JP2649509B2 - 緩円錐形長尺筒状の釣竿 - Google Patents

緩円錐形長尺筒状の釣竿

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JP2649509B2 JP60272278A JP27227885A JP2649509B2 JP 2649509 B2 JP2649509 B2 JP 2649509B2 JP 60272278 A JP60272278 A JP 60272278A JP 27227885 A JP27227885 A JP 27227885A JP 2649509 B2 JP2649509 B2 JP 2649509B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、緩円錐形長尺筒状の釣竿、更に詳しくは、
高強度繊維に合成樹脂を含浸した本体シートと、高強度
繊維に合成樹脂を含浸した補強シートとを重ねて芯金に
巻装した緩円錐形長尺筒状の釣竿に関する。
(従来の技術) 一般に、此種プリプレグは、引揃えた高強度繊維に合
成樹脂を含浸した本体シートと、引揃えた高強度繊維に
合成樹脂を含浸した補強シートとを用い、この補強シー
トにおける高強度繊維を、前記本体シートにおける長さ
方向に延びる高強度繊維の垂線に対し直交させて截頭直
角三角形状に形成している。
そして、前記本体シートにおける高強度繊維が芯金の
軸心方向に指向する如く前記芯金に複数プライ巻装して
中空の緩円錐形筒を成形している。
(発明が解決しようとする問題点) 所が、以上の如く補強シートにおける高強度繊維を本
体シートにおける長さ方向に延びる高強度繊維の垂直に
対し直交させたプリプレグによると、このプリプレグの
前記芯金への巻始め時、前記補強シートにおける高強度
繊維を、前記芯金の軸心に対しほゞ直交する方向に撓ま
せることになるから、この補強シートにおける高強度繊
維の撓み量が多くなってプリプレグを芯金に巻装しにく
いばかりか、特に釣竿における細径の穂先を成形しにく
い問題があった。
又、以上の如く截頭直角三角形状に形成したプリプレ
グを、先細状に傾斜する芯金に巻装した場合、前記補強
シートにおける高強度繊維が前記芯金の軸芯に対し巻装
方向に向かって巻装方向前方が緩円錐形筒の大径側に位
置するように傾斜し、かつ、この傾斜角は、プライ数の
増加に伴なって大きくなるため、緩円錐形筒の径方向の
圧潰荷重に対する強度が小さくなる問題があった。
本発明の目的は、芯金に巻装し易くできると共に、穂
先などの細径の緩円錐形筒を容易に成形でき、更に、形
成した緩円錐形筒の圧潰荷重に対する強度を増大するこ
とができるようにするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明による緩円錐形長尺筒状の釣竿は、長さ方向に
向く長さ方向高強度繊維(11)を備え、該長さ方向高強
度繊維(11)に合成樹脂を含浸した本体シート(1)
と、前記長さ方向に交叉する交叉方向に向く交叉方向高
強度繊維(21)を備え、前記交叉方向高強度繊維(21)
に合成樹脂を含浸した補強シート(2)とを重ねて前記
本体シート(1)の長さ方向高強度繊維(11)が緩円錐
形芯金の長さ方向に指向するように前記芯金に巻装して
成形された緩円錐形長尺筒状の釣竿であって、前記交叉
方向高強度繊維(21)を、その繊維方向が前記芯金の小
径側に向くように傾斜させて巻き始め、巻装途中で前記
交叉方向高強度繊維(21)の繊維方向が、前記芯金の軸
心に対して直交する状態を経たのち、前記芯金の大径側
に向くように巻装してなることを特徴としている。
(作用) 以上の如く補強シートにおける幅方向に延びる高強度
繊維を、本体シートにおける長さ方向に延びる高強度繊
維の垂直に対し巻装方向に向かって巻装方向が緩円錐形
筒の小径側に位置する如く傾斜させたことにより、先細
状に傾斜する芯金への巻始め時、前記補強シートにおけ
る高強度繊維は、前記芯金の軸心に対し余計に傾斜し、
巻装方向への撓み量を少なくできるのであって、このた
め、プリプレグの芯金への巻装を容易にできると共に、
穂先などの細径の緩円錐形筒を容易に成形できるのであ
り、又、プライ数の増加に伴なって前記補強シートにお
ける高強度繊維を、前記芯金の軸心に対し直角となる方
向に修正することができるのであって、このため、成形
した緩円錐形成尺長尺筒の圧潰荷重に対する強度を増加
できるのである。つまり、内周側層に対し外周側層の補
強シート(2)の高強度繊維(21)を筒心に対し直角に
させることができるから、釣竿、ゴルフクラブなどの緩
円錐形長尺筒の圧潰荷重に対する強度を増大できるので
ある。
(実施例) 図において、(1)は長さ方向に延びるカーボン繊維
などの引揃え高強度繊維(11)を備え、該高強度繊維
(11)に合成樹脂を含浸した肉厚の厚い本体シートであ
り、又、(2)は幅方向に延びるカーボン繊維などの引
揃え高強度繊維(21)を備え、該高強度繊維(21)に合
成樹脂を含浸した肉厚の薄い補強シートであって、これ
ら本体シート(1)と補強シート(2)とを重ねてシー
ト状のプリプレグとし、このプリプレグを第1図の如く
截頭直角三角形状に形成するのであり、又、この截頭直
角三角形状のプリプレグを、前記本体シート(1)の高
強度繊維(11)が先細状に傾斜する芯金(3)の長さ方
向に指向する如く前記芯金(3)の外周に巻装して釣竿
などの緩円錐形長尺筒を成形するのである。
しかして、前記補強シート(2)における高強度繊維
(21)を、前記本体シート(1)における高強度繊維
(11)の垂直に対し前記芯金(3)への巻装方向に向か
って巻装方向前方が緩円錐形筒の小径側に位置する如く
所定角度傾斜させたのである。
以上の構成において、前記本体シート(1)は、主と
して0.10〜0.2mmの厚さに形成するのであり、又、前記
補強シート(2)は、主として0.02〜0.03mmの厚さに形
成するのである。
又、前記補強シート(2)における高強度繊維(21)
は、補強シート(2)の前記本体シート(1)への重合
時、該本体シート(1)における高強度繊維(11)の垂
線に対し好ましくは2〜3゜傾斜させるのである。
又、前記本体シート(1)と補強シート(2)とは、
これら各シート(1)(2)における合成樹脂が未硬化
の状態で互いに重ね合わせて、各シートにおける合成樹
脂を接合するのである。
以上の如く本体シート(1)と補強シート(2)とを
重ねて截頭直角三角形状に形成したプリプレグは、本体
シート(1)及び補強シート(2)における合成樹脂が
未硬化の状態で前記芯金(3)に巻装するのであって、
第2図の如く長さ方向一端面に対し直角な一側面を、前
記本体シート(1)の高強度繊維(11)が前記芯金
(3)の長さ方向に指向する如く前記芯金(3)に添わ
せ、該一側面から傾斜側面に向かって前記芯金(3)に
巻装するのである。
しかして、このプリプレグの巻始め時、補強シート
(2)における高強度繊維(21)は、第2図の如く芯金
(3)の軸心(0)に対し傾斜しているため、巻装方向
への撓み量を少なくできるのである。従って、プリプレ
グの芯金(3)への巻装を非常に容易にできると共に、
穂先などの細径の緩円錐形筒を成形し易いのである。
又、プライ数の増加に伴ない補強シート(2)におけ
る高強度繊維(21)の前記軸心(0)に対する傾斜角が
小さくなって、該高強度繊維(21)は、第4図の如く前
記軸心(0)に対し直角状に修正させるのである。この
ため、成形した緩円錐形筒の圧潰荷重に対する強度を増
大できるのである。
更に詳述すると、例えば肉厚0.10〜0.2mmの本体シー
ト(1)と、肉厚0.02〜0.03mmの補強シート(2)とか
ら成り、この補強シート(2)における高強度繊維(2
1)を、前記本体シート(1)における高強度繊維(1
1)の垂線に対し2〜3゜傾斜させると共に、緩円錐形
筒の小径側プライ数が3プライで、大径側プライ数が5
プライとなるようにしたプリプレグを、長さが1200mm
で、その小径端外径を0.7mmとし、大径端外径を5.5mmと
した芯金(3)に巻装して釣竿における穂先を成形した
結果、前記プリプレグのプライ数の増加に伴なって前記
補強シート(2)における高強度繊維(21)の前記軸心
(0)に対する傾斜角が小さくなり、約2.7プライの位
置で前記軸心(0)に対し直角となり、更にプライ数が
増加することにより、補強シート(2)における高強度
繊維(21)の傾斜方向が反転して、該高強度繊維(21)
は、第5図の如く巻装方向に向かって巻装方向前方が穂
先の大径側に位置するように傾斜するのである。斯く
て、この場合、内側層の補強シート(2)における高強
度繊維(21)と外側層の補強シート(2)における高強
度繊維(21)とがクロス状になるため、前記穂先の圧潰
荷重に対する強度をより一層増大できるのである。
以上の如くプリプレグのプライ数を多くするか、又
は、前記芯金(3)の傾斜角を大きくすることにより、
内側層における補強シート(2)の高強度繊維と外側層
における補強シート(2)の高強度繊維とをクロス状に
することができるのである。この場合、プライ数の中央
位置で前記軸心(0)に対し直角となるようにするのが
好ましい。
又、プリプレグのプライ数が少ない場合、又は、芯金
(3)の傾斜角が小さい場合は、前記補強シート(2)
における高強度繊維(21)の前記軸心(0)に対する傾
斜角を、前記軸心(0)に対し直角状に修正できるので
あり、又、前記高強度繊維(21)の傾斜角を大きくする
ことにより、巻始め時における巻装をより一層行ない易
いのである。
尚、本発明におけるプリプレグは、引揃え高強度繊維
に合成樹脂を含浸した本体シート(1)と、引揃え高強
度繊維に合成樹脂を含浸した補強シート(2)とから構
成するのが最も好ましいのであるが、その他、本体シー
ト(1)と補強シート(2)との一方における高強度繊
維が引揃えで、他方における高強度繊維が織成されたプ
リプレグであってもよいし、又、両方のシート(1)
(2)における高強度繊維が織成されたプリプレグであ
ってもよい。
又、本発明のプリプレグで形成する緩円錐形筒は、そ
の断面形状が円、或いは楕円であってもよい。
(発明の効果) 以上の如く本発明は、長さ方向に延びる高強度繊維
(11)を備え、該高強度繊維(11)に合成樹脂を含浸し
た本体シート(1)と、幅方向に延びる高強度繊維(2
1)を備え、該高強度繊維(21)に合成樹脂を含浸した
補強シート(2)とを重ねて前記本体シート(1)の高
強度繊維(11)が芯金の長さ方向に指向する如く前記芯
金に巻装し、長尺の緩円錐形筒を成形する如くしたプリ
プレグであって、前記補強シート(2)における高強度
繊維(21)を、前記本体シート(1)における長さ方向
に延びる高強度繊維(11)の垂線に対し巻装方向に向か
って、巻装方向前方が緩円錐形筒の小径側に位置する如
く傾斜させたから、芯金への巻始め時、補強シート
(2)における高強度繊維(21)の撓み量を少なくで
き、それだけ芯金への巻装を容易にでき、巻装作業能率
を向上できるのであり、しかも、前記補強シート(2)
における高強度繊維(21)を撓ませ易いため、釣竿にお
ける穂先などの細径の緩円錐形筒を容易に成形すること
ができるのである。
その上、前記補強シート(2)における高強度繊維
(21)を前記した如く傾斜させることにより、プライ数
の増加に伴なって前記高強度繊維(21)を、芯金の軸心
に対し直角となる方向に修正することができるので、成
形した緩円錐形長尺筒の圧潰荷重に対する強度を増大で
きるのである。つまり、内周側層に対し外周側層の補強
シート(2)の高強度繊維(21)を筒心に対し直角にさ
せることができるから、釣竿、ゴルフクラブなどの緩円
錐形長尺筒の圧潰荷重に対する強度を増大できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明プリプレグの一部省略平面図、第2図〜
第5図はプリプレグの芯金への巻装過程を示す説明図で
ある。 (1)……本体シート (2)……補強シート (11)(21)……高強度繊維

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長さ方向に向く長さ方向高強度繊維(11)
    を備え、該長さ方向高強度繊維(11)に合成樹脂を含浸
    した本体シート(1)と、前記長さ方向に交叉する交叉
    方向に向く交叉方向高強度繊維(21)を備え、前記交叉
    方向高強度繊維(21)に合成樹脂を含浸した補強シート
    (2)とを重ねて前記本体シート(1)の長さ方向高強
    度繊維(11)が緩円錐形芯金の長さ方向に指向するよう
    に前記芯金に巻装して成形された緩円錐形長尺筒状の釣
    竿であって、 前記交叉方向高強度繊維(21)を、その繊維方向が前記
    芯金の小径側に向くように傾斜させて巻き始め、 巻装途中で前記交叉方向高強度繊維(21)の繊維方向
    が、前記芯金の軸心に対して直交する状態を経たのち、
    前記芯金の大径側に向くように巻装してなることを特徴
    とする緩円錐形長尺筒状の釣竿。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57207056A (en) * 1981-06-17 1982-12-18 Mitsubishi Rayon Co Prepreg
JPS5865053A (ja) * 1981-10-14 1983-04-18 三菱レイヨン株式会社 一方向強化複合材料中間体

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