JP2647447B2 - 液状重合体組成物 - Google Patents

液状重合体組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は操作性に優れ、又その硬化物が優れた耐熱
性、耐候性、耐水性、接着性及びゴム弾性を有する新規
な液状重合体組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリエステル、ポリエーテル系ポリオールより
なるポリウレタンがシーリング材、コーティング材、あ
るいはポッティング材等の用途に巾く使用されている。
しかし従来のポリエステル、ポリエーテル系のポリオー
ルはその分子鎖中に存在するエステル、エーテル結合に
より耐水性、耐湿熱性は必ずしも十分ではなかった。ま
た近年ポリブタジエン系ポリオールが用いられるように
なってきたが、このものは耐水性、耐湿熱性は改善され
るものの主鎖中の炭素−炭素2重結合のために耐熱性、
耐候性は劣っている。この耐熱性、耐候性を改善する目
的でその炭素−炭素2重結合を水添する方法がとられて
いるが、ポリブタジエンの場合水添することにより主鎖
がCH2−CH2というポリエチレンの構造となり、結晶
性を示すため、常温では固体状となり、ポリウレタン原
料として使用する際、イソシアネート化合物、充填剤等
の配合剤との混合、さらに成型等を行なう際その操作性
は著しく悪いものとなる。また、結晶性を有しない液状
ポリイソプレンの水添物をポリウレタン原料として用い
る試みもなされているが、この場合操作性は十分改良さ
れるものの、水添率を100%として不飽和結合を完全に
無くしても、空気中で高温下での熱安定性、耐熱劣化性
は必ずしも十分なものではない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は耐水性、耐湿性と同時に耐熱性、耐候性に優
れるとともに十分な強度的性質、接着性を有し、かつ熱
安定性に優れるポリウレタンを与え、なおかつポリウレ
タンを得る際の混合、成型等の操作性も優れるポリウレ
タン用の原料を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記目的は、特定の水酸基含有液状
水添ポリイソプレンと特定の酸化防止剤からなる液状重
合体組成物により達成される。
すなわち本発明は1,2または3,4結合を5乃至20mol%
含有し、数平均分子量が700〜7,000であり、1分子当り
1.5〜4.0個の水酸基を有する液状ポリイソプレンの不飽
和結合の50%以上を水添することにより得られる水酸基
含有水添液状ポリイソプレン、並びにビスフェノール系
化合物、トリスフェノール系化合物およびテトラキスフ
ェノール系化合物からなる群から選ばれる少なくとも一
種の化合物からなる酸化防止剤を含有する液状重合体組
成物に関するものであり、さらにまた、1,2または3,4結
合を5乃至20mol%含有し、数平均分子量が700〜7,000
であり1分子当り1.5〜4.0個の水酸基を有する液状ポリ
イソプレンの不飽和結合の50%以上を水添することによ
り得られる水酸基含有水添液状ポリイソプレン、ビスフ
ェノール系化合物、トリスフェノール系化合物およびテ
トラキスフェノール系化合物からなる群から選ばれる少
なくとも一種の化合物からなる酸化防止剤、並びにポリ
イソシアネート化合物を含有する液状重合体組成物に関
するものである。
本発明において使用される水酸基含有液状ポリイソプ
レンのビニル結合量(1,2または3,4結合量)は5乃至20
mol%の範囲であることが必要である。ビニル結合量が5
mol%より少ない場合、最終的に得られるポリウレタン
の強伸度が低くまた金属ガラス等に対する接着力が十分
ではないという問題を生ずる。また、ビニル結合量が20
mol%を超えるとポリウレタンの低温でのゴム弾性等の
力学的特性が低下する。好ましくはビニル結合量は7〜
15mol%である。なお、1,4−シス、1,4−トランス、1,2
−ビニル及び3,4−ビニルといったミクロ構造は1H−NMR
スペクトルにより求められる値によるものである。
また水酸基含有液状ポリイソプレンの数平均分子量は
700〜7,000であることが必要である。数平均分子量が70
0未満の場合、ポリイソシアネート化合物との硬化物が
良好なゴム弾性を有しない。また7,000を越える場合に
は該ポリイソプレンが良好な流動性を示さなくなる。ま
たこれを水添して得られる水添ポリイソプレンも流動性
を示さない。該ポリイソプレンの数平均分子量は好まし
くは1,000〜5,000である。
水酸基含有液状ポリイソプレンの水酸基数(=1分子
あたりの平均水酸基数)は1.5〜4.0であることが必要で
ある。水酸基数が1.5に満たない場合、ポリイソシアネ
ート化合物との反応において充分な架橋が得られずポリ
ウレタンの力学的強度が劣る等の問題が生じる。水酸基
含有液状ポリイソプレンの水酸基数が4.0を超えると架
橋密度が高くなりすぎ硬化物が良好なゴム弾性を示さな
くなる。従って水酸基数は上記範囲であることを要し、
好ましくは1.8〜3.0である。
なおこの水酸基は水添ポリイソプレンの分子鎖の末
端、鎖中のいずれにあってもよいが、両末端にあること
が好ましい。
次に本発明の水酸基含有液状ポリイソプレン及びその
水添物の製造法について述べる。本発明にいう水酸基含
有液状ポリイソプレンは公知であるか又は公知の手段に
より容易に製造することができる。例えばイソプレンモ
ノマーを過酸化水素、水酸基を有するアゾ化合物(例え
ば2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−プロピオンアミド〕等)又は水酸基を有す
るパーオキシド(例えばシクロヘキサノンパーオキサイ
ド等)を重合開始剤としてラジカル重合することにより
水酸基含有液状ポリイソプレンが得られる。重合開始剤
の使用量はイソプレンモノマー100gに対して例えばH2O2
1.2〜12g、2,2′−アゾビス−〔2−メチル−N−(2
−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド〕9.2〜92g、
シクロヘキサノンパーオキサイド7.6〜76gが適当であ
る。重合は無溶媒で行なうことも可能であるが、反応の
制御の容易さ等のため溶媒を用いるのが好ましい。溶媒
としてはエタノール、イソプロパノール等が通常用いら
れる。反応温度は100〜150℃、反応時間は5〜15時間が
適当である。
又、ナフタレンジリチウム等の触媒を用いてイソプレ
ンモノマーをアニオン重合させてイソプレンリビングポ
リマーを製造し、さらにモノエポキシ化合物等を反応さ
せることによっても水酸基含有液状ポリイソプレンを得
ることができる。重合は無溶媒で行なうことも可能であ
るがラジカル重合の場合と同様の観点から溶媒を用いる
のが好ましい。溶媒としてはヘキサン、シクロヘキサン
等の飽和炭化水素が用いられる。反応温度は50〜100
℃、反応時間は1〜10時間が適当である。また、場合に
よっては液状ポリイソプレンの側鎖に付加反応により水
酸基を導入したものを用い得る(例えば特開昭57−1600
3号公報参照)。
本発明においては上記のポリイソプレンは水添して用
いられる。このとき該ポリイソプレン中の炭素−炭素2
重結合の50%以上を水添する。水添率が50%未満ではポ
リイソシアネート化合物との硬化物の二重結合に起因す
る、熱あるいは光による耐熱性、耐光性の劣化が問題と
なる。好ましくは水添率は80%以上さらに好ましくは90
%以上である。
本発明で使用する水酸基含有水添液状ポリイソプレン
は均一系触媒、不均一系触媒等を用いる公知の手法によ
り、上記のごとく製造した水酸基含有液状ポリイソプレ
ンを水素添加することにより得ることができる。
均一系触媒を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキサン
等の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素等を溶媒とし、常温〜150℃の反応温度
で常圧〜50kg/cm2の水素圧下で水素添加反応が行なわれ
る。均一系触媒としては遷移金属の有機化合物とアルミ
ニウム、アルカリ土類金属もしくはアルカ金属などのア
ルキル化物との組合せによるチーグラー触媒等を水酸基
含有液状ポリイソプレンの2重結合あたり0.01〜0.1mol
%程度使用する。反応は通常1〜24時間で終了する。
不均一系触媒を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、エタノー
ル、イソプロパノール、等のアルコール類等あるいはこ
れらの混合系を溶媒とし、常温〜200℃の反応温度で常
圧〜100kg/cm2の水素圧下で水素添加反応が行なわれ
る。
不均一系触媒としてはニッケル、コバルト、パラジウ
ム、白金、ロジウム、ルテニウム等の触媒を単独で、あ
るいはシリカ、ケイソウ±、アルミナ、活性炭等の担体
に担持して用い、使用量は水酸基含有液状ポリイソプレ
ンの重量に対し0.5〜10重量%が適当である。
反応は通常1〜48時間で終了する。
本発明において酸化防止剤として用いられるビスフェ
ノール系化合物、トリスフェノール系化合物およびテト
ラキスフェノール系化合物からなる群から選ばれる少な
くとも一種の化合物は好適には水酸基含有水添液状ポリ
イソプレン100重量部に対し0.01〜5重量部の割合で添
加される。このような酸化防止剤の例としては2,2、−
メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−ビス
−(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス−(6−α−メチルベンジル−p−クレゾー
ル)等のビスフェノール系化合物、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン
等のトリスフェノール系化合物、テトラキス−〔メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン等のテトラキス
フェノール系化合物などが挙げられる。フェノール系の
酸化防止剤として従来最も良く用いられているモノフェ
ノール系化合物は本発明の目的には全く適さない。また
他の種類の酸化防止剤であるアミン系化合物は変色、汚
染性という大きな問題があり、本発明の目的には適さな
い。
酸化防止剤は前述の如く水酸基含有水添液状ポリイソ
プレン100重量部に対して0.01〜5重量部の範囲で用い
られる。酸化防止剤の添加量が0.01重量部より少ない場
合には耐熱性の改善効果が得られず、また5重量部を超
えて添加してもそれ以下の添加量の場合と効果は殆んど
変らないし、かえって経済性を損ねることになり好まし
くない。
また、本発明において、使用されるポリイソシアネー
ト化合物としては特に制限はなく、1分子中に2個以上
のイソシアネート基を含有するイソシアネート化合物が
用いられる。例えばトリレンジイソシアネート、フェニ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。ポ
リイソシアネート化合物は、水酸基含有水添液状ポリイ
ソプレン中の水酸基に対するイソシアネート基の比、す
なわちNCO/OHとして2〜5の範囲で用いられる。この比
が2より小さい場合にはすべての水酸基とイソシアネー
ト基を反応させることができず、5を超える場合には、
付加反応時にゲル化等が起こるおそれがある。
上記水酸基含有水添液状ポリイソプレンとポリイソシ
アネート化合物とは反応してイソシアネート基含有水添
液状ポリイソプレンを生成するが、反応条件としてはウ
レタンプレポリマー製造の場合に通常用いられる条件を
とり得る。
即ち、反応温度は室温ないし200℃の範囲から、また
反応時間は0.1時間ないし50時間の範囲から選ばれる。
このときスズ、鉛等の化合物を触媒として用いることが
できる。反応後未反応のポリイソシアネート化合物が存
在する場合には、所望により、減圧する、溶媒により抽
出する等の方法によりこれを除去して次の工程へ用いる
ことも可能である。
このようにして分子中にイソシアネート基を含有する
水添液状ポリイソプレンが得られるが、このものは通常
1分子中にイソシアネート基を1.5個以上含む。またこ
のものはOH基と反応していないポリイソシアネート化合
物を含んでいても良い。生成物中の、OH基と反応してい
ないポリイソシアネート化合物の量はイソシアネート基
含有水添液状ポリイソプレン中に10重量%以下であるの
が好ましい。
上記のごとくして得られるイソシアネート基含有水添
液状ポリイソプレン重合体は従来のポリウレタンの製造
において用いられていた手法により硬化させて用いられ
る。硬化させるために、水、ポリオール化合物、ポリア
ミン化合物などが用いられる。ポリオール化合物の例と
しては1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ペンタンジオール等が、またポリ
アミン化合物としては、トリエチレンジアミン、テトラ
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げら
れる。
硬化させる場合これらの化合物は、イソシアネート基
含有水添液状ポリイソプレン中のイソシアネート基と水
酸基またはアミノ基のモル比(NCO/OHまたはNH2)が0.5
〜2程度の間にあるのが得られる硬化物の物性からは好
ましい。この場必要に応じ、ポリイソシアネート化合物
を追加添加することも可能である。
硬化に際しては他に通常のポリウレタンを作成する際
に使用される種々の配合剤を添加し用いることができ
る。その例としてカーボンブラック、シリカ、炭酸カル
シウム等の補強剤、充填剤、老化防止剤、粘着性、接着
性改良のためのロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系
樹脂等の粘着付与樹脂、ナフテン系、パラフィン系、ア
ロマ系のプロセスオイルを代表例とする軟化剤、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジアリル等
の可塑剤等があげられる。これらの使用量については本
発明の目的、効果を損なわない限り制限はなく、目的に
応じ適宜決定されるものであるが、水酸基含有水添液状
ポリイソプレン100重量部に対し通常補強剤・充填剤は
0〜500重量部、老化防止剤は0〜10重量部、粘着付与
樹脂は0〜25重量部、軟化剤は0〜300重量部、可塑剤
は0〜300重量部使用するのが適当である。
硬化させる条件としては、反応温度が常温〜250℃、
反応時間0.1〜50時間の範囲で行なわれる。
硬化物(ポリウレタン)は耐水性、耐湿熱性に優れ、
耐熱性、耐候性も良く、またさらに十分な強度的性質、
接着性を有しておりシーリング材、コーティング材、ポ
ッティング材として好適に用いうる。
参考例1 撹拌機つきの耐圧反応器にイソプロパノール100重量
部、イソプレン200重量部を仕込み80℃に昇温した。こ
れに50%過酸化水素水16gを添加し、120℃に昇温し、撹
拌下に3時間反応させた。反応終了後、反応混合物を大
量のメタノールに注ぎ生成物を沈澱させた。得られた沈
澱を減圧下に乾燥し、水酸基含有液状ポリイソプレンを
得た。得られた生成物の収率は71%であった。生成物の
分析の結果、数平均分子量は2,860、水酸基含有量は2.1
9個/分子、3.4結合量は赤外吸収スペクトルによる分析
の結果12mol%であった。
得られた重合体100重量部をシクロヘキサン50重量部
に溶解し10重量部のRu−C(Ru5%)を添加し、50kg/cm
2の水素圧をかけ120℃で6時間反応させた。反応生成物
をさらにシクロヘキサンで希釈し触媒をろ過し、ろ液を
減圧下に乾燥し、水酸基含有水添液状ポリイソプレンを
回収した。
得られた水酸基含有水添液状ポリイソプレンの数平均
分子量は2,920、水酸基含有量は2.13個/分子、ヨウ素
価は1.1g/100gであった。ヨウ素価の測定結果に基づく
水添率は98%であった。
実施例1〜4および比較例1〜4 参考例1で得られた水酸基含有水添液状ポリイソプレ
ンに表−1に示す各種の酸化防止剤を添加し、これを表
−1に示す配合により液状重合体組成物を作成し120℃
で30分加熱することにより硬化物を得た。得られた硬化
物を100℃のオーブン中で加熱しその形状の変化を追跡
することにより耐熱性を評価した。結果を表−1に示
す。モノフェノール系の酸化防止剤は時間の経過ととも
に著しく劣化が進み、またアミン系の酸化防止剤は着色
が著しく、いずれも実用には供し得ないものであった
が、本発明の液状重合体組成物は100℃で7日間を経て
も殆んど劣化は認められなかった。
参考例2 ヘキサンにm−ジビニルベンゼン55mmolを溶解し、こ
れを−10℃に冷却し、n−BuLi120mmolを摘下してm−
ジ−リチオヘキシルベンゼンを生成させ、これにイソプ
レンモノマー2.2molを添加し40℃で重合させた。ついで
反応系にエチレンオキサイド4molを添加し、得られた生
成物を大量のメタノールに注ぎ沈澱物として両末端に水
酸基を有する液状ポリイソプレンを得た。得られたポリ
イソプレンの分子量は3,200,3,4結合量が11%、1分子
中の水酸基の数は1.93個であった。
得られた水酸基含有液状ポリイソプレンをジオキサン
に溶解後Ru−C(Ru5%)を触媒として、水素圧30kg/cm
2で水添反応を行なった。反応後過することにより触
媒を分離し、さらに真空乾燥することにり水酸基含有水
添液状ポリイソプレンを得た。得られた水酸基含有水添
液状ポリイソプレンの分子量は3,250、1分子当りの水
酸基の数は1.92個、ヨウ素価の測定に基づく水添率は97
%であった。
実施例5〜7および比較例5〜7 参考例2で得られた水酸基含有水添液状ポリイソプレ
ンに表−2に示す割合でテトラキス−〔メチレン−3−
(3′,5′−ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタンを添加し、さらに表−2
の配合により硬化物を作成し実施例1と同様に耐熱性を
評価した。
表−2に示した結果のとおり、酸化防止剤の添加量が
少量の場合には耐熱性改善の効果は全く見られず、酸化
防止剤を多量に添加した場合には硬化物の物性がむしろ
低下しており好ましくないことが判る。
〔発明の効果〕 本発明によって耐水性、耐湿性と同時に耐熱性、耐候
性に優れるとともに十分な強度的性質、接着性を有し、
かつ熱安定性に優れるポリウレタンを与え、なおかつポ
リウレタンを得る際の混合、成型等の操作性も優れるポ
リウレタン用の原料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 港野 尚武 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式 会社クラレ内 審査官 鐘尾 みや子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,2または3,4結合を5乃至20mol%含有
    し、数平均分子量が700〜7,000であり、1分子当り1.5
    〜4.0個の水酸基を有する液状ポリイソプレンの不飽和
    結合の50%以上を水添することにより得られる水酸基含
    有水添液状ポリイソプレン、並びにビスフェノール系化
    合物、トリスフェノール系化合物およびテトラキスフェ
    ノール系化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種
    の化合物からなる酸化防止剤を、該水酸基含有水添液状
    ポリイソプレン100重量部に対して該酸化防止剤が0.01
    〜5重量部となる割合で含有する液状重合体組成物。
  2. 【請求項2】さらにポリイソシアネート化合物を含有す
    る請求項1記載の液状重合体組成物。
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