JP2651329B2 - 光電子または2次電子放射用陰極 - Google Patents

光電子または2次電子放射用陰極

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    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/35Electrodes exhibiting both secondary emission and photo-emission

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電子または2次電子
を放出する電子放射陰極に係り、光電子増倍管等に適用
される。
【0002】
【従来の技術】平板上に形成された光電面は、入射光の
偏光状態により入射光量が同じであっても電子放射効率
が異なる特性を有する。これは、電子放射が光電面と入
射光の偏波面のなす角度に依存していることによるもの
である。以後、これを偏光特性と呼ぶこととする。光の
測定では、通常は入射光の光量を測定項目としているの
で、光電面のこの特性は不都合となっている。これを避
けるために光電面を小さな粒子の集合体で形成し、それ
ぞれの粒子表面は入射光の偏波面とさまざまな角度をな
すようにして、光電面全体として偏光特性を実効的にな
くしている。具体的には、多数の微小な粒子により多数
の中空部分をもつ海綿のような立体構造の層を支持電極
上に形成している。複数又は単数のアルカリ金属とアン
チモンを構成元素とした光電陰極は、光電管や光電子増
倍管の電子放射陰極として賞用されている。この光電子
放射陰極は2次電子放射陰極としても動作するので、こ
れは光電子増倍管もしくは2次電子増倍管のダイノード
として使用されている。これら光電子放射現象と2次電
子放射現象の違いは、電子放射をおこさせるものが入射
光によるものか、入射電子によるものであるかであり、
基本的に多くの共通性をもっている。
【0003】具体的に、例えば1(1/8)インチ光電子増倍
管では、カソードとなるNi下地面上に、膜厚2000
オングストローム程度のSb膜を蒸着し、アルカリ金属
で活性化させたものが用いられている。ここで、バイア
ルカリ光電面の場合はそのルーメン感度が30〜70μ
A/L 、マルチアルカリ光電面の場合は同様に50〜10
0μA/L の感度が得られている。さらに高感度化を目的
としてAl下地の薄膜光電面が開発されており、そのS
K は200μA/L に達している。このAl下地の薄膜光
電面に関する参考資料として、下記の文献“A.H.SOMME
R, Photoemissive Materials ”がある。
【0004】なお、その他の構造を有する光電陰極とし
て、Ni基板上にAl2 3 層及びSb層を積層させた
ものがRCA社による米国特許第 4,160,185号により開
示されており、ここでAl2 3 層はNi基板とSbと
の合金化を防ぐ役割を果たす。また、Al基板上にsoli
d-Sb層を介してポーラス状Sb層をさらに形成した構
造が、RCA社により開示されている。さらに、長波長
感度を向上させるため、島状・縞状又は格子状のAl層
の上に光電面が設けられた構造が、特開昭49−228
58号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の構造は、
その感度をさらに向上させて、幅広い実用に十分耐え得
るものとする点では、未だ不十分である。例えば前述の
Al2 3 層を有する構造では、既に述べたようにAl
2 3 層を間に介することによってNi基板とSb層の
合金化を防ぐことができるが、Al2 3 層には電気伝
導性がなく、しかも反射効率が低いという欠点がある。
そこで光電子放射用陰極を例に用いて、上記のように、
多数の粒子からなる立体構造をもつ光電面における光電
子放射の機構を説明しつつ、それらが含む問題点を指摘
する。
【0006】光電子放射現象は、以下に述べる3過程を
経て行われる。
【0007】 光電陰極を構成する粒子での光吸収に
よる粒子内での電子の励起過程 励起電子の粒子表面への移動過程 粒子表面から真空中への電子の脱出過程 ここで、の移動過程は主に電子の拡散によるもので、
発生場所から略拡散長だけ移動する。したがって、前述
のの過程により励起された電子のうち、粒子表面から
あまり遠い所で発生した励起電子は移動過程で粒子表面
に達する前にそのエネルギーを失い、光電子放出に寄与
できない。また、光電陰極表面より深いところにある粒
子表面から粒子間隙の真空中に放出された電子のうち、
陽極への収集電界が及ばないものの大多数は、付近の粒
子に衝突してそのエネルギーを失い、正孔と再結合して
消滅し光電子放出に寄与できない。したがって、光電子
放射効率即ち量子効率を大きくするには、陰極表面付近
の粒子での光吸収を大きくし、かつこれを粒子放射面か
ら見て拡散長即ち脱出距離範囲内で起こさせることが必
要である。
【0008】図7は、従来の光電子または2次電子放射
用陰極の例を示す斜視図である。図示されるように、多
数の微小な粒子の層5は、その支持電極4上に形成され
ている。
【0009】図8は、図7に示す構造のa−a´拡大断
面図であり、光電子放射の機構を説明するためのもので
ある。図8に示すように、検出すべき光である入射光1
が光電子放射用陰極の表面6に入射した場合、入射光の
一部はこの表面で反射され反射光2となり、再び光電子
放射用陰極に入ることなく散逸する。そのため、この反
射光2は光電子放射に寄与しない。また、光電子放射用
陰極5内部に侵入した光3aの一部は、陰極表面の粒子
内で電子4aを励起する。表面の粒子内で吸収されずに
透過した光3bは、表面より深いところにある粒子内の
電子4bを励起する。この深いところで励起された電子
4bは粒子間隙の真空中に放出されるが、付近の粒子に
衝突してエネルギーを失い、正孔と再結合して消滅し光
電子放出に寄与できない。2次電子放射用陰極において
も同様に、入射電子により表面より深いところにある粒
子内で励起された電子は2次電子放射に寄与しない。
【0010】前述のような理由から、従来の多数の粒子
からなっている光電子または2次電子放出用陰極では、
表面から深いところにある粒子から発生した光電子は光
電陰極表面に到達することができず光電流に寄与できな
い構造となっており、これらが量子効率を低下させてい
る。
【0011】そこで本発明は、量子効率を低下させる原
因を排除し、その量子効率を改善した光電子または2次
電子放射用陰極を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光電子また
は2次電子放射用陰極は、下地基板上に薄膜を有し、そ
の薄膜を構成する材料の粒径が、光あるいは電子の入射
により生ずる励起電子の拡散長とほぼ等しく、薄膜の表
面全面には、上記の粒径を有する粒子により凹凸部が形
成されていることを特徴とする。ここで前述の薄膜は、
アルカリ金属を用いて活性化されており、あるいは少な
くとも1種類のアルカリ金属とアンチモン金属の化合物
で構成することが可能である。また、前述の下地基板と
薄膜の間には、光に対し高反射率を有するものとするこ
とも可能である。
【0013】
【作用】本発明によれば、電子放射のための薄膜を構成
する材料の粒径は励起電子の拡散長とほぼ等しく、その
薄膜表面全面には、その粒径を有する粒子により凹凸部
が形成されている。このため、光電面に入射した光に対
する偏光特性を実効的になくし、入射光または1次電子
を表面の第一層と第二層を形成している粒子でほとんど
吸収させる。したがって、これら粒子から励起発生した
電子は、光電子または2次電子放出に十分寄与し得る。
【0014】また、前述の下地基板と薄膜の間には、光
に対し高反射率を有する層が設けられている。これによ
り、装置の高感度化をさらに図ることができるととも
に、下地基板と光電面との合金化を防止することがで
き、結晶性のよい光電面を形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。
【0016】図1は、本発明による光電子放出用陰極の
実施例を示す斜視図である。アルミニウム金属層5aで
覆われたニッケル電極板5b上には、セシウム金属、ナ
トリウム金属及びカリウム金属とアンチモン金属の化合
物からなる多数の粒子5cが成長堆積されている。本実
施例の粒子の平均粒径は500nmであり、凸部粒子と
凹部粒子の高さは略1000nm、凸部粒子と凸部粒子
の間隔は略1000nmである。このような多数の粒子
からなるマルチアルカリ光電面は、アルゴンやネオンな
どのような不活性ガス中もしくは水素ガス中で蒸着され
たアンチモン微粒子膜にアルカリ金属蒸気を反応させる
という、通常の気相成長技術により可能である。
【0017】図2は図1のa−a´断面図であり、光電
面に光が入射した場合を示している。以下、同図を用い
て光電子放射の機構を説明する。このような形状の光電
子放射用陰極に斜めに入射する光子1は、光電子放射用
陰極5内に侵入する光子3と、表面で反射される光子2
とにわかれる。マルチアルカリ光電面の光吸収係数は、
略5×104 cm-1であるので、侵入した光子3は光電
面中を略500nm進むと、その9割りは吸収される。
したがって、侵入した光子3はその粒子内でほぼ吸収さ
れ、陰極粒子内の電子4a及び4bを励起する。側面6
aからみて脱出距離より遠い場所で発生した励起電子4
bは、その電子4bからみて脱出距離内にある側面6b
より放射され光電子放射に寄与する。
【0018】反射光2は凹部表面6cに入射し、その一
部は前述の過程により光電子放射を起こす。凹部表面6
cで反射された光は側面6eに再度入射し、その一部は
前述の過程により光電子放射をおこす。こうして、入射
した光は光電面の表面の第1層でほぼ吸収されて光電子
放射に寄与する。
【0019】一方、前述したように従来技術の光電放射
用陰極では粒子径は略30nmであり、前述の図8にお
いて侵入した光子3は第1層の光電面粒子中で吸収さ
れ、電子4aを励起し光電子放射に寄与させるが、この
層で吸収される光は1.5割程度であり、その寄与は小
さい。吸収されない光子3bはさらに深いところの粒子
内で吸収され電子4bを励起する。これら深いところで
励起された電子は粒子表面から粒子間隙の真空中に放出
されるが、付近の粒子に衝突してそのエネルギーを失
い、正孔と再結合して消滅し、光電子放出に寄与できな
い。こうして本発明の光電子放射用陰極では、光電子放
射効率即ち量子効率は従来技術にくらべ大きくなる。
【0020】2次電子放射用陰極においても、電子入射
面を図1に示すような拡散長程度の粒径の粒子の集合体
からなる凹凸形状にすれば、入射1次電子のうち陰極表
面で反射されたものも再び2次電子放射用陰極に入射
し、2次電子放射に寄与する。また、入射面とは異なる
面からも2次電子を放出可能にし、2次電子放射効率を
大きくする。なお、Na,K,Sb,Csよりなるマル
チアルカリ陰極では、平均粒径が500nm程度で拡散
長が500nm程度、平均粒径が300nm程度で拡散
長が100nm程度、平均粒径が30nm程度で拡散長
が5nm程度である。
【0021】図3は、光電子放射用陰極を反射形の光電
陰極として利用した光電管の断面概略を示す図である。
真空容器であるガラス外筒7の中には、入射面側に光電
子の拡散長程度の大きさの粒子からなるマルチアルカリ
粒子5cが、アルミニウム金属層5aで覆われたニッケ
ル電極板5b上に堆積形成された光電子放出用陰極5
と、ニッケル金属からなる陽極8と、導入線9が備えら
れている。光電子の拡散長は500nm程度であるの
で、マルチアルカリ光電面の粒子の平均粒径を500n
m程度とし、凸部粒子と凹部粒子の高さは略1000n
m、凸部粒子と凸部粒子の間隔は略1000nmとなる
ように、水素ガス中で蒸着されたアンチモン微粒子膜に
アルカリ金属蒸気を反応させて形成した。
【0022】検出すべき光子である入射光1は光電子放
射用陰極5に入射し、光電子放射をおこし光電流とな
り、陽極8で捕集される。ここで、平均粒径が30nm
程度のマルチアルカリ粒子の集合から形成される光電子
放射用陰極5を用い、一方、前述の実施例で示した光電
管と同一の形状を持ち、従来の光電面を有する光電管を
用いて実施例と比較する。
【0023】図4に、従来例と本発明による光電管の光
電子放射用陰極量子効率を比較して示す。図示される曲
線10は、従来例の分光量子効率を示す曲線、曲線11
は実施例の分光量子効率を示す曲線である。このグラフ
から、実施例の光電子放射用陰極の量子効率は、全波長
にわたり3割程度改善されていることが理解できる。
【0024】図5は、図3に示す電子放射用陰極をダイ
ノードとして利用した光電子増倍管の構成を示す断面概
略図である。真空容器を形成するガラス外筒7の窓部の
内側に透過形のマルチアルカリ光電陰極12が形成され
ている。さらにガラス外筒7の内部には、光電子入射面
側に拡散長程度の大きさの粒子からなるマルチアルカリ
粒子13aを、アルミニウム金属13bを蒸着したニッ
ケル電極板13c上に形成した2次電子放射用陰極13
が設けられ、さらにニッケル金属からなる陽極8と導入
線9a、9bと集束電極14が設けられている。
【0025】前述のマルチアルカリ粒子における光電子
の拡散長は500nm程度であるので、粒径は500n
m程度とし、凸部粒子と凹部粒子の高さは略1000n
m、凸部粒子と凸部粒子の間隔は略1000nmとなる
ように、水素ガス中で蒸着されたアンチモン微粒子膜に
アルカリ金属蒸気を反応させて形成した。検出すべき光
である入射光1は、光電面12で光電子15に変換され
る。この光電子は加速集束されて2次電子放射用陰極1
3に入射し、ここでさらに増倍されて陽極8で捕集され
る。一方、同様の形状をもち、平均粒径が30nm程度
のマルチアルカリ粒子の集合から形成される2次電子放
射用陰極を用いて、この実施例の光電子増倍管と比較す
る。
【0026】図6は、従来例とこの実施例による光電子
増倍管の2次電子放射効率を比較したものである。図示
される曲線16は、従来の2次電子放射効率を示す。曲
線17は、実施例の2次電子放射効率を示す。このグラ
フから、2次電子放射効率が著しく改善されていること
が理解できる。
【0027】以上詳細に説明したように、Ni基板上に
Al層を形成し、さらにポーラス薄膜Sbとアリカリ金
属により形成された光電面は、その感度が300〜40
0μA/L を示し、品質を一挙に高めた。
【0028】この品質をさらに改善した高感度、かつ再
現性の優れた光電面として、Ni基板上にCr層及びA
l層を堆積して下地とした構造が挙げられる。この構造
では、Cr層の導入によりNiとSbの反応を阻止する
ことができ、さらに汚れやキズの発生などを防止してよ
り反射率を高めることができた。このようにNiとSb
の反応を完全に阻止する構造としては、この他に、Ni
基板の表面を酸化させて、その上にSb光電面が形成さ
れたものも用いることができる。
【0029】装置の高感度化には、これまで述べてきた
構造の光電面も用いることが有効であるが、さらに、光
電面として用いられる薄膜材料の活性方法(温度、時
間、アルカリ金属の量、順序など)も重要である。
【0030】また、高感度化を図るため、薄膜のカソー
ド面とダイノード面を同一に最大感度点で一致させるこ
とも必要であり、そのため、双方のSb量、アルカリ金
属量のバランスを最適化する必要がある。現在のダイノ
ード面はNiとSbで形成されており、当然NiとSb
間で反応が生じている。反応を起こすことによって、丁
度良いダイノード面となっている。この反応は温度、時
間によって左右される。
【0031】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
る光電子又は2次電子放射用陰極は、光あるいは1次電
子が入射する面が複数または単数のアルカリ金属とアン
チモン金属の化合物の粒子から構成されていて、その粒
径は励起電子の拡散長程度に構成されている。したがっ
て、この陰極表面に入射した光、もしくは1次電子に対
する反射率を実効的に小さくし、また入射面とは異なる
面からも、励起発生した光電子又は2次電子を放出する
ことができ、電子放射効率を著しく改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光電子又は2次電子放射用陰極の
実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による光電子又は2次電子放射用陰極に
おける、光電子放射の機構を説明する拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る陰極を用いた光電管の実
施例を示す断面図である。
【図4】従来の光電子放射用陰極の量子効率と、本発明
により改善された光電子放射用陰極の量子効率を示す分
光感度曲線を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例に係る陰極を用いた光電子増倍
管の実施例を示す断面図である。
【図6】従来の2次電子放射用陰極の2次電子放射効率
と、本発明による電極を用いた2次電子放射効率を比較
して示したグラフである。
【図7】従来の光電子又は2次電子放射用陰極の例を示
す斜視図である。
【図8】従来例の光電子又は2次電子放射用陰極におけ
る、光電子放射の機構を説明する拡大断面図である。
【符号の説明】
1…入射光、2…反射光、3…陰極内に侵入した光、4
…電子、5…陰極、6…陰極表面、7…真空容器、8…
陽極、9…導入線、10…従来技術による光電子放射用
陰極の量子効率、11…本発明による光電子放射用陰極
の量子効率、12…マルチアルカリ光電面、13…2次
電子放射用陰極、14…電極、16…従来技術による2
次電子放射用陰極の2次電子放射効率、17…本発明に
よる2次電子放射用陰極の2次電子放射効率。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 長男 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 飯田 剛弘 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 鷲山 廣秋 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−71261(JP,A) 特公 平5−33486(JP,B2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の入射によって光電子を放出し、ある
    いは電子の入射によって2次電子を放出する材料からな
    る薄膜を下地基板上に有する光電子または2次電子放射
    用陰極において、 前記薄膜を構成する材料の粒径が、前記光あるいは電子
    の入射により生ずる励起電子の拡散長と略等しく、 前記粒径を有する粒子の配列により、前記薄膜の表面全
    面には凹凸部が形成されていることを特徴とする光電子
    または2次電子放射用陰極。
  2. 【請求項2】 前記薄膜は、アルカリ金属を用いて活性
    化されている請求項1記載の光電子または2次電子放射
    用陰極。
  3. 【請求項3】 前記薄膜は、少なくとも1種類のアルカ
    リ金属とアンチモン金属の化合物で構成されている請求
    項1記載の光電子または2次電子放射用陰極。
  4. 【請求項4】 前記下地基板と前記薄膜の間には、光に
    対し高反射率を有する層が設けられている請求項1〜3
    のいずれか記載の光電子または2次電子放射用陰極。
  5. 【請求項5】 真空容器の内部に請求項1記載の2次電
    子放射用陰極が多段に設けられ、検出すべき電子が初段
    の前記2次電子放射用陰極に入射されると共に、最終段
    の前記2次電子放射用陰極の放射した2次電子がアノー
    ドに入射されるようにした電子増倍管。
  6. 【請求項6】 光入射窓を有する真空容器の内部に請求
    項1記載の光電子放射用陰極が設けられ、入射光により
    前記光電子放射用陰極から放出された光電子が前記真空
    容器内部で増倍されるようにした光電子増倍管。
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