JP2631452B2 - 地下式貯槽の屋根構築方法 - Google Patents
地下式貯槽の屋根構築方法Info
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- JP2631452B2 JP2631452B2 JP6155250A JP15525094A JP2631452B2 JP 2631452 B2 JP2631452 B2 JP 2631452B2 JP 6155250 A JP6155250 A JP 6155250A JP 15525094 A JP15525094 A JP 15525094A JP 2631452 B2 JP2631452 B2 JP 2631452B2
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- Japan
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- roof
- roof structure
- tank body
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- basic
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、地下式貯槽の屋根構
築方法の改善に係り、特に槽体と屋根との建築を同時に
なしうる地下式貯槽の屋根構築方法に関するものであ
る。
築方法の改善に係り、特に槽体と屋根との建築を同時に
なしうる地下式貯槽の屋根構築方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の技術的背景】 地下に上部が開放された有底筒
体状のコンクリート構造の槽体を構築したのち、そのコ
ンクリート製槽体の開口部周縁に、その周方向に沿って
環状のナックルプレートを取り付けるとともに、槽体の
底部上において、前記開口部を覆うドーム状の屋根を組
み立てる。槽体底部上において屋根を組み立てた場合に
は、この屋根をエアレイジング或はジャッキアップ工法
によって槽体内を上昇させ、上記ナックルプレートにそ
の基端部を接続させて取り付けている。従来の地下式貯
槽の建設に際しては、屋根の構築に要する期間は槽体全
体の構築期間の約半分を占めており、特に従来の屋根の
構築方法にあっては、地下にコンクリート構造の槽体を
構築すべく完成した後、その槽体の底部上で屋根を組み
立てて、これをジャッキアップ或はエアレイジング工法
で上昇移送させたのち、槽体に取り付けることになるた
め、屋根を組み立てている間には、槽体内の作業が一切
成し得ないという不都合があった。また、コンクリート
製槽体の上部の開口部に屋根が取り付けられないと、槽
体内壁に保冷材層を取り付けて内槽を組み立てることが
できない問題があった。即ち、保冷材層に水分が侵入し
た場合において、保冷性能を損なうことになる。
体状のコンクリート構造の槽体を構築したのち、そのコ
ンクリート製槽体の開口部周縁に、その周方向に沿って
環状のナックルプレートを取り付けるとともに、槽体の
底部上において、前記開口部を覆うドーム状の屋根を組
み立てる。槽体底部上において屋根を組み立てた場合に
は、この屋根をエアレイジング或はジャッキアップ工法
によって槽体内を上昇させ、上記ナックルプレートにそ
の基端部を接続させて取り付けている。従来の地下式貯
槽の建設に際しては、屋根の構築に要する期間は槽体全
体の構築期間の約半分を占めており、特に従来の屋根の
構築方法にあっては、地下にコンクリート構造の槽体を
構築すべく完成した後、その槽体の底部上で屋根を組み
立てて、これをジャッキアップ或はエアレイジング工法
で上昇移送させたのち、槽体に取り付けることになるた
め、屋根を組み立てている間には、槽体内の作業が一切
成し得ないという不都合があった。また、コンクリート
製槽体の上部の開口部に屋根が取り付けられないと、槽
体内壁に保冷材層を取り付けて内槽を組み立てることが
できない問題があった。即ち、保冷材層に水分が侵入し
た場合において、保冷性能を損なうことになる。
【0003】
【従来の技術】 前述したような課題を解決する手段と
して、地下に有底筒体状の槽体を埋設するとともに、こ
の槽体の開口部に沿ってリング状のナックルプレートを
設けたのち、地上部で屋根をその中央頂部を区画するセ
ンター部分と、該センター部分の外周部を複数個に放射
状に分割された扇状の分割屋根片とに分割形成するとと
もに、上記センター部分に相対向させて、少くとも2つ
の上記分割屋根片を取りつけて基本屋根ブロックを形成
したのち、この基本屋根ブロックを上記ナックルプレー
トに取りつけて槽体開口部に掛け渡し、のち上記センタ
ー部とナックルプレートとに順次残りの分割屋根片を掛
け渡して接合し、屋根全体を構築するようにした地下式
低温タンクの屋根構築方法が提案されている。(特開平
4−302799号公報参照)
して、地下に有底筒体状の槽体を埋設するとともに、こ
の槽体の開口部に沿ってリング状のナックルプレートを
設けたのち、地上部で屋根をその中央頂部を区画するセ
ンター部分と、該センター部分の外周部を複数個に放射
状に分割された扇状の分割屋根片とに分割形成するとと
もに、上記センター部分に相対向させて、少くとも2つ
の上記分割屋根片を取りつけて基本屋根ブロックを形成
したのち、この基本屋根ブロックを上記ナックルプレー
トに取りつけて槽体開口部に掛け渡し、のち上記センタ
ー部とナックルプレートとに順次残りの分割屋根片を掛
け渡して接合し、屋根全体を構築するようにした地下式
低温タンクの屋根構築方法が提案されている。(特開平
4−302799号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上述のように、セン
ター部を中心としこれの左右同一軸線上に2個の分割屋
根片を結合し、直径が60〜70mもある槽体開口部の
直径に適合する基本屋根ブロックを形成することは、地
下式貯槽の構築現場の敷地に対して相応の面積が要求さ
れ、制約を受けるとともに、このように長大な基本屋根
ブロックを槽体の開口部に搬入架設するのに大規模な機
械設備と動力を要するばかりでなく、この基本屋根ブロ
ックの勾配を確保するために大がかりな緊張装置を必要
とするなどの制約を受けることなどから、多くの労力と
時間を要し、工期の短縮が図れるという保証は全く存在
しない。
ター部を中心としこれの左右同一軸線上に2個の分割屋
根片を結合し、直径が60〜70mもある槽体開口部の
直径に適合する基本屋根ブロックを形成することは、地
下式貯槽の構築現場の敷地に対して相応の面積が要求さ
れ、制約を受けるとともに、このように長大な基本屋根
ブロックを槽体の開口部に搬入架設するのに大規模な機
械設備と動力を要するばかりでなく、この基本屋根ブロ
ックの勾配を確保するために大がかりな緊張装置を必要
とするなどの制約を受けることなどから、多くの労力と
時間を要し、工期の短縮が図れるという保証は全く存在
しない。
【0005】本発明の目的は、基本屋根構成体の架設が
容易に、而も迅速に行え、地下式貯槽全体の構築期間の
大巾な短縮が合理的に図れ、槽体と屋根の構築が同時に
行える工法を提供することにある。
容易に、而も迅速に行え、地下式貯槽全体の構築期間の
大巾な短縮が合理的に図れ、槽体と屋根の構築が同時に
行える工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、地下に上
部が開放されたコンクリート構造の槽体を構築し、この
槽体の開口部周端にリング状のナックルプレートを一体
的に設けたのち、このナックルプレートに複数に分割さ
れた平面形状が扇形をした屋根構成体の基端部を順次取
り合い支持させながら槽体の開口部を覆うドーム状の屋
根を構成するに際し、ドーム屋根を構成する平面形状が
扇形で 、かつ、センターリングの左右に対向的に設けら
れた基本屋根構成体と、複数個の分割屋根構成体を予じ
め槽体近傍に搬入せしめ、前記基本屋根構成体の両基端
部を前記ナックルプレート部間に架設したのち、センタ
ーリングとナックルプレートとの間に前記分割屋根構成
体を順次架設して屋根全体を構築するようにした地下式
貯槽の屋根構築方法において、前記基本屋根構成体を、
2分割されたセンターリングを一体とした2個の分割基
本屋根構成体によって構成するとともに、この分割基本
屋根構成体を槽体開口部を挟んで相対向する槽体の近傍
に夫々分離して搬入せしめ、一方、前記槽体開口部を挟
んで相対向する槽体の上部近傍に門型塔柱を立設し、こ
の門型塔柱の上部に基端をアンカーに接続した複数本の
斜吊りワイヤーを掛け回わししてその遊端を槽体側に垂
下させておく準備工程と、クレーン操作などにより前記
両分割基本屋根構成体の基端部を前記門型塔柱に対応す
るナックルプレート部に夫々各別に取り合い支持させる
とともに、前記斜吊りワイヤーを分割基本屋根構成体の
所要個所に夫々接続支持させたのちクレーン支持を断
ち、両分割基本屋根構成体の2分割されたセンターリン
グを互いに突き合わせ閉合して槽体開口部の直径方向に
基本屋根構成体を架設結合形成する工程と、突き合わせ
閉合されたセンターリングとナックルプレート間に、前
記分割屋根構成体をクレーン操作などにより対向的に順
次掛け渡し架設しながら周囲を接合して屋根を完成させ
る工程と、屋根完成後斜吊りワイヤー,門型塔柱の解
体,撤去する工程とからなることにより達成される。 上
記目的は、請求項1において、斜吊りワイヤーにチェー
ンブロックなどの調整手段を設けるとともに、分割基本
屋根構成体の先端に設けた2分割センターリングの下側
に互いに結合される作業床を設け、斜吊りワイヤーの伸
縮調整手段によりセンターリングの突き合わせ調整を行
い、作業床上にて閉合作業を行うようにしたことにより
達成される。
部が開放されたコンクリート構造の槽体を構築し、この
槽体の開口部周端にリング状のナックルプレートを一体
的に設けたのち、このナックルプレートに複数に分割さ
れた平面形状が扇形をした屋根構成体の基端部を順次取
り合い支持させながら槽体の開口部を覆うドーム状の屋
根を構成するに際し、ドーム屋根を構成する平面形状が
扇形で 、かつ、センターリングの左右に対向的に設けら
れた基本屋根構成体と、複数個の分割屋根構成体を予じ
め槽体近傍に搬入せしめ、前記基本屋根構成体の両基端
部を前記ナックルプレート部間に架設したのち、センタ
ーリングとナックルプレートとの間に前記分割屋根構成
体を順次架設して屋根全体を構築するようにした地下式
貯槽の屋根構築方法において、前記基本屋根構成体を、
2分割されたセンターリングを一体とした2個の分割基
本屋根構成体によって構成するとともに、この分割基本
屋根構成体を槽体開口部を挟んで相対向する槽体の近傍
に夫々分離して搬入せしめ、一方、前記槽体開口部を挟
んで相対向する槽体の上部近傍に門型塔柱を立設し、こ
の門型塔柱の上部に基端をアンカーに接続した複数本の
斜吊りワイヤーを掛け回わししてその遊端を槽体側に垂
下させておく準備工程と、クレーン操作などにより前記
両分割基本屋根構成体の基端部を前記門型塔柱に対応す
るナックルプレート部に夫々各別に取り合い支持させる
とともに、前記斜吊りワイヤーを分割基本屋根構成体の
所要個所に夫々接続支持させたのちクレーン支持を断
ち、両分割基本屋根構成体の2分割されたセンターリン
グを互いに突き合わせ閉合して槽体開口部の直径方向に
基本屋根構成体を架設結合形成する工程と、突き合わせ
閉合されたセンターリングとナックルプレート間に、前
記分割屋根構成体をクレーン操作などにより対向的に順
次掛け渡し架設しながら周囲を接合して屋根を完成させ
る工程と、屋根完成後斜吊りワイヤー,門型塔柱の解
体,撤去する工程とからなることにより達成される。 上
記目的は、請求項1において、斜吊りワイヤーにチェー
ンブロックなどの調整手段を設けるとともに、分割基本
屋根構成体の先端に設けた2分割センターリングの下側
に互いに結合される作業床を設け、斜吊りワイヤーの伸
縮調整手段によりセンターリングの突き合わせ調整を行
い、作業床上にて閉合作業を行うようにしたことにより
達成される。
【0007】
【作用】 上記構成により、ドーム状の屋根の分割屋根
構成体の組立を、コンクリート製槽体の構築作業と並行
して成形することができる。また、2個の分割基本屋根
構成体を相対する門型塔柱2ケ所より斜め吊りにて形成
した後、その他の分割屋根構成体を槽体開口部のセンタ
ーリングと外周ナックルプレートに架設するので、前記
掛け渡された基本屋根構成体が作業ベースとして利用す
ることができ、屋根支持用の底部からの支柱や特別な足
場などを用いることなく、屋根を構築することができ
る。さらに屋根は、分割屋根構成体を順次架設すること
により、コンクリート製槽体の開口部が覆われることに
なり、覆われた部分に応じて、槽体内壁に保冷材層を取
り付けて内槽を組み立てることができ、タンク全体の建
設工期が短縮しうる。
構成体の組立を、コンクリート製槽体の構築作業と並行
して成形することができる。また、2個の分割基本屋根
構成体を相対する門型塔柱2ケ所より斜め吊りにて形成
した後、その他の分割屋根構成体を槽体開口部のセンタ
ーリングと外周ナックルプレートに架設するので、前記
掛け渡された基本屋根構成体が作業ベースとして利用す
ることができ、屋根支持用の底部からの支柱や特別な足
場などを用いることなく、屋根を構築することができ
る。さらに屋根は、分割屋根構成体を順次架設すること
により、コンクリート製槽体の開口部が覆われることに
なり、覆われた部分に応じて、槽体内壁に保冷材層を取
り付けて内槽を組み立てることができ、タンク全体の建
設工期が短縮しうる。
【0008】
【実施例】 次に、図面について本発明工法の実施例の
詳細を説明する。地下に上部が開放されたコンクリート
構造の槽体1を構築し、この槽体1の開口部2周端にリ
ング状のナックルプレート3を一体的に設ける。一方、
地下式貯槽の構築現場近傍に、図3に示すような、ドー
ム状屋根を構成する平面形状が扇形で、かつ、2分割さ
れたセンターリング4を一体に設けた2個の基本屋根構
成体5と、図4で示すような複数個の分割屋根構成体6
を搬入しておく。また、前記槽体1の開口部2を挟んで
相対向する槽体1の上部近傍に門型塔柱7を左右対称的
に立設するとともに、この門型塔柱7の上部に、基端を
地表面に設けたアンカー8に接続した夫々チェーンブロ
ック9をもつ複数本の斜吊りワイヤー10を掛け回わし
してその端部を槽体1側に垂下させておく。次に、図1
に示すように、クレーン11により前記分割基本屋根構
成体5を吊り上げて、これの基端部を門型塔柱7に対応
する前記ナックルプレート3部に取り合い結合させたの
ち、前記垂下されている斜吊りワイヤー10を分割基本
屋根構成体5を構成する左右の屋根骨5aの所要個所に
結合し、分割基本屋根構成体5を図1で示す姿勢に保持
せしめるとともに、前記各斜吊りワイヤー10に設けた
チェーンブロック9の操作により分割基本屋根構成体5
の据付け角度を調整し、対向的に掛け渡しされた左右の
分割基本屋根構成体5の先端に設けた2分割されたセン
ターリング4を、分割基本屋根構成体5の作業床12を
用いて互いに突き合わせ溶接閉合し、槽体1の開口部2
の直径方向に一体化された分割基本屋根構成体5を架設
し、某本屋根構成体Aを構成する。前記斜吊りワイヤー
10の結合と同時にクレーン11による支持を解き、こ
のクレーン11は他の作業、つまり、分割屋根構成体6
の搬入作業に従事する。両分割基本屋根構成体5の架設
が終了すると、この架設が完了された基本屋根構成体A
と作業床12を作業足場として使用しながら、前記分割
屋根構成体6をクレーン11にて搬入し、図2で示すよ
うに、基本屋根構成体Aの中間部左右対称的に掛け渡
し、その基端部をナックルプレート3に取り合い結合す
るとともに、先端部をセンターリング4の仕口4aに溶
接結合せしめ、同様の作業を順次行ってドーム状の屋根
を完成させる。屋根完成後、前記斜吊りワイヤー10,
門型塔柱7の解体,撤去を行い、屋根の構築作業は終わ
る。尚、この分割基本屋根構成体5,分割屋根構成体6
を架設することにより槽体1の開口部2が覆われるの
で、この覆われた部分に応じて、図1に示すように、槽
体1の側壁に保冷材13の付設を並行して行うものであ
る。図中14は補強材である。
詳細を説明する。地下に上部が開放されたコンクリート
構造の槽体1を構築し、この槽体1の開口部2周端にリ
ング状のナックルプレート3を一体的に設ける。一方、
地下式貯槽の構築現場近傍に、図3に示すような、ドー
ム状屋根を構成する平面形状が扇形で、かつ、2分割さ
れたセンターリング4を一体に設けた2個の基本屋根構
成体5と、図4で示すような複数個の分割屋根構成体6
を搬入しておく。また、前記槽体1の開口部2を挟んで
相対向する槽体1の上部近傍に門型塔柱7を左右対称的
に立設するとともに、この門型塔柱7の上部に、基端を
地表面に設けたアンカー8に接続した夫々チェーンブロ
ック9をもつ複数本の斜吊りワイヤー10を掛け回わし
してその端部を槽体1側に垂下させておく。次に、図1
に示すように、クレーン11により前記分割基本屋根構
成体5を吊り上げて、これの基端部を門型塔柱7に対応
する前記ナックルプレート3部に取り合い結合させたの
ち、前記垂下されている斜吊りワイヤー10を分割基本
屋根構成体5を構成する左右の屋根骨5aの所要個所に
結合し、分割基本屋根構成体5を図1で示す姿勢に保持
せしめるとともに、前記各斜吊りワイヤー10に設けた
チェーンブロック9の操作により分割基本屋根構成体5
の据付け角度を調整し、対向的に掛け渡しされた左右の
分割基本屋根構成体5の先端に設けた2分割されたセン
ターリング4を、分割基本屋根構成体5の作業床12を
用いて互いに突き合わせ溶接閉合し、槽体1の開口部2
の直径方向に一体化された分割基本屋根構成体5を架設
し、某本屋根構成体Aを構成する。前記斜吊りワイヤー
10の結合と同時にクレーン11による支持を解き、こ
のクレーン11は他の作業、つまり、分割屋根構成体6
の搬入作業に従事する。両分割基本屋根構成体5の架設
が終了すると、この架設が完了された基本屋根構成体A
と作業床12を作業足場として使用しながら、前記分割
屋根構成体6をクレーン11にて搬入し、図2で示すよ
うに、基本屋根構成体Aの中間部左右対称的に掛け渡
し、その基端部をナックルプレート3に取り合い結合す
るとともに、先端部をセンターリング4の仕口4aに溶
接結合せしめ、同様の作業を順次行ってドーム状の屋根
を完成させる。屋根完成後、前記斜吊りワイヤー10,
門型塔柱7の解体,撤去を行い、屋根の構築作業は終わ
る。尚、この分割基本屋根構成体5,分割屋根構成体6
を架設することにより槽体1の開口部2が覆われるの
で、この覆われた部分に応じて、図1に示すように、槽
体1の側壁に保冷材13の付設を並行して行うものであ
る。図中14は補強材である。
【0009】
【発明の効果】 上述のように本発明の工法によれば、
次のような効果が得られる。 (a)地下式貯槽の構築現場の近傍地上部あるいは工場
で、ドーム状屋根を構成する2分割されたセンターリン
グを一体化した2個の分割基本屋根構成体と、複数の分
割屋根構成体を製作することで、工場稼動率を高めると
ともに、槽体の構築作業と並行してなし得られるととも
に、現場への搬入が迅速に行え、工期の短縮が図りうる
ことは勿論のこと、 (b)分割基本屋根構成体の突き合わせ閉合及び架設
が、相対する門型塔柱と斜吊りワイヤーの使用により容
易かつ迅速に行え、更に、架設された基本屋根構成体A
と作業床を作業足場として、荷重配分を考慮しながら分
割屋根構成体の迅速な架設がなし得られ、この屋根構成
体の架設により覆われた部分の槽体内面に、保冷材など
の付設作業が並行して行われることから、更に一層の工
期の短縮が図れる。
次のような効果が得られる。 (a)地下式貯槽の構築現場の近傍地上部あるいは工場
で、ドーム状屋根を構成する2分割されたセンターリン
グを一体化した2個の分割基本屋根構成体と、複数の分
割屋根構成体を製作することで、工場稼動率を高めると
ともに、槽体の構築作業と並行してなし得られるととも
に、現場への搬入が迅速に行え、工期の短縮が図りうる
ことは勿論のこと、 (b)分割基本屋根構成体の突き合わせ閉合及び架設
が、相対する門型塔柱と斜吊りワイヤーの使用により容
易かつ迅速に行え、更に、架設された基本屋根構成体A
と作業床を作業足場として、荷重配分を考慮しながら分
割屋根構成体の迅速な架設がなし得られ、この屋根構成
体の架設により覆われた部分の槽体内面に、保冷材など
の付設作業が並行して行われることから、更に一層の工
期の短縮が図れる。
【図1】 基本屋根構成体の架設作業状態を示す説明図
である。
である。
【図2】 基本屋根構成体と作業床を作業足場とし、分
割屋根構成体の架設手順を示す平面図である。
割屋根構成体の架設手順を示す平面図である。
【図3】 基本屋根構成体の平面図である。
【図4】 分割屋根構成体の平面図である。
1 槽体 2 開口部 3 ナックルプレート 4 センターリング 4a 仕口 5 分割基本屋根構成体 6 分割屋根構成体 7 門型塔柱 8 アンカー 9 チェーンブロック 10 ワイヤー 11 クレーン 12 作業床 13 保冷材 14 補強材A 基本屋根構成体
Claims (2)
- 【請求項1】 地下に上部が開放されたコンクリート構
造の槽体を構築し、この槽体の開口部周端にリング状の
ナックルプレートを一体的に設けたのち、このナックル
プレートに複数に分割された平面形状が扇形をした屋根
構成体の基端部を順次取り合い支持させながら槽体の開
口部を覆うドーム状の屋根を構成するに際し、ドーム屋
根を構成する平面形状が扇形で、かつ、センターリング
の左右に対向的に設けられた基本屋根構成体と、複数個
の分割屋根構成体を予じめ槽体近傍に搬入せしめ、前記
基本屋根構成体の両基端部を前記ナックルプレート部間
に架設したのち、センターリングとナックルプレートと
の間に前記分割屋根構成体を順次架設して屋根全体を構
築するようにした地下式貯槽の屋根構築方法において、 前記基本屋根構成体を、2分割されたセンターリングを
一体とした2個の分割基本屋根構成体によって構成する
とともに、この分割基本屋根構成体を槽体開口部を挟ん
で相対向する槽体の近傍に夫々分離して搬入せしめ、 一
方、前記槽体開口部を挟んで相対向する槽体の上部近傍
に門型塔柱を立設し、この門型塔柱の上部に基端をアン
カーに接続した複数本の斜吊りワイヤーを掛け回わしし
てその遊端を槽体側に垂下させておく準備工程と、 クレーン操作などにより前記両分割基本屋根構成体の基
端部を前記門型塔柱に対応するナックルプレート部に夫
々各別に取り合い支持させるとともに、前記斜吊りワイ
ヤーを分割基本屋根構成体の所要個所に夫々接続支持さ
せたのちクレーン支持を断ち、両分割基本屋根構成体の
2分割されたセンターリングを互いに突き合わせ閉合し
て槽体開口部の直径方向に基本屋根構成体を架設結合形
成する工程と、 突き合わせ閉合されたセンターリングとナックルプレー
ト間に、前記分割屋根構成体をクレーン操作などにより
対向的に順次掛け渡し架設しながら周囲を接合して屋根
を完成させる工程と、 屋根完成後斜吊りワイヤー,門型塔柱の解体,撤去する
工程とからなることを特徴とする地下式貯槽の屋根構築
方法。 - 【請求項2】 請求項1において、斜吊りワイヤーにチ
ェーンブロックなどの調整手段を設けるとともに、分割
基本屋根構成体の先端に設けた2分割センターリングの
下側に互いに結合される作業床を設け、斜吊りワイヤー
の伸縮調整手段によりセンターリングの突き合わせ調整
を行い、作業床上にて閉合作業を行うようにしたことを
特徴とする地下式貯槽の屋根構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6155250A JP2631452B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 地下式貯槽の屋根構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6155250A JP2631452B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 地下式貯槽の屋根構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084994A JPH084994A (ja) | 1996-01-12 |
JP2631452B2 true JP2631452B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15601822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6155250A Expired - Lifetime JP2631452B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 地下式貯槽の屋根構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631452B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6259265B2 (ja) * | 2013-11-15 | 2018-01-10 | 前田建設工業株式会社 | 大断面立坑の地上開口部の蓋施工方法、及び蓋構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2876803B2 (ja) * | 1991-03-29 | 1999-03-31 | 石川島播磨重工業株式会社 | 地下式低温タンクの屋根構築方法 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP6155250A patent/JP2631452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH084994A (ja) | 1996-01-12 |
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