JP2632128B2 - 高周波誘導加熱コイルに装着された磁性体のコアの脱落検出方法 - Google Patents

高周波誘導加熱コイルに装着された磁性体のコアの脱落検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空管や半導体等を使
用した高周波発振回路によって発振された高周波電流が
通電される高周波誘導加熱コイル(以下高周波誘導加熱
コイルを単に加熱コイルともいう)に装着されたフエラ
イト製等の磁性体のコアの脱落検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱コイルには、加熱コイルの発生する
磁束を被加熱面に集束するために磁性体のコアが接着等
によって装着されることが多い。加熱コイルは高周波電
流の通電によって発熱して高温となるので、コアも加熱
コイルからの熱伝導によって高温となって劣化し、且つ
若干の変形等が発生して加熱コイルから脱落することが
ある。
【0003】コアが加熱コイルから脱落すると、加熱コ
イルの発生する磁束の被加熱面への集束が減少する結
果、被加熱面が所定の温度まで昇温しなかったり、或い
は所定の深度まで加熱されなくなり、焼入の場合には所
定の深さ、幅、或いは硬度の硬化層が形成されなくな
る。
【0004】そして、従来、例えば真空管を使用した高
周波発振回路から高周波電流を加熱コイルに供給する高
周波加熱装置においては、いずれも直流である真空管の
陽極電流および格子電流と、直流電圧である陽極電圧と
をメータリレー等で監視して、高周波加熱装置の異常の
発見の手助けとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】比較的高い周波数(通
常20kHz 以上)の高周波電流を加熱コイルによるワーク
の加熱に使用する場合には、例えば真空管発振回路が使
用されて高周波電流が発生されるが、このような周波数
の高周波電流に対しては、鉄芯を用いたトランスを使用
できないので、高周波電流は空芯のトランスを介して加
熱コイルに供給される。
【0006】ところが、加熱コイルの力率は一般的には
例えば0.2 程度であり、加熱コイルを2次側に接続した
空芯のトランスを1次側から見た力率は更に低く、例え
ば0.03〜0.04程度であるので、空芯トランスの2次側
に、コアの脱落のような比較的大きいインピーダンス変
化が有っても、この変化が1次側に伝わることが少ない
から、前記した真空管の陽極電流、格子電流にあまり変
化が見られない。従って、高周波発振回路に設けた直流
計器のみによって加熱コイルに装着したコアの脱落を発
見することは困難であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、空芯のトランスを介して高周波電流が供給さ
れる加熱コイルに装着されたコアの脱落検出方法を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に請求項1記載の発明は、高周波発振回路によって発振
された高周波電流が空芯トランスの1次コイルおよび2
次コイルを介して供給される高周波誘導加熱コイルに装
着された磁性体のコアの脱落検出方法であって、コアの
脱落を、前記2次コイルの両端間の交流電圧の低下とし
て検出する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、2次コイルの両端間の交流電圧の低下の検
出は、前記両端間に接続された交流電圧計の指示値の低
下によっている。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1〜図2は本実施例を説明するための図面で
あって、図1は本実施例を実現することができる高周波
加熱装置の電気回路図、加熱コイルの模式的斜視図、お
よびワークの斜視図を示し、図2は図1のA−A線矢視
断面説明図である。
【0011】図1に示すように、ワークとして、円柱状
の小径部41と、小径部41と一体形成された円柱状の大径
部42と、小径部41と大径部42との境の段差部43とを備え
た段付きシャフト40を採り上げ、このワーク40の小径部
41の周面を焼入加熱する場合を説明する。なお、44は段
付きシャフト40の軸芯線である。
【0012】小径部41を加熱する加熱コイル20は、いわ
ゆるラインコイルといわれる加熱コイルであって、1対
のリード導体21、22と、リード導体21、22の先端にそれ
ぞれ接続され、小径部41の周面の方向に配設されたほぼ
1/4円弧状の加熱導体23、24と、加熱導体23、24の先
端に一端がそれぞれ接続され、段付きシャフト40の軸芯
線44の方向に配設された平行で直線状の1対の加熱導体
25、26と、加熱導体25、26の他端同士を接続するほぼ1
/2円弧状で小径部41の周方向に配設された加熱導体27
とを備えている。
【0013】加熱コイル20は、また、図1および図2に
示すように、加熱導体25、26の小径部41に対向した面を
除く3面を覆うように加熱導体25、26にそれぞれ装着さ
れたコア31、32とを備えている。そして、リード導体2
1、22の後端はそれぞれ空芯のトランス10の2次コイル1
2の両端に接続されている。トランス10の1次コイル11
は、高周波発振回路に接続されている。なお、2次コイ
ル12の両端間には交流電圧計Et が接続されている。
【0014】高周波発振回路は、図1に示すように、直
流電源DCS と、直流電源DCS のオン・オフ用のスイッチ
SWと、直流電源DCS から直流電圧が供給される3極真空
管VTと、高周波電流が直流電源DCS に流入するのを阻
止する高周波チョークコイルRFC と、高周波電流を直流
電源DCS に対してバイパスするコンデンサC1 と、一端
が真空管VTの格子に接続された共振電圧検出用のコイ
ルLg と、このコイルLg に電圧を与えるためのコイル
Lp と、このコイルLp に直列に接続されたトランス10
の1次コイル11と、直流電源DCS からの直流がコイルL
p およびトランス10の1次コイル11に流れるのを阻止す
る阻止コンデンサC2 と、コイルLp およびトランス10
の1次コイル11に並列に接続された共振用コンデンサC
3 と、真空管VTの格子バイパスコンデンサC4 と、コ
イルLg の他端に接続された格子抵抗R2 と、直流陽極
電圧計Ep と、計器用抵抗R1 と、直流陽極電流計Ip
と、直流格子電流計Ig とを備えている。
【0015】次に、段付きシャフト40の小径部41の焼入
動作を説明する。軸芯線44を垂直に配設した段付きシャ
フト40の小径部41を加熱コイル20の加熱導体23〜27に対
向するように接近配置後、段付きシャフト40を軸芯線44
を中心として例えば矢印Bの方向に回転させながら、ス
イッチSWをオンにすると、真空管VTによる高周波発振
(周波数は通常20kHz 以上)が開始され、発振された高
周波電流はトランス10の1次コイル11に流れる。
【0016】従って、トランス10の2次コイル12に高周
波電流が誘起され、この高周波電流はリード導体21、加
熱導体23、25、27、26、24、リード導体22の経路で、或
いはこの逆の経路で流れて小径部41の周面が加熱され
る。所定時間の加熱後、スイッチSWをオフにしてから、
段付きシャフト40を加熱コイル20から離し、小径部41の
周面に焼入液を噴射して冷却すると周面に硬化層が形成
される。この後、段付きシャフト40の回転を停止する。
【0017】加熱コイル20に通電して小径部41を加熱中
に、もしも、コア31、32のいずれか、或いは両方が脱落
すると、加熱コイル20が発生している磁束の減少を妨げ
ようとして、加熱コイル20には、コアが脱落していない
ときより大きい電流が流れる結果、トランス10の2次コ
イルの電圧が低下する。従って、交流電圧計Et の指示
が下がるから、コア31、32のいずれかが、或いは両方が
脱落したことが容易に判明する。なお、交流電圧計Et
にメータリレーを採用すると、コア31、32の脱落信号を
取り出すこともできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えば真
空管や半導体を使用した高周波発振回路によって発振さ
れた高周波電流が空芯トランスの1次コイルおよび2次
コイルを介して供給される高周波誘導加熱コイルに装着
された磁性体のコアの脱落検出方法であって、コアの脱
落は、空芯トランスの2次コイルの両端間の交流電圧の
低下として検出することができる。従って、コアの脱落
が容易に判明する。また、この交流電圧の低下の検出
を、2次コイルの両端間に接続した交流電圧計の指示値
の低下として知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波加熱コイルに装着された磁性体
のコアの脱落検出方法の一実施例を実現することができ
る高周波加熱装置の電気回路図、加熱コイルの模式的斜
視図、およびワークの斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面説明図である。
【符号の説明】
10 トランス 11 1次コイル 12 2次コイル 20 加熱コイル 31、32 コア C3 コンデンサ Et 交流電圧計 Lg 、Lp コイル VT 真空管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波発振回路によって発振された高周
    波電流が空芯トランスの1次コイルおよび2次コイルを
    介して供給される高周波誘導加熱コイルに装着された磁
    性体のコアの脱落検出方法であって、コアの脱落を、前
    記2次コイルの両端間の交流電圧の低下として検出する
    ことを特徴とする高周波誘導加熱コイルに装着された磁
    性体のコアの脱落検出方法。
  2. 【請求項2】 2次コイルの両端間の交流電圧の低下の
    検出は、前記両端間に接続された交流電圧計の指示値の
    低下による請求項1記載の高周波誘導加熱コイルに装着
    された磁性体のコアの脱落検出方法。
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