JP2634726B2 - ユニット建物 - Google Patents
ユニット建物Info
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Description
み合わせることにより建てるユニット建物に係り、特に
採光用のライトコートや中庭が設けられるユニット建物
に関する。
採り入れる方法として、いわゆるトップライトを天井部
分に設けたり、住宅の中央部にライトコートを設けるこ
とが行われている。ここで、ライトコートとは、住宅の
中央部に中庭等の採光用空間を形成し、その採光用空間
の周囲に、透光性のあるガラス等を配置して、採光用空
間に面した居室に光を採り入れる方法である。
になってきたユニット工法は、住宅を構成する多様な部
品を組み付けた建物ユニットを予め工場生産し、これら
の建物ユニットを、建設現場にて、基礎上の所定位置に
配列積層することにより住宅を建設する。かかるユニッ
ト工法には、建設現場での作業を簡略化し、工期の短縮
につながる利点がある。また、複数の建物ユニットを組
み合わせて住宅を構成するため、住宅全体の強度が向上
する長所がある。
住宅の中央部にライトコートを設けようとする場合、例
えば、図7の方法が考えられる。これは、小さなサイズ
の建物ユニット12と、普通サイズの建物ユニット1
6、18、20等とを組み合わせてユニット住宅の2階
部分にライトコート10を設ける方法である。具体的に
は、普通サイズの建物ユニット16、18、20に小さ
な建物ユニット12を隣接配置することにより、2階部
分に空間を形成し、この空間をライトコート10とす
る。
イトコート10内へ射しこむように、開口となってお
り、一方、ライトコート10を囲む周囲の建物ユニット
12、16、18、20には、窓ガラス22、24…が
配設され、これにより、ライトコート10に面した居室
への採光が確保される。
分に、建物ユニット19、19…を配置することなく、
地面まで空間として残すことによって採光用の中庭21
を形成する方法も考えられる。これによれば、一階及び
二階にわたって採光を確保することができる。
に、普通サイズの建物ユニット16、18…等と小さな
建物ユニット12とを組み合わせる場合は、各建物ユニ
ットの大きさが不均一なため、各建物ユニット間の結合
作業が難しく、工期の遅延を招くという問題がある。こ
れは、建設現場での作業を簡略化し、工期の短縮を図る
というユニット工法本来の目的に反するものである。
12、16、18、20との間の仕切り部分の防水処理
が難かしく、実質上、図7のように、ライトコートを設
けるのは不可能であった。
しない部分を採光用の中庭21として残すため、ユニッ
ト建物26の内部に空洞が生じ、ユニット建物26全体
の強度低下を招くという問題がある。
たもので、ライトコート等の採光用空間を建物の中央に
容易に形成することができ、且つ、建物ユニット間の結
合作業が容易なユニット建物を提供することを目的とす
る。また、採光用空間の防水処理を容易に行うことがで
き、且つ、建物全体としての強度を向上させることので
きるユニット建物を提供することを目的とする。
数の建物ユニットを少なくとも水平方向に組み合わせる
ことで建てられるユニット建物であって、複数の建物ユ
ニットのうちの少なくとも一つの建物ユニットを、複数
の柱とこれらの柱の上端間および下端間を連結する複数
の梁とからなる骨組みフレームを備えたものとし、この
骨組みフレームの内部に、周囲が垂直な周壁で囲まれ且
つ上面に開口を有する採光用空間とそれらの周壁で仕切
られた居室用空間とを形成し、周壁を、その居室用空間
および他の建物ユニットで囲むとともに少なくとも一部
を採光面としたことを特徴としている。
を設置しておくため、他の建物ユニットと同様に整列配
置するだけで、建物の中央に採光用空間を有するユニッ
ト建物を建てることができる。この際、採光用空間を有
する建物ユニットを、他の建物ユニットと同一サイズに
することで、工場での各建物ユニットの生産や建築現場
での建物ユニット間の結合作業が容易になるとともに、
建物全体の強度が向上する。
ユニットの実施例を詳説する。
建物を構成する建物ユニットを示した斜視図、図2は、
図1の建物ユニットの一部断面図、図3は、図1の建物
ユニットを使用して建設されたユニット建物であるユニ
ット住宅の斜視図である。
ト29は、骨組みフレーム30と、垂直な周壁32、3
2…又は採光面としてのサッシパネル33、33…等を
中心に構成され、全体形状が直方体状になっている。骨
組みフレーム30は、4本の柱36、36…と、これら
の4本の柱36、36…の上端間及び下端間を連結する
上梁38、38…、下梁40、40…等からなり、長辺
側の上梁38、38間には、小梁42が、長辺側の下梁
40、40間には、図示しない根太が架設される。
2、32及びサッシパネル33、33が立設され、これ
により、採光用空間としてのライトコート44が形成さ
れる。また、周壁32、32とサッシパネル33、33
は、それぞれ、骨組みフレーム30に対して、防水処理
が施された状態で立設されており、ライトコート44の
内側と外側とを密閉した状態で仕切っている。このた
め、雨天時に、雨水がライトコート44に入った場合で
も、骨組みフレーム30と周壁32、32、サッシパネ
ル33、33との接合部から雨水が漏水することはな
い。
サッシパネル33とを必要に応じて組み合わせることに
より、ライトコート44の四方すべてに採光面を設けた
り、或いは、三方に採光面を設け、残り一方を壁として
残す等、隣接する居室の種類に応じて、任意に採光面の
数を増減することができる。
れており、ライトコート44の内側へ光が射しこむよう
になっている。これにより、サッシパネル33、33に
面する居室への採光が確保されることになる。
及び図2に示すように、雨天時に浸入した雨水を受ける
ための防水パン45が、周壁32、32とサッシパネル
33、33との間に防水処理を施されて配設されてい
る。防水パン45は、雨天時にライトコート44内に入
った雨水を受け、隣接する居室や下層階への雨水の浸入
を防止する。防水パン45の下部には、ドレーンパイプ
45Aが取付けられており、防水パン45に溜まった雨
水をドレーンパイプ45Aから建物の外部へ排水する。
コート44、防水パン45等を予め工場にて組み付けた
状態で製作され、建設現場へ搬送後、他の建物ユニット
とともに、積層配列されることになる。従って、建設現
場でのライトコート44に関する作業を極力少なくする
ことができる。これにより、現場での作業を簡略化さ
れ、工期の短縮を図ることが可能となる。また、ライト
コート44を備えた建物ユニット29は、図3に示すよ
うに、他の建物ユニット48、50、52、54で囲ま
れることでユニット住宅46の中央部に配置されている
ため、暗くなりがちな住宅の中央部に光を取り入れるこ
とができる。そして、建物ユニット29内には、採光用
空間44の他、居室用空間も形成されているため、この
建物ユニット29を居室用空間がユニット住宅46の外
部に臨む位置となるように配置することで、建物ユニッ
ト29の全周を他の建物ユニット48、50、52、5
4で囲まなくとも、ライトコート44をユニット住宅4
6の中央付近に設けることができ、ユニット住宅46の
敷地面積を小さくできる。 さらに、建物ユニット29内
に居室用空間が形成されているため、建物ユニット住宅
46としては、建物ユニット29全体を採光用空間とす
るよりも、犠牲となる居室用空間の割合を小さくでき
る。
ニット48、50、52、54等と同じ大きさを有して
いるため、工場での各建物ユニット29、48、50、
52、54を同じ生産ラインで効率よく生産することが
できるうえ、建築現場での建物ユニット間の結合作業
は、ライトコート44を有しない通常のユニット建物の
場合と同様に行うことができ、建物ユニットの大きさが
不均一なことにより生じる結合作業のしにくさを解消す
ることができる。
9内に組みこんで配置しているので、ライトコート44
の内側と、外側との間の防水を容易且つ確実に行うこと
ができる。また、ライトコート44の防水処理及び排水
設備等を現場にて行う必要がないため、工期の短縮、作
業の簡略化を図ることができる。
上階に設置する場合について説明したが、この建物ユニ
ット29を1階に設置し、2階から上層の階について
は、防水パン45を有せず、ライトコート44の底面が
開口となった建物ユニット29を設置して吹き抜け状に
してもよい。この場合、2階から上層の階に配置される
建物ユニット29の底面が採光面としての機能を有する
こととなるので、1階から最上階にわたって採光を確保
することができる。また、従来のように建物ユニットの
存在しない空洞部分が建物内部にできることもなく、ユ
ニット建物全体の強度低下を招くこともない。
ついて説明する。図4及び図5は、他の実施例に係る建
物ユニットの一部断面図である。なお、ここで、前述し
た実施例と同様な部材については、同一の符号を付し、
重複する説明を省略する。
56の下部に配設された防水パン45の一部にガラス等
によって採光面を形成する場合、即ち、いわゆるトップ
ライト57を組みこむ場合である。これによれば、建物
ユニット56の下方に配置される建物ユニットについて
も採光を確保することができる。
トコート44内に配設される防水パン60の位置を上方
にずらし、ライトコート44の下方に生じた空間を収納
スペース62として使用するようにしている。従って、
ライトコート44下部のスペースを有効に利用すること
が可能となる。
ト化した場合の斜視図である。図6においては、ライト
コートとなる部分を、ライトコートユニット60として
骨組みフレームと別個に製作している。即ち、ライトコ
ートユニット60は、防水パン62と、防水パン62に
立設された4枚のサッシパネル64等から構成され、こ
のライトコートユニット60を、骨組みフレームの内部
に組みこむことによって、図示しない建物ユニット内に
ライトコートが設けられる。
ト44の場合と同様に、壁パネルとサッシパネル64と
を組み合わせることにより、任意に採光面の数を増減す
ることができる。
建物ユニット内に予め採光用空間を設置しておくため、
ユニット建物の中央にライトコートや中庭等の採光用空
間を容易に形成することができる。この際、採光用空間
を備えた建物ユニットが他の建物ユニットと同じ大きさ
にすことで、工場での各建物ユニットの生産を同じ生産
ラインで効率よく行うことができるうえ、建築現場での
建物ユニット間の結合作業を容易に行うことができる。
また、防水処理等を現場にて行う必要がなく、現場での
作業量を低減することができる。更に、採光用空間を有
する建物ユニットを他の建物ユニットとの間に隙間なく
配置することができるので、建物全体としての強度を向
上させることが可能となる。
る建物ユニットを示した斜視図である。
ット建物であるユニット住宅の斜視図である。
ットの他の実施例の一部断面図である。
ットのさらに他の実施例の一部断面図である。
した場合を示す斜視図である。
られた従来のユニット住宅の概略を示した斜視図であ
る。
が設けられた従来のユニット住宅の正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 直方体状の複数の建物ユニットを少なく
とも水平方向に組み合わせることで建てられるユニット
建物であって、前記複数の建物ユニットのうちの少なく
とも一つの建物ユニットは、複数の柱とこれらの柱の上
端間および下端間を連結する複数の梁とからなる骨組み
フレームを備え、この骨組みフレームの内部には、周囲
が垂直な周壁で囲まれ且つ上面に開口を有する採光用空
間と前記周壁で仕切られた居室用空間とが形成され、前
記周壁は、前記居室用空間および他の建物ユニットで囲
まれているとともに少なくとも一部が採光面であること
を特徴とするユニット建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4041161A JP2634726B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ユニット建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4041161A JP2634726B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ユニット建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239864A JPH05239864A (ja) | 1993-09-17 |
JP2634726B2 true JP2634726B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=12600704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4041161A Expired - Lifetime JP2634726B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ユニット建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2634726B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3426119C2 (de) * | 1984-07-16 | 1986-09-18 | Dyckerhoff & Widmann AG, 8000 München | Bauteilsatz zur Erstellung von vorzugsweise eingeschossigen Baukörpern |
JP2566582B2 (ja) * | 1987-08-06 | 1996-12-25 | 積水化学工業株式会社 | 面取建物ユニット |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP4041161A patent/JP2634726B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05239864A (ja) | 1993-09-17 |
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Legal Events
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