JP2639647B2 - 自動車用液圧式制動装置の制動液圧制御方法 - Google Patents

自動車用液圧式制動装置の制動液圧制御方法

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JP2639647B2 JP61210858A JP21085886A JP2639647B2 JP 2639647 B2 JP2639647 B2 JP 2639647B2 JP 61210858 A JP61210858 A JP 61210858A JP 21085886 A JP21085886 A JP 21085886A JP 2639647 B2 JP2639647 B2 JP 2639647B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用液圧式制御装置の制動液圧制御方法
に関するものである。
従来の技術 自動車のブレーキ装置において、車両走行中に急制動
をかけた場合にタイヤと路面間の摩擦係数の低い路面上
等では車輪が固着(ロック)してスリップを起したり不
規旋転(尻振り)することがある。これを防ぐために事
前にスリップ又は不規旋転する状態(車輪のロック)を
検出し、この検出した信号によりブレーキ装置の制動液
圧を制御するアンチスキッド装置は既に開発されている
(例えば特開昭60−61354号公報参照)。
ブレーキペダルの踏力を軽減するためにエンジンの吸
気管に生ずる負圧,圧縮空気および流体等を倍力(サー
ボ)媒体とし制動力を一部を負担するようにした制動液
圧倍力装置も広く一般に用いられている。
発明が解決しようとする問題点 上記のようなアンチスキッド装置は、急制動時に車輪
の減速度が設定値θ′を越えて大きくなるとマスタシリ
ンダから車輪のブレーキ装置に至る減圧配管中に介装さ
れた常開型の保持バルブを閉路させ制動液圧を保持させ
ると共に、車体速度信号VVに対して一定差△Vだけ低く
且つ降下勾配θがθ<θ′なる擬似信号VTと車輪速度信
号VWとが交わったとき上記車輪のブレーキ装置内の制動
液圧をポンプ機構を用いて液圧解放槽又はマスタシリン
ダに逃がすべく液圧通路をコントロールする解放バルブ
を作動させ制動液圧を低下させた後、車輪速度の回復を
待って制動液圧を再加圧するよう構成されている。
上記のようなアンチスキッド装置を制動液圧倍力装置
付の自動車用液圧式制動装置に適用した場合にはアンチ
スキッド作動時にも制動液圧倍力装置による過大圧がア
ンチスキッド装置に付与されるため減圧能力を決定する
ポンプ機構を大型化せざるを得ないという問題を有して
いる。
本発明はこのような問題に対処することを目的とする
ものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、マスタシリンダから車輪のブレーキ装置に
至る制動液圧配管に介装され該ブレーキ装置の制動液圧
の制御を行なうポンプ機構と制御弁とからなるアクチュ
エータと、制動時に、ブレーキ装置の制動液圧の加圧に
より車輪速度が低くなったとき上記制御弁が制動液圧配
管を閉ざし上記ポンプ機構の作動にてブレーキ装置内の
制動液圧をマスタシリンダ側に圧送することにより制動
液圧を減圧を行ない、該制動液圧の減圧により車輪速度
が高くなると上記制御弁を開いてブレーキ装置の制動液
圧を加圧するという制御を行なう制御回路とからなるア
ンチスキッド装置を装備し、且つマスタシリンダの操作
力を増倍する倍力媒体を用いた制動液圧倍力装置を装備
した自動車用液圧式制動装置において、上記ブレーキ装
置の制動液圧の加圧ポイントとそれにつづく減圧ポイン
トとの間の時間長を設定値と比較することにより、上記
制動液圧倍力装置の倍力比を可変制御するよう構成した
ことを特徴とするものである。
作用 本発明は、上記のような構成を採用したことにより、
アンチスキッド作動時に制動液圧倍力装置による過大圧
がアンチスキッド装置のアクチュエータに付与されるの
を防止し、制動液圧の減圧能力を決定するポンプ機構の
小型化をはかることができる。
実施例 本発明を附図実施例を参照して説明する。
第1図において、1はブレーキペダル、2は制動液圧
倍力装置、3はマスタシリンダ、4は該マスタシリンダ
3にブレーキ液を供給するリザーバタンクで、ブレーキ
ペダル1を踏み込むことにより制動液圧倍力装置2を介
してマスタシリンダ3が作動して各車輪5,6,7,8のブレ
ーキ装置5a,6a,7a,8aのホイールシリンダに制動液圧が
供給されブレーキがかかるようになっている。
9は上記マスタシリンダ3から各車輪のブレーキ装置
5a,6a,7a,8aに至る液圧配管に介装され制動液圧の制御
を行なうポンプ機構と制御弁とからなるアクチュエー
タ、5b,6b,7b,8bは各車輪の車輪速度センサ、10はブレ
ーキペダル1が踏み込まれたことを検出して信号を出力
するブレーキペダルスイッチ、11は制御回路で、該制御
回路11は第2図に示すように上記ブレーキペダルスイッ
チ11が信号を出力している制御時の各車輪速度センサ5
b,6b,7b,8bから出力される車輪速度信号VWのうちの最大
値を車体速度信号VVと見做し、該車体速度信号VVより所
定速度差△Vだけ低い値にて追随する疑似信号VTをある
車輪たとえは車輪5の車輪速度センサ5bからの車輪速度
信号VWが下回ったときアクチュエータ9を作動させる信
号を出力し、制御弁が閉じてブレーキ装置5aへの液圧供
給を閉止すると共に、ポンプ機構が作動して該車輪5の
ブレーキ装置5aを制御液圧を減圧させ、その後タイヤと
路面間の摩擦により車輪速度信号VWが減少からローピー
クVLPを経由して第1の所定値V0(たとえば車輪速度信
号VWがローピーク値VLPより該ローピーク値LPと擬似信
号VTを車輪速度信号VWが下回ったときの該車輪速度信号
VWとの差の15パーセント分だけ回復した点)に達したと
きアクチュエータ9を作動させる信号を出力しポンプ機
構の作動を停止して上記制動液圧の液圧を中止して制動
液圧を一定に保ち、上記第1の所定値V0より高い第2の
所定値V1(たとえば車輪速度信号VWがローピーク値VLP
より該ローピーク値VLPと擬似信号VTを車輪速度信号VW
が下回ったときの該車輪速度信号VWとの差の80パーセン
ト分だけ回復した点)に達したときアクチュエータ9を
作動させる信号を出力し制御弁を開いて制動液圧を再び
加圧して制動を行わせるよう構成されている。
12は上記制動液圧倍力装置2に倍力媒体としての負圧
を供給するエンジン吸気管部すなわち倍力媒体源であ
る。
上記のように構成されたアンチスキッド装置および制
動液圧倍力装置付きの自動車用液圧式制動装置におい
て、本発明は制動液圧倍力装置2と倍力媒体源12との間
に該制動液圧倍力装置2の倍力媒体圧を上記倍力媒体源
12側および大気解放側,遮断側の3モードに切換える電
磁式切換バルブ13を介装し、制動操作による制動液圧の
加圧ポイント(即ちブレーキングポイント)とそれにつ
づく減圧ポイントとの間の時間長が設定値より短いとき
は倍力比が過大である判断して上記電磁式切換バルブ13
を一瞬大気開放側に切り換えて制動液圧倍力装置2内の
負圧と大気圧との間の差圧を減少させる。更に次の制動
液圧の再加圧ポイントとそれにつづく減圧ポイントとの
間を時間長を設定値と比較し、該時間長が設定値より短
いときは、やはり倍力比が過大であると判断して電磁切
換バルブ13を一瞬大気開放側に切り換えて倍力比を減少
させる。このように、制動液圧の加圧毎にそれにづつく
減圧ポイントまでの時間長をそれぞれ設定値と比較し、
該時間長が設定値より短いときはその度毎に倍力比を減
少させ、該時間長が設定値より長いときは倍力比は減少
させない、という制御を行なうものである。
上記において、制動液圧倍力装置2の倍力比によるブ
レーキペダル踏力と制動液圧との関係は第3図に示すと
おりで、負圧が規定値(たとえば500mmHg)のときは実
線示のものとなりブレーキペダル踏力P0に対する制動液
圧はPHのように高い値を得ることができるのに対し、電
磁式切換バルブ13が大気解放により切り換えられている
ときは鎖線示のものとなりブレーキペダル踏力P0に対す
る制動液圧はPLのように低い値となりアクチュエータ9
内の図示しない減圧用のポンプ性能を下げ該ポンプを小
型化できる。
尚倍力媒体として負圧を用いた例をあげたが、圧縮空
気或は流体を用いてもよいことは勿論である。
発明の効果 上記のように本発明によれば、マスタシリンダから各
車輪のブレーキ装置に至る制動液圧配管にポンプ機構と
制御弁とからなるアクチュエータを介装し、制御回路
が、車輪速度の変化に応じて上記アクチュエータを作動
させ、ブレーキ装置内の制動液圧の減圧と加圧とを繰り
返す制御を行なうアンチスキッド装置を装備し、且つ倍
力媒体を用いた制動液圧倍力装置を装備した自動車用液
圧式制動装置において、制動液圧の加圧ポイントと減圧
ポイントとの間の時間長を設定値と比較し、該時間長が
設定値より短いときは制動液圧倍力装置の倍力比が過大
であると判断して、該倍力比を減少させる制御を行なう
ようにしたことにより、アンチスキッド作動時に制動液
圧倍力装置による過大圧がアンチスキッド装置に付与さ
れるのを防止できるため減圧能力を決定するアンチスキ
ッド装置のポンプ機構を小型化できるなど実用上多大の
効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
附図は本発明の実施例を示すもので、第1図は制動液圧
系統および制御系統図、第2図は車体速度信号,車輪速
度信号,擬似信号の変動状況を示すタイムチャート、第
3図は制御液圧倍力装置によるブレーキペダル踏力と制
動液圧との関連を示す説明図である。 1……ブレーキペダル、2……制御液圧倍力装置、3…
…マスタシリンダ、4……リザーバタンク、5,6,7,8…
…車輪、9……アクチュエータ、10……ブレーキペダル
スイッチ、11……制御回路、12……倍力媒体源、13……
電磁式切換バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−215455(JP,A) 特開 昭60−213550(JP,A) 特開 昭60−33157(JP,A) 実開 昭61−3058(JP,U) 実開 昭61−137068(JP,U) 実開 昭58−194954(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダから車輪のブレーキ装置に
    至る制動液圧配管に介装され該ブレーキ装置の制動液圧
    の制御を行なうポンプ機構と制御弁とからなるアクチュ
    エータと、制動時に、ブレーキ装置の制動液圧の加圧に
    より車輪速度が低くなったとき上記制御弁が制動液圧配
    管を閉ざし上記ポンプ機構の作動にてブレーキ装置内の
    制動液圧をマスタシリンダ側に圧送することにより制動
    液圧の減圧を行ない、該制動液圧の減圧により車輪速度
    が高くなると上記制御弁を開いてブレーキ装置の制動液
    圧を加圧するという制御を行なう制御回路とからなるア
    ンチスキッド装置を装備し、且つマスタシリンダの操作
    力を増倍する倍力媒体を用いた制動液圧倍力装置を装備
    した自動車用液圧式制動装置において、上記ブレーキ装
    置の制動液圧の加圧ポイントとそれにつづく減圧ポイン
    トとの間の時間長を設定値と比較することにより、上記
    制動液圧倍力装置の倍力比を可変制御するよう構成した
    ことを特徴とする自動車用液圧式制動装置の制動液圧制
    御方法。
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