JP2640313B2 - Tigアーク溶接機 - Google Patents

Tigアーク溶接機

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JP2640313B2
JP2640313B2 JP31149792A JP31149792A JP2640313B2 JP 2640313 B2 JP2640313 B2 JP 2640313B2 JP 31149792 A JP31149792 A JP 31149792A JP 31149792 A JP31149792 A JP 31149792A JP 2640313 B2 JP2640313 B2 JP 2640313B2
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arc
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国男 狩野
謙三 檀上
敏一 藤吉
敦史 木下
晴雄 森口
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、定電流出力にフィー
ドバック制御されるTIGアーク溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TIGアーク溶接機においては、
高融点材料のタングステン電極を使用し、溶接機から電
極、母材の溶接負荷に定電流にフィードバック制御され
た交流叉は直流の溶接出力を供給し、母材を溶融して溶
接する。ところで、アークスタート時のタングステン電
極を母材に接触して、大容量の定電流で起動すると、タ
ングステン電極が母材に溶け込み溶接不良を起こす。そ
こで、従来はアークスタート時、電極、母材間に空隙を
設け、この空隙に高周波(2〜3MHz)、高電圧(2
000〜3000V)を印加してアークを発生させ、溶
接不良を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、電極と母
材間に空隙を設けてアークスタートさせる場合、遮光保
護具を外してスタート位置を確認した後、遮光保護具を
付け、アークスタートしなければならず、作業性が悪
く、しかもスタート位置をずれなく正確に設定すること
は容易でなく、作業性に熟練を要する問題もある。ま
た、高周波,高電圧を印加してアークスタートする場
合、高周波,高電圧のノイズが発生し、このノイズが近
隣の電気機器や制御機器に悪影響を与え、とくにデジタ
ル化されて動作電圧が低いものは誤動作しやすかった。
このためアークスタート時電極を母材に短絡させて、こ
のときに流れる短絡電流を小さく設定する。そして電極
を母材から引き外してアークを発生させる。ところが、
短絡電流が小さく設定されているため、電極が短絡電流
で加熱されず、アークへの移行がスムーズに行われな
い。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】上記課題を解決するた
めに、溶接負荷に供給する出力電流の検出信号と出力電
流設定信号との誤差信号により、高周波交流を得るイン
バータを制御して、出力電流をフィードバック制御し、
溶接負荷の電極を母材に短絡しその後再度開放してアー
クスタートするTIGアーク溶接機であって、上記電極
と上記母材の短絡時に上記出力電流設定信号を出力電流
の定格値より低電流の電流に設定する短絡電流設定信号
回路と、上記電極が上記母材から開放された直後上記出
力電流設定信号をアーク電流設定信号に微分信号を加え
た信号に設定するアークスタート電流設定信号回路を設
けたものである。
【0005】上記電極が上記母材から開放された直後上
記出力電流設定信号をアーク終了までアーク電流設定信
号に保持する保持回路を設けたものである。
【0006】
【作用】この発明によれば、小電流の短絡電流でアーク
スタートを行い、アーク発生直後微分信号によって比較
的大きなアーク電流を加えてタングステン電極を加熱し
ている。また、定常時のおいては、ならんかの原因で電
極が母材に短絡しても、アークアーク終了時までアーク
電流設定信号を保持する。
【0007】
【実施例】1実施例について、図1ないし図3を参考に
して説明する。図1において、1はTIGアーク溶接機
の電源入力端子、2は交流入力を整流する入力整流器、
3は平滑用コンデンサ、4は内蔵するIGBT,トラン
ジスタ,MOSFETなどのスイッチング素子により1
0kHz以上の高周波でオンオフスイッチングし直流を
交流に変換するインバータ、5は高周波インバータ4の
高周波交流を溶接に必要な電圧に変圧する変圧器、6は
変圧器5の2次の高周波交流を整流するダイオード7,
8,9,10を内蔵する出力整流回路、11,12は平
滑用リアクトル、13,14はIGBT,トランジス
タ,MOSFETなどスイッチング素子によって平滑さ
れた直流を10〜200Hzの低周波でスイッチンクす
る低周波発生装置、15はダングステン電極、16は母
材でタングステン電極15と母材16により溶接負荷が
構成される。
【0008】21は高周波のインバータ4のスイッチン
グ素子を駆動する高周波駆動回路、22は出力電流を検
出し電流信号を電圧信号に変換する電流検出器、23は
検出信号と後述の出力設定信号との誤差を増幅し、出力
電流をフィードバックさせ定電流制御させる誤差増幅
器、24はスイッチング素子13,14を低周波スイッ
チングさせる低周波駆動装置である。
【0009】25は出力設定信号回路、26は定常時の
アーク電流を出力するアーク電流設定信号回路、27は
アークスタート時の短絡電流を出力する短絡電流設定信
号回路、28,29はオア回路を構成するダイオード、
31はアーク電圧を検出する電圧検出器、32は電流検
出器22の出力信号及び電圧検出器31の出力信号を入
力とし、短絡電流を制御する短絡電流制御装置で、この
制御回路は短絡からアーク移行後の交流制御指令も行
う。33は短絡電流制御装置32の出力を受けて動作す
る開閉手段、34は短絡電流制御手段32の出力を受け
て動作する低周波駆動装置24の信号によりアークスタ
ート後開放する開閉手段、35は微分回路である。な
お、アーク電流設定信号回路26と微分回路27により
アークスタート電流設定信号回路を構成する。
【0010】41,42,45,46は抵抗、43は電
流検出器22が動作したとき出力するホトカプラのダイ
オード43aとトランジスタ43b、44は電圧検出器
31が動作したとき出力するホトカプラのダイオード4
4aとトランジスタ44b、47は両ホトカプラ43,
44の出力を入力するナンド回路、48は増幅用トラン
ジスタ、49は継電器で50はその自己保持接点で、5
1,52はその出力回路を示す。
【0011】このように構成されたTIGアーク溶接機
は次のように動作する。まず定常時の動作では、交流電
源を入力整流器2により整流し、コンデンサ3で平滑す
る。4のインバータにより平滑された直流を高周波交流
に変換する。変圧器5により変圧後出力整流回路6によ
り2相半波整流し、平滑用リアクトル11,12により
平滑する。平滑された直流を電源としスイッチング素子
13,14により低周波スイッチングして溶接負荷のタ
ングステン電極15,母材16に交流を供給する。そし
て、溶接負荷に流れる出力電流を電流検出器22により
検出し、この検出信号と出力電流設定信号回路25の出
力電流設定信号との誤差を誤差増幅器23により増幅
し、高周波駆動回路21を介してインバータ4の制御に
より出力電流を制御し、フィードバックによる定電流制
御を行う。
【0012】次にアークスタート時の動作について説明
する。図3(a)で示すようにt1で図示しない起動信
号を入力すると、高周波インバータ4および低周波発生
装置13,14は動作する。このとき、いずれか一方の
スイッチング素子例えば13をオンさせると、タングス
テン電極15と母材16とは開放状態であるため、電圧
検出器31は出力電圧を検出し、電圧検出器22は出力
が0であり、短絡電流制御装置32のホトカプラ44が
オンし、ホトカプラ43はオフする。このためナンド回
路47の出力は”0”となり、増幅用トランジスタ48
はオフし、継電器49は無励磁である。短絡電流制御装
置32から出力信号は出力されず、開閉手段34は短絡
している。また、電流検出器22の検出信号は0である
ため、誤差増幅器23の出力は最大信号を出力してお
り、図3(b)に示すように母材16電極15間に無負
荷電圧が印加している。
【0013】次に時刻t2で図3(d)に示すようにタ
ングステン電極15と母材16とを短絡させると、電圧
検出器31の出力は0で、短絡電流制御装置32のホト
カプラ44がオフし、電流検出器22は出力電流を検出
しているためホトカプラ43はオンする。このためナン
ド回路47の出力は”0”で短絡電流制御装置32から
出力信号は出力されていない。そして、この場合も開閉
手段34は短絡しており、誤差増幅器23には短絡電流
設定信号回路27の設定信号が入力し、図3(c)に示
すようにこの設定信号に応じた短絡電流が溶接負荷に流
れる。
【0014】次に時刻t3で図3(d)に示すように電
極15を母材から開放させてアークを発生させると電流
検出器22,電圧検出器31とも検出信号を出力するた
め、ホトカプラ43,44はともにオンし、ナンド回路
47は“1”を出力し、トランジスタ48はオンし、継
電器49は励磁し、接点50で自己保持される。継電器
49のオンによって開閉手段33はオンするとともに微
分回路35も動作する。アーク電流設定信号回路26の
アーク電流設定信号に微分回路35の出力信号が加算さ
れたアークスタート電流設定信号が誤差増幅器23に入
力する。このとき短絡電流設定信号がアークスタート電
流設定信号よりも低いため、図3(c)に示すようにア
ークスタート電流設定信号に応じた出力電流が溶接負荷
に流れる。そして微分信号が0になるとアーク電流設定
信号によって出力電流は設定される。出力信号52によ
って低周波駆動装置24はスイッチング素子13,14
を交互にスイッチングさせ交流を出力させる。さらに交
流出力されると開閉手段34は開放され、短絡電流設定
信号回路32が設定信号から開放される。また、定常時
のアーク電流が流れているときになんらかの原因で電極
が母材に短絡して再度開放しても、継電器49は接点5
0によって保持されているので、微分回路35の微分信
号がアーク電流設定信号に加えられることがなく溶接負
荷に流れるアーク電流は変化することがない。
【0015】上記実施例では母材16を正にした正極性
でアークスタートさせたが、低周波発生回路14を動作
させ、母材16を負にした逆極性で行うこともできる。
また、短絡電流制御装置32の出力を継電器で出力して
いたが、他のデジタルを用いた電子式の開閉手段やアナ
ログスイッチを用いることもできる。さらに、低周波発
生回路はブリッジインバータにすることも可能である。
また、電流検出器22は交流電流が流れる位置に設けて
いたが、それぞれ直流が流れるスイッチング素子13,
14と直列に設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、小電流の短絡電流でアークスタートを行
うので、電極と母材に短絡によるタングステン電極の損
傷がない。さらに、アーク発生直後微分信号によって比
較的大きなアーク電流を加えることによってタングステ
ン電極が加熱されて、アークの発生が確実に行われアー
クスタートを確実に行うことができる。また、アークス
タート時の定常時のおいては、ならんかの原因で電極が
母材に短絡しても、アークスタート時と同じような高い
電流が流れ電極を損傷することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のTIGアーク溶接機の1実施例の結
線図である。
【図2】この発明の短絡電流制御装置の結線図である。
【図3】(a)〜(d)はアークスタート時の図1ない
し図2の動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 入力整流器 4 インバータ 5 変圧器 6 出力整流回路 11,12 平滑用リアクトル 13,14 低周波発生装置 15 タングステン電極 16 母材 21 高周波駆動回路 22 電流検出器 23 誤差増幅器 24 低周波駆動装置 25 出力設定信号回路 26 アーク電流設定信号回路 27 短絡電流設定信号回路 28,29 ダイオード 31 電圧検出器 32 短絡電流制御装置 33,34 開閉手段 35 微分回路 43,44 ホトカプラ 47 ナンド回路 48 増幅用トランジスタ 49 継電器 50 自己保持接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 晴雄 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 審査官 中川 隆司

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接負荷に供給する出力電流の検出信号
    と出力電流設定信号との誤差信号により、高周波交流を
    得るインバータを制御して、出力電流をフィードバック
    制御し、溶接負荷の電極を母材に短絡しその後再度開放
    してアークスタートするTIGアーク溶接機において、 上記電極と上記母材の短絡時に上記出力電流設定信号を
    出力電流の定格値より低電流の電流に設定する短絡電流
    設定信号回路と、上記電極が上記母材から開放された直
    後上記出力電流設定信号をアーク電流設定信号に微分信
    号を加えた信号に設定するアークスタート電流設定信号
    回路を設けたことを特徴するTIGアーク溶接機。
  2. 【請求項2】 上記電極が上記母材から開放された直後
    上記出力電流設定信号をアーク終了までアーク電流設定
    信号に保持する保持回路を設けた請求項1のTIGアー
    ク溶接機。
JP31149792A 1992-10-27 1992-10-27 Tigアーク溶接機 Expired - Lifetime JP2640313B2 (ja)

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JP2008068260A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Sansha Electric Mfg Co Ltd 交流tig溶接機

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JPH06142925A (ja) 1994-05-24

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