JPH0824034A - ヘアカーラーの加熱方法及び加熱装置 - Google Patents

ヘアカーラーの加熱方法及び加熱装置

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JPH0824034A
JPH0824034A JP16567294A JP16567294A JPH0824034A JP H0824034 A JPH0824034 A JP H0824034A JP 16567294 A JP16567294 A JP 16567294A JP 16567294 A JP16567294 A JP 16567294A JP H0824034 A JPH0824034 A JP H0824034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
hair curler
heating plate
temperature
ferromagnetic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16567294A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fujiwara
徹 藤原
Ryoichi Tawara
良一 田原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘアカーラーを精度良く所定温度に加熱でき
るヘアカーラーの加熱方法及び加熱装置を提供する。 【構成】 加熱方法は、キュリー温度が100〜200
℃である強磁性体を加熱板1とする円筒形のヘアカーラ
ー2に、定電流高周波電源3に接続された加熱コイル4
を挿入する。加熱装置は、キュリー温度が100〜20
0℃である強磁性体を加熱板1とする円筒形のヘアカー
ラー2の円筒内に挿入する加熱コイル4を備え、この加
熱コイル4が定電流高周波電源3に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘアカーラーの加熱を電
磁誘導加熱によって行うヘアカーラーの加熱方法及び加
熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】美容用のヘアカーラーの加熱方法とし
て、電磁誘導加熱を利用する方法が知られている。この
方法は、金属製の円筒形の加熱板を内蔵した蓄熱性樹脂
で形成したヘアカーラーに加熱コイルを挿入して誘導加
熱するものである。上記加熱コイルは、フェライトから
なる加熱棒の外周に、巻線を巻いたもので、この巻線が
高周波電源に接続している。しかし、この方法は加熱板
の材質のばらつき等から温度の制御が難しい欠点があ
る。一方、特開平5−104号公報にヘアカーラーの誘
導加熱の制御方法が開示されている。この方法は金属製
の加熱板の電気抵抗や透磁率の温度変化によって、加熱
コイルのインピーダンスが変化することを利用するもの
で、巻線の電流、又は電圧を検出回路で検知し、この検
知した値が特定値になった際に、通電を停止するもので
ある。しかし、検出回路や制御回路が必要で、コストも
高くなるため、複雑な多数の回路を要しないヘアカーラ
ーの加熱方法、及び加熱装置が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、複雑な
多数の回路を要することなく、ヘアカーラーを精度良く
所定温度に加熱できるヘアカーラーの加熱方法及び加熱
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ヘアカーラーの加熱方法は、キュリー温度が100〜2
00℃である強磁性体を加熱板とする円筒形のヘアカー
ラーに、定電流高周波電源に接続された加熱コイルを挿
入することを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2に係るヘアカーラーの加
熱方法は、請求項1記載のヘアカーラーの加熱方法にお
いて、上記強磁性体が銅とニッケルの合金であることを
特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に係るヘアカーラーの加
熱方法は、請求項1記載のヘアカーラーの加熱方法にお
いて、上記強磁性体が鉄とクロムの合金であることを特
徴とする。
【0007】本発明の請求項4に係るヘアカーラーの加
熱装置は、キュリー温度が100〜200℃である強磁
性体を加熱板1とする円筒形のヘアカーラー2の円筒内
に挿入する加熱コイル4を備え、この加熱コイル4が定
電流高周波電源3に接続されたことを特徴とする。
【0008】以下、本発明に係るヘアカーラーの加熱方
法を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施例に係るヘアカーラーの加熱装置の使用状態を示す断
面図であり、図2は本発明のヘアカーラーの加熱装置の
要部のみを示す斜視図である。
【0009】本発明の加熱装置を図1に基づいて説明す
る。上記加熱装置を利用するヘアカーラー2は、キュリ
ー温度が100〜200℃である強磁性体の円筒状の加
熱板1を内蔵し、蓄熱性の樹脂のよって円筒形に形成さ
れたものである。上記キュリー温度が100〜200℃
である強磁性体の材料としては、限定はしないが、強度
等の実用性から、銅−ニッケル合金、鉄−クロム合金が
好ましい。
【0010】本発明のヘアカーラーの加熱装置は、上記
ヘアカーラー2の円筒内に挿入する加熱コイル4を備
え、この加熱コイル4が定電流高周波電源3に接続され
ている。上記加熱コイル4はフェライトからなる加熱棒
5と、この加熱棒5の外周に、巻線6を巻いたものであ
る。上記定電流高周波電源3は一定の電流を発生させる
電源であり、発生させる電流は加熱板1の大きさ等によ
り適宜決定されるが、実効値で5〜50Aの電流が適当
である。
【0011】本発明のヘアカーラーの加熱方法は、図1
及び図2に示す如く、円筒形のヘアカーラー2にキュリ
ー温度が100〜200℃である強磁性体の加熱板1を
用い、定電流高周波電源3に接続された加熱コイル4を
上記加熱板1内にに挿入する。この加熱方法によると、
加熱板1の温度がキュリー温度以下の場合は、加熱板1
は強磁性体となり、加熱コイル4のインダクタンスは増
加する。従って、巻線6に一定の電流が流れたときに発
生する磁束も増加するため、加熱板1内部に流れる誘導
電流が多くなり、加熱板1の発熱量が増し、温度が上昇
する。一方、加熱板1の温度がキュリー温度以上の場合
は、磁気回路としては、加熱板1が存在しないと同様の
状態になり、巻線6に一定の電流が流れたときに発生す
る磁束は減少する。従って、磁束が減少すると、加熱板
1内部に流れる誘導電流も減少し、加熱板1の発熱量が
減少し、温度が低下する。
【0012】上述の如く、巻線6の電流を一定に保持す
ることにより、特に制御回路を設けなくても、ヘアカー
ラー2は所定の温度に加温され、保持される。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載のヘアカーラーの加熱方
法によると、加熱板の温度がキュリー温度以下の場合
は、加熱板は強磁性体となり、加熱コイルのインダクタ
ンスは増加する。従って、巻線に一定の電流が流れたと
きに発生する磁束も増加するため、加熱板内部に流れる
誘導電流が多くなり、加熱板の発熱量が増し、温度が上
昇する。一方、加熱板の温度がキュリー温度以上の場合
は、磁気回路としては、加熱板が存在しないと同様の状
態になり、巻線に一定の電流が流れたときに発生する磁
束は減少する。従って、磁束が減少すると、加熱板内部
に流れる誘導電流も減少し、加熱板の発熱量が減少し、
温度が低下する。
【0014】本発明の請求項4記載のヘアカーラーの加
熱装置は、定電流高周波電源3に接続された加熱コイル
4を備えるため、上述の加熱方法によりヘアカーラー2
の温度制御ができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 ヘアカーラーの温度を次のようにして測定した。
【0016】銅20wt%−ニッケル80wt%の合金
を用いた、上記合金のキュリー温度を振動型磁力計(V
SM)で測定したところ、130℃であった。この合金
で、厚さ0.3mm、直径25mm、長さ50mmの円
筒形の加熱板を加工し、蓄熱性樹脂でヘアカーラーを形
成した。このヘアカーラーの蓄熱性樹脂の表面を削り、
温度測定用の熱電対を貼着した。
【0017】加熱コイルは、次のように作製した。直径
10mm、長さ70mmのマンガン(Mn)−亜鉛(Z
n)系のフェライトからなる加熱棒の外周に巻線を40
ターン巻き付けた。上記加熱コイルを上記ヘアカーラー
に挿入した後に、巻線に実効値で10A,25kHzの
定電流を通電したところ、10秒でヘアカーラーは15
0℃に達し、以後150℃を保持した。
【0018】実施例2 実施例1の銅20wt%−ニッケル80wt%の合金に
代わり、キュリー温度が170℃の鉄40wt%−クロ
ム60wt%の合金を用いた以外は実施例1と同様にし
て、ヘアカーラーに加熱コイルを挿入し、通電したとこ
ろ、10秒でヘアカーラーは180℃に達し、以後18
0℃を保持した。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項3に係るヘ
アカーラーの加熱方法は、キュリー温度が100〜20
0℃である強磁性体を加熱板とする円筒形のヘアカーラ
ーに、定電流高周波電源に接続された加熱コイルを挿入
するので、加熱板の温度がキュリー温度以下の場合は、
巻線に一定の電流が流れたときに発生する磁束も増加す
るため、加熱板内部に流れる誘導電流が多くなり、加熱
板の発熱量が増し、温度が上昇するし、加熱板の温度が
キュリー温度以上の場合は、巻線に一定の電流が流れた
ときに発生する磁束は減少するため、加熱板内部に流れ
る誘導電流は減少し、加熱板の発熱量が減少し、温度が
低下する。その結果、熱量が減少し、温度が低下する。
その結果、特に制御回路を設けなくても、ヘアカーラー
は所定の温度に加温し、保持することができる。
【0020】本発明の請求項4に係るヘアカーラーの加
熱装置は、定電流高周波電源に接続された加熱コイルを
備えるため、ヘアカーラーを所定の温度に加温し、保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘアカーラーの加熱装
置の使用状態を示す断面図である。
【図2】本発明のヘアカーラーの加熱装置の要部のみを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 加熱板 2 ヘアカーラー 3 定電流高周波電源 4 加熱コイル 5 加熱棒 6 巻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キュリー温度が100〜200℃である
    強磁性体を加熱板とする円筒形のヘアカーラーに、定電
    流高周波電源に接続された加熱コイルを挿入することを
    特徴とするヘアカーラーの加熱方法。
  2. 【請求項2】 上記強磁性体が銅とニッケルの合金であ
    ることを特徴とする請求項1記載のヘアカーラーの加熱
    方法。
  3. 【請求項3】 上記強磁性体が鉄とクロムの合金である
    ことを特徴とする請求項1記載のヘアカーラーの加熱方
    法。
  4. 【請求項4】 キュリー温度が100〜200℃である
    強磁性体を加熱板(1)とする円筒形のヘアカーラー
    (2)の円筒内に挿入する加熱コイル(4)を備え、こ
    の加熱コイル(4)が定電流高周波電源(3)に接続さ
    れたことを特徴とするヘアカーラーの加熱装置。
JP16567294A 1994-07-19 1994-07-19 ヘアカーラーの加熱方法及び加熱装置 Withdrawn JPH0824034A (ja)

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JP16567294A JPH0824034A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 ヘアカーラーの加熱方法及び加熱装置

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JPH0824034A true JPH0824034A (ja) 1996-01-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2477517A1 (en) * 2009-08-05 2012-07-25 Next Row Limited Induction heated hair rollers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2477517A1 (en) * 2009-08-05 2012-07-25 Next Row Limited Induction heated hair rollers

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Legal Events

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Effective date: 20011002