JP2638431B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents

バイポーラトランジスタ

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JP2638431B2 JP5187236A JP18723693A JP2638431B2 JP 2638431 B2 JP2638431 B2 JP 2638431B2 JP 5187236 A JP5187236 A JP 5187236A JP 18723693 A JP18723693 A JP 18723693A JP 2638431 B2 JP2638431 B2 JP 2638431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラトランジスタ
に関し、特に半導体基板の深さ方向にエミッタ、ベー
ス、コレクタの不純物プロファイルを有するバイポーラ
トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の深さ方向にエミッタ、ベー
ス、コレクタの不純物プロファイルを有するバイポーラ
トランジスタ、すなわち縦型バイポーラトランジスタ
(以下、縦型バイポーラトランジスタと略す)は、その
高速性と高駆動能力において優れており、スーパーコン
ピュータの超高速演算用集積回路や超高周波発信受信用
集積回路など幅広く用いられている。バイポーラトラン
ジスタには、NPNトランジスタとPNPトランジスタ
の2種類があるが、ここでは縦型NPNトランジスタを
例に説明する。
【0003】図4に従来のNPNトランジスタの構造断
面図を示す。集積回路に縦型NPNトランジスタを作り
込む場合、P型半導体基板201にコレクタ抵抗を低減
するためのN+ 型埋込領域202を形成した後、コレク
タ領域となるN- 型エピタキシャル層203を成長し
て、このエピタキシャル層中にP型およびN型不純物を
導入することによりベース領域206、エミッタ領域2
09を形成し、各領域に金属配線211を施して素子を
完成する。通常ベースおよびエミッタの不純物の導入は
イオン注入法によって行われ、これらはガウス型分布と
なる。図5に不純物プロファイルを示す。N+ 型エミッ
タ不純物濃度はP型ベース不純物濃度に対し2〜3桁程
度高い値になっており、エミッタ−ベース間に順バイア
スを印加した場合、効率よく電子が注入されるようにな
っている。この注入された電子(ベース中の少数キャリ
ア)は、その一部はベース中で再結合してベース電流と
なるが、大部分は逆バイアスされたコレクタ−ベース接
合に達し、電界によって加速され、コレクタ電流とな
る。このことにより、トランジスタの電流増幅作用が起
こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の縦型NPN
トランジスタでは、ベース不純物分布が、半導体基板表
面に近いほど高くなっているために、図4(a)の2−
Aで示したエミッタ領域の側面部基板表面近傍で、エミ
ッタのN型不純物とP型ベース不純物が高濃度でぶつか
りあっている。エミッタ−ベース間に逆バイアスが印加
された場合、エミッタ−ベース接合の基板表面近傍での
電界が最も高くなるためホットキャリアが発生し易くな
る。この発生したホットキャリアは酸化膜界面にトラッ
プされ、これが電流増幅率を低下させ、素子寿命を短く
してしまう。また、エミッタ−ベース接合自体リーク電
流が大きいという問題もある。この種の課題に対し、特
開平3−12934号では、エミッタの隣接部表面近傍
にエミッタと同一導電型の低濃度領域を設けることによ
り、上記ホットキャリアの発生を抑制する方法が提案さ
れている。しかし、近年バイポ−ラトランジスタの高速
化に伴うベースの浅接合化、ベース濃度の増大により、
上記方法では、バンド間トンネリングを抑止することが
難しく、E−B逆バイアス時のリーク電流の増大、ホッ
トキャリアの抑制がより困難になりつつある。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、半導体基板の深さ方
向に対して、エミッタ、ベース、コレクタの不純物領域
を有するバイポーラトランジスタにおいて、ベースは不
純物濃度の異なる多層の領域からなり、その内のベース
不純物濃度の低い領域は、エミッタの側面と接し、これ
より不純物濃度の高いベース領域は、前記不純物濃度の
低い領域及びエミッタ領域を包含するように形成されて
いることを特徴とするバイポーラトランジスタであり、
また上記バイポーラトランジスタにおいて、不純物濃度
の低いベース領域の部分には、ベース領域としての導電
型が反転しない程度に逆導電型の不純物が添加されてい
ことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明においては、バイポーラトランジスタ
は、そのベース不純物プロファイルがエミッタ−ベース
接合深さ(XjE)より浅いところで、低濃度となるよう
に、第1導電型のベース不純物拡散層に対して、第2導
電型の不純物を浅く、かつ導電型が反転しない範囲の濃
度で添加して形成されているものである。このように、
本発明は、ベース不純物プロファイルがエミッタ深さX
jEより浅い部分で低濃度になるように形成しているため
エミッタ−ベースジャンクション表面の電界が緩和され
ており、ホットキャリアが発生しにくくなっている。耐
圧もアバランシェブレイクダウンに近い比較的高い値が
得られる。また、ジャンクション容量も低減されること
になる。またその形成方法としては、ベースボロン注入
後に低加速エネルギーでP型ベース部がN型に反転しな
い程度のドース量でリンを注入する方法が適しているも
のである。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。 [実施例1]図1及び図2は、本発明の一実施例の縦型
NPNトランジスタの断面図及び深さ方向の不純物プロ
ファイル、図3は、本発明の製造方法の断面図である。
このNPNトランジスタの製造は、従来と同様N+ 型埋
込層102を有したP- 型半導体基板にN- 型エピタキ
シャル層103を厚さ1.0〜3.0μm程度成長し、
+ 型コレクタ拡散層104、素子間分離絶縁膜105
を形成して行う(図3(a))。しかる後にP型不純物
を導入してベース領域106を形成するが、これに当た
って本発明では、後に形成するエミッタ領域109の底
面部より浅い部分で不純物濃度が低い領域106′がで
きるように形成する。この形成方法としてはP型ベース
不純物、例えばホウ素を加速エネルギー15KeV ドース
量1〜4×1013cm-2でイオン注入した後に低加速エネ
ルギー(5〜10KeV )で、かつP型ベース領域がN型
に反転しない程度のドース量(1×1012〜2×1013
cm-2)でN型不純物(リンまたはヒ素)をイオン注入す
る方法が考えられる(図3(b))。以下、従来技術と
同様にP+ 型外部ベース領域107を形成し、エミッタ
拡散窓を開孔した後、多結晶半導体層108を成長、N
型不純物を高濃度にイオン注入し、熱処理を加えてN+
型エミッタ領域を拡散形成する(図3(c))。さら
に、層間絶縁膜110、金属配線111を設けて素子を
完成する。このようにして形成したNPNトランジスタ
の断面図を図1に示す。そして図2に、エミッタ−ベー
ス−コレクタの深さ方向の不純物のプロファイルが示さ
れ、それで明らかなようにベース不純物プロファイルが
基板表面近傍で低濃度になっているものである。
【0008】[実施例2]実施例1において、P型ベー
ス不純物層の形成、およびP- 型ベース低濃度形成のた
めのN型不純物の添加は、イオン注入で行っているが、
本実施例においては、これらは不純物を添加した塗布膜
からの熱拡散によって行う。図面について図1、図2と
同様なものである。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はベース不
純物プロファイルを基板表面近傍で低濃度にしたことに
よって、エミッタ−ベース間に逆バイアスを印加した場
合の基板表面近傍の電界が緩和され、ホットキャリアの
発生確率が低くなり、素子の寿命が延び、信頼性が向上
する。また、従来ツェナー降伏で決まっていた耐圧が、
アバランシェ降伏によるものとなり、耐圧が向上し、リ
ーク電流の減少も見込まれる。さらに、エミッタ拡散層
側面の容量が低減でき、エミッタ空乏層の時定数が短く
なることから遮断周波数fT の向上も期待できる。ベー
ス不純物濃度を低濃度にしたのはエミッタ−ベース接合
深さより浅いところであるので、電流のほとんどが縦方
向に流れる縦型バイポーラトランジスタでは、このこと
による電流増幅率や遮断周波数、あるいはコレクターエ
ミッタ間耐圧の低下などの弊害は伴わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイポーラトランジスタの一実施例の
構造断面図。
【図2】本発明のエミッタ、ベース、コレクタの深さ方
向の不純物プロファイル。
【図3】本発明の製造方法断面図。
【図4】従来のバイポーラトランジスタの構造断面図。
【図5】従来のエミッタ、ベース、コレクタの深さ方向
の不純物プロファイル。
【符号の説明】
101,201 P- 型半導体基板 102,202 N+ 型埋込層 103,203 N- 型エピタキシャル層 104,204 N+ 型コレクタ拡散層 105,205 素子間分離酸化膜 106,206 P型ベース拡散層 106′ P- 型ベース拡散層 107 P+ 型外部ベース領域 108 N+ 型多結晶半導体層 109 N+ 型エミッタ領域 110 層間絶縁膜 111 金属配線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の深さ方向に対して、エミッ
    タ、ベース、コレクタの不純物領域を有するバイポーラ
    トランジスタにおいて、ベースは不純物濃度の異なる
    の領域からなり、その内のベース不純物濃度の低い領
    域は、エミッタの側面と接し、これより不純物濃度の高
    いベース領域は、前記不純物濃度の低い領域及びエミッ
    タ領域を包含するように形成されていることを特徴とす
    るバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不純物濃度の低いベース領
    域の部分には、ベース領域としての導電型が反転しない
    程度に逆導電型の不純物が添加されていることを特徴と
    するバイポーラトランジスタ。
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JPH0499328A (ja) * 1990-08-18 1992-03-31 Nec Corp バイポーラトランジスタ
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JPH0621072A (ja) * 1992-06-29 1994-01-28 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

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