JP2650900B2 - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2650900B2 JP62012316A JP1231687A JP2650900B2 JP 2650900 B2 JP2650900 B2 JP 2650900B2 JP 62012316 A JP62012316 A JP 62012316A JP 1231687 A JP1231687 A JP 1231687A JP 2650900 B2 JP2650900 B2 JP 2650900B2
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正義 江澤
明 三角
好文 富田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は前面パネルの表面に反射防止膜を有する陰極
線管に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に陰極線管は、その前面パネルの表面が光沢状態
となつているので、外来光を強烈に反射し易くなり、パ
ネル面に表示される画像が読み取り難くなるという問題
があった。
このような問題を改善したものとしては、前面パネル
の表面にノングレヤー処理を施して外来光を拡散反射さ
せた陰極線管が提案されている(実公昭44-11150号公
報,実公昭50-26277号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように前面パネルの表面に拡散反射を形成する手
段には、従来から各種の方法が提案されており、例えば
陰極線管パネル表面のガラスを弗酸により選択エツチン
グして凹凸を設ける方法がある。このような方法による
と、形成条件を充分に制御することにより、一部実用化
されているが、公害の問題が発生し易いこと,傷が付き
易いこと,再生処理が不可能なこと,完成球では処理で
きないことなどの問題点が極めて多い。次にサンドプラ
スト法と称する研磨剤の吹付けによつてパネル表面に凹
凸を形成する方法がある。この方法は、一定の品質が得
られないこと,再生が不可能なこと,研磨剤などの異物
混入の恐れがあることなどの問題点が多い。その他にプ
ラスチツクフイルムをコーテイングする方法もあるが、
その表面に傷が付き易いこと,有機溶剤に溶け易いこと
などの問題があつた。
また、前述した実公昭44-11150号公報に開示されてい
るように珪酸のアルカリ塩水溶液(通称水ガラスとも言
う)を陰極線管のパネル表面にスプレーなどにより吹き
付けて熱処理することによつて表面に凹凸状の被膜を形
成する方法では、アルカリが含有されているために空気
中の水分と反応して白濁したり、表面が溶け出したりす
るなどの問題があつた。
また、前述した実公昭50-26277号公報に開示されてい
るように陰極線管パネルの表面に四塩化珪素とアルコー
ル類またはエステル類との混合溶液を吹き付けることに
より、微細な凹凸状の被膜を形成する方法は、良好な被
膜が得られるが、塩酸酸性液であるためにスプレーノズ
ルを損傷させたり、製造工程における設備,液の取り扱
いなどに多くの問題がある。さらに塩酸などのハロゲン
イオンは陰極線管の生命であるエミツシヨンスランプに
直結するので、その残留分の徹底的な除去工程が必要と
なり、工程数が増大して生産コストが高価となるなどの
問題があつた。また、これらSiO2からなる凹凸状の被膜
を形成する方法において、十分な膜強度を得るためには
少なくとも150℃以上、より望ましくは200℃以上で焼成
を行なう必要がある。さらに近年では、画像を高コント
ラストにするために陰極線管のパネルガラス自体を顧客
の要求に応じて各色に着色して製造しており、多くの工
数を要し、製造コストが大幅に高価格となるなどの問題
があつた。
なお、本発明を審査請求するに先立ち先行技術を調査
したところ、上記のようにパネルガラス自体を着色する
ものについては、特開昭59-227742号公報に開示されて
いた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、
その目的は、良好な防眩効果を有し、かつ高コントラス
トの画像が低コストで得られる陰極線管を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による陰極線管は、前面パネルの表面に、着色
金属酸化物と有機溶剤とを加えた混合溶液を吹き付けて
焼成することにより形成される着色金属酸化物膜を設け
たものである。
〔作用〕
本発明においては、前面パネルの表面に塗布された混
合溶液を焼成することにより、前面パネルの外表面に着
色金属酸化物が密着して残り、その結果、着色した金属
着色酸化膜が形成される。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明による陰極線管の一実施例を示す断面
図である。同図において、陰極線管のガラスバルブ1は
ネツク部1aと、ろう斗状のフアンネル部1bと、このフア
ンネル部1bの開口端をフリツトガラス2を介して密閉す
るパネル部1cとから構成され、前記ネツク部1a内にはス
テム3に搭載された電子銃構体4が封入され、またパネ
ル部1cの内面にはけい光面5が被着形成され、さらにこ
のけい光面5に対向してパネル部1cの内面側にはシヤド
ウマスク6が配置され、このシヤドウマスク6はマスク
サポート7によりパネル部1cの内側壁面に固定配置され
ている。また、このパネル部1cの外表面、つまり表示面
8上には着色金属酸化物膜9が被着形成されている。こ
の着色金属酸化物膜9は、例えばエチルシリケートを含
む有機溶媒に金属錯体を添加した混合溶媒をスプレー法
等によつてパネル部1cの表示面8上に塗布し、180〜200
℃で数時間焼成することにより、金属の酸化色による着
色金属酸化物含有SiO2膜のみが強固に定着されて形成さ
れる。なお、前述した混合溶媒としては、金属イオンと
有機化合物とから反応生成した金属錯体を有機溶媒に抽
出した金属錯体有機溶媒抽出体または有機溶媒に金属を
溶解した金属溶解有機溶媒を用い、この有機溶媒をエチ
ルシリケートを含む有機溶媒に添加した混合溶媒を用い
る。また金属錯体としては、Co,Cr,Co-Cr系,Cu-Co系,Z
n,Mn系,V系またはこれらの2種類以上を含む複合錯体含
有機溶媒を用い、また、金属溶解有機溶媒としては、有
機溶媒に直接金属単体または複数種の金属を溶解した有
機金属化合物を用いる。さらに前述した金属錯体有機溶
媒抽出体および有機金属化合物の添加濃度は、エチルシ
リケートを含む有機溶媒に対して0.5ppm〜20wt%の範囲
で含有させる。この場合、前述した着色金属酸化物膜9
内には着色金属の濃度が1ppm〜40wt%の範囲で形成され
る。
次にこの着色金属酸化物膜9を形成する具体例につい
て説明する。
まず、有機金属錯体の一例としては、▲M2+ n▼を含む
硝酸溶液にジエチルジチオカルバミン酸を添加してアン
モニア水でPH8.0〜9.0に調節した後、クロロホルまたは
四塩化炭素でMn−ジエチルジチオカルバメート錯体(以
下Mn-DDTCと称する)を抽出し、この抽出体をエチルシ
リケート有機溶媒に対して▲M2+ n▼が約1.0wt%程度と
なるように前記Mn-DDTCを加えた混合溶液を前記表示面
8上にスプレー法により塗布し、約180℃の空気中で2
時間焼成することにより、Mnのピンク色に着色された着
色酸化物膜が形成される。
また、有機金属化合物を使用した一例としては、Cr,A
lおよびCoをアセチルアセトンに溶解し、濾紙で濾過し
たCr,Al,Co含有アセチルアセトン溶液(以下▲C3+
‐▲C2+ ▼‐Al3+ACAと称する)を調節し、これをエチ
ルシリケートを含む有機溶媒に対して▲C3+ ▼と▲C2+
▼とがそれぞれ約1.6wt%となるように前記▲C3+
‐▲C2+ ▼‐Al3+ACAを加えた混合溶液を前記表示面8
上にスプレー塗布し、前述した有機金属錯体と同様のプ
ロセスにより、緑色に着色された着色酸化物膜が形成さ
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、前面パネルの外
表面に着色金属の酸化物膜を設けたことにより、実用上
十分な防眩効果を有し、かつ高コントラストの陰極線管
が低コストで得られるなどの極めて優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による陰極線管の一実施例を示す断面図
である。 1……ガラスバルブ、1a……ネツク部、1b……フアンネ
ル部、1c……パネル部、2……フリツトガラス、3……
ステム、4……電子銃構体、5……けい光面、6……シ
ヤドウマスク、7……マスクサポート、8……パネル表
面、9……着色金属酸化物膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 孝男 茂原市早野3300番地 株式会社日立製作 所茂原工場内 (56)参考文献 特開 昭57−100944(JP,A) 特開 昭57−149847(JP,A) 特開 昭48−18307(JP,A) 特開 昭63−124331(JP,A) 実開 昭60−153475(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面パネルの外表面に、エチルシリケート
    を含む有機溶媒と、金属錯体を有機溶媒に抽出した金属
    錯体有機溶媒抽出体との混合溶媒を焼成して成る着色金
    属の酸化物膜を設けたことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】前記金属錯体としてCo,Cr,Co-Cr系,Cu-Co
    系,Zn,Mn系,V系またはこれらの2種類以上を含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の陰極線管。
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JPS63124331A (ja) * 1986-11-13 1988-05-27 Asahi Glass Co Ltd 防眩効果及び帯電防止効果を有するブラウン管の製造方法

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