JP2711984B2 - プラズマアーク電源装置 - Google Patents

プラズマアーク電源装置

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JP2711984B2
JP2711984B2 JP5240725A JP24072593A JP2711984B2 JP 2711984 B2 JP2711984 B2 JP 2711984B2 JP 5240725 A JP5240725 A JP 5240725A JP 24072593 A JP24072593 A JP 24072593A JP 2711984 B2 JP2711984 B2 JP 2711984B2
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国男 狩野
敏一 藤吉
晴雄 森口
敦史 木下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマアーク溶接や
切断用の電源装置に関し、特に電源装置の起動に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラズマアーク電源装置には、
小型、軽量化を図るために、交流電源を整流、平滑して
直流化した後に、この直流をIGBT、トランジスタ等
のスイッチング素子を高周波スイッチングさせるインバ
ータにより高周波交流に変換し、この高周波交流を変圧
器で変圧後、再び整流、平滑して得た直流を、プラズマ
負荷のノズル電極と母材との間に供給するものがある。
なお、このプラズマ負荷に供給する出力電流を検出し、
この出力電流が一定値になるように定電流制御も行われ
ている。
【0003】このようなプラズマアーク電源装置として
は、例えば図4に示すようなものがある。このプラズマ
アーク電源装置は、入力端子1に供給された交流電源を
整流器2によって整流し、平滑用コンデンサ3によって
平滑して得た直流電圧が入力される直流電源装置4を有
している。
【0004】この直流電源装置4は、例えばIGBTま
たはトランジスタ等のスイッチング素子を備えたインバ
ータ6を有し、このインバータ6によって、平滑用コン
デンサ3からの直流電圧が高周波交流に変換され、この
高周波交流は変圧器7の一次巻線7aに印加される。こ
の変圧器7は、二次巻線7b、三次巻線7cも有し、二
次巻線7bに誘起された高周波交流は整流器8aによっ
て整流され、平滑用リアクトル9aから母材17、主電
極18に印加される。また、変圧器7の三次巻線7cに
誘起された高周波交流は、整流器8pによって整流さ
れ、平滑用リアクトル9pによって平滑後、開閉手段1
1、高周波発生装置16を介して主電極18及びノズル
電極19に印加される。
【0005】主電極18、母材17間に流れた電流、ま
たは主電極18、ノズル電極19間に流れた電流を検出
するように、電流検出器12が設けられており、この電
流検出器12の出力電流は、誤差増幅器13に供給され
る。誤差増幅器13には、基準電源15から基準信号も
供給される。誤差増幅器13は、電流検出器12の出力
信号と基準信号との差を出力し、駆動装置14に供給す
る。駆動装置14は、電流検出器12によって検出され
る電流が基準信号に等しくなるようにインバータ6を制
御する。
【0006】今、開閉手段11、高周波発生装置16は
非作動状態であり、主電極18と母材17とのギャップ
は大きく、主電極18とノズル電極19とのギャップは
小さいとする。
【0007】この状態において、コンデンサ3からの直
流は、インバータ6で高周波交流に変換され、変圧器7
の二次側巻線7b、三次巻線7cに高周波交流が誘起さ
れる。これら高周波交流は、整流器8a、8pによって
整流され、平滑用リアクトル9a、9pによって平滑さ
れる。
【0008】平滑用リアクトル9aからの直流は、母材
17と主電極18との間に印加されるが、主電極18と
母材17とのギャップが広いので、電流は流れない。
【0009】一方、平滑用リアクトル9pからの直流
は、開閉手段11、高周波発生装置16を介して主電極
18とノズル電極19との間に印加されるが、開閉手段
11が開放され、高周波発生装置16が非作動状態であ
るので、主電極18とノズル電極19との間には電流は
流れない。従って、電流検出器12には電流が流れず、
その出力は0である。このとき、誤差増幅器13に供給
されている基準信号の方が、電流検出器12の出力より
も大きいので、誤差増幅器13の出力は最大となり、駆
動装置14は、インバータ6が最大出力を発生するよう
にインバータ6を制御する。
【0010】この状態において、開閉手段11を閉成
し、かつ高周波発生装置16を動作させると、主電極1
8とノズル電極19との間にパイロットアークが発生
し、パイロット電流が主電極18、ノズル電極19間に
流れるが、主電極18と母材17とのギャップが大きい
ので、主電極18と母材17との間にはプラズマアーク
は発生せず、プラズマ電流は流れない。
【0011】また、パイロット電流が流れたことが電流
検出器12によって検出され、誤差増幅器13に供給さ
れる。誤差増幅器13は、電流検出器12の出力信号と
基準信号との差を出力し、電流検出器12によって検出
される電流、即ちパイロット電流が基準信号に等しくな
るように、駆動装置14がインバータ6を制御する。
【0012】このようにパイロットアークが発生してい
る状態において、主電極18とノズル電極19とからな
るトーチを母材17に近づけると、整流器8a、リアク
トル9aから主電極18、母材17に電流が流れ、プラ
ズマアークが発生する。
【0013】プラズマアークが発生すると、パイロット
アークをこのまま発生させているのは損失が大きくなる
だけであるので、開閉手段11を開放し、パイロットア
ークを消失させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このようなプラズマア
ーク電源装置では、パイロットアークを発生させた状態
において、トーチを母材に近づけると直ちにプラズマア
ークが発生する。しかし、パイロットアークを発生させ
た状態で、トーチをテスト走行させたり、トーチの位置
決めを行う必要があることがあり、このような場合に
は、トーチを母材に近づけても、プラズマアークが発生
しないことが望ましい。
【0015】また、このようなプラズマアーク電源装置
では、起動時に高い無負荷電圧をノズル電極19と主電
極18との間に印加して、パイロットアークを発生させ
るために、三次巻線7c、整流器8p、平滑用リアクト
ル9pを設けている。従って、インバータ6を用いて、
小型化を図ったにもかかわらず、装置全体の小型化が図
れず、しかも損失もあり、効率の低いものとなってい
た。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明は、直流電源をインバータによって
交流化し、この交流を整流平滑して直流電圧を生成する
直流生成手段と、この直流生成手段の出力電流を検出す
る電流検出手段と、この電流検出手段の出力信号と予め
設定した基準信号との差に基づいて上記インバータを制
御して上記出力電流を一定値に制御する制御手段とを具
備する複数台の直流電源装置から、プラズマ負荷の母材
と主電極とにプラズマアーク電流を供給するプラズマア
ーク電源装置において、上記各直流電源装置のうち少な
くとも1台のものの上記直流生成手段から上記プラズマ
負荷の主電極とノズル電極との間に延びる伝送路中に設
けられたパイロットアークの発生手段と、少なくとも、
上記パイロットアークの発生手段を有しない直流電源装
置の上記直流生成手段から上記母材と上記主電極との間
に延びる伝送路中に介在し、閉成状態において上記母材
と上記主電極との間にプラズマアークを発生させるスイ
ッチング手段と、上記直流電源と上記直流生成手段との
間に設けられ上記直流電源からの電圧を上記各直流生成
手段に直列に印加した状態と並列に印加した状態とに切
り換える切換手段とを、具備するものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、パイロットアーク発生手段が
非作動状態であり、かつスイッチング手段が開放状態で
あり、ノズル電極及び主電極と、母材とのギャップが大
きい状態であるとすると、この状態では、いずれの直流
生成手段を作動させても、プラズマアークは発生しな
い。ここで、パイロットアーク発生手段を作動させる
と、主電極とノズル電極との間にパイロットアークが発
生し、電流検出手段にパイロットアークによる電流が流
れ、これが所望値になるようにパイロットアーク発生手
段が設けられている直流電源装置の直流生成手段の制御
手段がインバータを制御する。この状態で、ノズル電極
と主電極とを母材に近づけ、これらの間のギャップを小
さくする。この状態では、スイッチング手段が開放され
ているので、プラズマアークは発生しない。このとき、
スイッチング手段を閉成すると、少なくとも、パイロッ
トアーク発生手段が設けられている直流電源装置以外の
直流電源装置の直流生成手段から電流が主電極と母材と
の間に流れ、これらの間にプラズマアークが発生する。
このプラズマアークが所望値になるように、直流生成手
段の制御手段が、インバータを制御する。
【0018】また、切換手段が、上記直流電源からの電
圧を上記各直流生成手段に直列に印加した状態と並列に
印加した状態とに切り換えるので、直流生成手段の電圧
が高い場合には、各直流生成手段が直列に接続され、低
い場合には、各直流生成手段が並列に接続される。
【0019】
【実施例】本発明によるプラズマアーク電源装置の第1
の実施例を、図1及び図2に示す。この実施例も、図4
の従来のプラズマアーク電源装置と同様に、直流電源4
Aを用いるもので、同一部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0020】直流電源装置4Aは、従来の直流電源装置
4と同様に、インバータ6、電流検出器12、誤差増幅
器13、駆動装置14を有しているが、インバータ6で
変換された高周波交流が印加される変圧器70は、一次
巻線70a以外には、二次巻線70bしか有していな
い。
【0021】この二次巻線70bに整流器8が接続され
ている。この整流器8の一方の出力側が開閉手段11と
高周波発生装置16を介してノズル電極19に接続さ
れ、他方の出力側が平滑用リアクトル9、電流検出器1
2を介して主電極18に接続されている。
【0022】また、整流器8の一方の出力側は、サイリ
スタ10を介して母材17に接続されている。このサイ
リスタ10は、整流器8の一方の出力側から母材17側
に電流が流れる極性に接続されている。このサイリスタ
10は、駆動回路21からのゲート信号によってターン
オンし、駆動回路21は、スイッチ等のプラズマ起動装
置22の操作によって、ゲート信号を発生するように構
成されている。
【0023】このように構成されたプラズマアーク電源
装置は、次のように動作する。今、開閉手段11は開放
され、高周波発生装置16は非作動状態であり、サイリ
スタ10もオフ状態であり、主電極18、ノズル電極1
9と母材17とのギャップは大きく、主電極18とノズ
ル電極19とのギャップは小さいとする。
【0024】このように状態において、図2(a)に示
す時刻T1に駆動装置14を起動すると、図2(b)に
示すようにインバータ6が動作を開始し、変圧器70の
二次側巻線70bに高周波交流が誘起される。この高周
波交流は整流器8によって整流される。しかし、サイリ
スタ10がオフ状態であるので、母材17と主電極18
との間には印加されず、母材17、主電極18間には電
流は流れない。また、開閉手段11が開放状態であり、
高周波発生装置16が非作動状態であるので、主電極1
8、ノズル電極19間にも電流は流れない。
【0025】このとき、開閉手段11が開放状態であ
り、高周波発生装置16が非作動状態で、サイリスタ1
0がオフ状態であるので、電流検出器12には電流が流
れず、その出力は0である。このとき、誤差増幅器13
に基準電源15から供給されている基準信号の方が、電
流検出器12の検出信号よりも大きいので、誤差増幅器
13の出力は最大となり、駆動装置14は、インバータ
6をその最大出力が発生するように制御する。
【0026】図2(c)に示すように時刻T2に高周波
発生装置16を作動させると共に、開閉手段11をオン
させると、主電極18とノズル電極19との間のギャッ
プが小さいので、両者の間にパイロットアークが発生
し、パイロットアーク電流が主電極18、ノズル電極1
9間に流れる。しかし、サイリスタ10がオフしている
ので、プラズマ電流は流れない。
【0027】この状態において、主電極18とノズル電
極19とからなるトーチを母材17に近づけると、トー
チと母材17とのギャップは小さくなる。しかし、サイ
リスタ10がオフしているので、プラズマ電流は流れな
い。この状態で、図2(d)に示すように、時刻T3に
おいてプラズマ起動装置22を操作すると、図2(e)
に示すように、サイリスタ10がオンする。このとき、
既にパイロットアークが発生しているので、整流器8か
ら母材17、主電極18、平滑用リアクトル9に、図2
(f)に示すように、プラズマアーク電流が流れ、プラ
ズマアークが発生する。
【0028】このようにプラズマアークが発生すると、
開閉手段11をオフして、パイロットアークを消失させ
る。
【0029】上記の実施例では、パイロットアーク電流
が流れているとき、インバータ6の出力電流が電流検出
器12によって検出され、この検出出力と基準信号との
誤差が誤差増幅器13によって増幅され、この誤差信号
が駆動装置14に供給され、駆動装置14がインバータ
6を制御するフィードバック制御が構成され、インバー
タ6の出力電圧が、インバータ6の無負荷時の出力電圧
よりも低くなるので、サイリスタ10をオンしても、起
動しにくいことがある。また、入力端子1に供給される
交流電源を、低電圧系統(例えば200V)と、高電圧
系統(例えば400V)の2系統とすることがある。こ
のような場合に対応できるように、インバータ6のスイ
ッチング素子に、高耐圧用のものを使用する必要があっ
た。
【0030】図3に示す第2の実施例は、上記のような
問題を解決したものである。この実施例では、第1の実
施例と同一の直流電源装置4Aを有し、更に直流電源装
置5も有している。この直流電源装置5は、インバータ
26、駆動装置34、変圧器27、整流器28、リアク
トル29、電流検出器32、誤差増幅器33、サイリス
タ30を有している。また、サイリスタ30の駆動回路
51、プラズマ起動装置52も設けられている。これら
は、インバータ6、駆動装置14、変圧器70、整流器
8、リアクトル9、電流検出器12、誤差増幅器13、
サイリスタ10、駆動回路21、プラズマ起動装置22
にそれぞれ対応するものである。但し、直流電源装置5
には、開閉手段11、高周波発生装置16に対応するも
のは、設けられていない。
【0031】また、コンデンサ3に替えて、コンデンサ
3A、3Bが設けられており、これらコンデンサ3A、
3Bは、インバータ6、26の入力側に接続されてい
る。さらに、コンデンサ3A、3Bは、例えば入力端子
1に印加される電圧が高電圧系統(例えば400V)の
とき、切換手段23の切換接点23aが閉成され、接点
23b、23cが開放されていることによって直列に接
続され、この直列のコンデンサ3A、3Bに整流器2に
よって整流された電圧が印加され、各コンデンサ3A、
3Bが分担する電圧が、インバータ6、26に供給され
る。また、入力端子1に印加される電圧が低電圧系統
(例えば200V)の場合には、コンデンサ3A、3B
は切換手段23の切換接点23b、23cが閉成され、
接点23aが開放されることによって並列に接続され、
整流器2によって整流された電圧が、コンデンサ3A、
3Bに並列に供給され、これらがそれぞれインバータ
6、26に供給される。
【0032】また、直流電源装置4A、5は、直並列運
転制御装置41によって直列運転時には、これに応じた
基準信号を誤差増幅器13、33に供給し、並列運転時
には、これに応じた基準信号を誤差増幅器13、33に
供給する。なお、直並列運転制御装置41には、指令用
電源42及び指令端子43も設けられている。
【0033】このように構成されたプラズマアーク電源
装置は、次のように動作する。今、開閉手段11は開放
状態、高周波発生装置16は非作動状態、サイリスタ1
0はオフ状態で、主電極18、ギャップ19と母材17
とのギャップが大きく、主電極18とノズル電極19と
のギャップは小さく、直並列運転制御装置41から誤差
増幅器13にのみ基準信号が供給されているとする。
【0034】コンデンサ3Aからの直流は、インバータ
6で高周波交流に変換され、変圧器70の二次巻線70
bに高周波交流が誘起される。この高周波交流は、整流
器8によって整流されるが、サイリスタ10及び開閉手
段11が共にオフであるので、主電極18と母材17と
の間、及び主電極18とノズル電極19との間いずれに
も印加されない。
【0035】従って、電流検出器12には電流が流れ
ず、その出力は0である。このとき誤差増幅器13に供
給されている基準信号が電流検出器12の出力よりも大
きいので、誤差増幅器13の出力は最大となり、駆動装
置14は、インバータ6をその最大出力を発生するよう
に制御する。
【0036】この状態で、高周波発生装置16を作動さ
せると共に、開閉手段11をオンすると、主電極18と
ノズル電極19との間のギャップが小さいので、両者の
間にアークが発生し、パイロットアーク電流が主電極1
8、ノズル電極19間に流れる。しかし、サイリスタ1
0にゲート信号が供給されていないので、主電極18と
母材17との間にはプラズマアークは発生せず、プラズ
マ電流は流れない。
【0037】パイロットアーク電流が流れたことが電流
検出器12によって検出され、誤差増幅器13に供給さ
れる。誤差増幅器13は、電流検出器12の出力信号と
基準信号との差を出力し、電流検出器12によって検出
される電流、即ちパイロットアーク電流が基準信号に等
しくなるように駆動装置14がインバータ6を制御す
る。このように制御がなされるので、インバータ6の出
力電圧は、パイロットアーク電流が流れる前の出力電圧
(無負荷電圧)よりも低くなっている。
【0038】一方、直流電源5では、コンデンサ3Bか
らの直流をインバータ26によって高周波交流に変換
し、変圧器27によって変圧し、整流器28で整流す
る。しかし、サイリスタ30がオフ状態であるので、主
電極18とノズル電極19との間に電圧は印加されてい
ない。このとき、誤差増幅器33には、基準信号が供給
されていないので、フィードバック系が形成されてな
く、駆動装置34はインバータ26をその最大出力電圧
を発生するように制御している。従って、整流器28は
最大出力電圧(無負荷電圧)を発生している。
【0039】この状態において、主電極18とノズル電
極19とからなるトーチを母材17に近づけると、トー
チと母材17とのギャップが小さくなる。そして、サイ
リスタ10、30をオンすると、トーチと母材17との
ギャップが小さい上に、既にパイロットアークが発生し
ており、直流電源装置5の出力電圧が高いので、直流電
源装置5の整流器28から母材17、主電極18、平滑
用リアクトル29に電流が流れ、プラズマアークが発生
する。
【0040】このようにプラズマアークが発生すると、
開閉手段11を開放し、パイロットアークを消失させ
る。
【0041】そして、直並列運転制御装置41の指令端
子43に直並列運転指令信号を入力し、直並列運転制御
装置41から誤差増幅器13、33へそれぞれ基準信号
を供給する。これによって、直流電源装置4Aの整流器
8、ダイオード10、母材17、主電極18、平滑用リ
アクトル9にもプラズマ電流が流れる。このように、両
直流電源装置4A、5にもプラズマ電流が流れ、これら
両プラズマ電流が基準信号によって表される所望値にな
るように誤差増幅器13、33、駆動装置14、34が
インバータ6、26を制御して、直流電源装置4A、5
が並列または直列運転される。
【0042】上記の各実施例では、主電極18とノズル
電極19との間にパイロットアークが発生したときに
も、主電極18と母材17との間にプラズマアークが発
生したときにも、電流を平滑することができる位置に平
滑用リアクトル9を設けたが、整流器8の一方の出力側
と開閉手段11との間、及び整流器8の一方の出力側と
サイリスタ10との間に、それぞれ平滑用リアクトルを
設けてもよい。また、上記の両実施例では、サイリスタ
10を使用したが、リレー、トランジスタ等その他のス
イッチング素子を使用することもできる。また、第2の
実施例では、直流電源装置4A、5の2台を設けたが、
直流電源装置5と同じ構成のものを複数台追加し、直並
列運転するようにしてもよい。また、第2の実施例で
は、各直流電源装置4A、5ごとにサイリスタ10、3
0を設けたが、図3に点線で示すような位置に1つだけ
サイリスタを設けてもよい。また、第2の実施例では、
サイリスタ10、30を同時にオンさせているが、直流
電源5に接続されているサイリスタ30をまずオンさ
せ、直流電源4a、5を並列運転時にサイリスタ10を
オンさせてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、直流生
成手段からプラズマ負荷の母材と主電極との間に延びる
伝送路中にスイッチング手段を介在させているので、パ
イロットアークが発生している状態で、トーチを母材に
近づけてもスイッチング手段を開放している限り、プラ
ズマアークは発生しない。従って、パイロットアークを
発生させた状態におけるテストランやトーチの位置決め
を容易に行える。また、切換手段によって直流電源から
各直流生成手段に電圧を直列に印加した状態と、並列に
印加した状態とに切り換えることができるので、直流電
源が高圧の直流電圧を印加する場合にも、低圧の直流電
圧を印加する場合にも対応することができ、しかも各直
流生成手段のインバータを構成するスイッチング素子は
全て低耐圧のものとすることができるので、コストの低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマアーク直流電源装置の第
1の実施例の回路図である。
【図2】同第1の実施例の動作説明図である。
【図3】同第2の実施例の動作説明図である。
【図4】従来のプラズマアーク直流電源装置の回路図で
ある。
【符号の説明】
2 整流器(直流電源) 3 3A、3B コンデンサ(直流電源) 4A 5 直流電源装置 6 26 インバータ 8 28 整流器 10 30 サイリスタ(スイッチング手段) 11 開閉手段(パイロットアーク発生手段) 16 高周波発生装置(パイロットアーク発生手段) 12 32 電流検出器 13 33 誤差増幅器(制御手段) 17 母材 18 主電極 19 ノズル電極 23 切換手段 27 70 変圧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 敦史 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 檀上 謙三 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−275283(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源をインバータによって交流化
    し、この交流を整流平滑して直流電圧を生成する直流生
    成手段と、この直流生成手段の出力電流を検出する電流
    検出手段と、この電流検出手段の出力信号と予め設定し
    た基準信号との差に基づいて上記インバータを制御して
    上記出力電流を一定値に制御する制御手段とを具備する
    複数台の直流電源装置から、プラズマ負荷の母材と主電
    極とにプラズマアーク電流を供給するプラズマアーク電
    源装置において、上記各直流電源装置のうち少なくとも
    1台のものの上記直流生成手段から上記プラズマ負荷の
    主電極とノズル電極との間に延びる伝送路中に設けられ
    たパイロットアークの発生手段と、少なくとも、上記パ
    イロットアークの発生手段を有しない直流電源装置の上
    記直流生成手段から上記母材と上記主電極との間に延び
    る伝送路中に介在し、閉成状態において上記母材と上記
    主電極との間にプラズマアークを発生させるスイッチン
    グ手段と、上記直流電源と上記直流生成手段との間に設
    けられ上記直流電源からの電圧を上記各直流生成手段に
    直列に印加した状態と並列に印加した状態とに切り換え
    る切換手段とを、具備するプラズマアーク電源装置。
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