JP2641730B2 - 可逆型電磁接触器の連結装置 - Google Patents

可逆型電磁接触器の連結装置

Info

Publication number
JP2641730B2
JP2641730B2 JP63077403A JP7740388A JP2641730B2 JP 2641730 B2 JP2641730 B2 JP 2641730B2 JP 63077403 A JP63077403 A JP 63077403A JP 7740388 A JP7740388 A JP 7740388A JP 2641730 B2 JP2641730 B2 JP 2641730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
contact
engaging
interlock device
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63077403A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01246739A (ja
Inventor
孝史 小倉
健司 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP63077403A priority Critical patent/JP2641730B2/ja
Publication of JPH01246739A publication Critical patent/JPH01246739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2641730B2 publication Critical patent/JP2641730B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、インタロック装置を介して2台の電磁接
触器を連結した可逆型電磁接触器の連結装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、モータの正転と逆転の回路に各々設ける電磁接
触器等において、2台の電磁接触器とインタロック装置
とを組合わせて可逆型の電磁接触器を構成する場合があ
る。
2台の電磁接触器を連結するには、第24図および第25
図に示すように、2台の電磁接触器150の対向面に蟻溝
状の結合溝151を設け、両電磁接触器150の結合溝151に
連結子152の係合突条153を嵌入させている。
電磁接触器150は第26図に示すように、ドイツ規格の
ハット形断面の取付レール155に取付け、または第27図
のように造営材156にねじ157で取付ける。取付レール15
5に取付ける場合は、連結子152に設けた突片154が連結
レール155に係合し、連結子152の結合溝151からの抜止
めが得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、第27図のようにねじ157で取付ける場合は、
連結子152の抜止め手段がないため、電磁接触器150の繰
り返し行われる開閉動作時の振動等により、同図に鎖線
で示すように連結子152がずれるという問題点がある。
このように連結子152がずれると、インタロック動作が
正確に行われないことがある。
また、従来の連結構造は、電磁接触器150同志の結合
とインタロック装置の電磁接触器150への連結とを別々
に行うものであるため、連結子152と別の連結手段を必
要とし、部品点数が増えるという問題点がある。
この発明の目的は、電磁接触器相互の連結が緩みを生
じることなく確実に行え、また1個の連結子で2台の電
磁接触器とインタロック装置との連結が行える可逆型電
磁接触器の連結装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の可逆的電磁接触器の連結装置は、インタロ
ック装置を一部に挟んで並ぶ一対の電磁接触器の対向面
に、下端から略前記インタロック装置まで延びる蟻溝状
の結合溝を設ける。前記インタロック装置の下方で前記
両電磁接触器間に挿入される連結子を設け、この連結子
の両面に、両電磁接触器の前記結合溝に各々嵌入する結
合突条を設ける。また、連結子の上端に、前記インタロ
ック装置の下端に設けた係合部に係合する弾性係合片を
設ける。さらに前記インタロック装置の両面と前記一対
の電磁接触器の対向面との間にそれぞれ相嵌合する凹凸
嵌合部を設けている。
この場合に、前記インタロック装置の前記係合部は、
前記インタロック装置の下面に突出して前記連結子の上
面に当接する下方突出部の側面に突設し、前記弾性係合
片の基端の前記係合部と反対側の面に工具係合段部を設
けることができる。
〔作用〕
この発明の構成によると、両電磁接触器の間に連結子
を挿入し、連結子の結合突条を両電磁接触器の結合溝に
嵌入することにより両電磁接触器を相互に結合する。連
結子をインタロック装置まで挿入すると、連結子の弾性
係合片がインタロック装置の係合部に係合し、インタロ
ック装置も連結される。さらに凹凸嵌合部によりインタ
ロック装置を電磁接触器に位置決めする。
弾性係合片の基端に工具係合段部を設けた場合は、こ
の工具係合段部にドライバ等の工具を当てて押すことよ
り、弾性係合片を撓ませて係合解除することができる。
この場合、インタロック装置の係合片と連結子の上面と
の間に空間があるので、弾性係合片の撓みが可能とな
る。弾性係合片と係合する係合部をインタロック装置の
下方突出部に設けてあると、インタロック装置が邪魔と
ならずに係合解除用工具の挿入が行える。
〔実施例〕
この発明の一実施例を第1図ないし第8図に基づいて
説明する。第1図において、一対の電磁接触器MCは、イ
ンタロック装置40を挟んで対向配置される。両電磁接触
器MCは、左右対象構造のものを用いているが、同じ構造
のものを用いるることもできる。電磁接触器MCの対向面
には下端から延びて蟻溝状の結合溝41を2本設け、かつ
インタロック用連動片42を連動用窓43に露出させてあ
る。インタロック用連動片42は接点開閉に伴って昇降す
るものである。電磁接触器MCの下面にはハット形取付レ
ール(図示せず)の嵌合用の取付溝44が全幅に渡って設
けてある。
連結子45は、インタロック装置40の下方で一対の電磁
接触器MC間に挿入するものであり、矩形の箱状に形成し
てある。連結子45には4隅にT字形断面形状の結合突条
46を設け、かつ上端に2個の弾性係合片47を一体に設け
てある。弾性係合片47は連結子45の外面から若干引っ込
めて設けることにより、基端に工具係合段部47aを形成
してある。結合突条46は両電磁接触器MCの結合溝41を嵌
入し、弾性係合片47はインタロック装置40の下方突出部
40aの側面に設けた一対の係合部48に係合する。また、
インタロック装置40の両面には凹凸嵌合部として電磁接
触器MCの係合穴57および位置決め穴61に各々係合する弾
性係合片56およびボス60が突設してある。
第2図および第3図は2個の電磁接触器MCを連結した
状態を示す。電磁接触器MCの構造は、後に説明する。
インタロック装置40は、第5図に示すように、一対の
分割ケース49A,49B間に一対の可動ガイド50A,50Bを上昇
自在に収納し、ばね53で上昇付勢してある。可動ガイド
50A,50Bは分割ケース49A,49Bのガイド穴54から突出する
伝達アーム55を有し、両可動ガイド50A,50B間にリング
状のロック部材52が遊嵌される(第4図)。ロック部材
52は、いずれか一方の可動ガイド50A,50Bが下降する
と、その下降した可動ガイド50A,50Bの内面の幅狭部50a
に押されて他方へ移動し、他方の可動ガイド50A,50Bが
下降することを阻止する。これにより、さきに下降した
可動ガイド50A,50Bのみの下降を許し、両可動ガイド50
A,50Bが同時に下降することを防止する。したがって、
2個の電磁接触器MCが同時にオンとなることを防止す
る。
上記構成の連結装置の連結および分解方法を説明す
る。まず、インタロック装置40の両側の弾性係合爪56を
両電磁接触器MCの係合穴57に係合する。つぎに、連結子
45を下方から両電磁接触器MC間に挿入し、結合突条46を
電磁接触器MCの結合溝41に嵌入する。このまま連結子45
の挿入を続けると、第8図(A)〜(C)に示すよう
に、弾性係合片47がインタロック装置40の係合部48に当
たり、外側へ開いた後、係合部48に係合する。これによ
り連結作業が完了する。
分解する場合は、第6図および第7図に示すように、
弾性係合片47の基端の工具係合段部47aをマイナス形ド
ライバ等の工具58で斜めに押圧する。このように押す
と、空間59があるため、支点47aから弾性係合片47が外
側へ撓んで外れ易い方向に力が働くと共に、斜めに押し
ているために下方へも力が働き、弾性係合片47が係合部
48から外れる。この場合に、弾性係合片47と係合する係
合部48はインタロック装置40の下方突出部40aに設けて
あるので、インタロック装置40が邪魔とならずに工具58
を挿入することができる。
この可逆型電磁接触器の連結装置によると、2個の電
磁接触器MCの結合溝41に係合させた連結子45に、インタ
ロック装置40の係合部48に係合する弾性係合片47を設け
たので、2個の電磁接触器MCとインタロック装置40とを
1個の連結子45で連結することができる。しかも、連結
子45をインタロック装置40に弾性係合片48で係合される
ので、電磁接触器MCの接点開閉による振動や造営材の振
動等で連結子45の結合突条46と電磁接触器MCの結合溝41
との嵌合部が緩むことがなく、また連結子45を下から挿
入するので外れない。したがって確実な連結強度が維持
され、連結子45のずれによってインタロック特性に悪影
響を及ぼすことがない。さらに一対の電磁接触器MCとイ
ンタロック装置40とを、凹凸嵌合部(56,57,60,61)で
位置決めするとともに1個の連結子45により連結してい
るため、部品点数が増加することなく、一対の電磁接触
器MCを連結状態でレール等の取付ベースに取付けること
ができるので、電磁接触器MCの取付けが容易になる。
つぎに、電磁接触器MCの構造を説明する。まず、全体
の構造および動作を説明する。
この電磁接触器は、第9図に示すように、電磁石ブロ
ック1と接点ブロック2とからなり、両者は互いに分割
面3で接触する。電磁石ブロック1の電磁石ブロック本
体1′は、分割面3の中央の開口10に可動鉄心枠4の上
面が露出し、その上面の両側縁に一対の内向き鍵形の可
動接点枠連結片5が突設してある。また、可動接点枠連
結片5の内側に位置して側面形状が低い台形の押付台6
が突設してある。電磁石ブロック本体1′の一端には一
対の内向き鍵形のブロック係合片7が突設され、かつ他
端に矩形枠状の固定ばね8がばね支持突片9で上下回動
自在に取付けられている。支持突片9の両側に位置して
励磁電流用端子27が電磁石ブロック本体1′に設けてあ
る。また、接点ブロック本体1′の分割面3′に仮止用
突部35が設けてあり、この仮止用突部35が係合する凹部
(図示せず)を接点ブロック本体2′に設ける。電磁石
ブロック1の側面の凹所100A,100Bは、サージ吸収ユニ
ット(図示せず)等を配置し、空間利用を図る。
接点ブロック2の接点ブロック本体2′は、電磁石ブ
ロック1のブロック係合片7と係合する一対の被係合片
15(第11図参照)を一端に有し、固定ばね8を掛けるば
ね掛け部16を他端に有する。第9図において、接点ブロ
ック本体2′の中央には昇降自在な可動接点枠12が、上
面の開口11に露出して挿入されている。可動接点枠12は
下端両側縁に外向き鍵形の被連結片13が突設されてい
る。被連結片13は可動鉄心枠4の可動接点枠連結片5に
分割面3に沿う所定方向Aに係脱自在である。可動接点
枠12の両端に前記インタロック用連結片42が設けてあ
る。可動接点枠12は補助ブロック(後述)に駆動を伝達
する駆動伝達片12aを有する。カバー14は駆動伝達片12a
が突出する穴14aを有し、接点ブロック2に被せられ
る。カバー14は接点部のアークを遮蔽するコ字形の金属
板25が取付けてある。
接点ブロック2は、固定接点17を有する6個の固定端
子18が両側に3個ずつ配置され、各々端子ねじ19が螺着
してある。また、両側の対応する一対の固定接点17に接
触する2個の可動接点20を設けた可動接点板21が、可動
接点枠12の案内穴22に昇降自在に挿入される。案内穴22
にはさらに座金23を介して可動接点板21を下方に付勢す
る接点ばね24を入れる。可動接点枠12の両端のばね収納
穴26には第12図に示すように、可動接点枠12を接点ブロ
ック本体2′に対して下方に付勢する枠付勢ばね27が収
納される。
第12図に示すように、電磁石ブロック本体1′内には
可動鉄心枠4を上側へ付勢する線ばね28を設け、コイル
30を巻装した上向きE形の固定鉄心32を固定してある。
可動鉄心29は下向きのE形であり、可動鉄心枠4に固定
してある。
第13図に示すように、電磁石ブロック本体1′は上ケ
ース1Aと下ケース1Bとからなり、ビス31で係合してあ
る。なお、接点ブロック2には接点ブロック本体2′に
補助接点(図示せず)が設けてある。
上記構成の電磁接触器MCの動作を説明する。コイル30
の非励磁状態では可動鉄心枠4は線ばね28により上方に
付勢され、可動接点20は固定接点17から離れている。コ
イル30が励磁されると、可動鉄心29が固定鉄心32に吸着
されて可動鉄心枠4が下降し、これに連結された可動接
点枠12も下降する。そのため、可動接点20が接点ばね24
を介して可動接点枠12により押し下げられ、固定接点17
に接触する。
電磁石ブロック1と接点ブロック2との結合作業は次
のように行う。接点ブロック2と電磁石ブロック1の分
割面3に沿って矢印A方向にずらせる。これにより、可
動鉄心枠4の可動接点枠連結片5に可動接点枠12の被連
結片13が係合すると同時に、電磁石ブロック1のブロッ
ク係合片7に接点ブロック2の被係合片15が係合する。
被連結片13は押付台6に乗るため、可動接点枠連結片5
の下向き面に押付けられ、連結が緩みなく行われる。ま
た、このとき、電磁石ブロック本体1′の上面の仮止用
突部35が接点ブロック本体1′の分割面の凹部に係合す
るため、電磁石ブロック1と接点ブロック2とは仮係合
状態すなわち軽い結合力で結合された状態となる。この
後、電磁石ブロック1の固定ばね8を接点ブロック2の
ばね掛け部16に掛けることにより、結合作業が完了す
る。
このように、係合作業のみで結合が行えて、ねじを用
いる場合に比べて組立および分解作業が簡単であり、し
かも可動鉄心枠4と可動接点枠12との連結がブロック1,
2同志の係合と同時に行えてより一層組立および分割が
容易である。
電磁接触器MCの接点部の構造および作用を説明する。
第15図に示すように、可動接点板21は水平であり、固定
端子板18は一対の可動接点20の並び方向外側へ若干下降
している。そのため、可動接点板21と固定端子板18との
対向面のなす角度は、可動接点並び方向外側へ開いてい
る。0Tは可動接点板21のオーバートラベルであり、可動
接点20と固定接点17とが接触したときにおいて、可動接
点板21を挿通した可動接点枠12の案内穴22の底面と可動
接点板21との間の距離である。
第16図は固定端子板18の固定構造を示す。接点ブロッ
ク2の各固定端子板18を固定する固定面60の両側に仕切
り壁61を設け、固定端子板18の両側縁に突設した係合突
片18aが係合する係合溝62を両仕切り壁61に設けてあ
る。係合溝62の口部62aはテーパ状としてある。固定面6
0の奥端には奥側へ上昇する傾斜面63を設け、かつ固定
端子板18の段部18cと係合するストッパ突部64を設けて
ある。また、固定面60には端子ねじ出し入れ溝65を設
け、その中に端子ねじ逃がし孔66を設けてある。固定端
子板18は基端に端子ねじ螺着用のねじ孔18bを有する。
接点部の動作を説明する。第18図(A)に示すよう
に、可動接点20が固定接点17から上方へ離れるときに、
アーク67が生じる。両切り型の接点であるため、可動接
点板21と固定端子板18に流れる電流によって生じる磁界
により、アーク67は同図に示すように一対の可動接点20
の並び方向外側へ流れる。そのため、可動接点20および
固定接点17は中央よりも外側寄りの部分でアーク67によ
る損傷部20a,17a(図に破線で示す)をそれぞれ生じ
る。しかし、固定端子板18の傾斜より、可動接点板21と
固定端子板18とは互いに外側へ開いているので、可動接
点20と固定接点17とは損傷の少ない内側部分20b,17bで
接触する。そのため、アーク67により損傷を生じても、
接点溶着やオーバートラベル0Tの変化が生じ難く、接点
寿命が長くなる。
また、組立時において、第16図および第17図に示すよ
うに、固定端子板18は、係合突部18aを仕切り壁61の係
合溝62に押し込むことにより、傾斜面63に乗り上げ、係
合突部18aと係合溝62との係合部分が圧接状態となる。
そのため、固定端子板18が固定される。また、傾斜面63
により固定端子板18の傾斜が得られる。このように、固
定端子板18は押し込むだけで固定でき、しかも所定の傾
斜角度となるので、組立作業が容易である。
第19図ないし第22図はカバー14を示す。第9図に示す
ように、カバー14は接点部のアークを遮断するコ字形の
金属板25を6個取付けてあり、接点ブロック2の係合穴
71に挿入される一対の係合片72を両端に有する。係合片
72は幅狭突片77に設けてある。これら一対の係合爪は、
係合穴71の奥側に向いた段部73(第20図)に係合する爪
部72aを互いに内向きに有し、かぎ形に形成されてい
る。係合穴71の開口部から段部73までの側面部分は、奥
側が狭まるテーパ面74としてある。また、カバー14には
係合片72のつけ根部における爪部72a側の部分に工具挿
入開口75を設けてある。カバー14の材質は、樹脂等の若
干の弾性を有する材質である。
カバー14の着脱操作を説明する。第20図(A)に示す
ように、カバー14の係合片72を係合穴71と対向させ、カ
バー14を押し下げる。係合片72は、爪部72aがテーパ面7
4に当たると外側へ撓み(第20図(B))、押し込みを
続けることにより段部73に係合する。(第20図
(C))。これにより取付けが完了する。
取外すときは、第21図に示すようにカバー14の工具挿
入穴75にマイナスドライバ等の工具76を挿入し、工具76
を鎖線で示すように捻ることにより、係合片72が外側へ
撓められ、段部73から外れる。そのため、カバー14を上
方へ取外すことができる。
このように、かぎ形の係合片72で接点ブロック2の係
合穴71の段部73に弾性的に係合させるようにしたので、
カバー14の取付けが簡単に行え、しかもビスと異なり、
振動や衝撃等で容易に離脱することがない。また、前記
のように工具挿入穴71から工具76を挿入することによ
り、カバー14の取外しも容易に行える。工具挿入穴71か
ら工具76を挿入して取外す構造のため、不用意に取外し
操作が行われることも防止される。
さらに、第22図(A)に示すように、一対の係合片72
は内向であるため、カバー72に離脱方向の力Fが加わっ
てカバー72が第22図(B)のように撓んでも、係合片72
の撓み方向(矢印b方向)は係合を強める方向となり、
容易に脱落することがない。第23図の提案例に示すよう
に、係合片72′を外向きとした場合は、離脱力Fでカバ
ー14が撓むことにより係合片72の撓み方向が段部73から
外れる方向となり、脱落し易い。
第10図および第14図とともに、補助接点ユニット80に
ついて説明する。第14図(B)に示すように、補助接点
ユニット80は、固定接点82を設けるとともに、可動接点
83および接点ばね84を保持した補助可動接点枠85を昇降
自在に収納してある。また、駆動伝達片12aと係合する
凹部81を形成した非伝達片93を補助可動接点枠85の下端
に設けてある。凹部81は、駆動伝達片12aの頭部12bを遊
嵌して底面が頭部12bの下面に係合するものであり、頭
部12bの昇降を内部で許す余裕高さを設けてある。この
余裕高さにより、補助可動接点枠85と可動接点枠12との
昇降ストローク差に略等しい高さhだけ頭部12bの下面
と凹部81の底面とを離してある。高さhは例えば1.9mm
とする。補助可動接点枠85と可動接点枠12の昇降ストロ
ークが等しい場合は、第14図(A)のように高さh′は
例えば0.4mmとする。
補助接点ユニット80の取付構造を第10図とともに説明
する。可動接点枠12の駆動伝達片12aは、一対のものが
頭部12bが内向に対向するように設けてあり、これら駆
動伝達片12aと並んで第1ユニット係合片86が内向きか
ぎ形に形成してある。
また、第1ユニット係合片86と反対側に並んで一対の
第2ユニット係合片87が駆動伝達片12aに背を向けたか
ぎ形に設けてある。これら第1ユニット係合片86および
第2ユニット係合片87はカバー14の穴を貫通して接点ブ
ロック2に突設してある。また、一対の第2ユニット係
合片87間に位置してストッパ爪88がカバー14に突設して
ある。これら第1ユニット係合片86,第2ユニット係合
片87,ストッパ爪88と同様な係合片86′,87′,ストッパ
爪88′が隣にもう一組み設けてある。
補助接点ユニット80の下面には各々第1ユニット係合
片86および第2ユニット係合片87に係合するかぎ形の第
1被係合片89および第2被係合片90を一対ずつ設け、か
つ弾性アーム91を突設してある。弾性アーム91には長手
方向の中間部にストッパ88と係合する抜止爪92を突設し
てある。
なお、補助接点ユニット80の隣には必要に応じてリレ
ー等の補助ユニット(図示せず)を配置し、係合片8
6′,87′およびストッパ爪88′に取付ける。
補助接点ユニット80の動作を説明する。第14図の可動
接点枠12が下降すると、駆動伝達片12aで係合した補助
接点ユニット80の補助可動接点枠85も下降し、その可動
接点83が固定接点82に接触する。
第14図(B)のように、可動接点枠12と補助可動接点
枠85とはストローク差があるので、その差の高さhだけ
可動接点枠12が下降してから補助可動接点枠85が下降す
る。ストローク差がない場合は、第14図(A)のよう
に、高さh′があまりないので、可動接点枠12の下降と
略同時に補助可動接点枠85も下降する。
このように、補助可動接点枠85の被伝達片93の凹部81
に可動接点枠12の駆動伝達片頭部12bの昇降を許す余裕
高さを設けたので、この余裕高さにより可動接点枠12と
補助可動接点枠85とのストローク差を吸収できる。その
ため、可動接点枠12のストロークの異なる複数種の電磁
接触器本体Aに対して同じ補助接点ユニット80を用いる
ことができ、部品共通化を図れる。
補助接点ユニット80の取付けはつぎのように行う。補
助接点ユニット80を接点ブロック2の上面に載せて第10
図の矢印Q方向に移動させる。これにより、補助接点ユ
ニット80の第1被係合片89が駆動伝達片12a間を通って
第1ユニット係合片86に係合するとともに、被伝達片93
の凹部81が駆動伝達片12aに係合する。Q方向の移動を
続けると、補助接点ユニット80の第2被係合片90が接点
ブロック2の第2ユニット係合片87に係合し、弾性アー
ム92の抜止爪88がストッパ爪88を乗り越えてこのストッ
パ爪88に係合する。これにより、カバー14を挟んだ状態
で補助接点ユニット80が接点ブロック2に取付けられ
る。取外すときは、弾性アーム91を上方へ撓ませること
により、抜止爪92がストッパ爪88から外れ、補助接点ユ
ニット80を矢印Qと逆方向に外すことができる。
このように、補助接点ユニット80は、カバー14を貫通
した第1ユニット係合片86および第2ユニット係合片87
に係合させることにより、カバー14を挟んで固定する。
そのため、カバー14の上面に補助接点ユニット80を配置
しながら、補助接点ユニット80を接点ブロック2に堅固
に固定することができる。
また、可動接点枠12の一対の駆動伝達片12aと電磁接
触器本体Aの第1ユニット係合片86とを並んで設けたの
で、補助接点ユニット80を電磁接触器本体Aに沿って動
かすだけで補助接点ユニット80の取付けが行え、同時に
駆動伝達片12aに対する連結も行える。そのため、補助
接点ユニット80の取付作業が簡単である。また、係合構
造のため、ねじを用いるものと異なり、振動等で緩みを
生じることなく、取付けが確実である。
〔発明の効果〕
この発明の可逆型電磁接触器の連結装置は、2個の電
磁接触器の結合溝に係合させた連結子に、インタロック
装置の係合部に係合する弾性係合片を設けたので、2個
の電磁接触器とインタロック装置とを1個の連結子で連
結することができる。しかも、連結子をインタロック装
置に弾性係合片で係合させるので、電磁接触器の接点開
閉による振動や造営材の振動等で連結子と電磁接触器と
の嵌合部が緩むことなく、確実な連結強度が維持され、
連結子を下から結合溝に挿入するので外れない。さらに
一対の電磁接触器とインタロック装置とを、凹凸嵌合部
で位置決めするとともに1個の連結子により連結してい
るため、部品点数が増加することなく、一対の電磁接触
器を連結状態でレール等の取付ベースに取付けることが
できるので、電磁接触器の取付けが容易になるという効
果がある。
請求項(2)の発明によると、インタロック装置の係
合片と連結子との間に空間が設けてあるので、工具係合
段部にドライバ等の工具を当てて押すことより、弾性係
合片を撓ませて係合解除することができ、分解作業が簡
単である。弾性係合片と係合する係合部はインタロック
装置の下方突出部に設けてあるので、インタロック装置
が邪魔とならずに係合解除用工具の挿入が行えるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の分解斜視図、第2図はそ
の連結部分の概略下面図、第3図は同じくその2個の電
磁接触器の連結状態の断面図、第4図は同じくその電磁
接触器の断面図、第5図は同じくそのインタロック装置
と連結子とを示す分解斜視図、第6図は同じくその分解
作業の説明図、第7図は第6図の部分拡大図、第8図は
同じくその連結動作の説明図、第9図は同じくその電磁
接触器の分解斜視図、第10図は同じくその電磁接触器と
補助接点ユニットとを示す斜視図、第11図は同じくその
電磁接触器の部分斜視図、第12図は同じくその電磁接触
器の縦断正面図、第13図は同じくその電磁接触器の縦断
側面図、第14図は同じくその電磁接触器と補助接点ユニ
ットとを示す断面図、第15図は同じくその接点部分の拡
大断面図、第16図は同じくその固定端子板取付部の拡大
斜視図、第17図は同部分の拡大断面図、第18図は同じく
その接点部分の作用説明図、第19図(A),(B)はそ
れぞれ同じくそのカバーの平面図および正面図、第20図
は同じくそのカバーの取付作業の説明図、第21図は同じ
くそのカバーの取外し作業の説明図、第22図は同じくそ
のカバーの作用説明図、第23図は提案例のカバーの作用
説明図、第24図は従来の電磁接触器連結構造の部分斜視
図、第25図はその下面図、第26図は同じくその電磁接触
器と取付レールとの関係を示す部分破断正面図、第27図
は同電磁接触器と固定構造の他の例を示す部分破断正面
図である。 MC……電磁接触器、40……インタロック装置、41……結
合溝、45……連結子、46……結合突条、47……弾性係合
片、48……係合部、56……弾性係合爪、57……係合穴、
60……ボス、61……位置決め穴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インタロック装置を一部に挟んで並ぶ一対
    の電磁接触器の対向面に、下端から略前記インタロック
    まで延びる蟻溝状の結合溝を設け、前記両電磁接触器の
    前記結合溝に各々嵌入する結合突条を両面に有し前記イ
    ンタロック装置の下方で前記両電磁接触器間に挿入され
    る連結子を設け、前記インタロック装置の下端に設けた
    係合部に係合する弾性係合片を前記連結子の上端に設
    け、さらに前記インタロック装置の両面と前記一対の電
    磁接触器の対向面との間にそれぞれ相嵌合する凹凸嵌合
    部を設けた可塑型電磁接触器の連結装置。
  2. 【請求項2】前記インタロック装置の前記係合部は、前
    記インタロック装置の下面に突出して前記連結子の上面
    と対面する下方突出部の側面に突設し、この係合部の下
    面と前記連結子の上面との間には空間を設け、前記弾性
    係合片の基端の前記係合部と反対側の面に工具係合段部
    を設けた特許請求の範囲第(1)項記載の可逆型電磁接
    触器の連結装置。
JP63077403A 1988-03-28 1988-03-28 可逆型電磁接触器の連結装置 Expired - Fee Related JP2641730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63077403A JP2641730B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 可逆型電磁接触器の連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63077403A JP2641730B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 可逆型電磁接触器の連結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01246739A JPH01246739A (ja) 1989-10-02
JP2641730B2 true JP2641730B2 (ja) 1997-08-20

Family

ID=13632940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63077403A Expired - Fee Related JP2641730B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 可逆型電磁接触器の連結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2641730B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4367485B2 (ja) 2004-07-14 2009-11-18 パナソニック電工株式会社 電磁リレー
JP4848887B2 (ja) * 2006-08-16 2011-12-28 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器
JP2009064737A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 可逆形電磁接触器のインターロック装置
JP5018905B2 (ja) * 2010-01-27 2012-09-05 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器ユニット
CN115483047A (zh) * 2021-05-31 2022-12-16 施耐德电器工业公司 将互锁模块安装在两个接触器之间的方法和互锁模块

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH049718Y2 (ja) * 1986-04-10 1992-03-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01246739A (ja) 1989-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3915424B2 (ja) 電気機器接続ソケット
JP2863095B2 (ja) 圧接コネクタ
EP0303054B1 (en) Electromagnetic drive and polarized relay
JP2641730B2 (ja) 可逆型電磁接触器の連結装置
JP3023013B2 (ja) ケースの組立構造
US4698726A (en) Structure for attaching a switchgear to a rail
KR890004967B1 (ko) 전자계전기(電磁繼電器)
US4544814A (en) Mechanical interlock for contactors
US4260971A (en) Electromagnetic relay comprising positively guided contacts
US5205759A (en) Mount for a plug/socket combination
CA1136180A (en) Electromagnetic switching apparatus
US4376488A (en) Railway coupler carrier assembly
JPH07122171A (ja) 回路遮断器の取付装置
JPH073562Y2 (ja) 電磁接触器
CN220172005U (zh) 一种推杆与基座的连接结构以及电磁继电器
JPS6114135Y2 (ja)
JPH0223466Y2 (ja)
JPH0745863Y2 (ja) リレーターミナル
JPH0125393Y2 (ja)
JP2571483Y2 (ja) カバー
JPH11339618A (ja) 電磁接触器の補助接点ユニット
JP2797261B2 (ja) 電気開閉装置
CN117727602A (zh) 磁保持继电器
JPS6334181Y2 (ja)
KR200150074Y1 (ko) 전자접촉기의 베이스와 아크박스의 체결구조

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees