JPH09240849A

JPH09240849A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH09240849A
Application number: JP8053389A
Authority: JP
Inventors: Eisuke Hori; 英介堀
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-03-11
Filing date: 1996-03-11
Publication date: 1997-09-16

Abstract

(57)【要約】【課題】画像形成装置の給紙トレイを装置本体の所定位
置にセットしたとき、振動や傾きにより容易に抜けない
ようにした機構を提案する。【解決手段】引き出し可能な給紙トレイ２と、給紙トレ
イのガイドレール３と、このガイドレールの手前側に設
けた回転可能なガイドコロ４とを有する画像形成装置１
において、給紙トレイ２を装置本体の所定位置にセット
したとき、前記ガイドコロ４が落ち込む穴６を給紙トレ
イのガイド面に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、引き出し可能な給
紙トレイと、給紙トレイのガイド部材と、このガイド部
材の手前側に設けた回転可能なガイドコロとを有する画
像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンタ、ファックス等の画像
形成装置では、用紙の交換・補充またはジャム処理のた
め、給紙トレイが装置本体に引き出し可能に装着されて
いる。この給紙トレイは、装置本体にセットした際は所
定の位置で止まり、かつセット状態では、傾けたり振動
を与えたりしても、簡単に抜けないようにする必要があ
る。この給紙トレイの抜け止め機能は、ユーザの安全確
保のために、規格でその設置が義務付けられているが、
このための従来の構成は、加圧コロが給紙トレイの側壁
に設けた穴に嵌入する等の複雑な機構により、その目的
を達成している。

【０００３】また、給紙トレイは、正しい高さと位置か
ら用紙を給紙しないと、画像の印字位置がずれたりする
ので、装置本体に対し所定位置にセットされなければな
らない。このための従来の構成は、前述の機能を満足さ
せるため、給紙トレイとガイドに突起と溝とを設けて嵌
め込ませる等の複雑なものとなっている。

【０００４】さらに、給紙トレイの出し入れの際に、給
紙トレイに横方向の力が掛ると操作性が悪くなる。これ
は、横方向の力によって給紙トレイが傾き、摺動部材の
ない側面が擦られることにより負荷抵抗が上がるためで
ある。このため、従来の画像形成装置では、給紙トレイ
の側面に接する回転可能なコロ等を設ける複雑な構成と
なっている。

【０００５】さらに、給紙トレイの引き出しの際、給紙
トレイが完全に抜けてしまうと、ユーザの足の上に落ち
たりして安全性に欠けることになり、また毎回給紙トレ
イを取り外してから用紙の補充等を行うのは操作性が悪
いので、給紙トレイは完全に抜ける前に止まるようにな
っている。このための止め機構として、従来は突起を出
して引っかかるようにするのが一般的である。しかし、
このための機構は、強度が必要な上に、開閉頻度も多い
ので耐久性も問われ、従って突起形状の板金等の別部材
を設けることを余儀なくされている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の給紙トレイに関する前述した諸欠点を解消した画像形
成装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、引き出し可能な給紙トレイと、給紙トレイのガイ
ド部材と、このガイド部材の手前側に設けられた回転可
能なガイドコロとを有する画像形成装置において、給紙
トレイを装置本体の所定位置にセットしたとき前記ガイ
ドコロが落ち込む穴を給紙トレイに設けることにより解
決される。

【０００８】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、前記ガイドコロの転動する給紙トレイのガイド面
に、内側下方へ傾斜するテーパー部を設けることを提案
する。さらに、本発明は、前記の課題を解決するため、
給紙トレイの引き出し過程の終わり位置にて、回転可能
なコロとこのコロが落ち込む穴を、給紙トレイとガイド
部材とに設けることを提案する。

【０００９】

【作用および効果】本発明では、給紙トレイの装置本体
内所定位置にて、ガイド部材に設けたガイドコロが落ち
込む穴を給紙トレイに設けたので、給紙トレイが前記所
定位置に達すると、該ガイドコロと給紙トレイの穴とが
係合する。これによって、給紙トレイの振動または傾き
に対する抜け止め機能が達成される。ガイドコロは、ガ
イド部材の手前側に設けられ、本来給紙トレイのガイド
の用をなすものであり、従って本発明のためには、ガイ
ドコロが落ち込む穴を給紙トレイに設ければよく、複雑
な構成や特別の部品を設ける必要がない。

【００１０】給紙トレイの装置本体内における前記所定
位置は、既述のように、画像の印字位置の関係から正確
である必要があるが、ガイドコロが落ち込む穴を正確に
作ることにより、該ガイドコロと給紙トレイの穴との係
合が装置本体に対する給紙トレイの正確な位置決めの機
能を有するようにすることができるので、複雑な構成や
別部材を設ける必要なく、簡単に給紙トレイの位置決め
の目的を達成することができる。

【００１１】前記ガイドコロの転動する給紙トレイのガ
イド面に、内側下方へ傾斜するテーパー部を設けること
により、給紙トレイに横方向の力が掛かった場合、前記
テーパー部にガイドコロが乗り上げることになる。しか
し、横方向の力がなくなると、給紙トレイはテーパー部
を滑り落ちて元の位置に戻り、真っ直ぐに引き出せるよ
うになる。

【００１２】給紙トレイの引き出し過程の終り位置に
て、回転可能なコロとこのコロが落ち込む穴とを、給紙
トレイとガイド部材とに設けることにより、給紙トレイ
の抜け出しを防止することができ、しかもそのためにの
部品は最小限に抑えることができる。

【００１３】

【実施例】以下に、本発明を適用した複写機を図面によ
り説明する。図１において、複写機本体１の下部に配置
された収納スペース１ａに、給紙トレイ２が引き出し可
能に収納される。給紙トレイ２は、積載用紙をセットし
て収納スペース１ａ内に収納されるが、用紙の補給また
はジャムの処理時には、収納スペース１ａより引き出さ
れる。２ａは、給紙トレイ２の両側に設けられた摺動板
であり、その下側にガイド面が形成されている。

【００１４】給紙トレイ２の前記引き出し時、摩擦抵抗
が大きいと引き出し力が大きくなるので、給紙トレイ２
を滑らかに案内するガイド部材としてのガイドレール３
を収納スペース１ａの両側に配置し、さらにこれらガイ
ドレール３には、その手前下にガイドコロ４が回転自在
に設けられている。ガイドレール３には、摺動板２ａの
ガイド面が支持され摺動する支板５が付設されている。

【００１５】給紙トレイ２は、その収納スペース１ａ内
への装入時およびこれよりの引き出し時、ガイドコロ４
に接触して摺動することにより摩擦抵抗が減少する。ま
た、手前に引き出す時は、引き出すに従い重心も手前に
移動し、重心が複写機本体１の外に出た時点から、給紙
トレイ２は手前が下に傾きながら移動するので、ガイド
コロ４はガイドレール３の手前下に配置されるのが一般
的である。

【００１６】図２および図３に示すように、給紙トレイ
２の両側の摺動板２ａの下面に、それぞれ角穴６が設け
られている。給紙トレイ２が収納スペース１ａ内に押し
込まれ、複写機本体１内の所定位置に達すると、ガイド
レール３に設けたガイドコロ４が前記の角穴６に落ち込
み、振動や傾きによっては容易に抜けないようになって
いる。それによって、給紙トレイ２はこの所定位置に確
実に保持されることができる。

【００１７】前記角穴６の位置および大きさをガイドコ
ロ４に対し精度よく作ることにより、図４に示すよう
に、角穴６とガイドコロ４との当接部によって、給紙ト
レイ２の高さ位置および横方向位置を正確に決めること
ができる。

【００１８】給紙トレイ２が真っ直ぐに引き出されると
きは、給紙トレイ２の摺動板２ａとガイドコロ４との動
摩擦抵抗になるので、引き出し力は小さい。しかし、横
方向の力がかかって給紙トレイ２が傾いたときは、給紙
トレイ２の側面とその案内面との間の摩擦抵抗も加わ
り、引き出し力は大きくなる。このため、既述のよう
に、従来はガイドレールの手前下のみならず、給紙トレ
イ２の側面に接触するコロを設けることが行われてい
る。

【００１９】これに対し、本発明では、図５に示すよう
に、ガイドコロ４と当接する給紙トレイ２のガイド面で
ある摺動板２ａの下面に、内方へ下向きに傾斜するテー
パー部７を設けている。このため、横方向の力がかかる
と、図６に示すように、前記テーパー７がガイドコロ４
に乗り上げるが、横方向の力がなくなると、テーパー部
７はガイドコロ４を滑り落ちて元の位置に戻り、給紙ト
レイ２は真っ直ぐに引き出せるようになる。

【００２０】給紙トレイ２の引き出しの際は、既述のよ
うに、引き出すに従い給紙トレイ２の重心が手前に移動
し、重心が複写機本体１の外に出た時点から、給紙トレ
イ２は手前が下に傾きながら移動する。従って、給紙ト
レイ２の引き出し力をさらに下げるため、図７に示す実
施例では、給紙トレイ２の奥側上部にコロ８を設けてい
る。これによって、給紙トレイ２とガイドレール３との
間の摩擦する面はすべてコロで受けることになり、この
結果給紙トレイ２とガイドレール３との接触はすべて動
摩擦となって摩擦力は小さいものとなる。

【００２１】図８に示す実施例では、前記のコロ８に対
し、ガイドレール３の手前上側に角穴９を設けている。
この構成により、給紙トレイ２の引き出し過程の終わり
に、コロ８が角穴９内に落ち込み、それ以上給紙トレイ
２を引き出すことはできなくなる。これにより、給紙ト
レイは完全に引き出される前に止められることになり、
給紙トレイの抜け出しによる危険は防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した複写機の分解斜視図である。

【図２】給紙トレイと１部を切り欠いて示すガイドレー
ルの下より見た図である。

【図３】給紙トレイ裏面の１部の斜視図である。

【図４】給紙トレイが複写機本体の所定位置にあるとき
の給紙トレイとガイドレールとを示す断面図である。

【図５】給紙トレイの別の実施例を示す給紙トレイとガ
イドレールの前面図である。

【図６】横方向の力が掛ったときの図５の実施例の図で
ある。

【図７】給紙トレイのさらに別の実施例を示す給紙トレ
イの斜視図である。

【図８】図７に示す実施例の詳細を示す斜視図である。

【符号の説明】

１複写機２給紙トレイ３ガイドレール４ガイドコロ６、９角穴７テーパー部８コロ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】引き出し可能な給紙トレイと、給紙トレ
イのガイド部材と、このガイド部材の手前側に設けた回
転可能なガイドコロとを有する画像形成装置において、
給紙トレイを装置本体の所定位置にセットしたとき、前
記コロが落ち込む穴が給紙トレイに設けてあることを特
徴とする画像形成装置。
【請求項２】給紙トレイに設けた前記穴が、給紙トレ
イの両側に配置されかつ前記ガイドコロに接触するガイ
ド面に設けられていることを特徴とする、請求項１に記
載の画像形成装置。
【請求項３】前記コロの転動する給紙トレイのガイド
面に、内側下方へ傾斜するテーパー部を設けたことを特
徴とする、請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項４】給紙トレイの引き出し過程の終り位置に
て、回転可能なコロとこのコロが落ち込む穴とが、給紙
トレイとガイド部材とに設けてあることを特徴とする、
請求項１より請求項３までの１つに記載の画像形成装
置。
【請求項５】引き出し可能な給紙トレイと、給紙トレ
イのガイド部材と、このガイド部材の手前側に設けた回
転可能なガイドコロとを有する画像形成装置において、
給紙トレイの引き出し過程の終り位置にて、回転可能な
コロとこのコロが落ち込む穴とが、給紙トレイとガイド
部材とに設けてあることを特徴とする画像形成装置。