JP2649318B2 - プレス機 - Google Patents

プレス機

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JP2649318B2
JP2649318B2 JP5304545A JP30454593A JP2649318B2 JP 2649318 B2 JP2649318 B2 JP 2649318B2 JP 5304545 A JP5304545 A JP 5304545A JP 30454593 A JP30454593 A JP 30454593A JP 2649318 B2 JP2649318 B2 JP 2649318B2
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YAMADA DOBII KK
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0064Counterbalancing means for movable press elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/10Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by toggle mechanism
    • B30B1/14Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by toggle mechanism operated by cams, eccentrics, or cranks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0029Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
    • B30B15/0035Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height using an adjustable connection between the press drive means and the press slide

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームに支承された
クランク軸の回転運動をリンク機構等により往復運動に
変換してスライドに伝達するプレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】リンクプレスのように、クランク軸の回
転運動をナックル機構、トグル機構等のリンク機構によ
り上下運動に変換してスライドに伝達するプレス機にお
いては、高速運転を可能にする上で、スライドの上下運
動に起因する不平衡力を平衡させることが重要である。
このことから、この種のプレス機においては、前記不平
衡力を平衡させる平衡装置を備えている。
【0003】このようなプレス機の1つとして、クラン
ク軸の回転運動を上下運動に変換してスライドに伝達す
る一対の動力伝達機構を備える動力伝達装置と、前記動
力伝達機構に個々に対応されかつ対応する動力伝達機構
の側方に配置された一対の平衡重りを備える平衡装置と
を含み、各平衡重りを対応する動力伝達機構によりスラ
イドの上下運動と180度移相して上下移動させるもの
がある(たとえば、特開昭64−75200号公報)。
【0004】この従来のプレス機において、各動力伝達
機構は、長手方向中央部においてフレームに枢軸運動可
能に支承されたリンクを備える。各リンクは、その一端
部においてスライドに枢軸運動可能にすなわち枢軸的に
連結され、他端部において平衡重りに枢軸的に連結され
る。
【0005】各リンクは、クランク軸の回転にともなっ
て、フレームへの枢軸的支持部の周りに角度的に往復回
転されることにより、すなわち前記枢軸的支持部を中心
とする揺動運動を与えられることにより、スライドと平
衡重りとを180度移相した状態で往復移動させる。
【0006】しかし、従来のプレス機では、スライドと
平衡重りとが共通のリンクにより往復移動されるから、
平衡重りの往復移動が前記枢軸的支持部を中心とする弧
状の揺動運動になり、その結果平衡重りが上下方向のみ
ならず、水平方向にも往復移動される。
【0007】このように、平衡重りが上下方向のみなら
ず水平方向にも往復移動されると、たとえ上下方向への
プレス機の振動は平衡されても、水平方向へのプレス機
の振動が新たに生じ、その結果プレス機を高速度で稼働
させることができない。従来のプレス機では、その構造
上から、水平方向への平衡重りの移動を規制することが
できない。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、プレス機
が、平衡重りの往復移動にともなって、水平方向へ振動
しないようにすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明のプレス機は、フレー
ムに支承されたクランク軸の回転運動をスライドに伝達
する動力伝達装置と、前記スライドの運動に起因する不
平衡力を平衡させる平衡装置とを含む。
【0010】前記動力伝達装置は、長手方向中央部にお
いて前記フレームに枢軸的に連結されかつ前記クランク
軸の回転にともなって前記フレームへの枢軸点を中心に
揺動すべく連結手段により前記クランク軸に連結された
第1のリンクであって一端部の側を前記スライドに連結
された第1のリンクを備える。
【0011】前記平衡装置は、前記第1のリンクおよび
前記クランク軸より上方にあって前記フレームに上下方
向へ往復移動可能に配置された平衡重りと、下端部の側
を前記第1のリンクの他端部に枢軸的に連結され、上端
部の側を前記平衡重りに連結された連結リンクと、前記
平衡重りの往復移動を上下方向に規制する少なくとも1
つの重りガイドとを備える。
【0012】クランク軸が回転されると、第1のリンク
は、連結手段により揺動される。これにより、第1のリ
ンクに連結リンクを介して連結された平衡重りが上下方
向へ往復移動されるとともに、連結リンクに間接的に連
結されたスライドが上下方向へ往復移動される。
【0013】平衡重りとスライドとの上下運動は、第1
のリンクの一端部(平衡重りに連結する側の部位)と他
端部(スライドに連結する側の部位)との上下運動が1
80度移相するから、互いに逆になる。その結果、スラ
イドと平衡重りとの上下運動に起因する不平衡力は、相
殺される。
【0014】上記のように、本発明によれば、平衡重り
を第1のリンクおよびクランク軸の上方にあってフレー
ムに上下方向へ往復移動可能に配置し、第1のリンクを
フレームに枢軸的に連結し、スライドを第1のリンクの
一端部の側に連結し、平衡重りを第1のリンクの他端部
の側に連結リンクを介して連結し、平衡重りの往復移動
を重りガイドにより上下方向に規制したから、平衡重り
が水平方向へ往復運動することを防止することができ、
平衡重りの往復移動に起因する水平方向へのプレス機の
振動を防止することができる。
【0015】前記動力伝達装置は、さらに、前記第1の
リンクを前記スライドに連結すべく、上端部の側を前記
第1のリンクに枢軸的に連結されかつ下端部の側を前記
スライドに連結された第2のリンクを備えることが好ま
しい。これにより、クランク軸の回転にともなって、第
1および第2のリンクが屈伸運動をすることにより、ス
ライドおよび平衡重りが上下方向へ往復移動されるか
ら、スライドおよび平衡重りの往復移動が安定する。
【0016】前記連結手段は、前記クランク軸の回転に
ともなって往復移動される連結片と、前記フレームに上
下方向へ往復移動可能に配置されかつ前記連結片に枢軸
的に連結されたスライダと、一端部の側を前記連結片ま
たは前記スライダに枢軸的に連結されかつ他端部の側を
前記第1のリンクに連結された第3のリンクとを備える
ことが好ましい。
【0017】このようにすれば、第3のリンクと連結片
またはスライダとの連結点は連結手段の可動側支点とし
て作用し、スライダは、フレームと共同して、第3のリ
ンクと連結片またはスライダとの連結点の移動方向を上
下方向に規制する。このため、クランク軸が回転される
と、連結片の往復移動にともなって第1および第3のリ
ンクが正しく同期して揺動されるから、スライドおよび
平衡重りがより確実に同期して上下運動をする。
【0018】前記フレームは、前記スライダの往復移動
を上下方向に規制するガイド部を有することが好まし
い。これにより、スライダの往復移動も上下方向に規制
されるから、スライドおよび平衡重りの上下運動がより
安定する。
【0019】前記動力伝達装置は前記フレームへの枢軸
点を中心に同期して揺動される一対の前記第1のリンク
を備え、前記平衡装置は前記第1のリンクに個々に対応
された一対の前記連結リンクであって下端部の側を対応
する第1のリンクに枢軸的に連結されかつ上端部の側を
前記平衡重りに連結された一対の前記連結リンクを備え
ることが好ましい。これにより、平衡重りの往復運動を
上下運動に確実に規制することができる。
【0020】スライドおよび平衡重りの上下運動をより
安定化させる上から、第1、第2および第3のリンクな
らびに連結リンクを一対づつ備えることが好ましい。
【0021】
【実施例】図1を参照するに、プレス機10は、下型を
載置する下部フレーム12と、該下部フレームに支持さ
れた上部フレーム14とを含む。クランク軸16は、上
部フレーム14に水平方向へ伸びる軸線の周りに回転可
能に支持されており、また図3に示すフライホィール1
8の回転を受ける。上型を支持するいわゆるスライド2
0は、上部フレーム14の下端部を上下方向へ移動可能
に貫通する一対のロッド22の下端に取り付けられてい
る。
【0022】両ロッド22は、スライド20の両端部か
ら上方へ平行に伸びており、またクランク軸16の回転
運動を上下方向への往復運動に変換する動力伝達装置3
0により上下方向へ往復移動される。これにより、スラ
イド20は上下方向へ往復移動される。
【0023】動力伝達装置30は、クランク軸16に連
結された連結片32と、上部フレーム14に上下方向へ
往復移動可能に配置されかつ連結片32に枢軸運動可能
にすなわち枢軸的に連結された一対のスライダ34と、
該スライダの往復移動に追従しておよび互いに同期して
屈伸される一対のリンク機構36と、リンク機構36に
個々に対応されかつ対応するリンク機構36の屈伸運動
に追従して屈伸される一対のリンク機構38と、上下方
向へ変位可能に上部フレーム14に配置されかつ両リン
ク機構36に枢軸的に連結された一対のスライダ40
と、上下方向におけるスライダ40の位置を調整する位
置調整機構42とを含む。
【0024】図2〜図7に示すように、連結片32は、
クランク軸16の偏心部に連結されており、またクラン
ク軸16の回転にともなって上下方向へ往復移動され
る。スライダ34,40は、上部フレーム14に形成さ
れたガイド部44に上下方向へ移動可能に受けられてい
る。両スライダ34は、連結片32の往復移動に追従し
て上下方向へ往復移動される。両スライダ40は、両リ
ンク機構36の屈伸運動に追従して上下方向へ往復移動
される。
【0025】図2,図3および図5に示すように、各リ
ンク機構36は、一対のリンク36a,36bを備え
る。各リンク機構36のリンク36a,36bは、リン
ク36aの下端部とリンク36bの上端部とにおいて、
枢軸46により互いに屈曲可能に連結されている。
【0026】両リンク機構36の一方のリンク36a
は、共通の枢軸48により上端部において連結片32お
よびスライダ34に枢軸運動可能に連結されている。両
リンク機構36の他方のリンク36bは、共通の枢軸5
0により下端部において枢軸運動可能に連結されてい
る。
【0027】図示の例では、枢軸48,50は、それら
の枢軸点がクランク軸16の回転中心を経て上下方向へ
伸びる軸線52(図2参照)と一致するように設けられ
ている。しかし、枢軸48,50をそのように配置しな
くてもよい。
【0028】図示の例では、リンク機構36のリンク3
6aは連結片32とスライダ34とに直接連結されてい
るが、リンク機構36のリンク36aを連結片32およ
びスライダ34の一方にのみ連結してもよい。
【0029】図2,図4および図5に示すように、各リ
ンク機構38は、一対のリンク38a,38bを備え
る。リンク38a,38bは、リンク38aの下端部と
リンク38bの上端部とにおいて、枢軸54により互い
に屈曲可能に連結されている。各リンク38aは、その
長手方向中央部において、上部フレーム14に取り付け
られたブラケット56に枢軸58により枢軸運動可能に
連結されている。各リンク38bは、その下端部におい
て枢軸60によりロッド22に枢軸運動可能に連結され
ている。
【0030】各リンク機構38は、対応するリンク機構
36の屈伸に追従して屈伸するように、対応するリンク
機構36に枢軸54、連結体62および枢軸64により
枢軸的に連結されている。図示の例では、枢軸58,6
0は、それらの枢軸線がロッド22の軸線を経て上下方
向へ伸びる軸線と一致する(軸線を横切る)ように設け
られている。しかし、枢軸58,60をそのように配置
しなくてもよい。
【0031】図示の例では、各リンク機構38は、連結
体62によりリンク36aに連結されているが、連結体
62をリンク36bに連結してもよいし、連結体62を
両リンク36a,36bに連結してもよく、また連結体
62を用いることなくリンク機構38をリンク機構36
に直接連結してもよく、さらにリンク38a,38bの
一方をリンク機構36に直接的にまたは間接的に連結し
てもよい。リンク38bの代わりに他の連結手段によ
り、リンク38aをロッド22に連結してもよい。
【0032】図2,図3,図6および図7に示すよう
に、位置調整機構42は、枢軸50により両リンク36
bおよび両スライダ40に枢軸運動可能に連結された二
股状のブラケット70と、該ブラケットから下方へ伸び
る雄ねじ72と、該雄ねじに螺合するウォームホィール
74と、該ウォームホィールと歯合するウォームねじ7
6とを備える。ブラケット70を用いる代わりに、雄ね
じ72を枢軸50により両リンク36bおよび両スライ
ダ40に枢軸運動可能に連結してもよい。
【0033】雄ねじ72は、軸線52の周りの回転が不
能にブラケット70に連結されている。ウォームホィー
ル74は、軸線52の周りに回転可能におよび上下方向
への移動不能に上部フレーム14の支持部78,80に
支持されている。ウォームねじ76の軸部は、上部フレ
ーム14を回転可能に貫通しており、また端部にスプロ
ケット82を備える(図7参照)。スプロケット82
は、電動機のような図示しない回転機構により回転され
る。
【0034】スプロケット82が回転されると、ウォー
ムねじ76が回転され、ウォームねじ76と歯合するウ
ォームホィール74が回転され、ウォームホィール74
と螺合する雄ねじ72が上方または下方へ移動され、最
終的にスライダ40が上方または下方へ移動される。
【0035】プレス機10において、スライダ34は、
クランク軸16の回転にともなって連結片32が上下方
向へ往復移動されることにより、同方向へ往復移動され
る。また、スライダ40は、ウォームホィール74が回
転されない限り移動されない。このため、枢軸48はリ
ンク機構36の可動側支点として作用し、枢軸50はリ
ンク機構36の固定側支点として作用する。
【0036】また、リンク38aがブラケット56によ
り上部フレーム56に連結されているのに対し、リンク
38bが上下方向へ移動可能のロッド22によりスライ
ド20に連結されているから、枢軸58はリンク機構3
8の固定側支点として作用するのに対し、枢軸60はリ
ンク機構38の可動側支点として作用する。
【0037】スライド20の上下運動に起因する不平衡
力は、平衡装置84により平衡される。この平衡装置8
4は、リンク機構36,38およびクランク軸16より
上方にあって上部フレーム14に上下方向へ移動可能に
配置された平衡重り86と、平衡重り86の往復運動を
上下方向に制限する複数の重りガイド88と、リンク機
構38に個々に対応された一対の連結リンク90とを含
む。
【0038】各連結リンク90は、水平方向へ伸びる枢
軸92により下端部において対応するリンク機構38の
リンク38aの上端部に連結されており、また水平方向
へ伸びる枢軸94により上端部において平衡重り86に
連結されている。
【0039】図示の例では、平衡重り86の往復運動
は、図8に示すように、4つの重りガイド88により、
上下方向に制限されている。しかし、平衡重り86の往
復運動は、1以上の重りガイドにより制限してもよい。
【0040】枢軸46,48,50,54,58,6
0,64,92および94は、クランク軸16の回転軸
線と平行に水平方向へ伸びる。それゆえに、各枢軸によ
り相互に連結された部材または各枢軸により支持された
部材の枢軸運動は、水平方向へ伸びる軸線を中心とする
運動である。
【0041】フライホィール18の回転がクランク軸1
6に伝達されると、クランク軸16の回転にともなっ
て、連結片32とスライダ34とが往復移動されるか
ら、両リンク機構36が同期して屈伸される。これによ
り、両リンク機構38が同期して屈曲され、その結果ス
ライド20が往復移動される。このため、リンク機構3
8は、ナックル機構またはトグル機構として作用する。
【0042】リンク38a,38bが屈曲されると、そ
の屈曲角度に比例してリンク38a,90の屈曲角度が
変化するから、平衡重り86は、リンク38a,38b
の屈曲に追従して、上下方向へ移動される。このときの
平衡重り86の往復移動は、スライダ40が上方へ移動
されるとき下方となり、下方へ移動されるとき上方とな
り、また重りガイド88により上下方向への往復運動に
制限される。これにより、スライド20の上下運動に起
因する不平衡力が平衡重り86により相殺される。
【0043】平衡重り86は、連結リンク90を介して
リンク38aにより上下方向へ往復移動される。このた
め、平衡重り86がスライド20を上下移動させるリン
ク機構38のリンク38aに連結されているにもかかわ
らず、水平方向への平衡重り86の変位が確実に防止さ
れ、平衡重り86の往復運動に起因する水平方向へのプ
レス機の振動が防止される。
【0044】スライダ34の往復運動は、ガイド部44
により上下方向に規制される。このため、両リンク機構
36,38の屈伸運動が正しく同期し、それによりスラ
イド20および平衡重り86の水平方向への振動が確実
に防止される。
【0045】クランク軸16の回転と無関係に、スライ
ダ40が上方へ移動させると、各リンク機構36の屈曲
角度が小さくなり、それにより各リンク機構38の屈曲
角度が大きくなるから、スライド20は下方へ移動され
る。これに対し、スライダ40が下方へ移動させると、
各リンク機構36の屈曲角度が大きくなり、それにより
各リンク機構38の屈曲角度が小さくなるから、スライ
ド20は上方へ移動される。
【0046】スライダ40が上方または下方へ移動され
るとき、上下方向におけるスライダ34の位置が変化し
ないから、リンク機構36の屈曲角度は変化するが、屈
伸範囲は上下方向に平行移動しない。このため、スプロ
ケット82を回転させることにより、スライド20の下
死点位置およびストローク長さを調整することができ
る。
【0047】スライド20の下死点位置は、これを任意
な検出器により検出し、その検出値を所定の基準値と比
較し、検出値が基準値となるようにスプロケット82を
回転させることにより、調整してもよい。スライド20
のストローク長さは、スプロケット82を予め所定量回
転させることにより設定することができる。
【0048】上記の位置調整機構42を用いれば、ウォ
ームねじ76の回転量に対し、スライダ40の移動量が
微小であるから、下死点位置およびストローク長さの両
者を微細にかつ正確に調整することができる。しかし、
レバー機構等を用いた他の位置調整機構を用いてもよい
し、位置調整機構を用いなくてもよい。位置調整機構を
用いない場合、図9に示すような構造とすることができ
る。
【0049】上記のように4つのリンク機構36,38
を用いれば、スライド20および平衡重り86の往復移
動が安定化する。特に、両リンク機構36を軸線52に
関して対称的に配置し、その両側にリンク機構38を軸
線52に関して対称的に配置し、クランク軸16および
リンク機構36,38の上方に平衡重り86を軸線52
に関して対称的に配置し、平衡重りの水平方向両端部下
側をリンク機構に連結すれば、スライド20および平衡
重り86の往復移動が安定化する。
【0050】スライド20および平衡重り86の往復移
動をより安定化させる上から、特に、一方のリンク36
a,36b,38a,38b、一方の連結体62および
一方の連結リンク90からなる一方の組と、他方のリン
ク36a,36b,38a,38b、他方の連結体62
および他方の連結リンク90からなる他方の組とを、軸
線52に関して対称的に配置し、平衡重り86を軸線5
2に関して対称的に配置することが好ましい。
【0051】しかし、本発明は、上記の実施例に限定さ
れない。たとえば、1組のリンク機構36,38のみを
用いてもよく、この場合平衡重り86はフレーム14に
枢軸支持された複数のリンクにより水平方向中央部下側
においてリンク機構38に連結される。また、1組のリ
ンク機構36,38のみを用いる場合、2組のリンク機
構36,38のみを用い場合のいずれであっても、リン
ク36b,38bを用いなくてもよい。
【0052】図9は、リンク機構36のリンク36b
と、位置調整機構42とを用いないプレス機100の実
施例を示す。図9に示すプレス機100は、各リンク3
6aを対応するリンク機構38に枢軸54により直接連
結している。
【0053】プレス機100において、スライダ34
は、上部フレーム14と共同してリンク36aと連結片
48およびスライダ34との連結点の移動方向を上下方
向に規制する。このため、クランク軸16が回転される
と、スライダ34および連結片48の往復移動にともな
って、両リンク機構38が両リンク36aにより正しく
同期して屈伸されるから、スライド34および平衡重り
86はより確実に同期して上下運動をする。
【0054】プレス機100の場合も、一方のリンク3
6a,38a,38bおよび一方の連結リンク90から
なる一方の組と、他方のリンク36a,38a,38b
および他方の連結リンク90からなる他方の組とを、軸
線52に関して対称的に配置し、平衡重り86を軸線5
2に関して対称的に配置することが好ましい。しかし、
プレス機100の場合も、1組のリンク36a,38
a,38bのみを用いてもよく、リンク38bの代わり
に他の連結手段を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機の一実施例を示す、一部を断
面した正面図である。
【図2】図1のプレス機の動力伝達装置と平衡装置との
部分の拡大断面図である。
【図3】図1における3−3線に沿って得た拡大断面図
である。
【図4】図1における4−4線に沿って得た拡大断面図
である。
【図5】図1における5−5線に沿って得た拡大断面図
である。
【図6】図1における6−6線に沿って得た拡大断面図
である。
【図7】図1における7−7線に沿って得た拡大断面図
である。
【図8】図1における8−8線に沿って得た拡大断面図
である。
【図9】本発明のプレス機の他の実施例を示す、一部を
断面した正面図である。
【符号の説明】
10,90 プレス機 12,14 フレーム 16 クランク軸 18 フライホィール 20 スライド 22 ロッド 30 動力伝達装置 32 連結片 34 スライダ 36 リンク機構 36a リンク(第3のリンク) 36b リンク(第4のリンク) 38 リンク機構 38a リンク(第1のリンク) 38b リンク(第2のリンク) 40 第2のスライダ 42 位置調整機構 44 ガイド部 62 連結体 70 ブラケット 72 雄ねじ 74 ウォームホィール 76 ウォームねじ 78,80 支持部 82 スプロケット 84 平衡装置 86 平衡重り 88 重りガイド 90 連結リンク

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに支承されたクランク軸の回転
    運動をスライドに伝達する動力伝達装置と、前記スライ
    ドの運動に起因する不平衡力を平衡させる平衡装置とを
    含むプレス機において、前記動力伝達装置は、長手方向
    中央部において前記フレームに枢軸的に連結されかつ前
    記クランク軸の回転にともなって前記フレームへの枢軸
    点を中心に揺動すべく連結手段により前記クランク軸に
    連結された第1のリンクであって一端部の側を前記スラ
    イドに連結された第1のリンクを備え、前記平衡装置
    は、前記第1のリンクおよび前記クランク軸より上方に
    あって前記フレームに上下方向へ往復移動可能に配置さ
    れた平衡重りと、下端部の側を前記第1のリンクの他端
    部に枢軸的に連結され、上端部の側を前記平衡重りに連
    結された連結リンクと、前記平衡重りの往復移動を上下
    方向に規制する少なくとも1つの重りガイドとを備え
    る、プレス機。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達装置は、さらに、前記第1
    のリンクを前記スライドに連結すべく、上端部の側を前
    記第1のリンクに枢軸的に連結されかつ下端部の側を前
    記スライドに連結された第2のリンクを備える、請求項
    1に記載のプレス機。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、前記クランク軸の回転
    にともなって往復移動される連結片と、前記フレームに
    上下方向へ往復移動可能に配置されかつ前記連結片に枢
    軸的に連結されたスライダと、一端部の側を前記連結片
    または前記スライダに枢軸的に連結されかつ他端部の側
    を前記第1のリンクに連結された第3のリンクとを備え
    る、請求項1または2に記載のプレス機。
  4. 【請求項4】 前記フレームは、前記スライダの往復移
    動を上下方向に規制するガイド部を有する、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のプレス機。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達装置は前記フレームへの枢
    軸点を中心に同期して揺動される一対の前記第1のリン
    クを備え、前記平衡装置は前記第1のリンクに個々に対
    応された一対の前記連結リンクであって下端部の側を対
    応する第1のリンクに枢軸的に連結されかつ上端部の側
    を前記平衡重りに連結された一対の前記連結リンクを備
    える、請求項1に記載のプレス機。
  6. 【請求項6】 前記動力伝達装置は、さらに、前記第1
    のリンクに個々に対応された一対の第2のリンクであっ
    て対応する第1のリンクを前記スライドに連結すべく、
    上端部の側を対応する第1のリンクに枢軸的に連結され
    かつ下端部の側を前記スライドに連結された一対の第2
    のリンクを備える、請求項5に記載のプレス機。
  7. 【請求項7】 前記連結手段は、前記クランク軸の回転
    にともなって往復移動される連結片と、前記フレームに
    上下方向へ往復移動可能に配置されかつ前記連結片に枢
    軸的に連結されたスライダと、それぞれが前記第1のリ
    ンクに個々に対応された一対の第3のリンクであって一
    端部の側を前記連結片または前記スライダに枢軸的に連
    結されかつ他端部の側を対応する前記第1のリンクに連
    結された一対の第3のリンクとを備える、請求項5また
    は6に記載のプレス機。
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