JPH08124256A - カセットローディング装置 - Google Patents

カセットローディング装置

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Publication number
JPH08124256A
JPH08124256A JP6253472A JP25347294A JPH08124256A JP H08124256 A JPH08124256 A JP H08124256A JP 6253472 A JP6253472 A JP 6253472A JP 25347294 A JP25347294 A JP 25347294A JP H08124256 A JPH08124256 A JP H08124256A
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JP
Japan
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cassette
front lid
receiver
small
guard panel
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Application number
JP6253472A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Uchiumi
充朗 内海
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08124256A publication Critical patent/JPH08124256A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カセット受けにガードパネルを設けたものにお
いて、小型でかつ構成が簡素化できるカセットローディ
ング装置を提供する。 【構成】カセット80Sを搬送するカセット受け5と、
カセット受け5の前方を開閉可能に塞ぐガードパネル9
0と、ガードパネル90に設けられて係合部93とカセ
ット前蓋当接部94を有する前蓋開放部材92と、カセ
ット受け5の水平移動により係合部93が係合する係止
部を有してカセット受け5の垂直移動によりカセット8
0Sの前蓋を開放する保持部材88とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オーディオカセット
またはビデオカセットのレコーダ等におけるカセットロ
ーディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオカセットおよびビデオ
カセットのレコーダは小型化、低コスト化がますます強
く要望されており、それにはデッキメカニズムの小型、
薄型化とともにカセットローディング装置の小型化、低
コスト化が重要となっている。その中で、カセットロー
ディング装置の小型化および薄型化は、デッキメカニズ
ムへカセットを装填する際の移動軌跡に、リール駆動軸
を回避して移動した後、カセットリールとリール駆動軸
を係合させなければならないという制約のもとで実現す
ることが必要となる。
【0003】以下に従来のカセットローディング装置に
ついてその要部を説明する。従来、カセットローディン
グ装置は図28に示すように左右の側板61に設けた各
1対のL字溝孔62と、側板61に沿って水平方向にピ
ニオンラック駆動される傾斜溝孔65を有する摺動溝カ
ム板64と、これらを貫通する左右各1対のカセットホ
ルダ支持ピン68などにより構成されていた。63は側
板61上に設けた案内ピン、67は摺動溝カム板64の
摺動を案内する溝孔、66は摺動溝カム板64に設けた
ラック、69はラック66と噛合って駆動するピニオン
である。なお、二点鎖線は摺動溝カム板64の移動後を
示し、各符号にAを付けて示す。
【0004】このように構成した従来のカセットローデ
ィング装置の動作について説明する。図28に示す装置
において、トレイまたはカセットホルダを水平移送のた
めにピニオン69で摺動溝カム板64を左方へL字溝孔
62の水平部の長さ(k)だけ駆動した後、さらに同方
向に距離(m)の駆動を行なうことにより、カセットホ
ルダ支持ピン68はL字溝62と傾斜溝孔65の両方に
案内され、傾斜溝孔65が2点鎖線で示す65Aの位置
に達したとき、カセットホルダ支持ピン68は図中の6
8Aで示される位置に下降する。カセットホルダ支持ピ
ン68は図示されていないカセットホルダの側面に立設
されているので、カセットホルダ支持ピン68の下降に
伴い、図示されていないカセットホルダもカセットを保
持して同時に下降しそのカセットがデッキの所定の位置
へと移送される。
【0005】そして、通常この移送の中の垂直移動の途
中でカセットの前蓋に、カセットの移動軌跡の内側に配
置した開放部材で係合して、回動などにより前蓋を変位
させ磁気テープを露出させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、カセット受けの前方にカセットの適正量
を越える挿入を阻止する防御部材を設けようとすると、
つぎのような問題が生じた。 (1)カセット受けと一体で移動する防御部材の移動範
囲に前蓋の開放部材が干渉し、固定の前蓋開放部材を設
置できない。
【0007】(2)また、前蓋の十分な開放を確保する
開放部材の設置位置ではカセットの垂直移動距離を多く
必要とするため、カセットローディング装置を含めた装
置全体の高さを薄くできない。 (3)さらに、上記の問題を解決するために複雑な機構
の可動式の前蓋開放部材を設置しなければならない。
【0008】この発明は、上記の課題を解決するもの
で、カセット受けにガードパネルを設けたものにおい
て、小型でかつ構成が簡素化できるカセットローディン
グ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のカセットロー
ディング装置は、カセット厚さ方向に開閉可能な前蓋を
有するカセットを搭載するカセット受けと、カセットの
前後方向に対応するカセット受けの前端に、カセット厚
さ方向に開閉可能に配置されて、カセットの搭載時の入
り過ぎを規制するガードパネルと、このガードパネルに
回動自在に設けられて、カセット受けに搭載されたカセ
ットの前蓋の開き操作部に当接するカセット前蓋当接部
を有するとともに、係合部を有する前蓋開放部材と、カ
セット受けをカセット搭載位置からカセット駆動部の対
向位置までカセットの前後方向に移送し、さらにカセッ
ト駆動部の対向位置からカセット駆動位置までカセット
厚さ方向に移送する往復移送手段と、この往復移送手段
により、カセット搭載位置からカセット駆動部の対向位
置に移動する係合部に係脱自在に係合して、前蓋開放部
材およびガードパネルを保持する係止部を有して、カセ
ット受けがカセット駆動部の対向位置からカセット駆動
位置まで移動することにより、前蓋およびガードパネル
を開き動作する保持部材とを備えたものである。
【0010】請求項2のカセットローディング装置は、
カセット厚さ方向に開閉可能な前蓋を設け、カセット下
面側に前蓋の開き操作部を形成した大カセットおよびこ
れと同構成の小カセットをローディングするカセットロ
ーディング装置であって、枠体と、この枠体に移動自在
に設けられたトレイと、大カセットのカセット下面を受
ける大カセット受け部を有し、この大カセット受け部の
底面に所定の深さに凹設されて、大カセットと同構成の
小カセットを受ける小カセット受け部を有して、トレイ
にカセット厚さ方向に移動自在に支持されたカセット受
けと、トレイに対して、カセット厚さ方向のカセット下
面と反対向きにカセット受けを付勢するばねと、大カセ
ットの前後方向のカセット受けの前端に、カセット厚さ
の方向に開閉可能に配置されて、大カセットの搭載時の
入り過ぎを規制するガードパネルと、このガードパネル
に回動自在に設けられて、小カセット受けに搭載された
小カセットの開き操作部に当接する小カセット前蓋当接
部を有するとともに、第1の係合部を有する第1の前蓋
開放部材と、ガードパネルに回動自在に設けられて、カ
セット受けに搭載された小カセットの前蓋の前面に対向
し、カセット受けに搭載された大カセットの前蓋の開き
操作部に当接する大カセット前蓋当接部を有するととも
に、第2の係合部を有する第2の前蓋開放部材と、枠体
に移動自在に設けられたトレイを、その移動方向に沿っ
てカセット搭載位置からカセット駆動部の対向位置まで
カセットの前後方向に移送し、さらにカセット駆動部の
対向位置からカセット駆動位置までカセット受けをカセ
ット厚さ方向に移送する往復移送手段と、枠体に設けら
れて、カセットの前後方向に移送する過程でばねに抗し
て大カセットおよび小カセットのカセット下面と反対側
の表面を支持する摺接部を有する押さえ部材と、枠体に
設けられて、往復移送手段によりカセット搭載位置から
カセット駆動部の対向位置に移動する第1の係合部に係
脱自在に係合して前蓋開放部材およびガードパネルを保
持する第1の係止部を有し、カセット受けがカセット駆
動部の対向位置からカセット駆動位置まで移動すること
により前蓋およびガードパネルを開き動作する第1の保
持部材と、枠体にカセットの前後方向に移動可能に設け
られ、小カセットをカセット受けに搭載した状態で往復
移送手段によりカセット搭載位置からカセット駆動部の
対向位置に移動する第2の前蓋開放部材により押動さ
れ、かつ大カセットをカセット受けに搭載した状態で往
復手段によりカセット搭載位置からカセット駆動部の対
向位置に移動する第2の係合部に係脱自在に係合して、
前蓋開放部材およびガードパネルを保持する第2の係止
部を有し、カセット受けがカセット駆動部の対向位置か
らカセット駆動位置まで移動することにより前蓋および
ガードパネルを開き動作する第2の保持部材とを備えた
ものである。
【0011】請求項3のカセットローディング装置は、
請求項2において、第2の前蓋開放部材はカム腕を有
し、また大カセットをカセット受けに搭載した状態で往
復移送手段によりカセット搭載位置からカセット駆動部
の対向位置に移動するカム腕が摺動して、前蓋を部分的
に開くように大カセット前蓋当接部を回動させるカム面
を形成した移動部材を有し、小カセットをカセット受け
に搭載した状態で往復移送手段によりカセット搭載位置
からカセット駆動部の対向位置に移動するカム腕から離
れるように、移動部材を、第2の保持部材に連動してカ
セット幅方向に移動可能に枠体に設けたものである。
【0012】請求項4のカセットローディング装置は、
請求項2または請求項3において、カセット駆動部の対
向位置からカセット駆動部に移動するカセット受けに連
動してトレイに係合し、トレイのカセット搭載位置への
移動を規制する留め部材を枠体に有するものである。
【0013】
【作用】請求項1のカセットローディング装置によれ
ば、カセット受けにカセットが載置された段階で前蓋開
放部材のカセット前蓋当接部が前蓋の開き操作部に係合
し、カセット受けがカセット搭載位置からカセット駆動
部の対向位置へ移動することにより前蓋開放部材および
ガードパネルが保持部材に保持され、さらにカセット受
けがカセット駆動部の対向位置からカセット駆動部に移
送される動作で保持部材に保持された前蓋が開くととも
にカセットの前方のガードパネルが開く。このようにガ
ードパネルと前蓋開放部材が一体で開閉動作するので相
互に干渉することがない。したがって、ガードパネルを
設けても小型でかつ構成を簡素化することができる。
【0014】請求項2のカセットローディング装置によ
れば、小カセット受けをカセット受けに所定の深さに形
成するとともに、カセット受けに搭載した大カセットま
たは小カセットの上面を押さえ部材に当接するようにば
ねでカセット受けを付勢したため、小カセットと大カセ
ットとでカセット受けの高さが異なるので、小カセット
を搭載したカセット受けがカセット搭載位置からカセッ
ト駆動部の対向位置に移動したとき大カセットの保持部
材を前方に押動して係合することがない。したがって、
請求項1の作用のほか、大カセットおよび小カセットを
ローディングする際にも構造が複雑にならない。
【0015】請求項3のカセットローディング装置によ
れば、請求項2の作用のほか、カセット受けをカセット
搭載位置からカセット駆動部の対向位置へ移動する過程
で、カム腕がカム面に摺動してカセットの前蓋が部分的
に開くことができるので、カセット駆動部の対向位置か
らカセット駆動部への移送距離を短縮でき、薄形化が可
能となる。しかも小カセットを搭載したカセット受けが
カセット搭載位置からカセット駆動部の対向位置へ移送
されたときに第2の保持部材の動作に連動して移動部材
がカム腕から離れるようにしているので、簡単な構成に
より小カセットのときにカム腕がカム面を摺接するのを
防止することができる。
【0016】請求項4のカセットローディング装置によ
れば、請求項2または請求項3の作用のほか、カセット
搭載位置からカセット駆動部の対向位置に移動したカセ
ット受けを支持したトレイに留め部材が係合するので、
カセット受けがカセット駆動部の対向位置からカセット
駆動部に移動している最中に、トレイがカセット駆動部
の対向位置からカセット搭載位置へ不用意に移動するの
を確実に防止することができる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図27に示
す。まず、図25は本発明のカセットローディング装置
に使用するテープカセットの平面図、図26はその側面
図、図27は正面図である。これらの図において、80
はテープカセット、81はカセット本体、82は前蓋、
83は上蓋、84は蓋ロック解除爪、85はカセット本
体の一部、86は装置側のロック解除部材9,10(後
述)の挿入溝でロック解除部材10により蓋ロック解除
爪84を押圧変位させて前蓋82のロックを解除した
後、前蓋82をカセット厚さ方向に押し上げることによ
り前蓋82の開放ができる。このような基本構成をも
ち、横幅、奥行、厚さが異なってはいるが、テープ引出
し部材の挿入部である開口部(図示せず)がほぼ同じで
ある相似形の大、小2種類のテープカセットが提案され
ているので、以下大カセットを80Lで、小カセットを
80Sで示す。
【0018】以下本発明の実施例について、トレイ方式
のカセットローディング装置により図面を参照しながら
説明する。なお、本実施例では基本的に左右対称の構造
になっているので、特にことわりのない場合を除き右側
面で動作を説明する。図1から図23において、1は枠
体の側板で左右に1対設けられている(たとえば図1,
図5)。2は載置されたカセットを水平方向に移送する
トレイ、3は支持アームでトレイ2の両側内後端部に回
動可能に軸支されている(図12)。4は支持アーム3
の支軸である。
【0019】5はカセット受けで一方向にばねで付勢さ
れて姿勢制御され支持アーム3の先端部に軸支されてい
る。6は小カセット受けを形成する小カセット載置部で
カセット受け5の主面から所定の深さに一段低く形成さ
れていることによって小カセット80Sを位置決めでき
るようになっている(図9)。7は大カセット載置部で
カセット受け5の外周部を曲げ起こして形成され大カセ
ット80Lを位置決めする(図19)。8は支持アーム
3の先端に設けてカセット受け5を支持するカセット受
け支軸である。
【0020】9は大カセット80Lの蓋ロック解除部
材、10は小カセット80Sの蓋ロック解除部材であ
る。これらの蓋ロック解除部材9,10は、図18に示
すようにカセット受け5の裏面にカセット前後方向に密
着摺動可能に装着された部材9aの一部に折曲により形
成されてカセット受け5のスリット5aより前面に貫通
して突出し、ばね9bによりカセット前後方向の後方
(方向Aと反対向き)に付勢されている。そして、カセ
ット受け5のカセット搭載位置で枠体の規制部により規
制されてばね9bを圧縮している。したがって、カセッ
ト搭載位置からカセット受け5がカセット駆動部の対向
位置に移動するとき部材9aが規制を解除されるのでば
ね9bの復元動作により部材9aがカセット前後方向の
後方に移動し、このときの蓋ロック解除部材9,10の
後方移動により、カセット受け5に搭載された小カセッ
ト80Sまたは大カセット80Lの蓋ロック解除爪84
がロック解除される。
【0021】11はカセット受け5の大カセット80L
の位置決め突起、12は小カセット80Sの位置決め突
起でいずれもカセット受け5上に設けられている。13
はガイドローラ(図5,図9)で、両側板1の内側面に
複数個ずつ設けられトレイ2に設けた後述の溝51に嵌
合し、トレイ2の水平方向移動の案内をする。これによ
りトレイ2を枠体に移動自在に支持する。
【0022】14はピニオンで、枠体の側板1の外側に
設けた両側副板15上に立設された支軸36上で回転
し、トレイ2のラック53(図5)と噛み合い、トレイ
2を駆動する。16は同期ギヤで左右同位相で回転し、
左右のピニオン14に回転力を同期して伝達する。17
は同期軸で、左右の同期ギヤ16が両端に一体的に取り
つけられている。このような構成により、同期ギヤ16
の一方をモータ駆動することによりピニオン14が回転
しラック53が移動するのでトレイ2が移動可能とな
り、トレイ2をカセット受け5のカセット搭載位置とカ
セット駆動部の対向位置との間を移送する移送手段を構
成する。
【0023】18は押さえ部材となる押え板(図9,図
7)で、側板1に軸18aにより軸支されている。押え
板18の下面にはカセット上面を案内規制する摺接部1
9が形成され(図7)、後述の上板33(図5,図9)
により位置出しされ磁力などを応用して軽微な力で保持
されている。20は押え板支軸、21はローラで押え板
支軸20に支持され、カセット受け5に載置するカセッ
ト80S,80Lの上面を案内規制する。22は一対の
カセット押えばねで基部が押え板18の上面に固定さ
れ、それぞれ先端が2つに分岐して、押さえ板18より
もカセット前方向Aに突出し、大カセット押え部23お
よび小カセット押え部24を形成している。このような
構成により、小カセット80Sおよび大カセット80L
はいずれもカセット搭載位置からカセット駆動部の対向
位置までの移動中に上面が同じ摺接部19に支持される
ので、小カセット80Sと大カセット80Lの厚さの相
違および小カセット受けの深さに起因して、ばね32に
支持されたカセット受け5の高さが、小カセット80S
を搭載している場合と、大カセット80Lを搭載してい
る場合とで異なったものとなる。
【0024】25は移送手段の一部を構成するカム部材
(図5)で、支軸29と同心に形成した扇形ギヤ部2
6、回動範囲規制ピン27、傾斜カム面28を備えてい
る。29はカム部材25の支軸で両側板1に取り付けら
れている。30はカム部材25をカセット厚さ方向の上
方に付勢するばねである。31はシャーシ(図7)であ
り、テープ駆動装置(図示せず)等を備えるとともに左
右両側板1を下部で結合させ、上板33などとともに1
つの枠体を構成する。35はリール駆動軸でシャーシ3
1上に設けられ、カセット駆動部の対向位置からカセッ
ト駆動部に移動してきた大カセット80Lおよび小カセ
ット80Sに対して、図示されていない装置によりシャ
ーシ31の上面でカセットの大小に応じて接近・離間
し、テープ駆動またはテープから離脱可能にしている。
【0025】32は支持アーム3を上方に付勢するばね
(図5)で、トレイ2を回動自在に支持した支持アーム
3をカセット厚さ方向の上方に常に付勢し、トレイ2の
一部に当接させることなどにより最大位置を規制してい
る。また支持アーム3には、カム部材25の扇形ギヤ部
26に対応したギヤ部44が形成されている(図9)。
【0026】37は移送手段の一部を構成するカム押圧
板(図5)で、端部にカム押圧部38を設け、下面にピ
ニオン14と噛合するラック39を形成し、複数のピン
40を植立している。一方、トレイ2には、図5で示さ
れるように、側面に溝51を形成しており、この溝51
にガイドローラ13が嵌合しトレイ2の水平方向の移動
を案内するとともに、溝51の底部に複数の案内溝52
が形成されている。また側面には端部に欠歯部56(図
9)を有するラック53を設け、後端には支持アーム3
を軸支する嵌合孔54が形成され、また側部の内部にカ
ム押圧板37を嵌合させる溝55が形成されている。
【0027】またカム押圧板37は、ピン40をトレイ
2の案内溝52に内面から貫通し、またその躯体をトレ
イ2の溝55に嵌合させてトレイ2の側部で摺動可能に
取り付けられ、引張ばね41でカセット前後方向の後方
(矢印Aと反対向き)に付勢され、ピン40を案内溝5
2の端部に付勢している。これによりカム押圧板37の
ラック39とトレイ2のラック53の歯の位相が合わせ
られる。
【0028】また押え板18には、その両側部に一端を
開放して高さ方向に2段に形成された横溝48、49が
設けられており(図5)、横溝48は小カセット使用時
のカセット受け支軸8が係合し、横溝49は大カセット
使用時のカセット受け支軸8が係合する。これは、大カ
セット80Lと小カセット80Sのカセット厚さの違い
およびカセット受け5の小カセット受けの深さ、ならび
に大カセット80Lと小カセット80Sの各上面がとも
に押さえ板18の摺接部19に当接して摺動することに
起因している。
【0029】また、図15で示すように側板1には留め
部材113が、側板1に軸112で回動自在に軸支さ
れ、トレイ2に形成された凹部114と係合可能な鈎状
突起115を有し、先端部111を押え板18に載せら
れて下方への回動を制止され、押え板18がカセット厚
さ方向の下方に回動することにより、鉤状突起115が
凹部114に係合し、カセット受け5がカセット駆動部
の対向位置からカセット駆動部に移送される過程で、ト
レイ2のカセット搭載位置への移動を規制している。
【0030】90はカセットの前後方向に対応するカセ
ット受け5の前端に、カセット厚さ方向に開閉可能に配
置されて、カセットの搭載時の入り過ぎを規制するガー
ドパネルで、トレイ2の両側内後端部に回動可能に軸支
された支持アーム3に回動自在に軸91で軸支されてい
る。92は小カセット80Sの前蓋を開閉する第1の前
蓋開放部材で、ガードパネル90に軸99で軸支され第
1の係合部93(図9)および小カセット80Sの前蓋
当接部94を有している。第1の係合部93は軸99の
上側に形成された角形の孔を実施例としている。
【0031】95は大カセット80Lの第2の前蓋開放
部材で、第1の前蓋開放部材92と同様にガードパネル
90に軸99で軸支され、第2の係合部96、大カセッ
ト80Lの前蓋当接部97およびカム腕98を有してい
る。第2の係合部96は軸99の上側に形成された角形
の孔を実施例としている。また枠体には、第1の前蓋開
放部材92の水平移動の終点、すなわちカセット搭載位
置から到達するカセット駆動部の対向位置の位置で、第
1の前蓋開放部材92の第1の係合部93に対応した第
1の係止部を有した第1の保持部材88が上板33など
に固定されている。また、第2の前蓋開放部材95の水
平移動の終点で、第2の前蓋開放部材95の第2の係合
部96に対応した第2の係止部を有する第2の保持部材
89が、上板33などに軸89aにより先端がカセット
前後方向に回動可能に設けられ、ばねにより図1の姿勢
に付勢されて上板33に支持されている。
【0032】さらに、第2の前蓋開放部材95のカム腕
98に当接して第2の前蓋開放部材95を回動変位させ
る移動部材100が、第2の保持部材89と連動して回
動するように上板33などに軸100aにより軸支され
ている。すなわち、大カセット80Lを搭載したカセッ
ト受け5がカセット搭載位置からカセット駆動部の対向
位置に移動する過程で、カム腕98が摺動して前蓋82
を部分的に開くように大カセット前蓋当接部96を回動
させるカム面を移動部材100に形成し、小カセット8
0Sを搭載したカセット受け5がカセット搭載位置から
カセット駆動部の対向位置に移動する過程で、移動部材
100のカム面がカム腕98を摺動しないように、移動
部材100を第2の保持部材89に連動してカセット幅
方向に移動可能にしている。
【0033】図17に、平面図でトレイ2に組付けられ
る部材を示す。前記したように図1の矢印Aの方向とな
るトレイ2の後端部に一対の支持アーム3が軸4により
回動自在に軸支されており、支持アーム3にはカセット
受け5がカセット受け支軸8で支持され、さらにガード
パネル90が支持アーム3に軸91で支持され、小カセ
ット用の第1の前蓋開放部材92、大カセット用の第2
の前蓋開放部材95を軸99で回動自在に保持してい
る。
【0034】以上のように構成されたカセットローディ
ング装置のカセット装填動作(ローディング動作)につ
いて説明する。まず、大小それぞれのカセットのトレイ
への装填時、つまりトレイ2の引出し状態であるカセッ
ト搭載位置において、支持アーム3は付勢ばね32の付
勢力で上方へ付勢される一方で支持アーム3の上端をロ
ーラ21の大径部と当接させている。つまりカセット受
け5は支持アーム3の先端でカセット受け支軸8により
軸支され、支持アーム3の上端の形状によりその高さを
任意の高さに設定される。また、カセット受け5の前方
に大小それぞれのカセットの前端と一定の隙間をもって
ガードパネル90が装着されているので、大小それぞれ
のカセットの装填時におおよその配置の目安を与えるこ
とが可能で、また異物の誤挿入を防止可能となってい
る。
【0035】小カセット80Sの装填の場合には、上の
状態から小カセット80Sをカセット受け5の小カセッ
ト載置部6に載せると、小カセット80Sは小カセット
載置部6および小カセット用位置決め突起12により保
持されると同時に、ガードパネル90に軸99で軸支さ
れた第1の前蓋開放部材92の小カセット前蓋当接部9
4に小カセット80Sの前蓋開放係止部となる前蓋82
の開き操作部が載る。
【0036】この状態から図示されていない駆動源から
の動力が同期ギヤ16およびピニオン14を介してトレ
イ2のラック53に伝えられ、トレイ2がカセット前後
方向の前方となる矢印Aの方向に水平移動し、トレイ2
の引込みが開始される。トレイ2の引込みが開始される
と、小カセット載置部6および小カセット用位置決め突
起12により保持された小カセット80Sはローラ21
の大径部に当接する支持アーム3の上端の形状に応じて
高さを変化しながら徐々に引込まれ、やがて小カセット
80Sの上面がローラ21、さらに押え板18の摺接部
19で規制され水平移動され、小カセット80Sは所定
の小カセットの供給および巻取リールの位置にあるテー
プ駆動軸35の上方すなわちテープ駆動部の対向位置へ
と移送される。この間に蓋ロック解除部材10を有する
部材9aのばね9bが復帰動作することにより、蓋ロッ
ク解除部材10が小カセット80Sと相対移動して、蓋
ロック爪114を解除する。
【0037】水平移動の終点付近であるテープ駆動部の
対向位置では、まず、ガードパネル90に軸99で軸支
された第1の前蓋開放部材92の第1の係合部93が第
1の保持部材88の舌片状の第1の係止部(88)に係
合する(図9)。このときカセット受け5は大カセット
80Lを搭載した場合よりも高い位置であるので、ガー
ドパネル90に軸99で軸支された第2の前蓋開放部材
95は、第2の保持部材89に当接して第2の保持部材
89を軸89aを中心に回動変位させ(図12)、第2
の前蓋開放部材95と第2の保持部材89は係合しな
い。この第2の保持部材89の回動に連動して移動部材
100も軸100aを中心に回動してカセット幅方向に
移動するため、第2の前蓋開放部材95のカム腕98と
移動部材100の係合が成立せず第2の前蓋開放部材9
5が回動変位することがない。
【0038】一方で、カセット受け支軸8は、カセット
受け5の小カセット載置部6に搭載された小カセット8
0Sの上面が押え板18の摺接部19と摺接移動するこ
とにより決定される高さで水平移動し、その先端部が押
え板18の側部に設けた横溝48に係合する。さらに、
トレイ2の両側内後端部に軸支された支持アーム3は、
小カセット80Sと押え板18の摺接部19で水平移動
の高さをきめられたカセット受け5と軸8で連結されて
いるため、支持アーム3の先端の高さが一定に保たれて
移動し、これにより支持アーム3のギヤ部44もその回
動軸からの距離の比により決定される一定の高さで水平
移動してカム部材25のギヤ部26と係合する(図1
5)。
【0039】大カセット80Lの装填の場合には、同じ
ようにトレイ2がいっぱいに引き出された状態のカセッ
ト搭載位置で大カセット80Lをカセット受け5の大カ
セット載置部7に載せると、大カセット80Lは大カセ
ット載置部7および大カセット用位置決め突起11によ
り保持されると同時に、ガードパネル90に軸99で軸
支された第2の前蓋開放部材95の大カセット前蓋当接
部97に大カセット80Lの前蓋開放係止部である前蓋
の開き操作部が載る。
【0040】この状態から小カセット80Sと同様に駆
動源からの動力が同期ギヤー16、ピニオン14を介し
てトレイ2のラック53に伝えられ、トレイ2がA矢方
向に水平移動しトレイ2の引込みが開始される。トレイ
2の引込みが開始されると、大カセット載置部7および
大カセット用位置決め突起11により保持された大カセ
ット80Lは、ローラ21の大径部に当接する支持アー
ム3の上端の形状に応じて高さを変化しながら徐々に引
込まれ、やがて大カセット80Lの上面がローラ21、
さらに押え板18の摺接部19で規制されて水平移動
し、大カセット80Lはカセット搭載位置から所定の大
カセット80Lの供給および巻取リールの位置にあるテ
ープ駆動軸31の上方となるカセット駆動部の対向位置
へと移送される。
【0041】この間に、カセット受け5に設けた部材9
aがばね9bの復帰力により動作して、大カセット80
Lに対してロック解除部材9が相対移動することにより
蓋ロック解除爪84を解除する。このとき、カセット受
け支軸8の高さは小カセット80Sと大カセット80L
の高さの差、およびカセット受け5の大小それぞれの載
置部6,7の高さの差分低い位置となっている。
【0042】水平移動の終点付近となるカセット駆動部
の対向位置付近では、まず、ガードパネル90に軸99
で軸支された第2の前蓋開放部材95のカム腕98が移
動部材100のカム面と当接して回動し、大カセット8
0Lの前蓋の開き操作部に当接した第2の前蓋開放部材
95の大カセット前蓋当接部97の回動により大カセッ
ト80Lの前蓋82を全開の一部となる所定角度開く。
これに引き続いて、ガードパネル90に軸99で軸支さ
れた第2の前蓋開放部材95の角形孔を実施例とする第
2の係合部96が第2の保持部材89の舌片状の第2の
係止部(89)に係合する。
【0043】このときガードパネル90に軸99で軸支
された第1の前蓋開放部材92は、小カセット80Sを
搭載したときよりも低い方へ高さ差が生じているので、
上板33などに固定された第1の保持部材88とは係合
することがない。一方で、カセット受け支軸8はカセッ
ト受け5の大カセット載置部7に搭載された大カセット
80Lの上面が押え板18の摺接部19と摺接移動する
ことにより決定される高さで水平移動し、その先端部が
押え板18の側部に設けた横溝49に係合する。
【0044】さらに、トレイ2の両側内後端部に軸支さ
れた支持アーム3は、大カセット80Lと押え板18の
摺接部19で水平移動の高さをきめられたカセット受け
5とカセット受け支軸8で連結され、小カセット80S
の場合より一段低い高さで支持アーム3の先端の高さが
一定に保たれて移動し、これにより支持アーム3のギヤ
部44もその回動軸からの距離の比により決定される一
定の高さで水平移動してカム部材25のギヤ部26と係
合する。
【0045】小カセット80Sの場合も、大カセット8
0Lの場合も、カセット受け5がカセット駆動部の対向
位置となる状態でトレイ2のラック53の欠歯部56
(図19,図23)がピニオン14と対向するためトレ
イ2の水平移動は停止し、以降のピニオン14の回転に
よってピニオン14と噛合するカム押圧板37のラック
39によりカム押圧板37だけがばね41の付勢力に抗
して水平方向に駆動され移動する。このカム押圧板37
の水平移動により、その端部のカム押圧部38がカム部
材25の傾斜カム部28を押圧し、カム部材25を軸2
9を中心に反時計方向に回動させる。そしてカム部材2
5の反時計方向への回動は扇形ギヤー26を介して支持
アーム3を反時計方向に回動させる(図21,図2
3)。
【0046】この支持アーム3の回動により、カセット
受け支軸8で連結したカセット受け5とともにカセット
を降下させてカセット駆動部に移動させ、同時にカセッ
ト受け支軸8を介し横溝48あるいは49で係合した押
え板18も軸18aを中心に回動して下方に変位させら
れる。この押え板18の下方への回動とともに、押え板
18の上面に乗っていた留め部材113も自重で回動
し、一部に形成した鈎状突起115がトレイ2に形成さ
れた凹部114に係合し、押え板18の下降時にトレイ
2をカセット駆動部の対向位置となる引き込み位置で保
持する。また一方で、押え板18に固定されたカセット
押えばね22の押え部23あるいは24がカセット上面
に当接し、押え板18の回動角の増大にともなって徐々
に変位量が増大し、カセットを押圧するちからも増大し
てシャーシ上の所定位置に確実にカセットを演奏所定位
置にセットし、図21,図23に示す状態となる。
【0047】また、この小カセット80Sあるいは大カ
セット80Lとカセット受け5の垂直移動時には、ガー
ドパネル90に軸支された第1の前蓋開放部材92の第
1の係合部93は第1の保持部材88の第1の係止部
と、あるいは第2の前蓋開放部材95の第2の係合部9
6は第2の保持部材89の第2の係止部と係合した状態
を保つ。これによりカセットおよびカセット受け5の垂
直移動とは分離して、第1の前蓋開放部材92あるいは
第2の前蓋開放部材95は第1の保持部材88あるいは
第2の保持部材89で保持固定される。
【0048】これらの前蓋開放部材92,95の固定保
持により、カセット受け5に保持され垂直移動するカセ
ットと前蓋開放部材92,95の相対的な移動が発生
し、それぞれの前蓋開放部材92,95の前蓋当接部9
4,96に当接したカセットの前蓋82が回動開放され
る。カセット受け5のカセット駆動部の位置となるシャ
ーシ31への着座において、大小それぞれのカセットの
厚みの差を解消する仕組みをさらに詳しく説明する。
【0049】カム押圧板37のカム押圧部38で押圧変
位され回動するカム部材25の回動角は一定であるが、
前述の説明のように大小それぞれのカセットの上面が押
え板18の摺接部19で摺接することでカセット受け5
およびカセット受け支軸8の高さが決まり、カセット受
け支軸8の高さで支持アーム3の先端の高さおよびギヤ
部44の高さがきまる。
【0050】これにより支持アーム3のギヤ部44とカ
ム部材25の扇形ギヤ部26とが、大小のカセットで1
歯分ずれて噛み合い、大小それぞれのカセットにカム部
材25の回動変位が同量加わる。これによって、カセッ
ト駆動部となる位置では、大カセット80Lの場合には
カセット受け5の降下位置は小カセットの場合より低い
位置となるため、大カセット載置部7に載置した大カセ
ット80Lも、小カセット載置部6に載置した小カセッ
ト80Sも、それぞれがテープ中心高さが一致するよう
に演奏所定位置に降下され着座する。
【0051】なお、ギヤ部44と扇形ギヤ部26のギヤ
ピッチは、この大小カセットの厚み差と、小カセット受
けの載置部7の深さと、カセット受け支軸8の回動半径
と支持アーム3のギヤ部44のピッチ半径の比により設
定される。以上のように、大小それぞれのカセットが確
実にシャーシ31上の所定の位置に移送装填されカセッ
トローディング動作が完了する。次にカセットの排出、
つまりアンローディング動作の説明をする。すなわち、
カセットのアンローディング動作は上述の動作の逆とな
り、ピニオン14の逆回転でカム押圧板37を傾斜カム
面28に沿ってカセット前後方向の後方すなわちA矢方
向の逆に移動し、カム部材25がばね30の付勢力で、
支持アーム3が付勢ばね32の付勢力でそれぞれ時計方
向に回動し、カセット受け5を図12および図15に示
すカセット駆動部の対向位置に上昇させる。
【0052】これにより、ガードパネル90に軸支され
た第1の前蓋開放部材92の小カセット前蓋当接部94
あるいは第2の前蓋開放部材95の大カセット前蓋当接
部94による大小それぞれのカセットの前蓋82の開状
態から解放され、それぞれのカセットに内装された付勢
バネにより前蓋82が閉じる。さらに、この位置では第
1の前蓋開放部材92の第1の係合部93と第1の保持
部材88の第1の係止部との係合、あるいは第2の前蓋
開放部材95の第2の係合部96と第2の保持部材89
の第2の係止部との係合も水平方向の移動で解放するこ
とが可能となる。
【0053】この状態から、さらにピニオン14を同回
転させることにより、トレイ2とカム押圧板37を一体
的に駆動して水平方向に移動させ、図1および図5に示
すカセットの挿脱可能なトレイ引出し位置すなわちカセ
ット搭載位置に移動させアンローディング動作を終了す
る。このように、本実施例によれば、カセット受け5に
カセットが載置された段階で前蓋開放部材92,95の
カセット前蓋当接部94,97が前蓋82の開き操作部
に係合し、カセット受け5がカセット搭載位置からカセ
ット駆動部の対向位置へ移動することにより前蓋開放部
材92,95およびガードパネル90が保持部材88,
89に保持され、さらにカセット受け5がカセット駆動
部の対向位置からカセット駆動部に移送される動作で保
持部材88,89に保持された前蓋82が開くとともに
カセットの前方のガードパネル90が開く。このように
ガードパネル90と前蓋開放部材92,95が一体で開
閉動作するので相互に干渉することがない。したがっ
て、ガードパネル90を設けても小型でかつ構成を簡素
化することができる。
【0054】またガードパネル90を水平移動位置に維
持しているので、ガードパネル90や前蓋開放部材9
2,95が、磁気ヘッドを搭載した回転ドラムや他のデ
ッキ部の機能部品などと干渉するのを避けることが可能
となり、この点からも装置の小型化に効果を発揮する。
また小カセット受けをカセット受け5に所定の深さに形
成するとともに、カセット受け5に搭載した大カセット
80Lまたは小カセット80Sの上面を押え板18に当
接するようにばね30でカセット受け5を付勢したた
め、小カセット80Sと大カセット80Lとでカセット
受け5の高さが異なるので、小カセット80Sを搭載し
たカセット受け5がカセット搭載位置からカセット駆動
部の対向位置に移動したとき大カセット80Lの保持部
材89を前方に押動して係合することがない。したがっ
て、大カセット80Lおよび小カセット80Sをローデ
ィングする際にも構造が複雑にならない。
【0055】また、実施例は、移動させたいトレイ2が
直接ピニオン14で駆動され、支持アーム3の変位は、
その先端がカセット受け5の上下動に必要な範囲の回動
だけとなるので、動作に必要なスペース、構成部品数が
極めて少なくなり装置の小型化、薄型化と構成の簡素化
ができる。さらに、カセット受け5をカセット搭載位置
からカセット駆動部の対向位置へ移動する過程で、カム
腕98が移動部材100のカム面に摺動してカセットの
前蓋82が部分的に開くことができるので、カセット駆
動部の対向位置からカセット駆動部への移送距離を短縮
でき、薄形化が可能となる。しかも、小カセット80S
を搭載したカセット受け5がカセット搭載位置からカセ
ット駆動部の対向位置へ移送されたときに第2の保持部
材89の動作に連動して移動部材100がカム腕98か
ら逃げるようにしているので、簡単な構成により小カセ
ット80Sのときにカム腕98がカム面を摺接するのを
防止することができる。なお、前蓋解放部材92にも前
蓋解放部材95と同様な構成を設けて、前蓋解放部材9
2を水平動作の中で回動させて垂直動作の前に前蓋82
を所定の角度開くことにより、垂直移動距離をさらに小
さくしてもよい。
【0056】また、カセット搭載位置からカセット駆動
部の対向位置に移動したカセット受け5を支持したトレ
イ2に留め部材83が係合するので、カセット受け5が
カセット駆動部の対向位置からカセット駆動部に移動し
ている最中に、トレイ2がカセット駆動部の対向位置か
らカセット搭載位置へ不用意に移動するのを確実に防止
することができる。
【0057】なお、この実施例ではトレイ方式のカセッ
トローディング装置に応用したもので説明したが、この
発明のトレイはカセットを保持する部材を含むものであ
り、カセットの装填を水平動作と垂直動作で行うもので
あれば、たとえばスロットイン方式のカセットローディ
ング装置にも応用できる。また、本実施例においてガー
ドパネル90を両翼の支持アーム3に軸支したが、支持
アーム3だけでなく支軸の位置を適宜設定することによ
り、垂直移動によりカセットの前蓋82を前蓋解放部材
92,95で開放することが可能とするように、たとえ
ばカセット受け5などに軸支することも可能である。
【0058】なお、この実施例で、大小のカセットの装
填に応じてリール駆動軸31を移動する機構について触
れていないが、従来のようにカセット受け5などに大小
カセットの判別スイッチを設けて、カセット受け5など
に大小カセットが置かれた時点で別設の移動装置でリー
ル駆動軸31を移動することなどにより対応することが
できる。
【0059】
【発明の効果】請求項1のカセットローディング装置に
よれば、カセット受けにカセットが載置された段階で前
蓋開放部材のカセット前蓋当接部が前蓋の開き操作部に
係合し、カセット受けがカセット搭載位置からカセット
駆動部の対向位置へ移動することにより前蓋開放部材お
よびガードパネルが保持部材に保持され、さらにカセッ
ト受けがカセット駆動部の対向位置からカセット駆動部
に移送される動作で保持部材に保持された前蓋が開くと
ともにカセットの前方のガードパネルが開く。このよう
にガードパネルと前蓋開放部材が一体で開閉動作するの
で相互に干渉することがない。したがって、ガードパネ
ルを設けても小型でかつ構成を簡素化することができる
という効果がある。
【0060】請求項2のカセットローディング装置によ
れば、小カセット受けをカセット受けに所定の深さに形
成するとともに、カセット受けに搭載した大カセットま
たは小カセットの上面を押さえ部材に当接するようにば
ねでカセット受けを付勢したため、小カセットと大カセ
ットとでカセット受けの高さが異なるので、小カセット
を搭載したカセット受けがカセット搭載位置からカセッ
ト駆動部の対向位置に移動したとき大カセットの保持部
材を前方に押動して係合することがない。したがって、
請求項1の効果のほか、大カセットおよび小カセットを
ローディングする際にも構造が複雑にならない。
【0061】請求項3のカセットローディング装置によ
れば、請求項2の効果のほか、カセット受けをカセット
搭載位置からカセット駆動部の対向位置へ移動する過程
で、カム腕がカム面に摺動してカセットの前蓋が部分的
に開くことができるので、カセット駆動部の対向位置か
らカセット駆動部への移送距離を短縮でき、薄形化が可
能となる。しかも小カセットを搭載したカセット受けが
カセット搭載位置からカセット駆動部の対向位置へ移送
されたときに第2の保持部材の動作に連動して移動部材
がカム腕から離れるようにしているので、簡単な構成に
より小カセットのときにカム腕がカム面を摺接するのを
防止することができる。
【0062】請求項4のカセットローディング装置によ
れば、請求項2または請求項3の効果のほか、カセット
搭載位置からカセット駆動部の対向位置に移動したカセ
ット受けを支持したトレイに留め部材が係合するので、
カセット受けがカセット駆動部の対向位置からカセット
駆動部に移動している最中に、トレイがカセット駆動部
の対向位置からカセット搭載位置へ不用意に移動するの
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるカセットローディ
ング装置のカセット搭載位置であるトレイ引出し状態を
示す平面図である。
【図2】そのカム部材の部分拡大図である。
【図3】図1の枠体の部分拡大図である。
【図4】図1のトレイの部分拡大図である。
【図5】カセットローディング装置のトレイ引出し状態
を示す側面図である。
【図6】その枠体の部分拡大図である。
【図7】カセットローディング装置のトレイ引出し状態
を示す背面図である。
【図8】その部分拡大図である。
【図9】カセットローディング装置の小カセット載置状
態を示す要部詳細の側面図である。
【図10】その部分拡大図である。
【図11】カセットローディング装置のトレイを示し、
(a)は平面図、(b)はその右側から見た背面図、
(c)は側面図である。
【図12】カセットローディング装置の小カセットがカ
セット駆動部の対向位置にある水平移送終了状態を示す
平面図である。
【図13】その前蓋解放部材および保持部材の動作状態
を示す部分拡大図である。
【図14】図25のカセット受けの部分拡大図である。
【図15】カセットローディング装置の小カセットがカ
セット駆動部の対向位置にある水平移送終了状態を示す
側面図である。
【図16】その部分拡大図である。
【図17】カセットローディング装置のトレイ組付け部
品を示す平面図である。
【図18】そのカセット受けを示す平面図である。
【図19】カセットローディング装置における大カセッ
ト載置状態を示す側面図である。
【図20】その部分拡大図である。
【図21】カセットローディング装置におけるカセット
駆動部の位置となる小カセット演奏位置への装着状態を
示す側面図である。
【図22】その部分拡大図である。
【図23】カセットローディング装置におけるカセット
駆動部の位置となる大カセット演奏位置への装着状態を
示す側面図である。
【図24】その部分拡大図である。
【図25】このカセットローディング装置で用いるテー
プカセットの平面図である。
【図26】その側面図である。
【図27】テープカセットの正面図である。
【図28】従来のカセットローディング装置の要部を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 枠体の側板 2 トレイ 5 カセット受け 6 小カセット受け部の小カセット載置部 7 大カセット受け部の大カセット載置部 18 押さえ部材の押え板 19 摺接部 30 ばね 39,53 移送手段を構成するラック 80L 大カセット 80S 小カセット 82 前蓋 88 第1の係止部を有する第1の保持部材 89 第2の係止部を有する第2の保持部材 90 ガードパネル 92 第1の前蓋開放部材 93 第1の係合部 94 小カセット前蓋当接部 95 第2の前蓋開放部材 96 第2の係合部 97 大カセット前蓋当接部 98 カム腕 100 移動部材 113 留め部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット厚さ方向に開閉可能な前蓋を有
    するカセットを搭載するカセット受けと、 前記カセットの前後方向に対応する前記カセット受けの
    前端に、前記カセット厚さ方向に開閉可能に配置され
    て、前記カセットの搭載時の入り過ぎを規制するガード
    パネルと、 このガードパネルに回動自在に設けられて、前記カセッ
    ト受けに搭載された前記カセットの前記前蓋の開き操作
    部に当接するカセット前蓋当接部を有するとともに、係
    合部を有する前蓋開放部材と、 前記カセット受けをカセット搭載位置からカセット駆動
    部の対向位置まで前記カセットの前後方向に移送し、さ
    らに前記カセット駆動部の対向位置から前記カセット駆
    動位置まで前記カセット厚さ方向に移送する往復移送手
    段と、 この往復移送手段により、前記カセット搭載位置から前
    記カセット駆動部の対向位置に移動する前記係合部に係
    脱自在に係合して、前記前蓋開放部材および前記ガード
    パネルを保持する係止部を有して、前記カセット受けが
    前記カセット駆動部の対向位置から前記カセット駆動位
    置まで移動することにより、前記前蓋および前記ガード
    パネルを開き動作する保持部材とを備えたカセットロー
    ディング装置。
  2. 【請求項2】 カセット厚さ方向に開閉可能な前蓋を設
    け、カセット下面側に前記前蓋の開き操作部を形成した
    大カセットおよびこれと同構成の小カセットをローディ
    ングするカセットローディング装置であって、 枠体と、 この枠体に移動自在に設けられたトレイと、 前記大カセットの前記カセット下面を受ける大カセット
    受け部を有し、この大カセット受け部の底面に所定の深
    さに凹設されて、前記大カセットと同構成の小カセット
    を受ける小カセット受け部を有して、前記トレイに前記
    カセット厚さ方向に移動自在に支持されたカセット受け
    と、 前記トレイに対して、前記カセット厚さ方向の前記カセ
    ット下面と反対向きに前記カセット受けを付勢するばね
    と、 前記大カセットの前後方向の前記カセット受けの前端
    に、前記カセット厚さの方向に開閉可能に配置されて、
    前記大カセットの搭載時の入り過ぎを規制するガードパ
    ネルと、 このガードパネルに回動自在に設けられて、前記小カセ
    ット受けに搭載された前記小カセットの開き操作部に当
    接する小カセット前蓋当接部を有するとともに、第1の
    係合部を有する第1の前蓋開放部材と、 前記ガードパネルに回動自在に設けられて、前記カセッ
    ト受けに搭載された前記小カセットの前蓋の前面に対向
    し、前記カセット受けに搭載された前記大カセットの前
    記前蓋の前記開き操作部に当接する大カセット前蓋当接
    部を有するとともに、第2の係合部を有する第2の前蓋
    開放部材と、 前記枠体に移動自在に設けられた前記トレイを、その移
    動方向に沿ってカセット搭載位置からカセット駆動部の
    対向位置まで前記カセットの前後方向に移送し、さらに
    前記カセット駆動部の対向位置から前記カセット駆動位
    置まで前記カセット受けを前記カセット厚さ方向に移送
    する往復移送手段と、 前記枠体に設けられて、前記カセットの前後方向に移送
    する過程で前記ばねに抗して前記大カセットおよび小カ
    セットの前記カセット下面と反対側の表面を支持する摺
    接部を有する押さえ部材と、 前記枠体に設けられて、前記往復移送手段により前記カ
    セット搭載位置から前記カセット駆動部の対向位置に移
    動する前記第1の係合部に係脱自在に係合して前記前蓋
    開放部材および前記ガードパネルを保持する第1の係止
    部を有し、前記カセット受けが前記カセット駆動部の対
    向位置から前記カセット駆動位置まで移動することによ
    り前記前蓋および前記ガードパネルを開き動作する第1
    の保持部材と、 前記枠体に前記カセットの前後方向に移動可能に設けら
    れ、前記小カセットを前記カセット受けに搭載した状態
    で前記往復移送手段により前記カセット搭載位置から前
    記カセット駆動部の対向位置に移動する前記第2の前蓋
    開放部材により押動され、かつ前記大カセットを前記カ
    セット受けに搭載した状態で前記往復手段により前記カ
    セット搭載位置から前記カセット駆動部の対向位置に移
    動する前記第2の係合部に係脱自在に係合して、前記前
    蓋開放部材および前記ガードパネルを保持する第2の係
    止部を有し、前記カセット受けが前記カセット駆動部の
    対向位置から前記カセット駆動位置まで移動することに
    より前記前蓋および前記ガードパネルを開き動作する第
    2の保持部材とを備えたカセットローディング装置。
  3. 【請求項3】 第2の前蓋開放部材はカム腕を有し、ま
    た大カセットをカセット受けに搭載した状態で往復移送
    手段によりカセット搭載位置からカセット駆動部の対向
    位置に移動する前記カム腕が摺動して、前蓋を部分的に
    開くように大カセット前蓋当接部を回動させるカム面を
    形成した移動部材を有し、小カセットを前記カセット受
    けに搭載した状態で前記往復移送手段により前記カセッ
    ト搭載位置からカセット駆動部の対向位置に移動する前
    記カム腕から離れるように、前記移動部材を、第2の保
    持部材に連動してカセット幅方向に移動可能に枠体に設
    けた請求項2記載のカセットローディング装置。
  4. 【請求項4】 カセット駆動部の対向位置からカセット
    駆動部に移動するカセット受けに連動してトレイに係合
    し、前記トレイの前記カセット搭載位置への移動を規制
    する留め部材を枠体に有する請求項2または請求項3記
    載のカセットローディング装置。
JP6253472A 1994-10-19 1994-10-19 カセットローディング装置 Pending JPH08124256A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329647A (ja) * 1996-06-28 1996-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd テープカセット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08329647A (ja) * 1996-06-28 1996-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd テープカセット

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