルの負荷状
況を把握し、又は／同時にチューブミルから排出される
原料の量を輸送機６のモータ１１の消費動力により検知
し、チューブミル５の負荷状況を把握し、その結果から
ロールミル４に付属する油圧シリンダ１３の適正油圧を
マイクロコンピュータ１２により算出し、調整する。

第３図にプレス圧力（油圧シリンダの圧力と比例関係に
ある）と、ロールミル４の出口、即ちチューブミル５０
入口における原料中に最終製品が混入する割合の比Ｒｐ
　（プレス圧力５００ｋｇ／Ｃｌ１１の時を１とする。

）の関係を示す。同図から明らかなように、油圧シリン
ダ１３の油圧を上昇させると、チューブミル５人口の原
料中に最終製品が混入する割合の比は漸減的ではあるが
、増加する。従って、プレス圧力を上昇させることによ
り、チューブミル５の負荷を低下させることができ、逆
にプレス圧力を低下させることによりチューブミル５の
負荷を上昇させることができる。この場合、広範囲での
制御は難しくなるが、図示全域にわたるような広範囲で
制御することはなく、−度設定された油圧に対し、大き
くしても土２０％程度であり、それぞれの範囲でみれば
ほぼ直線的と考えられ、制御も容易にできる。いま、そ
の−例として、チューブミルから排出される原料の量を
輸送機６のモータ１１の消費動力により検出し、チュー
ブミル５の負荷状況を把握して油圧シリンダ１３の油圧
を調整する制御方法を以下に示す。

最適安定運転の状態をプレス圧力３０００ｋｇ／ｃＪ、
輸送機６の電力３０ＫＷとし、本運転状態においてロー
ルミル４に供給される原料の粉砕性が変化し、硬くなっ
たとすると、チューブミル５の負荷が上昇し、結果とし
て輸送機６の電力が徐々に上昇する。こうした状態は、
チューブミル５が供給される原料を処理しきれなくなっ
ている状態を示し、チューブミル５の負荷を低下される
必要がある。そこで、プレス圧力を例えば１００ｋｇ／
ｃｆｆｌピッチで上昇させ、輸送機６の電力が３０に訂
こなるように調整し、システム全体の系を安定化させ、
反対に原料が軟らかくなった場合、油圧を低下させるよ
うに調整する。

（発明の効果） 以上、詳細に説明した如く本発明によれば、ロール間隙
間に粒塊状物を噛み込み、層状の形で連続的に圧砕する
粉砕機と、その製品を最終製品にまで粉砕する後続の粉
砕機とを直列に組み合わせる粉砕装置において、後段の
粉砕機が最適操業条件で操業できるように、その負荷状
態を検出すると共に、負荷状態の変動に追随させて前段
粉砕機に付属している油圧シリンダの油圧を制御し、前
段粉砕機出口、即ち後段粉砕機入口における原料の最終
製品混入割合を変更するようにしているため、常に最適
な条件の下で連続的に効率よ（粉砕が可能となり、従来
、前段粉砕機にて処理された原料を貯める貯鉱槽（原料
ビン）及びその下流側に設備される定量供給機を省略す
ることができ、設備のフローや機器の構成がより単純化
されると共に、コストダウンにつながる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す粉砕装置のフローシート
、第２図は従来例を示す粉砕装置のフローシート、第３
図は粉砕データの一例を示す線図である。 図の主要部分の説明 ２一定量供給機　　　　３−中間ビン ４−・ロールミル　　　　５−チューブミル１２−・マ
イクロコンピュータ １３−油圧シリンダ ２０・−中間ホッパ ２１−中間定量供給機 Ｍ２図 ←２ 第１図 第３図 ７０００π％３０００４０００５００θ６００θアレ人
圧力（＋ｑ／ｃＷＬ２）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油圧シリンダによって互いに押しつけられる対向したロ
   ール間隙間に粒塊状物を噛み込み、層状の形で連続的に
   圧砕する前段の粉砕機と、同粉砕機で粉砕した製品を更
   に後段の粉砕機で機械的に粉砕して最終的な製品とする
   粉砕装置において、後段粉砕機のノイズレベル値、又は
   後段粉砕機からの粉砕物を次工程へ輸送する輸送機の消
   費電力値を検出し、その検出値によって前段粉砕機の油
   圧シリンダの圧力を制御することを特徴とする粉砕装置
   の制御方法。