JP2635980B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板

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JP2635980B2
JP2635980B2 JP62301422A JP30142287A JP2635980B2 JP 2635980 B2 JP2635980 B2 JP 2635980B2 JP 62301422 A JP62301422 A JP 62301422A JP 30142287 A JP30142287 A JP 30142287A JP 2635980 B2 JP2635980 B2 JP 2635980B2
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秀平 太田
政勝 坂本
義一 白崎
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KENUTSUDO KK
Toyobo Co Ltd
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KENUTSUDO KK
Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスピーカ用振動板に係り、縦波伝播速度が大
きいと共に材料による鳴きが少なく、特に比強度、比弾
性率に優れたスピーカ用振動板に関するものである。
(従来の技術) 従来のスピーカ振動板は主に紙パルプ質のものが多く
使用されており、適度な内部損失はあるが、比弾性、比
強度に欠けると共に剛性が不足するために分割振動域が
低周波帯域から起きて、周波数特性上、ピーク、ディッ
プが生じると共に鳴きが発生する欠点がある。
そこで振動板の比弾性率及び剛性を高めるために、炭
素繊維等の無機繊維のFRPで成形された振動板も種々の
形態で提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記した従来の炭素繊維等の無機繊維のFR
Pで成形された振動板は内部損失に欠ける。また、この
無機繊維FRPの表面層と内部損失に有利な紙パルプ等の
裏層とで複合化を図った積層振動板においては、一見合
理的な素材同士の複合化にみえるが、周波数特性的にや
はり高域においてピーク、ディップが生じている。
本発明の目的は、高強度・高弾性率ポリエチレン繊維
強化層と異種裏層との積層構造とすることにより、上記
した従来の欠点を解消したスピーカ用振動板を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) しかして上記問題点を解決すべく、各種素材による音
響振動板としての物性を種々実験した結果、引張強度30
g/d以上、引張弾性率1000g/d以上でトータルデニール30
0d〜1600dのポリエチレン繊維を使用した布帛でプリプ
レグ加工をした樹脂を表面層とし、異種材料を裏層とし
たものを振動板形状に成形して積層構造としたスピーカ
用振動板は、特性的に、また、量産性及び経済性におい
ても最も有利であることを見出し、本発明をするに至っ
た。
(作用) 積層振動板の表面層は、引張強度30g/d以上、引張弾
性率1000g/d以上でトータルデニール300d〜1600dのポリ
エチレン繊維を使用した布帛でプリプレグ加工をした樹
脂であるから、比弾性率、比強度に優れており、また、
異種材料による裏層との積層複合化によって適度な内部
損失を有していて鳴きが少なく、しかも後に示す周波数
特性図からも明らかなように、高域における周波数特性
がなめらかになる。
本発明に用いるポリエチレン繊維は、少なくとも30g/
d以上の引張強度と、少なくとも1000g/d以上、より好ま
しくは1300g/d以上の引張弾性率を有するものが推奨さ
れる。
本発明に用いる高強度・高弾性率ポリエチレン繊維の
単繊維デニールについては特に限定はないが、好ましく
は0.2d〜20d、更に好ましくは0.5d〜10dとするのがよ
い。
本発明に用いる布帛は不織布、ニット、織物いずれで
もよいが、得られた振動板の比弾性率及び内部損失のバ
ランスからすると、織物が好ましい。また、織物組織に
ついては特に限定はしないが、外観装飾性からすると平
織構造がよい。
更にポリエチレン繊維のトータルデニールは300d〜16
00dの範囲が好ましいが、得られた振動板の曲げ剛性か
らすれば800d〜1600dが更に好ましい。
(実施例) 本発明に係るスピーカ用振動板の実施例を第1図〜第
3図に基づいて説明するが、第1図は一部を断面した斜
視図、第2図は他の構成例を示す断面図、第3図は周波
数比較特性図である。
第1図において、1はコーン型に成形された振動板全
体を指し、表面層4とこれと異種材料による裏層5との
積層構造となっており、表面層4としては、引張強度30
g/d以上、引張弾性率1000g/d以上(1g/d=9.0kg/mm2
でトータルデニール300d〜1600dのポリエチレン繊維2a,
2bによる平織布2と樹脂3とからなっている。なお、第
1図及び第2図においては、6はエッジを示している。
上記した構成を具体例に従って説明する。
実施例1 上記平織布2としては、引張強度33g/d、引張弾性率1
270g/dの高強度・高弾性率ポリエチレン繊維(東洋紡績
(株)商品名:ダイニーマSK−60)800デニール/750フ
ィラメントの原糸で平織された織布(密度;緯、経18本
/インチ)であり、この織布にビニルエステル樹脂をプ
リプレグ加工したもの(以下「PEプリプレグ布」とい
う)を表面側とし、3000フィラメントの炭素繊維(密
度;緯、経13本/インチ)の平織布にビニルエステル樹
脂(120℃、5分で硬化)のプリプレグ加工をしてある
もの(以下「CFプリプレグ布」という)を裏面側にして
両者を重ねた状態で所定の硬化条件(120℃、5分、面
圧5kg/cm2)で加熱加圧成形することにより、8インチ
用のコーン型振動板1を得た。
これによって第1図に示すコーン型振動板1は高強度
・高弾性率ポリエチレン繊維と樹脂による上記表面層4
と無機繊維FRP5aによる裏層5との積層構造となる。
この振動板としての物性は、音速3500m/sec.、内部損
失tanδ0.025であって、理想的なものであった。また、
厚さが0.5mmで比弾性率および比剛性率に優れている。
実施例2 予め成形しておいた紙パルプコーン(厚さ0.4mm、重
量6g)を熱プレス金型上にセットし、実施例1と同様の
PEプリプレグ布を重ねて実施例1と同様の条件で加熱加
圧成形することにより、8インチ用のコーン型振動板1
を得た。
これによって第2図に示すコーン型振動板1において
は、上記高強度・高弾性率ポリエチレン繊維と樹脂によ
る表面層4と、紙パルプコーン5bによる裏層5とで積層
構造をなしている。
この振動板の物性は、音速270m/sec.、内部損失0.035
であった。また、厚さが0.65mmと厚く、比重が0.7と軽
いので比強度及び比剛性に優れたものであった。
上記実施例1及び2のコーン型振動板を組み込んだス
ピーカユニットの特性は、下位パルプコーン振動板によ
る通常のスピーカユニットに比してピストンモーション
帯域の拡大が認められ、また、分割振動が少ないため高
域においてピーク、ディップが少ないものであった。
次に、実施例2によるコーン型振動板を組み込んだス
ピーカユニットの周波数特性の測定するに際し、表面層
が炭素繊維平織FRPで裏層が紙パルプとした従来の積層
構造の振動板と比較するために、1000フィラメント炭素
繊維の経緯共に18本/インチによる平織布のCFプリプレ
グ布を使用し、実施例2と同様に紙パルスコーン(厚さ
0.4mm、重量6g)とを実施例2と同一条件で加熱加圧成
形して8インチ用のコーン型振動板を得、これを8イン
チのスピーカユニットとして組み込んだ。
第3図は周波数比較特性図であるが、図において、A
は本発明における実施例2のスピーカの周波数特性、B
は上記のようにして得られた従来の炭素繊維平織FRPと
紙パルプコーンとの積層振動板を使用したスピーカの周
波数特性である。
この特性図からも明らかなようにAはBに比して高域
において著しく平坦化されている。
比較例1 実施例1において、ビニルエステル樹脂でプリプレグ
加工する代わりにポリエチレンフィルムをラミネート
し、加熱加圧形成することによりコーン型振動板を得
た。
しかし、長期に使用する振動板疲労により界面剥離が
生じ、音響特性も劣るものとなった。
(発明の効果) 本発明に係るスピーカ用振動板によれば、引張強度30
g/d以上、引張弾性率1000g/d以上でトータルデニール30
0d〜1600dのポリエチレン繊維を使用した布帛でプリプ
レグ加工をした樹脂を表面層とし、これと異種材料を裏
層としたものを振動板形状に成形して積層構造としてい
るから、比強度、比弾性率に優れているのは勿論、従来
の無機繊維強化プラスチック層と裏材層とによる積層振
動板に比して内部損失が大きく、高域での材料鳴きを抑
えることができて高域での周波数特性も平坦化できる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明に係るスピーカ用振動板の実施
例を示し、第1図は一部を断面した斜視図、第2図は他
の構成例を示す断面図、第3図は周波数比較特性図であ
る。 1:コーン型振動板全体、2:平織布 2a,2b:高強度・高弾性率ポリエチレン繊維、3:樹脂、4:
表面層 5:裏層、6:エッジ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−95617(JP,A) 特開 昭62−157500(JP,A) 特開 昭59−130313(JP,A) 実開 昭60−47391(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張強度30g/d以上、引張弾性率1000g/d以
    上でトータルデニール300d〜1600dのポリエチレン繊維
    を使用した布帛でプリプレグ加工をした樹脂を表面層と
    し、異種材料を裏層としたものを振動板形状に成形して
    積層構造としたことを特徴とするスピーカ用振動板。
  2. 【請求項2】特に異種材料が炭素繊維、ガラス繊維、炭
    化珪素繊維、アルミナ繊維、全芳香族ポリアミド繊維、
    全芳香族ポリエステル繊維の群より選らばれた少なくと
    も1種類の繊維よりなる布帛で強化された樹脂層である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスピーカ
    用振動板。
  3. 【請求項3】裏層が紙パルプ層であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のスピーカ用振動板。
JP62301422A 1987-12-01 1987-12-01 スピーカ用振動板 Expired - Lifetime JP2635980B2 (ja)

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DE19883852941 DE3852941T2 (de) 1987-12-01 1988-11-30 Lautsprechermembran.
EP19880119989 EP0322587B1 (en) 1987-12-01 1988-11-30 Speaker diaphragm
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