JP3162203B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP3162203B2
JP3162203B2 JP26369692A JP26369692A JP3162203B2 JP 3162203 B2 JP3162203 B2 JP 3162203B2 JP 26369692 A JP26369692 A JP 26369692A JP 26369692 A JP26369692 A JP 26369692A JP 3162203 B2 JP3162203 B2 JP 3162203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなどの複
数のアクチュエータを有する土木・建設機械等に具備さ
れる弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の弁装置が備えられる油圧回
路を示す回路図である。この図4に示す従来の弁装置3
0は、油圧ショベルなどの土木・建設機械等の油圧回
路、例えば可変容量油圧ポンプ31と、該油圧ポンプ3
1から吐出される流量を制御するレギュレータ32とか
らなる圧油供給源33と、油圧ポンプ31から供給され
る圧油によって駆動する複数のアクチュエータ、例えば
油圧シリンダ34、35とを具備する油圧回路に設けら
れている。そして弁装置30は、油圧シリンダ34に供
給される圧油の流れを制御する流量制御弁36と、圧力
制御器37とを含む方向切換弁38と、油圧シリンダ3
5に供給される圧油の流れを制御する流量制御弁39
と、圧力制御器40とを含む方向切換弁41とを備えて
いる。上記した方向切換弁38,41は、それぞれ油圧
ポンプ31に連絡される第1の通路44,45と、油圧
シリンダ34,35のそれぞれに連絡される負荷通路4
6,47,48,49と、第1の通路44,45のそれ
ぞれ及び負荷通路46,47,48,49のそれぞれに
連絡可能な第2の通路50,51とを備えている。そし
て上記した流量制御弁36,39のそれぞれは、供給通
路42,43と第1の通路44,45との間を通過する
圧油流量を制御するとともに、第2の通路50,51と
負荷通路46,47,48,49との間をそれぞれ閉
塞、もしくは連絡する。また、上記した圧力制御器37
は、第1の通路44と第2の通路50との間に配置さ
れ、圧力制御器40は第1の通路45と第2の通路51
との間に配置され、これらの圧力制御器37,40は制
御管路56によって導かれる制御圧力と、ばね66、6
7のばね力及び第1の通路44、45の管路圧力によっ
て駆動可能になっている。
【0003】さらに、この弁装置30は、第2の通路5
0と制御管路56とを連絡する伝達通路57と、第2の
通路51と制御管路56とを連絡する伝達通路58と、
伝達通路57に設けられ、制御管路56から第2の通路
50方向への圧油の流れを阻止する逆止弁59と、伝達
通路58に設けられ、制御管路56から第2の通路51
方向への圧油の流れを阻止する逆止弁60と、制御管路
56を、タンク61に連絡可能な第3の通路62と、こ
の第3の通路62中に設けた圧力補償弁65を備えてい
る。
【0004】なお、上記した圧油供給源33を構成する
レギュレータ32は、供給圧Psと、制御管路56の制
御圧力すなわち油圧シリンダ34,35の負荷圧力のう
ちの最大負荷圧力PLmaxとの差圧ΔPLs(=Ps
−PLmax)がばね64により設定される設定値とな
るように、すなわち差圧ΔPLsによる力とばね64の
力とがバランスするように油圧ポンプ31の流量を制御
する流量制御手段を構成している。
【0005】この従来技術にあっては、方向切換弁3
8,41の流量制御弁36、39のそれぞれを操作レバ
ー68、69を操作することにより切換駆動すると、こ
れに応じて油圧ポンプ31の圧油がそれぞれ供給通路4
2,43、可変絞り部52(53)、あるいは可変絞り
部54(55)、第1の通路44,45に導かれ、これ
により圧力制御器37,40が図4の上方に押し上げら
れ、さらに該圧油は第2の通路50,51、負荷通路4
6(47)、あるいは48(49)を介して油圧シリン
ダ34,35に供給され、これにより油圧シリンダ3
4,35の複合動作が行なわれる。この複合動作の際
に、油圧シリンダ34の負荷圧力が負荷通路46,(4
7)を介して第2の通路50に導かれ、さらに伝達通路
57、逆止弁59を介して制御管路56に導かれ、一
方、油圧シリンダ35の負荷圧力が負荷通路48(4
9)を介して第2の通路51に導かれ、さらに伝達通路
58、逆止弁60を介して制御管路56に導かれ、結
局、油圧シリンダ34,35の負荷圧力のうちの大きい
方の圧力、すなわち最大負荷圧力PLmaxが制御管路
56内の制御圧力として取出される。この最大負荷圧力
PLmaxが圧力制御器37,40の制御室37a,4
0aの受圧部37b,40bのそれぞれに与えられ、こ
れにより供給圧Psに抗して圧力制御器37,40が前
述した上昇状態から下降し、第1の通路44,45内の
圧力Pa1,Pa2がそれぞれ高くなり、最大負荷圧力
PLmaxとばね66,67のばね力により、第1の通
路44,45内の圧力Pa1,Pa2は制御される。な
お、ばね66,67のばね力は互いにほぼ等しい値に設
定されており、これにより圧力Pa1,Pa2は互いに
同等の圧力に制御される。そして、制御管路56の制御
圧力すなわち油圧シリンダ34,35の最大負荷圧力P
Lmaxがレギュレータ32の一方の駆動部に導かれ、
供給圧Psと最大負荷圧力PLmaxとの差圧ΔPLs
による力と、レギュレータ32を付勢するばね64の力
とがバランスするような流量が油圧ポンプ31から供給
される。
【0006】上記の圧力制御器37,40に作用する
力、及びレギュレータ32に作用する力の関係を式を立
てて考えた場合、ばね66,67のばね力をFk、圧力
制御器37,40の受圧部37b,40bの受圧面積を
Aとすると、この圧力制御器37,40に作用する力の
つり合いから、 Pa1−PLmax=Fk/A (1) Pa2−PLmax=Fk/A (2) が成立する。一方、レギュレータ32においては、 Ps−PLmax=ΔPLs (3) が成立する。上記(3)式と(1)式、(3)式と
(2)式から、流量制御弁36,39の各可変絞り部5
2(53),54(55)の前後差圧はそれぞれ、 Ps−Pa1=ΔPLs−Fk/A (4) Ps−Pa2=ΔPLs−Fk/A (5) となる。この(4),(5)式から、 Ps−Pa1=Ps−Pa2=一定 となり、 Pa1=Pa2=Pa (6) となる。
【0007】このように、流量制御弁36,39の各可
変絞り部52(53),54(55)の流入側の圧力は
供給通路42,43の圧力、すなわち供給圧Psで共に
等しく、また流出側の圧力、すなわち第1の通路44,
45内の圧力Pa1,Pa2も上述のように共に等し
く、これにより流量制御弁36,39の各可変絞り部5
2(53),54(55)のそれぞれの前後差圧は常に
等しい。したがって、流量制御弁36,39のそれぞれ
のストローク量に対する可変絞り部52(53)、ある
いは54(55)のそれぞれの絞り量、すなわち開口量
に応じた流量が油圧シリンダ34,35のそれぞれの負
荷変動の影響を互いに他の油圧シリンダに及ぼすことな
く、安定した当該油圧シリンダ34,35の複合駆動を
実現させることができる。
【0008】そして、制御管路56が圧力補償弁65を
介してタンク61に連絡していることから、流量制御弁
36,39の中立時に制御管路56の制御圧力をタンク
61に逃し、圧力制御器37,40を無負荷状態にする
ことができる。また、流量制御弁36,39が切換駆動
されている時、制御管路56からタンク61へ流れる流
量を、圧力補償弁65により制御し、エネルギーロスを
抑制することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
においては、油圧シリンダ34,35の複合駆動時、流
量制御弁36,39のそれぞれの可変絞り部52(5
3)、あるいは可変絞り部54(55)の前後差圧をそ
れぞれ等しくするものである。油圧シリンダ35側を最
大負荷圧力PLmax側とすると、圧油が、逆止弁6
0、制御管路56、通路62、および圧力補償弁65を
介してタンク61へ流れ、圧力制御器37,40のそれ
ぞれの制御室37a,40aへ最大負荷圧力PLmax
を伝える。この時、管路56を圧油が流れることにより
圧力損失ΔPLossが圧力制御器37,40の間で発
生する。その結果、流量制御弁36の可変絞り部52
(53)の前後差圧はΔPLossだけ大きくなる。こ
れは供給圧Psと最大負荷圧力PLmaxの差圧ΔPL
sが設定値を保っている場合は問題にならない大きさで
あるが、流量制御弁36,39の要求流量の和が、油圧
ポンプ31の最大吐出流量をこえた場合、供給圧Psと
制御管路内56の制御圧力すなわち最大負荷圧力PLm
axとの差圧ΔPLsが設定値を保てなくなり小さくな
る。上記ΔPLossは該差圧ΔPLsに対し無視でき
ない大きさとなり、流量制御弁36の可変絞り部52
(53)の前後差圧はΔPLoss分だけ流量制御弁3
9の可変絞り部54(55)の前後差圧より大きくな
り、複合駆動時の操作性が悪化する。
【0010】本発明の目的は、流量制御弁の要求流量の
和が油圧ポンプの最大吐出流量を越え、供給圧Psと最
大負荷圧力PLmaxとの差圧ΔPLsが変化した場合
でも各流量制御弁の開度に応じた流量が得られ、アクチ
ュエータを安定して複合駆動させることのできる弁装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、圧油供給源(33)に連絡される供給通
路(42,43)と、アクチュエータに連絡される負荷
通路(46,47,48,49)と、上記供給通路(4
2,43)に連絡可能な第1の通路(44,45)と、
この第1の通路(44,45)及び上記負荷通路(4
6,47,48,49)に連絡可能な第2の通路(5
0,51)と、上記供給通路(42,43)と上記第1
の通路(44,45)との間を閉塞、もしくは内蔵する
可変絞り部(52,53,54,55)を介して連絡
し、その可変絞り部(52,53,54,55)の絞り
量の変化に応じて上記供給通路(42,43)と第1の
通路(44,45)との間を通過する圧油流量を制御す
るとともに、上記第2の通路(50,51)と上記負荷
通路(46,47,48,49)との間を閉塞、もしく
は連絡する流量制御弁(36,39)と、上記第1の通
路(44,45)と第2の通路(50,51)との間に
配置され、第1の通路(44,45)内の圧力を制御す
る圧力制御器(37,40)とを含む方向切換弁(3
8,41)を複数有し、上記圧力制御器(37,40)
のそれぞれを付勢するばね(66,67)と、該圧力制
御器(37,40)に制御圧力を伝える制御管路(5
6)を備え、該制御管路(56)に上記アクチュエータ
の負荷圧力のうちの最大負荷圧力を上記制御圧力として
導き、上記制御管路(56)をタンク(61)に連絡可
能な第3の通路(62)を有するとともに、この第3の
通路(62)に、該第3の通路(62)を流れる圧油の
圧力を制御する圧力制御手段(70)を備えた弁装置に
おいて、上記最大負荷圧力を上記圧力制御手段(70)
の一方の駆動部に導く第1の誘導手段(76)と、上記
圧油供給源(33)の供給圧を上記圧力制御手段(7
0)の他方の駆動部に、上記最大負荷圧力と対抗するよ
うに導く第2の誘導手段(75)を設けた構成にしてあ
る。
【0012】
【作用】本発明は、制御管路をタンクに連絡する通路に
設けられた圧力制御手段に、供給管路内の供給圧力と制
御管路内の最大負荷圧力を導き、この差圧ΔPLsが設
定値より小さくなったら、制御管路からタンクへ流れる
圧油の流量を制限し、制御管路内の各圧力制御器間で生
じる圧力損失ΔPLossを上記差圧ΔPLsに応じて
小さくする。これによって各圧力制御器に伝えられる制
御圧力すなわち最大負荷圧力は、各圧力制御器でほぼ同
一の値となり、各流量制御弁の可変絞り部の前後差圧、
つまり供給圧と圧力制御器が制御する第1の通路内の圧
力の差圧が同一となる。よって各流量制御弁の可変絞り
部の絞り量に比例した流量を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0014】図1は本発明の弁装置の第1の実施例が備
えられる油圧回路を示す回路図である。この図1は前述
した図4に対応させて描いてある。この図1に示す実施
例も図4に示すものと同等のものを備えている。すなわ
ち、可変容量油圧ポンプ31と、該油圧ポンプ31から
吐出される流量を制御するレギュレータ32とからなる
圧油供給源33と、油圧ポンプ31から供給される圧油
によって駆動する複数のアクチュエータ、例えば油圧シ
リンダ34,35とを具備する油圧回路に設けられてい
る。そして弁装置30aは、油圧シリンダ34に供給さ
れる圧油の流れを制御する流量制御弁36と、圧力制御
器37とを含む方向切換弁38と、油圧シリンダ35に
供給される圧油の流れを制御する流量制御弁39と、圧
力制御器40とを含む方向切換弁41とを備えている。
上記した方向切換弁38,41はそれぞれ油圧ポンプ3
1に連絡される第1の通路44,55と、油圧シリンダ
34,35のそれぞれに連絡される負荷通路46,4
7,48,49と、第1の通路44,45のそれぞれ及
び負荷通路46,47,48,49のそれぞれに連絡可
能な第2の通路50,51とを備えている。そして上記
した流量制御弁36,39のそれぞれは、供給通路4
2,43と第1の通路44,45との間を通過する圧油
流量を制御するとともに、第2の通路50,51と負荷
通路46,47,48,49との間をそれぞれ閉塞、も
しくは連絡する。また、上記圧力制御器37は、第1の
通路44と第2の通路50との間に配置され、圧力制御
器40は第1の通路45と第2の通路51との間に配置
され、これらの圧力制御器37,40は制御管路56に
よって導かれる制御圧力とばね66,67のばね力及び
第1の通路44,45の管路圧力によって駆動可能とな
っている。
【0015】さらに、この弁装置30aは、第2の通路
50と制御管路56を連絡する伝達通路57と、第2の
通路51と制御管路56を連絡する伝達通路58と、伝
達通路57に設けられ、制御管路56から第2の通路5
0方向への圧油の流れを阻止する逆止弁59と、伝達通
路58に設けられ、制御管路56から第2の通路51方
向への圧油の流れを阻止する逆止弁60を備えている。
【0016】この実施例では、制御管路56とタンク6
1を連絡する第3の通路62に設けられた圧力制御手段
の構成が、図4に示した従来例とは異なっている。すな
わち上記圧力制御手段である圧力補償弁70に設けられ
た流量制御部100の一方の駆動部に、パイロット管路
75により供給管路42(43)内の供給圧Psを導
き、また、上記流量制御部100の他方の駆動部に制御
管路56内の制御圧力、すなわち最大負荷圧力PLma
xをパイロット管路76により上記供給圧Psと対抗す
るように導き、上記圧力補償弁70内の固定絞り71の
前後差圧が、上記供給圧Psと上記最大負荷圧力PLm
axの差圧ΔPLs(Ps−PLmax)となるように
設けられている。ここで上記パイロット管路76は図1
中では圧力補償弁70内で導かれているが、上記制御管
路56から直接導いてもかまわない。
【0017】なお、上記した圧油供給源33を構成する
レギュレータ32は、供給圧Psと、制御管路56の制
御圧力すなわち油圧シリンダ34,35の負荷圧力のう
ちの最大負荷圧力PLmaxとの差圧ΔPLsが設定値
となるように、すなわち差圧ΔPLsによる力とばね6
4の力とがバランスするように油圧ポンプ31の流量を
制御する流量制御手段を構成している。
【0018】このような実施例における動作は以下のと
おりである。
【0019】図1に示す方向切換弁38,41の流量制
御弁36,39のそれぞれを操作レバー68,69を操
作することにより切換駆動すると、これに応じて油圧ポ
ンプ31の圧油がそれぞれ供給通路42,43、可変絞
り部52(53)、あるいは可変絞り部54(55)、
第1の通路44,45に導かれ、これにより圧力制御器
37,40が図1上方に押し上げられ、さらに該圧油は
第2の通路50,51、負荷通路46(47)あるいは
48(49)を介して油圧シリンダ34,35に導か
れ、これらの油圧シリンダ34,35の複合動作がおこ
なわれる。この複合動作の際に、油圧シリンダ34の負
荷圧力が負荷通路46(47)を介して第2の通路50
に導かれ、さらに伝達通路57、逆止弁59を介して制
御管路56に導かれ、一方、油圧シリンダ35の負荷圧
力が負荷通路48(49)を介して第2の通路51に導
かれ、さらに伝達通路58、逆止弁60を介して制御管
路56に導かれ、結局、油圧シリンダ34,35の負荷
圧力のうちの大きい方の圧力、すなわち最大負荷圧力P
Lmaxが制御圧力として取出される。この最大負荷圧
力PLmaxが圧力制御器37,40の制御室37a,
40aの受圧部37b,40bのそれぞれに与えられ、
これにより供給圧Psに抗して圧力制御器37,40が
前述した上昇状態から下降し、第1の通路44,45内
の圧力Pa1,Pa2がそれぞれ高くなり、最大負荷圧
力PLmaxとばね66,67のばね力により、第1の
通路44,45内の圧力Pa1,Pa2は制御される。
なお、ばね66,67のばね力は互いにほぼ等しい値に
設定されており、これにより圧力Pa1,Pa2は互い
に同等の圧力に制御される。そして、制御管路56の制
御圧力すなわち油圧シリンダ34,35の最大負荷圧力
PLmaxがレギュレータ32の一方の駆動部に導か
れ、供給圧Psと最大負荷圧力PLmaxとの差圧ΔP
Lsによる力と、レギュレータ32を付勢するばね64
の力とがバランスするような流量が油圧ポンプ31から
供給される。
【0020】そして、制御管路56が、第3の通路62
に設けられた圧力補償弁70を介してタンク61に連絡
していることから、流量制御弁36,39の中立時に制
御管路56の制御圧力をタンク61に逃し、圧力制御器
37,40を無負荷状態にすることができる。また流量
制御弁36,39が切換駆動されているとき、制御管路
56からタンク61へ流れる流量を、供給圧Psと制御
管路56の制御圧力PLmaxとの差圧ΔPLsにより
制御する圧力補償弁70により制限し、エネルギーロス
を抑制している。
【0021】ここで、切換動作させた流量制御弁36,
39の要求流量の和が、油圧ポンプ31の最大吐出流量
をこえた場合、供給圧Psと制御管路56の制御圧力つ
まり油圧シリンダ34,35の負荷圧力のうち最大負荷
圧力PLmaxとの差圧ΔPLsが小さくなる。この
時、制御管路56から第3の通路62、圧力補償弁70
を通過してタンク61へ流れる圧油の流量は、ポンプ圧
Psと制御管路56の制御圧力PLmaxとの差圧ΔP
Lsで制御された圧力補償弁70により著しく制限さ
れ、さらに閉塞することも可能である。これにより、制
御管路56を流れる圧油によって生じる各圧力制御器3
7,40間の圧力損失ΔPLossは著しく減少し、各
圧力制御器37,40の各制御室37a,40aに伝え
られる最大負荷圧力PLmaxにほぼ等しくなる。よっ
て、各圧力制御器37,40の受圧部37b,40bの
受圧面積をAとし、ばね66,67のばね力をFkとす
ると、この圧力制御器37,40に作用する力のつり合
いから、 Pa1−PLmax=Fk/A (7) Pa2−PLmax=Fk/A (8) が成立する。一方、各流量制御弁36,39の要求流量
の和が油圧ポンプ31の最大吐出流量を越えているた
め、レギュレータ32に関係なく Ps−PLmax=ΔPLs´ (9) が成立する。上記(9)式と(7)式、(9)式と
(8)式から、流量制御弁36,39の前後差圧つまり
可変絞り部52,53および54,55の前後差圧はそ
れぞれ、 Ps−Pa1=ΔPLs´−Fk/A (10) Ps−Pa2=ΔPLs´−Fk/A (11) となる。この(10),(11)式から、 Ps−Pa1=Ps−Pa2=一定 となり、 Pa1=Pa2=Pa (12) となる。
【0022】このように、流量制御弁36,39の要求
流量の和が油圧ポンプ31の最大吐出量をこえ、供給圧
Psと制御管路56の制御圧力つまり最大負荷圧力PL
maxとの差圧ΔPLsが所定の値よりも小さくなった
場合でも、流量制御弁36,39の各可変絞り部52
(53),54(54)の流入側の圧力は供給通路4
2,43の圧力、すなわち供給圧Psで共に等しく、ま
た流出側の圧力、すなわち第1の通路44,45内の圧
力Pa1,Pa2も上述のように共に等しく、これによ
り流量制御弁36,39それぞれの可変絞り部52(5
3),54(55)の前後差圧は常に等しい。したがっ
て流量制御弁36,39のそれぞれのストローク量に対
する可変絞り部52(53)、あるいは54(55)の
それぞれの絞り量、すなわち開口量に応じた流量が油圧
シリンダ34,35のそれぞれの負荷変動の影響を互い
に他の油圧シリンダに及ぼすことなく、安定した当該油
圧シリンダ34,35の複合駆動を実現させることがで
きる。
【0023】図2は本発明の第2の実施例を含む回路図
である。
【0024】この第2の実施例は、制御管路56をタン
ク61に連絡する第3の通路62に圧力制御手段とし
て、供給圧Psを導くパイロット管路75と制御管路5
6の制御圧力PLmaxを導くパイロット管路76が対
抗するように導いた圧力制御弁72を設けてある。該圧
力制御弁72は、制御管路56を流れる圧油の圧力を、
供給圧Psと制御管路56の制御圧力つまり最大負荷圧
力PLmaxとの差圧ΔPLsにより制御するもので、
該ΔPLsがレギュレータ32の所定値より小さくなっ
た場合、制御管路56からタンク61へ流れる圧油の流
量を著しく制限し、制御管路56で生ずる各圧力制御器
37,40の間の圧力損失ΔPLossを減少させる。
最大負荷圧力PLmaxの変動が少ない場合、この第2
実施例によれば、上記第3の通路62に設けられる圧力
制御手段が第1実施例に比例して、簡略化することがで
きる。
【0025】図3は本発明の第3の実施例を含む回路図
である。
【0026】この第3の実施例は、第3の通路62に圧
力制御手段として、信号管路112が接続される圧力補
償弁111を設け、該信号管路112の他端には該信号
管路112内の圧力を制御するために、一次側に定圧力
源114を接続した電磁比例減圧弁113が接続され、
該電磁比例減圧弁113への指令信号119は、図示さ
れていない制御装置より出力される。また、上記圧力補
償弁111に接続される上記信号管路112は、圧力補
償弁111内部で流量制御部110の一方の駆動部に接
続され、固定絞り71の前後差圧を、上記信号管路11
2の圧力に応じて制御される。一方、制御管路56に接
続したパイロット管路115、および供給管路42(4
3)に接続したパイロット管路116を接続した圧力検
出器117により最大負荷圧力PLmaxと供給圧Ps
の差圧ΔPLsを検出し、信号線118により上記図示
されない制御装置に伝えられる。このように構成された
第3の実施例では、差圧ΔPLsを圧力検出器117に
より検出し、信号線118により上記制御装置に伝え、
該制御装置内部で演算し、指令信号119により電磁比
例減圧弁113に伝え、信号管路112内の圧力を上記
差圧ΔPLsに応じた圧力に制御し、圧力補償弁111
に伝えることにより、第3の通路62内を流れる圧油の
流量を、上記差圧ΔPLsに応じて可変にする。
【0027】この第3の実施例によれば、第1の実施例
と同等の効果が得られ、さらに、上記第3の通路62を
流れる圧油の流量を、上記差圧ΔPLsにかかわりなく
任意に制御でき、例えば、上記差圧ΔPLsが設定値を
保っている場合でも流れを阻止できるため、制御管路5
6を流れる圧油により発生する圧力損失ΔPLossを
無くすことも可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、供給圧Psと最大負荷
圧力PLmaxとの差圧ΔPLsにより制御管路を流れ
る圧油の圧力を制御できるので、各流量制御弁の要求流
量の和がポンプの最大吐出量をこえ、上記ΔPLsが小
さくなった場合でも、各流量制御弁の開口面積に応じた
流量が得られ、アクチュエータを安定して複合駆動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁装置の第1の実施例が備えられた油
圧回路を示す回路図である。
【図2】本発明の弁装置の第2の実施例が備えられた油
圧回路を示す回路図である。
【図3】本発明の弁装置の第3の実施例が備えられた油
圧回路を示す回路図である。
【図4】従来の弁装置が備えられた油圧回路を示す回路
図である。
【符号の説明】
30a 弁装置 31 可変容量油圧ポンプ 32 レギュレータ 33 圧油供給源 34,35 油圧シリンダ 36,39 流量制御弁 37,40 圧力制御器 38,41 方向切換弁 42,43 供給通路 44,45 第1の通路 46,47,48,49 負荷通路 50,51 第2の通路 52,53,54,55 可変絞り部 56 制御管路 57,58 伝達通路 59,60 逆止弁 61 タンク 62 第3の通路 70 圧力補償弁 71 絞り 72 圧力制御弁 75,76 パイロット管路 111 圧力補償弁 113 電磁比例減圧弁 117 圧力検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−217530(JP,A) 特開 平2−186106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 - 11/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油供給源(33)に連絡される供給通
    路(42,43)と、アクチュエータに連絡される負荷
    通路(46,47,48,49)と、上記供給通路(4
    2,43)に連絡可能な第1の通路(44,45)と、
    この第1の通路(44,45)及び上記負荷通路(4
    6,47,48,49)に連絡可能な第2の通路(5
    0,51)と、上記供給通路(42,43)と上記第1
    の通路(44,45)との間を閉塞、もしくは内蔵する
    可変絞り部(52,53,54,55)を介して連絡
    し、その可変絞り部(52,53,54,55)の絞り
    量の変化に応じて上記供給通路(42,43)と第1の
    通路(44,45)との間を通過する圧油流量を制御す
    るとともに、上記第2の通路(50,51)と上記負荷
    通路(46,47,48,49)との間を閉塞、もしく
    は連絡する流量制御弁(36,39)と、上記第1の通
    路(44,45)と第2の通路(50,51)との間に
    配置され、第1の通路(44,45)内の圧力を制御す
    る圧力制御器(37,40)とを含む方向切換弁(3
    8,41)を複数有し、上記圧力制御器(37,40)
    のそれぞれを付勢するばね(66,67)と、該圧力制
    御器(37,40)に制御圧力を伝える制御管路(5
    6)を備え、該制御管路(56)に上記アクチュエータ
    の負荷圧力のうちの最大負荷圧力を上記制御圧力として
    導き、上記制御管路(56)をタンク(61)に連絡可
    能な第3の通路(62)を有するとともに、この第3の
    通路(62)に、該第3の通路(62)を流れる圧油の
    圧力を制御する圧力制御手段(70)を備えた弁装置に
    おいて、上記最大負荷圧力を上記圧力制御手段(70)
    の一方の駆動部に導く第1の誘導手段(76)と、上記
    圧油供給源(33)の供給圧を上記圧力制御手段(7
    0)の他方の駆動部に、上記最大負荷圧力と対抗するよ
    うに導く第2の誘導手段(75)を設けたことを特徴と
    する弁装置。
  2. 【請求項2】 第1の誘導手段(76)および第2の誘
    導手段(75)が管路であることを特徴とする請求項1
    記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 第1の誘導手段(76)が上記制御管路
    (56)に接続されることを特徴とする請求項1記載の
    弁装置。
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