JP2644694B2 - プロピレンの製造方法 - Google Patents

プロピレンの製造方法

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JP2644694B2
JP2644694B2 JP7040148A JP4014895A JP2644694B2 JP 2644694 B2 JP2644694 B2 JP 2644694B2 JP 7040148 A JP7040148 A JP 7040148A JP 4014895 A JP4014895 A JP 4014895A JP 2644694 B2 JP2644694 B2 JP 2644694B2
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catalyst
oxide
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propane
propylene
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昌弘 斉藤
功 高原
忠博 藤谷
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Agency of Industrial Science and Technology
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロパンからプロピレ
ンを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンの原料であるプロピレン
の安価な製造方法は非常に重要であり、安価な余剰のプ
ロパンからプロピレンを効率的に製造することは工業的
に重要な課題である。従来、プロパンからのプロピレン
の製造は、プロパンを、酸化クロムや白金などを酸化ア
ルミニウムなどに担持した触媒に600℃程度の高温下
で接触させることによって行っていた(ペトロテック、
15巻、10号、973頁あるいはJETI、40巻、
10号、97頁)。しかし、これらの方法は、酸化クロ
ム系触媒の活性低下が大きい、白金系触媒の価格が高い
などの問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プロパンか
らのプロピレンの製造において、触媒活性の低下が少な
く、しかも、価格の安い触媒を用いるプロピレンの製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な技術の現状に鑑みて研究を進めた結果、プロパンを二
酸化炭素含有ガスと共に、酸化クロムを酸化珪素に担持
させた触媒に500乃至650℃で接触させることによ
り、その目的を達成し得ることを見いだした。
【0005】以下本発明について詳細に説明する。
【0006】本発明にて使用する触媒は、クロム酸化物
を酸化珪素に担持させたことに特徴がある。これによ
り、プロピレンを効率的に得ることができ、しかも、触
媒性能の安定性を向上させることができる。触媒中のク
ロム酸化物の含有量は、1〜50重量%であり、好まし
くは3〜30重量%である。
【0007】本発明において触媒成分となるクロム及び
珪素は、触媒焼成後酸化物の形態となっていれば良く、
酸化クロムの原料としては、硝酸塩、塩酸塩、有機酸
塩、水酸化物等を、また、酸化珪素の原料としては、珪
酸ナトリウム、塩化珪素、有機珪素化合物などを用いる
ことができる。
【0008】本発明において使用する触媒は、共沈法、
含浸法、混合法、逐次沈殿法、アルコキシド法などの公
知の方法により、或いはこれらの方法を組合わせること
により、製造できる。即ち、得られた触媒が上記の含有
量範囲で酸化クロムを含有している限り、製造方法は特
に制限されない。触媒製造後、空気中で焼成することに
より、触媒成分を安定な酸化物の状態にすることが望ま
しい。
【0009】本発明方法において反応原料として用いる
プロパンおよび二酸化炭素は、特に高純度である必要は
なく、その他に不活性ガス、窒素を含んでいてもよい。
【0010】本発明のプロピレンの製造方法は、流動床
・固定床のいずれの方式でも行うことができる。また、
触媒の粒子径、形状は反応器の形式に応じて任意に選択
し得る。
【0011】本発明方法における反応温度としては 5
00℃〜650℃の範囲が好ましい。反応温度が500
℃未満の場合は充分な転化率が得られず、650℃を越
えるとメタン、エタン等の分解ガスの発生量が多くな
り、また、炭素析出が急激におこるからである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0013】実施例1 粉末状酸化珪素(触媒学会JRC−SIO−4)に、硝
酸クロムを溶解させた水溶液を混合し、これを充分攪拌
した。混合物を110℃で乾燥し、水を充分に除去した
後、550℃にて空気中で3時間焼成した。得られた触
媒の組成はCr235wt%、SiO2 95wt%とな
るようにした。
【0014】次に、60〜80メッシュに粒度を調整し
た触媒0.5gをステンレス製反応管に充填し、プロパ
ン:CO2 =1:1(モル比)の混合ガスを流量93N
ml/minで550℃の温度で接触させた。このよう
にして得られた反応ガスを逐次採取し、主としてガスク
ロマトグラフを用いて分析したところ、表1に示す結果
を得た。
【0015】実施例2 実施例1で用いた酸化珪素とは別の粉末状酸化珪素(富
士シリシア化学(株)製CARiACT Q−3)を用
いて、実施例1と同様に触媒を調製し、実施例1と同様
の条件で反応を行ったところ、表1に示す結果を得た。
【0016】実施例3 硝酸クロムを希硝酸に溶解し、これに珪酸ナトリウム水
溶液を加えた。得られた沈殿をろ過、水洗し、これを1
10℃で乾燥し、水を充分に除去した後、550℃にて
空気中で3時間焼成した。得られた触媒の組成はCr2
35wt%、SiO2 95wt%となるようにした。
【0017】次に、実施例1と同様の条件で反応を行っ
たところ、表1に示す結果を得た。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1〜7 酸化珪素に代えて、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化マグネシウム、シ
リカ−アルミナ及びシリカ−マグネシアを担体として使
用し、実施例1と同様の方法で調製した触媒を用いて実
施例1と同様の条件で反応を行ったところ、表2に示す
結果を得た。
【0020】
【表2】
【0021】比較例8 実施例1と同様な方法で調製した触媒0.5gをステン
レス製反応管に充填し、プロパン:Ar=1:1(モル
比)の混合ガスを流量93Nml/minで550℃の
温度で接触させた。このようにして得られた反応ガスを
逐次採取し、主としてガスクロマトグラフを用いて分析
したところ、プロパン転化率は5.2%、プロピレンの
選択率は95%であった。
【0022】実施例4 実施例3と同様の方法で調製した触媒を用いて、実施例
1と同様の条件で反応を行い、反応経過時間13時間後
に反応生成物を分析したところ、プロパン転化率は5.
1%、プロピレン選択率95%であった。
【0023】比較例9 実施例3と同様な方法で調製した触媒を用いて、比較例
8と同様な条件で反応を行い、反応経過時間13時間後
に反応生成物を分析したところ、プロパン転化率は2.
4%、プロピレン選択率92%であった。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るプロピレンの製造方法によ
れば、プロパンを二酸化炭素含有ガスと共に、酸化クロ
ムを酸化珪素に担持した触媒と500乃至650℃で接
触させることにより、プロピレンを効率的に得ることが
でき、しかも、触媒活性低下の抑制効果を得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−270104(JP,A) CHEMICAL ABSTRACT S 116:60019

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンを二酸化炭素含有気体と共に、
    クロム酸化物を酸化珪素に担持させた触媒と500℃乃
    至650℃で接触させることを特徴とするプロピレンの
    製造方法。
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