JP4707847B2 - 角膜厚み測定アタッチメント - Google Patents
角膜厚み測定アタッチメント Download PDFInfo
- Publication number
- JP4707847B2 JP4707847B2 JP2001045792A JP2001045792A JP4707847B2 JP 4707847 B2 JP4707847 B2 JP 4707847B2 JP 2001045792 A JP2001045792 A JP 2001045792A JP 2001045792 A JP2001045792 A JP 2001045792A JP 4707847 B2 JP4707847 B2 JP 4707847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- attachment
- corneal thickness
- thickness measurement
- probe
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Eye Examination Apparatus (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、視力矯正手術等の術前検査として行われる角膜厚み測定において、測定時に、被検眼毎に、アタッチメントを交換または使い捨てで使用することにより、感染を防止することのできる角膜厚み測定アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
視力矯正手術等の術前検査として、超音波を利用した角膜厚み測定が行われる。測定は、プローブの先端部を被験者の角膜4に直接接触させて行わなければならない。使用されたプローブは、アルコールや次亜鉛素酸ナトリウム等による消毒、または酸化エチレンガス滅菌(以下、EOG滅菌)が施され、再度使用される。
【0003】
しかしながら、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムによる消毒では、芽胞には効果がなく、EOG滅菌は、処置時間に15時間以上を要するため、一度に多人数の検査を行う場合には、複数のプローブを用意する必要がある。また、近年、問題となっているクロイツフェルト・ヤコブ病の病原体といわれている感染型プリオン蛋白に対する滅菌を行うには、一般に行われている消毒液やエチレン等のガス滅菌では効果がないため、プローブをオートクレーブにて高圧滅菌(132℃で1時間)を施す方法や、1N水酸化ナトリウム水溶液や5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に1〜2時間浸しておく方法などといった厳しい条件での処置が必要となる。また、すべてのウィルスや細菌、芽胞に対して有効な単一の消毒方法はない。
【0004】
一度、プローブの先端が汚染され、その汚染物質に対して有効な消毒方法が採られなかった場合に、二次感染を引き起こす可能性がある。
【0005】
プローブの先端部を脱着・交換させるタイプとして、音響チップ3自体を脱着・交換し、超音波媒体を塗布して、直接、振動子2に設置するものがあるが、音響チップ3の、振動子2との嵌合面は、精密な加工を必要とするため、使い捨てで使用するためには、コストが高くなる。また、音響チップ3自体を滅菌・消毒する為には、前記の滅菌・消毒条件に耐え、且つ、医療用として使用可能な部材を選択しなければならない。また、振動子2の、音響チップ3との嵌合面についても、コーティング等の加工を施して、耐久性を向上させる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、超音波角膜厚み測定装置のプローブ先端部において、角膜4に接触するプローブ先端部を滅菌状態にするために、容易に脱着・交換可能なアタッチメントを、安価に提供することにある。
【0007】
プローブの先端を脱着・交換可能な形状にすることによってプローブ先端とアタッチメントとの間に僅かな空間が生じ、これにより測定時に多重エコーが発生する。本発明は、プローブ先端とアタッチメントを音響的に、確実に密着させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の係る角膜厚み測定アタッチメントは、プローブの音響チップ3を先端側と振動子側の2つに分割する、または、音響チップ3の先端を覆うことが可能な凹面形状のアタッチメントを設けることにより、角膜4との接触部分を簡単に取り替えることができることを要旨とする。
【0008】
また、角膜厚み測定アタッチメントを保持する為に、取り付け部分に突起または窪みを設ける。
【0009】
また、角膜厚みアタッチメントに、予め、プローブ本体との嵌合面に、ゲルまたは液体の超音波媒体5を設置する。
【0010】
角膜厚み測定アタッチメントを簡単に着脱するため、取り付け部に溜まった空気や超音波媒体としてのゲル、液体を抜くための排出孔9,10を設置する。
【作用】
上述の構成を有する角膜厚み測定用アタッチメントは、角膜厚み測定時に、被検眼毎に、アタッチメントを交換、滅菌、または使い捨てで使用することにより、安価で簡単に感染を防止することを可能とする。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の角膜厚み測定用チップの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図2において、プローブ本体1の先端にチップ型アタッチメント6が設置されている。チップ型アタッチメント6とプローブ本体との間には、ゲルまたは液体の超音波媒体5が介在しており、この表面張力により、チップ型アタッチメント6を固定し、また、アタッチメントとプローブを音響的に、確実に密着させる。
【0012】
図3において、プローブ本体1の先端にコンパクトチップ型アタッチメント7が取り付けられている。先端のアタッチメントは、小型化されており、アタッチメントとプローブとの嵌合面には、ゲルまたは液体の超音波媒体5が設置されている。アタッチメントを小型化することによりコストの削減をすることができる。
【0013】
図4において、チップ型アタッチメント6及びコンパクトチップ型アタッチメント7のプローブ本体1との嵌合面に、予め、ゲルまたは液体の超音波媒体5を塗布した製品形態で使用者に提供することにより、使用者が超音波媒体5を塗布する必要がなくなる為、アタッチメントの交換が、より容易となる。また、アタッチメントの内壁面に空気溝9または空気孔10を設けることにより、アタッチメントとプローブ本体とを嵌合させる際に空気が密閉されることがなくなり、密着性を向上させることが可能となる。
【0014】
図5において、プローブ本体1の先端にコンパクトチップ型アタッチメント8が取り付けられている。コンパクトチップ型アタッチメント8は、前記コンパクトチップ型アタッチメント7と同様に、小型化することによりコストを削減することができる。また、コンパクトチップ型アタッチメント8は、超音波媒体5を塗布する部分が、凹面であるため、超音波媒体5が他に付着しにくい。そのため、包装や使用の際に、取り扱いが容易になる。
【0015】
図6において、プローブ本体1の先端部に凹面形状アタッチメント11が取り付けられている。凹面形状アタッチメント11とプローブ本体1の先端部の間には、音響的にしっかりと結合するように超音波媒体5を塗布しておく。凹面形状アタッチメント11の先端には、超音波媒体5を充填することにより、角膜4に対して確実に密着させることが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた角膜厚み測定アタッチメントは、角膜厚み測定時におけるアタッチメントの交換を簡単に行うことが可能であり、さらに、構造も簡単であるため、安価に製造することが可能である。また、角膜厚み測定アタッチメントは、プローブ本体1と音響的に確実に密着する。これらにより、簡単で安価な二次感染の防止手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】角膜厚み測定用プローブの構造の一例を示した図である。
【図2】本説明の一実施形態として角膜厚み測定アタッチメントの構造を示し、その使用形態を示す図である。
【図3】本説明の一実施形態として角膜厚み測定アタッチメントの構造を示し、その使用形態を示す図である。
【図4】本説明の一実施形態として角膜厚み測定アタッチメントの構造を示し、その使用形態を示す図である。
【図5】本説明の実施形態として角膜厚み測定アタッチメントの構造を示す図である。
【図6】本説明の一実施形態として角膜厚み測定アタッチメントの構造を示し、その使用形態を示す図である。
【符号の説明】
1 プローブ本体
2 振動子
3 音響チップ
4 角膜
5 超音波媒体
6 チップ型アタッチメント
7 コンパクトチップ型アタッチメント(雄型)
8 コンパクトチップ型アタッチメント(雌型)
9 空気溝
10 空気孔
11 凹面形状アタッチメント
Claims (3)
- 超音波を利用して眼球の角膜厚みを測定する角膜厚み測定装置のプローブの振動子の前方に設けられた音響チップに着脱可能であり、前記音響チップへの装着後に前記音響チップを含めたプローブ先端が先細り形状となるように構成されるとともに、前記音響チップとの嵌合部分はテーパのついた円柱状の突起あるいは窪みとされていることを特徴とする角膜厚み測定アタッチメント。
- 前記音響チップとの嵌合部分の一部には貫通孔あるいは溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の角膜厚み測定アタッチメント。
- 角膜と対向する先端部に超音波媒体を充填する凹面形状の囲いを持つことを特徴とする請求項1又は2に記載の角膜厚み測定アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001045792A JP4707847B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 角膜厚み測定アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001045792A JP4707847B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 角膜厚み測定アタッチメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002209853A JP2002209853A (ja) | 2002-07-30 |
JP4707847B2 true JP4707847B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=18907520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001045792A Expired - Fee Related JP4707847B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 角膜厚み測定アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4707847B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5150088B2 (ja) * | 2006-10-31 | 2013-02-20 | 株式会社ニデック | 眼科用超音波診断装置 |
JP6323703B2 (ja) * | 2013-07-16 | 2018-05-16 | アイシン精機株式会社 | 超音波探触子 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389794U (ja) * | 1976-12-24 | 1978-07-22 | ||
JPS59131336A (ja) * | 1982-10-26 | 1984-07-28 | スト−ツ インストルメント コンパニ− | 超音波プロ−プ |
JPS59116010U (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-06 | 株式会社島津製作所 | 超音波診断装置の眼科用アプリケ−タ |
JPS6248305U (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-25 | ||
JPH01135906U (ja) * | 1988-03-10 | 1989-09-18 | ||
JPH02243137A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-27 | Toyo Medical Kk | 超音波探触子用接触端子 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389794A (en) * | 1977-01-19 | 1978-08-07 | Kobe Steel Ltd | Defect inspecting apparatus |
JPS59116010A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-04 | Nakamura Seisakusho:Kk | 位置センサ− |
JPS6248305A (ja) * | 1985-08-27 | 1987-03-03 | 石川島芝浦機械株式会社 | 移動農機の異状検出装置 |
JP2642109B2 (ja) * | 1987-11-19 | 1997-08-20 | 株式会社ユニシアジェックス | リベットによる被止着物の固定構造 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001045792A patent/JP4707847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389794U (ja) * | 1976-12-24 | 1978-07-22 | ||
JPS59131336A (ja) * | 1982-10-26 | 1984-07-28 | スト−ツ インストルメント コンパニ− | 超音波プロ−プ |
JPS59116010U (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-06 | 株式会社島津製作所 | 超音波診断装置の眼科用アプリケ−タ |
JPS6248305U (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-25 | ||
JPH01135906U (ja) * | 1988-03-10 | 1989-09-18 | ||
JPH02243137A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-27 | Toyo Medical Kk | 超音波探触子用接触端子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002209853A (ja) | 2002-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11039955B2 (en) | Low-cost disposable ultrasonic surgical handpiece | |
Rutala et al. | New developments in reprocessing semicritical items | |
US20050284774A1 (en) | Ophthalmic lens assembly utilizing replaceable contact element | |
WO2012082658A2 (en) | Antimicrobial ultrasound transmission gel or couplant | |
JP4707847B2 (ja) | 角膜厚み測定アタッチメント | |
Walmsley | Potential hazards of the dental ultrasonic descaler | |
Al-Makramani | Infection control in dental clinics: prosthodontics perspectives | |
JP4475608B2 (ja) | 眼軸長測定アタッチメント | |
KR101140185B1 (ko) | 의료기기용 살균장치 | |
US11369513B2 (en) | Low-cost disposable ultrasonic surgical handpiece | |
CN107638573B (zh) | 一种抗菌型医用超声耦合剂及其制备方法 | |
KR960010742B1 (ko) | 핸드피스 멸균장치 | |
CN220025021U (zh) | 眼科用透镜保护装置 | |
Sarangi | Infection Control in Prosthodontics: A Review. | |
CN117942023A (zh) | 眼科用透镜保护装置 | |
CN202313451U (zh) | 普外科术中检查腹腔脏器时的隔离装置 | |
KR102703021B1 (ko) | 의료기기 표면 쾌속 살균장치 | |
CN215457849U (zh) | 一种消化内镜口垫 | |
US20240216562A1 (en) | Nasal swab apparatus and method for applying a cleaning solution | |
JP4033533B2 (ja) | 医用スプレー装置 | |
JP2931281B2 (ja) | レーザプローブ | |
CN201481443U (zh) | 传染科用听诊器 | |
EP3801323A2 (en) | Low-cost disposable ultrasonic surgical handpiece | |
JP2612296B2 (ja) | 眼科器械 | |
CN105581845A (zh) | 用于眼球接触式检查仪探头的一次性保护套 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040304 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4707847 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |