JP5018905B2 - 電磁接触器ユニット - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、電磁接触器同士を連結した際に、外形寸法に影響を与えることなく、強固に連結することが可能な電磁接触器ユニットを提供することを目的としている。
この構成によると、電磁接触器を基板等に取付ける際に取付孔に挿通したねじを締めるドライバなどの工具の挿通するための凹部を利用するので、連結駒を収納する空間を新たに形成する必要がない。
この構成によると、連結駒の係合突起と挟持用突起との間で電磁接触器の取付板部の連結面と取付孔との間を挟持することができ、電磁接触器同士をより強固に連結することができる。
この構成によると、湾曲板部で弾性を確保することができ、その先端に係合突起とは反対側へ突出する係止突起が形成されているので、この係止突起を電磁接触器の駒収納凹部に形成された係止部に係止することにより、連結駒が駒収納凹部から係合突起とは反対側への移動が規制される。
この構成によると、係合突起がC字筒状に形成されていることで、電磁接触器の取付孔に挿入する際に撓むことが可能となり、取付孔への係合が容易となるとともに、先端に先細テーパー部が形成されているのでより取付孔への係合が容易となる。
図1は、例えば三相の誘導電動機(図示せず)の給電回路に接続され、誘導電動機の正逆運転制御する電磁接触器ユニットを示す斜視図、図2は図1の分解斜視図である。
電磁接触器ユニット1は、2台の電磁接触器2a,2bと、1台の可逆ユニット3とで構成されている。
2台の電磁接触器2a,2bのうち一方の電磁接触器2aは、誘導電動機を正転制御する電磁接触器であり、他方の電磁接触器2bは、誘導電動機を逆転制御する電磁接触器である。
電磁接触器2aは、図2に示すように、上面に、接点をそれぞれ有する端子部10と、コイル端子部11とを備えた装置であり、図3に示すように、本体ケース6内に、接点部7、電磁石8及び駆動レバー9が収納されている。
消弧カバー6cには表裏に連通する矩形状の表示窓6c2が形成されており、この表示窓6c2を通じて接点部7の動作表示片7a1が上面に突出されている。また、消弧カバー6cには、1台の可逆ユニット3を連結可能とする連結孔12〜14が表裏に貫通して形成されている。連結孔12〜14は、四角形状に開口した孔である。
電磁石8は、励磁コイル8aを巻装し、軸方向が前記可動接点支え7aの摺動方向と平行に設定された筒状のコイル枠8bと、このコイル枠8bの空洞部内に挿入され、下ケース6aの側壁に固定される固定コア8cと、この固定コア8cに接離自在に対向し、コイル枠8bの空洞部に挿入されている可動コア8dとを備えている。
この駆動レバー9は板状部材であり、長手方向の上端を回動支点部9aとし、長手方向の他端側に可動コア連結部9bが形成され、長手方向の中央部に可動接点支え連結部9cが設けられているとともに、可動接点支え連結部9cより回動支点部9a側に寄った位置に一対の被支持部9dが形成されている。
なお、他方の電磁接触器2bは、一方の電磁接触器2aと同一構造を有するので、その詳細説明はこれを省略する。
可逆ユニット3は、2台の電磁接触器2a,2bを隣接配置して固定するとともに、何らかの操作により2台の電磁接触器2a,2bの両者に動作信号が入力しても(2台の電磁接触器2a,2bの電磁石8が同時に動作しようとしても)、2台の電磁接触器2a,2bが同時に閉路(ON)状態となるのを機械的にロックするインターロック装置である。
また、可逆ユニット3は、ユニット本体の3aの表面側に、図1及び図2に示すように、図示しない補助接点ユニットのフック片が係合する連結孔3h,3i,3j,3k,3l,3mが形成されている。
回動規制部材34は、ユニット本体3a内に、釈放状態における摺動規制部材33の三角形状突出部33bの頂部と近接対向する頂部34aと、この頂部34aを通り摺動部材32aを釈放状態から摺動させたときに生じる三角形状突出部33bの頂部の移動軌跡に沿った円弧面でなる回動規制壁部34bと、前記頂部34aを通り摺動部材32bを釈放状態から摺動させたときに生じる三角形状突出部33bの頂部の移動軌跡に沿った円弧面でなる回動規制壁部34cとを少なくとも有する。
このインターロック機構31の釈放状態から、電磁接触器2aを閉路(ON)状態とすると、電磁接触器2aの可動コア8dが固定コア8cに吸引されて移動する。これに応じて、駆動レバー9を介して接点部7の可動接点支え7aが復帰ばね7bに抗して移動して投入状態となる。
側板部42f及び42gの上端側は、前面板部42hの上端から上方に向かい次いで後方に電磁接触器2a,2bの駒収納凹部43側に向かう湾曲部42jが形成されている。この湾曲部42jの先端には上方に僅かに突出する前述した駒収納凹部43の上部に形成された係止片44の内側に係止される一対の被係止部としてのフック部42kが形成されている。また、側板部42f及び42gの先端部には係止片44の正面側に係合する係合部42mが形成されている。
一対の電磁接触器2a,2bに可逆ユニット3を装着するには、先ず、一対の電磁接触器2a,2bを、図5に示すように、互いに同一方向に併置した状態で、互いの側壁を接触させる。この状態では、電磁接触器2a,2bの電磁石8が非通電状態となっており、接点部7の可動接点支え7aが復帰ばね7bによって押圧されて開路(OFF)状態に維持されている。このため、電磁接触器2a,2bの動作表示片7a1が図5に示すように、右側の開路位置を示している。
この状態で、可逆ユニット3を電磁接触器2a,2b側に押下することにより、各スナップ片3c,3d及び3e,3fが電磁接触器2a及び2bの連結孔12,13に挿入されて係止されるとともに、可逆ユニット3の表示片係合部38a及び38bが電磁接触器2a及び2bの動作表示片7a1に係合される。
このように、2つの連結駒42で電磁接触器2a及び2bの取付板部41側を強固に連結することにより、図1に示すX方向で電磁接触器2a及び2bを連結面から引き離す方向の外力に対しては、電磁接触器2a及び2bの取付孔41aに係合突起42b及び42cが個別に係合していることにより、十分に抗することができる。
しかも、電磁接触器2a及び2bの連結駒42とは反対側の上面には可逆ユニット3が装着されているので、電磁接触器2a,2b同士をより強固に連結保持することができる。
また、連結駒をモールド成型等の一体成型加工で形成することができるので、製作を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、連結駒42の係合突起42b及び42c間に形成した挟持用突起42dが円柱状である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、板状や下端に行くに従い細くなる円錐状又は楔状に形成することもできる。また、挟持用突起42dを省略することもできる。
また、電磁接触器2a及び2bの駒収納凹部43に形成した係止片44は、駒収納凹部43の上部側に形成する場合に限らず、駒収納凹部43の内側(Y方向側面)に形成するようにしてもよい。この場合には、連結駒42の左右側部に被係止部を形成するとともに、連結駒42の上面を駒収納凹部43の上面に接触させればよい。
Claims (5)
- 併置した少なくとも2台の電磁接触器を連結駒で連結するようにした電磁接触器ユニットであって、
前記電磁接触器は、取付板部の各角部に形成した取付孔と、該取付孔の上部に形成した前記連結駒の半部を外形寸法内に収めて収納し、隣接する電磁接触器との連接面に開口する駒収納凹部と、該駒収納凹部に形成した前記連結駒を係止する係止部とを備え、
前記連結駒は、併置した前記電磁接触器の隣接する前記取付孔に個別に係合する一対の係合突起と、前記係止部に係止される被係止部とを備えている
ことを特徴とする電磁接触器ユニット。 - 前記駒収納凹部は、前記取付孔に挿通したねじを締める工具の挿通を許容する凹部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁接触器ユニット。
- 前記連結駒の一対の係合突起間に、隣接する前記電磁接触器間に挿通されて、前記一対の係合突起とで挟持部となる挟持用突起を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁接触器ユニット。
- 前記係止部は、併置した前記電磁接触器の隣接する駒収納凹部に跨がって外側面から前記係合突起とは反対側の内方側に湾曲する湾曲板部と、該湾曲板部の先端に前記係合突起とは反対側へ突出形成した係止突起とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁接触器ユニット。
- 前記一対の係合突起は、円筒部を前記駒収納凹部との接触面側で切欠いてC字筒状に形成され、先端側外周面に先細のテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電磁接触器ユニット。
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