JP2638249B2 - 車両用距離検出装置 - Google Patents

車両用距離検出装置

Info

Publication number
JP2638249B2
JP2638249B2 JP6751590A JP6751590A JP2638249B2 JP 2638249 B2 JP2638249 B2 JP 2638249B2 JP 6751590 A JP6751590 A JP 6751590A JP 6751590 A JP6751590 A JP 6751590A JP 2638249 B2 JP2638249 B2 JP 2638249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
divided
distance
image
divided imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6751590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03267709A (ja
Inventor
歳康 勝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6751590A priority Critical patent/JP2638249B2/ja
Publication of JPH03267709A publication Critical patent/JPH03267709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2638249B2 publication Critical patent/JP2638249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/50Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating other intentions or conditions, e.g. request for waiting or overtaking
    • B60Q1/525Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating other intentions or conditions, e.g. request for waiting or overtaking automatically indicating risk of collision between vehicles in traffic or with pedestrians, e.g. after risk assessment using the vehicle sensor data

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両に設けられてその車両とそれの前方に
存在する対象物との距離を検出する車両用距離検出装置
に関するものであり、特に距離の検出にかかる時間を短
縮する技術に関するものである。
発明の背景 本出願人は先に次のような車両用距離検出装置を開発
した。この開発装置は、本出願人が出願した平成2年2
月26日付特許願(1)に添付の明細書に一実施例として
記載されているように、(a)帯状を成して真直に延び
る全体撮像領域で対象物としての前車を含む像をそれぞ
れ撮像する2つの撮像手段と、(b)それら撮像手段が
それぞれ撮像した2つの全体画像を重ね合わせた場合
に、それら撮像手段の一方の全体撮像領域がそれの延び
る方向に並んだ複数の分割撮像領域に分割された各分解
撮像領域に対応する分割画像と、他方の撮像手段の全体
画像のうちその分割画像と同じ部分とが互にずれる量を
それぞれ決定し、それら各ずれ量に基づいて、自車と、
前車のうち各分割撮像領域内に存在する各部分との距離
を決定する距離決定手段と、(c)自車に対対する各分
割撮像領域の相対位置と、距離決定手段により各分割撮
像領域について決定された決定距離に基づいて、自車と
前車との、自車の前後方向に関する前後方向相対位置と
左右方向に関する左右方向相対位置とをそれぞれ決定す
る相対位置決定手段とを含むように構成されている。
発明が解決しようとする課題 本出願人はこの開発装置をそれによる決定相対位置に
基づいて自走の走行状態を制御する走行制御位置に用い
て試験した。そして、その試験結果から次のような事実
が判明した。全体撮像領域のうち自車の将来の走行経路
近傍の部分(以下、近傍部分という)については左右方
向相対位置を十分高い精度で決定する必要があるのに対
し、それ以外の部分(以下、非近傍部分という)につい
ては左右方向相対位置をそれ程高い精度で決定しなくて
も、自車の走行状態を十分高い精度で制御し得るという
事実が判明したのである。しかし、上記開発装置におい
ては各分割撮像領域の分割方向における長さ(以下、単
に分割長さという)が複数の分割撮像領域の間で等しく
され、かつ、分割長さが、自車と前車との左右方向相対
位置を十分高い精度で決定し得る大きさとされていた。
前車が全体撮像領域の近傍部分に存在するか非近傍部分
に存在するかを問わず、自車と前車との左右方向相対位
置を十分高い精度で決定し得るようにされていたのであ
る。
以上、全体撮像領域の近傍部分については左右方向相
対位置を十分高い精度で決定する必要があるが、非近傍
部分については左右方向相対位置をそれ程高い精度で決
定する必要はないという事実の存在を、自車の走行状態
を制御するのに用いられる距離検出装置を例にとって説
明したが、その他の目的に用いられる距離検出装置の中
にも同様な事実の存在するものがある。
本発明は以上の知見に基づいて、(a)帯状を成して
真直かつ水平に延びる全体撮像領域で対象物(例えば前
車)を含む像をそれぞれ撮像する2つの撮像手段と、そ
れら撮像手段がそれぞれ撮像した2つの全体画像を重ね
合わせた場合に、それら撮像手段の一方の全体画像のう
ち、その一方の撮像手段の全体撮像領域がそれの延びる
方向に並んだ複数の分割撮像領域に分割された各分割撮
像領域に対応する各分割画像と、他方の撮像手段の全体
画像のうち各分割画像とそれぞれ同じ各部分とが互ずれ
るずれ量をそれぞれ決定し、決定された各ずれ量に基づ
いて、当該車両と、対象物のうち各分割撮像領域内に存
在する各部分との距離を決定する距離決定手段とを含む
車両用距離検出装置において、距離検出のための信号処
理を近傍部分におけるより非近傍部分における方を簡単
にすることにより、距離検出装置による検出距離を用い
て決定されるパラメータ(例えば自車の走行状態を制御
するパラメータ)の精度をほとんど低下させることな
く、距離の検出にかかる時間を短縮することを課題とし
て為されたものである。
課題を解決するための手段 そして、本発明の要旨は、前記2つの撮像手段と距離
決定手段とを含む車両距離検出装置を、前記複数の分割
撮像領域のうち当該車両の将来の走行経路近傍に位置す
る1つまたは複数の近傍分割撮像領域以外の1つまたは
複数の非近傍分割撮像領域中に、分割長さが各近傍分割
撮像領域よりも長いものが存在するものとしたことにあ
る。
なお、車両の将来の走行経路は例えば、車両の舵角に
応じて推定される車両の将来の走行経路とすることが望
ましいが、車両の中心点を通って車両の前後方向に延び
る車両中心線とすることも可能である。つまり、車両の
将来の走行経路は舵角に応じて変化するものでも舵角と
は無関係に一定であるものでもよいのである。
作用 以上のように構成された発明装置においては、複数の
分割撮像領域のうち車両の走行経路近傍に位置する近傍
分割撮像領域以外の非近傍分割撮像領域の中に、分割長
さが角近傍分割撮像領域より長いものが存在する。各分
割撮像領域の分割長さが複数の分割撮像領域の間で等し
くされているのではなく、非近傍分割撮像領域の少なく
とも一つの分割長さが各近傍分割撮像領域より長くされ
ているのである。
発明の効果 そのため、本発明に従えば、検出距離を用いて決定さ
れる前記パラメータの精度をほとんど低下させることな
く、全体撮像領域の分割数を節減し得ることとなって、
距離検出のための信号処理量が減少し、ひいては検出時
間が短縮されるという効果が得られる。
実施例 以下、本発明の実施例である車両用前車位置検出装置
を図面に基づいて詳細に説明する。
前車位置検出装置は、自車とそれの前車との相対位置
の検出を前車は1台しか存在しないことを前提にして行
うものであるとともに、検出した相対位置に応じて自車
の前車に対する危険度(後に詳述する)を決定するもの
である。前車位置検出装置は第2図に示す本体部10と第
3図に示す信号処理部12とを備えている。本体部10は自
車の前端中央部に取り付けられる。本体部10には基準平
面が想定されていて、その基準平面が自車の水平面と平
行となるように本体部10が自車に取り付けられる。
本体部10には一対のミラー14,16と、一対のレンズ18,
20と、プリズム22と、第1CCDラインセンサ30,第2CCDラ
イセンサ32(以下、単にセンサ30,32という)とが上記
基準平面に沿って、かつ自車の中心を通って自車の前後
方向に延びる直線(以下、単に車両中心線という)に関
して対象となる状態で配設されている。プリズム22はそ
れの頂角を挟む2面がそれぞれ反射面36,38とされてい
て、それら反射面36,38が共に基準平面に沿って、かつ
車両中心線に関して対称となる状態で配設されている。
また、互に対向するミラー14,16の各反射面とプリズム2
2の各反射面36,38とはそれぞれ互に平行とされている。
各センサ30,32は一列に並んだNmax個の受光素子を備
え、かつ、それらセンサ30,32に属する各受光素子が車
両中心線に直角であり、かつ、自車の左右方向に延びる
一平面に沿って配置されている。各受光素子はそれに入
射した光の輝度が高い程高い電圧を表すアナログ信号を
出力する。
以上のように構成された本体部10においては、前車か
ら本体部10に向かう光は、ミラー14,レンズ18およびプ
リズム22の反射面36を順に経てセンサ30に入射するとと
もに、ミラー16,レンズ20およびプリズム22の反射面38
を順に経てセンサ32に入射する。各センサ30,32は前車
を対象物として含む像を、各センサ30,32に属するNmax
個の受光素子に対応する全体撮像領域、すなわち、帯状
を成して水平に延びる全体撮像領域(第1図参照)で撮
像する。以上の説明から明らかなように、ミラー14,レ
ンズ18,プリズム22の反射面36およびセンサ30が第1撮
像手段50を構成し、ミラー16,レンズ20およびプリズム2
2の反射面38およびセンサ32が第2撮像手段52を構成し
ている。
前記信号処理部12は第3図に示すようにコンピュータ
60を備えている。コンピュータ60はCPU62,ROM64(第4
図参照),RAM66(第5図参照)および図示しないバスを
含むものである。バスにはセンサ30,32がA/D変換器70を
経て接続されている。ROM64には第4図に示すように、
第6図にフローチャートで表す前車位置検出ルーチン,
センサ30,32のアナログ信号をそれぞれA/D変換器70によ
り8ビットのデジタル信号に変換させ、それら各デジタ
ル信号をそれぞれRAM66に第1,第2全体画像データとし
て記憶させる画像データ取込みルーチン(図示しない)
を始め、各種制御プログラムが記憶されている。なお、
各全体画像データは単位画像データが受光素子の数Nmax
と同数集合したものであって、各単位画像データは各受
光素子のアナログ信号を表す8ビットのデジタルデータ
である。また、各センサ30,32に属する各受光素子には
それぞれ、第1図において左側から右側に向かって増加
する1からNmaxまでの絶対信号Nが付されている。
センサ30に係る全体撮像領域は第1図に示すように、
mmax個(図の例においてmmaxの値が16である)の分割撮
像領域に分割されている。それら各分割撮像領域には前
車を検出する三角形の部分検出領域が対応させられてい
て、mmax個の部分検出領域の集合がセンサ30が前車を検
出する全体検出領域である。なお、センサ32の全体検出
領域は部分検出領域に分割されてはいないが、センサ30
の全体検出領域と同じ角度で自車前方に拡がるようにさ
れている。
センサ30の全体撮像領域をmmax個の分割撮像領域に分
割すべく、センサ30に属するNmax個の受光素子はそれが
並ぶ方向に沿って、各々がnm個の受光素子から成るmmax
個のブロックに分割されている。それら各ブロックには
第7図において左側から右側に向かって増加する1から
mmaxまでのブロック番号mが付されている。ブロック番
号mは分割撮像領域の番号でもある。そして、各ブロッ
クに属するnm個の受光素子の先頭の絶対番号Nである先
頭番号Hmと、末尾の絶対番号Nである末尾番号Tmとそれ
ぞれブロック番号mに関連付けられてROM64に、第4図
に示す先頭,末尾番号テーブルとして記憶されている。
末尾番号Tmから先頭番号Hmを差し引いたものに1を加え
たものが第mブロックに属する受光素子の数nmである。
なお、各ブロックに属するnm個の受光素子にはそれぞ
れ、図において左側から右側に向かって増加する1から
nmまでの相対番号nも付されている。
センサ30の全体撮像領域に対応する全体画像(以下、
単にセンサ30に係る全体画像という。センサ32について
も同じ)とセンサ32に係る全体画像とを重ね合わせた場
合に、第mブロックに対応する第m分割撮像領域に対応
する分割画像(以下、単に第m分割画像という)と、セ
ンサ32に係る全体画像のその第m分割画像と同じ部分
(以下、同一部分画像という)とが互にずれる量を決定
するために、第m分割画像とセンサ32に係る全体画像と
が重ね合わせられる。センサ30に係る第m分割画像がセ
ンサ32に係る全体画像(以下、単に全体画像というとき
にはセンサ32に係るものを意味する)上をそれに沿って
左へ受光素子1つ分ずつシフトさせられ、かつ、そのシ
フト毎に第m分割画像と、全体画像のうちその分割画像
と重ね合わせられる部分(全体画像のうち分割画像と比
較される部分であって、以下、比較部分画像という)と
の不一致度を表す不一致度Diが演算されるのである。シ
フト毎に生じる複数の比較部分画像のうち第m分割画像
と最初に比較される初回部分画像は、それを撮像するnm
個の受光素子(センサ32側)のうち最も左側のもの(以
下、先頭受光素子という。センサ30についても同じ)
に、第m分割画像を撮像するnm個の受光素子(センサ30
側)の先頭受光素子に入射する光を発し、かつ最短検出
位置(前車がこの位置より自車の近くに存在する場合に
は前車が存在しないとみなす位置)に位置する仮想光点
からの光が入射するように設定され、また、複数の比較
部分画像のうち第m分割画像と最後に比較される終回部
分画像は、それを撮像するnm個の受光素子(センサ32
側)の先頭受光素子に、第m分割画像を撮像するnm個の
受光素子(センサ30側)の先頭受光素子に入射する光を
発し、かつ無限遠に位置する仮想光点からの光が入射す
るように設定されている。
そして、第8図に示す初回部分画像に係る先頭受光素
子の絶対番号(以下、単に初回先頭番号Smという)と、
終回部分画像に係る先頭受光素子の絶対番号(以下、単
に終回先頭番号Emという)とがそれぞれブロック番号m
に関連付けられてROM64に、第4図に示す開始,終了番
号テーブルとして記憶されている。
第mブロックについてシフトが必要回数行われれば、
複数のシフト量iの各々について不一致度Diが求められ
る。それら複数の不一致度Diのうち最小のものに対応す
るシフト量iが適正シフト量ioptとして求められる。第
8図に示すように、初回部分画像を左へ適正シフト量i
optだけシフトさせることによって得られる部分画像が
求めるべき同一部分画像である。その後、その同一部分
画像と第m分割画像との実ずれ量が求められ、その実ず
れ量に応じて、自車と、前車のうち第m分割撮像領域内
に存在する部分との距離、すなわち、本実施例において
は、自車と車両のその部分との、自車の車両中心線の方
向に関する距離(以下、これをy方向距離(前述の「前
後方向相対位置」の一態様である)というのに対し、車
両中心線と前車のその部分との距離をx方向距離(前述
の「左右方向相対位置」の一態様である)という。それ
らx方向距離とy方向距離との関係を第9図に示す)が
決定される。第10図に示す画像ずれ量とy方向距離との
関係がROM64に第4図に示すy方向距離テーブルとして
記憶されていて、実ずれ量に応じたy方向距離がy方向
距離テーブルを用いて決定されるのである。なお、第10
図に示すように、前車が最短検出位置にあるとき画像ず
れ量が最大値をとり、最長検出位置(前車がこの位置よ
り自車の遠方に存在する場合には前車が存在ないとみな
す位置)にあるときに最小値をとる。
この画像ずれ量の最小値(以下、最小ずれ量という)
は各分割撮像領域内に前車が存在するか否かを判定する
ために用いられる。そして、最小ずれ量は分割撮像領域
毎に設定されている。センサ30の全体検出領域が、第1
図に示すように、最短検出位置(例えば自車から1m前方
の位置)から最長検出位置(例えば自車から30m前方の
位置)まで、自車が走行している道路上の走行車線(図
において左境界線と右境界線とによって規定される走行
車線)と可及的に等しい幅で延びるようにすべく、各分
割撮像領域毎に最小ずれ量が設定されているのである。
図の例については、第3〜第14分割撮像領域の各々の最
小ずれ量は最長検出位置に対応したものとされ、第2,第
15分割撮像領域の各々の最小ずれ量は最長検出位置より
自車に少し近い位置に対応したものとされ、第1,第16分
割撮像領域の各々の最小ずれ量はさらに近い位置に対応
するものとされている。各分割撮像領域の最小ずれ量は
ブロック信号mに関連付けられてROM64に、第4図に示
す最小ずれ量テーブルとして記憶されている。
mmax個の分割撮像領域のうち、部分検出領域が最長検
出位置において自車の走行車線内に存在するものの各々
の分割長さがそれ以外のものより短くされている。それ
ら各分割撮像領域の分割長さが第11図に示すものとなる
ようにされているのである。なお、このような分割長さ
の各分割撮像領域間の関係を最長検出位置において比較
する場合には、第1,第2,第15および第16分割撮像領域の
ように、部分検出領域が最長検出位置に達しない分割撮
像領域については、その部分検出領域を最長検出位置ま
で延長させて得られる三角形の底辺の長さが分割撮像領
域の分割長さであると考える。
前車が全体撮像領域内に存在する場合には前車は互に
隣接した複数の分割撮像領域内に同時に存在するのが普
通である。このような事情から、本実施例においては、
前車上に一つの参照点を設定し、その参照点のx方向距
離およびy方向距離に応じて、自車の、前車との衝突を
回避する必要性の中さを示す危険度が設定されるように
なっている。危険度は例えば自車の走行状態を前車の位
置に応じて制御する際に用いられるものであって、危険
度が高い程例えば自車の車輪に生ずる制動力が大きくな
るように利用される。危険度は第12図に示すように、参
照点のx方向距離とy方向距離とによって一義的に決定
される。同図から明らかなように、危険度を表すグラフ
は前車の位置が車両中心線(これが本発明における自車
の将来の走行経路である)に近い程高くなっているか
ら、mmax個の分割撮像領域のうち少なくとも車両中心線
近傍のものの各々について前車の位置が十分高い精度で
検出されるのであれば、自車の双方状態を十分高い精度
で制御し得ることになる。x方向距離およびy方向距離
の走行と危険度との関係はROM64に、第4図に示す危険
度テーブルとして記憶される。
前記RAM66には、第5図に示すように、前記第1,第2
全体画像を記憶するための領域の他に、各分割撮像領域
内に前車が存在していることを示す存在グラフを第13図
に示す一例のように、ブロック番号mに関連付けて記憶
するための領域と、前記y方向距離テーブルを用いて決
定されたy方向距離を第14図に示す一例のように、ブロ
ック番号mに関連付けて記憶するための領域と、前記危
険度テーブルを用いて決定された危険度を記憶するため
の領域とが設けられている。
次に作動を説明する。
コンピュータ60の電源投入後、前記画像データ取込み
ルーチンと第4図の前車位置検出ルーチンとがそれぞれ
所定時間毎に実行される。
第4図のルーチンの各回の実行時にはまず、ステップ
S1(以下、単にS1で表す。他のステップについても同
じ)において、RAM66から第1,第2全体画像データが読
み出されるとともに、今回問題とされるブロックのブロ
ック番号mの値が1にセットされる。その後、S2におい
て、第mブロックに対応する先頭番号Hm,末尾番号Tm,初
回先頭番号Smおよび終回先頭番号EmがそれぞれROM64か
ら読み出されるとともに、初回先頭番号Smと終回先頭番
号Emとの差がシフト量iの最終値である最終シフトiend
として演算される。
続いて、S3において第m分割画像のシフト量iの値が
0にセットされ、S4において、シフト量iの現在値が最
終シフト量iendより大きいか否かが判定される。今回は
そうではないと仮定すれば、判定結果がNOとなって、S5
において、受光素子の相対番号nの値が1にセットさ
れ、S6において、第m分割画像と今回の比較部分画像と
の不一致度Diの値が0にセットされる。
その後、S7において、末尾番号Tmから先頭番号Tmを差
し引いたものに1を加えたものが第mブロックに属する
受光素子の数nmとして演算されるとともに、相対番号n
の値がその受光素子の数nmより大きいか否かが判定され
る。今回はそうでないと仮定すれば、判定の結果がNOと
なり、S8において、第mブロックの、相対番号nが付さ
れている受光素子により検出された輝度Xnと、センサ32
の、絶対番号が、((Sm+n−1)−i)である受光素
子により検出された輝度(YSm+n-1)-iとの差が不一致度
Diの現在値に加算され、S9において相対番号nの値が1
だけ増加させられる。第S7〜S9の実行はS7の判定結果が
YESとなるまで繰り返される。その結果、不一致度Di
最終値が、今回のシフト量iの下での第m分割画像と今
回の比較部分画像との不一致度となる。
S7の判定結果がYESとなれば、S10においてシフト量i
が1だけ増加させられた後、S4に戻る。S4〜10の実行は
S4の判定結果がYESとなるまで繰り返され、その結果、
0からiendまでシフト量iの各々について不一致度Di
求められる。
S4の判定結果がYESとなれば、S11において、(iend
1)の不一致度Diのうち最小であるものに対応する適正
シフト量ioptが求められ、S12において、センサ30にお
ける第mブロックの位置と初回先頭番号Smと適正シフト
量ioptとから、センサ30の第m分割画像とセンサ32の前
記同一部分画像との実ずれ量が演算されることともに、
第mブロックに対応する最小ずれ量が最小ずれ量テーブ
ルを用いて決定される。さらに同ステップにおいては、
実ずれ量が最小ずれ量以上であるか否かが判定される。
そうであれば判定の結果がYESとなり、S13において第m
ブロックに対応する存在フラグがONされた後、S14にお
いて、実ずれ量に対応するy方向距離が第10図に示すy
方向距離テーブルを用いて決定され、そのy方向距離が
RAM66に記憶される。一方、実ずれ量が最小ずれ量より
小さい場合には、第m分割撮像領域内に前車が存在しな
いから、S17において、第mブロックに対応する存在ブ
ラグがOFFされる。
例えば、全体撮像両域内に第1図に二点鎖線で示す前
車Bが存在する場合には、16個の分割撮像領域にそれぞ
れ対応する存在フラグのON/OFF状態が第13図に示すもの
となり、それら存在グラフがONである8個の分割撮像領
域の各々に存在する前車Bの部分と自車との各y方向距
離が第14図に示すものとある。
いずれの場合にもその後、S15においてブロック番号
mの値が1だけ増加させられた後、S16においてブロッ
ク番号mの現在値がセンサ30に属するブロックの数mmax
より大きいか否かが判定される。今回はそうでないと仮
定すれば、判定の結果がNOとなり、S2に戻る。S2〜S16
の実行はS16の判定結果がYESとなるまで繰り返される。
S16の判定結果がYESとなれば、S18において、前車の
位置を特定する参照点が求められる。存在フラグがONで
ある分割撮像領域のうち最も左側の左端分割撮像領域の
中心点(y方向距離がその分割撮像領域について決定さ
れたy方向距離と同じである一点)を通って車両中心線
に平行な左側直線と、存在フラグがONである分割撮像領
域のうち最も右側の右端分割撮像領域の中心点(y方向
距離がその分割撮像領域について決定されたy方向距離
と同じである一点)を通って車両中心線に平行な右側直
線とのちょうど中間に想定される中間直線上にあり、か
つ、y方向距離が、それら分割撮像領域についてそれぞ
れ決定された複数のy方向距離のうち最小のものと同じ
一点が参照点とされるのである。
例えば、全体撮像領域内に第1図に二点鎖線で示す前
車Aが存在する場合には、左端分割撮像領域が第14分割
撮像領域、左側線が第14分割撮像領域の中心点P1を通っ
て車両中心線に平行な直線l1であり、また、右端分割撮
像領域が第9分割撮像領域、右側直線が第9分割撮像領
域の中心点P2を通って車両中心線に平行な直線l2である
から、中間直線が直線l3となる。また、第3〜第8分割
撮像領域についてそれぞれ決定された6つのy方向距離
のうち最小のものが第14分割撮像領域について決定され
たものであるから、参照点が、直線l3上にあり、かつy
方向距離が中心点P1のy方向距離と等しい点P3となる。
また、全体撮像領域内に前車Bが存在する場合には、
左端分割撮像領域が第9分割撮像領域、左側直線が第9
分割撮像領域の中心点P4を通って車両中心線に平行な直
線l4であり、また、右端分割撮像領域が第3分割撮像領
域、右側直線が第3分解撮像領域の中心点P5を通って車
両中心線に平行な直線l5であるから、中間直線が直線l6
となる。また、第8〜第14分割撮像領域についてそれぞ
れ決定された7つのy方向距離が互に等しいから、参照
点が、直線l6上にあり、かつy方向距離が例えば中心点
P4のy方向距離と等しい点P6となる。
以上のようにして参照点のx方向距離とy方向距離と
がそれぞれ決定されたならば、S19において、その参照
点のx方向距離およびy方向距離の走行に対応する危険
度が第12図に示す危険度テーブルを用いて決定され、そ
の危険度がRAM66に記憶される。以上で本ルーチンの一
回の実行が終了する。
なお付言すれば、本実施例においては、mmax個の分割
撮像領域のうち最長検出位置において自車の走行車線内
に存在するもの(これが本発明における近傍分割撮像領
域である)以外の非近傍分割撮像領域の各々の分割長さ
が各近傍分割撮像領域より長くされているから、各非近
傍分割撮像領域の分割長さが各近傍分割撮像領域と同じ
である本出願人による先の開発装置におけるより、分割
撮像領域の数mmaxが減少し、その結果、第6図のルーチ
ンが実行される際にS2,S3およびS12〜16の各々の実行に
かかる時間が短縮されるという効果が得られる。
さらに付言すれば、本実施例においては、分割撮像領
域の数mmaxの減少に伴って、先頭,末尾番号テーブル,
開始,終了番号テーブル,存在フラグ,y方向距離等を記
憶するのに必要な記憶容量が少なくて済むという効果も
得られている。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、コンピュータ60の、第6図のS1〜S11およびS14〜S1
6を実行する部分が距離決定手段を構成し、S12,S13,S17
およびS18を実行する部分が相対位置決定手段を構成し
ている。
以上、本発明の一実施例を図面に持づいて詳細に説明
したが、本発明はその他の態様で実施することが可能で
ある。
例えば、上記実施例においては、各分割撮像領域の分
割長さが不変とされていたが、可変とすることが可能で
ある。例えば、第15図に示すように、各分割際像領域の
分割長さがその分割撮像領域が車両中心線に近い程減少
するようにするとともに、各分割撮像領域の分割長さが
自車の車速が大きい程、mmax個の分割撮像領域の中心部
については短く、周辺部については長くなるようにする
ことができるのである。
また、以上説明した実施例においてはいずれも、全体
撮像領域をmmax個の分割撮像領域に分割する際の分割基
準点(第1図,第11図および第15図にそれぞれPDで示す
点)の位置が不変とされていたが、この分割基準点PD
位置を変えることができる。例えば、舵角に応じて推定
される自車の将来の走行経路と最長検出位置を表す直線
(例えば第1図においてそれ上部に示す水平の二点鎖
線)との交点に分割基準点PDが一致するように、分割基
準点PDの位置を舵角に応じて変えることのできるのであ
る。
また、第1図に示す実施例においては、mmax個の分割
撮像領域のうち最長検出位置において自車の走行車線内
に存在するものが近傍分割撮像領域とされていたが、例
えば、第16図に示すように、mmax個の分割撮像領域のう
ち自車の車両中心線とほぼ一致するもの(第6〜第9分
割撮像領域)を近傍分割撮像領域とすることもできる。
この場合には各分割撮像領域の分割長さが第17図に示す
ものとなる。このようにすれば、分割撮像領域の数mmax
が前記実施例におけるより節減される。
また、全体撮像領域の複数の分解撮像領域への分割
を、それら各分割撮像領域に対応する三角形の部分検出
領域の頂角(例えば第1図において部分検出領域がレン
ズ18の中心から自車前方に拡がる角度であって、以下、
分割角度という)がそれら分割撮像領域の間で等しくな
るか、または、複数の分割撮像領域のうち自車の走行経
路近傍のものの各々の分割角度がそれ以外のものより小
さくなるように行ってもよい。
また、第1図に示す実施例においては、各近傍分割撮
像領域についても各非近傍分割撮像領域についてもそれ
に対応するnm個の受光素子全部について個々に信号処理
が行われるようになっていたが、例えば各非近傍分割撮
像領域についてはそれに対応するnm個の受光素子の一部
についてのみ信号処理を行う(例えば、nm個の受光素子
について1個おきに信号を取り出して処理する間引き処
理を行う)ようにしてもよい。また、例えば、センサ30
において各非近傍分割撮像領域に対応する受光素子を各
近傍分割撮像領域よりまばらに配置することにより、各
非近傍分割撮像領域に対する受光素子の数を各近傍分割
撮像領域より減少させることもできる。このようにすれ
ば、非近傍分割撮像領域についての信号処理が近傍分割
撮像領域より一層簡単になって、前車の位置の検出にか
かる時間が一層短縮されるという効果が得られる。
これらの他にも当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である車両用前車位置検出装
置において全体撮像領域が複数の分割撮像領域に分割さ
れる様子を概念的に示す図である。第2図は上記前車位
置検出装置の本体部を示す平面図である。第3図は上記
前車位置検出装置の信号処理部を示すブロック図であ
る。第4図は第3図におけるROMの構成を概念的に示す
図である。第5図は第3図におけるRAMの構成を概念的
に示す図である。第6図は第4図における前車位置検出
ルーチンを示すフローチャートである。第7図および第
8図はそれぞれ、第3図における第1および第2CCDライ
ンセンサの構成を概念的に示す図である。第9図は上記
実施において前車上に設定される参照点の位置を規定す
るx方向距離とy方向距離とを説明するための図であ
る。第10図は第4図におけるy方向距離テーブルを示す
グラフである。第11図は第1図に示す各分割撮像領域の
分割長さを示すグラフである。第12図は第4図における
危険度テーブルを示す図である。第13図は第5図におけ
る存在フラグの一例を示す図である。第14図は第5図に
おけるy方向距離の一例を示す図である。第15図は別の
実施例における全体撮像領域の複数の分割撮像領域への
分割態様を説明するためのグラフである。第16図はさら
に別の実施例における全体撮像領域の複数の分割撮像領
域への分割態様を説明するための図である。第17図は第
16図における各分割撮像領域の分割長さを示すグラフで
ある。 10:本体部、12:信号処理部 30,32:第1,第2CCDライセンサ 50,52:第1,第2撮像手段 60:コンピュータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に設けられてその車両とそれの前方に
    存在する対象物との距離を検出する車両用距離検出装置
    であって、 帯状を成して真直かつ水平に延びる全体撮像領域で前記
    対象物を含む像をそれぞれ撮像する2つの撮像手段と、 それら撮像手段がそれぞれ撮像した2つの全体画像を重
    ね合わせた場合に、それら撮像手段の一方の全体画面の
    うち、その一方の撮像手段の前記全体撮像領域がそれの
    延びる方向に並んだ複数の分割撮像領域に分割された各
    分割撮像領域に対応する各分割画像と、他方の撮像手段
    の全体画像のうち前記各分割画像とそれぞれ同じ各部分
    とが互にずれる量をそれぞれ決定し、決定された各ずれ
    量に基づいて、当該車両と、前記対象物のうち前記各分
    割撮像領域内に存在する各部分との距離を決定する距離
    決定手段と を含むとともに、前記複数の分割撮像領域のうち当該車
    両の将来の走行経路近傍に位置する1つまたは複数の近
    傍分割撮像領域以外の1つまたは複数の非近傍分割撮像
    領域中に、分割方向における長さが各近傍分割撮像領域
    よりも長いものが存在することを特徴とする車両用距離
    検出装置。
JP6751590A 1990-03-17 1990-03-17 車両用距離検出装置 Expired - Fee Related JP2638249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6751590A JP2638249B2 (ja) 1990-03-17 1990-03-17 車両用距離検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6751590A JP2638249B2 (ja) 1990-03-17 1990-03-17 車両用距離検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03267709A JPH03267709A (ja) 1991-11-28
JP2638249B2 true JP2638249B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=13347199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6751590A Expired - Fee Related JP2638249B2 (ja) 1990-03-17 1990-03-17 車両用距離検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2638249B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148351A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Nissan Motor Co Ltd 物体検出装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3540005B2 (ja) * 1994-04-22 2004-07-07 株式会社デンソー 障害物検出装置
JP3551831B2 (ja) * 1999-05-06 2004-08-11 日産自動車株式会社 車両用カメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148351A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Nissan Motor Co Ltd 物体検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03267709A (ja) 1991-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07182484A (ja) 移動車の前方認識装置ならびに車輌用走行制御装置
JP2014225220A (ja) 移動面情報検出装置、及びこれを用いた移動体機器制御システム並びに移動面情報検出用プログラム
JP2000357233A (ja) 物体認識装置
JPH04313199A (ja) 車間距離検出装置
CN112513571B (zh) 距离计算装置
JP2638249B2 (ja) 車両用距離検出装置
JP3807583B2 (ja) 道路領域判定装置
JPH0981757A (ja) 車両位置検出装置
JP3807651B2 (ja) 白線認識装置
JPH042909A (ja) 車両用距離検出装置
JPH1153551A (ja) ライン検出装置
JPH08184417A (ja) 走行路計測法
JP2008225953A (ja) 白線認識装置及び方法
JP3820874B2 (ja) 車両用画像処理装置
JP4100823B2 (ja) 物体判定装置
JP3846341B2 (ja) 車両用後方監視装置
JP2814658B2 (ja) 車両用距離検出装置
JP4165966B2 (ja) 物体認識装置
JPH1047922A (ja) 路面上のレーン検出方法及び装置
JPH08327353A (ja) 距離測定装置及び距離測定方法
JPH0412218A (ja) 車両用距離検出装置
JP2635232B2 (ja) 車間距離検出装置
JPH1151647A (ja) 車両用距離測定装置
JP6601679B2 (ja) 判定装置、判定方法、および判定プログラム
WO2020071132A1 (ja) カメラ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees