JP2642109B2 - リベットによる被止着物の固定構造 - Google Patents

リベットによる被止着物の固定構造

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JP2642109B2
JP2642109B2 JP62292587A JP29258787A JP2642109B2 JP 2642109 B2 JP2642109 B2 JP 2642109B2 JP 62292587 A JP62292587 A JP 62292587A JP 29258787 A JP29258787 A JP 29258787A JP 2642109 B2 JP2642109 B2 JP 2642109B2
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史之 山岡
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、油圧緩衝器のベースバルブ等の締結に施用
して良好な、リベットによる被止着物の固定構造に関す
る。
従来の技術 この種の固定構造として、油圧緩衝器のベースバルブ
を例にとって説明すると、例えば実公昭61−10026号公
報に示されたようなものがある。これは、一端に鍔部を
形成した中実のリベットの脚を被止着物すなわちバルブ
ボディ,弁板などに挿通して、鍔部を受圧面としてリベ
ットの先端を軸方向に圧潰することによって固定するも
のである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この構造の場合、リベット先端への圧
潰力を除したときリベットの脚が若干スプリングバック
することから、被止着物に軸方向の大きな固定力を与え
ることができない。しかして、油圧緩衝器のベースバル
ブでは、弁板の固定力の安定確保が高減衰力特性を安定
して獲得することに不可欠であり、前記の脚部にスプリ
ングバックが生じることによって固定力不足が生じるこ
とは性能上好ましくない。
そこで、本発明は固定力不足を生じることがないリベ
ットによる被止着物の固定構造を提供することを目的と
する。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明のリベットによる被止着物の固定構
造は、脚部と鍔部とからなるリベットの脚部に複数の被
止着物を嵌装し、前記脚部の先端を圧潰してかしめ部を
形成し、該かしめ部と前記鍔部との間で被止着物の全て
を挾圧固定するリベットによる被止着物の固定構造にお
いて、前記脚部に鍔部側から有底穴を形成し、該穴の底
部をかしめ時の押圧荷重を支持する受部とすると共に、
該受部を、前記鍔部の被止着物との当接面よりも前記か
しめ部側に位置させたことを特徴としている。
作用 本発明によれば、リベットの先端部が圧潰されてかし
め部を形成すると共に、脚部の受部よりもかしめ部側の
部分が圧縮変形される一方、受部よりも鍔部側の部分は
引張変形される。かしめ荷重の除去後は、この引張変形
した部分が弾性収縮して、かしめ部側の弾性伸長分を相
殺しようとする。かくして、脚部全体の弾性伸長復帰
(スプリングバック)は無視できる程度に抑制され、か
しめ荷重の緩みが防止される。
実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき詳述する。第1図
は本発明のリベットによる被止着物の固定構造を施用し
た油圧緩衝器のベースバルブ部の断面図であり、1は内
部に作動油が充填されたシリンダである。このシリンダ
1の外側には同心状に外筒2を配設してあり、このシリ
ンダ1と外筒2との間にはリザーバ室3を形成してあ
る。4はシリンダ1の下端に固定したベースバルブであ
る。このベースバルブ4は、シリンダ1の外筒2との間
を仕切るバルブボディ5と、このバルブボディ5の上面
側に配設したチェックバルブ6と、バルブボディ5の下
面側に配設したディスクバルブ7とを備えている。この
うちチェックバルブ6は、バルブボディ5を貫通する2
種類のポート8,9のうち一方のポート8の上部開口端に
配設してあり、一方のポート8を開閉する円板状のチェ
ックプレート10と、このチェックプレート10を閉弁方向
に付勢するチェックスプリング11と、このチェックスプ
リング11を支持する略皿形状のリテーナ12とからなって
いる。一方、バルブボディ5の下面側に配設したディス
クバルブ7は、バルブボディ5を貫通する他方のポート
9の下部開口端に配設してあり、この下部開口端を塞ぐ
複数枚の弾性板13で構成してある。14はリベットであ
り、このリベット14の脚部15をバルブボディ5の略中央
部の貫通孔16とリテーナ12及び弾性板13のリベット孔1
7,18に挿通し、脚部15の一端(下端)に形成された鍔部
19によりワッシャ20を介して被止着物としての弾性板13
の内周端部をバルブボディ5に締め付け固定すると共
に、脚部15の他端(上端)のかしめ部21により被止着物
としてのリテーナ12の内周端をバルブボディ5に締め付
け固定している。第2図はベースバルブ4に組み付ける
前のリベット14の断面図であり、脚部15の一端には鍔部
19側から軸方向に所望の深さの穴22を形成してあり、脚
部15の他端には円筒状のかしめ部21を形成するための穴
23を形成してある。このように形成されたリベット14の
かしめ作業は、第3図に示すように、脚部15の一端に形
成した穴22にかしめ治具24を挿入し、次いで図外のかし
め補助治具によりリテーナ12の上面に所望の軸方向力Fo
を加えた状態で、かしめポンチ25により穴22の底部を受
部としてかしめ部21を圧潰して、第1図に示したよう
に、被止着物としてのリテーナ12及び弾性板13をバルブ
ボディ5に締め付け固定している。尚、第3図に示すよ
うに、かしめ治具24の基部上面26とリベット14の鍔部19
との間には、軸方向力Fo及びかしめポンチ25による圧潰
によって生じるリベット14の軸方向の伸び変形を許容す
る隙間27を形成してある。
以上の実施例構造によれば、図外のかしめ補助治具に
よりリテーナ12に軸方向力Foを加えると、リベット14の
脚部15が軸方向に伸び変形する、一方、バルブボディ5
がリテーナ12とリベット14の鍔部19とによって挾圧され
て圧縮変形する。そして、その状態を維持しつつ、リベ
ット14のかしめ部21をかしてポンチ25により圧潰し、こ
の圧潰したかしめ部21と鍔部19とによってリテーナ12と
弾性板13とをバルブボディ5に締め付け固定している。
ところで、リベット14の脚部15の先端をかしめポンチ
25で押圧すると、脚部15の先端部が圧潰されてかしめ部
21を形成することになるが、その際、かしめ荷重の一部
が弾性板13を介してリベット14の鍔部19に作用し、脚部
15の受部よりも鍔部19側の部分が引張変形される。かし
め荷重の除去後は、受部よりもかしめ部21側の部分が弾
性伸長するが、受部よりも鍔部19側の部分は弾性収縮し
て、かしめ部21側の弾性伸長分を相殺しようとする。か
くして、脚部全体の弾性伸長復帰(スプリングバック)
は無視できる程度に抑制され、かして荷重の緩みが防止
される。その結果、ベースバルブ4に付設したディスク
バルブ7は、第4図の線図Aに示すような高減衰力特性
を安定して発揮することができる。尚、この第4図にお
いて、線図Bは従来例を示すディスクバルブの減衰力特
性線図である。
尚、前記実施例においてはリテーナ12を介してリベッ
ト14に軸方向力Foを与えた状態でリベット14のかしめ部
21をかしめる態様を示したが、この予圧力Foを与えるこ
とはこの発明に必須のものではない。すなわち、穴22の
底部を受圧面としてかしめ部21をかしめることにより、
受圧面よりも下側の脚部15にはかしめ荷重に応じた引張
力が佐用するから、かしめポンチ25による圧潰荷重を除
した後にその引張力が残留することになり、被止着物は
リベット14の鍔部19とかしめ部21との間に強固に固定さ
れるものである。又、以上の実施例は、油圧緩衝器のベ
ースバルブへの適用例を示したが、これに限られるもの
ではなく、大きな締め付け固定力が要求されるリベット
固定部位に適用が可能である。
発明の効果 以上の説明のように本発明によれば、リベットのかし
めを行う際、脚部の受部よりも鍔部側の部分が引張変形
され、かしめ荷重の除去後に、この引張変形した部分が
弾性収縮して、かしめ部側の弾性伸長分を相殺しようと
する。かくして、脚部全体の弾性伸長復帰(スプリング
バック)が無視できる程度に抑制され、かしめ荷重の緩
みが防止され、リベット固定部の信頼性が格段に高めら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す油圧緩衝器のベースバ
ルブ部断面図、第2図は同リベットの断面図、第3図は
かしめ作業状態図、第4図はベースバルブに付設したデ
ィスクバルブの減衰力特性線図である。 12……リテーナ(被止着物)、13……弾性板(被止着
物)、14……リベット、15……脚部、19……鍔部、22…
…穴、24……治具。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚部と鍔部とからなるリベットの脚部に複
    数の被止着物を嵌装し、前記脚部の先端を圧潰してかし
    め部を形成し、該かしめ部と前記鍔部との間で被止着物
    の全てを挾圧固定するリベットによる被止着物の固定構
    造において、前記脚部に鍔部側から有底穴を形成し、該
    穴の底部をかしめ時の押圧荷重を支持する受部とすると
    共に、該受部を、前記鍔部の被止着物との当接面よりも
    前記かしめ部側に位置させたことを特徴とするリベット
    による被止着物の固定構造。
JP62292587A 1987-11-19 1987-11-19 リベットによる被止着物の固定構造 Expired - Lifetime JP2642109B2 (ja)

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WO2024009883A1 (ja) * 2022-07-04 2024-01-11 日立Astemo株式会社 緩衝器、緩衝器の製造方法、バルブおよびバルブの製造方法

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