JPH0719893A - 道路曲率検出装置 - Google Patents

道路曲率検出装置

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JPH0719893A
JPH0719893A JP5165701A JP16570193A JPH0719893A JP H0719893 A JPH0719893 A JP H0719893A JP 5165701 A JP5165701 A JP 5165701A JP 16570193 A JP16570193 A JP 16570193A JP H0719893 A JPH0719893 A JP H0719893A
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JP
Japan
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curvature
vehicle
road
line
image
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JP5165701A
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English (en)
Inventor
Tatsuaki Yokoyama
竜昭 横山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は走行中の道路の両側に引かれた案内
線を撮像し、この画像を基に案内線の曲率を求める道路
曲率検出装置に関し、道路の曲率にかかわらず安定した
検出精度で曲率検出を行うことを目的とする。 【構成】 車両前方両側に描かれた右案内線21及び左
案内線22をカメラで撮像する。撮像画面20内で、車
両前方所定距離に相当する領域(i=1,2領域)内の
点PL ,PR における接線を算出し、それらの交点Vの
座標(xs ,ys)を求める。xS はカメラの光軸と路
面との角度θP (ys の関数),車両ヨー角θy ,カメ
ラの焦点距離F(固定値),車両からPL ,PR までの
距離L(y s の関数),道路の曲率半径Rの関数であ
る。従って曲率半径Rは、xs ,ys及びθy の関数と
して精度良く算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路曲率検出装置に係
り、特に走行中の道路の両側に引かれた案内線を撮像
し、撮像した画像を基に案内線の曲率を求めることで道
路の曲率を検出する道路曲率検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路のセンターラインや車線
の境界を示すべく描かれた白線等の曲率を求めることで
車両が走行している道路の曲率を検出する装置が知られ
ている(特開平3−139706号公報)。
【0003】すなわち、この装置はセンターラインや白
線を道路の案内線として用い、その曲率から道路の曲率
を推定するものである。より具体的には、車両に搭載さ
れたカメラによりセンターライン等の案内線を撮影し、
撮像した画像を基に、車両前方の異なる2点における案
内線の接線を算出し、算出された2本の接線の傾き差
と、当該2点間の距離とから案内線の曲率を推定するも
のである。
【0004】従って、車両の走行と共に所定距離前方の
2点における案内線の状態を監視し続ける構成とすれ
ば、車両進行方向の案内線の曲率が順次算出されること
となり、走行中の車線が以後如何なる曲率をもってカー
ブするかを適切に検出することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置は、同一案内線上の異なる2点における接線の傾き差
に基づいてその曲率を算出する構成であり、その傾き差
が微小である場合、すなわち道路が直線路に近い場合に
は、検出誤差が大きくなるという問題を有していた。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、センターラインや白線等、走行車線の両側に描
かれた案内線の画像と、車線に対する車両の進行角であ
る車両ヨー角とに基づいて道路の曲率を検出することに
より上記の課題を解決し得る道路曲率検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成する道路曲率検出装置の原理構成図を示す。すなわち
上記の目的は、車両前方両側の案内線を撮像する撮像手
段1と、該撮像手段によって撮像された画像中、車両か
ら所定距離前方に離間した点における前記案内線の接線
を、両側の案内線につきそれぞれ算出する接線算出手段
2と、前記案内線に対する車両ヨー角を検出するヨー角
検出手段3と、前記接線算出手段によって算出された前
記両側の案内線についての接線データ及び前記ヨー角検
出手段によって検出された車両ヨー角データとに基づい
て走行中の道路の曲率を算出する曲率算出手段4とを備
える道路曲率検出装置により達成される。
【0008】また、前記接線算出手段2を、前記撮像手
段1によって撮像された画像中、車両から所定距離前方
に離間した複数の点における前記案内線の接線を、両側
の案内線につきそれぞれ算出し得る構成とすると共に、
前記曲率算出手段4を、該接線算出手段2によって算出
された前記両側の案内線についての接線データ及び前記
ヨー角検出手段によって検出された車両ヨー角データと
に基づいて走行中の道路の曲率を算出するに際し、車両
の走行速度が速いほど、車両から遠く離間した点におけ
る案内線の接線データを優先的に用いて曲率の算出を行
う構成とする道路曲率検出装置は、曲率演算の信頼性向
上と、検出された道路曲率を用いて行う車両制御の制御
性向上に有効である。
【0009】
【作用】本発明に係る道路曲率検出装置において前記撮
像手段2は、車両前方両側に描かれた2本の案内線を撮
像する。ところで、走行車線の両側に描かれた2本の案
内線、例えばセンターラインと路側帯との境界を示す白
線を、車両上の同一の視点から撮像した場合、得られる
画像は、一般に知られているように遠近感の加味された
斜視像となる。
【0010】このため、前記撮像手段1に対して両側に
描かれている2本の案内線は、遠方に遠ざかるにつれて
両者の間隔を狭める平行でない2本の曲線として捕らえ
られることになる。従って、両側案内線の像についてそ
れぞれ車両から等距離の点で接線を仮想した場合、2本
の接線は必ず交わる関係となる。
【0011】一方、道路がカーブしている場合、前記撮
像手段1によって得られる画像が斜視像である関係か
ら、カーブの中心側の案内線の像は急な曲率を描き、カ
ーブの外周側の案内線の像は緩やかな曲率を描く。つま
り、上記した2本の接線の交点は、道路が直線であれば
前記撮像手段1によって得られる画像の中央付近に位置
し、道路がカーブしている場合はカーブの曲率に応じて
曲率中心側へその位置を変化させることになる。
【0012】このように、車両両側の案内線について撮
像画像上で仮想した2本の接線の交点は、道路の曲率の
関数として定まる概念である。そして、かかる交点の位
置は、その座標を構成する撮像画像の視野、すなわち前
記撮像手段1の撮像方向が道路となす角との関係で決定
される。
【0013】従って、車両が道路となす角すなわち車両
ヨー角と、前記撮像手段1によって得られた撮像画像中
における上記交点の位置とが求まれば、道路の曲率を検
出することが可能である。
【0014】かかる観点より、前記接線算出手段2は両
側案内線の撮像画像のそれぞれにつき接線を算出し、前
記ヨー角検出手段3は車両ヨー角を検出する。そして、
前記曲率算出手段4では、これらのデータに基づいて道
路曲率が算出される。
【0015】ところで、センターライン等は、必ずしも
連続した実線で描かれるものではなく、断続的な破線で
描かれる場合もある。従って、案内線から接線を求める
位置を常に車両前方の一定距離離間した位置に固定する
構成では、接線を求めたい位置に案内線が存在しない場
合が生ずる。
【0016】この場合、前記接線算出手段2が、上記し
たように車両前方の複数の点において接線を算出し得る
構成であれば、ある点において案内線が存在せず接線の
算出が実行できない場合においても、他の点において必
要な処理を実行することが可能である。
【0017】また、当該道路曲率検出装置によって検出
した道路曲率を他の車両制御上のデータとして用いる場
合は、検出した道路曲率を車両制御として反映させるの
に要する時間を考慮する必要がある。この場合、上記し
たように前記曲率算出手段4が車速に応じてより離れた
点における接線データを優先的に用いる構成によれば、
車速が速いほど離間した点の道路曲率が検出され、検出
した道路曲率を車両制御に反映させる時間が適切な水準
に維持される。
【0018】
【実施例】図2及び図3は、本発明の一実施例である道
路曲率検出装置において道路の曲率を検出する原理を説
明するための図である。ここで、図2は、車両に搭載し
たカメラにより撮像した車両前方の画像であり、図3
は、画像上に形成される座標と路面上の実座標との関係
を表す図を示す。
【0019】すなわち、本実施例の道路曲率検出装置
は、車両に搭載したカメラによって撮像した画像に基づ
いて道路の曲率を検出するものである。以下、その検出
原理について詳細に説明するが、それに先立って本実施
例装置の構成について説明する。
【0020】図4は、道路曲率検出装置を搭載した車両
10の斜視透視図を示す。本実施例の道路曲率検出装置
は、前記した撮像手段1を構成すべくルームミラー横に
取付けられたカメラ12、前記ヨー角検出手段3に相当
するバンパ11に埋め込まれた磁界検出コイル13、車
速センサとして用いる車輪速センサ14、及びこれら各
機器の発する信号を処理し、前記した接線算出手段2と
曲率算出手段4とを実現する処理装置15からなる構成
である。
【0021】ここで、カメラ12は、車両の進行方向に
広がる路面上の適当な領域を撮像する位置に配設されて
いる。また、磁界検出コイル13は、道路に埋め込まれ
た誘導ケーブル(図示せず)の発する交流磁界を検出す
るものである。つまり、車両走行中に磁界検出コイル1
3が誘導ケーブルの直上部に位置するとき、磁界検出コ
イル13は最大振幅の磁界変化を検出する。
【0022】従って、その振幅を継続的に監視すれば、
誘導ケーブルに対する車両の進行方向、すなわち車両ヨ
ー角を検出することが可能である。本実施例において
は、処理装置15においてかかる振幅の監視を行うこと
で前記した検出手段3を実現している。
【0023】以下、上記図2、図3を参照して、処理装
置15が道路の曲率を検出する原理について詳細に説明
する。
【0024】図2に示す撮像画面20は、カメラ12が
道路上に描かれたセンターライン(以下、右案内線21
と称す)と、路側帯との境界を示す白線(以下、左案内
線22と称す)とを撮像したもので、道路が右へカーブ
している状態を例示したものである。
【0025】この場合、カメラ12は所定の高度に設定
された搭載位置から路面を見下ろしているため、得られ
る画像は斜視像となる。ここで、図3に示すように画像
座標(x,y)と、カメラ12の焦点距離Fに相当する
点を原点とした路上実座標(X,Y,Z)を設定した場
合、路面上の点Q(X,−H,Z)と撮像画面20上の
点q(x,y)との間には、次式(1)の関係が成立す
る。尚、式中、θp はカメラ12の光軸が路面となす角
を、Hは焦点距離Fに相当する点の地上高である。
【0026】
【数1】 そして、右案内線21及び左案内線22は、図2に示す
如く車両10から離間するにつれてその間隔を狭める2
本の曲線として撮像画面20上に捕らえられることにな
る。
【0027】ところで、右案内線21と左案内線22と
が、このように撮像される場合、図2中にi=1,2で
示すように車両から等距離となる領域における接線を仮
想すると、これら2本の接線は必ずV(xs ,ys )な
る交点を形成する。そして、この交点Vは、前記したよ
うに道路の曲率半径R及び車両ヨー角θy の関数であ
り、次式(2)で表すことができる。
【0028】
【数2】 尚、上記(2)式中Lは、車両10から接線を求める点
(図2中、PL ,PR)までの距離であり、次式で表す
ことができる。
【0029】
【数3】 そして、上記(2)式中xs についての式を、曲率半径
Rについて整理すると、次式の如き曲率半径Rの演算式
が求まる。
【0030】
【数4】 ここで、上記(3)式中の“F”は、カメラ12の特性
によって一義的に決まる値である。また、HはFとθp
との関数である。更にθp は、上記(2)式よりθp
−tan-1(ys /F)としてys の関数として捕らえ
ることができる。従って上記(3)式に示す“L”は、
撮像画面20中のys が決まれば、その値に応じて一義
的に決まる値である。
【0031】一方、上記(4)式は、“L”,“F”,
“θp ”“θy ”,“xs ”より曲率半径Rが求まるこ
とを表している。ここで“L”,“θp ”は上記したよ
うに共にys の関数であり、“F”は定数である。従っ
て曲率半径Rは、撮像画面20内において仮想した2本
の接線の交点Vの座標(xs ,ys )と、車両ヨー角θ
y との関数として捕らえることができ、これらの値が決
まれば一義的に算出することが可能である。
【0032】そして、撮像画面20上の交点Vは、曲率
半径Rが大きい場合、すなわち道路が直線路に近い場合
でも適切な感度でその座標位置を変動させる。このた
め、かかる原理に従い、右案内線21及び左案内線22
のそれぞれについて求めた接線データと、車両ヨー角デ
ータとに基づいて曲率半径Rを検出する場合、曲率の大
きさにかかわらず、常時適切な水準の精度で道路の曲率
検出を実行することができる。
【0033】以下、上記した原理に従って、道路の曲率
を検出すべく処理装置15が実行する具体的処理内容と
共に、本実施例装置の動作について説明する。
【0034】図5は、処理装置15が実行する処理の一
例のフローチャートを示す。同図に示すように、本ルー
チンが起動すると、ステップ100において先ず初期設
定を行う。初期設定としては、右案内線21及び左案内
線22のサーチ領域、すなわち上記図2に示すi=1,
2領域についての大まかな設定等を行う。
【0035】初期設定を終了したら、次にステップ10
2において磁界検出コイル13から発せられる出力信号
を基に上述の如く演算された車両ヨー角についてのデー
タを取り込む。そして、続くステップ104でカメラ1
2が撮像した画像についてのデータを取り込む。
【0036】ステップ106では、取り込んだ画像デー
タ中、接線を算出すべき領域をi=1領域に指定すべく
iに“1”を代入する。ステップ108では、取り込ん
だ画像データ中のi領域について初期設定で定めた領域
をサーチし、右案内線21または左案内線22の抽出
と、接点PR またはPL における接線の算出を行う。
【0037】今回は、上記ステップ106においてiに
“1”が代入されているため、図2における左案内線2
2の抽出と、PL における接線の算出が実行されること
になる。このように、このステップ108は前記した接
線算出手段2を実現する処理である。
【0038】案内線の抽出と接線の算出とを終えたら、
ステップ110へ進んで次回の処理領域を設定する。す
なわち、今回サーチしたi領域を次回サーチする場合
に、どの辺りをサーチするべきであるかを初期設定で定
めた領域より狭い領域に絞って設定する。この処理を行
うことにより、次回以降の処理時においてサーチされる
領域が狭められ、処理速度の高速化が図られることにな
る。
【0039】このようにしてi=1領域についての処理
を終了したら、ステップ112へ進んでi=2であるか
の判別を行う。今回は、上記したようにiには1が代入
されているため、かかる条件は不成立とされ、ステップ
114へ進むことになる。
【0040】ステップ114は、iをインクリメントす
る処理を行うステップであり、これによりiは“1”か
ら“2”に変更されることになる。従って、ステップ1
14に続いて実行されるステップ108において、今回
はi=2領域の案内線、すなわち右案内線21の抽出
と、接点PR における接線の算出が行われる。そして、
ステップ110においてi=2領域についても次回処理
領域が設定された後、ステップ112の判別が行われ
る。
【0041】今回はi=2に設定されているため、ステ
ップ112の条件が成立し、ステップ116へ進むこと
になる。つまり、図5に示すルーチンにおいては、必ず
i=1領域とi=2領域とについてステップ108の処
理、すなわち接線の算出処理が実行された後にステップ
116の処理が行われることになる。
【0042】ステップ116は、上記2つの領域につい
てそれぞれ接線が適切に算出できたか否かを判定するス
テップである。右案内線21及び左案内線22は断続し
た破線として描かれている場合もあり、上記ステップ1
08を実行する際に確実に案内線が抽出できるとは限ら
ず、このような場合には曲率の検出処理を続行するべき
ではないからである。
【0043】このため、ステップ116で、i=1,2
領域の接線検出が共に適切に検出されたと判定されない
場合は、上記ステップ102〜112において算出し、
または取り込んだデータを全てクリアして、改めてステ
ップ102以後の処理を実行する。
【0044】一方、ステップ116においてi=1,2
領域共に接線検出が適切に実行されたと判定された場合
は、ステップ118へ進んで上記(3)式及び(4)式
を用いて曲率計算を行う。以後上記したステップ102
〜118の処理が繰り返し実行され、車両前方に広がる
道路状況の変化に合わせて順次曲率データが更新される
ことになる。
【0045】このように、本実施例の道路曲率検出装置
において処理装置15が図5に示すルーチン処理を実行
する場合、原理上検出精度が道路の曲率によらない方法
で道路の曲率が検出されることとなる。そして、右案内
線21及び左案内線22からそれぞれ有効なデータが得
られた場合にのみ曲率検出が実行されることが担保され
ているため、検出された曲率についてのデータを高い信
頼性を有するものとして扱うことができる。
【0046】図6は、上記図5に示すルーチンを実行す
る場合に比べ、更に道路曲率の検出精度を向上させ得る
ルーチンのフローチャートである。
【0047】すなわち、本ルーチンは、図2に示すよう
に撮像画面20中にサーチ領域としてi=1,2領域に
加えてi=3,4領域を設定し、i=1,2領域の組
と、i=3,4領域の組のそれぞれにつき接線の交点V
S を算出し、交点VS データについての多重化を図ろう
とするものである。以下、その内容について詳細に説明
する。
【0048】図6に示すフローチャートにおいて、ステ
ップ200〜214は、上記図5中におけるステップ1
00〜114に相当する。但し、本ルーチンにおいて
は、上記したようにサーチ領域としてi=1〜4の4つ
の領域を設定しているため、ステップ212では、上記
ステップ112におけるi=2に代えて、i=4である
かの判定を行っている。
【0049】すなわち、図6に示すルーチンが起動する
と、サーチ領域についての初期設定の後(ステップ20
0)、車両ヨー角及びカメラ12からの画像の取り込み
を行う(ステップ202,204)。そして、その後i
=1〜4領域について、案内線の抽出と接線検出を順次
実行して(ステップ206〜214)ステップ216へ
進む。
【0050】本ルーチンにおいてサーチ領域として加設
したi=3,4領域は、i=1,2領域より更に遠方の
領域である。そして、これらi=3,4領域内の、車両
からの距離の等しい点TL ,TR を接点とする接線を算
出して接線データの多重化を図るものである。
【0051】つまり、i=3,4領域の点TL ,TR
接点とする接線の交点をV′(xs′,ys ′)とすれ
ば、このV′の座標によっても上記(3)、(4)式よ
り道路の曲率半径Rを演算することが可能である。従っ
て、i=1,2領域の点PL,PR を接点とする接線の
交点V(xs ,ys )及び上記V′(xs ′,ys ′)
の何れか一方が検出されていれば、道路の曲率半径Rを
算出できることになり、上記図5に示すルーチンを実行
する場合に比べて検出ミスの発生頻度が低減されること
になる。
【0052】ステップ216〜222は、このようにし
て算出した2つの接線データが、適切に検出されている
か否かを検出するステップである。すなわち、ステップ
216では、変数代数iに“1”を代入する。そして、
ステップ218においてi及びi+1領域、すなわちi
=1,2領域の接線検出が適切に実行されたかを判定す
る。
【0053】そして、適切に接線の交点Vが得られてい
ないと判定された場合は、i=3であるかを判定するス
テップ220を経てステップ222へ至り、ここで変数
代数iを“3”に書き換えて再び上記ステップ218を
実行する。i=1,2領域で交点Vが検出できなかった
ため、i=3,4領域の接線の交点V′が正常であれば
これを採用するためである。
【0054】従って、i=3,4領域についての判定を
行うステップ218で、接線の交点V′が正常に検出さ
れていると判定された場合は、V′の座標(xs ′,y
s ′)を上記(3),(4)式に当てはめて曲率半径R
を算出すべくステップ224を実行する。一方、ステッ
プ218でV′も検出できていないと判定された場合、
今回はiに3がセットされているため、ステップ220
を経て、交点V,V′及び車両ヨー角θyを取り直すべ
く上記ステップ202へと戻る。
【0055】従って、ステップ224では、i=1,2
領域における接線の交点Vが検出できていればVの座標
(xs ,ys )を用いて、これが検出できておらず、i
=3,4領域における接線の交点V′が検出できている
場合にはこの座標(xs ′,ys ′)を用いて曲率半径
Rの算出が行われる。そして、V及びV′のいずれもが
検出できていないときに限り、これらの取り直しが行わ
れることになる。
【0056】この結果、右案内線21,左案内線22が
破線で描かれている場合に、接線データの取り直しを必
要とする頻度が減少し、特にセンターライン等において
一般に用いられる破線ピッチを考慮したうえでi=1,
2領域とi=3,4領域の間隔を設定すれば、上記図5
に示すルーチンを実行する場合に比べて大幅に検出頻度
を向上させることができる。
【0057】ところで、本ルーチンは、車両からの距離
の異なる2組の領域すなわちi=1,2領域とi=3,
4領域とでそれぞれ接線の交点V,V′を算出するが、
これらの交点V,V′の持つ重要度については特に考慮
されていない。しかし、本実施例装置によって検出した
道路曲率を何らかの車両制御に用いることを想定した場
合、これらV,V′の持つ重要度は必ずしも同等ではな
い。
【0058】Vの座標を用いて算出した曲率半径Rと
V′の座標を用いて算出した曲率半径Rとは、車両から
の距離の異なる点における曲率半径であり、また、車両
制御に必要な曲率データは、車速が遅い場合には車両直
前部の曲率データであり、車速が速い場合には比較的遠
方の曲率データであることが多いからである。
【0059】図7は、かかる曲率検出を行う位置の違い
と車速との関係を考慮して、より現実的な車両制御の実
現に適した曲率検出を実行し得るルーチンのフローチャ
ートを示す。尚、図7中、ステップ300〜314は、
上記図6におけるステップ200〜214と同一処理を
行うステップである。
【0060】すなわち、図7に示すルーチンが起動する
と、初期設定(ステップ300)、車両ヨー角θy及び
カメラ12の画像の取り込み(ステップ302、30
4)、i=1〜4領域の案内線の抽出及び接線の交点
V,V′の算出(ステップ306〜314)が順次実行
される。
【0061】このようにして前記した接線算出手段2に
相当するステップ306〜314において、右案内線2
1及び左案内線22についてそれぞれ車両からの距離の
異なる2点(PL ,TL 及びPR ,TR )で接線を算出
し終えたら、次いで前記した曲率算出手段4を実現すべ
くステップ316以降の処理を実行する。
【0062】ステップ316では、先ず車輪速センサ1
4の出力信号から車速を演算すると共に、その車速の水
準判定を行う。車速を基準として、V及びV′のいずれ
を優先して用いるかを判定するためである。従って、車
速が所定値αに達していないと判定された場合は、車両
に近い領域、すなわちi=1、2領域のサーチにより検
出した交点Vを用いて曲率半径Rを算出すべきであると
判断する。
【0063】そして、この場合はステップ318へ進ん
でi=1、2領域の接線の交点Vが適切に検出されてい
るかを判定し、この座標が適切に検出されていないと判
定された場合に限りステップ320へ進んでi=3,4
領域における接線の交点V′が検出できているかを判定
する。
【0064】ここで、上記ステップ318においてVが
適切に検出できていると判別された場合は、以後ステッ
プ322へ進んで変数代数iに“1”を代入し、また上
記ステップ320が実行され、その結果V′が適切に検
出できていると判別された場合はステップ324へ進ん
で変数代数iに“3”を代入する。
【0065】このため、上記ステップ322または32
4に続いて実行されるステップ326では、i=1,2
領域の接線の交点Vが検出されていればその座標が優先
的に用いられ、Vが検出できていない場合に限りi=
3,4領域の接線の交点V′の座標を用いて曲率半径R
の演算が行われることになる。尚、VもV′も共に検出
できていない場合は、データを取り直すため上記ステッ
プ320から上記ステップ302へと帰還することにな
る。
【0066】一方、上記ステップ316において車速≧
αが成立すると判別された場合、すなわち車両10が高
速走行中であると判別された場合は、車両から遠い領
域、すなわちi=3、4領域のサーチにより検出した交
点V′を用いて曲率半径Rを算出すべきであると判断す
る。検出した曲率半径Rを車両制御に反映させる時間を
確保するためには、遠方の曲率を検出した方が有利だか
らである。
【0067】そして、この場合はステップ328へ進
み、先ずi=3、4領域の接線の交点V′が適切に検出
されているかを判定し、この座標が適切に検出されてい
ないと判定された場合に限りステップ330へ進んでi
=1,2領域における接線の交点Vが検出できているか
を判定する。
【0068】判定の結果V′が適切に検出できている場
合は、以後ステップ324へ進んで変数代数iに“3”
を代入し、続くステップ326においてこのV′を用い
て曲率半径Rの算出を行う。また、V′は検出できてい
ないがVが検出できている場合は、ステップ322へ進
んで変数代数iに“1”を代入してステップ326の処
理を行う。
【0069】従って、車速≧αの領域では、i=3,4
領域の接線の交点V′が検出されていればその座標が優
先的に用いられ、これが検出できていない場合に限りi
=1,2領域の接線の交点Vの座標を用いて曲率半径R
の演算が行われることになる。尚、VもV′も共に検出
できていない場合は、データを取り直すため上記ステッ
プ330から上記ステップ302へと帰還することにな
る。
【0070】このように本ルーチンによれば、車速が遅
い場合は、車両直前領域であるi=1,2領域の接線の
交点Vの座標が優先的に曲率半径Rの算出に用いられ、
従って車両直前の曲率半径が検出されることになる。ま
た、車速が速い場合は、車両から離間した領域であるi
=3,4領域の接線の交点V′の座標が優先的に曲率半
径Rの算出に用いられ、車両から離間した位置の曲率半
径が検出されることになる。
【0071】この結果、本実施例装置の検出結果を用い
て車両制御を行う場合、低速走行時には車両直前の道路
の曲率を適時反映させることができ、また、高速走行時
には、検出した曲率を車両制御に反映させるための時間
を十分に確保することができ、実情に沿った車両制御を
実現することが可能となる。
【0072】尚、上記ルーチンにおいては、右案内線2
1及び左案内線22をそれぞれ2つの領域でサーチする
構成としているが、これに限るものではなく、より多く
のサーチ領域を設定し、またはサーチ領域と車両との距
離を車速に応じて無段階に変動させる構成としてもよ
い。
【0073】また、本実施例装置においては、前記した
ヨー角検出手段3を、磁界検出コイル13により誘導ケ
ーブルから発せられる磁界強度を継続的に検出すること
で実現しているが、これに限るものではなく、例えば2
個の磁界検出コイルを車両前後に配し、両者の検出する
磁界強度に基づいて車両ヨー角を検出する構成として
も、または道路の側壁との距離を検出し、その距離の変
動から車両ヨー角を検出する構成としてもよい。
【0074】更に、処理装置15が上記図5または図6
に示すルーチンの如く案内線21,22についてそれぞ
れ複数点で接線の算出を行う場合は、それら2点におけ
る接線についての連立方程式をたて、これを用いて車両
ヨー角を算出する構成としてもよい。
【0075】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、車両前方両側に描かれた2本の案内線の画像上の曲
率を用いて道路の曲率を算出するため、道路の曲率の大
小にかかわらず適切な検出感度を維持して曲率検出を実
行することができる。このため、従来の道路曲率検出装
置と異なり直線路に近い場合に著しく検出精度が悪化す
ることがなく、常時高い検出精度を保って道路曲率を検
出することができるという特長を有している。
【0076】また、請求項2記載の発明によれば、車両
からの距離の異なる複数の点で道路の曲率を検出するこ
とができ、更に車速が速いほどより車両から離間した位
置における道路曲率を優先的に検出する。
【0077】このため、案内線が破線で描かれているよ
うな場合において、ある点で接線の算出ができなかった
場合であっても、他の点で接線が算出されていれば道路
の曲率を算出することが可能であり、上記請求項1記載
の発明に比べて曲率検出に対する確実性が向上すると共
に、車速に応じて曲率の検出される位置が変化すること
から、実際の車両制御を行うにあたって取扱い易いデー
タとして曲率を検出することができるという特長を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路曲率検出装置の原理図であ
る。
【図2】本発明の一実施例である道路曲率検出装置のカ
メラが撮像した撮像画面を表す図である。
【図3】本実施例装置の撮像画面上の座標と路面上に形
成される実座標との関係を表す図である。
【図4】本実施例装置の概略構成を表す斜視透視図であ
る。
【図5】本実施例装置が実行するルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図6】本実施例装置が実行するルーチンの他の例のフ
ローチャートである。
【図7】本実施例装置が実行するルーチンの別の例のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 接線算出手段 3 ヨー角検出手段 4 曲率算出手段 10 車両 12 カメラ 13 磁界検出コイル 14 車輪速センサ 15 処理装置 20 撮像画面 21 右案内線 22 左案内線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G05D 1/02 K 9323−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方両側の案内線を撮像する撮像手
    段と、 該撮像手段によって撮像された画像中、車両から所定距
    離前方に離間した点における前記案内線の接線を、両側
    の案内線につきそれぞれ算出する接線算出手段と、 前記案内線に対する車両ヨー角を検出するヨー角検出手
    段と、 前記接線算出手段によって算出された前記両側の案内線
    についての接線データ及び前記ヨー角検出手段によって
    検出された車両ヨー角データとに基づいて走行中の道路
    の曲率を算出する曲率算出手段とを備えることを特徴と
    する道路曲率検出装置。
  2. 【請求項2】 車両前方両側の案内線を撮像する撮像手
    段と、 該撮像手段によって撮像された画像中、車両から所定距
    離前方に離間した複数の点における前記案内線の接線
    を、両側の案内線につきそれぞれ算出し得る接線算出手
    段と、 前記案内線に対する車両ヨー角を検出するヨー角検出手
    段と、 前記接線算出手段によって算出された前記両側の案内線
    についての接線データ及び前記ヨー角検出手段によって
    検出された車両ヨー角データとに基づいて走行中の道路
    の曲率を算出するに際し、車両の走行速度が速いほど、
    車両から遠く離間した点における案内線の接線データを
    優先的に用いて曲率の算出を行う曲率算出手段とを備え
    ることを特徴とする道路曲率検出装置。
JP5165701A 1993-07-05 1993-07-05 道路曲率検出装置 Pending JPH0719893A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2803417A1 (fr) * 1999-12-30 2001-07-06 Renault Procede et dispositif de localisation d'un vehicule sur la route
EP1143396A3 (en) * 1996-05-28 2003-11-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Lane detection sensor and navigation system employing the same
KR101035761B1 (ko) * 2006-07-06 2011-05-20 포항공과대학교 산학협력단 차선 인식을 위한 영상 처리 방법 및 시스템
JP2013117811A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Fujitsu Ltd 道路形状推定装置及びプログラム
CN103487066A (zh) * 2013-10-12 2014-01-01 惠州Tcl移动通信有限公司 一种智能设备及其安全行驶方法
KR20200014688A (ko) 2018-07-31 2020-02-11 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 곡률 정보 산출 장치 및 그것을 구비하는 자동 주행 차량
CN110962857A (zh) * 2018-09-30 2020-04-07 长城汽车股份有限公司 用于确定车辆的环境目标所处的区域的方法及装置

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