JP2637267B2 - ロール紙給紙装置 - Google Patents

ロール紙給紙装置

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JP2637267B2
JP2637267B2 JP2183701A JP18370190A JP2637267B2 JP 2637267 B2 JP2637267 B2 JP 2637267B2 JP 2183701 A JP2183701 A JP 2183701A JP 18370190 A JP18370190 A JP 18370190A JP 2637267 B2 JP2637267 B2 JP 2637267B2
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昌彦 深野
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、静電式複写機やファクシミリ等の画像形
成装置にロール紙を供給するためのロール紙給紙装置に
関する。
<従来の技術> 従来、画像形成装置としての例えば静電式複写機、特
にA0サイズ等のサイズの大きい原稿を複写可能な大型の
複写機においては、ロール紙を繰出して所定長さごとに
カットしながら、複写機に供給するロール紙給紙装置
を、外付けできるようにしたものが提供されている。
このロール紙給紙装置は、例えば第7図に示すよう
に、ロール紙Pが装填された可動本体90が、複写機Fに
連結された固定枠体91によって、昇降自在に支持されて
いるものであり、上記可動本体90の内部には、ロール紙
Pの装填部92と、当該ロール紙Pを繰出し給紙する給紙
手段93と、給紙手段93によって繰出されたロール紙Pを
所定長さにカットするカット手段94とが設けられてい
る。
上記可動本体90は、当該可動本体90に設けられたロー
ラ95を、固定枠体91に立設されたガイドレール96に沿っ
て転走させることによって、昇降がガイドされている。
また、上記可動本体90と、固定枠体91との間には、可動
本体90の重量バランスをとるための流体封入ダンパ97が
介在されており、可動本体90を上記ダンパ97の付勢力に
抗して所定の下方位置まで押し下げることにより、複写
機F内部に対して図示しない給紙カセットを着脱可能に
している。
さらに、上記ロール紙給紙装置には、第8図に示すよ
うに、可動本体90を上昇位置にロックするためのロック
手段98が設けられている。このロック手段98は、固定枠
体91に回動可能に支持され、可動本体90の上昇に伴なっ
て、当該可動本体90の所定部、例えばローラ95の支軸95
aに係合するフック部材98aと、このフック部材98aを係
合位置に常時付勢する付勢部材としてのコイルばね98b
とを備えている。このロック手段98によれば、可動本体
90の下方へ押圧に伴って、コイルばね98bの付勢力に抗
してフック部材98aを、同図において時計回りに回動さ
せることにより、可動本体90の下方への移動を許容する
ことができる。
<発明が解決しようとする課題> 上記の構成のロール紙給紙装置よれば、可動本体90の
昇降に際して、特に片手で昇降操作を行なった場合に、
可動本体90がロール紙Pの軸方向両側において上下差を
生じ易く、つまり可動本体90が左右に傾き易く、その昇
降をスムーズに行なうことができないという問題があっ
た。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
昇降中における可動本体の傾きを防止し、その昇降をス
ムーズに行なわせることができるロール紙給紙装置を提
供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するためのこの発明のロール紙給紙装
置は、ロール紙の装填部と、当該ロール紙を繰出し給紙
する給紙手段と、給紙手段によって繰り出されたロール
紙を所定長さにカットするカット手段とを有する可動本
体を、固定枠体によって昇降自在に支持しているロール
紙給紙装置において、上記可動本体と固定枠体の何れか
一方に、上下方向へ延びる一対のラックを、所定間隔離
した状態で並設し、他方に、一対のピニオンを、上記ラ
ックに噛合させた状態で一体回転可能に並設し、固定枠
体には、前後方向および左右方向の四隅に、上下方向に
延びるガイドレールが設けられ、可動本体には、上記各
ガイドレールに沿って転走自在なローラが設けられてい
るものである。
<作用> 上記の構成のロール紙給紙装置によれば、可動本体の
昇降に際して、ラックとピニオンとによって、可動本体
の左右両側における昇降量を等しくすることができるの
で、当該可動本体が左右に傾くのを防止することができ
る。また、可動本体の昇降動作に伴って、可動本体に設
けられたローラが固定枠体の四隅に設けられたガイドレ
ールに沿って転走する。これにより、可動本体を昇降さ
せる際に、可動本体と固定枠体との間に前後方向および
左右方向のがたつきを生じさせることがない。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明す
る。第6図はこの発明のロール紙給紙装置2を装備した
複写機Fを示す斜視図である。上記複写機Fは、F1サイ
ズやA0サイズ等の大形の原稿を複写可能なものであり、
内部に給紙カセットGを装填し、横長の複写機本体1の
前面に、幅広の原稿挿入口12、用紙挿入口10、および用
紙排出口13を備えていると共に、上面に同じく幅広の原
稿搬送手段14を備えており、ロール紙給紙装置2は、上
記複写機本体1の前面側に設けられている。
上記ロール紙給紙装置2は、連結部材21(第1図参
照)を介して複写機本体1の前面側に装着される固定枠
体3と、この固定枠体3によって昇降自在に支持された
可動本体4とにより構成されている。
第5図も参照して、上記固定枠体3は、底部フレーム
31の左右両側に、縦フレーム32が立設され、この縦フレ
ーム32の前後両側に、ガイドレール33が設けられ、上記
底部フレーム31の下部の四隅に、キャスタ35が設けられ
ているものである。
上記可動本体4には、第1図および第2図に示すよう
に、昇降フレーム42が設けられており、この昇降フレー
ム42の上下四隅の近傍には、固定枠体3のガイドレール
33に沿って転走自在なローラ41が、支軸41a,41b,41c,41
dを介してそれぞれ取り付けられている。上記支軸のう
ちの背面側の支軸41a,41bは、昇降フレーム42を挿通し
た状態で、ロール紙Pの軸線と平行に設けられており、
前面側の支軸41c,41dは、ロール紙Pの軸線に対して直
角に設けられている。なお、上記昇降フレーム42の前部
には、把手としてのタイロット34が架設されており、こ
のタイロット34を手前に引張ることにより、昇降フレー
ム42の前部を開放してロール紙Pを装填可能にしてい
る。また、上記昇降フレーム42の下部の左右両側には、
可動本体4を上方へ付勢する一対の流体封入ダンパ43
が、回動自在に連結されている。この流体封入ダンパ43
の下端部は、固定枠体3の底部フレーム31に回動自在に
連結されている。さらに、上記可動本体4には、ロール
紙Pの装填部44が設けられていると共に、上記ロール紙
Pの装填部44の上方に、ロール紙Pを繰出し給紙する給
紙手段45と、ロール紙Pを所定長さにカットするカット
手段46とが設けられている。上記給紙手段45は、一対の
ローラ45a間でロール紙Pを挾み込んで、当該ロール紙
Pを繰り出すものであり、カット手段46は、回転刃46a
と固定刃46bとによって、ロール紙Pをカットするもの
である。
第1図乃至第4図を参照して、上記可動本体4の上昇
位置は、固定枠体3に設けられた位置規制部材36によっ
て規定されている。また、上記可動本体4の下方への移
動は、上記位置規制部材36の近傍に設けられたロック手
段5によって規制されている。上記ロック手段5は、固
定枠体3の左右何れかの縦フレーム32に設けられてお
り、固定枠体3に対して支軸51aを中心に回動自在に支
持されたフック部材51と、このフック部材51を、第1図
において反時計回りに常時回動付勢する付勢部材として
のコイルばね52とを有している。そして、上記フック部
材51の下端部寄りには、可動本体4の上部背面側のロー
ラ41を支持する支軸41aに対して係合する係合溝51bが形
成されており、下端部には、上記可動本体4の上昇時に
上記支軸41aと当接することによって、フック部材51を
コイルばね52の付勢力に抗して回動させて、上記係合溝
51bと支軸41aとの係合を自動的に行なわせるテーパ部51
cが形成されている。上記フック部材51の係合溝51bは、
可動本体4が下方へ押圧された場合にも、その押圧力に
抗して可動本体4を上昇位置に保持すべく支軸41aの下
面と当接する水平受部51dが設けられている。
さらに、固定枠体3には、上記ロック手段5に対応さ
せて、上記ロック手段5による可動本体4のロック状態
を解除するためのロック解除手段6が設けられている。
このロック解除手段6は、ロック手段5のフック部材51
をコイルばね52の付勢力に抗して押圧回動させる押圧部
材61と、この押圧部材61によるフック部材51の押圧状態
を維持するストッパ部材62とを具備している。上記押圧
部材61の一端には、固定枠体3の前面側に露出する操作
ボタン61aが設けられており、その反対側の端部には、
フック部材51の側面に突設されたピン51eと当接する当
接部61bが設けられている。
一方、ストッパ部材62は、固定枠体3に対して支軸62
aを中心に回動可能に支持されていると共に、当該スト
ッパ部材62と押圧部材61との間に掛け渡されたコイルば
ね63によって、第1図において時計回りに常時回動付勢
されている。さらに、ストッパ部材62は、フック部材51
と支軸41aとの係合状態において、その上端コーナの係
合部62bが、押圧部材61の下面によって押圧されて、反
時計回りに回動されている(第3図参照)。また、上記
押圧部材61の下面には、ストッパ部材62の係合部62bと
係合する凹部61cが設けられている。これら係合部62bと
凹部61cとの係合は、押圧部材61を押圧操作して、フッ
ク部材51とローラ41の支軸41aとの係合が解除された状
態で行なわれる(第4図参照)。さらに、上記ストッパ
部材62には、上昇位置にある可動本体4を押し下げた直
後において、ローラ41と当接して、ストッパ部材62を、
コイルばね63に抗して回動させて、ストッパ部材62の係
合部62bと、押圧部材61の凹部61cとの係合状態を強制的
に解除するためのカム面62cが形成されている。
上記固定枠体3の背面側の左右両側には、上下方向に
延びるラック37が並設されており、可動本体4の左右両
側の下部には、上記各ラック37と噛合するピニオン47が
設けられている。各ピニオン47は、下部背面側のローラ
41を支持すべく、ロール紙Pの軸線と平行に昇降フレー
ム42を挿通させた支軸41bの両端部に、一体回転可能に
固定されている。したがって、上記ラック37とピニオン
47とによって可動本体4の昇降時に、当該可動本体4の
左右両側における昇降量を等しくすることができる。即
ち可動本体4が左右に傾くのを防止することができる。
さらに、第1図および第2図に示すように、可動本体
4の昇降動作に伴って、昇降フレーム42に設けられたロ
ーラ41が固定枠体3のガイドレール33に沿って転走す
る。従って、可動本体4を昇降させた際に、ローラ41と
固定枠体3との間に前後方向および左右方向のがたつき
が生じない。また、上記固定枠体3の縦フレーム32内に
は、モータ71を駆動源とする駆動装置7が設けられてお
り、この駆動装置7の駆動力は、可動本体4に設けられ
た被動装置8に伝達される。この駆動装置7の駆動力の
伝達は、その出力軸72に取り付けられた出力ギヤG1と、
被動装置8側の入力軸81に取り付けられた入力ギヤG2と
の噛合によって行われる。これら出力ギヤG1と入力ギヤ
G2とは、可動本体4の下降に伴なってその噛合状態が解
除され、上昇に伴なって再び噛合状態に維持される。
以上の構成のロール紙給紙装置2は、ロック手段5自
体が、可動本体4の押し下げ力に抗して当該可動本体4
を上昇位置に保持するので、可動本体4が不用意に押し
下げられるおそれがない。したがって、ロール紙Pの排
出中において、可動本体4の被動装置8に対する駆動力
が遮断され、カット手段46によってロール紙Pを切断で
きないという事態が生じるおそれがない。
一方、給紙カセットGの着脱のために、可動本体4を
下方へ押し下げるには、ロック解除手段6の押圧部材61
を、その一端部に設けられた操作ボタン61aを介して押
圧操作することにより、ロック手段5のフック部材51を
コイルばね52の付勢力に抗して時計回りに回動させて、
当該ロック手段5による可動本体4のロック状態を解除
すればよい(第4図参照)。このロック解除状態におい
て、押圧部材61は、その凹部61cがストッパ部材62の係
合部62bと係合して、第4図における右方向へ押し戻さ
れるのが規制される。したがって、押圧部材61の操作ボ
タン61aから手を離しても、上記ロック解除状態を維持
することができる。そして、可動本体4の押し下げ直後
において、ローラ41が、ストッパ部材62のカム面62cに
当接して、当該ストッパ部材62が、コイルばね63の付勢
力に抗して反時計回りに回動され、これによって、押圧
部材61とストッパ部材62との係合が解除され、押圧部材
61は第5図右方向に復帰させられる。
なお、上記ストッパ部材62はこれを設けないで実施す
ることも可能である。この場合、可動本体4を押し下げ
るには、押圧部材61の操作ボタン61aを押圧操作しなが
ら他方の手で可動本体4を押し下げればよい。この際、
ラック部材37とピニオン47とによって、可動本体4が左
右に傾くのが防止される。また、ガイドレール33および
これに沿って転走するローラ41によって、可動本体4が
前後方向および左右方向に傾くのが防止される。従っ
て、片手操作によっても可動本体4をスムーズに押し下
げることができる。
この発明のロール紙給紙装置は上記実施例に限定され
るものではなく、例えば、ピニオン47を固定枠体3側に
設け、ラック37を可動本体4側に設けること等、種々の
設計変更を施すことができる。
<発明の効果> 以上のようにこの発明のロール紙給紙装置によれば、
ラックとピニオンとによって可動本体の昇降時における
左右の傾きを防止することができる。また、固定枠体側
に設けられたガイドレールと、これに沿って転走する、
可動本体側に設けられたローラによって、可動本体の前
後方向および左右方向の傾きを防止することができるの
で、当該可動本体を片手操作によってもスムーズに昇降
させることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のロール紙給紙装置の一実施例を示
す側面から見た断面図、 第2図は平面から見た断面図、 第3図および第4図はロック手段およびロック解除手段
を示す要部拡大断面図、 第5図は内部構成を示す概略図、 第6図は、ロール紙給紙装置を複写機に装着した状態を
示す斜視図、 第7図は従来例を示す断面図、 第8図は同じく要部拡大断面図。 P……ロール紙、3……固定枠体、37……ラック、 4……可動本体、44……ロール紙装填部、 45……給紙手段、46……カット手段、 47……ピニオン、5……ロック手段、 51……フック部材、 52……付勢部材としてのコイルばね、 6……ロック解除手段、61……押圧部材、 62……ストッパ部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール紙の装填部と、当該ロール紙を繰出
    し給紙する給紙手段と、給紙手段によって繰り出された
    ロール紙を所定長さにカットするカット手段とを有する
    可動本体を、固定枠体によって昇降自在に支持している
    ロール紙給紙装置において、上記可動本体と固定枠体の
    何れか一方に、上下方向へ延びる一対のラックを、所定
    間隔離した状態で並設し、他方に、一対のピニオンを、
    上記ラックに噛合させた状態で一体回転可能に並設し、
    固定枠体には、前後方向および左右方向の四隅に、上下
    方向に延びるガイドレールが設けられ、可動本体には、
    上記各ガイドレールに沿って転走自在なローラが設けら
    れていることを特徴とするロール給紙装置。
JP2183701A 1990-03-19 1990-07-10 ロール紙給紙装置 Expired - Lifetime JP2637267B2 (ja)

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DE69120565T DE69120565T2 (de) 1990-03-19 1991-03-19 Papier-Rollen-Zuführer für Kopierer oder FAX-Gerät
EP19910104250 EP0448051B1 (en) 1990-03-19 1991-03-19 Rolled-paper feed unit for an image forming apparatus

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