JP2634969B2 - 土木・建設機械の油圧駆動装置及びアンロード弁 - Google Patents

土木・建設機械の油圧駆動装置及びアンロード弁

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロードセンシング制御
方式の油圧ショベル等の土木・建設機械の油圧駆動装置
に係り、特に油圧ポンプの吐出圧とアクチュエータの負
荷圧力との差圧に応じて駆動して油圧ポンプの圧油をタ
ンクに落とすアンロード弁を備えた土木・建設機械の油
圧駆動装置及びそのアンロード弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル、油圧クレーン等の土木・
建設機械に用いる油圧駆動装置は、油圧ポンプを含む油
圧源と、この油圧源から供給される圧油によって駆動さ
れる油圧アクチュエータと、油圧源から油圧アクチュエ
ータに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁とを
備えている。この油圧駆動装置には、油圧ポンプの吐出
圧力を油圧アクチュエータの負荷圧力よりも所定値だけ
高くなるように制御する方式があり、その代表例に例え
ば米国特許第4,617,854号(DE,A1,34
22165に対応)に記載のように、油圧ポンプの吐出
圧力が油圧アクチュエータの負荷圧力よりも一定値だけ
高くなるよう油圧ポンプの吐出量を制御するロードセン
シング制御(LS制御)がある。そして、この制御方式
においては、通常、油圧ポンプの吐出管路にアンロード
弁が接続されている。このアンロード弁は主に次の2つ
の機能を有している;(1)方向切換弁が中立位置にあ
り、油圧ポンプの吐出流量が最小流量にあるときに、ポ
ンプ吐出流量をタンクに戻すよう動作し、油圧ポンプの
吐出圧力を所定値に保つ機能、(2)急激に方向切換弁
を中立位置に戻す場合等、油圧ポンプの吐出圧力とアク
チュエータの負荷圧力との差圧(LS差圧)が過渡的に
上昇する場合にポンプ吐出流量を部分的にタンクに戻す
よう動作し、LS差圧の上昇を制限する機能。
【0003】また、上記制御方式において、油圧ポンプ
の最小吐出流量は方向切換弁を微小ストローク操作した
ときの要求流量よりも大きく設定されており、作業部材
の微操作をイメージとして方向切換弁を微小ストローク
操作したときには、ポンプ吐出流量の一部がアクチュエ
ータに供給され、残りはアンロード弁を介してタンクに
戻される。
【0004】また、油圧ポンプの吐出圧力を油圧アクチ
ュエータの負荷圧力よりも所定値だけ高くなるように制
御する他の方式として、例えば米国特許第3,976,
097号に記載のように、油圧ポンプとして固定容量型
の油圧ポンプ、即ち固定ポンプを使用し、吐出管路に接
続したアンロード弁の作用のみでポンプ吐出圧力とアク
チュエータの負荷圧力との差圧を制御する方式もある。
この制御方式においては、方向切換弁が中立位置にある
ときにはポンプ吐出流量(固定)の全量がアンロード弁
を介してタンクに戻され、方向切換弁を最大ストローク
に操作したときには、ポンプ吐出流量の全量がアクチュ
エータに供給される。そして、方向切換弁が中立と最大
ストロークとの間の中間位置にあるときには、そのスト
ローク位置に応じてポンプ吐出流量の一部がアンロード
弁を介してタンクに戻される。この中間位置の動作にお
いて、アンロード弁は通常メータリング特性を有してい
るので、タンクに戻される流量(漏らし量)が増大すれ
ば、油圧ポンプの吐出圧力とアクチュエータの負荷圧力
との差圧(LS差圧)も増大する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のロードセンシング油圧駆動回路の制御装置には以下
のような問題点があった。
【0006】上述したアンロード弁を備える油圧駆動装
置において、アンロード弁とポンプ吐出管路の管路
と、アンロード弁とアクチュエータ負荷圧取出回路間の
管路とでは長さが異なり、一般的に後者の管路長さが前
者の管路長さより長い。即ち、後者の管路容積が前者の
管路容積よりも大きい。また、作動流体である油は圧縮
性がある。このため、負荷の大きさの変化、方向切換弁
の開度の変化等の要因で負荷圧力及びポンプ吐出圧力が
変化したとき、これらの信号圧力としてアンロード弁に
伝達されるタイミングにずれを生じ、油圧ポンプの吐出
圧力と負荷圧力との間には伝達遅れ、即ち位相のずれを
生じる。
【0007】また、上記のように、アンロード弁はその
動作中、方向切換弁が中立位置にあるときを除いてポン
プ吐出流量の一部をタンクに落としているが、この動作
状態では、アンロード弁は部分開状態にあって、LS差
圧はタンクの漏らし量に応じて変化する。このため、ア
ンロード弁がこのような部分開状態にあるときに上記の
ような信号圧力の位相のずれが生じると、その信号圧力
の位相のずれによるアンロード弁スプールの位置変化
と、アンロード弁のスプールの位置変化によるLS差圧
の変化とが干渉を起こし、アンロード弁は発振を生じ
る。
【0008】アンロード弁が発振を生じると、アクチュ
エータに供給される流量が変動し、操作性が低下する。
またアンロード弁の発振に伴う配管系の発振により方向
切換弁の操作レバーが振動し、このためオペレータが疲
労しやすい。
【0009】LS差圧を所定値に保つようにポンプ吐出
流量を制御するLS制御方式では、上記のように、方向
切換弁を微小ストローク操作したときにポンプ吐出流量
の一部がアンロード弁を介してタンクに戻され、アンロ
ード弁が部分開状態となる。従って、この制御方式で
は、アクチュエータに微小流量を供給して作業を行うと
きにアンロード弁は発振を生じやすく、作業部材の微操
作が困難になりやすい。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術におけ
る実情に鑑み、アンロード弁に伝達される油圧ポンプの
吐出圧力と負荷圧力との間の信号圧力としての位相のず
れに起因する発振を防止することのできる土木・建設機
械の油圧駆動装置及びそのアンロード弁を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、油圧ポンプを含む油圧源と、この
油圧源から供給される圧油によって駆動する油圧アクチ
ュエータと、前記油圧源から前記油圧アクチュエータに
供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、前記油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記油圧ポンプの吐出
圧と前記アクチュエータの負荷圧力との差圧が第1の所
定値を越えると油圧ポンプからの圧油をタンクに落と
し、当該差圧を制御するアンロード弁とを備え、前記ア
ンロード弁が、スプールと、前記スプールの一端側に設
けられ、油圧ポンプの吐出圧力が導かれる第1の受圧
室、前記スプールの他端側に設けられ、前記油圧アクチ
ュエータの負荷圧力が導かれる第2の受圧室を有する土
木・建設機械の油圧駆動装置において、前記アンロード
弁に、前記第1の受圧室と前記第2の受圧室とを選択的
に連通させる制限的連通手段を設けた構成にしてある。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
によれば、油圧ポンプを含む油圧源と、この油圧源から
供給される圧油によって駆動する油圧アクチュエータ
と、前記油圧源から前記油圧アクチュエータに供給され
る圧油の流れを制御する方向切換弁とを備えた土木・建
設機械の油圧駆動装置において、前記油圧ポンプの吐出
管路に接続され、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記アク
チュエータの負荷圧力との差圧が第1の所定値を越える
と油圧ポンプからの圧油をタンクに落とし、当該差圧を
制御するアンロード弁であって、前記アンロード弁が、
スプールと、前記スプールの一端側に設けられ、油圧ポ
ンプの吐出圧力が導かれる第1の受圧室、前記スプール
の他端側に設けられ、前記油圧アクチュエータの負荷圧
力が導かれる第2の受圧室を有するアンロード弁におい
て、前記第1の受圧室と前記第2の受圧室とを選択的に
連通させる制限的連通手段を設けた構成にしてある。
【0013】
【作用】以上のように構成した本発明において、上記制
限的連通手段は、アンロード弁が前述した部分開状態に
あるときに第1の受圧室と第2の受圧室とを連通させる
ように設定する。このように設定すれば、アンロード弁
の部分開状態において、アンロード弁に伝達されるポン
プ吐出圧力と負荷圧力との間に信号圧力としての位相の
ずれを生じたときには、アンロード弁に先に到達した制
御圧力が該当する受圧室に伝達され、かつ上記制限的連
通手段を介して他の受圧室にも伝達され、両受圧室間の
差圧が過度に大きくなることが抑制される。このような
差圧の抑制により、アンロード弁スプールの動作が安定
し、吐出圧力と負荷圧力との間での信号圧力としての位
相のずれに起因するアンロード弁の発振が防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の土木・建設機械の油圧駆動装
置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】〔第1の実施例〕まず、本発明の第1の実
施例を図1〜図7により説明する。
【0016】図1において、本実施例の油圧駆動装置
は、油圧源1と、この油圧源1から供給される圧油によ
って駆動する油圧アクチュエータ、例えば油圧シリンダ
2、油圧モータ3と、油圧源1から油圧シリンダ2に供
給される圧油の流れを制御する方向切換弁4と、油圧源
1から油圧モータ3に供給される圧油の流れを制御する
方向切換弁5と、アクチュエータの負荷圧力のうち高圧
側の負荷圧力、すなわち最大負荷圧力PLを取り出すシ
ャトル弁6と、方向切換弁4の上流圧と下流圧の差圧、
即ち前後差圧を制御する圧力補償弁7と、方向切換弁5
の上流圧と下流圧との差圧、即ち前後差圧を制御する圧
力補償弁8とを備えている。上記した油圧源1は、可変
容量型の油圧ポンプ9と、この油圧ポンプ9の吐出流量
を制御するレギュレータ10とを含み、レギュレータ1
0は油圧ポンプ9の押しのけ容積を制御する制御用アク
チュエータ11と、油圧ポンプ9の吐出圧力Psとアク
チュエータの最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLS(以
下、LS差圧という)に応じて作動し、制御用アクチュ
エータ11の駆動を制御する流量調整弁12とを備えて
いる。なお、上記した油圧ポンプ9は原動機13によっ
て駆動され、レギュレータ10はLS差圧ΔPLSによ
る力がその流量調整弁12のばね14の力につり合うよ
う油圧ポンプ9の吐出流量を制御する。上記したばね1
4のばね力はLS差圧ΔPLSが例えば15Kg/cm
2 に保たれるように設定してある。また、上記した圧力
補償弁7,8には目標補償差圧としてLS差圧ΔPLS
が負荷されており、方向切換弁4,5の前後差圧が当該
LS差圧ΔPLSとなるように圧力補償をおこなう。
【0017】油圧ポンプ9の吐出管路15とタンク16
との間には、アンロード弁17が配置されている。この
アンロード弁17は、図2に示すように、弁ハウジング
40内に移動可能に収納されたスプール18と、このス
プール18の一方の端面側に設けられ、油圧ポンプ9の
吐出圧力Psが導かれる第1の受圧室19と、スプール
18の他方の端面側に設けられ、アクチュエータの最大
負荷圧力PLが導かれる第2の受圧室20と、この第2
の受圧室20内に配置され、スプール18を第1の受圧
室19方向に付勢するばね21と、図1に示す吐出管路
15に連絡される通路22と、タンク16に連絡される
通路23と、通路22を第1の受圧室19に連絡する通
路24と、最大負荷圧力PLを第2の受圧室20に導く
通路25とを備えている。スプール18の通路22と通
路23との間には可変絞りを構成する多数のノッチ41
が円周方向に形成されている。上記したばね21のばね
力はアンロード弁17が開き始める圧力、即ちクラッキ
ング圧が例えば15Kg/cm2 になるように設定して
ある。
【0018】そして、アンロード弁17には、吐出圧力
Psが導かれる第1の受圧室19と最大負荷圧力PLが
導かれる第2の受圧室20とを選択的に連通させる制限
的連通手段を設けてある。この制限的連通手段は、本実
施例ではアンロード弁17のスプール18の第2の受圧
室20近傍部分に当該スプール18の径方向に貫通して
形成された通路30と、スプール18の軸方向に設けら
れ、一端を第1の受圧室19に開口し、他端を前述の通
路30に連通し、中途部分に絞り31を有する通路32
とからなっている。通路30の開口端の位置は、通路2
2と通路23との間をスプール18が遮断し、図1に示
すタンク16への漏らし量Qを生じさせない状態から、
当該スプール18がばね21の力に抗して図2の右方に
移動したときに、アンロード弁17が開き初めてからス
プール18がわずかに右方に移動したときに通路30が
第2の受圧室20に開口するように設定してある。
【0019】上述したアンロード弁17の特性を図3〜
図5に示す。図3はアンロード弁17のスプール18の
端部に作用する吐出圧力Psと最大負荷圧力PLの差
圧、即ちLS差圧ΔPLSとスプール18のストローク
Sとの関係を示す特性図、図4はスプール18のストロ
ークSとその開口面積Aとの関係を示す特性図、図5は
LS差圧ΔPLSとタンク16への漏らし量Qとの関係
を示す特性図である。
【0020】図3において、Sfは上述したアンロード
弁17が開き始めるときのスプール18のストローク、
Saは通路30が第2の受圧室20に開口するときのス
プール18のストロークである。また、ΔPfは前述し
たようにばね21のクラッキング圧に相当する差圧ΔP
f(15Kg/cm2 )である。スプール18に作用す
るLS差圧ΔPLSがΔPoよりも小さいときには、ア
ンロード弁17のスプール18はばね21によって押し
つけられて初期の閉位置に保持されている。LS差圧Δ
PLSがΔPoより大きくなると、スプール18のスト
ロークSは比例的に増大する。ここで、LS差圧がΔP
fよりも小さい範囲では、ストロークSf以下であり、
アンロード弁17は閉じられている。従って、図4に示
すようにアンロード弁17の開口面積Aは0であり、図
5に示すようにタンク16への漏らし量Qを生じさせな
い。即ち、この状態ではポンプ吐出流量の全量がアクチ
ュエータに供給されている。図5では、この領域を符号
26で示している。
【0021】LS差圧ΔPLSがΔPfより大きくなる
と、図3に示すようにストロークSもSfより大きくな
り、アンロード弁17が開かれる。従って、図4に示す
ように、その開口面積もLS差圧がSaに達するまでは
一定の割合で比例的に増加し、図5に示すように漏らし
量Qが比例的に増加する。ここで、LS差圧がΔPaよ
り大きくなると、図3に示すようにストロークはSaよ
り大きくなり、前述したように通路30が第2の受圧室
20に開口する。この状態では、2つの受圧室19,2
0間が通路30,32及び絞り31を介して相互に連絡
するので、2つの受圧室19,20間の差圧はLS差圧
ΔPLSよりも実質的に小さくなる。従って、ストロー
クSに対する開口面積Aの増加割合を図4に破線で示す
ようにストロークSa以下のときと同じ特性とした場合
には、LS差圧ΔPLSと漏らし量Qとの関係は図5に
破線で示すようになり、漏らし量Qが一定の割合で増加
する直線的な特性が得られない。そこで、図4に実線で
示すように、ストロークがSa以上になるとストローク
Sに対する開口面積Aの増加割合を大きくする。図2に
示すノッチ41はこのような特性が得られるようにその
形状が選定されている。このようにストロークSと開口
面積Aの関係を設定することにより、LS差圧ΔPLS
と漏らし量Qとの関係は図5に実線で示すように、漏ら
し量Qが一定の割合で比例的に増加する関係となり、従
来のアンロード弁と同じ特性が得られる。
【0022】なお、図5において、斜線で示す領域27
は、後述するように、方向切換弁4又は5を微小ストロ
ーク操作することによりLS差圧が15〜30Kg/c
2の範囲に制御されるときに、外乱によりアンロード
弁17が発振を生じやすい不安定領域である。制限的連
通手段の通路30が第2の受圧室20に開口するLS差
圧であるΔPaは、レギュレータ10のばね14の設定
差圧でかつアンロード弁17のクラッキング圧である1
5kg/cm2よりは大きく、不安定領域27の下限よ
りは小さく設定してある。
【0023】以上のように構成した油圧駆動装置の基本
的動作は次のようである。
【0024】まず、方向切換弁4,5が中立位置にある
ときには、レギュレータ10の流量調整弁12に与えら
れる最大負荷圧力PLはタンク圧であるので、吐出圧力
Psによって流量調整弁12はばね14の力に抗して図
1の右方に移動して左位置に切換えられ、制御用アクチ
ュエータ11における受圧面積差により可変容量油圧ポ
ンプ9は最小流量Qminを供給するように制御され
る。また、アンロード弁17の第1の受圧室19には油
圧ポンプの吐出圧力Psが与えられ、第2の受圧室20
にはアクチュエータの最大負荷圧力PLが与えられ、即
ち吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLSに
よる力がばね21の力とつり合うようにアンロード弁1
7のスプール18が作動する。このとき、方向切換弁
4,5は中立位置にあり、最大負荷圧力PLがタンク圧
であるので、吐出圧力Psに応じてスプール18がばね
21の力に抗して図2の右方向に作動し、油圧ポンプ9
の吐出管路15に連通する通路22と通路23とが連通
して油圧ポンプ9の圧油の全量をタンク16に落とす動
作がおこなわれる。この状態が図5の漏らし量Qmin
に対応する状態であり、LS差圧ΔPLS(ポンプ吐出
圧力)は30Kg/cm2 に保たれる。
【0025】油圧シリンダ2と油圧モータ3の複合駆動
を意図して方向切換弁4,5を切換えたときには、油圧
ポンプ9の圧油が吐出管路15、圧力補償弁7,8、方
向切換弁4,5を介して油圧シリンダ2、油圧モータ3
に分流して供給される。この場合、レギュレータ10の
流量調整弁12に与えられる油圧ポンプ9の吐出圧力P
sとアクチュエータの最大負荷圧力PLとの差圧ΔPL
Sによる力が、ばね14の力とつり合うように油圧ポン
プ9の吐出流量が制御される。一方、圧力補償弁7,8
は方向切換弁4,5のそれぞれの上流圧と下流圧との前
後差圧が、設定差圧、即ち油圧ポンプの吐出圧力Psと
最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLSとなるように制御さ
れるので、それぞれの方向切換弁4,5を通過する流量
は差圧ΔPLSに応じた流量となり、油圧シリンダ2、
油圧モータ3のそれぞれは互いに他のアクチュエータの
負荷変動に影響されずに、その方向切換弁4,5の開口
量に相応して供給される流量に応じた作動速度が得ら
れ、安定した複合駆動を実施することができる。
【0026】そして、以上の複合駆動時も、アンロード
弁17の第1の受圧室19には油圧ポンプの吐出圧力P
sが与えられ、第2の受圧室20にはアクチュエータの
最大負荷圧力PLが与えられ、即ち吐出圧力Psと最大
負荷圧力PLとの差圧ΔPLSによる力ばね21の力
つり合うようにアンロード弁17のスプール18が
作動するが、このときは、レギュレータ10によりLS
差圧ΔPLSは15Kg/cm2又はそれ以下の値に制
御されている。このため、アンロード弁17のスプール
18が図2の左方向に移動して閉じており、油圧ポンプ
9からの圧油のほぼ全量が油圧シリンダ2及び油圧モー
タ3に供給される。即ち、アンロード弁は図5の漏らし
量Qを生じない領域26にある。
【0027】以上の複合駆動をしているとき、急激に方
向切換弁4かつ/又は5の操作レバーを中立方向に戻す
場合等、LS差圧ΔPLSが過渡的に15Kg/cm2
を越えようとする場合は、スプール18が図2の右方向
に移動してアンロード弁17が開き、油圧ポンプ9から
の吐出流量を部分的にタンクに落とし、LS差圧ΔPL
Sが最大差圧30Kg/cm2 以上にならないように制
限する。
【0028】また、作業部材の微操作を意図して、要求
流量が油圧ポンプ9の最小吐出流量Qmin以下になる
範囲で方向切換弁4又は5を微小ストローク操作したと
きには、最小吐出流量Qminの一部がアクチュエータ
に供給され、アクチュエータの微速度操作が可能とな
る。そして、このときは、吐出流量Qminの残りがポ
ンプ吐出圧力Psを上昇させ、吐出圧力Psに応じてア
ンロード弁17のスプール18がばね21の力に抗して
図2の右方向に作動し、その吐出流量Qminの残りを
タンク16に落とす動作がおこなわれる。この状態が図
5の漏らし量Qが0とQminの間の領域に対応し、L
S差圧ΔPLSは漏らし量Qに応じた15〜30Kg/
cm2 範囲内の値に制御される。
【0029】次に、本実施例の特有の作用を説明する。
まず、従来のアンロード弁を備えた油圧駆動装置の問題
点を説明する。
【0030】従来のアンロード弁は、図6に示すような
構造をしている。即ち、従来のアンロード弁42は本実
施例のアンロード弁17にあった通路30、絞り31、
通路32を有していない。それ以外の構成は本実施例の
アンロード弁17と同じである。ただし、通路30,3
2及び絞り31がないことから、ストロークSと開口面
積Aとの関係は図7に示すように直線的な比例関係をし
ており、ノッチ43はこれに対応した形状をしている。
LS差圧ΔPLSとストロークSとの関係、LS差圧Δ
PLSと漏らし量Qとの関係は図3及び図5に示す本実
施例のものと同じである。
【0031】ところで、アンロード弁42を備える油圧
駆動装置において、アンロード弁42とポンプ吐出管路
15(図1参照)間の管路と、アンロード弁42とアク
チュエータ負荷圧取出回路6(図1参照)間の管路とで
は長さが異なり、一般的に後者の管路長さが前者の管路
長さより長い。即ち、後者の管路容積が前者の管路容積
よりも大きい。また、作動流体である油は圧縮性があ
る。このため、アクチュエータ2,3に作用する負荷の
変化、方向切換弁4,5の開度の変化等の要因で負荷圧
力及びポンプ吐出圧力が変化したとき、これらが信号圧
力としてアンロード弁42に伝達されるタイミングにず
れを生じ、油圧ポンプ9の吐出圧力と負荷圧力との間に
は伝達遅れ、即ち位相のずれを生じる。
【0032】また、上記のように、方向切換弁4又は5
を微小ストローク操作した状態にあるときには、アンロ
ード弁42が部分開状態にあつて油圧ポンプ9の最小吐
出流量Qminの一部をタンクに落としており、LS差
圧はタンクの漏らし量に応じて変化する。このため、ア
ンロード弁42がこの状態にあるときに上記のような信
号圧力の位相のずれが生じると、その信号圧力の位相の
ずれによるアンロード弁スプール18の位置変化と、ア
ンロード弁のスプール18の位置変化によるLS差圧の
変化とが干渉を起こし、アンロード弁は発振を生じる。
この発振は図5の領域27において特に起こりやすい。
【0033】即ち、今仮に、油圧ポンプ9の最小吐出流
量Qminの範囲内で方向切換弁4を微小ストローク操
作し、その開口面積を一定に保持している状態を考え
る。この状態で何かしらの原因で最大負荷圧力PLが微
小量上昇すると、油圧ポンプ9からの一定流量を方向切
換弁4を介して通過させようとするために、最大負荷圧
力PLの上昇と共に油圧ポンプ9の吐出圧力Psが上昇
する。このポンプ吐出圧力Psと最大負荷圧力PLの上
昇はそれぞれ第1及び第の受圧室19,20に伝達され
るが、それ等の間にタイミングのずれ、即ち前述した位
相のずれが生じる。そして、仮にアンロード弁42の第
1の受圧室19に与えられる吐出圧力Psが第2の受圧
室20に与えられる最大負荷圧力PLよりも先に与えら
れたとすると、スプール18は図2の右方に移動してそ
の開口面積を大きくし、漏らし量Qを増加させる。従っ
て、この時、油圧ポンプ9の吐出圧力Psは減少する
が、その後、最大負荷圧力PLがスプール18に与えら
れてスプール18は図2左方に必要以上、即ち本来保た
れるべき位置を越えるまで移動し、このような動作がく
り返されることにより発振を生じる。このような発振
は、方向切換弁4,5を中立に保持していた状態から方
向切換弁4又は5を微小操作してLS差圧ΔPLSが図
5の領域27に入る場合に生じる。また、油圧シリンダ
2、油圧モータ3の駆動中に方向切換弁4,5の操作レ
バーを中立方向に戻してLS差圧ΔPLSが図5の領域
27に入る場合にも生じる。
【0034】従って、従来技術にあっては油圧シリンダ
2、油圧モータ3に微小流量を供給して作業をおこなう
微操作が困難になりやすく、また微操作が実施できたと
してもアンロード弁42の発振に伴う配管系の発振によ
り方向切換弁4,5の操作レバーが振動し、このためオ
ペレータが疲労しやすい問題がある。
【0035】本実施例は以上の問題点を解決するもので
ある。即ち、第1の実施例にあっては、例えば図1に示
す方向切換弁4,5が中立位置にある状態かから微操作
を意図して方向切換弁4又は5がわずかに切換えられ、
その切換えによる制御圧力(ポンプ吐出圧力又は最大負
荷圧力)の変化に際し、位相のずれにより油圧ポンプ9
の吐出圧力Psの方が最大負荷圧力PLに比べて早く図
2に示すアンロード弁17のスプール18の第1の受圧
室19に伝えられたとすると、そのときの吐出圧力Ps
が通路32、絞り31、通路30を介して第2の受圧室
20にも与えられ、これにより2つの受圧室19,20
間の実際の差圧は過度に大きくなることが抑えられてい
る。次いで、最大負圧力PLも上昇し、絞り31により
LS差圧ΔPLSは30Kg/cm2 より小さく15K
g/cm2 より大きい適宜の値に、即ち微操作において
活用される図5に示す領域27に該当する差圧ΔPLS
に保たれる。
【0036】また、図1に示す油圧シリンダ2あるいは
油圧モータ3の通常の駆動の状態から微操作を意図して
方向切換弁4あるいは方向切換弁5の操作レバーを中立
方向に戻したいときも、上述と同様に通路32、絞り3
1、通路30を介して位相のずれに伴って先にアンロー
ド弁17のスプール18に到着した制御圧力が第1の受
圧室19と受圧室20の双方に与えられ、過度の差圧Δ
PLSの発生が抑えられ、図5に示す領域27の差圧Δ
PLSに保たれる。
【0037】このように、この第1の実施例にあって
は、微小操作を意図して方向切換弁4,5を切換えたと
きの吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの間の相違のず
れが、通路32、絞り31、通路30を介して該当する
制御圧力が第1の受圧室19、第2の受圧室20の双方
に与えられることにより吸収され、この結果アンロード
弁17の発振を防止でき、これに伴って系全体の発振を
防止でき、微操作性の向上と微操作に伴うオペレータの
疲労の軽減を図ることができる。
【0038】〔第2の実施例〕本発明の第2の実施例を
図8により説明する。この第2の実施例はアンロード弁
17Aの構成のみが前述した第1の実施例と異なってお
り、他の構成は図1に示す構成と同じである。
【0039】図8において、アンロード弁17Aの第1
の受圧室19と第2の受圧室20を選択的に連通する制
限的連通手段は、一端を第1の受圧室19に連通可能に
設けられ、他端を第2の受圧室20に連通するように設
けられ、しかもスプール18の外部のアンロード弁本体
部分である弁ハウジング40に形成され、中途部分に絞
り34を有する通路35によって構成してある。なお、
通路35の第1の受圧室19側開口端の位置は、通路2
2と通路23との間をスプール18が遮断し、タンク1
6への漏らし量Qを生じさせない状態から、当該スプー
ル18がばね21の力に抗して図8の右方に移動したと
きに、アンロード弁17Aが開き始めてからスプール1
8がわずかに右方に移動したときに通路35が第1の受
圧室19に開口するように設定してある。
【0040】このように構成した第2の実施例にあって
も、微操作を意図して図1に示す方向切換弁4,5が中
立状態からわずかに切換えられたとき、あるいは油圧シ
リンダ2、油圧モータ3の通常の駆動の状態から微操作
を意図して方向切換弁4,5が中立位置に戻されたと
き、方向切換弁4,5の切換えに伴ってアンロード弁1
7Aのスプール18に与えられる吐出圧力Psと最大負
荷圧力PLの位相ずれは通路35を介して該当する制御
圧力が第1の受圧室19、第2の受圧室20の双方に与
えられることによって吸収され、従ってアンロード弁1
7Aの発振、およびこれに伴う系全体の発振の抑制効果
を奏する。
【0041】〔第3の実施例〕本発明の第3の実施例を
図9及び図10により説明する。
【0042】第3の実施例の油圧駆動装置は、原動機1
3によって駆動される油圧源としての固定容量型の油圧
ポンプ9Aと、この油圧ポンプ9Aから供給される圧油
によって駆動する油圧アクチュエータ、例えば油圧シリ
ンダ2、油圧モータ3と、油圧ポンプ9Aから油圧シリ
ンダ2に供給される圧油の流れを制御する方向切換弁4
と、油圧ポンプ9Aから油圧モータ3に供給される圧油
の流れを制御する方向切換弁5と、アクチュエータの負
荷圧力のうち最大負荷圧力PLを取り出すシャトル弁6
と備えている。
【0043】油圧ポンプ9の吐出管路15とタンク16
との間には、アンロード弁17Bが配置されている。こ
のアンロード弁17Bの構造は、図2に示す第1の実施
例のアンロード弁17と実質的に同じである。なお、以
下においてアンロード弁17Bの説明では図2を参照す
る。
【0044】また、アンロード弁17Bのスプール18
の端部に作用する吐出圧力Psと最大負荷圧力PLの差
圧、即ちLS差圧ΔPLSとスプール18のストローク
Sとの関係は図3に示す特性と実質的に同じであり、ス
プール18のストロークSとその開口面積Aとの関係は
図4に示す特性と同じである。また、アンロード弁17
BのLS差圧ΔPLSとタンク16への漏らし量Qとの
関係は図10に示すようである。
【0045】図10において、漏らし量Qを生じない領
域45は例えば方向切換弁4,5の操作レバーを最大ス
トロークまで操作し、アクチュエータを最大速度で操作
する作業がおこなわれる領域であり、Qcは油圧ポンプ
9Aの固定吐出量である。LS差圧ΔPLS=30Kg
/cm2 は、方向切換弁4,5の操作レバーが中立位置
にある時にその固定吐出流量Qcの全量をタンクに落と
す動作が行われ、漏らし量Q=Qcを与える状態であ
る。また、斜線の領域46はアンロード弁17Bが部分
的に開き、固定吐出流量Qcの一部をタンクに落とす動
作が行われている領域である。この領域は、図5の特性
の領域26と同様、スプール18の位置が変動しやす
く、外乱によりアンロード弁17Bの発振を生じやすい
不安定領域である。
【0046】以上のように構成した油圧駆動装置の基本
的動作は次のようである。
【0047】まず、方向切換弁4,5が中立位置にある
ときには、アンロード弁17Bの第1の受圧室19には
油圧ポンプの吐出圧力Psが与えられ、第2の受圧室2
0にはアクチュエータの最大負荷圧力PLが与えられ、
即ち吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLS
による力がばね21の力とつり合うようにアンロード弁
17Bのスプール18が作動するが、最大負荷圧力PL
がタンク圧であるので、吐出圧力Psに応じてスプール
18がばね21の力に抗して図2の右方向に作動し、油
圧ポンプ9Aの吐出管路15に連通する通路22と通路
23とが連通して油圧ポンプ9Aの圧油の全量をタンク
16に落とす動作がおこなわれる。この状態が図10の
漏らし量Qcに対応する状態であり、LS差圧ΔPLS
はこのアンロード弁17Bの作用により30Kg/cm
2 に保たれる。
【0048】油圧シリンダ2、油圧モータ3の単独又は
複合駆動を意図して方向切換弁4かつ/又は5を切換え
たときには、油圧ポンプ9Aの圧油が吐出管路15、方
向切換弁4かつ/又は5を介して油圧シリンダ2かつ/
又は油圧モータ3に供給される。そして、このときも、
アンロード弁17Bの第1の受圧室19には油圧ポンプ
の吐出圧力Psが与えられ、第2の受圧室20にはアク
チュエータの最大負荷圧力PLが与えられ、即ち吐出圧
力Psと最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLSによる力が
ばね21の力とつり合うようにアンロード弁17Bのス
プール18が作動するが、もしこのとき、方向切換弁
4,5の少なくとも一方を最大ストロークで操作してい
れば、油圧ポンプ9Aの吐出流量の全てがアクチュエー
タ2かつ/又は3に供給され、LS差圧ΔPLSは15
Kg/cm2 又はそれ以下の値に制御されている。この
ため、アンロード弁17Bのスプール18が図2の左方
向に移動して閉じている。この状態が図10の漏らし量
Qを生じない領域45に対応している。
【0049】一方、方向切換弁4かつ/又は5の操作レ
バーが最大ストローク以下の中間位置にあるときには、
油圧ポンプ9Aの吐出流量の一部がアクチュエータ2か
つ/又は3に供給され、残りの流量をアンロード弁17
Bを介してタンク16に落とす動作がおこなわれる。こ
の状態が図10でLS差圧がΔPf以上となる状態に対
応し、アクチュエータ2かつ/又は3への圧油の供給量
に応じてLS差圧は15〜30Kg/cm2 の範囲で変
動する。この領域46は上記のように不安定領域であ
り、回路を構成する配管の体積や油の圧縮性に起因して
アンロード弁に与えられる信号圧力である制御圧力、即
ち油圧ポンプの吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの間
に伝達遅れ、即ち位相のずれを生じることから、従来の
アンロード弁では発振を生じやすい。
【0050】本実施例はこの問題を解決するものであ
る。即ち、第3の実施例にあっては、例えば図9に示す
方向切換弁4,5が中立位置にある状態から中間ストロ
ーク位置に切換えられ、その切換えによる制御圧力(ポ
ンプ吐出圧力又は最大負荷圧力)の変化に際し、位相の
ずれにより油圧ポンプ9Aの吐出圧力Psの方が最大負
荷圧力PLに比べて早く図2に示すアンロード弁17の
スプール18の第1の受圧室19に伝えられたとする
と、そのときの吐出圧力Psが通路32、絞り31、通
路30を介して第2の受圧室20にも与えられ、これに
より吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの差圧ΔPLS
は過度に大きな差圧となることが抑えられている。次い
で、最大負荷圧力PLも上昇し、絞り31によりLS差
圧ΔPLSは30Kg/cm2 より小さく15Kg/c
2より大きい適宜の値に、即ち図10に示す領域46
に該当する差圧ΔPLSに保たれる。
【0051】また、図9に示す方向切換弁4,5を最大
ストローク位置で操作する油圧シリンダ2あるいは油圧
モータ3の駆動状態から方向切換弁4あるいは方向切換
弁5の操作レバーを中間位置に戻したときも、上述と同
様に通路32、絞り31、通路30を介して位相のずれ
に伴って先にアンロード弁17Bのスプール18に到着
した制御圧力が第1の受圧室19と受圧室20の双方に
与えられ、過度の差圧ΔPLSの発生が抑えられ、図1
0に示す領域46の差圧ΔPLSに保たれる。
【0052】このように、この第3の実施例にあって
は、中間ストローク位置に方向切換弁4,5を切換えた
ときの吐出圧力Psと最大負荷圧力PLとの間の相違の
ずれが、通路32、絞り31、通路30を介して該当す
る制御圧力が第1の受圧室19、第2の受圧室20の双
方に与えられることにより吸収され、この結果アンロー
ド弁17Bの発振を防止でき、これに伴って系全体の発
振を防止でき、操作性の向上とオペレータの疲労の軽減
を図ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の土木・建設機械の油圧駆動装置
は以上のように構成したあることから、アンロード弁に
伝達される油圧ポンプの吐出圧力Psと最大負荷圧力P
Lとの間の信号圧力としての位相のずれに起因する発振
を防止することができ、従来に比べて操作性の向上と操
作に伴うオペレータの疲労の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による土木・建設機械の
油圧駆動装置の回路構成を示す概略図である。
【図2】図1に示すアンロード弁の構造を示す断面図で
ある。
【図3】図2に示すアンロード弁のLS差圧とストロー
クとの関係を示す特性図である。
【図4】図2に示すアンロード弁のストロークと開口面
積との関係を示す特性図である。
【図5】図2に示すアンロード弁のLS差圧と漏らし量
との関係を示す特性図である。
【図6】従来のアンロード弁の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来のアンロード弁のストロークと開口面積と
の関係を示す特性図である。
【図8】本発明のアンロード弁の変形例を示す図2と同
様な断面図である。
【図9】本発明の他の実施例による土木・建設機械の油
圧駆動装置の回路構成を示す概略図である。
【図10】図9に示すアンロード弁のLS差圧と漏らし
量との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 油圧源 2 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 3 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 4,5 方向切換弁 6 シャトル弁 7,8 圧力補償弁 9 油圧ポンプ 10 レギュレータ 11 制御用アクチュエータ 12 流量調整弁 13 原動機 14 ばね 15 吐出管路 16 タンク 17 アンロード弁 17A アンロード弁 17B アンロード弁 18 スプール 19 第1の受圧室 20 第2の受圧室 21 ばね 22 通路 23 通路 24 通路 25 通路 30 通路 31 絞り 32 通路 40 弁ハウジング 41 ノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−255702(JP,A) 特開 昭57−79303(JP,A) 特開 昭47−39880(JP,A) 特開 昭62−127581(JP,A) 特開 昭49−113228(JP,A) 特開 昭54−9372(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプを含む油圧源と、この油圧源
    から供給される圧油によって駆動する油圧アクチュエー
    タと、前記油圧源から前記油圧アクチュエータに供給さ
    れる圧油の流れを制御する方向切換弁と、前記油圧ポン
    プの吐出管路に接続され、前記油圧ポンプの吐出圧と前
    記アクチュエータの負荷圧力との差圧が第1の所定値を
    越えると油圧ポンプからの圧油をタンクに落とし、当該
    差圧を制御するアンロード弁とを備え、前記アンロード
    弁が、スプールと、前記スプールの一端側に設けられ、
    油圧ポンプの吐出圧力が導かれる第1の受圧室、前記ス
    プールの他端側に設けられ、前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力が導かれる第2の受圧室を有する土木・建設機
    械の油圧駆動装置において、前記アンロード弁に、前記
    第1の受圧室と、前記第2の受圧室とを選択的に連通さ
    せる制限的連通手段を設けたことを特徴とする土木・建
    設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記制限的連通手段は、前記差圧が前記
    第1の所定値より大きい第2の所定値を越えたときに前
    記第1の受圧室と前記第2の受圧室とを連通させること
    を特徴とする請求項1記載の土木・建設機械の油圧駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制限的連通手段が、前記第1の受圧
    室と前記第2の受圧室とを連通させる通路と、前記通路
    中に設けられた絞りとを含むことを特徴とする請求項
    載の土木・建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制限的連通手段は前記スプール内に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の土木・
    建設機械の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記制限的連通手段は、前記アンロード
    弁の本体を構成するハウジングに設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の土木・建設機械の油圧駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 油圧ポンプを含む油圧源と、この油圧源
    から供給される圧油によって駆動する油圧アクチュエー
    タと、前記油圧源から前記油圧アクチュエータに供給さ
    れる圧油の流れを制御する方向切換弁とを備えた土木・
    建設機械の油圧駆動装置において、前記油圧ポンプの吐
    出管路に接続され、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記ア
    クチュエータの負荷圧力との差圧が第1の所定値を越え
    ると油圧ポンプからの圧油をタンクに落とし、当該差圧
    を制御するアンロード弁であって、前記アンロード弁
    が、スプールと、前記スプールの一端側に設けられ、油
    圧ポンプの吐出圧力が導かれる第1の受圧室、前記スプ
    ールの他端側に設けられ、前記油圧アクチュエータの負
    荷圧力が導かれる第2の受圧室を有するアンロード弁に
    おいて、 前記第1の受圧室と前記第2の受圧室とを選択的に連通
    させる制限的連通手段を設けたことを特徴とするアンロ
    ード弁。
  7. 【請求項7】 前記制限的連通手段は、前記差圧が前記
    第1の所定値より大きい第2の所定値を越えたときに前
    記第1の受圧室と前記第2の受圧室とを連通させること
    を特徴とする請求項記載のアンロード弁。
  8. 【請求項8】 前記制限的連通手段が、前記第1の受圧
    室と前記第2の受圧室とを連通させる通路と、前記通路
    中に設けられた絞りとを含むことを特徴とする請求項
    記載のアンロード弁。
  9. 【請求項9】 前記制限的連通手段は前記スプール内に
    設けられていることを特徴とする請求項記載のアンロ
    ード弁。
  10. 【請求項10】 前記制限的連通手段は、アンロード弁
    本体を構成するハウジングに設けられていることを特徴
    とする請求項記載のアンロード弁。
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