JP2640825B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JP2640825B2 JP63100126A JP10012688A JP2640825B2 JP 2640825 B2 JP2640825 B2 JP 2640825B2 JP 63100126 A JP63100126 A JP 63100126A JP 10012688 A JP10012688 A JP 10012688A JP 2640825 B2 JP2640825 B2 JP 2640825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車、電車その他の乗物のボデイ、電気製
品、看板、家屋その他の建造物の内外面等に特殊なマー
キングシート若しくはテープを使用して種々色分け塗装
面を形成する塗装方法に関する。
従来例えば自動車やオートバイの車体に線状模様のあ
る塗装を施こす場合に、例えばその被塗装体面を白塗装
地に塗り、これに赤の線状模様を設けるさいには、予め
白色塗料を吹きつけ塗装し、加熱乾燥した後、線状模様
を設ける部分以外の不要部分にマスキングを施し、前記
線状模様部分に赤色ペイントを吹きつけ、これを加熱乾
燥し、マスキングを取り除いて所要の塗装を完成してい
る。然しこのような吹きつけ塗装法によると、例えば2
種以上の如き多数の異なる色の塗装を施すさいには、異
なる色ごとにマスキング布設−ペイント吹きつけ−加熱
乾燥−マスキング除去等の操作を繰り返えす必要があ
り、作業が複雑で、多くの手数と時間を要するばかりで
なく、吹きつけ塗装のさい有機溶剤等による環境の汚染
と火災の危険を伴う等の欠点がある。
本発明は種々の異なる着色を施した特殊な粘着剤層を
有するマーキングシートまたはテープを使用するもの
で、マスキング、乾燥等の工程が削減でき、作業性がよ
く、多くの手数と時間を要せず、所望の多色塗装が容易
にできる塗装方法を提供しようとするものである。
以下本発明を実施例について説明する。
本発明において使用するマーキングテープまたはシー
ト(3)は、常態で粘着性を有し所望温度に加熱して硬
化する性質をもつ所望の着色した熱反応型粘着剤の層
(2)を支持体(1)の一方の面に設け形成されてい
る。
上記支持体はポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニルその他のプラスチツクフイル
ム、のほか前記プラスチツクフイルム等を積層し若しく
は積層してない紙、不織布等で形成されている。
上記支持体面に形成される常態で粘着性を有し、加熱
により硬化する所望に着色した熱反応型粘着剤は、種々
の熱反応型粘着剤(熱硬化型粘着剤)に着色剤を加え所
望の着色したものが適宜に選択して使用できる。例え
ば、本発明者等が研究の結果発明し、特許出願(特願昭
62−58954号)した感圧性接着剤組成物の好ましい一例
である。この感圧性接着剤組成物(以下これを熱反応型
粘着剤と云う)について述べると、つぎの如き組成を有
するものである。即ち、 (A) (a)炭素数1〜12の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル 50〜95重量%、 (b)α−モノオレフインカルボン酸 5〜50重量%、 (c)その他のビニル化合物 0〜30重量%、 よりなるガラス転移温度(Tg)が−60℃〜60℃の範囲に
ある共重合体で、該共重合体中の(b)成分の0〜80モ
ル%を不飽和二重結合含有化合物(d)と反応させたア
クリル系共重合体100重量部、 (B)常温で液状ないしペースト状化合物 1〜100重
量部、 (C)着色料 0〜200重量部、 (D)硬化剤 0.5〜15重量部 を含有している。
上記(A)は常温でタツクがなく硬いものが好ましい
が、少々タツクがあるものでも成分(a)、(b)及び
(c)を共重合して得られる共重合体の側鎖に不飽和化
合物(d)を前記(b)に対して80モル%以下を導入
し、硬化時にタツクをなくすることができる。前記
(a)−(b)−(c)よりなる共重合体がタツクがな
く所要の硬度を有するさいには、該共重合体中の側鎖に
不飽和化合物を導入しなくてもよい。
上記共重合体を構成する成分(a)(b)及び(c)
のうち(a)炭素数1〜12の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルには、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アク
リレート、イソノニル(メタ)アクリレート等がある。
また(b)α−モノオレフインカルボン酸は、マーキン
グシート等の熱反応型粘着剤層が硬化時に被塗装体面へ
の転着性を良好にするためには多い方が好ましいが、多
過ぎると耐水性が悪くなり、また少な過ぎると転着しな
くなるものであり、これにはアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸等が適宜使用
できる。また(c)その他のビニル化合物は共重合体の
Tgの調整に主として用いられ、酢酸ビニル、ピロピオン
酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等があげられ
る。上記の共重合体のTgは−60℃程度のものが好まし
く、この場合Tgが−60〜60℃より低いと硬化時に硬い皮
膜に形成できず、Tgが60℃より高くなると形成されたマ
ーキングテープまたはシートが粘着テープ若しくはシー
トとしての機能し難くなる。(なお、ここでいうTgは実
際は粘弾性測定装置、熱分析装置等により測定できる
が、Gordn−Taylerの式 Tg=W1Tg1+W2Tg2+・・・=
ΣiWiTgi(TgiWiは第i成分のTg(゜K)と重量分率)に
より近似的に計算できる。) 上記不飽和二重結合含有化合物(d)は(a)−
(b)−(c)成分からなる共重合体中の(b)成分の
0〜80モル%と反応して側鎖にアクロイル基を含有する
共重合体を形成するもので、例えばグリシジルメタクリ
レート、2−(1−アジリジニル)エチル(メタ)クリ
レート、2−(1−アジリジニル)ブチル(メタ)クリ
レート、2−(1−アジリジニル)プロピル(メタ)ク
リレート、不飽和イソシアネート(トリレンジイソシア
ネートと2−ヒドロキシエチルメタクリレートのハーフ
ウレタン)等がある。上記不飽和化合物の使用量が80モ
ル%を超えると溶液の粘度が上がりゲル化する。
上記の共重合体を構成する成分(a)、(b)及び
(c)は適宜に選択し、所要量の重合開始剤、溶媒等の
ほか、必要に応じて分子量調節剤等の所要量を加え、常
法により重合反応を継続し所望の分子量の共重合体を得
た後、これに所要の上記不飽和二重結合含有化合物
(d)及び触媒の所要量を加え、常法により処理して共
重合体の側鎖にアクリロイル基を含有し、未だカルボキ
シル基も一部残っている共重合体(A)が得られる。
上記の重合開始剤としてはメチルエチルケトンパーオ
キサイド、シクロヘキサンパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、アセチルパーオキサイド等の過酸化物、α,α′
−アゾビスイソブチロニトリル、4,4′−アゾビス−4
−シアノバレリアン酸等のアゾ系開始剤がある。重合溶
媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸メチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、se
c−ブタノール、t−ブタノール、n−ヘキサン、シク
ロヘキサン、n−ヘプタン等があげられる。またn−ブ
チルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、チオグリコ
ール酸、2−メルカプトエタノール等のメルカプタン
類、四塩化炭素等を分子量調節剤として用いることがで
きる。
上記の不飽和二重結合含有化合物用の触媒としては、
グリシジル基と反応させる場合、トリエチルアミン、ト
リエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、N,N−ジメチルピペラジン、N,N
−ジメチル−n−ヘキシルアミン、N,N−ジメチルシク
ロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアミノメチルクレゾ
ール、N,N−ジメチルアミノメチルフエノール、1,8−ジ
アザービシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の3級アミ
ン化合物、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2
−ヘプタデシルイミダゾール、2−フエニルイミダゾー
ル、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール等のイミダ
ゾール化合物があり、不飽和イソシアネートと反応させ
る場合、上記の三級アミンのほか、ナフテン酸コバル
ト、塩化第1錫、塩化第2錫、テトラ−n−ブチル錫、
トリメチル錫ヒドロキシド、ジメチル2塩化錫、ジ−n
−ブチル錫ジラウレート、オクトエ酸錫等の金属化合物
等があり、アジリジニル基と反応させる場合は加熱だけ
でよい。
上記(B)常温で液状なしいペースト状化合物は、前
記(A)共重合体に添加して、これに所要のタツク、粘
着力を発生させるもので、ラジカルにより反応して硬い
硬化物を与えるものが、形成される塗膜の性能を高める
ために好ましい。エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルのモノ若しくはポリ(メタ)アクリレート、ポリエス
テルジオールのジ(メタ)アクリレート、ポリウレタン
ジ(メタ)アクリレート、側鎖あるいは末端に不飽和結
合を有するアクリル系オリゴマー、テトラメチロールメ
タントリ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ1,3ジ
(メタ)アクリロキシプロパン、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等の水酸基含有不飽和化合物と酸無水
物との反応生成物、グリシジル(メタ)アクリレートと
2価カルボン酸との反応生成物等が使用できる。
上記の着色剤(C)は耐熱性、耐候性等にすぐれた各
種の色合に着色できる無機系、有機系の顔料、染料が着
色目的に応じて適宜選択使用でき、例えばチタンホワイ
ト、チタニウムイエロー、チタンブラツク、コバルトブ
ルー、キナクリドン、カーボンブラツク、ベンガラ、亜
鉛華、鉛白、リトポン、バライト、カドミウム赤、モリ
ブデン赤、カドミウムイエロー、ベンジジンオレンジ等
がある。
上記の硬化剤(D)は、加熱等によりラジカルを発生
させ、前記の共重合体若しくは常温で液状ないしペース
ト状化合物(B)を硬化させるものであり、加熱によつ
てラジカルを発生するものとしては、ベンゾイルパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の過酸化物
がある。また、同時に後記テトラドX(テロラグリシジ
ルm−キシリレンジアミン)等のポリエポキシアミンに
より、加熱することによって上記共重合体中に存在する
カルボキシル基と反応して架橋構造を作り、硬化させる
ことができる。
上記の成分(A)、(B)、(C)および(D)は種
類、形成される粘着シート、テープ等の使用目的等に応
じて選択、配合し溶剤等の存在において均一に混合し、
常法により前記の支持体の面に所要厚に塗布、乾燥等し
て所要の熱反応型粘着剤層を有するマーキングシートま
たはテープが形成される。このマーキングシートは常態
で粘着シートまたはテープと同様被塗装体面に貼着保定
でき、貼着したまま硬化温度に加熱するとその熱反応型
粘着剤層は、その粘着剤中に含まれているアクリロイル
基とカルボキシル基の双方が架橋に関与し、硬化して被
塗装体面に移行固着し、支持体のみ剥離でき、前記の被
塗装体面に硬く固着した塗膜を形成する。この塗膜は所
要の耐水性を有するが、特にすぐれた耐水性を付与する
必要がある場合には、その表面(メタ)アクリル酸エス
テル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂等の耐水性樹脂を適当に塗布して耐水
性被覆層を形成すればよい。また、マーキングシートを
構成する支持体の面に予め該支持体に対し、常態で投錨
性がよく、加熱(粘着剤の硬化温度)て剥離性となる耐
水性のプライマー層を設け、このプライマー層上に所望
に着色した熱反応型粘着剤層を設けたマーキングテープ
またはシートを形成し、このマーキングテープまたはシ
ートを被塗装体面に同様に貼付、硬化して表面にプライ
マー層による耐水被覆層のある同様な塗装が得られる。
次に、上記の如く形成されたマーキングテープまたは
シートを用い所要の塗装を形成するには、例えば被塗装
体(10)の面を予め白色に塗装(5)し、その所要部を
例えば黒と赤に着色した色分け塗装するさいには、黒と
赤にそれぞれ所望の色に着色した熱反応型粘着剤層(2
a)、(2b)を支持体(1a)、(1b)面に有する所望形
状に形成された2種類のマーキングシート又はテープ
(3a)、(3b)を用意し、この2種類のマーキングシー
トまたはテープを前記被塗装体の白色塗装面上の所定の
図柄模様(図では小幅の線)の形成部位に合わせてそれ
ぞれ貼りつけ、これを赤外線ランプ等の加熱源を用いて
所定の硬化温度で、所要時間(例えば120℃で、30分
間)加熱し、各マーキングシートまたはテープの熱反応
型着色粘着剤を硬化させると共に、硬化着色粘着剤層を
被塗装体面へ移行固着させ、各支持体を剥離し、白地の
上に黒色と赤色の線状模様の硬化粘着剤塗装膜(12
a)、(12b)が得られる。このように、黒色と赤色の熱
反応型粘着剤層を有する2種類のマーキングシートを所
要部に貼り、これを一度加熱するだけで簡易に2色に色
分けされた塗装ができる(第3図A、B、C)。3色以
上に色分けされた塗装を得るさいにも前記のものと同様
着色の異なる熱反応型粘着剤層を有するマーキングシー
トを3種以上の所要数を用意し、前記同様にして白色塗
装面上の所定の線、図柄模様等の塗装形成部位に合わせ
て順次貼着した後、同様に加熱源を用いて各貼付された
マーキングシートを所定温度、時間加熱し、各マーキン
グシートの熱反応型粘着剤層を硬化、被塗装体面へ移行
固着させ、各支持体を剥離して硬化粘着剤塗装膜が得ら
れるもので、前記同様一度加熱するだけで3色以上多色
に色分けされた塗装が多くの手数や時間やマスキング等
を要せず容易にできる。
また上記の如く、被塗装体(10)面の白色塗装上に黒
色と赤色の熱反応型粘着剤層を有するマーキングテープ
を用いて形成した黒色と赤色の塗装に隣接する前記白色
塗装部分、若しくは白色塗装以外の部分に別の色の塗料
等を塗布して塗膜(6)を形成する場合には、前記の黒
色と赤色のマーキングテープまたはシートを貼付けたま
ま、その外側部分の所要面に所望の着色塗料を噴霧機等
により塗布(この場合前記のマーキングテープまたはシ
ートはマスキングも兼ねる)した後、前記の貼付された
マーキングテープを含む塗布面を加熱源を用いて同様に
加熱し、熱反応型粘着剤を硬化し被塗装体面へ移行、固
着した硬化粘着剤塗装膜を得ると共に、塗料塗布面も必
要なら前記の加熱で乾燥して塗膜を固着した後、前記支
持体(1a)、(1b)を剥離して熱反応型粘着剤(2a)、
(2b)を有するマーキングシートまたはテープ(3a)、
(3b)による硬化粘着剤塗装膜(12a)、(12b)と塗膜
(6)による複数に色分けされた塗装が一度の加熱で容
易に形成できる(第4図B、C、D)。上記の場合マー
キングシートまたはテープは薄く過度の柔軟性があり、
被塗装体の面が曲率半径の小さい曲面や凹凸面でもなじ
みよく貼りつけることができる。また、マーキングシー
トまたはテープは上記の如く適宜幅、長さ若しくは形状
に形成されたものを被塗装体面に貼着して使用する外、
例えば適当な大きさのマーキングシートから剥離紙を残
して所望の文字、図柄等を切抜(半抜き)いて形成され
た文字、図柄若しくは文字、図柄のあるマーキングシー
トとしても同様に使用できる。
以上の如く粘着剤層の着色が異なると共に所望の大き
さやデザインに形成されたマーキングテープまたはシー
トを用いてその熱反応型粘着剤層を介して被塗装体面に
貼りつけ、一度加熱するだけで多数の色付け塗装を容易
に形成でき、従来の如く着色塗装の異なるごとにマスキ
ング−塗料吹きつけ−加熱乾燥等の操作を繰り返し行な
う面倒で複雑且つ手数と時間を要する作業が不要であり
極めて好能率で所望の複数色の模様塗装が得られる。
上記の着色熱反応型粘着剤層を有するマーキングテー
プまたはシートによる塗装は自動車、電車等の車体ある
いは航空機、オートバイ等の機体の外側面若しくは内側
面、その他家屋その他建造物の内外面等のペイント等に
より形成された塗装面に、その地色とは異なる色の適当
な幅、形の線形、流線形、区画線に形成された塗装、簡
単な文字、図柄模様の塗装に適している。また家庭電気
製品、家具類、容器類その他小物の外側面に線模様、区
画線、商標、文字その他図柄等を設けるさい等において
極めて有効な方法である。
次に実施例を示す。
(イ) 塗料用ベースレジン(メタクリル酸エステル系
樹脂)の合成 メチルメタクリレート 95 重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 5 〃 ベンゾイルパーオキサイド 0.5 〃 酢酸エチル 200 〃 上記原料を4ツ口フラスコに仕込み80℃、10時間反応
させてメタクリル酸エステル系樹脂を得た。
(ロ) 吹き付け用塗料の製造 上記(イ)により合成したメタクリル酸エステル系樹脂
(固形分) 100重量部 コロネートHL 3 〃 チタンホワイト 80 〃 トルエン 100重量部 上記配合原料を3の容器に仕込み混合撹拌して吹き
付け用塗料を作成した。
(ハ) マーキングテープの製造 2エチルヘキシルアクリレート 30重量部 エチルアクリレート 20 〃 アクリル酸 40 〃 酢酸ビニル 10 〃 ベンゾイルパーオキサイド 1 〃 酢酸エチル 150 〃 2−メルカプトエタノール 2 〃 上記原料を重合器に仕込み常法により温度65℃で、12
時間反応させて共重合体100重量部(固形分)含有液を
得た。これにグリシジルメタクリレート20部と触媒とし
てトリエチルアミン0.5部を加え、65℃で10時間撹拌し
て反応をつづけ、側差にアクリロイル基を付加し、未反
応のカルボキシル基も残存している新型のアクリル系重
合体を得た。得られた重合体100重量部を含有する溶液
に対しテトラエチレングリコールジメタクリレート30部
とベンゾイルパーオキサイド5部と、上記カルボキシル
基と高温加熱時に反応性のテトラツドX(三菱瓦斯化学
製)0.3部とチタンブラツク20部を配合し、均一に混合
し熱反応型粘着剤液を得た。これを支持体ルミラー♯25
(東レ社製ポリエステルフイルム)に乾燥後の厚さが40
μになるように塗布し、80℃で10分間乾燥して黒に着色
した熱反応型粘着剤を有するマーキングテープを得た。
同様にして顔料をチタンブラツクの代りにコバルトブル
ー、キナクリドン赤に変えて青と赤に着色した熱反応型
粘着剤層を有するマーキングテープを得た。
実施例1 軟質鋼板を研摩、脱脂層、前記(ロ)の吹き付け塗料
を吹き付け、120℃で30分間乾燥した。この塗装面に、
前記(ハ)で得た黒と青と赤の3種類のマーキングテー
プを貼り、120℃で30分間加熱して硬化を行ない支持体
を剥がして白地に黒と青と赤のラインの入つた塗装板を
得た。
実施例2 軟質鋼板を研摩、脱脂後、実施例1と同様黒と青と赤
の3種類のマーキングテープを貼り、その上から前記
(ロ)の吹き付け塗料を吹き付け、120℃で30分間加熱
乾燥した。冷却後、支持体を剥がして白地に黒と青と赤
のラインの入つた塗装板を得た。
以上のように従来は多色塗装を行なう場合は各色ごと
にマスキングテープを貼り、その色を吹き付け乾燥をし
マスキングテープを剥がすという工程を繰り返していた
が、本発明によれば1〜2工程で従来と同様の塗装板が
得られる。実施例では2色以上のラインのある塗装につ
いて述べたが、1色のラインのある塗装もこれと同様に
でき、またライン以外の図柄、文字等のある塗装も同様
にできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はマーキングシー
トの断面図、第2図はマーキングテープの断面図、第3
図A、B、Cおよび第4図B、C、Dはそれぞれ塗装工
程の概略説明図である。 (1)、(1a)、(1b)は支持体 (2)、(2a)、(2b)は着色熱反応型粘着剤 (3)、(3a)、(3b)はコーキングテープ若しくはシ
ート (12a)、(12b)は硬化粘着剤塗装膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舘野 英雄 東京都千代田区九段南2丁目2番4号 ニチバン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−177167(JP,A) 特開 昭63−62576(JP,A) 特開 昭62−140898(JP,A) 特開 昭59−222266(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常態で粘着性を有し、分子中にカルボキシ
    ル基とアクリロイル基が共存するアクリル系共重合体を
    含み、加熱により上記カルボキイル基とアクリロイル基
    の双方が架橋に関与して硬化する所望に着色した熱反応
    型粘着剤を備え、該粘着剤を支持体の面に塗布して形成
    したマーキングシートまたはテープを用意し、該シート
    またはテープを被塗装体の面に貼付し、これを加熱して
    上記熱反応型粘着剤を硬化すると共に被塗装体の面へ転
    写し、上記支持体を剥離することを特徴とする塗装方
    法。
  2. 【請求項2】マーキングシートまたはテープが、少なく
    とも2種類で、それぞれ異なる着色の熱反応型粘着剤層
    を有する請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】マーキングシートまたはテープを被着体に
    貼り、その外側へ前記マーキングシートまたはテープの
    着色熱反応型粘着剤と異る着色の塗料を塗布した後マー
    キングシートまたはテープその他の所要部を加熱する請
    求項1または2記載の塗装方法。
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JPH01270967A (ja) 1989-10-30

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