JP2638688B2 - 光リピータ伝送装置の消費電流低減方法 - Google Patents

光リピータ伝送装置の消費電流低減方法

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JP2638688B2
JP2638688B2 JP3027850A JP2785091A JP2638688B2 JP 2638688 B2 JP2638688 B2 JP 2638688B2 JP 3027850 A JP3027850 A JP 3027850A JP 2785091 A JP2785091 A JP 2785091A JP 2638688 B2 JP2638688 B2 JP 2638688B2
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達也 澤栗
利光 浅倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光LAN(ローカル
エリア・ネットワーク)や、光通信などの光伝送システ
ムに適用される光リピータ伝送装置の消費電流の低減を
図ることができる光リピータ伝送装置の消費電流低減方
法に関する。
【0002】
【従来技術】図5は、従来の光リピータ伝送装置を適用
した光伝送システムを示すブロック図であり、1はマス
タ伝送装置、2a,2b,…,2nは各々スレーブ伝送
装置、3は光リピータ伝送装置である。
【0003】これらの伝送装置1,2a,2b,…,2
n,3の各々は光ファイバからなるループ状の伝送路4
によって相互に接続されており、マスタ伝送装置1の送
信機Tから伝送路4に送り込まれた光信号がスレーブ伝
送装置2a,スレーブ伝送装置2b,…,光リピータ伝
送装置3,…,スレーブ伝送装置2nを経て同マスタ伝
送装置1の受信機Rに戻る。
【0004】各スレーブ伝送装置2a,2b,…,2n
の送信機Tと受信機Rは、溶融型光カプラ5によって伝
送路4に接続されており、各々マスタ伝送装置1との間
でデータの授受ができるようになっている。各スレーブ
伝送装置2a,2b,…,2nには外部よりデジタルま
たはアナログ形式のデータが供給されるようになってい
る。光リピータ伝送装置3は減衰した光信号をもとの光
信号に復元するものである。この光リピータ伝送装置3
は光伝送システムにおける伝送距離の延長を可能にす
る。
【0005】なお、この光伝送システムと類似するもの
として本出願人により既に出願済みの明細書(特願昭6
3−238103および特願昭63−275722)が
ある。
【0006】マスタ伝送装置1と各スレーブ伝送装置2
a,2b,…,2nとの間のデータの授受は一般的にポ
ーリング方式により行なわれる。以下、このポーリング
方式の手順について説明する。まず、光リピータ伝送装
置3よりもマスタ伝送装置1側にある(以下“リピータ
以前の”という)スレーブ伝送装置によるデータ収集手
順は次のようにして行われる。
【0007】(イ)マスタ伝送装置1は、データを収集
するスレーブ伝送装置の番号(スレーブアドレス)を決定
し、これをフレーム内に乗せて伝送路4に送出する。そ
して、この直後から指定したスレーブ伝送装置からのフ
レームの受信待ちとなる。 (ロ)マスタ伝送装置1から送出されたフレームを受信
した各スレーブ伝送装置は、そのフレームの中に記され
ているスレーブアドレスが自分自身のアドレス番号と一
致するか否かの判断を行う。
【0008】(ハ)そして、スレーブアドレスが一致し
たスレーブ伝送装置は、応答モードに入りマスタ伝送装
置1へ伝送するデータ(デジタル、アナログなどのデー
タ)の収集を開始する。 (ニ)そして、データの収集を終了次第、マスタ伝送装
置1へのフレームを形成し、返答を行う。 (ホ)マスタ伝送装置1はスレーブ伝送装置からのフレ
ームを受信し、一つのスレーブ伝送装置からのデータの
収集を終了する。
【0009】次に、光リピータ伝送装置3よりもマスタ
伝送装置1側から離れている(以下“リピータ以後の”
という)スレーブ伝送装置によるデータ収集手順は次の
ようにして行われる。
【0010】(イ)マスタ伝送装置1がデータを収集す
るスレーブ伝送装置の番号(スレーブアドレス)を決定
し、これをフレーム内に乗せ、伝送路4へ送出する。そ
して、この直後から指定したスレーブ伝送装置からのフ
レームの受信待ちとなる。 (ロ)光リピータ伝送装置3は、マスタ伝送装置1から
送られてくるフレームを受信し、所定の処理を行い、さ
らに再生・増幅してリピータ以後の各スレーブ伝送装置
へ送出する。
【0011】(ハ)光リピータ伝送装置3から送出され
たフレームを受信した各スレーブ伝送装置は、そのフレ
ームの中に記されているスレーブアドレスが自分自身の
アドレス番号と一致するか否かの判断を行う。 (ニ)スレーブアドレスが一致したスレーブ伝送装置は
応答モードに入る。 (ホ)そして、応答モードに入ったスレーブ伝送装置は
マスタ伝送装置1へ伝送するデータを収集する。
【0012】(ヘ)そして、データの収集を終了次第、
マスタ伝送装置1へのフレームを形成し、返答を行う。 (ト)マスタ伝送装置1はスレーブ伝送装置からのフレ
ームを受信し、一つのスレーブ伝送装置からのデータの
収集を終了する。以上が一般的なポーリング方式による
データの収集手順である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光リピータ伝送装置3においては、マスタ伝送装置
1や各スレーブ伝送装置2a,2b,…,2nから送出
されるフレームを受信するために常時動作状態になるの
で、電流を多く消費するという問題がある。
【0014】また、光リピータ伝送装置3以前のスレー
ブ伝送装置を指定するために送出したフレームに対して
光リピータ伝送装置3が反応してしまうという問題もあ
る。
【0015】ここで、参考として光リピータ伝送装置3
の消費電流について説明する。また、図6に消費電流波
形を示す。平均消費電流は次のように表わすことができ
る。
【数1】
【0016】t1:リピータ以前の各スレーブ伝送装置
をポーリングしている時間 t2:リピータ以後の各スレーブ伝送装置をポーリング
している時間 T:ポーリング周期 Ip1:リピータ以前の各スレーブ伝送装置をポーリン
グしている場合の消費電流 Ip2:リピータ以後の各スレーブ伝送装置をポーリン
グしている場合の消費電流 Iorep:光リピータ伝送装置の定常電流
【0017】ここで、リピータ以前にあるスレーブ伝送
装置の台数をA、全てのスレーブ伝送装置の台数をNと
すると、
【数2】
【数3】 となる。そして、t1時間の間は各スレーブ伝送装置か
らのフレームを受信することが無いため、送信機Tが消
費する電流はt2時間の半分となり、おおよそ次のよう
な関係が成立する。
【数4】 したがって、通常の光リピータ伝送装置の平均消費電流
は、
【数5】 となる。
【0018】上記各値を、T=60秒、N=5、A=5
とすれば、平均消費電流は30.3mAになる。そして、
この平均消費電流でリチウム電池により駆動する場合
は、次のようになる。
【数6】 そして、安全率を60%で考慮すると、
【数7】 となり、非常に大きな容量の電池が必要になる。
【0019】このように、光リピータ伝送装置3を常時
動作状態にすることは効率の面で損失が大きいことが分
る。すなわち、光リピータ伝送装置3は常時人の監視下
に置かれない場所に設置されることが多く、かつ電池で
駆動する場合が多いので、定期検査を行う間隔が短くな
ることから人件費等がかさみ、また、電池のコストも問
題となる。
【0020】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、消費電流の低減を図ることができる光リピー
タ伝送装置の消費電流低減方法を提供すること目的とし
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光リピー
タ伝送装置の消費電流低減方法は、ポーリングによって
スレーブ伝送装置のデータを収集するマスタ伝送装置
と、該マスタ伝送装置に対して光ファイバによって接続
された複数のスレーブ伝送装置と、マスタ伝送装置とス
レーブ伝送装置との間に介在し、減衰した光信号を元の
光信号に復元してスレーブ伝送装置あるいはマスタ伝送
装置に送出する光リピータ伝送装置とで構成された光伝
送システムにおける光リピータ伝送装置の消費電流低減
方法であって、待機状態の時には、前記マスタ伝送装置
から受信された動作開始を指示するウェイクアップフレ
ームを検出するための回路のみを動作状態にし、該ウェ
イクアップフレームを検出すると全回路を動作状態に
し、受信したウェイクアップフレームを解読してそれが
ウェイクアップフレームでなかった場合には待機状態に
移行することを特徴とする。
【0022】請求項2記載の光リピータ伝送装置の消費
電流低減方法は、光リピータ伝送装置は、前記ウェイク
アップフレームを検出すると、その直後からウェイクア
ップフレームを復元してスレーブ伝送装置に送出すると
ともに、検出したウェイクアップフレームを解読し、そ
れがウェイクアップフレームでなかった場合にはスレー
ブ伝送装置への復元したウェイクアップフレームの送出
を停止することを特徴とする。
【0023】請求項3記載の光リピータ伝送装置の消費
電流低減方法は、光リピータ伝送装置は、ポーリングに
よってスレーブ伝送装置のデータを収集するマスタ伝送
装置と、前記データをマスタ伝送装置に送出する複数の
スレーブ伝送装置と、該スレーブ伝送装置の間に介在
し、該マスタ伝送装置とスレーブ伝送装置との間で送受
信される減衰した光信号を元の光信号に復元する光リピ
ータ伝送装置とが、1芯の光ファイバを介して双方向に
光信号を送受信する光伝送システムにおける光リピータ
伝送装置の消費電流低減方法であって、当該光リピータ
伝送装置に対するスレーブ伝送装置の設置位置に応じて
待機状態から動作状態への移行を決定することを特徴と
する。
【0024】
【作用】請求項1記載の方法によれば、光リピータ伝送
装置は待機状態ではウェイクアップフレームを検出する
ための回路のみが動作状態になり、このウェイクアップ
フレームを検出した時点からは前回路が動作状態とな
り、しかも受信したウェイクアップフレームがウェイク
アップフレームでなかった場合には再び待機状態に戻
る。したがって、動作状態となる期間が抑えられるので
消費電流の低減を図ることができる。
【0025】請求項2記載の方法によれば、ウェイクア
ップフレームを検出すると、その直後からウェイクアッ
プフレームを復元してスレーブ伝送装置に送出するとと
もに、検出したウェイクアップフレームを解読し、それ
がウェイクアップフレームでなかった場合にはスレーブ
伝送装置への復元したウェイクアップフレームの送出を
停止するので、ウェイクアップフレームの検出直後から
スレーブ伝送装置への復元したウェイクアップフレーム
の送出タイミングが回路起動時間分遅れることがない。
【0026】請求項3記載の方法によれば、光リピータ
伝送装置に対するスレーブ伝送装置の設置位置に応じて
待機状態から動作状態への移行が決定されるので、光リ
ピータ伝送装置とマスタ伝送装置との間に接続されたス
レーブ伝送装置に対してポーリングが行われた場合に
は、光リピータ伝送装置は動作状態にならない。したが
って、不要な受信待ち時間が最小限に抑えられるので消
費電流の低減を図ることができる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 ◇まず、第1の方法について説明する。 第1の方法は、スリープスタンバイ方式によるものであ
る。このスリープスタンバイ方式の特徴は、待機状態で
あってもウェイクアップフレーム(a11”1”のCM
I信号で通常の通信フレーム長よりも約10倍の長さを
持つフレーム)を送出するタイミングが遅れないように
した点にある。
【0028】すなわち、ウェイクアップフレームを受信
してから回路を起動し、その後にリピータ以後のスレー
ブ伝送装置にウェイクアップフレームを送出するように
すると、ウェイクアップフレーム送出のタイミングが回
路起動時間分遅れてしまい、リピータ前後のスレーブ伝
送装置でウェイクアップするタイミングが異なってしま
う。
【0029】このため、効率良く伝送が行えないばかり
か、リピータ以前のスレーブ伝送装置は早くウェイクア
ップし過ぎるので無駄な電流を消費してしまう。このス
リープスタンバイ方式はこのような欠点が生じないよう
に、スリープスタンバイ時においてもウェイクアップフ
レームを送出できるようにしたものである。以下、この
第1の方法による一実施例について説明する。
【0030】図1は、第1の方法による光リピータ伝送
装置7の概略構成を示すブロック図である。この図にお
いて、8はO/E(光/電気)変換回路であり、光ファ
イバ4を介してマスタ伝送装置1から供給される光信号
を電気信号に変換し、出力する一方、その初段増幅器部
分8aから検出信号を出力する。
【0031】電気信号に変換されてO/E変換回路8の
本体から出力される信号はリピータ処理回路9へ供給さ
れ、初段増幅器部分8aからの出力される検出信号はウ
ェイクアップフレーム検知回路10へ供給される。リピ
ータ処理回路9はO/E変換回路8の本体から出力され
たフレームを入力し、所定の処理を行い、さらに再生・
増幅して出力する。
【0032】ウェイクアップフレーム検知回路10は、
通常の通信フレーム長より約10倍の長さを有するウェ
イクアップフレームを検知するものであり、これを検知
すると、タイマ回路11と、E/O(電気/光)変換回
路12と、ウェイクアップフレーム発生回路13の各々
の電源の制御を行う。すなわち、各回路に電源が供給さ
れるようにする。
【0033】なお、ウェイクアップフレーム検知回路1
0は、ウェイクアップフレームのフレーム長が長いこと
から応答性を問う必要がない。また、ウェイクアップフ
レーム検知回路10によるウェイクアップフレームの検
知は、O/E変換器8の初段増幅器部分8aに設けられ
た通信用のホトダイオードにより行なわれる。
【0034】また、上記タイマ回路11は、電源が供給
された時点から予め設定された時間動作状態となり、こ
の間にO/E変換回路8の初段増幅器部分8aを除く部
分と、リピータ処理回路9と、E/O変換回路12の各
々の電源の制御を行う。また、タイマ回路11はウェイ
クアップフームの長さをカウントする。
【0035】このような構成の光リピータ伝送装置7
は、ウェイクアップフレームを検知すると、それをトリ
ガとしてリピータ以後の各スレーブ伝送装置に対してウ
ェイクアップフレームを送信したり、リピータ動作を開
始したりする。この場合、光リピータ伝送装置7はマス
タ伝送装置1がウェイクアップフレームを送出すること
により、任意のタイミングでスリープスタンバイモード
から伝送可能なアクティブモードへ移行する。以下、光
リピータ伝送装置7の動作を順を追って説明する。
【0036】(イ)電源が投入されると、スリープスタ
ンバイモードになる。この場合、ウェイクアップフレー
ム検知回路10、O/E変換回路8の初段増幅器部分8
a、タイマ回路11のみが動作する。 (ロ)ポーリング動作開始前にマスタ伝送装置1からウ
ェイクアップフレームが出力される。
【0037】(ハ)ウェイクアップフレームを検知する
と、ウェイクアップフレーム発生回路10を起動してリ
ピータ以後の各スレーブ伝送装置に対してウェイクアッ
プフレームを送出する。また同時にタイマ回路11にて
検出したウェイクアップフレームの長さをカウントす
る。
【0038】(ニ)タイマ回路11にてウェイクアップ
フレームをカウントしてそのフレームが所定の長さ以上
であった場合は、そのフレームがウェイクアップフレー
ムであると判定し、リピータ処理を行うロジック回路を
起動する(アクティブモードへ移行する)。但し、カウ
ントした長さが所定長に満たない場合は、ウェイクアッ
プフレームではなかったと判定して、直ちにウェイクア
ップフレームの送出を中止し、スリープスタンバイモー
ドに戻る。
【0039】(ホ)マスタ伝送装置1により各スレーブ
伝送装置のポーリングが行われ、データの収集が行なわ
れる。 (ヘ)リピータ伝送装置3は、マスタ伝送装置1のポー
リングが全てのスレーブに対して終了し次第直ちにスリ
ープスタンバイモード(イ)に戻る。
【0040】以上が光リピータ伝送装置3のウェイクア
ップ動作である。本案の第1の方法を採用することによ
り光リピータ伝送装置3の定常電流Iorepは実験より、
Iorep=0.001(A)以下になる。
【0041】このように、上述したO/E変換回路8の
初段増幅器部分8a、ウェイクアップフレーム検知回路
10およびタイマ回路11は、電源投入後のスリープス
タンバイモード時から動作し、他の回路はこのスリープ
スタンバイモード時では動作せず、ウェイクアップフレ
ーム検知回路10がウェイクアップフレームを検出した
直後からのアクティブモード時にのみ動作する。
【0042】また、伝送路4に送出されているフレーム
を検出すると、その直後からリピータ以後の各スレーブ
伝送装置へウェイクアップフレームを送出するととも
に、検出したフレームを解読してそれがウェイクアップ
フレームでなかった場合にはリピータ以後の各スレーブ
伝送装置に対してウェイクアップフレームの送出を停止
する。
【0043】したがって、O/E変換回路8の初段増幅
器部分8a,ウェイクアップフレーム検知回路10およ
びタイマ回路11以外はスリープスタンバイモードでは
動作しないので、消費電流の低減が図れる。また、ウェ
イクアップフレームを検知してから回路を起動し、その
後にリピータ以後の各スレーブ伝送装置にウェイクアッ
プフレームを送出するようにする場合と比べてウェイク
アップフレームの送出のタイミングが回路起動時間分遅
れることがない。
【0044】次に、この発明の第2の方法について説明
する。上述した第1の方法であるスリープスタンバイ方
式だけでは光伝送路4をループ状にしていることから、
光リピータ伝送装置3は全てのスレーブ伝送装置2a,
2b,…2nがポーリングされている間動作していなけ
ればならない。何故ならば各スレーブ伝送装置をポーリ
ングする際、マスタ伝送装置1からスレーブ伝送装置へ
フレームの伝送、またはスレーブ伝送装置からマスタ伝
送装置1へフレームの伝送を行わなければならないから
である。
【0045】図5に示すようにループ型の伝送路を採用
する必要がある場合はやむを得ないが、図2に示すよう
な1芯双方向の形態をとることが可能な場合は位置認識
起動方式という方式を採用することで、さらに消費電流
の低減化を図ることが可能である。
【0046】この図に示すように、分岐比1:1程度の
光カプラBを用いて1芯の光ファイバにて双方向伝送を
行う場合、光リピータ伝送装置16以前に接続されてい
るスレーブ伝送装置に対してポーリングが行われている
間は光リピータ伝送装置16を起動させる必要がない。
【0047】したがって、リピータ以後に接続されてい
るスレーブ伝送装置の最小番号と、全スレーブ伝送装置
18a,18b,…,18nの台数を光リピータ伝送装
置16に設定することにより、光リピータ伝送装置16
の起動タイミングを所定時間遅らせるとともに、リピー
タ以後に接続されている各スレーブ伝送装置をポーリン
グするときにだけ起動させるようにすることで消費電流
の低減を図ることが可能になる。
【0048】以上のことから、所定の長さ以上のウェイ
クアップフレームを検知した後、リピータ処理を行うロ
ジック回路に起動をかけるまで、数式8に示される時間
のウエイトtrrを入れて光リピータ伝送装置16がアク
ティブモードになっている時間を必要最小限度に抑える
ことが可能になる。
【数8】
【0049】A:リピータ 以前に接続されているスレーブ伝送装置の台数 tout:タイムアウト時間(マスタ伝送装置1が1台の
スレーブ伝送装置をポーリングするために必要な時間。
【0050】また、光リピータ伝送装置16をスリープ
スタンバイモードに戻すタイミングも消費電流の低減化
を図るために重要である。光リピータ伝送装置16がそ
の機能を果すべき時間trsdは、光リピータ伝送装置1
6のロジック回路が起動されて動作可能な状態になって
から、リピータ以後に接続されているスレーブ伝送装置
のデータ伝送に要する時間に等しくなることから、
【数9】
【0051】N:全スレーブ伝送装置の台数。 A:リピータ伝送装置16以後に接続されているスレー
ブ伝送装置のうちで最も先の番号のもの。 tout:タイムアウト時間(マスタ伝送装置1が1台の
スレーブ伝送装置をポーリングするために必要な時間。
【0052】以上、まとめとして上述した第1の方法お
よび第2の方法による光リピータ伝送装置16の伝送タ
イミングを図3に示す。この図から分るように数式8に
示したウエイトtrrを用いることにより、必要最小限度
の期間のみ光リピータ伝送装置16は動作する。そし
て、消費電流は、この図から分るように、
【数10】
【0053】Iorep:スリープスタンバイ時の消費電流 tc:リピータ機能のロジック回路を起動するために要
する時間 Ic:tc時間中の平均消費電流 trsd:伝送時間 Irsd:trsd時間中の平均消費電流 T:スキャン周期 Idtx:ウェイクアップフレーム送信時平均消費電流 twflr:ウェイクアップフレーム長
【0054】以上のようになる。なお、図4に光リピー
タ伝送装置16の消費電流波形を示す。そして、実験よ
り得られた結果から、 twflr=約100msec tc=約350msec以下 Ic=約30mA以下 で動作が可能であり、また、動作状態がほぼ同じことか
ら、 Idtx=Ip1=約65mA Irsd=Ip2=約100mA 数式7から、Iorep=1mA以下になる。
【0055】以上から、タイムアウト時間tout=40m
sec、T=60sec、スレーブ伝送装置の台数N=10、
リピータ以後の最小スレーブ番号A=5とすると、数式
10から、消費電流の低減化を行った場合の平均消費電
流は約1.67mAとなり、数式5と比較して大幅に平均
消費電流を削減できることが分る。また、これをリチウ
ム電池で駆動するとすれば次のようになる。
【数11】 安全率を60%で考慮すると次のようになる。
【数12】 このように通常方式に比べて約1/18で動作可能であ
ることがわかる(数式7との比較)。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
リピータ伝送装置の消費電流低減方法によれば、光リピ
ータ伝送装置は待機状態ではウェイクアップフレームを
検出するための回路のみが動作状態になり、このウェイ
クアップフレームを検出した時点からは前回路が動作状
態となり、しかも受信したウェイクアップフレームがウ
ェイクアップフレームでなかった場合には再び待機状態
に戻る。したがって、動作状態となる期間が抑えられる
ので消費電流の低減を図ることができる。また、請求項
2記載の光リピータ伝送装置の消費電流低減方法によれ
ば、ウェイクアップフレームを検出すると、その直後か
らウェイクアップフレームを復元してスレーブ伝送装置
に送出するとともに、検出したウェイクアップフレーム
を解読し、それがウェイクアップフレームでなかった場
合にはスレーブ伝送装置への復元したウェイクアップフ
レームの送出を停止するので、ウェイクアップフレーム
の検出直後からスレーブ伝送装置への復元したウェイク
アップフレームの送出タイミングが回路起動時間分遅れ
ることがない。さらに、請求項3記載の光リピータ伝送
装置の消費電流低減方法によれば、光リピータ伝送装置
に対するスレーブ伝送装置の設置位置に応じて待機状態
から動作状態への移行が決定されるので、光リピータ伝
送装置とマスタ伝送装置との間に接続されたスレーブ伝
送装置に対してポーリングが行われた場合には、光リピ
ータ伝送装置は動作状態にならない。したがって、不要
な受信待ち時間が最小限に抑えられるので消費電流の低
減を図ることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の方法による光リピータ伝送
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第2の方法による光リピータ伝送
装置の概略構成を示すブロック図である。マスタ伝送装
置−スレーブ伝送装置間の伝送シーケンスを示す図であ
る。
【図3】 第1および第2の方法による光リピータ伝送
装置の伝送タイミングを示す図である。
【図4】 第1および第2の方法による光リピータ伝送
装置の消費電流波形を示す波形図である。
【図5】 従来の光リピータ伝送装置を適用した光伝送
システムの概略構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の光リピータ伝送装置の消費電流波形を
示す波形図である。
【符号の説明】
1,17 マスタ伝送装置 2a…2n スレーブ伝送装置 18a…18n スレーブ電送装置 4 光伝送路 7,16 光リピータ伝送装置 8 O/E変換回路 8a 初段増幅器部分 9 リピータ処理回路 10 ウェイクアップフレーム検知回路 11 タイマ回路 12 電気/光変換回路 13 ウェイクアップフレーム発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅倉 利光 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内 (72)発明者 柴間 康之 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内 (56)参考文献 特開 昭57−68939(JP,A) 特開 平2−170631(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポーリングによってスレーブ伝送装置の
    データを収集するマスタ伝送装置と、該マスタ伝送装置
    に対して光ファイバによって接続された複数のスレーブ
    伝送装置と、マスタ伝送装置とスレーブ伝送装置との間
    に介在し、減衰した光信号を元の光信号に復元してスレ
    ーブ伝送装置あるいはマスタ伝送装置に送出する光リピ
    ータ伝送装置とで構成された光伝送システムにおける光
    リピータ伝送装置の消費電流低減方法であって、 待機状態の時には、前記マスタ伝送装置から受信された
    動作開始を指示するウェイクアップフレームを検出する
    ための回路のみを動作状態にし、 該ウェイクアップフレームを検出すると全回路を動作状
    態にし、 受信したウェイクアップフレームを解読してそれがウェ
    イクアップフレームでなかった場合には待機状態に移行
    する ことを特徴とする光リピータ伝送装置の消費電流低
    減方法。
  2. 【請求項2】 光リピータ伝送装置は、前記ウェイクア
    ップフレームを検出すると、その直後からウェイクアッ
    プフレームを復元してスレーブ伝送装置に送出するとと
    もに、検出したウェイクアップフレームを解読し、それ
    がウェイクアップフレームでなかった場合にはスレーブ
    伝送装置への復元したウェイクアップフレームの送出を
    停止することを特徴とする請求項1記載の光リピータ伝
    送装置の消費電流低減方法。
  3. 【請求項3】 ポーリングによってスレーブ伝送装置の
    データを収集するマスタ伝送装置と、前記データをマス
    タ伝送装置に送出する複数のスレーブ伝送装置と、該ス
    レーブ伝送装置の間に介在し、該マスタ伝送装置とスレ
    ーブ伝送装置との間で送受信される減衰した光信号を元
    の光信号に復元する光リピータ伝送装置とが、1芯の光
    ファイバを介して双方向に光信号を送受信する光伝送シ
    ステムにおける光リピータ伝送装置の消費電流低減方法
    であって、 当該光リピータ伝送装置に対するスレーブ伝送装置の設
    置位置に応じて待機状態から動作状態への移行を決定す
    ことを特徴とする光リピータ伝送装置の消費電流低減
    方法。
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