JP2650388C - - Google Patents

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JP2650388C
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 この発明は、コンバイン等の走行伝動装置に関するもので、コンバインの外苗
植機等に利用できる。 【従来の技術】 従来、コンバイン等の走行伝動装置において、原動機側から左右走行装置への
伝動を入切りする操向クラッチと、この操向クラッチを切りとした後左右走行装
置を制動する操向ブレ−キを設けて、これらを操作する操向レバ−を設けている
。 又、一側の操向クラッチを切りとした後この切り側の走行装置を逆方向へ回転
させる逆転装置を設けて、旋回レバ−によってこの逆転装置を作動させて左右走
行装置を互いに逆方向へ駆動させて急旋回するための旋回レバ−を設けている。 【発明が解決しようとする課題】 このように走行伝動装置に、操向レバ−と旋回レバ−とを設ける形態にあって
は、そのレバ−操作が複雑であり、戸惑うことがあった。 そこでこの発明は、急旋回するための逆転装置を伝動する摩擦クラッチの伝動
トルクを可変とすることによって、操向クラッチの切りから逆転装置による急旋
回伝動を行わせる操向レバ−を設けて、単一の操向レバ−によってレバ−装置を
単純にすると共に操向ブレ−キを廃止して伝動構成の簡略化を図ろうとするもの
である。 【課題を解決するための手段】 この発明は、原動機側から左右走行装置(1)への伝動を入切りする操向クラ
ッチ(2)とこの操向クラッチ(2)切り側の走行装置(1)を摩擦クラッチ(
3)によって逆転機構を介して逆方向へ回転させる逆転装置(4)を有した走行
伝動装置において、レバ−操作角傾動の初期には左右一側の操向シリンダ(27
)へ圧油を供給して該操向シリンダ(27)のピストンを伸長させてクラッチギ
ヤ−(14)をセンタギヤ−(13)から離脱させてこの側の操向クラッチ(2
)を切りとし、後期には操向クラッチ(2)切り位置において左右の操向シリン
ダ(27)を連通させて排油する油路(33)に設けた流量制御弁(29)を絞
って、該油路(33)内及び該油路(33)と連通した操向シリンダ(27)の
排油路(30)内の油圧を上昇させて前記操向シリンダ(27)のピストンを操
向クラッチ(2)切り位置に保持した状態で圧油を摩擦クラッチ(3)へ作用さ
せて該摩擦クラッチ(3)を入りにして前記逆転装置(4)による急旋回伝動を
行わせる操向レバ−(5)を設けたことを特徴とするコンバイン等の走行伝動装
置の構成とする。 【発明の作用】 操向レバ−(5)を傾動操作すると、この操作角傾動の初期には左右一側の操
向シリンダ(27)へ圧油を供給して該操向シリンダ(27)のピストンを伸長
させてクラッチギヤ−(14)をセンタギヤ−(13)から離脱させてこの側の
操向クラッチ(2)を切りとし、左右走行装置(1)は原動機側からの伝動が切
れて車体の進行方向が左右に修正される。操向レバ−(5)を更に傾動操作する
と、摩擦クラッチ(3)の伝動トルクが順次増大して、この操向クラッチ(2) 切り側の走行装置(1)はブレ−キが効いた状態となり、他方の走行装置(1)
によってひきずられるが回転することなく停止するから車体は旋回する。 操向レバ−(5)を更に傾動操作すると、この操作角傾動の後期には操向クラ
ッチ(2)切り位置において左右の操向シリンダ(27)を連通させて排油する
油路(33)に設けた流量制御弁(29)を絞って、該油路(33)内及び該油
路(33)と連通した操向シリンダ(27)の排油路(30)内の油圧を上昇さ
せて前記操向シリンダ(27)のピストンを操向クラッチ(2)切り位置に保持
した状態で圧油を摩擦クラッチ(3)へ作用させて該摩擦クラッチ(3)を入り
にして、逆転装置(4)によって操向クラッチ(2)切り側の走行装置(1)は
逆転機構を介して逆方向へ回転伝動され、車体は急旋回する。 【発明の効果】 このように、単一の操向レバ−(5)によって、この操向レバ−(5)のレバ
−操作角傾動の初期には操向クラッチ(2)を切りとし、後期には摩擦クラッチ
(3)を入りとして逆転装置(4)による急旋回伝動を行わせるものであるから
、レバ−操作を簡単にすることができる。 又、この操向レバ−(5)のレバ−操作角傾動の中期には摩擦クラッチ(3)
の伝動トルクが増大して走行装置(1)が制動されるから、操向ブレ−キが不要
となり、構成を簡単にすることができるから走行伝動装置をコンパクトな構成と
することができる。 【実施例】 なお、図例において、コンバインは左右走行装置(1)を有した車台(6)上
に脱穀装置(7)を搭載し、前部に穀稈を刈取って後方の該脱穀装置(7)へ搬
送する刈取装置(8)を昇降シリンダ(9)への油圧操作によって昇降自在に設
けている。(10)は操縦席で、この前側の操縦台に車体の進行方向を左右に操
向する操向レバ−(5)を設けている。 該車台(6)の前部に、原動機から入力伝動されて左右走行装置(1)を伝動
する走行伝動機構を内装した伝動ケ−ス(11)を設けている。 該伝動ケ−ス(11)内には、原動機側から変速伝動される操向軸(12)が
回転自在に軸受されており、この操向軸(12)の中央部にセンタギヤ−(13
) が回転自在に設けられ、該センタギヤ−(13)の左右両側にクラッチギヤ−(
14)がこの軸上を摺動自在に設けられている。該クラッチギヤ−(14)はセ
ンタギヤ−(13)の左右内歯に対して係脱自在で、これらクラッチギヤ−(1
4)とセンタギヤ−(13)とで操向クラッチ(2)を構成している。 該クラッチギヤ−(14)は、シフタ(15)によって操向軸(12)上を摺
動して操向クラッチ(2)が入切りされる構成である。該左右のクラッチギヤ−
(14)と常時噛合の左右減速ギヤ−(16)が減速軸(17)に設けられ、こ
れら減速ギヤ−(16)と一体のギヤ−(18)と常時噛合の走行ギヤ−(19
)を左右の走行軸(20)に各々設けている。 該左右の走行軸(20)の近傍位置にクラッチ軸(21)を回転自在に軸受し
、このクラッチ軸(21)に逆転用の摩擦クラッチ(3)を設けている。この摩
擦クラッチ(3)は、該クラッチ軸(21)に対して固定側と、この軸に対して
回転自在のギヤ−(22)を一体の遊嵌側とから構成されており、油圧が作用す
ると該ギヤ−(22)がクラッチ軸(21)と一体回転する構成としている。該
ギヤ−(22)は右走行ギヤ−(19)と常時噛合っている。 該クラッチ軸(21)の一側には中間ギヤ−(23)を一体的に設け、この中
間ギヤ−(23)と噛合うカウンタギヤ−(24)をカウンタ軸(25)に一体
的に設けている。該カウンタ軸(25)の他側にはカウンタギヤ−(26)を一
体的に設け、このカウンタギヤ−(26)と左走行ギヤ−(19)とを常時噛合
させている。 逆転装置(4)は、操向クラッチ(2)切り側の走行ギヤ−(19)が、摩擦
クラッチ(3)への油圧操作によって他側の走行ギヤ−(19)からカウンタギ
ヤ−(24)(26)、中間ギヤ−(23)、及び摩擦クラッチ(3)のギヤ−
(22)を介して逆方向へ回転伝動される構成である。 第2図は油圧回路図で、左右のクラッチギヤ−(14)のシフタ(15)を回
動させる左右の操向シリンダ(27)の油圧回路にクラッチバルブ(28)を設
けている。該左右の操向シリンダ(27)は、ピストンが突出して該シフタ(1
5)を回動させ、クラッチギヤ−(14)が移動してセンタギヤ−(13)との
噛合が離脱された位置、即ち操向クラッチ(2)切り位置において、これら左右 の操向シリンダ(27)を連通させて排油する油路(33)を設け、この油路(
33)に、摩擦クラッチ(3)と操向レバ−(5)による操作の流量制御弁(2
9)とを設けている。左右の操向シリンダ(27)の排油路(30)は該油路(
33)と連通している。(31)は油圧ポンプ、(32)はリリ−フバルブであ
る。 該操向レバ−(5)は、中立位置から左右方向へ所定の操作角を傾動自在の構
成で、レバ−操作角傾動の初期には、スイッチ(34)を各々ONとしてクラッ
チバルブ(28)の左右ソレノイドへ通電して油路が切換えられ、更に傾動する
と流量制御弁(29)を制御して流量が絞り調節され、後期には摩擦クラッチ(
3)を入りとするように構成している。この操向レバ−(5)は前後方向への傾
動によって昇降バルブを切換え、昇降シリンダ(9)へ圧油を給排して伸縮させ
、刈取装置(8)を昇降する構成としている。 原動機側から操向軸(12)のセンタギヤ−(13)へ伝動されると、このセ
ンタギヤ−(13)から左右クラッチギヤ−(14)を経て左右減速ギヤ−(1
6)、ギヤ−(18)が伝動回転され、左右の走行ギヤ−(19)、左右走行軸
(20)が伝動されて左右走行装置(1)が伝動駆動され、車体は走行する。 操向レバ−(5)を中立位置から例えば左側へ傾動すると、クラッチバルブ(
28)が切換えられ、油圧ポンプ(31)からの圧油は左の操向シリンダ(27
)へ供給されてピストンが伸長し、シフタ(15)を介して左クラッチギヤ−(
14)が移動し、センタギヤ−(13)との噛合が離脱して左操向クラッチ(2
2)が切りとなって左走行装置(1)への伝動が断たれ、車体の進行方向が左方
向へ修正される。 操向レバ−(5)をこの操向クラッチ(2)切り位置から更に傾動すると、流
量制御弁(29)が絞られて油路(33)内の油圧が上昇するが、排油路(30
)内の油圧も同様に上昇するのでピストンは操向クラッチ(2)切り位置に保持
される。この圧油によって摩擦クラッチ(3)の伝達トルクが順次増大すると、
操向クラッチ(2)切り側の左走行装置(1)を逆転させようとするがまだ逆転
には至らず、この走行装置(1)はブレ−キが作用した状態となって、他方の右
走行装置(1)の回転によってひきずられるが回転することなく左走行装置(1
) は停止し、車体は左旋回する。 操向レバ−(5)を操作角一杯傾動すると、流量制御弁(29)が絞られて油
路(33)及び排油路(30)内の油圧が上昇し、ピストンは操向クラッチ(2
)切り位置に保持された状態で、この圧油は摩擦クラッチ(3)へ作用する。す
ると、該摩擦クラッチ(3)が入りとなってギヤ−(22)がクラッチ軸(21
)と一体回転し、右側の走行ギヤ−(19)から逆転装置(4)によってこの操
向クラッチ(2)切り側の左走行装置(1)が逆方向へ回転し車体は急旋回する
。 このように、操向レバ−(5)の操作角傾動の初期には操向クラッチ(2)を
切りとし、中期にはこの操向クラッチ(2)切り側の走行装置(1)を制動し、
後期には逆転装置(4)を入りとして該走行装置(1)を逆方向へ回転して急旋
回伝動を行うものであるからレバ−操作が単純化され、単一の操向レバ−(5)
の傾動に応じて車体の進行方向の修正、旋回、及び急旋回を行うことができる。
その上従来のような操向ブレ−キ装置が不要となるから走行伝動装置の構成がコ
ンパクト化され、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】 図はこの発明の一実施例を示すもので、第1図はコンバインの全体側面図、第
2図は油圧回路図、第3図は操向レバ−の操作状態図、第4図は走行伝動装置の
一部の正断面図である。 図中、符号(1)は走行装置、(2)は操向クラッチ、(3)は摩擦クラッチ
、(4)は逆転装置、(5)は操向レバ−を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 原動機側から左右走行装置(1)への伝動を入切りする操向ク
    ラッチ(2)とこの操向クラッチ(2)切り側の走行装置(1)を摩擦クラッチ
    (3)によって逆転機構を介して逆方向へ回転させる逆転装置(4)を有した走
    行伝動装置において、レバ−操作角傾動の初期には左右一側の操向シリンダ(2
    7)へ圧油を供給して該操向シリンダ(27)のピストンを伸長させてクラッチ
    ギヤ−(14)をセンタギヤ−(13)から離脱させてこの側の操向クラッチ(
    2)を切りとし、後期には操向クラッチ(2)切り位置において左右の操向シリ
    ンダ(27)を連通させて排油する油路(33)に設けた流量制御弁(29)を
    絞って、該油路(33)内及び該油路(33)と連通した操向シリンダ(27)
    の排油路(30)内の油圧を上昇させて前記操向シリンダ(27)のピストンを
    操向クラッチ(2)切り位置に保持した状態で圧油を摩擦クラッチ(3)へ作用
    させて該摩擦クラッチ(3)を入りにして前記逆転装置(4)による急旋回伝動
    を行わせる操向レバ−(5)を設けたことを特徴とするコンバイン等の走行伝動
    装置。

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