JPH1151647A - 車両用距離測定装置 - Google Patents

車両用距離測定装置

Info

Publication number
JPH1151647A
JPH1151647A JP9213100A JP21310097A JPH1151647A JP H1151647 A JPH1151647 A JP H1151647A JP 9213100 A JP9213100 A JP 9213100A JP 21310097 A JP21310097 A JP 21310097A JP H1151647 A JPH1151647 A JP H1151647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
distance
image
image data
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9213100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3819551B2 (ja
Inventor
Masakazu Saka
雅和 坂
Hiromitsu Yuhara
博光 湯原
Akira Terauchi
章 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP21310097A priority Critical patent/JP3819551B2/ja
Publication of JPH1151647A publication Critical patent/JPH1151647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3819551B2 publication Critical patent/JP3819551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一対の光学系によりイメージセンサ上に結像し
た一対の画像のうちウインド内の画像信号を比較して両
画像の光軸からのずれ量を電気的に検出し、三角測量の
原理に基づく演算を前記ずれ量を用いて実行して対象物
までの距離を測定する車両用距離測定装置において、先
行車の後窓部による影響を排除して先行車までの適切な
距離測定が可能とする。 【解決手段】測定された距離データが予め設定された基
準距離よりも短いときにウインド内の上部の画像データ
を無効化する信号が上部ウインド無効化手段10 1 から
出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用距離測定装
置に関し、特に、一対の光学系によりイメージセンサ上
に結像した一対の画像のうちウインド内の画像信号を比
較して両画像の光軸からのずれ量を電気的に検出し、三
角測量の原理に基づく演算を前記ずれ量を用いて実行し
て対象物までの距離を測定する車両用距離測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる距離測定装置では、一対の
イメージセンサ上に結像した画像の一致度(ずれ量)
を、両画像信号のウインド内での比較によって求めるよ
うにしており、ウインドの設定にあたって、たとえば特
開平3−269211号公報では、或る時刻で得られた
画像情報と、それから短時間が経過した後の画像情報と
を比較し、先の時刻の画像に最も近似した画像を捜し出
して仮のウインドを設定し、そのウインド内の画像の対
称性を判定して新たなウインドを設定するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、図16で示すように距離測定の対象物である
先行車4が自車から比較的近い位置にあるときに該先行
車4が備える後窓部15で、該先行車4よりも前方に位
置している他の車両4′の画像(以下、窓越し画像と呼
ぶ)が得られた場合には、前記先行車4の画像の左右対
称性が得られなくなり、適切なウインド設定が困難とな
ることがあり、また図17で示すように前記先行車4が
後窓部15とテール部(車両最後端部)との間の距離x
が比較的大きいセダン車の場合には、後窓部15の影響
により先行車4の最後端部までの距離とは異なる距離を
測定してしまう可能性もある。さらに図18で示すよう
に、先行車4の後窓部15で太陽光等の強い光が反射し
ている場合(以下、映り込みと呼ぶ)には、斜線部で示
すウインド内の画像において先行車4の画像の左右対称
性が得られなくなって適切なウインド設定が困難とな
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、先行車の後窓部による影響を排除して先行車
までの適切な距離測定が可能となるようにした車両用距
離測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一対の光学系によりイメー
ジセンサ上に結像した一対の画像のうちウインド内の画
像信号を比較して両画像の光軸からのずれ量を電気的に
検出し、三角測量の原理に基づく演算を前記ずれ量を用
いて実行して対象物までの距離を測定する車両用距離測
定装置において、測定された距離データが予め設定され
た基準距離よりも短いときに前記ウインド内の上部の画
像データを無効化する信号を出力する上部ウインド無効
化手段を備えることを特徴とする。
【0006】先行車の後窓部により窓越し画像が得られ
たり、先行車がセダン車であることに起因して該セダン
車の後窓部による影響で先行車の最後端部までの距離と
は異なる距離を測定してしまったりするのは、自車の前
方の比較的近い位置に先行車が存在する場合であり、上
記請求項1記載の発明の構成に従って、測定された距離
データが予め設定された基準距離よりも短いときにウイ
ンド内の上部の画像データを無効化することにより、先
行車の後窓部による悪影響が生じるのを予め排除して、
精度よく距離測定を行なうことができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、一対の光学系
によりイメージセンサ上に結像した一対の画像のうちウ
インド内の画像信号を比較して両画像の光軸からのずれ
量を電気的に検出し、三角測量の原理に基づく演算を前
記ずれ量を用いて実行して対象物までの距離を測定する
車両用距離測定装置において、前記ウインド内の上部の
画像データに基づいて画像データの異常を判定するとと
もに異常判定時には前記ウインド内の上部の画像データ
を無効化する上部ウインド無効化手段を備えることを特
徴とする。
【0008】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、先行車の後窓部に映り込みが生じたときにはウイ
ンド内の上部の画像データに異常が生じるはずであり、
そのような異常が生じたことを判定したときにウインド
内の上部の画像データが無効化されることにより、映り
込みの影響を排除して、先行車において後窓部よりも下
方側の画像だけに基づいて距離測定を行なうようにして
距離測定精度を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図、図2は距離測定原理を説明するための図、図3は
上下方向の設定視野パラメータを説明するための図、図
4は光学系の上下方向取付位置および姿勢を説明するた
めの図、図5は左右方向の設定視野パラメータを説明す
るための図、図6は光学系の左右方向取付位置および姿
勢を説明するための図、図7は距離に応じたウインドの
変化を示す図、図8はウインドの上部画像データ無効化
を説明するための図である。
【0011】先ず図1において、上下一対の撮像手段1
1 ,1B1 が、車両の車室内でたとえばフロントガラ
スの後方側に配置されており、これらの撮像手段1
1 ,1B1 で得られた対象物である先行車4の画像信
号は、個別のA/D変換器5A,5Bでデジタル信号に
変換され、さらに個別の画像記憶手段6A,6Bにそれ
ぞれ記憶される。
【0012】画像記憶手段6A,6Bにストアされた画
像信号のうち、ウインド決定手段7で決定されたウイン
ドの画像信号だけが切出され、相関演算手段8において
相関演算が実行され、その相関演算結果に基づいて距離
演算手段9で対象物4までの距離Dが演算される。
【0013】図2において、両撮像手段1A1 ,1B1
は、レンズを含む光学系2A,2Bと、それらの光学系
2A,2Bの焦点距離fだけ後方に配置されるイメージ
センサ3A1 ,3B1 とでそれぞれ構成されるものであ
り、両光学系2A,2Bは、基線長BLだけ上下に間隔
をあけて配置される。
【0014】このような撮像手段1A1 ,1B1 によれ
ば、自車の前方に存在する先行車4が光学系2A,2B
によりイメージセンサ3A1 ,3B1 上に結像されるこ
とになるが、イメージセンサ3A1 ,3B1 は、たとえ
ば多数の画素が二次元平面に分散された二次元のCCD
やPDである。
【0015】ウインド決定手段7では、たとえば距離演
算手段9で前回得られた距離D、予め設定された上下お
よび左右の視野パラメータ、ならびに両光学系2A,2
Bの取付位置および姿勢に基づいて次のようにウインド
の位置および大きさが定められる。
【0016】先ず距離演算手段9で前回得られた距離D
に基づいて設定距離D1が定められるものであり、距離
Dの前回値をD0 とし、一定の処理時間内に先行車4が
自車に対して相対移動し得る距離をαとしたときに、設
定距離D1は、たとえば(D1=D0 −α)として定め
られる。
【0017】また設定距離D1だけ自車の前方で上下方
向の設定視野hを確保するための光学系2A,2Bの上
下視野角θh1,θh2が求められるのであるが、図3
において、上下方向の設定視野hは、光学系2A,2B
の路面からの取付高さhsに、設定距離D1だけ前方に
おいて路面よりも下方側に確保すべき視野h1と、設定
距離D1だけ前方において取付高さhsよりも上方側に
確保すべき視野h2とを加算したもの(h=h1+hs
+h2)である。また光学系2A,2Bの光軸の水平方
向からの傾き角度をθhとしたときに、上下視野角θh
1,θh2は、次の演算式によりそれぞれ求められる。
【0018】 θh1=tan-1{(hs+h1)/D1}−θh θh2=tan-1(h2/D1)+θh 図4において、上下視野角θh1,θh2が求められる
と、イメージセンサ3A1 ,3B1 上での上下視野Py
1,Py2が、次の演算式によりそれぞれ求められる。
【0019】 Py1=f×tanθh1 Py2=f×tanθh2 図5において、設定距離D1だけ自車の前方で左右方向
の設定視野wを確保するための光学系2A,2Bの左右
視野角θw1,θw2が求められるのであるが、自車の
前後方向に対する光学系2A,2Bの光軸の横方向での
傾き角度をθwとしたときに、左右視野角θw1,θw
2は、次の演算式によりそれぞれ求められる。
【0020】 θw1=tan-1(W/2D1)−θw θw2=tan-1(w/2D1)+θw 図6において、左右視野角θw1,θw2が求められる
と、イメージセンサ3A1 ,3B1 上での左右視野Px
1,Px2が、次の演算式によりそれぞれ求められる。
【0021】 Px1=f×tanθw1 Px2=f×tanθw2 このようにして、光軸からの上下視野Py1,Py2お
よび左右視野Px1,Px2が定められることにより、
ウインドの位置および大きさが定められることになり、
そのウインドの位置および大きさが、距離演算手段9で
前回得られた距離Dに基づくものであることにより、図
7で示すように、イメージセンサ3A1,3B1 で得ら
れる画像領域のうち斜線で示すウインドの領域が、自車
および先行車4間の距離に応じて変化することになり、
近距離であるほどウインドが大きく、遠距離であるほど
ウインドが小さく設定されることになる。
【0022】ウインド決定手段7で設定されたウインド
分だけの画像信号は画像記憶手段6A,6Bから相関演
算手段8に入力されることになり、該相関演算手段8に
おいては、図2で示すように、両イメージセンサ3
1 ,3B1 から得られた輝度データの相関が最も一致
する点でのシフト量nを得るための演算が実行される。
すなわち両イメージセンサ3A1 ,3B1 の画像の一方
をシフトさせるか、両イメージセンサ3A1 ,3B1
画像の両方を交互にシフトさせるようにして、両画像信
号の引き算を実行し、両画像データが最も一致したと
き、すなわち相関値が最小となったときのシフト量nを
得る演算が相関演算手段8で行なわれる。而して、前記
シフト量nは、下方のイメージセンサ3A1 から得られ
た画像信号の光学系2Aの光軸からのずれ量nAと、上
方のイメージセンサ3B1 から得られた画像信号の光学
系2Bの光軸からのずれ量nBとの和として得られるこ
とになる。また上記シフト量nの算出にあたって、イメ
ージセンサ3A1 ,3B1 での画素間の間隔により分解
能が定まってしまうので、分解能を向上するために前記
間隔間の補間を行なってシフト量nを補正するようにし
てもよい。
【0023】距離演算手段9では、三角測量法の原理に
基づく距離演算が実行されるものであり、先行車4まで
の距離Dは、 D=(BL×f)/n として距離演算手段9で得られることになる。この際、
イメージセンサ3A1 ,3B1 の近傍に感温素子を配置
しておき、その感温素子で得た温度情報に基づいて距離
Dの補正を行なうようにしてもよい。
【0024】距離演算手段9で得られた距離Dは、先行
車4に追随するための速度制御等を行なう車両走行制御
装置12に入力されるとともに、ウインド決定のための
パラメータとしてウインド決定手段7に入力され、さら
に上部ウインド無効化手段101 に入力される。この上
部ウインド無効化手段101 では、予め設定されている
第1基準距離DB1および第2基準距離DB2と前記距離D
とが比較され、距離Dが第1および第2基準距離DB1
B2の少なくとも一方よりも小さいときにハイレベルと
なる無効化信号を出力し、この上部ウインド無効化手段
101 からの無効化信号はウインド決定手段7に入力さ
れる。
【0025】上記第1基準距離DB1は、先行車4の後窓
部15(図7参照)による窓越し画像に起因してウイン
ド決定手段7でのウインド決定に悪影響が生じる距離と
して設定されるものであり、また第2基準距離DB2は、
セダン車である先行車4の後窓部15による影響で先行
車4の最後端部までの距離とは異なった距離が出力され
る可能性がある距離として設定されるものであり、DB1
=DB2であってもよい。
【0026】上部ウインド無効化手段101 から無効化
信号が入力されたときに、ウインド決定手段7では、無
効化信号が入力されないときには図8(A)の斜線部で
示すようにウインドを決定していたのに対し、図8
(B)で示すように、所定位置を示すラインL0 よりも
上方の部分(白抜き部分)がカットされることになる。
すなわち上部ウインド無効化手段101 から出力される
無効化信号でウインド内の上部の画像データが無効化さ
れることになる。而して上記ラインL0 は、先行車4の
後窓部15の下端よりも下方位置を示すものとして定ま
るものである。
【0027】このような第1実施例によれば、先行車4
の後窓部15による窓越し画像に起因してウインド決定
手段7でのウインド決定に悪影響が生じる距離として設
定される第1基準距離DB1と、セダン車である先行車4
の後窓部15による影響で先行車4の最後端部までの距
離とは異なった距離が出力される可能性がある距離とし
て設定される第2基準距離DB2と、距離演算手段9で得
られた距離Dとが比較され、D<DB1あるいはD<DB2
であったときに、上部ウインド無効化手段10 1 から出
力される無効化信号により、ウインド決定手段7で定ま
るウインド内の上部の画像データが無効化される。した
がって、先行車4の後窓部15による悪影響が生じるの
を予め排除して、精度よく距離測定を行なうことができ
る。
【0028】図9ないし図13は本発明の第2実施例を
示すものであり、図9は距離測定装置の構成を示すブロ
ック図、図10は距離に応じたウインドの変化を示す
図、図11は微分波形成形を説明するための図、図12
は相関演算を説明するための図、図13は信頼度評価を
説明するための図である。
【0029】先ず図9において、上下一対の撮像手段1
2 ,1B2 で得られた先行車4の画像信号は、個別の
A/D変換器5A,5Bでデジタル信号に変換され、さ
らに個別の画像記憶手段6A,6Bにそれぞれ記憶され
る。
【0030】撮像手段1A2 ,1B2 は、図10で示す
ようなイメージセンサ3A2 ,3B 2 を備えるものであ
り、これらのイメージセンサ3A2 ,3B2 は、複数の
上下に延びるラインCCDが横方向に間隔をあけて配置
されて成る一次元のイメージセンサである。
【0031】ウインド決定手段7では、上述の第1実施
例と同様にウインドが定められるのであるが、イメージ
センサ3A2 ,3B2 が上下に延びる複数のラインCC
Dから成るものであることにより、ウインド決定手段7
で定められたウインド(図10において斜線で示す部
分)内に在るラインCCDの画像信号が画像記憶手段6
A,6Bから切出される。この際、上下方向視野Pyに
相当する領域が各ラインのウインドとなるが、左右方向
視野Pxが比較的大きいものであって該視野Pxに含ま
れるライン数が所定数を超える場合には図10において
白抜きで示すように処理時間短縮のためにラインを間引
くことも可能である。
【0032】画像記憶手段6A,6Bから切出された各
ウインドの画像信号は、相関演算手段81 ,82 …8n
にそれぞれ入力され、それらの相関演算手段81 〜8n
において、相互に対応するウインドの組み合わせ毎の画
像信号の相関演算が実行されることになる。
【0033】相関演算を行なうにあたって、夕暮れ時や
日影等で画像のコントラストが劣ることに起因して相関
一致度が低下し、ひいては距離測定精度が低下すること
を回避するために、各相関演算手段81 〜8n では、図
11で示すように、ウインドからの画像信号の輝度を読
み込んで輝度波形を成形し、次いで、上下に複数画素た
とえば9画素おきの輝度を引き算して微分波形を成形す
る。
【0034】各相関演算手段81 〜8n での相関演算
は、たとえば両イメージセンサ3A2,3B2 での相互
に対応するウインドの微分された輝度データの一方を固
定しておき他方を1つずつシフトしながら引き算を行な
うようにして実行される。すなわち図12(A)で示す
ように、イメージセンサ3B2 側の輝度データを固定し
ておき、イメージセンサ3A2 側の輝度データを上下に
1つずつシフトしながらイメージセンサ3B2 側の輝度
データから引き算することにより、図12(B)で示す
ように相関値に対応したシフト量が得られることにな
り、相関値が最も小さいときのシフト量が画像信号の光
軸からのずれ量に対応した値として求められる。
【0035】このようにして、各ウインドの組み合わせ
毎にシフト量nが得られた後に、各相関演算手段81
n にそれぞれ対応した距離演算手段91 〜9n におい
て、三角測量法の原理に基づく距離演算がそれぞれ実行
される。すなわち、先行車4までの距離Dが、 D=(BL×f)/n として得られることになる。
【0036】このようにして各ウインドの組み合わせ毎
に距離演算手段91 〜9n で得られた距離Dの信頼度は
信頼度評価手段111 〜11n でそれぞれ評価される。
而して各信頼度評価手段111 〜11n では、次のよう
にして信頼度評価が行なわれる。すなわち図13で示す
ように、最も小さな相関値から所定値だけ大きなしきい
値が設定され、相関値の極小値が1つであり、しかも最
小相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけずれた位
置で相関値がしきい値よりも大きいとき、すなわち図1
3(A)で示す状態のときが信頼度が高いと評価され
る。それに対し、相関値の極小値が1つであっても最小
相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけずれた位置
で相関値がしきい値よりも小さいとき、すなわち図13
(B)で示す状態のときには信頼度が低いと評価され、
また相関値の極小値が複数あるとき、すなわち図13
(C)で示す状態のときには信頼度が低いと評価され
る。而して図13(B)で示す状態は、両イメージセン
サ3A,3Bの画像信号の輝度ずれやノイズ等に基づい
て最小相関値付近で相関値の傾きがシャープでなくなる
ことにより生じるものであり、相関一致度が低下して距
離測定精度が低下するので信頼度評価を低くするもので
あり、また図13(C)で示す状態は、遠近混在や縞模
様に代表されるパターン画像により生じるものであり、
場合によっては先行車4以外の距離を測定してしまう可
能性があるので信頼度評価を低くするものである。
【0037】各信頼度評価手段111 〜11n で高い信
頼度評価が得られたラインの距離は車間距離演算手段1
3に入力され、この車間距離演算手段13において、信
頼度評価が高かったラインの距離Dのうち、前回得られ
た距離から一定距離以上離れた距離のものが除かれ、最
後に残ったラインの距離Dが平均化され、その平均化さ
れた距離Dが先行車4までの距離として車間距離演算手
段13から出力され、この車間距離演算手段13で得ら
れた距離が、ウインド決定手段7、上部ウインド無効化
手段101 および車両走行制御装置12に入力される。
【0038】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を奏することができ、特にイメージセンサ
3A2 ,3B2 として、上下に延びる複数のラインCC
Dが配置されて成る比較的安価な一次元のイメージセン
サを用いることが可能であるので、コスト低減を図るこ
とが可能となる。
【0039】図14および図15は本発明の第3実施例
を示すものであり、図14は距離測定装置の構成を示す
ブロック図、図15はウインド内の上部の画像データの
異常を説明するための図である。
【0040】先ず図14において、画像記憶手段6A,
6Bにストアされた画像信号のうち、ウインド決定手段
7で決定されたウインドの画像信号だけが切出されて相
関演算手段8に入力されるのであるが、両画像記憶手段
6A,6Bの一方たとえば6Bにストアされていた画像
データは上部ウインド無効化手段102 に入力される。
【0041】この上部ウインド無効化手段102 は、図
15で示すように、ウインド(斜線部で示す部分)内の
上部の画像データに基づいて画像データの異常を判定す
るものであり、異常であると判定したときには無効化信
号をウインド決定手段7に与え、これによりウインド内
の上部の画像データが無効化されることになる。
【0042】上部ウインド無効化判定手段102 は、図
16で示すように距離測定の対象物である先行車4の後
窓部15に映り込みが生じたことを画像データに基づい
て判定するものであり、映り込みが発生したときには画
素上で電荷が飽和状態あるいは電荷が溢れだす状態(ス
ミア状態)となることに基づき、先行車4の後窓部15
の下端よりも下方位置を示すラインL1 よりも上方側で
電荷が飽和状態あるいはスミア状態となる領域が、予め
設定された領域AS (図15の点描で示す領域)を超え
たときに、映り込みによる異常が生じたと判定するよう
に上部ウインド無効化判定手段102 が構成されてい
る。而して上記ラインL1 は、上記第1実施例における
ラインL0 と同一位置を示すものであってもよい。
【0043】この第3実施例によれば、先行車4の後窓
部15に映り込みが生じたときにはウインド内の上部の
画像データに異常が生じるはずであることを利用して、
映り込みによる異常状態を判定し、そのような異常が生
じたことを判定したときにウインド内の画像データにお
いてラインL1 よりも上方の部分をカットするようにし
て上部の画像データが無効化される。したがって映り込
みの影響を排除して、先行車4の後窓部15よりも下方
側の画像だけに基づいて距離測定を行なうようにし、距
離測定精度を向上することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、窓越し画像が得られたり、先行車がセダン車である
ことに起因して該セダン車の後窓部による影響で先行車
の最後端部までの距離とは異なる距離を測定してしまっ
たりするのは、自車の前方の比較的近い位置に先行車が
存在する場合であることに基づいて、測定された距離デ
ータが予め設定された基準距離よりも短いときにウイン
ド内の上部の画像データを無効化するようして、先行車
の後窓部による悪影響が生じるのを予め排除し、精度よ
く距離測定を行なうことができる。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、先行車
の後窓部に映り込みが生じたときにはウインド内の上部
の画像データに異常が生じるはずであることに基づき、
異常が生じたことを判定したときにウインド内の上部の
画像データが無効化するようにして、映り込みの影響を
排除し、先行車において後窓部よりも下方側の画像だけ
に基づいて距離測定を行なうようにして距離測定精度を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】距離測定原理を説明するための図である。
【図3】上下方向の設定視野パラメータを説明するため
の図である。
【図4】光学系の上下方向取付位置および姿勢を説明す
るための図である。
【図5】左右方向の設定視野パラメータを説明するため
の図である。
【図6】光学系の左右方向取付位置および姿勢を説明す
るための図である。
【図7】距離に応じたウインドの変化を示す図である。
【図8】ウインドの上部画像データ無効化を説明するた
めの図である。
【図9】第2実施例の距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】距離に応じたウインドの変化を示す図であ
る。
【図11】微分波形成形を説明するための図である。
【図12】相関演算を説明するための図である。
【図13】信頼度評価を説明するための図である。
【図14】第3実施例の距離測定装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図15】ウインド内の上部の画像データの異常を説明
するための図である。
【図16】窓越し画像を説明するための図である。
【図17】後窓部の影響による距離測定精度低下を説明
するための図である。
【図18】映り込みを説明するための図である。
【符号の説明】
2A,2B・・・光学系 3A1 ,3A2 ,3B1 ,3B2 ・・・イメージセンサ 4・・・対象物としての先行車 101 ,102 ・・・上部ウインド無効化手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の光学系(2A,2B)によりイメ
    ージセンサ(3A1,3B1 ;3A2 ,3B2 )上に結
    像した一対の画像のうちウインド内の画像信号を比較し
    て両画像の光軸からのずれ量を電気的に検出し、三角測
    量の原理に基づく演算を前記ずれ量を用いて実行して対
    象物(4)までの距離を測定する車両用距離測定装置に
    おいて、測定された距離データが予め設定された基準距
    離よりも短いときに前記ウインド内の上部の画像データ
    を無効化する信号を出力する上部ウインド無効化手段
    (101 )を備えることを特徴とする車両用距離測定装
    置。
  2. 【請求項2】 一対の光学系(2A,2B)によりイメ
    ージセンサ(3A1,3B1 ;3A2 ,3B2 )上に結
    像した一対の画像のうちウインド内の画像信号を比較し
    て両画像の光軸からのずれ量を電気的に検出し、三角測
    量の原理に基づく演算を前記ずれ量を用いて実行して対
    象物(4)までの距離を測定する車両用距離測定装置に
    おいて、前記ウインド内の上部の画像データに基づいて
    画像データの異常を判定するとともに異常判定時には前
    記ウインド内の上部の画像データを無効化する上部ウイ
    ンド無効化手段(102 )を備えることを特徴とする車
    両用距離測定装置。
JP21310097A 1997-08-07 1997-08-07 車両用距離測定装置 Expired - Fee Related JP3819551B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21310097A JP3819551B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 車両用距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21310097A JP3819551B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 車両用距離測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1151647A true JPH1151647A (ja) 1999-02-26
JP3819551B2 JP3819551B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=16633580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21310097A Expired - Fee Related JP3819551B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 車両用距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3819551B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003030794A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Fuji Heavy Ind Ltd 車外監視装置
JP2007085745A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Heavy Ind Ltd 物体監視装置
JP2009180661A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Konica Minolta Holdings Inc 距離計測装置及び距離計測方法
WO2011138874A1 (ja) * 2010-05-07 2011-11-10 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
JP2013116736A (ja) * 2004-07-26 2013-06-13 Automotive Systems Lab Inc 道路使用弱者保護システム
JP2016130965A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社デンソー 点灯検出装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003030794A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Fuji Heavy Ind Ltd 車外監視装置
JP2013116736A (ja) * 2004-07-26 2013-06-13 Automotive Systems Lab Inc 道路使用弱者保護システム
US9330321B2 (en) 2004-07-26 2016-05-03 Tk Holdings, Inc. Method of processing an image of a visual scene
JP2007085745A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Heavy Ind Ltd 物体監視装置
JP2009180661A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Konica Minolta Holdings Inc 距離計測装置及び距離計測方法
WO2011138874A1 (ja) * 2010-05-07 2011-11-10 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
CN102884395A (zh) * 2010-05-07 2013-01-16 株式会社尼康 高度测量方法和高度测量装置
US8810799B2 (en) 2010-05-07 2014-08-19 Nikon Corporation Height-measuring method and height-measuring device
JP5942847B2 (ja) * 2010-05-07 2016-06-29 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
JP2016130965A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社デンソー 点灯検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3819551B2 (ja) 2006-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930004880B1 (ko) 추미식 차간거리 측정장치
US6477260B1 (en) Position measuring apparatus using a pair of electronic cameras
KR100941271B1 (ko) 자동차용 차선이탈 방지 방법
WO2017090410A1 (ja) ステレオカメラ装置
US8422737B2 (en) Device and method for measuring a parking space
US10300852B2 (en) Water depth estimation apparatus and method
JP2508904B2 (ja) 車間距離検出装置
JP3807583B2 (ja) 道路領域判定装置
JP2927916B2 (ja) 距離検出装置
JPH1151647A (ja) 車両用距離測定装置
JPH1151644A (ja) 車両用距離測定装置
JP3239351B2 (ja) 距離測定装置及び距離測定方法
JP4165966B2 (ja) 物体認識装置
JP3354447B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP3122777B2 (ja) 無人走行車の測距装置
JP3354448B2 (ja) 車両用距離測定装置
JPH07198349A (ja) 道路形状及び自車両姿勢の計測装置
JP3819555B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP3923183B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP3721803B2 (ja) 測距装置
JPH1151645A (ja) 車両用距離測定装置
JP3819549B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP3354450B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP3406195B2 (ja) 車両用距離測定装置
JPH0777419A (ja) 車両の偏倚量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140623

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees