JP2584091Y2 - エアバッグ装置を備えたステアリングホイール - Google Patents

エアバッグ装置を備えたステアリングホイール

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JP2584091Y2
JP2584091Y2 JP1992093551U JP9355192U JP2584091Y2 JP 2584091 Y2 JP2584091 Y2 JP 2584091Y2 JP 1992093551 U JP1992093551 U JP 1992093551U JP 9355192 U JP9355192 U JP 9355192U JP 2584091 Y2 JP2584091 Y2 JP 2584091Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエアバッグ装置を備えた
ステアリングホイールに係り、特にフローティングタイ
プのホーン機構を有するエアバッグ装置を備えたステア
リングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からエアバッグ装置を備えたステア
リングホイールにおいて、ホーンボタンを採用したステ
アリングホイールが知られているが、ホーンの押圧範囲
が狭いため、ステアリングホイールの回転時等におい
て、ホーンボタンを押しにくいという不都合がある。こ
のためモジュールカバー全体でホーンを吹鳴する構成を
採用した、いわゆるフローティングタイプのホーン機構
を有するステアリングホイールが知られている。
【0003】例えば図5及び図6は、この種技術の一例
を示すものであり、芯金51上にスプリング52を介し
て可動プレート53を配設し、この芯金51上に形成し
た固定接点54(図6参照)と、可動プレート53上に
形成した可動接点55との接触によってホーンが吹鳴で
きるように構成したものである。
【0004】そして、可動プレート53はリテーナ56
と連結され、このリテーナ56にはインフレータ58,
バッグ59,モジュールカバー50等を取着して形成し
ている(例えば特開平4−169357号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記図5及び図6で示
す技術においては、モジュールカバー50やバッグ59
等がリテーナ56に取着され、このリテーナ56が可動
プレート53と連結され、この可動プレート53の可動
接点55と、芯金51上の固定接点54とでホーン機構
を構成している。このために、インフレータ58等の重
さによりモジュールカバー50が悪路等であばれてしま
い、可動プレート53を作動させてホーンの吹鳴を起こ
すことがある。
【0006】これを防止するためには、スプリングの設
定荷重値(バネ定数)を高くすれば良いが、このように
スプリングを硬く構成するとホーン吹鳴荷重も高くなっ
てしまうという不都合がある。
【0007】このように上記従来技術では、エアバッグ
装置の組付下部にホーン機構が存在し、エアバッグ装置
を構成するインフレータその他の重量部材がスプリング
の上に配設されていた。このようにスプリング上に配設
される各種構成部材の重量が大きいためスプリングを強
くすると、ホーン吹鳴の操作性が悪い。またスプリング
上の重量があるために振動性も悪くなる。
【0008】また重量があるために構成部材の連結部に
剛性が必要となり、さらに重量が増えてしまうことにな
る。従ってエアバッグ装置を備えていない通常のステア
リングホイールよりもホーンのセット荷重を高くする必
要があり、そのためにホーン吹鳴荷重が高く(重く)な
っていた。
【0009】本考案の目的は、悪路走行時やアイドリン
グ時などの振動があってもモジュールカバーに伝わりに
くく、異音発生,ホーンの誤吹鳴,モージュールカバー
のガタ付き等を防止したフローティングタイプのホーン
機構を有するエアバッグ装置を備えたステアリングホイ
ールの提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案のエアバッグ装置
を備えたステアリングホイールは、バッグと、インフレ
ータを取着したリテーナと、モジュールカバーと、を有
するエアバッグ装置を備えたステアリングホイールにお
いて、前記モジュールカバーは前記バッグと間隙を置い
て配設されてホーンの可動接点が形成されると共に、該
可動接点と対向した部位に可動接点と接触可能な固定接
点が設けられ、前記リテーナには外周端部側がボス部側
へ折れ曲がった折曲部が形成され、該折曲部と前記モジ
ュールカバーの縦壁の端部側とが、縦壁を外側にして連
結されると共に、縦壁にはリテーナとの連結位置より上
方位置で変形する変形部が形成され、前記モジュールカ
バーの上面を押圧することにより前記変形部が変形し、
前記モジュールカバーを下方に摺動すると共に、前記可
動接点と固定接点が接触してなる構成とする。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本考案を
限定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0012】図1乃至図6は本考案の一実施例を示すも
のであり、図1はステアリングホイールの平面図、図2
は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図
4は縦壁の変形状態を説明する部分断面図である。
【0013】本例のステアリングホイールSは、図1で
示すように、環状グリップ部10aと、この環状グリッ
プ部10aから内側に延出した4か所の延出グリップ部
10bとを有しており、この延出グリップ部10bの内
側にエアバッグ装置Eが配設されている。本例のエアバ
ッグ装置Eは、図2で示すように、バッグ1と、インフ
レータ2と、リテーナ3と、モジュールカバー4とを主
たる構成要素としている。
【0014】本例のリテーナ3には中央部にインフレー
タ2を取付ける中心穴32が形成され、この穴32の周
辺には、バックリング35,インフレータ2,バッグ1
の開口周縁11と連結する連結孔(図示せず)が多数形
成されている。
【0015】そして、バッグ1の開口周縁11をリテー
ナ3とバックリング35で挾持して、ビス等の固着具で
上記連結孔によってインフレータ2及びリテーナ3と共
に取着し、リテーナ3とインフレータ2とバッグ1とが
一体に組み付けられている。なお本例のバッグ1は、バ
ッグ1それ自体が公知の手段によって収納保形されてい
る。
【0016】また本例のリテーナ3の端部側はボス部5
側へ折れ曲がった折曲部33が形成され、この折曲部3
3は、図3で示すように所定間隔ごとに、次述するモジ
ュールカバー4の縦壁42の端部側と、ビス,取付けね
じ等の固着具6で連結されると共に、図2で示すように
所定位置でボス部5に取着されたボスプレート7とビス
等,取付けねじの固着具8によって一体に固定されてい
る。
【0017】本例のモジュールカバー4は、上面部41
と、この上面部41から下方延出した縦壁42が形成さ
れ、バッグ1,インフレータ2等を覆って配設される
が、バッグ1の上面1aとモジュールカバーの上面部4
1の裏面41aとの間には、空間部Kが形成されてい
る。なお図1の記号Hはモジュールカバー4に形成され
たH状の破断線である。
【0018】そしてモジュールカバー4の延出グリップ
10b側の下端部には下方に突起した支持部43が形成
され、この支持部43には可動接点44が配設されてい
る。そして延出グリップ10bの上面位置で可動接点4
4と対向する部位10cには、可動接点44と接触する
固定接点45が離間して形成されている。
【0019】上記モジュールカバー4の縦壁42の端部
はリテーナ3の折曲部33と固着されるが、この縦壁4
2には、リテーナ3と固着される部位より上方位置には
変形部46が形成されている。本例の変形部46は上記
リテーナ3と反対側に折れ曲がって形成されており、図
4で示すように、モジュールカバー4をX方向に押圧し
たときに、折れ曲がりがより大きく変形して、モジュー
ルカバー4が下方に移動可能に形成されている。
【0020】次に上記構成からなる実施例の動作につい
て説明すると、常時には、モジュールカバー4は縦壁4
2とリテーナ3とが連結されているために、一般的なエ
アバッグ装置を備えたステアリングホイールSと同様に
固定されている。
【0021】そしてホーンを吹鳴するときには、モジュ
ールカバー4の上面41を押圧するが、上述のようにモ
ジュールカバー4とバッグ1との間には空間部Kが形成
され、またモジュールカバー4を支える縦壁42とリテ
ーナ3との連結位置より上方に変形部46が形成されて
いるために、モジュールカバー4を上面41側から押圧
すると、図4で示すように変形部46がより深く屈曲し
て変形し、モジュールカバー4だけが、下方(ボスプレ
ート7側)に摺動する。
【0022】このモジュールカバー4が下方に移動する
と、モジュールカバー4に形成された可動接点44と、
延出グリップ部10bの部位10cに形成された固定接
点45が接触して、ホーンを吹鳴させることができる。
【0023】以上のように構成しているので、ホーンを
吹鳴させるためにモジュールカバー4の上面41を押圧
したときに、摺動するするのはモジュールカバー4だけ
となり、エアバッグ装置Eを構成するインフレータ2,
バッグ1等の荷重はボスプレート7で固定的に受けるこ
ととなる。
【0024】従って、従来のようにエアバッグ装置Eの
下部にスプリング等を備えたホーン機構を備えていない
ので、エアバッグ装置を有さないステアリングホイール
と同様にホーン操作性が良好なものとなる。
【0025】上記実施例においては、モジュールカバー
4の縦壁42の変形部46を折れ曲がりとして形成した
例を示したが、変形部46はこれに限定されるものでは
なく、折れ曲がり以外の手段、例えばスプリング等の可
撓性のあるものを縦壁42と一体に変形部として配設し
て形成することもできる。
【0026】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、フローテ
ィングタイプのホーン機構を有するエアバッグ装置を備
えたステアリングホイールにおいて、可動接点を備えた
モジュールカバーだけを摺動させる構成としたので、悪
路走行時やアイドリング時などの振動があってもモジュ
ールカバーに伝わりにくく、異音発生,ホーンの誤吹
鳴,モージュールカバーのガタ付き等を防止できる。
【0027】またホーン吹鳴の操作感覚を、エアバッグ
を備えていないステアリングホイールと同様に、軽い操
作感覚とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエアバッグ装置を備えたステアリング
ホイールの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】縦壁の変形状態を説明する部分断面図である。
【図5】従来例を示す要部断面図である。
【図6】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10a 環状グリップ部 10b 延出グリップ部 10c 可動接点と対向する部位 1 バッグ 1a バッグの上面 11 バッグの開口周縁 2 インフレータ 3 リテーナ 33 折曲部 35 バックリング 5 ボス部 6,8 固着具 7 ボスプレート 4 モジュールカバー 41 上面部 41a モジュールカバーの上面部の裏面 42 縦壁 43 支持部 44 可動接点 45 固定接点 46 変形部 E エアバッグ装置 K 間隙(空間部) S ステアリングホイール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッグと、インフレータを取着したリテ
    ーナと、モジュールカバーと、を有するエアバッグ装置
    を備えたステアリングホイールにおいて、前記モジュー
    ルカバーは前記バッグと間隙を置いて配設されてホーン
    の可動接点が形成されると共に、該可動接点と対向した
    部位に可動接点と接触可能な固定接点が設けられ、前記
    リテーナには外周端部側がボス部側へ折れ曲がった折曲
    部が形成され、該折曲部と前記モジュールカバーの縦壁
    の端部側とが、縦壁を外側にして連結されると共に、縦
    壁にはリテーナとの連結位置より上方位置で変形する変
    形部が形成され、前記モジュールカバーの上面を押圧す
    ることにより前記変形部が変形し、前記モジュールカバ
    ーを下方に摺動すると共に、前記可動接点と固定接点が
    接触してなることを特徴とするエアバッグ装置を備えた
    ステアリングホイール。
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US6719323B2 (en) 1999-08-06 2004-04-13 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Air bag apparatus and steering wheel

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