JP2637541B2 - 色識別方法及び装置 - Google Patents

色識別方法及び装置

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JP2637541B2
JP2637541B2 JP1024623A JP2462389A JP2637541B2 JP 2637541 B2 JP2637541 B2 JP 2637541B2 JP 1024623 A JP1024623 A JP 1024623A JP 2462389 A JP2462389 A JP 2462389A JP 2637541 B2 JP2637541 B2 JP 2637541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] カラー画像信号を受けて、文字部分と書式部分とを分
離する色識別回路に関し、 色相の閾値を原稿に応じて可変して常に最適な閾値を
求めることを目的とし、 第1の発明は読込んだ原稿を有彩色と無彩色に分離
し、分離した有彩色部分について色相についてのヒスト
グラムを作成し、作成したヒストグラムの波形の立上が
りと次の波形の立下がりまでの距離を求めてその中点を
閾値とし、全ての波形についての閾値算出が終わったか
どうかチェックし、全ての波形についての閾値の算出が
終了したら、2枚目以降の原稿について、1枚目の原稿
について求めた閾値を基に色識別を行うように構成す
る。
第2の発明は、カラー画像信号をHSV変換するHSV変換
回路と、該HSV変換回路のS(彩度)信号を基準レベルT
Sと比較して有彩色と無彩色を識別する第1の比較回路
と、HSV変換回路のV(輝度)信号を基準レベルTVと比
較して文字の書式と重ならない部分を識別する第2の比
較回路と、HSV変換回路のH(色相)信号を受けて最初
の原稿について色相とその閾値との関係を色相のヒスト
グラムを作成することによって求めるルックアップテー
ブル作成部と、前記第2の比較回路出力と0レベルとを
受けて、そのうちの一方を第1の比較回路出力によりセ
レクトして文字認識信号として出力する第1のマルチプ
レクサと、前記ルックアップテーブル作成部出力と0レ
ベルとを受けて、そのうちの一方を第1の比較回路出力
によりセレクトして文字記入枠信号として出力する第2
のマルチプレクサとにより構成する。
[産業上の利用分野] 本発明はカラー画像信号を受けて、文字部分と書式部
分とを分離する色識別方法及び装置に関する。
[従来の技術] 銀行業務等においては、通帳等に記入された数字及び
文字を読取る目的で、文字読取り用OCR(Optical Char
acter Reader)が用いられている。この種の文字読取
り用OCRは、パターン認識技術の向上により手書き文字
読取り用としても用いられるようになってきている。こ
の種の装置では、対象とする帳票(以下原稿という)の
文字記入枠をドロップアウトカラーで印刷していた。ド
ロップアウトカラーとは、人間の眼でははっきり区別で
きるがOCRセンサには背景の色と区別がつかない色相と
濃さをもつ色をいう。文字記入枠にこのようなドロップ
アウトカラーを用いると、OCRで読取った時の画像デー
タから文字記入枠が消えるので、文字記入枠と文字の分
離を可能としている。
第6図は従来のOCR読取部の構成例を示す図である。
原稿1内には、文字記入枠(書式)1aで囲まれた文字
(A,B,C,D)が書込まれている。図に示す例では、原稿
1を副走査方向に移動させながら、主走査方向に1ライ
ンずつ文字情報を読取る。1ラインの原稿1上のイメー
ジは、集光用レンズ2で集光され、フィルタ3によって
ドロップアウトカラーを除去した後、CCDイメージセン
サ4に入力される。このCCDイメージセンサ4は、入力
した光を電気信号に変換して出力する。この電気信号
は、続くアンプ5で所定のレベルまで増幅された後、A/
D変換器(図示せず)でディジタルデータに変換され、
ディジタルデータに対して文字認識処理等が行われる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の方法は、筆記用具(鉛筆又はボールペン)に合
わせて、ドロップアウトカラーとフィルタ3の特性を選
ぶ必要があり、ドロップアウトカラーの色によって、フ
ィルタ3を交換しなければならないという問題点があっ
た。
そこで、本発明者は伝票をカラーで読取った後、色識
別により文字と書式とを分離する方式について発明し、
出願した(特願昭63−220067号、以下先願発明とい
う)。この方法は、伝票等の原稿を3色の画像信号とし
て読取り、彩度,色相,輝度(以下、S(Saturatio
n),H(Hue),V(Value)で表わす)変換を行うと共
に、彩度Sで所定の閾値により無彩色と有彩色に分けた
後、無彩色の輝度を文字認識に用い、有彩色は予め定め
た複数の閾値で2値または色数分の多値画像として出力
するものである。有彩色からなる文字記入枠情報は、文
字の切り出しに用いることができる。
第7図にHSV変換後、HSV座標で背景,文字と文字記入
枠の位置する領域を示す。即ち、背景,文字は無彩色と
なるため、HSV座標で内側の円筒領域に入り、カラーの
文字記入枠は有彩色となるため、外側の中空円筒領域に
入ることになる。先願発明では、HSV変換後のこの性質
を利用し、先ず彩度Sで閾値をかけ、無彩色である文
字,背景と、有彩色である文字記入枠とを分離する。そ
して、分離された無彩色から輝度Vで閾値をかけて文字
と背景とを区別する。一方、有彩色の方は伝票で用いる
代表的な色について色相Hを分割する閾値を第8図に示
すように予め定めておき、この閾値により予め定めた色
数分の多値画像として識別する。
第9図は先願発明の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。原稿11上には文字記入枠11aとその中に記入され
た文字が存在している。画像処理部は、画像読取部20と
色識別部30より構成されている。画像読取部20で、原稿
11から読取った情報は、レンズL1,L2,L3及びフィルタF
1,F2,F3及びイメージセンサCCD1,CCD2,CCD3よりなる3
系統の光学系を用いて3色分の画像信号をライン単位に
読み取る。読取られた信号は、それぞれ続くアンプA1,A
2,A3で所定のレベルまで増幅された後A/D変換器ADC1,AD
C2,ADC3によりディジタルデータに変換される。そし
て、信号線l1〜l3から出力される。
色識別部30では、これら3色分の信号を受けて、HSV
変換回路31でH,S,V信号に分離されて出力される。これ
ら信号の内、S信号は比較回路32で無彩色と有彩色とを
分離する閾値Tsと比較される。該比較回路32は、例えば
S<Tsならば無彩色とみて“0"を出力し、S≧Tsならば
有彩色とみて“1"を出力する。
一方、V信号,H信号はそれぞれ比較回路33,34に入力
される。比較回路33に入力される閾値Tvは無彩色のう
ち、文字と背景の輝度(明度ともいう)を区別するため
のものであり、比較回路34に入力される閾値THは色を識
別するためのものである。閾値THは、第8図より類推さ
れるように、文字記入枠が1色なら区別する必要はな
い。2色なら閾値1個、3色なら閾値2個というように
する。6色ならば閾値5個というように、伝票等に用い
られる色数により閾値及び閾値の個数nを決めておく。
比較回路33は、入力したV信号情報を閾値TVと比較
し、V信号<TVならば文字とみて“1"として出力し、V
信号≧TVならば背景として“0"を出力する。更に、この
出力信号は比較回路32により制御されたマルチプレクサ
35により、無彩色部分はそのまま出力されるが、有彩色
の文字記入枠の部分は該マルチプレクサ35の他方に入力
された“0"レベルが強制的にセレクトされ、出力され
る。従って、文字記入枠部分は、ドロップアウトカラー
を用いて読取ったのと同様に除去される。このマルチプ
レクサ35の出力が、後段の文字認識部(図示せず)に与
えられる。
比較回路34は、入力したH信号情報を前述のように予
め定められた複数個nの閾値THと比較し、H信号をn値
に多値化して出力する。例えば第8図のように6色を区
別する場合、閾値T1〜T5と比較して6値で各色が表わさ
れる。次にこの出力信号は、比較回路32により制御され
たマルチプレサタ36により有彩色の部分はそのまま出力
されるが、無彩色の文字記入枠の部分は該マルチプレク
サ36の他方に入力された“0"レベルが強制的にセレクト
され、合計7値の信号として出力される。そして、該マ
ルチプレクサ36の出力は後段の文字記入枠参照部(図示
せず)に与えられる。
しかしながら、前述した色識別方式は第8図に示すよ
うな固定閾値による色識別方式であり、以下に示すよう
な不具合があった。第10図を参照して説明する。図にお
いて、(a)は色数2の場合を、(b)は色数3の場合
を示している。いずれも、縦軸は度数、横軸は色相
(H)である。(a)の場合は色数が2なので、閾値T
を1個設け、黄と赤とを分離している。これに対して、
(b)の場合は色数が黄,青,赤の3色であり、それに
応じて閾値もT1,T2の2個設けられている。
この場合に、特に(b)の場合について考えると、青
が予想した分布と異なってしまった時に、例えば青が閾
値T2にまたがる形で分布することがある。このような場
合、青が閾値T2を境にして2つの異なった色として分離
されてしまうという不具合が生じる。色数が多くなって
くると、このような不具合の発生は更に増えてくる。こ
のような不具合の発生を防止するため、単純クラスタリ
ングによる色分離が考えられるが、処理時間がかかり、
回路構成が複雑となってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであっ
て、色相の閾値を原稿に応じて可変して常に最適な閾値
を求めることができる色識別方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明方法の原理を示すフローチャートであ
る。本発明(第1の発明)は 1枚目の原稿を読込み(ステップ1)、 読込んだ原稿を有彩色と無彩色に分離し(ステップ
2)、 分離した有彩色部分について色相についてのヒストグ
ラムを作成し(ステップ3)、 作成したヒストグラムの波形の立上がりと次の波形の
立下がりまでの距離を求めてその中点を閾値とし(ステ
ップ4)、 全ての波形についての閾値算出が終わったかどうかチ
ェックし(ステップ5)、 全ての波形についての閾値の算出が終了したら、2枚
目以降の原稿について、1枚目の原稿について求めた閾
値を基に色識別を行う(ステップ6)ようにしたことを
特徴としている。
第2図は本発明装置(第2の発明)の原理ブロック図
である。第9図と同一のものは、同一の符号を付して示
す。図において、31はカラー画像信号(RGB信号)をHSV
変換するHSV変換回路、32は該HSV変換回路31のS(彩
度)信号を基準レベルTSと比較して有彩色と無彩色を識
別する第1の比較回路、33はHSV変換回路31のV(輝
度)信号を基準レベルTVと比較して文字の書式と重なら
ない部分を識別する第2の比較回路、40はHSV変換回路3
1のH(色相)信号を受けて最初の原稿について色相と
その閾値との関係を色相のヒストグラムを作成すること
によって求めるルックアップテープル作成部である。
35は前記第2の比較回路33出力と0レベルとを受け
て、そのうちの一方を第1の比較回路32出力によりセレ
クトして文字認識信号として出力する第1のマルチプレ
クサ、50は前記ルックアップテーブル作成部40出力と0
レベルとを受けて、そのうちの一方を第1の比較回路32
出力によりセレクトして文字記入枠信号として出力する
第2のマルチプレクサである。
[作用] 本発明は、1枚目の伝票等の原稿をトレーニング用に
して、色相の分布のヒストグラムをとることにより、色
分離の閾値の個数と値とを決定するものである。先ず、
HSV変換回路31から出力される第1枚目の原稿のS,V,H信
号のうちH(色相)信号はルックアップテーブル作成部
40に入る。該ルックアップテーブル作成部40は、このH
信号を受けると第3図に示すようなヒストグラムを作成
する。次に、例えば色相のレベルを0〜255レベルで表
わすものとすると、図に示すようにレベル0よりレベル
の高い方に向かって頻度を調べて行く。
そして、分布の立上がるレベルと立下がるレベルを記
憶していく。第3図では、レベルA〜Fがそれに当る。
最初のヒストグラム分布P1の立下がりから次の分布P2の
立ち上がりまでの距離を求め、求めた距離の中点を最初
の閾値とする。次の分布P2からP3までの閾値の決定につ
いても同様である。このようにして閾値XとYが求ま
る。
次に、このようにして求めた閾値は内蔵のルックアッ
プテーブルに入力され、他方このルックアップテーブル
にはH値がそのまま入っているので、H値と閾値との関
係がルックアップテーブルに格納される。このようにし
て、原稿についてのルックアップテーブルが作成された
ら、2枚目以降の原稿については、このルックアップテ
ーブルに基づいて色識別が行われることになる。
このように、本発明によれば作成したヒストグラムか
らヒストグラム分布波形とヒストグラム分布波形の中点
に必ず閾値を設けるようにしているので、第10図(b)
に示すような閾値に色が重なるような不具合は生じな
い。また、本発明によれば、原稿の種類毎に新たに閾値
を求めているので、常に最適な色識別を行うことができ
る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第4図は本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。第1図と同一のものは、同一の符号を付して示す。
ルックアップテーブル作成部40は、H信号を受けてヒス
トグラムを作成するヒストグラム作成部41,該ヒストグ
ラム作成部41の出力を受けて閾値を決定する閾値設定部
42及び該閾値設定部42の出力及びH信号を受けてH値と
閾値との関係を格納するルックアップテーブル(LUT)4
3より構成されている。51はルックアップテーブル43に
格納されたデータを原稿の種類毎に格納しておくメモリ
である。このように構成された回路の動作を説明すれ
ば、以下のとおりである。読取り部(第6図参照)で読
取った3色分のカラー画像信号(RGB信号)は、HSV変換
回路31に入ってH(色相),S(彩度),V(輝度)信号に
それぞれ変換され出力される。これら信号のうち、S信
号は第1の比較回路32に入って予め定められた閾値TS
比較される。ここで、閾値TSは無彩色と有彩色とを分離
するためのものである。従って、比較回路32は有彩色の
時に例えば“1"、無彩色の時に例えば“0"を出力するよ
うになっている。つまり、比較回路32はS<TSならば無
彩色と認識して“0"を出力し、S≧TSならば有彩色と認
識して“1"を出力する。
一方、V信号は第2の比較回路33に入って予め定めら
れた閾値TVと比較される。ここで、閾値TVは無彩色のう
ちから文字と背景の輝度を区別するためのものである。
比較回路33は、入力したV信号と閾値TVとを比較して、
V<TVならば背景と認識して“1"を出力し、V≧TVなら
ば文字と認識して“0"を出力する。この比較回路33の出
力は第1のマルチプレクサ35に入る。該マルチプレクサ
35の他方には0レベルが入力されており、これら2入力
のうちのいずれの信号をセレクトするかは、第1の比較
回路32の出力により決まる。
第1の比較回路32の出力が“1"の場合には、有彩色で
あるので、第2の比較回路33の出力はセレクトされず、
0レベルが強制的にセレクトされ文字認識信号として
“0"が出力される。第1の比較回路32の出力が“0"の場
合には、無彩色であるので、第2の比較回路33の出力が
文字認識信号としてそのまま出力される。
一方、H信号は1枚目のトレーニング原稿の場合に
は、ルックアップテーブル作成部40に入り、該ルックア
ップテーブル作成部40で最終的にルックアップテーブル
43を作成する。H信号はヒストグラム作成部41に入って
第3図に示すようなヒストグラムが作成される。閾値設
定部42はこのヒストグラムから前述したアルゴリズムに
基づいて閾値を設定する。設定された閾値は、ルックア
ップテーブル43に入る。一方、該ルックアップテーブル
43にはH信号も入力されており、H値と閾値との関係が
ルックアップテーブルに格納される。該ルックアップテ
ーブル43は、入力信号Hをトレーニング原稿中の色数分
の色ナンバに変換して出力する。
このルックアップテーブル43の内容は2枚目以降の原
稿からは読出され、第2のマルチプレクサ50に入る。該
マルチプレクサ50には0レベルも入力されており、これ
ら2入力のうちの一方が、第1の比較回路32出力により
セレクトされ文字記入枠信号として出力される。無彩色
の場合には色ナンバは設定できないので、この場合(比
較回路32の出力が“0"の場合)には0レベルが強制的に
セレクトされて出力され、有彩色の場合にルックアップ
テーブル43の内容が出力される。なお、読込む原稿の種
類が特定されていれば、一度設定したルックアップテー
ブル43の内容をメモリ51やディスク装置(図示せず)等
に読み書きできるようにしておけば、何度もルックアッ
プテーブル43を作成しなくてもすむ。
第5図は本発明の一実施例の要部を示すブロック図
で、第4図のルックアップテーブル作成部40の具体的構
成を示している。図を用いて、トレーニング原稿からの
色分布のヒストグラムの作成について説明する。1枚目
の原稿でルックアップテーブル(以下LUTと略す)43を
設定する。1枚目の原稿を読み終った時、H信号はマル
チプレクサ61を介してメモリ62をアクセスする。この
時、ヒストグラムは有彩色のみで作成したいので、メモ
リ62に第4図の比較回路32の出力信号を制御信号として
入力する。この比較回路32の出力は有彩色と無彩色とを
分離するもので、例えば“1"の時に有彩色を、“0"の時
に無彩色を示すようにする。そして、該メモリ62への入
力が“0"の時はメモリ62はノンアクチブ、“1"の時はア
クチブとなるようにする。なお、メモリ62の制御入力端
子としては、例えばチップセレクト端子を用いるように
するとよい。このようにして、メモリ62へは無彩色部分
は入力されないようにする。
メモリ62から読出された内容は、+1カウンタ63にセ
ットされた後、1だけカウントアップされ、再度メモリ
62の同一アドレスに書込まれる。H信号が来る度にこの
動作を繰返すと、1枚目の原稿を読み終えた時にはメモ
リ62に色相のヒストグラムができる。
次に、このヒストグラムからLUT43の設定について説
明する。マルチプレクサ61はヒストグラムの作成が終了
するまで、H信号をセレクトするが、その作業が終了す
ると、今度はカウンタ64の出力をセレクトする。該カウ
ンタ64は256進のカウンタ(ここでは色相を8ビットで
表しているので256進となっているが、これに限らな
い)で、アンドゲート65を介してクロックを入力する。
該カウンタ64では、色相レベルの下限値(ここでは0)
から、上限値(255)まで1ずつカウントアップしてい
き、その出力でメモリ62をアドレスし、メモリ62の内容
を読出す。
このメモリ62出力は、比較器66に入力される。該比較
器66は、メモリ62出力を閾値レベルTと比較し、その出
力はシフトレジスタ67に入る。該比較器66は閾値T≧メ
モリ出力であれば“1"を、閾値T<メモリ出力の場合に
は“0"を出力する。この比較器66による比較結果はシフ
トレジスタ67にシリアルに入力される。該シフトレジス
タ67は3本のパラレル出力を持ち、これら出力は最新の
3つの比較結果であり、このうち信号cが一番古く、信
号aが一番新しい値である。これら3つの値をそれぞれ
排他的論理和(以下XORと略す)回路68,69に入力する。
aとbは68に、bとcは69にそれぞれ入力される。
2つのXOR回路68,69のうち、68は信号の立ち上がり
を、69は立ち下がりを検出する。色を分離するための閾
値は、第3図のように隣り合う分布の中央に設定する。
即ち、分布の立ち下がり点と、次の分布の立ち上がり点
との中間に設定すればよい。先ず、2つのXOR回路68,69
によって、カウンタ70を制御し、信号の立ち下がり点か
ら立ち上がり点までのレベル差をカウントする。つま
り、XOR回路68で信号の立ち下がり点を検出した時、カ
ウンタ70をクリアしてからクロックのカウントを開始
し、信号の立ち上がり点を検出したらカウントをストッ
プする。
この状態でカウント値を右に1ビットシフトした後
(つまりカウント値を1/2にする)、この値を減算回路7
1に入力する。該減算回路71の他方の入力にはカウンタ6
4の出力、即ち信号立ち上がり点のHの値が入力されて
おり、該減算回路71からは、分布の立ち下がり点と立ち
上がり点の中央値が求まる。この中央値をレジスタ72に
色分離の閾値として格納する。
この閾値以下の値までは、LUT43の色ナンバを次のよ
うにして決定することができる。先ず、タイミング制御
回路73からアンドゲート65に制御信号を送り、カウンタ
64のカウント動作(閾値検出作業)を一時中断させる。
次にタイミング制御回路73よりレジスタ72に格納されて
いる値になるまでカウタ74(色レベル=LUT43のアドレ
ス)をカウントアップして、その出力をLUT43のアドレ
ス信号として用いる。この時、アンドゲート75の一方の
入力にはクロックが入り、他方の入力にはタイミング制
御回路73の出力が入っている。そして、このアンドゲー
ト75の出力からクロックが出力され、カウントクロック
としてカウンタ74に入っている。つまり、タイミング制
御回路73からの“1"レベル信号によりアンドゲート75は
開き、クロックがカウンタ74に入ることになる。
アドレス用カウンタ74の出力は、マルチプレクサ76を
介してLUT43にアドレスとして入力される。そして、こ
のアドレスで指示される番地にカウンタ77の内容を色ナ
ンバとして書込む。ここで、カウンタ74の内容とレジス
タ72の内容は、比較回路78で比較され、2つの入力が一
致した時には比較回路78の出力は、それまでの“0"から
“1"になる。カウンタ77の出力は色ナンバを示してお
り、比較回路78出力が“1"になると、1つカウントアッ
プして次の色ナンバを示すようにする。
また、比較回路78出力が“1"になった時、タイミング
制御回路73はこのことを検出してカウンタ64をイネーブ
ルにして、閾値検出動作を再開させる。具体的には、タ
イミング制御回路73の出力がアンドゲート65に入って、
該アンドゲート65を開き、クロックを通す。これによ
り、カウンタはクロックのカウント動作を再開すること
になる。
これら一連の動作をカウンタ64の出力が色相最大レベ
ル255になるまで続ける。色相最大レベルに達すると、
タイミング制御回路73はこのことを検出し、カウンタ74
をカウントアップさせ、以降のLUT43のアドレスにカウ
ンタ77の内容(現在の色ナンバ)を書込む。これで、LU
T43が完成することになる。
2枚目以降の原稿からは、入力したH信号はLUT43を
直接アクセスしてその内容を参照することで色ナンバが
割当てられる。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように、本発明によれば色相に
対する閾値を各ヒストグラム分布の中間に設定すること
により色相の閾値を原稿に応じて可変して常に最適な閾
値を求めることができる。本発明によれば従来の固定閾
値法で問題であった閾値上に色の分布がまたがることに
よって、同じ色が異なる2色に分離されることがなくな
る。また、閾値を色の隣接する分布の間に設定すること
により色ずれや、印刷のかすれによる色分布の広がりの
ばらつきに対しても影響を受けにくい。更に、本実施例
で使用した立ち上がり点,立ち下がり点を検出するため
に使用した閾値を少し高めに設定してやれば、色識別が
ノイズの影響を受けにくいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の原理を示すフローチャート、 第2図は本発明装置の原理ブロック図、 第3図は本発明の閾値の設定法を示す図、 第4図は本発明装置の一実施例を示す構成ブロック図、 第5図は本発明の一実施例の要部を示すブロック図、 第6図は従来のOCR読取部の構成例を示す図、 第7図はHSV表色系での色の分布を示す図、 第8図は色相の分布と色相を分割する閾値との関係を示
す図、 第9図は先願発明の一実施例を示す構成ブロック図、 第10図は固定閾値による色分離の説明図である。 第2図において、 31はHSV変換回路、 32,33は比較回路、 35,50はマルチプレクサ、 40はルックアップテーブル作成部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚目の原稿を読込み(ステップ1)、 読込んだ原稿を有彩色と無彩色に分離し(ステップ
    2)、 分離した有彩色部分について色相についてのヒストグラ
    ムを作成し(ステップ3)、 作成したヒストグラムの波形の立上がりと次の波形の立
    下がりまでの距離を求めてその中点を閾値とし(ステッ
    プ4)、 全ての波形についての閾値算出が終わったかどうかチェ
    ックし(ステップ5)、 全ての波形についての閾値の算出が終了したら、2枚目
    以降の原稿について、1枚目の原稿について求めた閾値
    を基に色識別を行う(ステップ6)ようにしたことを特
    徴とする色識別方法。
  2. 【請求項2】カラー画像信号をHSV変換するHSV変換回路
    (31)と、 該HSV変換回路(31)のS(彩度)信号を基準レベルTS
    と比較して有彩色と無彩色を識別する第1の比較回路
    (32)と、 HSV変換回路(31)のV(輝度)信号を基準レベルTV
    比較して文字の書式と重ならない部分を識別する第2の
    比較回路(33)と、 HSV変換回路(31)のH(色相)信号を受けて最初の原
    稿について色相とその閾値との関係を色相のヒストグラ
    ムを作成することによって求めるルックアップテープル
    作成部(40)と、 前記第2の比較回路(33)出力と0レベルとを受けて、
    そのうちの一方を第1の比較回路(32)出力によりセレ
    クトして文字認識信号として出力する第1のマルチプレ
    クサ(35)と、 前記ルックアップテーブル作成部(40)出力と0レベル
    とを受けて、そのうちの一方を第1の比較回路(32)出
    力によりセレクトして文字記入枠信号として出力する第
    2のマルチプレクサ(50)とにより構成されてなる色識
    別装置。
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