JP2636828B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2636828B2
JP2636828B2 JP8169176A JP16917696A JP2636828B2 JP 2636828 B2 JP2636828 B2 JP 2636828B2 JP 8169176 A JP8169176 A JP 8169176A JP 16917696 A JP16917696 A JP 16917696A JP 2636828 B2 JP2636828 B2 JP 2636828B2
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修 財津
秀人 曽我
薫 梶田
良則 塩見
彰洋 西村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置に選
択的に使用される複数のテープカセットの記録再生装置
への挿入規制手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録再生装置において、
長時間記録化のニーズと、小型化,軽量化のニーズの両
立のため、同じ記録フォーマットでありながら、カセッ
トサイズの異なるシステムがある。例えば放送用のVT
Rとしては、「D3フォーマット規格」がそのシステム
に相当する。この「D3フォーマット規格」では、3種
類の大きさの異なるカセット(S,M,L)が規格化さ
れている。
【0003】図50に最も記録時間の短いSカセット
と、中間の記録時間を有するMカセットとを記録再生装
置に装着した場合の平面図を示す。Mカセット101
は、供給リール102と巻き取りリール103を有し、
カセットに植立したガイドポスト104,105によっ
て磁気テープ107を開口部106の空間で前面に架張
している。供給リール102のテープ最大巻径とリール
ハブ108の外径から延びる接線109,110で表さ
れる三角領域は、磁気テープ107がMカセット101
の上下カセットハーフに非接触でカセット空間外へ導く
ことができるテープ案内領域111である。そのため、
カセットから出た磁気テープ107を案内する第1のポ
ストは磁気テープ107がこのテープ案内領域111に
存在するように配置しなければならない。接線109の
位置は上下ハーフの側壁の構成で決まる。一方接線11
0は、ガイドポスト104とリールハブ108を結ぶ接
線で決まる。
【0004】Sカセット112は、開口部106の大き
さ、ガイドポスト104,105の位置共にMカセット
101と共通である。また、その他の構造もMカセット
101とほぼ同じであるが、カセットサイズの制限と、
リールハブ113の位置関係から、Sカセットのテープ
案内領域119は、Mカセット101のテープ案内領域
111に比べ小さくなり、Mカセット101のテープ案
内領域111に包含される。
【0005】次にこの様な2つのカセットを選択的に記
録再生装置に装着し、記録再生を行うためのテープ走行
系を説明する。回転ヘッドシリンダ115は、磁気テー
プが180度巻回し、高速回転する。116はキャプス
タンモータで、117はピンチローラである。供給リー
ル102を出た磁気テープ107はSカセット112の
テープ案内領域119内でポスト118に巻回されるた
め、Sカセット112の供給リール120を出た磁気テ
ープ107も上下ハーフ含めて非接触でポスト118ま
で案内される。同様に、ポスト121の配置も巻き取り
リール103,巻き取りリール122とポスト121間
の磁気テープ107が他の全ての物に対し非接触に案内
されるように考慮されている。
【0006】前面に架張した磁気テープ107は図48
に示すように、前面蓋123と裏蓋124とで覆われ外
部から容易に触れられないように保護されている。この
前面蓋123は弾性部材で閉じる方向に付勢され、かつ
図示しないロック部材によりこの位置に保持されてい
る。記録再生装置に装着すると、ロック部材によるロッ
クを解除し、弾性部材に抗して前面蓋123は図49の
様に回動させられ、磁気テープを露出させる。この前面
蓋123の開放動作は、裏蓋124の一部が開放部材1
25に当接しMカセット101が下降する事によって裏
蓋124を開放させ、この裏蓋124に連動する前面蓋
123が共に開放される。
【0007】この様に、複数種類のテープカセットを同
一の記録再生装置に装着して記録再生するシステムで
は、それぞれのカセットに相互に様々な工夫がなされて
いる。例えば、カセットを高精度に装置に位置決めする
ための位置決め部材を挿入する位置決め孔を図50の様
に配置したとき共通な位置となるようになされている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】この時、装置側にカセット位置決めの為の
突起部材(図示せず)が設けられているが、その突起位
置は大型カセット,小型カセットで共通位置となってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この様に、突起位置を
共通にすることは、その突起に係止する位置規制部材を
単一で構成できるというメリットがあるが、共通位置は
カセットサイズの異なるSカセットによって決まる。S
カセットの側面部に近接したなるべく離れた2点で行う
こととなる。Sカセットにとってはこれは十分に広い2
点ではあるが、最もサイズの大きいLカセットからみれ
ばカセットサイズに比べて十分広いとは言い難い。
【0013】よって、この2つの位置規制部材のカセッ
ト挿入方向の相対位置がずれれば、カセットは正しい位
置に対してどちらかに平面的に回転した姿勢をとること
になる。その結果カセットの様々な構成部品の位置が正
しい位置からずれを生じる。
【0014】この様にずれが生じるとカセットホルダー
の搬送をどれだけ高精度に制御してもカセットの例えば
位置決め孔に位置決め部材が挿入されない、リールロッ
ク解除部材が解除のための孔に入らない等の問題が生じ
る。そういう観点から位置規制部材によるカセットの位
置決めが高精度に行われるような構成がカセットとして
求められる。Lカセットはカセット横幅に比べて突起部
の間隔が狭いため、Lカセットはその位置が他のカセッ
トに比べて大きくばらつくことが予想される。
【0015】本発明の課題は、この様に、同一の装置で
選択的に使用される複数のカセットにあって、記録再生
装置のカセットホルダー内での位置のバラツキが大き
く、カセットを記録再生装置に正しく位置決めできない
ということである。そこで本発明の目的は、それぞれの
カセットにあってカセットホルダー内での位置制御を高
精度に行い得るカセット構成を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の手段は、大型カセットの係止部を小型カセッ
トの係止部と共通な位置に第1の係止部を設けると共
に、大型カセットの両側面部に近接した位置に第2の係
止部を設けているため、大型カセットはこの第2の係止
部を利用して位置決めすれば同じメカニズム精度であっ
てもその間隔が広いので高精度に位置を制御できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、小型のカセットが装着される記録再生装置に同様に
装着でき、前記記録再生装置に設けられたカセット位置
決め部材が挿入される2つの位置決め孔と、前記記録再
生装置に設けられたカセット挿入規制部材と当接する係
止部を有した大型のカセットであって、前記2つの位置
決め孔を小型カセットの2つの位置決め孔と共通位置に
して配置したとき、前記記録再生装置のカセット挿入規
制部材と当接する小型カセットの両側面部に近接して設
けられた2つの係止部の1つの係止部とは共通な位置に
ある第1の係止部と、カセット両側面部に近接して設け
た複数の第2の係止部を下ハーフに構成したテープカセ
ットであり、複数のカセットを選択的に同一装置に使用
する場合であってもそのカセットホルダーに大型カセッ
トの両側面部に近接して設けられた第2の係止部に係止
する規制部材を設ければ、大型カセットは非常に高精度
に位置決めができる。
【0018】(実施の形態1)以下図面と共に実施の形
態を説明する。なお記録時間の長いテープカセット(以
下Lカセットと称する。)及び記録時間の短い小型テー
プカセット(以下Sカセットと称する。)共に、左右一
方しか図示していないが、ことわりのない限り左右対称
の構成である。
【0019】図2(a)、(b)、(c)はLカセット
1の外観平面図、側面図及び正面図である。Lカセット
1は主に上ハーフ2と下ハーフ3と前面蓋4と天蓋5と
から構成される。図3は、図2の裏面図である。下ハー
フ3には、リールが露出するリール孔3a、リールロッ
ク孔3b、位置決め孔3c〜3f、始終端LED用孔3
gが構成されている。またハッチング部3h〜3kは、
カセット高さ基準となる高さ受けエリア(以下サポート
部と称する)でLカセット1の四隅近傍にそれぞれ独立
で4カ所設けられている。この4つのサポート部3h〜
3kは記録再生装置に設けるカセット高さ決めピンを配
置可能な範囲を示す。
【0020】前方にある位置決め孔3e、3fは開口部
3pの空間の両サイドに設けられ4つのサポート部から
離間した位置にあるが、後方にある位置決め孔3c、3
dは、前述の4つのサポート部の中の2つのサポート部
3h、3iの範囲内で、しかもカセット両側面部に極め
て近い位置に設けてある。
【0021】図10は図3と同様下ハーフ3の裏面図、
そして図11(a)は図10におけるA−A断面図、図
11(b)は図10におけるB−B断面図、図11
(c)は図10におけるC−C断面図である。位置決め
孔3cと3dは図11(b)に示すようにサポート部と
なる最下面部(一点鎖線で示すライン)に構成されてい
るが、位置決め孔3eと3fは図11(a)に示すよう
にそれよりd1だけ窪んだ位置に、始終端LED用孔3
gは、d1よりさらに窪みの大きいd2窪んだ位置に構
成されている。
【0022】開口部3pは詳細は後述するが、図15の
蓋開放図でもわかるようにカセット下ハーフ3の底面に
開放された空間が、上ハーフ2の上面部まで連通してい
る。
【0023】図13は蓋が閉じた状態だが、この状態で
も裏蓋13の後方(カム溝3rが形成されている方の空
間)では、同じように上ハーフ2の上面近傍まで空間が
形成されている。ゆえにこの開口部3p空間にある位置
決め孔3e、3fが、図11(a)に示すようにd1だ
け窪んで構成しても問題はない。また同様に始終端LE
D用孔3gが図11(c)に示すようにd2だけ窪ませ
ても他には何等影響を与えない。
【0024】また図10に示すように、位置決め孔3
e、3fの存在する窪みは、その位置決め孔3e、3f
の孔径よりも十分大きな面を形成している。これは、後
述するが、Sカセットの高さ決め部を有する位置決め部
材の大径部との干渉を避けるために若干大きな面で窪み
を構成しているのである。位置決め孔3dと3fは真円
の孔だが、3cと3eは長孔形状となっている。図16
に示すように供給リール8と巻き取りリール10に始端
及び終端を係止された磁気テープ14は、下ハーフ3の
前面に構成されたテープ案内部3mに巻回されて案内さ
れている。
【0025】図1に、Lカセット1の走行系との対応を
示す。ハッチングで表示しているテープ案内部55は磁
気テープを案内する領域で、入出する磁気テープ14が
この領域に入るように記録再生装置のポスト51を配置
しなければならない。そうすると、磁気テープ14は供
給リール8、巻き取りリール10からカセットのどの部
品にも接触せずに、走行系のポスト51に至るため非常
に高精度にテープ走行をさせる事ができる。
【0026】図5から図7にはリールロック機構を示
す。図5の左半分はリールロック爪7が供給リール8か
ら離間したブレーキoff状態を、右半分はリールロッ
ク爪7が巻き取りリール10の爪部10aに係合したブ
レーキon状態を示す。図6は、ブレーキonの断面
図、図7は、ブレーキoffの断面図を示す。リールロ
ック爪7はバネ9によってリール方向に付勢されている
ため、通常は、図5右半分に示すように先端の爪部7a
が巻き取りリール10の爪部10aに係合して巻き取り
リール10の回転を禁止している。
【0027】なお巻き取りリール10は、時計方向に回
転するときテープを巻き取る機構のため反時計方向には
回転しにくく時計方向には回転し易い構成となってい
る。供給リール8の場合はその逆となる。リールロック
爪7は図3に示すカセットの下ハーフ3に設けられたリ
ールロック孔3b位置にて下方に開放した凹部7bが設
けられている。この凹部7bに記録再生装置の軸11が
進入する事により、図7に示すようにバネ9に抗してリ
ールロック爪7が後退してリールロック爪7の爪部7b
は、供給リール8の爪部8aや巻き取りリール10の爪
部10aから離間し、それぞれのリールは回転が可能と
なる。
【0028】次に、図8、9で供給リール8の構造を説
明する。供給リール8には、上下フランジが一体構成さ
れ、下側のフランジ外周部に前述の爪部8aが設けられ
ている。リール中央上部の凸部8bには、上ハーフ2に
設けられたリール押さえバネ(図示せず)により、下方
に付勢されている。図8は供給リール8と記録再生装置
に設けられたリールテーブル12との係合状態を示す。
リールテーブル12の先端部に設けられた、外方に開く
複数の羽根部12aは供給リール8に同様に設けられた
羽根部8cと係合して、リールテーブル12と一体に回
転する構成となっている。
【0029】図9に示すように、供給リール8の羽根部
8cの下部には円筒部8dが、その下方には円錐部8e
が構成されている。円筒部8dはリールテーブル12と
係合したとき、リールテーブル12とのセンタリングを
行うもので、供給リール8が回転する時に回転振れを最
小にするものである。また、円錐部8eは供給リール8
とリールテーブル12の係合をスムーズにするための案
内部である。供給リール8の下面部にはリールテーブル
12に当接する環状の突起部のリール受け部8fと、同
心円構成で下ハーフ3に設けられたリール孔3aよりも
わずかに小さい環状の突起部からなるリール保持部8g
が構成されている。この2つの環状の突起部である、リ
ール受け部8fとリール保持部8g間は図にあるよう
に、環状の凹部8hが構成されている。リールテーブル
12との非係合状態では、供給リール8の位置はこの下
ハーフ3のリール孔3aと供給リール8のリール保持部
8gとの嵌合により規制される。
【0030】図16に示す前面に架張された磁気テープ
14aを覆う蓋構成は図13に示すように、天蓋5と裏
蓋13と前面蓋4からなる。図23に示すそれぞれの蓋
の外観斜視図を参照しながら各々の構成を説明する。前
面蓋4は側面4dに設けられた軸4aが図22に示す上
ハーフ2の切り欠き部2bと下ハーフ3の切り欠き部3
nに挟まれて回動自在に支持され、図示しないバネによ
り反時計方向(蓋を閉じる方向)に付勢されている。そ
の前面蓋4の両端の係合孔4bには天蓋5の側面5bに
設けられた軸5aが回動自在に支持されている。さら
に、天蓋5の中央よりに支持孔5cが形成されており、
この支持孔5cで裏蓋13の軸13aが係合して裏蓋1
3が回動自在となっている。
【0031】天蓋5の他方の軸5dは、図22、図13
に示す上ハーフ2の側面部2cに形成されたガイド溝2
aに係合案内される。また、裏蓋13のガイド軸13b
は、下ハーフ3の開口部3p側面に形成されたカム溝3
rに係合案内される。
【0032】以上説明したように天蓋5と裏蓋13と前
面蓋4は連動しかつ、上ハーフ2、下ハーフ3に案内さ
れる構成であるため、前面蓋4を回動させるとそれに連
なって天蓋5及び裏蓋13はカム溝3r、ガイド溝2a
に案内され後方に移動する。
【0033】図13から図15でこの蓋機構の開閉動作
を説明する。前面蓋4の側面部4dの一部に記録再生装
置の蓋開放部材(図示せず)を当接させ相対的にテープ
カセットを下降させる事により、前面蓋4は軸4aを中
心に時計方向に回動する。それにつれて、天蓋5はガイ
ド溝2aに沿って後方で上ハーフの上部へ移動する。ま
た裏蓋13もカム溝3rに沿って上方へ移動する。前面
蓋4が略90度回動すると、図15の様に前面に架張し
た磁気テープ14aは露出される。
【0034】図10に示す下ハーフ3のD−D断面を図
12に蓋機構も含めて示す。下ハーフ3には、最も突出
した係止部3vと3xが開口部3pを挟んで両サイドに
それぞれ設けられている。係止部3xは、3vに比べ広
い範囲となっている。この係止部3xは、後述するSカ
セット31と重ねて配置した(図38)時に、Sカセッ
トの存在する範囲の係止部3x1とその範囲外の3x2
に分けられる。3vはSカセット31の存在する範囲外
である。
【0035】この範囲外でLカセット1の側面部に近接
した位置にある係止部3vと3x2が第2の係止部で、
3x1が第1の係止部である(以降、3v、3xは単に
係止部と称する)。この係止部3v、3xは図2(a)
に示す様に前面蓋4から露出して設けられ、前面蓋4の
表面部4gとほぼ同一面となっている。
【0036】係止部3v、3xは、記録再生装置のカセ
ットホルダ(図示せず)に設けられたカセット位置規制
部材に当接し、カセットホルダ内におけるカセットの位
置規制を行うものである。その係止部3v、3xからわ
ずか窪んだ位置に係止部3v、3xと同様に開口部3p
を挟んで両サイドに設けられた蓋係止部3u、3wが構
成されている。この蓋係止部3u、3wは前面蓋4の裏
面部4h(図13参照)に当接して、前面蓋4が閉じた
ときの姿勢を決めると共に、前面蓋と下ハーフによるカ
セットの密閉性を確保するものである。
【0037】なお、以上説明した蓋係止部3u、3w、
係止部3v、3xと前面蓋4の構成およびその考え方は
すでにVHSや8ミリビデオカセットで採用されている
ものである。さらに下ハーフ3は、蓋係止部3uと係止
部3vに挟まれた位置で係止部3vよりもd3だけ窪ん
だくぼみ3sを設けている。前面蓋4では図23に示す
ように磁気テープ14aを覆う前面部4fと両側面部4
dに加え前記くぼみ3sに対応して、下ハーフ3と同一
高さで平行な平面である突起部4eを設けている。よっ
てこのくぼみ3sは前面蓋4の突起部4eによって覆わ
れているため密閉性を損う事はない。図16に示すよう
にこのくぼみ3sは供給リール8から巻き取りリール1
0に至る磁気テープ経路外にあり直接的に外気が磁気テ
ープに触れる事も少ない。
【0038】図4は、蓋ロック機構を表す図である。図
4(b)は平面図で、前面蓋4を想像線で示す。図4
(a)は側面図である。下ハーフ3の側面に軸6dを中
心として回動自在に設けられた蓋ロック爪6は図示しな
いバネにより時計方向に付勢されている。そのため、前
面蓋4の突起4cと蓋ロック爪6の爪部6aが係合し、
前面蓋4の時計方向の回動は禁止されている。この蓋ロ
ック爪6の突起6bは下ハーフ3の一部から露出するよ
うに構成され、かつ下ハーフ3のこの突起6bの前方は
切り欠かれているため、図に示すハッチング部6cの範
囲内で記録再生装置から解除部材(図示せず)を進入さ
せればカセットと干渉することなく、この蓋ロック爪6
の突起6bに当接し、蓋ロック爪6をバネに抗して反時
計方向に回動させる事が出来る。その結果、前面蓋4は
ロックが解除され、軸4aを中心に時計方向に回動させ
る事が出来る。
【0039】図16には、テープ始端及び終端を検出す
るための検出光路15を表す。下ハーフ3の始終端LE
D用孔3gに記録再生装置に設けられた発光素子を挿入
し、光路上のカセット外の位置に受光素子をそれぞれ配
置する事によりテープの始端、終端が検出できる。図1
7は蓋開放状態であるが、下ハーフ3の側面部に光路孔
16を設けて受光素子と発光素子間に光路を形成する。
この光路孔16は、前面蓋4が開放したときのみ図17
の様に露出し、前面蓋4が閉じている状態では前面蓋4
の側面4dが光路孔16を塞ぐため密閉性が確保でき
る。
【0040】次にテープに記録した情報を記録再生装置
とカセット間で授受する機能について説明する。図16
のE−E断面を図18の(b)に、F矢視図を図18
(a)に示す。17はメモリP板で、半導体メモリと外
部との信号の授受を行う4本の端子17aを備えてい
る。このメモリP板17は図16、22に示す下ハーフ
3に設けられたスリット部3tに上方から挿入されて保
持され上ハーフ2で抜け防止を構成している。このスリ
ット部3tは開口部3p側で開放しており、前述の端子
17aがこの開口部3p側に露出している。メモリP板
17の後方には始終端LED用孔3gが構成されてい
る。
【0041】図19〜図21は、記録再生装置に設けら
れた信号授受用コネクタとメモリP板17のコンタクト
状況を表す。コネクタ18は、図40にその外観を示す
が、発光素子19と4本の板バネ状のコネクタ端子20
から成り、記録再生装置に固定して設けられている。4
本のコネクタ端子20は図19で時計方向の付勢力を有
しており、メモリP板17の端子17aにそれぞれ一定
の接圧で接触している。よって、この端子17aを通じ
てメモリP板17の半導体メモリへの情報の書き込み、
読み出しが可能となる。
【0042】端子17aの位置をメモリP板17の下方
に位置させ、コネクタ端子20の屈曲部20aと端子1
7aとの接点20bの距離を大きくとることで、端子1
7aのバネ定数は小さくしてある。つまり、カセットと
コネクタ18の相対位置のばらつきによっても、メモリ
P板17に対するコネクタ端子20の接圧の変化が少な
く、安定した接圧で高信頼性の接点構成を確保できるも
のである。コネクタ端子20をU字型に構成し、屈曲部
20aを上方にしたのは、カセットの装着、取り出し操
作で、コネクタ端子20に無理な力が加わって、コネク
タ端子が変形をおこさないように保護するためである。
【0043】以上説明したLカセット1と互換性を有す
るSカセットについて説明する。図24(a)、
(b)、(c)、はSカセット31の外観平面図、側面
図及び正面図である。Sカセット31はLカセット1と
同様、主に上ハーフ32と下ハーフ33と前面蓋34と
天蓋35とから構成される。また、Sカセット31はL
カセット1よりも記録時間が短く、カセットの平面サイ
ズも小さい。厚さにおいても、Lカセット1の厚さH2
に対し、Sカセット31の厚さH4は、H2>H4とい
う関係にある。
【0044】図25は、図24の裏面図である。下ハー
フ33には、係止部33vと33xが開口部33pを挟
んで両サイドにそれぞれ設けられている。この係止部3
3v、33xは図24(b)に示す様に前面蓋34から
露出して設けられ、前面蓋34の表面部34gとほぼ同
一面となっている。係止部33v、33xは、記録再生
装置のカセットホルダ(図示せず)に設けられたカセッ
ト位置規制部材に当接し、カセットホルダ内におけるカ
セットの位置規制を行うものである。
【0045】さらに下ハーフ33には、リール孔33
a、リールロック孔33b、位置決め孔33c〜33
f、始終端LED用孔33gが構成されている。またハ
ッチング部33h〜33kは、カセット高さ基準となる
高さ受けエリア(以下サポート部と称する)でSカセッ
ト31の四隅近傍にそれぞれ独立で4カ所設けられてい
る。この4つのサポート部33h〜33kは記録再生装
置に設けるカセット高さ決めピンを配置可能な範囲を示
す。前方にある位置決め孔33e、33fは開口部33
pの両サイドに設けられサポート部33j、33kの範
囲内にある。
【0046】一方後方にある位置決め孔33c、33d
もまたサポート部33h、33iの範囲内にある。この
位置決め孔33c、33dはLカセット1の位置決め孔
3c、3dと同様Sカセット31の両側面部に極めて近
い位置に設けてある。図26(a)は図25におけるG
−G断面図、図26(b)は図25におけるH−H断面
図である。位置決め孔33c〜33fはサポート部とな
る最下面部(一点鎖線で示すライン)に構成されている
が、始終端LED用孔33gは、d4だけ窪んだ位置に
構成されている。図8、図35に示すLカセット1の下
ハーフ3の最下面部からのテープ中心高さH1とSカセ
ット31の下ハーフ33の最下面部からのテープ中心高
さH3は、テープ最大巻き径が異なる理由からH1>H
3というようにカセット全体厚さと共にLカセット1の
方が大きくなっている。そういう構成の中で、Lカセッ
ト1とSカセット31のカセット厚み方向の寸法関係は
次のようになる。
【0047】H1−d1=H3………………(1) H1−d2=H3−d4……… (2) (1)式は、2つのカセットをテープ中心を基準に考え
たとき、Lカセット1の位置決め孔3eと3fの存在す
る平面は、Sカセット31の位置決め孔33c〜33f
及びハッチング部33h〜33kの存在する平面いわゆ
る下ハーフ33の最下面部と同一高さの平面である事を
示す。図41に示すように厚さの異なるSカセット31
とLカセット1はテープ中心が同一高さとなるように位
置決め支持される。その時、下ハーフ3に構成されたL
カセット1の位置決め孔3c、3dの存在する平面つま
り窪みの高さは丁度Sカセット31の下ハーフ33の最
下面部と等しいということである。
【0048】
【0049】
【0050】(2)式は、2つのカセットをテープ中心
を基準に考えたとき、Lカセット1の始終端LED用孔
3gの存在する平面とSカセット31の始終端LED用
孔33gの存在する平面は同一高さの平面である事を示
す。
【0051】図34で示すテープ案内部53の領域は図
1で示す55と同じであるため、磁気テープがこの領域
に案内される様にポスト54を設けなければならない。
供給リール38と巻き取りリール40に始端及び終端を
係止された磁気テープ44は、下ハーフ33の前面に構
成されたテープ案内部33mに巻回されて案内されてい
る。このテープ案内部33m間に架張された磁気テープ
44aと前述の位置決め孔33eと33f間距離L1と
図16に示すLカセット1の同様の距離L3は同じであ
る。
【0052】また、Sカセット31の位置決め孔33e
と33f間距離L2もLカセット1の位置決め孔3eと
3f間距離L4と同じである。この事は、記録再生装置
側の位置決めピンを、Lカセット1とSカセット31で
共用できるということになる。その結果、図38の如く
前面に架張する磁気テープ4aと44aは同一位置とな
る。
【0053】この時、Lカセット1の後方に設けられた
位置決め孔3c、3dそしてSカセット31の後方に設
けられた位置決め孔33c、33dは当然位置が異な
る。またそれぞれカセットの側面部近傍に設けているの
でカセットのサイズも異なることから両者の位置決め孔
の相対位置関係は等しいものとはならない。
【0054】図27から図29にはリールロック機構を
示すが、基本的には、Lカセット1のリールロック機構
と同じ構成であるので、構成の説明は割愛する。ここで
Sカセット31のリールロック孔33bとLカセット1
のリールロック孔3bは図38の如く配置した場合、そ
の位置が異なるため、記録再生装置に固定した部材で両
カセットに対応することはできないが、同一形状の部材
で解除出来るように構成してあるので、Lカセット1の
リールロック解除部材である軸11を可動式とし、Sカ
セット31のリールロックも解除し得る構成とした。
【0055】図35に供給リール38の構造を表してい
るが、リール構造も基本的には、Lカセット1の供給リ
ール8と同じであるので、異なる部分のみ説明をする。
供給リール38の下面部にはリールテーブル42に当接
する環状の突起のリール受け部38fが設けられてい
る。Lカセット1では、リール受け部8fと、同心円構
成でリール保持部8gが構成されていたが、Sカセット
31では、このリール受け部38fのみとしてリール受
け部38fよりわずかに大きいリール孔33aを構成す
る事で、供給リール38の位置はこの下ハーフ33のリ
ール孔33aと供給リール38のリール受け部38fと
の嵌合により規制している。
【0056】図41にLカセット1とSカセット31を
同一リールテーブル50に装着した図を示す。図41に
おいて右側にSカセット31とリールテーブル50との
係合状態、左側はLカセット1とリールテーブル50と
の係合状態を示す。羽根部8c、円筒部8d、円錐部8
eは、Sカセット31とLカセット1は同一構成であ
り、リールテーブル50と係合し、回転力を伝達する事
ができる。Lカセット1とSカセット31では、前述し
たようにテープ中心から下ハーフまでの高さが異なるた
め、それぞれのカセットのリール受け部3f、38fも
図に示すように異なる。
【0057】しかしSカセット31のリール受け部38
fは、Lカセット1のリール受け部8fよりも小径とし
ていること、さらにLカセット1のリール受け部8fの
高さをSカセット31の下ハーフ33の最下面部よりも
低くしているので、リールテーブル50をリール受け部
38f、8fにそれぞれ当接して、それぞれのリールの
高さを保証するリール支え部50a、50bを独立に構
成できる。
【0058】次に、蓋構成と蓋開閉動作を図31〜図3
3に示すが、Lカセット1と同様、天蓋35と裏蓋43
と前面蓋34からなる。外観構成も図23に示すLカセ
ット1と同じであるが、唯一異なるのは図12に示す構
造である。Lカセット1では下ハーフ3にくぼみ3sを
設け、さらにそれに対応して、前面蓋4に一部突起4e
を設けていたが、Sカセット31では、前面蓋34と下
ハーフ33の突き合わせ部はLカセット1に見られるよ
うな突起部4eはなく、前面蓋34は磁気テープ44a
を覆う前面部44fと側面部44d(図示しないが、L
カセット1の前面蓋4の側面部4dと同じ)からなる略
コの字形状である。
【0059】図30は、蓋ロック機構を表す図である。
(a)は平面図で、(b)は側面図である。蓋ロック機
構もLカセット1と同じ構成なので、詳細な説明は割愛
する。
【0060】図34には、テープ始端及び終端を検出す
るための検出光路45を表す。下ハーフ33の始終端L
ED用孔33gに記録再生装置に設けられた発光素子を
挿入し、光路上のカセット外の位置に受光素子をそれぞ
れ配置する事によりテープの始端、終端が検出できる。
図17でLカセット1の蓋開閉と光路孔16の開閉につ
いて説明したが、Sカセット31も同様の構成である。
【0061】図36、37、39は、メモリP板17の
保持機構を示す。(2)式で説明した様に、テープ中心
を基準として、Lカセット1とSカセット31の始終端
LED用孔3g、33gの存在する平面は同一高さにあ
る。この始終端LED用孔3g、33gの上方に設けて
あるメモリP板17の位置も2つのカセットのテープ中
心からの高さ関係は同一である。また図38の様に配置
した時、Lカセット1とSカセット31のそれぞれのメ
モリP板17は共通な位置となる。つまり2つのカセッ
トを装着可能な記録再生装置では、一つのコネクタ18
で両カセットに対応できる。
【0062】図38の様にSカセット31とLカセット
1を配置した時の、記録再生装置へのカセットの位置決
めについて説明する。まず、位置決めは、両カセット共
にカセットの前方の位置と後方の位置にそれぞれ2つず
つ計4カ所あるが、この様に配置した場合は、前方の位
置決め孔3e、3f、33e、33fが共通になるた
め、Lカセット1の3e、3f、Sカセット31の33
e、33fに対して位置決めピンを設ける。それに対応
して、カセットの高さを保証するための高さ決めピンの
配置は、Lカセット1では、後方にある3h、3iにそ
れぞれ配置し、Sカセット31では、同じく後方にある
33h、33iにそれぞれ配置する事となる。
【0063】3h、3iはSカセット31とは干渉しな
いので、Lカセット1用の高さ決めピンは適当な位置を
選択できる。Sカセット31用の高さ決めピン52は図
45(a)の位置に設ける。Lカセット1を装着した時
のリール8部分の断面図を(b)に示す。(a)図に示
す高さ決めピン52の位置は、リール8のリール保持部
8gとリール受け部8fの中間の環状の凹部8hの位置
となる。すでに説明したようにSカセット31はLカセ
ット1よりもd1だけ高い位置にあるため、本来ならS
カセット31の高さ決めピン52はその高さ差d1だけ
干渉するわけだが、この環状の凹部8hは図41の拡大
図でも明らかなようにSカセット31の底面よりも高い
位置である。よって、高さ決めピン52をLカセット1
装着時に移動させなくても、リール保持部8gとリール
受け部8f間の環状の凹部8hの位置となり、干渉を避
ける事ができる。リール8は回転するが、8g、8fは
環状の突起であり、この凹部も環状の凹部であるため回
転しても干渉することはない。
【0064】位置決め孔3e、3f、33e、33fを
共通位置に配置した図38では、Lカセット1の下ハー
フ3の前面に設けられた係止部3x、3vの平面とSカ
セット31の下ハーフ33の前面部の係止部33x、3
3vの平面は同一平面となる。Lカセット1の係止部3
xは係止部3vよりも広い受け面を有し、この様に配置
したとき、前述したようにSカセット31の係止部33
xと一部重なり合う事になる第1の係止部3x1とLカ
セットの側面部近傍の第2の係止部3x2を連ならせて
構成している。一方係止部3vはSカセット31の係止
部33vとは重なることはなく、側面近傍の第2の係止
部を形成している。
【0065】図38の様にカセットを配置したとき、L
カセット1の開口部3pの横幅G1はSカセット31の
開口部33pの横幅G2よりも広くなっているが、テー
プ案内部53は大部分が55と重なっている。故に、こ
の共通部分にいずれのカセットのテープも案内できるよ
うに共通のポストを配置する事ができる。Sカセット3
1の前面蓋34の左側面部34aの位置には、Lカセッ
ト1の下ハーフ3のくぼみ3sがある。この部分を拡大
し、記録再生装置にカセット蓋開放部材56を設けた時
の関係図が図42である。
【0066】図42において、Lカセット1の蓋開閉の
ため、前面蓋4の側面部4dに当接する位置に開放ピン
(L)58が設けられ、同様にSカセット31の側面部
34の左側面部34aの位置に開放ピン(S)57が開
放ピン(L)58よりも若干低い位置に設けられてい
る。この2本の開放ピンは略コの字形状のカセット蓋開
放部材56に取付けられ、開放ピン(S)57とカセッ
ト蓋開放部材56はLカセット1の下ハーフ3のくぼみ
3s部分に位置し、下ハーフ3との干渉を避けている。
【0067】次に、図44には蓋開放ピン(S)57に
よる前面蓋44の蓋開放軌跡を示す。(a)〜(f)に
ついては、蓋開放ピン(S)57の位置を共通にしてカ
セット位置を表示している。Sカセット31の場合には
前面蓋34の左側面部34aに当接して蓋開放を行い、
蓋開放ピン(L)58とは干渉しないため、問題はな
い。図43は蓋開放ピン(L)58による前面蓋4の蓋
開放軌跡を示し、蓋開放ピン(L)58による前面蓋4
の左側面部4aとの当接及び蓋開放、また蓋開閉軌跡に
おける蓋開放ピン(S)57と前面蓋4、下ハーフ3と
の位置関係を表している。ここで、蓋開放ピン(S)5
7はLカセット1の下ハーフ3のくぼみ3sの位置、つ
まり前面蓋4の突起部4eの位置にあるが、各軌跡位置
の図で明らかなように、突起部4eと蓋開放ピン(S)
57はどの位置においても干渉していない。
【0068】次にこのようなカセットサイズの異なるテ
ープカセットの記録再生装置への装着例を説明する。図
46はLカセット1を記録再生装置に装着した図を、図
47はSカセット31を同じ記録再生装置に装着した図
を示す。磁気テープ14、及び44はガイドポスト6
6、61、62、65と、回転ヘッドシリンダー60と
キャプスタン64、ピンチローラー63によって案内さ
れる。供給リール8及び巻き取りリール10と係合する
リールテーブル50は中継ギア67の回転中心を回動軸
として回動可能に支持されている。図46ではLカセッ
ト1のリールの位置に、図47ではSカセット31のリ
ールの位置にそれぞれ移動して位置決めされる。
【0069】キャプスタン64の駆動力をベルト70に
よってセンターギア69に伝えそれに転接する駆動ギア
68で中継ギア67を選択的に駆動する。以上のよう
に、リール位置が異なってもメカニズムの負担が少なく
構成できる。
【0070】次にこの様な2つのカセットを記録再生装
置のカセット取り出し位置と記録再生が可能な位置に搬
送するカセットホルダー(図示せず)にカセットを挿入
した時の位置決めについて説明する。2つのカセットを
図38に示す配置にする場合、カセットホルダー内でも
2つのカセットを同じように配置して保持しなければな
らない。まずSカセット31は、カセットホルダーの中
央部に位置が制御される。左右方向の位置制御手段につ
いてはここでは具体的には述べないが、過去各種方法が
提案されておりその何らかの方法で左右位置を制御して
挿入される。
【0071】そうすると、下ハーフに構成された係止部
33x、33vがそれぞれカセットホルダーのカセット
挿入規制部材(図示せず)に当接してカセットホルダー
に対する位置が決まる。一方Lカセット1は、カセット
ホルダーの左右側板(図示せず)にガイドされながら同
方向から挿入される。そうすると、カセットホルダーに
設けられたカセット挿入規制部材と当接してカセットホ
ルダーに対する位置が決まる。
【0072】ここで、カセット挿入規制部材は、同一平
面上にあるが、Sカセットの係止部33Vに対応するカ
セット挿入規制部材は、Lカセット1の係止部3x、3
vよりも前面蓋4の厚さだけ窪んだ蓋係止部3uの位置
に相対向するためと3uとの間には隙間が生じる。よっ
て、Lカセット1の下ハーフ3は3V,3 X2 にて位置が
決まる。
【0073】次に、Lカセット1のみを使用する記録再
生装置のカセットホルダーにLカセット1を挿入する例
を説明する。この場合は、規制部3x、3vの特に側面
部に近い位置にカセット位置規制部材を位置させればよ
い。カセット横幅に対して十分に広い間隔でカセットを
受けることができカセットの位置規制が非常に高精度に
行われる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サイズの
異なる2つのカセットを記録再生装置に選択的に使用す
る場合は、小型カセットに設けられた係止部の1つと共
通位置に設けられた第1の係止部と、大型カセットの側
面部近傍に設けられた複数の第2の係止部の1つとでカ
セットの位置規制を行うことができる。この2つの間隔
は、小型カセットの2つの係止部間隔よりも十分大きく
とれるので、大型カセットの平面的な姿勢を高精度に位
置決めすることができる。一方、この大型カセットを単
独で使用する記録再生装置では、カセットの側面部に近
い第2の係止部を使って、カセットの横幅に近い広い間
隔でカセットの平面的な姿勢を規制する事ができる。こ
の様に、本発明は、2つのカセットを選択的に使用可能
な記録再生装置、あるいは単独で使用する記録再生装置
のどちらでも従来の方式に比べ高精度な位置規制ができ
るカセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるLカセットの平面
【図2】同Lカセットの外観平面、側面図及び正面図
【図3】同Lカセットの裏面図
【図4】同Lカセットの蓋ロック機構平面、側面図
【図5】同Lカセットのリールロック平面図
【図6】同Lカセットのリールロック動作時の断面図
【図7】同Lカセットのリールロック非動作時の断面図
【図8】同Lカセットのリールのリールテーブルへの係
合時の側面図
【図9】同Lカセットのリールの側面図
【図10】同Lカセットの下ハーフの裏面図
【図11】図10の断面A−A、B−B、C−Cを示す
【図12】図10の断面D−Dを示す図
【図13】本発明の実施の形態におけるLカセットの蓋
機構の側面図
【図14】本発明の実施の形態におけるLカセットの蓋
機構の側面図
【図15】本発明の実施の形態におけるLカセットの蓋
機構の側面図
【図16】同Lカセットの平面図
【図17】同Lカセットの蓋開放時の側面図
【図18】同Lカセットの半導体メモリ部の平面、側面
【図19】同Lカセットのメモリ呼出、書込みのコネク
タ装着の側面図
【図20】図19の正面図
【図21】図19の平面図
【図22】本発明の実施の形態におけるLカセットの
上、下ハーフの斜視図
【図23】同Lカセットの蓋機構の斜視図
【図24】同Sカセットの外観平面、側面、正面図
【図25】同Sカセットの裏面図
【図26】図25の断面G−G、H−Hを示す図
【図27】本発明の実施の形態におけるSカセットのリ
ールロック平面図
【図28】同Sカセットのリールロック動作時の断面図
【図29】同Sカセットのリールロック非動作時の断面
【図30】同Sカセットの蓋ロック機構平面、側面図
【図31】同Sカセットの蓋機構の側面図
【図32】同Sカセットの蓋機構の側面図
【図33】同Sカセットの蓋機構の側面図
【図34】同Sカセットの平面図
【図35】同Sカセットのリールのリールテーブルへの
係合時の側面図
【図36】同Sカセットの半導体メモリ部の正面図
【図37】図36の側面図
【図38】本発明の実施の形態におけるS、Lカセット
の平面図
【図39】同Sカセットの半導体メモリ部の斜視図
【図40】本発明の実施の形態におけるコネクタの斜視
【図41】本発明の実施の形態におけるS、Lカセット
のリールテーブルへの係合の側面図
【図42】同S、Lカセットの蓋開放機構平面図
【図43】同Lカセットの蓋開放軌跡の側面図
【図44】同Sカセットの蓋開放機構の側面図
【図45】同Sカセットの高さ位置決め機構の平面、側
面図
【図46】同Lカセットの記録再生装置への適用の平面
【図47】同Sカセットの記録再生装置への適用の平面
【図48】従来のテープカセットにおける蓋開閉部の側
面図
【図49】従来のテープカセットにおける蓋開放完了の
側面図
【図50】従来の大きさの異なる2つのテープカセット
の記録再生装置への適用の平面図
【符号の説明】
1 Lカセット 2 上ハーフ 3 下ハーフ 3c、3d、3e、3f 位置決め孔 3x 第1の係止部、第2の係止部 3v、3×2 第2の係止部 31 Sカセット 33 下ハーフ 33c、33d、33e、33f 位置決め孔 33x、33v 係止部 75a、75b、75c 位置規制部
フロントページの続き (72)発明者 塩見 良則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西村 彰洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−286465(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型のカセットが装着される記録再生装
    置に同様に装着でき、前記記録再生装置に設けられたカ
    セット位置決め部材が挿入される2つの位置決め孔と、
    前記記録再生装置に設けられたカセット挿入規制部材と
    当接する係止部を有した大型のカセットであって、前記
    2つの位置決め孔を小型カセットの2つの位置決め孔と
    共通位置にして配置したとき、前記記録再生装置のカセ
    ット挿入規制部材と当接する小型カセットの両側面部に
    近接して設けられた2つの係止部の1つの係止部とは共
    通な位置にある第1の係止部と、カセット両側面部に近
    接して設けた複数の第2の係止部を下ハーフに構成した
    テープカセット。
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