JP2638245B2 - 豆腐用豆乳製造機 - Google Patents

豆腐用豆乳製造機

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JP2638245B2
JP2638245B2 JP2036484A JP3648490A JP2638245B2 JP 2638245 B2 JP2638245 B2 JP 2638245B2 JP 2036484 A JP2036484 A JP 2036484A JP 3648490 A JP3648490 A JP 3648490A JP 2638245 B2 JP2638245 B2 JP 2638245B2
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soymilk
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幸雄 林田
範子 清水
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は大豆を水に浸漬させた時もさせない時も同じ
く失敗なく美味しい豆乳を自動的に作ることが出来る豆
腐用豆乳製造機に関するものである。
従来の技術 一般に、豆乳の製造は大豆を水に浸漬する第1の工程
と、浸漬した大豆を粉砕する第2の工程と、粉砕した大
豆を煮沸する第3の工程と、豆乳とおからに分離する第
4の工程と、豆乳を凝固させる第5の工程と、成形の第
6工程を順次おこなつて豆腐が作られる。これらの工程
のうち第1から第4の工程を一構成機器で自動的に、か
つ連続して行わせると共に、豆腐用の豆乳を作る機器と
して、第3図に示すような豆腐用豆乳製造機が提案され
ている。
図において、1は電動機2を内装した下部本体であ
り、3は下部本体1の上に分離自在に載置された上部本
体であり、その内部には脱水孔4をもつミキサーコップ
5が設けられ、このミキサーコップ5の内底中央部には
軸受6で回転自在に支持された回動軸7が、その下端で
電動機2の回転電動機8に着脱自在に嵌合されている。
また、回転軸7の上端にはミキサーカッタ9が取り付け
られている。この回転軸7とミキサーコップ5の関係
は、ミキサーコップ5の一部に回転軸7の外周をつつむ
筒部10を形成し、この筒部10内に一回転方向に抵抗を示
すコイルスプリング11を設け、回転軸7が高速回転時に
おいてはミキサーコップ5が従動せず、回転軸7が逆回
転方向の低速時に前記コイルスプリング11等の接触部材
の適当な抵抗により従動回転するようになっている。ま
た、上部本体3の下側部には豆乳取り出し口12を設け、
上部には蓋13を、さらに蓋13にはミキサーコップ5の内
容物を加熱するためのヒータ14が設けられてあり、一連
の工程はコントローラ15により行われるといった構成の
ものであった。
発明が解決しようとする課題 上記構成の従来の豆腐用豆乳製造機では、大豆と定量
の水をミキサーコップ5に入れ、蓋13をかぶせコントロ
ーラ15をセットすることにより、ミキサーカツタ9が高
速回転し大豆の粉砕を始める。次に一定時間の粉砕が終
わると電動機2が停止し、ヒータ14に通電され前記粉砕
された内容物の煮沸が行われる。次に加熱が終わるとヒ
ータ14の通電が停止し、電動機2が弱い逆回転をはじ
め、コイルスプリング11の作用で回転軸7とミキサーコ
ップ5が同一回転を始め、ミキサーコップ5が分離かご
の役目を行ない、煮沸されて水に溶け出した豆乳が脱水
孔4より排出され、ミキサーコップ5の中には脱水分離
されたおからが残る。
以上の工程の中で、水に一定時間(12〜18時間)浸漬
した大豆を使用する場合、大豆が給水して柔らかくなっ
ているため、浸漬していない大豆を使用する場合と比較
して、同じ時間粉砕すると、大豆が細かく粉砕され豆乳
とおからの分離が難しくなり異常振動を起こしたり、豆
乳の中に細かいおからが混入するといった問題があっ
た。
また、大豆の表皮には渋味成分であるサポニンが多く
含まれており、このサボニンは水に対し可溶性成分であ
ることから、浸漬中に溶出され易い状態になっている。
そこで、この表皮をさらに細かく粉砕すると豆乳中に多
くのサポニンが溶出し、渋味の強い豆乳が得られるとい
った問題があった。
本発明は上記の課題を解決したものであり、水と大豆
をセットしタイマーにより豆乳を作る場合でも、失敗な
く美味しい豆乳を作ることができる豆腐用豆乳製造機を
提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明の第1の手段は、回
転カッタおよび豆乳分離かごにょり成る粉砕・分離部
と、上記粉砕・分離部において粉砕した材料を加熱する
ヒータを有する加熱部と、粉砕・分離部を回転駆動する
モータ等の動力部と、前記粉砕・分離部において粉砕さ
れた材料が沸騰点近くになったことを検知する検知部
と、遠心分離された豆乳を受ける豆乳容器と、一連の工
程の制御と一定の時間後に工程をスタートさせるタイマ
ー回路を有する制御部より成り、タイマー回路設定部に
はタイマー回路の非設定時に比して粉砕時間を短縮して
成る豆腐用豆乳製造機としたものである。
また第2の手段は、回転カッタおよび豆乳分離かごよ
り成る粉砕・分離部と、上記粉砕・分離部において粉砕
した材料を加熱するヒータを有する加熱部と、粉砕・分
離部を回転駆動するモータ等の動力部と、前記粉砕・分
離部において粉砕された材料が沸騰点近くになったこと
を検知する検知部と、遠心分離された豆乳を受ける豆乳
容器と、一連の工程の制御と一定の時間後に工程をスタ
ートさせるタイマー回路を有する制御部より成り、タイ
マー回路設定時には、回転カッタの回転数を、タイマー
回路の非設定寺に比して低速回転として成る豆腐用豆乳
製造機としたものである。
さらに第3の手段は、回転カッタおよび豆乳分離かご
より成る粉砕・分離部と、上記粉砕・分離部において粉
砕した材料を加熱するヒータを有する加熱部と、粉砕・
分離部を回転駆動するモータ等の動力部と、前記粉砕・
分離部において粉砕された材料が沸騰点近くになったこ
とを検知する検知部と、遠心分離された豆乳を受ける豆
乳容器と、一連の工程の制御と一定の時間後に工程をス
タートさせるタイマー回路を有する制御部より成り、タ
イマー回路設定時には、タイマー回路の非設定時に比し
て粉砕時間を短縮するとともに、回転カッタの回転数
を、タイマー回路の非設定時に比して低速回転として成
る豆腐用豆乳製造機としたものである。
作用 上記した第1の手段によれば、一定時間浸漬した大豆
でも粉砕時間を短縮しているため、豆乳とおからが振動
なく分離できるとともに、分離された豆乳の中に細かい
おからが混入することがなく、美味しい豆乳を作ること
が出来る。
また第2の手段によれば、一定時間浸漬した大豆で豆
乳を作っても、回転カッタの回転数を、タイマー回路の
非設定時に比して低速回転としているため、渋味のない
美味しい豆乳を作ることが出来る。
さらに第3の手段によれば、一定時間浸漬した大豆で
も粉砕時間を短縮しているとともに、回転カッタの回転
数を低速回転としているため、渋味のない美味しい豆乳
をより一層効果的に作ることが出来る。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。第1図、第2図において、16は生大豆を粉砕する
回転カッタで、円筒状の豆乳分離かご17の底外部に設け
られ、フランジ部18を有する中空軸19にカッタ軸20、軸
受け21、軸封22を介して軸支されている。豆乳分離かご
17の内面には着脱自在に嵌合する多数の小孔を有するフ
ィルタ筒23が設けられ、これにより粉砕・分離部を形成
している。
カッタ軸20の下端には回転方向に拘束し、上方向に着
脱自在な小カップリングの一方24を設け、モータ25等の
動力部の軸26の上端のカップリングの他方27に噛み合い
嵌合している。
フランジ部18を有する中空軸19の下端も回転方向に拘
束し、上方向に着脱自在な大カツプリングの一方28を設
け、モータ25のモータ軸26に図のように回転自在に軸支
持されているモータ中空軸29の上方の大カップリングの
他方30と噛み合い嵌合している。31はモータ中空軸29内
に設けられたローラクラッチで、モータ軸26が、例えば
上方より見て右回転の場合はモータ中空軸29に対して空
転し、左回転の場合は拘束するようになっている。32は
スプリングクラッチで、モータ軸26が上方より見て右回
転の場合はモータ中空軸29はスプリングクラッチ32によ
り拘束され、左回転の場合は、空転状態になっている。
33はモータ中空軸29とモータ軸26の間の軸受けである。
従ってモータ25が上方より見て右回転の場合は、小カ
ップリング24,27を介して回転カッタ16のみが回転して
生大豆を粉砕する。この場合はモータ中空軸29とフラン
ジ部18を有する中空軸19と豆乳分離かご17はスプリング
クラッチ32により回転方向に拘束されて、豆乳分離かご
17の共回りを防止している。
モータ25はローラクラッチ31により回転拘束されてい
るので、フランジ部18を有する中空軸19と豆乳分離かご
17は共回りして低速回転し、豆乳分離かご17の中の呉汁
を遠心脱水する。この場合、モータ中空軸29とフランジ
部18を有する中空軸19と豆乳分離かご17はスプリングク
ラツチ32の拘束を離れて回転できる。
豆乳分離かご17の外周同心円状に豆乳分離かご17の上
端より下方に開口部を有する樋状の豆乳流路34が底面が
傾斜角を持つように設けられ、その最下端部に豆乳流出
口35が、そして豆乳流出口35の下方には遠心脱水された
豆乳を受ける豆乳容器36が設けられている。また、豆乳
分離かご17の底外部近傍にはヒータ37等を有する加熱部
が設けてあり、豆乳分離かご17を加熱するようになって
いる。38は蒸気吹き出し口であり、蒸気吹き出し口38と
対向する本体39の蓋40には、蒸気により粉砕された材料
が沸騰点近くになったことを検知する検知部であるサー
ミスタ等の温度センサ41が設けられている。42はヒータ
37の輻射熱を反射する反射板、43は制御部であり、生大
豆の粉砕時間、回転カッタ16の回転数、ヒータ37の加熱
時間、沸騰検知、豆乳分離かご17の遠心脱水時間の制御
を行なうとともに、一定の時間後に工程をスタートさせ
るタイマー回路44を有する。
次に動作について説明する。まずタイマー回路44を設
定していない時は、生大豆と生大豆の重量の約5〜6倍
の水を豆乳分離かご17の中に入れ、制御部43のスイッチ
45を入れると、モータ25が上方より見て右回転し、豆乳
分離かご17の中の生大豆は約9000r.p.mで高速回転する
回転カッタ16により約5分間粉砕される。粉砕が終わる
とヒータ37に通電され、粉砕された生呉(大豆汁)が豆
乳分離かご17内で加熱され、生呉中の大豆タンパクが抽
出され、いわゆる豆乳とおからの混合汁である呉汁とな
る。呉汁が沸騰を始めると蒸気の量が急激に増え、温度
センサ41の温度は蒸気により急激に上昇する。この温度
センサ41の温度の変曲温度を検知するか、温度センサ41
の絶対温度を検知することにより呉汁の沸騰を検知する
ことができる。そして、沸騰を検知してから約3〜4分
後ヒータ37への通電が停止される。煮沸が終わるとモー
タ25が上方より見て左回転し、約30秒〜1分間、豆乳分
離かご17が低速で回転し、豆乳分離かご17内の呉汁は多
数の小孔を有するフィルタ筒23により、豆乳とおからに
分離され、豆乳は豆乳分離かご17から排出された後、豆
乳流路34、豆乳流出口35を経て、豆乳容器36へと導か
れ、一方おからは、フィルタ筒23内に残る。
次に、タイマー回路44を設定した時について述べる、
生大豆と生大豆の重量の約5〜6倍の水を豆乳分離かご
17の中に入れ、今から何時間後に工程をスタートさせる
かの時間をタイマー回路44に入力し、制御部43のスイッ
チ45を入れると、設定された時間が来るとモータ25が上
方より見て右回転し、豆乳分離かご17の中の生大豆は回
転カッタ16により粉砕される。この時回転カッタ16は、
タイマー回路44を設定していない時の約9000r.p.mに比
べて低速回転である約4000r.p.mで回転するように設定
しているため、大豆の表皮は粉砕されにくいが、表皮以
外の部分については給水され柔らかくなっており容易に
粉砕される。そこで、発明者等の実験によると、粉砕時
間を浸漬時間1時間につき約10秒短くすることにより、
表皮以外の部分については浸漬をしない時と同程度に粉
砕されることが分かっている。即ち、12時間浸漬した時
は約3分間の粉砕でよい。従って大豆の浸漬時間に応じ
て自動的に粉砕時間が設定できるものである。粉砕以降
の工程については、タイマー回路44を設定していない時
と同じであるので省略する。
なお、本実施例では回転カッタ16の高速回転時の回転
数を9000r.p.m、低速回転時の回転数を4000r.p.mとした
が、特にこの回転数にこだわるものではない。また実施
例では回転カッタ16の回転時間と回転数の両方を制御し
た場合を示したが、回転カッタ16の回転時間あるいは回
転数のいずれかのみを制御するようにしてもよいもので
ある。
発明の効果 以上のように本発明は、大豆を一定時間浸漬した時、
浸漬時間に応じて粉砕時間を短縮することにより、大豆
が粉砕されすぎて豆乳とおからの分離時に異常振動が起
こるといった問題がなく、さらに分離された豆乳の中に
細かいおからが混入することがなく、美味しい豆乳を作
ることが出来る。
また、一定時間浸漬した大豆で豆乳を作っても回転カ
ッタの回転数を低速回転とすることにより、大豆の表皮
が粉砕されないため、渋味のない美味しい豆乳を作るこ
とが出来るといった効果を奏するものである。
さらに粉砕時間と回転数を制御することにより、より
一層効果的に豆乳を作ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における一実施例の豆腐用豆乳製造機を
示す縦断面図、第2図は同実施例のブロック回路図、第
3図は従来の豆腐用豆乳製造機を示す縦断面図である。 16……回転カッタ、17……分離かご、23……フィルタ
筒、25……モータ、34……豆乳流路、35……豆乳流出
口、36……豆乳容器、37……ヒータ、39……本体、41…
…温度センサ、43……制御部、44……タイマ回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転カッタおよび豆乳分離かごより成る粉
    砕・分離部と、上記粉砕・分離部において粉砕した材料
    を加熱するヒータを有する加熱部と、粉砕・分離部を回
    転駆動するモータ等の動力部と、前記粉砕・分離部にお
    いて粉砕された材料が沸騰点近くになったことを検知す
    る検知部と、遠心分離された豆乳を受ける豆乳容器と、
    一連の工程の制御と一定の時間後に工程をスタートさせ
    るタイマー回路を有する制御部より成り、タイマー回路
    設定時にはタイマー回路の非設定時に比して粉砕時間を
    短縮して成る豆腐用豆乳製造機。
  2. 【請求項2】回転カッタおよび豆乳分離かごより成る粉
    砕・分離部と、上記粉砕・分離部において粉砕した材料
    を加熱するヒータを有する加熱部と、粉砕・分離部を回
    転駆動するモータ等の動力部と、前記粉砕・分離部にお
    いて粉砕された材料が沸騰点近くになったことを検知す
    る検知部と、遠心分離された豆乳を受ける豆乳容器と、
    一連の工程の制御と一定の時間後に工程をスタートさせ
    るタイマー回路を有する制御部より成り、タイマー回路
    設定時には、回転カッタの回転数を、タイマー回路の非
    設定時に比して低速回転として成る豆腐用豆乳製造機。
  3. 【請求項3】回転カッタおよび豆乳分離かごより成る粉
    砕・分離部と、上記粉砕・分離部において粉砕した材料
    を加熱するヒータを有する加熱部と、粉砕・分離部を回
    転駆動するモータ等の動力部と、前記粉砕・分離部にお
    いて粉砕された材料が沸騰点近くになったことを検知す
    る検知部と、遠心分離された豆乳を受ける豆乳容器と、
    一連の工程の制御と一定の時間後に工程をスタートさせ
    るタイマー回路を有する制御部より成り、タイマー回路
    設定時には、タイマー回路の非設定時に比して粉砕時間
    を短縮するとともに、回転カッタの回転数をタイマー回
    路の非設定時に比して低速回転として成る豆腐用豆乳製
    造機。
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JPH03240457A JPH03240457A (ja) 1991-10-25
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