JPH041660B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は粉砕装置、特にセメントクリンカや高
炉水砕スラグを粉砕するのに好適な粉砕装置に関
する。

（従来の技術） 例えば特公昭58−161955公報等に開示された従
来のこの種粉砕装置においては、セメントクリン
カをローラミルで一次的に粉砕し、このローラミ
ルから取り出された粉粒体をボールミルに送給し
てここで二次的に粉砕している。

（発明が解決しようとする問題点） 上記従来の粉砕装置においてはローラミルで粉
砕された後、ボールミルに供給される粉粒体の中
には粗粉のみならず微粉が含まれているので、こ
の微粉がボールミルにおいて過粉砕され、また、
この微分の緩衝作用によつてボールミルにおける
粗粉の粉砕作用が阻害されるという問題があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題に対処するために発明された
ものであつて、その要旨とするところは原料供給
源に連結され原料を一次的に圧潰するローラミル
と、該ローラミルのガス排出口に接続されガスに
乗つて排出される微粉や細粉を製品としうる微粉
とそれ以外の細粉とに分級する分級機と、該ロー
ラミルで圧潰された粗粒をローラミルの原料入口
に搬送するコンベアと、該分級機で分級された細
粉を二次的に摩砕するチユーブミルとを具えたこ
とを特徴とする粉砕装置にある。

（作用及び効果） 本発明においては上記構成を具えているためロ
ーラミル内で圧潰されて発生した微粉及び細粉は
直ちに取り出されるので、これら微粉や細粉を粉
砕するための動力が節減できるとともにローラミ
ルの処理量が増大する。そして、ローラミルから
取り出された微粉及び細粉は分級機に導かれてこ
こで製品としうる微粉が取り除かれた後チユーブ
ミルに供給されるので、チユーブミルが小型とな
り、また、チユーブミル内で製品としうる微粉が
過粉砕されることがなく、従つて過粉砕のための
動力が節減できると同時に微粉の緩衝作用により
チユーブミルの粉砕作用が阻害されることもな
い。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す１実施例を参照しな
がら具体的に説明する。

ホツパ２内に貯溜されたセメントクリンカ等の
原料はベルトコンベア３を介してローラミル１に
その原粒供給口１ａから定量づつ供給される。ロ
ーラミル１において、原料は圧潰されて粗粉砕さ
れた後、粒径の小さい細粉はガスの噴流に乗つて
上部のガス排出口１ｂから分級機６に送られ、一
方ガスの噴流に乗れなかつた粗粒は下部の粗粒排
出口１ｃから取り出され、バケツトコンベア５を
介して再び原料供給口１ａからローラミル１内に
供給され再び圧潰される。分級機６において分級
された例えば粒径55μ以下の微粉とそれ以上の細
粉に分級され、前者はサイクロン８に送られ、後
者は分岐ダンパ１１及びエアスライド１３を介し
てチユーブミル１２にその供給口１２ａから供給
されるが、分岐ダンパ１１を操作することにより
戻し径路２３を経てローラミル１内に戻しここで
再び圧潰することもできる。サイクロン８におい
て補集された微粉は製品としてその下部取出口２
２より取り出され、サイクロン８で補集されなか
つた更に粒径の小さい微粉はガスと共にバグフイ
ルタ９に送られ、ここで補集されて製品として別
途取り出される。バグフイルタ９からの排気は誘
引送風機１０によつて排出される。チユーブミル
１２において衝撃的に摩砕された粉体の中比較的
粗いものはその下部粉体排出口１２ｃから取り出
され、バケツトエレベータ１７を介して空気分級
機１５にその粉体供給口１５ａから供給され、他
方比較的細いものはガスの噴流とともにその上部
の排出口１２ｂから取り出され、空気分級機１５
にその下部のガス入口１５ｂから流入する。空気
分級機１５で分級された粗粉は排出口１５ｃから
取り出され、経路１８を経てチユーブミル１２に
その供給口１２ａから再び供給され、ここで再び
摩砕される。一方、空気分級機１５で分級された
細粉は排出口１５ｄよりガスと共に取り出されて
サイクロン１９に送られる。サイクロン１９で補
集された微粉は製品としてその下部取出口２４か
ら取り出され、他方補集されなかつた更に細い微
粉はガスと共にバグフイルタ２０に送られ、ここ
で補集されて製品として別途取り出される。バグ
フイルタ２０からの排気は誘引送風機２１によつ
て排出される。

しかして、上記装置においてはローラミル１で
原料を圧潰する過程において発生する粒径の小さ
い微粉や細粉をガスの噴流に乗せて上部排出口１
ｂより取り出しているので、ローラミル１内の微
粉や細粉は発生すると直ちに取り除かれる。従つ
てローラミル１内で微粉や細粉が再び粉砕される
ことがなく、この粉砕のための動力が節減できる
とともにローラミル１の処理量が増大する。そし
て、ガスの噴流に乗つてローラミル１から取り出
された微粉や細粉はこれをそのままチユーブミル
１２に供給することなく、分級機６に送り、ここ
で製品としうる微粉とそれ以外のものとを分級
し、製品とし得ない細粉のみをチユーブミル１２
に供給するようにしているので、チユーブミル１
２が小型化でき、また製品としうる微粉がチユー
ブミル１２内で過粉砕されることがなく、従つ
て、チユーブミル１２において微粉を過粉砕する
ための動力が節減できるとともに微粉の緩衝作用
によりチユーブミル１２の粉砕作用が阻害される
こともない。また、ローラミル１で圧潰された粗
粒はこれを噴流に乗せて移送することなく、コン
ベア５を介して再びローラミル１に循環するよう
にしているので噴流の発生に要する動力が軽減で
きる。更に、ローラミル１とチユーブミル１２の
仕事量の比率は特に規定されないので、粉砕物の
粒度、比表面積等により自由に変えることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示す系統図である。 ローラミル……１、分級機……６、コンベア…
…５、チユーブミル……１２。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原料供給源に連結され原料を一次的に圧潰す
   るローラミルと、該ローラミルのガス排出口に接
   続されガスに乗つて排出される微粉や細粉を製品
   としうる微粉とそれ以外の細粉とに分級する分級
   機と、該ローラミルで圧潰された粗粒をローラミ
   ルの原料入口に搬送するコンベアと、該分級機で
   分級された細粉を二次的に摩砕するチユーブミル
   とを具えたことを特徴とする粉砕装置。