JP2643469B2 - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JP2643469B2
JP2643469B2 JP1216269A JP21626989A JP2643469B2 JP 2643469 B2 JP2643469 B2 JP 2643469B2 JP 1216269 A JP1216269 A JP 1216269A JP 21626989 A JP21626989 A JP 21626989A JP 2643469 B2 JP2643469 B2 JP 2643469B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車等のステアリングホイールに係り、
とくに、中央のボス部に、ホーンスイッチ機構と、衝撃
により拡張して運転者の安全を確保するガスバッグを備
えたガスバッグモジュールとを設け、ガスバッグモジュ
ールを介してホーンスイッチ機構を操作するものに関す
るものである。
(従来の技術) ステアリングホイールの中央のボス部に、ホーンスイ
ッチ機構と、衝撃により拡張して運転者の安全を確保す
るガスバッグを備えたガスバッグモジュールとを設けた
ものとして、特開昭63−184547号公報に示されたものが
ある。
この公報に示されたステアリングホイールは、ガスバ
ッグモジュールを介してホーンスイッチ機構を操作する
もので、ガスバッグモジュールのガス発生器及びガスバ
ッグ及びパッドを取付けたベースプレート(バックアッ
ププレート)の左右両側部を、ホーンスイッチ機構の可
動接点側となる左右一対のコンタクトプレートに取付ボ
ルトで固定してある。
ところで、この公報に示された構造では、ガスバッグ
モジュールのベースプレート(バックアッププレート)
をホーンスイッチ機構のコンタクトプレートに取付ボル
トで固定しただけなので、ガスバッグの拡張時に、ガス
バッグモジュールから左右の取付ボルトを介してコンタ
クトプレートに衝撃的な力が加わると、コンタクトプレ
ートが変形し易く、左右のコンタクトプレートが不均一
に変形すると、ガスバッグモジュールのベースプレート
が左右に傾いてしまうため、拡張したガスバッグの方向
性が狂い、ガスバッグが右や左に片寄ってしまい、運転
者の安全確保に問題がでる可能性がある。
なお、この問題は、コンタクトプレートの板厚を増す
ことで、ある程度の対応が可能であるが、コンタクトプ
レートの板厚を増すと、コンタクトプレートの加工精度
を維持し難くなるので、ホーンスイッチ機構の可動接点
側として使用する上で、問題が発生し易く、重量増加に
もなる。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来のステアリングホイールの場合、ガスバ
ッグの拡張時の衝撃的な力により、ガスバッグモジュー
ルのベースプレートに対するコンタクトプレートの左右
の固定部分が不均一に変形すると、ベースプレートが左
右に傾いてしまうため、拡張したガスバッグの方向性が
狂い、ガスバッグが右や左に片寄ってしまい、運転者の
安全確保に問題がでる可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ガス
バッグの拡張時に、ガスバッグモジュールのベースプレ
ートが左右に傾くのを阻止し、運転者の安全を確保する
ことを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、環状のリム部1の中央にスポーク部3を介
して設けたボス部2において、ステアリングシャフトに
連結されるボスプレート7を固定接点側として、このボ
スプレート7の上に可動接点側としてコンタクトプレー
ト8をボスプレート7に向かって押動可能に設けること
によって、ホーンスイッチ機構9を構成し、このボス部
2のホーンスイッチ機構9のコンタクトプレート8に、
衝撃によってガスを発生するガス発生器31と、このガス
発生器31のガスによって拡張されるガスバッグ34と、こ
のガスバッグ34を含むボス部2の内部機構を覆いかつガ
スバッグ34の拡張時に開かれるパッド11と、ガス発生器
31及びガスバッグ34及びパッド11を取付けたベースプレ
ート33とを備えたガスバッグモジュール10を支持し、こ
のガスバッグモジュール10のパッド11を介して上記ホー
ンスイッチ機構9のコンタクトプレート8を押動するス
テアリングホイールであって、上記コンタクトプレート
8の左右両側部と上記ベースプレート33の左右両側部の
それぞれに取付片8b,38を設け、このコンタクトレート
8の両側の取付片8bとベースプレート33の両側の取付片
38を取付ボルト42で固定することによって、コンタクト
プレート8に上記ガスバッグモジュール10を支持し、上
記ボスプレート7の左右両側部に係合片16を設け、この
両側の係合片16に上記両側の取付ボルト42の先端部を所
定範囲可動自在に係合するものである。
(作用) 本発明のステアリングホイールは、ガスバッグモジュ
ール10のベースプレート33をホーンスイッチ機構9のコ
ンタクトプレート8に固定した左右の取付ボルト42の先
端部を、ボスプレート7の左右の係合片16に係合するこ
とにより、ガスバッグ34の拡張時に、ベースプレート33
が左右に傾くのを阻止するものである。
(実施例) 本発明のステアリングホイールの一実施例を図面を参
照して説明する。
第3図はステアリングホイールの全体の正面図で、1
は円環状のリム部、2は矩形状のボス部で、リム部1の
中央にボス部2が配置され、リム部1とボス部2は左右
のスポーク部3によって連結されている。
上記ボス部2は、第1図に示すように、図示しないス
テアリングシャフトに連結される金属製の筒状のボス6
の上端外側部に金属製のボスプレート7を水平状に固着
し、このボスプレート7を固定接点側として、このボス
プレート7の上に可動接点側として左右一対の金属製の
コンタクトプレート8をボスプレート7に向かって押動
可能に設けることによって、ホーンスイッチ機構9を構
成し、このホーンスイッチ機構9の一対のコンタクトプ
レート8の上にガスバッグモジュール10を支持し、上側
部を軟質発泡合成樹脂製の箱状のパッド11で覆うととも
に、下側部を合成樹脂製の下部カバー12で覆った構造で
ある。
そして、第2図にも示すように、上記ホーンスイッチ
機構9を構成するボスプレート7の左右両側部のそれぞ
れの前後位置には断面逆L字形の固定接点部15を上方に
向かって折曲形成し、この前後一対の固定接点部15の間
に位置して、ボスプレート7の左右両側部から上方に係
合片16を折曲形成し、両側前後の固定接点部15のそれぞ
れの先端の水平部分15aにねじ孔17を形成するととも
に、両側の垂直な係合片16にそれぞれ垂直方向に長い係
合孔18を形成してある。
また、上記ホーンスイッチ機構9を構成する左右一対
のコンタクトプレート8はそれぞれT字形の板を折曲し
た形状で、この両側のコンタクトプレート8のそれぞれ
の水平部分8aには前後一対の通孔21を上記ボスプレート
7の両側前後の固定接点部15のねじ孔17に対応して形成
するとともに、この各通孔21のそれぞれに隣接してリベ
ット状の可動接点22を取付け、さらに、この両側のコン
タクトプレート8のそれぞれの垂直な取付片8bにはねじ
孔21を上記ボスプレート7の両側の係合片16の係合孔18
に対応して形成してある。
そうして、両側のコンタクトプレート8の水平部分8a
の各通孔21には絶縁性の合成樹脂から成るインシュレー
タ26を装着し、この各インシュレータ26を介して、両側
のコンタクトプレート8の各通孔21にガイドボルト27を
挿通し、この各ガイドボルト27の外側にそれぞれにコイ
ルばね28を嵌合した上で、この各ガイドボルト27の先端
部を上記ボスプレート7の両側前後の固定接点部15のね
じ孔17に螺合してあり、これによって、両側のコンタク
トプレート8がボスプレート7の両側前後の固定接点部
15の上に所定のストローク上下動可能に支持されている
とともに、この両側のコンタクトプレート8が各インシ
ュレータ26を介してコイルばね28により上方に付勢さ
れ、したがって、両側のコンタクトプレート8の各可動
接点22とボスプレート7の両側前後の固定接点部15が常
開の接点機構を構成し、コンタクトプレート8をボスプ
レート7に向かってコイルばね28に抗して押圧すること
により、可動接点22が固定接点部15に接触して常開の接
点機構が閉成するようになっている。
また、上記ガスバッグモジュール10は、ガス発生器31
の外周のフランジ部32の上に金属製の箱枠状のベースプ
レート33の底部の開口部の周縁部を取付け、このベース
プレート33の底部の開口部の周縁部の上に折畳んだガス
バッグ34の開口部の周縁部を配置し、このガスバッグ34
の開口部の周縁部を金属製のリング35によりベースプレ
ート33の底部との間に挟持し、さらに、このベースプレ
ート33の周縁部に上記パッド11の周縁部を嵌着し、この
パット11によりガスバッグ34等の内部機構を覆った構造
である。
そうして、このガスバッグモジュール10は、衝突等に
よって衝撃を受けると、ガス発生器31がガスを発生し、
このガスがガスバッグ34に充満してガスバッグ34が拡張
し、ガスバッグ34が拡張すると、ガスバッグ34を覆って
いるパッド11がガスバッグ34から圧力を受け、パッド11
の所定位置に設けられた薄肉部が破断してパッド11の上
面が所定の方向に開き、ここからガスバッグ34が運転者
に向かって突出しながら拡張し、運転者がステアリング
ホイール等に衝突するのを阻止するとともに、運転者に
加わる衝撃を緩和し、運転者の安全を確保するようにな
っている。。
そして、このガスバッグモジュール10のベースプレー
ト33の左右両側部の下部にはそれぞれ断面L字形の取付
片38がリベット等により取付けられ、この両側の取付片
38のそれぞれの垂直部分38aには通孔29を上記両側のコ
ンタクトプレート8の垂直な取付片8bのねじ孔23及び上
記ボスプレート7の両側の係合片16の係合孔18に対応し
て形成してある。
そうして、このガスバッグモジュール10の取付けに際
しては、左右一対の取付ボルト42を、ガスバッグモジュ
ール10のベースプレート33の両側の取付片38の垂直部分
38aの通孔39を通して、上記両側のコンタクトプレート
8の水著な取付片8bのねじ孔23に螺合し、さらに、この
両側の取付ボルト42の先端部を上記ボスプレート7の両
側の係合片16の係合孔18に所定範囲可動自在に挿通す
る。
この状態では、左右の取付ボルト42によって、ホーン
スイッチ機構9の左右のコンタクトプレート8にガスバ
ッグモジュール10のベースプレート33が取付けられ、し
かも、この状態で、コンタクトプレート8の可動接点側
として必要な上下動ストロークが、取付ボルト42の先端
部とボスプレート7の両側の係合片16の係合孔18との可
動自在の係合により確保されるので、ガスバッグモジュ
ール10のパッド11を介して、ホーンスイッチ機構9の両
側のコンタクトプレート8をボスプレート7に押動し、
ホーンスイッチ機構9の各可動接点22と各固定接点部15
との間を開閉することができる。
そして、この状態では、強度が高い左右の取付ボルト
42の先端部と強度が高いボスプレート7の左右の係合片
16の係合孔18との係合によって、ガスバッグモジュール
10のベースプレート33がホーンスイッチ機構9の可動接
点側に必要な上下動ストロークを大きく越えて移動する
のを阻止されているため、ガスバッグ34の拡張時に、ガ
スバッグモジュール10に衝撃的な力が発生しても、強度
の高いボスプレート7及び取付ボルト42が変形し難いこ
とから、ガスバッグモジュール10のベースプレート33が
左右に傾くことがなく、したがって、拡張したガスバッ
グ34の方向性が狂ってガスバッグ34が右や左に片寄って
しまうことがなく、運転者の安全を確保することができ
る。
また、このように、左右の取付ボルト42とボスプレー
ト7の左右の係合片16の係合によってガスバッグモジュ
ール10の傾きを阻止しているため、コンタクトプレート
8の強度を増す目的でコンタクトプレート8の板厚を増
す必要がなく、コンタクトプレート8の軽量化も可能と
なり、したがって、コンタクトプレート8の加工精度の
維持あるいは加工精度の向上を計ることができ、ホーン
スイッチ機構9の作動が安定し、可動部分の重量増加の
心配もない。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明によれば、ガスバッグモジュ
ールのベースプレートをホーンスイッチ機構のコンタク
トプレートに固定した左右の取付ボルトの先端部を、ボ
スプレートの左右の係合片に係合し、これによって、ガ
スバッグモジュールのベースプレートがホーンスイッチ
機構の可動接点側に必要な上下動ストロークを大きく越
えて移動するのを阻止するため、ガスバッグの拡張時
に、ガスバッグモジュールのベースプレートが左右に傾
くことができ、したがって、拡張したガスバッグの方向
性が狂ってガスバッグが右や左に片寄ってしまうことが
なく、運転者の安全を確保することができる。
また、このように、左右の取付ボルトとボスプレート
の左右の係合片の係合によってガスバッグモジュールの
傾きを阻止しているため、コンタクトプレートの強度を
増す目的でコンタクトプレートの板厚を増す必要がな
く、コンタクトプレートの軽量化も可能となり、したが
って、コンタクトプレートの加工精度の維持あるいは加
工精度の向上を計ることができ、ホーンスイッチ機構の
作動が安定し、可動部分の重量増加の心配もない。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のステアリングホイールの一実施例を示し、
第1図はボス部の第3図III−III断面図、第2図はボス
部の一部の分解斜視図、第3図は全体の平面図である。 1……リム部、2……ボス部、3……スポーク部、7…
…ボスプレート、8……コンタクトプレート、8b……取
付片、9……ホーンスイッチ機構、10……ガスバッグモ
ジュール、11……パッド、16……係合片、31……ガス発
生器、33……ベースプレート、34……ガスバッグ、38…
…取付片、42……取付ボルト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状のリム部の中央にスポーク部を介して
    設けたボス部において、 ステアリングシャフトに連結されるボスプレートを固定
    接点側として、このボスプレートの上に可動接点側とし
    てコンタクトプレートをボスプレートに向かって押動可
    能に設けることによって、ホーンスイッチ機構を構成
    し、 このボス部のホーンスイッチ機構のコンタクトプレート
    に、衝撃によってガスを発生するガス発生器と、このガ
    ス発生器のガスによって拡張されるガスバッグと、この
    ガスバッグを含むボス部の内部機構を覆いかつガスバッ
    グの拡張時に開かれるパッドと、ガス発生器及びガスバ
    ッグ及びパッドを取付けたベースプレートとを備えたガ
    スバッグモジュールを支持し、 このガスバッグモジュールのパッドを介して上記ホーン
    スイッチ機構のコンタクトプレートを押動するステアリ
    ングホイールであって、 上記コンタクトプレートの左右両側部と上記ベースプレ
    ートの左右両側部のそれぞれに取付片を設け、このコン
    タクトプレートの両側の取付片とベースプレートの両側
    の取付片を取付ボルトで固定することによって、コンタ
    クトプレートに上記ガスバッグモジュールを支持し、 上記ボスプレートの左右両側部に係合片を設け、この両
    側の係合片に上記両側の取付ボルトの先端部を所定範囲
    可動自在に係合したことを特徴とするステアリングホイ
    ール。
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US8820781B2 (en) 2010-08-26 2014-09-02 Autoliv Development Ab Attachment structure for driver seat airbag device

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